Monthly Message for students

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2 Mar 2018

34期生の皆さんへ:

渡米生活も7ヶ月を過ぎ、皆さんの留学生活も残すところ3ヶ月程です。皆さんは、5月、6月に帰国の途につきます。帰国後の学校生活に対する不安。残された日々を有意義に過ごさなければという焦燥感。これらが今、皆さんが抱えている問題のようです。この問題を解く鍵は、皆さん自身の姿勢にあるような気がします。どんな状況下でも、自分なりに現実を受け止め、前向きに努力しさえすれば、成果は自然と現れてくるものです。ただ、その姿勢を絶えず持ち続けることは、決してたやすいことではありません。今の皆さんの場合、気持ちばかりが先走って、なかなか行動に移せない人が多いのではないかと思います。その原因の一つには、周囲の環境への「慣れ」があるのではないでしょうか。「慣れ」の中に一旦はまってしまうと、周りの状況に流されがちになり、自分を見失ってしまいます。そこから抜け出すには、まず、何か具体的な目標を見つけることです。自分が前向きに取り組んでいける対象を見つけ出してください。アメリカでの生活でも、日本での生活においても、日々何か目標に向かって努力を重ねる事が、皆さんの向上を生み、それは自信へとつながっていきます。皆さんには、常に自分自身と向き合って努力し続けることを忘れないでいてほしいと願っています。

最後に、皆さんが留学生活を成功させる上で最も大切な対人関係について触れておきたいと思います。皆さんの留学は、様々な人との関わりの中で成り立っています。異なる文化背景を持つ人々と接する中で、目に見えない考え方(観念、価値観)の中に、文化の違いを意識することも少なくないでしょう。また、日本語ならば、言葉の含み、ニュアンスを理解できる事も、母国語でない英語、文化背景から、その人の言った事に対して、知らず知らずのうちに誤解を生じてしまっていることもあるでしょう。目に見えないものだからこそ、すれ違いや誤解が生まれやすいと言えます。皆さんもコミュニケーションを図る上で、数多く直面してきている問題ではないでしょうか。皆さんが意識することなく自然と日本的な発想で物事を捉えているように、異文化を持つ人々もまた、彼らなりの考え方で接しているのです。皆さんは今、その異文化の中で暮らしているわけですから、彼らの文化、考え方を理解しようと努める姿勢が必要とされます。対人関係を円滑に進めていくには、皆さんが疑問に思った事を曖昧にしないことです。悩んでいる時は、決して内向的にならず、常に外に向かって行動していくことが大切です。そういう接し方を続ける事が、きっとお互いの理解を深めてくれると思います。

この留学をいつか振り返った時に、「つらい時もあったけど、やっぱり行ってよかった」と思えるような一年になるよう祈っています。頑張ってください。心から応援しています。


MNCC/酒井、内園

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