ホームステイと留学のMNCC

ウィンターホームステイは、中学生・高校生を対象としたプログラムです。アメリカのクリスマス、年末年始を体験してください。


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ウィンターホームステイ

●2017年チームポートオーチャード活動報告

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1月4日(木)

January 4

今日がいよいよプログラム最後の日だ。昨日はさよならパーティーがあり、最後には涙ぐんでいる生徒もいた。今日はまた最後のクラスがあるので、登校してきた生徒に訪ねると、今日帰るという実感がないと言っていた。クラス入ると、イヴォン先生がサインをしてほしいとキルトを持ってきていた。つなぎ合わせたキルトの一つ一つに生徒のサインが沢山してある。イヴォン先生が過去に受け持った生徒のサインだそうだ。サインが終わると今日のボランティアの場所へ移動した。学童保育のような場所でのボランティアだった。ボランティアはベテランズホームでご高齢者と交流以来であったが、生徒たちにはもう英語に対しても、異年齢の人に対しても緊張はない。頼もしい表情ですらある。入り口で待っていると、幼児たちが教室を移動しているのが見え、女子たちは「かわいいー!」と歓声を上げていた。教室の中に通されると、大柄なアメリカ人から想像もできないぐらい、小さくて目のくりくりした子どもたちが待っていた。生徒の顔もほころぶ。向かい合わせに並び、生徒たちの自己紹介を行い、そのあとアメリカ人の子どもたちと席について、折り紙や漢字を書いて日本の文化を紹介した。子どもからお年寄りまで交流ができるのはとてもいい経験だ。日本でもあまりない経験なのではないかと思う。子どもたちに人気だったのは遊べる折り紙のようで、一人の生徒が紙飛行機を作ってもらうと、子どもたちは次々と紙飛行機を作ってもらい席を立ち遊んでいた。k君は上手に子どもと遊んでおり、イヴォン先生も「保育士に向いている」と言っていた。しばらくたつと学童の先生が集合をかけ、地球儀をもって日本の場所を教えたり、世界の挨拶の絵本を読んで聞かせたりしていた。生徒たちはお返しに、「Head, Shoulders, Knees & Toes」を歌って見せた。英語の歌だったので子どもたちも一緒に歌っていた。子どもたちにさよならを言いクラスに戻ると生徒たちは昨日作りかけたサンキューカードと自分たちのメモリーカードの続きを作った。作り終わると、イヴォン先生が、「この間のゲームの続きをしましょう」と言い、皆が好きなピクショナリーを始めた。この間は男子対女子だったが、今回は男女混合で行った。生徒たちは待ってました!と言わんばかりにノリノリでゲームを始めた。次に椅子取りゲームを行った。音楽が止まるとイスに一斉に座り、座れなかった人が抜け、イスを一脚減らしてゆき、最後に残った人の勝ちだ。ゲームをしている様子を見ると生徒たちは本当に変わった。最初は皆人見知りしていたのか、グループ内での会話もほとんどなく、これからのプログラムに緊張していたように見えた。しかし、今は英語にも、環境にも、人にも慣れ、めいっぱいプログラムを楽しんでいる。椅子取りゲームが終わるとホストファミリーが迎えにきて、生徒たちは夕方の集合まで各家庭へと戻っていった。
集合の時間になると生徒たちはスーツケースを持ちホストファミリーに連れられてクラスのある建物へ戻って来た。辺りはもうすっかり暗い。別れを惜しむように雨がしとしとと降っていた。車から降りると目をはらして出てくる生徒、笑顔でホストファミリーと最後の時間を話している生徒、お別れ前に写真を撮る生徒などそれぞれホストファミリーとのお別れの準備をしていたようだ。ホストファミリーとのコミュニケーションに苦労していたk君はホストファミリーの家に必ず取りに戻ると言い、柔道着を置いてきたそうだ。nさんとaさんのホストファミリーは日本までの道中におなかがすくだろうからと、大量のスパム結びを作って渡してくれた。最後のホストファミリーが到着すると、イヴォン先生が車に乗るように声をかけた。雨の降る中、生徒はなかなか乗ろうとしなかった。車の中に乗り込んでから空港に到着するまでの間、いつも賑やかなグループは静かだった。
空港まではtくんとaくんのホストファミリーがお手伝いに来ており、二人はそこでホストファミリーのお別れを伝えた。また、チェックインが済むと保安ゲートでイヴォン先生とのお別れだった。ゲートに並ぶ前にステイしていたmさんとmさんのみならず、生徒みんなイヴォン先生とハグをしてさよならを言った。
そこからは最初の行程の逆をたどり、長時間のフライトが終わると、また台湾で2時間過ごし、さらに約2時間飛行機に乗ると、福岡空港でhくん、aさん、aさん、mさんとお別れ、新八代駅でyくんとお別れ、鹿児島へ帰る生徒と宮崎へ帰る生徒と別行動となった。
今回のポートオーチャードのグループはとてもグループ内での仲が良かった。期間中kくんが、「先生、自分は最初グループになじめなくてとても不安だったけど、今こんなに生徒同士で仲良くなると思わなかった。」と言っていた。またグループ内でも再開の約束をしていた。私も今回の生徒たちと一緒にホームステイに行けてとてもよかった。生徒の皆さん長いようで短いプログラム本当にお疲れ様でした。

1月3日(水)

January 3

【movie1】

今日はいよいよさよならパーティーの日だ。昨日は終日研修だったのでほとんどの準備を今日しなくてはならない。今日はkくんとyくんが遅れてきた。しかし、今日も体調不良の生徒は一人もいない。今日は授業はなく、いつものジャーナルから始まった。ジャーナルのお題は好きなアメリカの食べ物だった。初日からすると考えられないぐらいとてもたくさん好きなものが挙がった。皆こっちに来て、色々な物を食べたようだった。ジャーナルが終わると、イヴォンは次にみんなに作って欲しい物があると言い、ホストファミリーに渡すカードのようなものを見せてきた。四角いカードで紐がついており、広げると三つ大きな◇がくっついた凝った作りのカードだった。イヴォンから作り方の説明を聞き、生徒たちは作り始めたが、三つの紙の組み合わせ方に苦戦をしているようだった。形ができるとグループの写真と個人の写真をもらい、それらを張り、生徒たちはメッセージやシールやイラストなど思い思いのデコレーションをしていった。男子はシンプルなデザインが多く、女子はかわいくデコレーションをしたデザインが多かった。一つ完成すると、自分が持って帰るお土産用に、二個目を作るように指示があった。工作時間が終わると、お昼休みの時間になり、今日は隣にあるピザ屋さんでピザを買って食べている生徒もいた。いつものカップヌードルをもってきてこの麺の堅さが好きになってきたという人もいた。
食事が終わると、さよならパーティーの準備の時間だ。さよならパーティーは六時から始まる。いつものクラス仕様の机の配置からさよならパーティー用の配置に並び替えた。次に昨日の夜、女子たちが作ってくれたカップケーキにアイシングを塗った。塗りだすとイヴォンが「more, more」と生徒たちが塗る量が少ないと言ってきた。アメリカ人はアイシングが満遍なく塗ってある方が好きなんだという。アイシングの塗り方も、仕上がりを見ると、だれがどれを塗ったのかが分かるぐらいに、個性があって面白い。アイシングが途中で切れたので、皆で部屋の飾り付けを行った。イヴォンが持ってきた風船を膨らまし、リボンを付けて壁に貼ったり、折り紙を鎖状につないでいき、デコレーションを行った。デコレーションまで完成したら、個人練習に移った。さよならパーティーの練習は金曜日にやったきりでなかなか練習ができてなかったが、演目は決まっていたので残りの時間でそれぞれの練習を行った。音楽に合わせてリハーサルをする人、楽器の演奏をする人、動きの確認をする人など、それぞれで場所を取って練習をした。個人練習をしているうちに4時になり、イヴォンが晩御飯のピザをもってきた。グループ内にはピザが好きな人が多い。パイナップルが入っているピザがおいしいといい、食べてみると、ほのかに甘いパイナップルが意外といけた。晩御飯の途中で今日が誕生日のmさんにみんなでこっそり書いた寄せ書きと誕生日の歌をプレゼントした。mさんはとてもびっくりしていたが、嬉しそうだった。ピザを食べ終わると、そのままみんなで通しのリハーサルをした。リハーサルをするとイメージが具体化したのか、出し物に最終の調整を入れる生徒が多かった。最後に全員でするよさこいの練習を行った。6時まで残り15分の、ぎりぎりまで練習を終えるとホストファミリーが現れた。
生徒たちは自分の席へとファミリーを案内していき、次に列に並んでアイシングのカップケーキと飲み物を取って回った。全員に行き渡ると、いよいよさよならパーティーの始まりだ。まずイヴォンが挨拶を行い、司会のtくんにバトンタッチ、tくんはとても会場を盛り上げるのが上手で、彼のキャラクターと日本から作ってきたウォーミングアップのクイズは、会場の雰囲気をなごませた。次にaさんの伴奏のもと、kくん、yくん、hくんとなぜかPancake(kくんのニックネーム)が飛び入りでラジオ体操をおこなった。ホストファミリーに、一緒にしようと伝えると席を立ち見様見真似で一緒にやってくれた。次はaさんのクラシックバレエ、チャイコフスキーの曲に合わせて踊り、終わったあとに司会のtくんがホストファミリーに感想を聞くと、とてもエレガントだったと答えが返ってた。次はaさんのピアノで、イヴォンがこの間は州議事堂でも演奏をしましたと付け加えて言った。想像を超える巧みな演奏にとてもホストファミリーたちは驚いているようだった。次はPancakeのダンス。しかしインターネットの調子が悪く、音楽がなかなか流れない。Kくんは機転を利かして自己紹介をして繋いでくれていた。好きな食べ物は?と聞かれ「Pancake!」と答え、会場を沸かせていた。音楽が流れると切れのあるロボットダンスを披露し、会場から歓声が上がった。次はhくんのテニスラケットのテクニックを披露、バトンのようにラケットをくるくると回し、扱いになれるとこんな事もできるのかと驚かされた。次のAくんのリフティングにはなぜかまたPancakeが隣に呼ばれ、リフティングの技を一通り披露した後、ニャンコスターのネタをやった。盛り上がったのだが、I like your song!とまったく別のところで褒められたりしていた。次はkくんのよさこい、大学でもサークルで練習をしており、本格的なコスチュームで演舞をして、皆の注目を浴びていた。とても力強く、途中に早着替えなどもあり、kくんの周りには一緒に踊っているの人がみえるようだったと私のホストファミリーは言っていた。次はnさん、rさん、mさん、mさんの書道。まず好きな言葉を書き、意味を英語で伝え、次にお世話になったホストファミリーに漢字の名前をプレゼントしていた。ホストブラザーたちに書道をやりたいか尋ねると、三人のホストブラザーが立候補し、「友」の文字を書いた。最後にグループ全員とホストファミリーも交えてみんなでよさこいを踊った。みんなで練習をしただけあって、とてもよく合っていた。そして、飛び入りのホストファミリーも上手に真似て踊っていた。
すべての演目が終わると、イヴォンからそれぞれのファミリーが呼ばれ、卒業証書をもらい、生徒たちはホストファミリーにそれぞれの感謝の気持ちを伝えていた。また、生徒からイヴォンへ寄せ書きを渡すとお互い涙目になっていた。感動の空気に包まれたまま、パーティーが終わり、イスなどを片付けを始めたが、どのファミリーも名残惜しそうにまだ、会場に残っていた。生徒たちもお別れが迫ってくるのを実感して別れを惜しんでいた。
今日のさよならパーティーは、無事成功に終わりました。明日はいよいよ帰国に向け出発です。16時まで学校があり、20時にまた集合します。まだ実感が沸かない部分もあるでしょうが、生徒たちはホストファミリーと短い時間で、とても強い「絆」を作ることが出来た気がします。皆が無事に揃って、帰国できるよう最後まで見届けたいと思います。

1月2日(火)

January 2

【movie1】

 
今日は連休が終わり三日ぶりに生徒たちに会う日だ。また、ワシントン州の議事堂、タコマモールに行く終日研修の日でもある。いつものように、aくんとkくんのホストファミリーの家により、スタディセンターに向かうと今日はクラスがないのでイヴォンが駐車場で待っていた。すでに数名の生徒たちがバンに乗っていた。生徒たちも三日ぶりに会い、久々に会えて喜んでいた。生徒たちにどのように31日、1日を過ごしたか聞いてみると、ホストファミリーにシアトルに連れて行ってもらったり、ホストファミリーとゲームをしたり、知り合いを呼びカウントダウンをしていたり、とても充実していたようだった。その後、ホストファミリーの車に乗って生徒たちが到着。今日も体調不良者、欠席者はいなかった。さっそく州都に向かって出発をした。イヴォンによると州都のあるオリンピアまでは約一時間かかるとのことだった。
州議事堂に着くとあまりにも大きく豪華なドーム状の建物だったので、生徒たちからは「わぁ〜」という声が上がっていた。中に入ると天井は四階ぐらいまで高さで、欧米の美術館のようなスペースが広がっていた。そこから階段を上がり、ツアーは四階からのスタートで、州議会の中心のシャンデリアはティファニー製だとか、州議会が出来た年、建築費用、玄関扉の重さ、象徴しているものなど建物の説明からワシントン州の中にあるカウンティやワシントン州の州章がどのように出来たか、上院と下院でどのように法律が定められるかなど説明をしてもらった。途中に来賓室も紹介され、室内にドイツ製のピアノがあり、案内係の方がから「どなたか演奏してみませんか?」と訪ねられ、aさんがピアノを弾く場面があった。aさんは私たちの期待以上に激しく美しい演奏をしてくれ、ホストファミリーも、イヴォンも、他の生徒たちも目を丸くして驚いていた。一通りツアーが終わると、生徒たちは一階にあるお土産コーナーでマグカップやアメリカの国旗などを買っていた。
州議会が終わると30分ほど移動をして、タコマにあるタコマモールへ行った。タコマモールはいかにもアメリカという感じの大きな土地を使った郊外型ショッピングモールで、生徒たちはちょうどお昼の時間だったため、フードコートでそれぞれお昼ご飯を買って食べた。一番人気はフィリーチーズステーキというサブウェイのようなバンに牛のサイコロステーキを挟んだものだった。他には照り焼きチキンを食べたり、お弁当を食べている生徒もいた。腹ごしらえが終わると、いざお買い物へ。主に男子と女子で分かれて行動をしていたようだった。男子はやっぱりスポーツ用品店が気になるようで、お気に入りのMLBやNBAやNFLのチームのグッズを買っている人が多かった。女子は化粧品や洋服を見て回っているようだった。回っているときに「一日過ごせそう」といったことや、「これだけ歩いたら疲れる」といったことを話していた。あっという間に集合の時間が訪れ、数名の生徒が遅れてきたが、無事帰路に就いた。
今日はさらに、先週末に雨で延期になったイルミネーションに行くイベントが夜に行われ、個人宅にクリスマスの飾り付け用の風船人形がたくさん飾られている場所に行った。夜の暗さに負けないぐらい明るい、とても幻想的な雰囲気で、生徒たちはホットココアやアップルサイダーというアップルジュースをホットにしたようなものをいただきながら写真を撮ったり話をしていた。この家の持ち主に聞くと、12年間、年に2体以上の人形を買い、現在約120体ほどあるとのことだった。
明日はいよいよさよならパーティーだ。先週少し練習はしたが、ブランクがあるのでしっかり詰めてゆき、みんなで成功をさせたい。

12月29日(金)

December 29

今日はあいにくの雨で私のホストマザーは”Welcome to Washington State”と言って雨を皮肉っていた。それほどワシントン州は雨が多いということらしい。
今日はホストマザーが直接学校に送ってくれ、学校に着くともうみんな揃っていた。aさんとnさんは今日はホストファミリーと過ごすため、クラスはお休みでした。いつもより人数が少ないと心なしか生徒はいつもよりおとなしく見えた。まずいつものように皆の体調を尋ねると、今日も体調不良者はいない。本当に皆よくやっている。それから皆のガイドブックを集め、イヴォン先生にバトンタッチした。イヴォン先生もいつものように短い英作文を行い、それから皆が新しく覚えた英単語を訪ねて回った。そのあとはテキストを使ってアメリカの早口言葉などを勉強した。イヴォン先生は早口言葉が上手で生徒たちはまねをして練習をしていた。お返しに日本の早口言葉を教えると、イヴォン先生はこれはとても難しいと途中でいうのをあきらめていた。それから、男女混合の3つのグループに分かれてゲームを行った。今日のゲームは単語が裏表書いてあるカードを使って、英作文を作るというもので、生徒たちはバラバラになった単語を協力して文章にしていた。途中でイヴォン先生が今日の勝者にはプレゼントがありますと言われ生徒たちはやる気を出していた。
午前中の授業が終わると午後からはクッキーを焼くためにtくんとaくんの家にみんなで行き、そこで昼ご飯を食べた。ほとんどの生徒が自分がお世話になっているホストファミリー以外の家庭に行ったことがないため、他の家庭がどんなになっているか興味津々であった。こちらの家庭は子供が多く、過去に日本人をホストした経験もあり、子供たちは人懐っこくとても話しやすかった。最初こそ日本人同士で固まっていたが、昼休みの終盤には生徒たちは地下で子供たちと大騒ぎをしていた。一時になると二つの班に分かれクッキーづくりを始めた。イヴォン先生の自慢のクリスマスクッキーのレシピだそうだ。まず第一班がバターと砂糖を混ぜそして牛乳、小麦粉を入れていった。生徒は途中に入れた砂糖の量にこれは多すぎると言いながら楽しんでいた。
これとしばらく冷蔵庫で寝かすと第二班の出番だ。第二班は星やハートなどの方を使って型抜きをした。生地が少し柔らかかったらしく、型を取った後に型からはきれいに外すのに皆苦労していた。型から外したらすぐに鉄板にのせ、鉄板がいっぱいになると焼き上げるためにオーブンへ入れられた。またしばらく待ち、焼きあがると次は皆でデコレーションをした。白いアイシングを塗り、その上からカラフルなアイシングのチップをかけた。通常はこれを寝かせて固まってから食べるそうだが、今日はみんなで出来立てを食べた。感想はやっぱり甘い!という生徒が多かったが、あれ?思っていたより甘くないという生徒もいた。
アメリカの一月一日は祝日なので明日からは三連休だ。それぞれ初めてのホストファミリーとだけの時間でどのように過ごすだろうか?また、連休が明けると皆の話を聞いてみようと思う。

12月28日(木)

December 28

【movie1】

 今日も元気に生徒たちが登校してきた。素晴らしい。今日も、体調不良者はいないようだった。いつものように、まず私が生徒の日記を集め、その後イヴォン先生が話す。今日のジャーナルは、アメリカで行きたいところと、将来になりたいものだった。生徒たちは、それぞれの将来の夢を英文で書き出し、発言していた。それを聞いていて驚いたのが、将来英語を勉強したい生徒、アメリカに戻ってきて進学したいと言う生徒が多かったことだ。その後、生徒達はイヴォン先生から一文ずつ与えられ、ペアになり英語の劇を行った。生徒たちはまず、与えられた文の意味を辞書を引きながら調べ、それぞれのセリフを作り、皆の前で発表した。内容は、スピード違反に関するものや、門限に関するものだった。生徒たちはその後、ピクショナリーと言うゲームを行った。男子グループと女子グループに分かれ、一人ずつ先生に呼ばれ、英単語を見せられて、その単語を表す絵を、ホワイトボードに描き、残りのグループの生徒に当ててもらうというものであった。これがなかなか盛り上がり、生徒たちは男女で競争しながら、自分なりに工夫をして絵を描いていた。次回このゲームをするときは、男女混合のグループで行うそうだ。
 その後、生徒はそれぞれ持ってきたランチを食べた。A君が、家からもらってきたカップヌードルに水を入れずに、電子レンジにかけてしまい、部屋中に焦げた匂いがするというアクシデントがあったが、みんなで笑いに変えていた。お昼の残り時間を使って、さよならパーティーの準備を少し行った。全員で1つのことを行うことに決定し、みんなで練習をした。
 午後の研修は、ポートオーチャードの市役所と警察署訪問だった。到着するとまず、警察署と市役所が1つの建物に入っているということに、生徒たちはとても驚いていた。入るとすぐに、市長さんが迎えてくれ、議会の行われる部屋に移動した。そこでは、実際の議会がどのように行われるかを知るために、皆1人1役もらい、劇を行った。難しい文章が多い中、皆それぞれのセリフをうまくこなしていた。内容は、市ができた当初から立っている木が、交通の邪魔になってしまうため、切るべきか切らないべきかといったものだった。その後は、地下にある警察署に入った。女性の警察官が、証拠品の保管所や取調室の説明を行ってくれた。生徒たちの目が1番キラキラしていたのは、実際に警察で使われる道具や車を見せてくれた時だった。皆その重さだったり仕組みに興味津々だった。実際に手に持ってみたり、車の中に入ってみたりして、体験をしていた。外はあいにくの雨だったが、とても満足をしていたようだった。午後の研修が終わると、スタディーセンターに戻り、さよならパーティーの練習の続きをした。練習できるのはあと二日しかないので、明日もしっかり練習したい。

12月27日(水)

December 27

【movie1】

今日は最初の授業の日だった。昨日はとても長い長い1日だったので、研修生の中に体調不良を起こしている人が多いのではないかと少し心配であったが、その心配もどこ吹く風で研修生たちは笑顔で登校してきた。生徒たちに、昨日の夜はどのように過ごしたかを尋ねた。昨日はホストファミリーとアニメを見て夜更かしをしていた人、英会話に苦労してずっとホストファザーと一緒にテレビを見ていた人、ホストファミリーがとても優しくて、もっともっとコミュニケーションをとりたくて勉強をしたという人など、それぞれの過ごし方をしていたようだ。授業が始まると、イヴォン先生がお互いに自己紹介をしましょうと言い、研修生はその場に立ち、自分の名前、学校、好きな食べ物を紹介した。流石に自己紹介も慣れてきたのか、恥ずかしがる人はもういなかった。その後、イヴォン先生に提出する日記帳を渡され、その日記に、アルファベットの形をしたシールなどを使ってデコレーションをした。kくんとhくんのホストファザーとホストブラザーもクラスを手伝ってくれた。その後、予定していた退役軍人の保養施設を訪問した。研修生はどこに連れて行かれるかイメージがつかなかったようだが、中に入ってみると、老人ホームのような所で、テーブルのある部屋に通されると、車椅子に乗ったおじいさんやおばあさんが続々と集まってきた。Joelさんは、最近まで元気だったが、腰の手術で半身不随になったということを教えてくれた。その後、研修生たちは、訪問前に練習した「ふるさと」を歌い、自己紹介をした。イヴォン先生は日本人は歌が上手いと言っていた。折り紙も教えてあげたが、研修生は英語で折り紙を教えることと高齢者とコミュニケーションをとることの難しさに苦戦していたようだった。お昼の時間が来るとおじいさんたちは引き上げていったが、中には今度はいつ来るのか?と聞いて来る人もいた。施設から戻ると、お昼の時間で、家から持ってきたランチバッグを出し、お互いのランチを見せ合いながらお昼を食べた。これはいける、甘すぎる、オレンジの皮が硬いなどと色々な意見が出ていた。午後の授業は、イヴォン先生が、主にこれからのスケジュールの説明やテキストでどんな事を勉強していくかなどの説明を行った。途中で時差ボケで眠そうにしていると、イヴォン先生から休憩を取ってその後ゲームをしようと提案があり、フルーツバスケットのような椅子取りゲームを行った。これは大いに盛り上がり、研修生たちはすっかり目を覚ました。その後、時間が出来たので、さよならパーティの話を進めた。四時になると、ホストファミリーが迎えに来て、一旦それぞれの家に解散した。6時よりウェルカムパーティが行われ、まず研修生たちはホストファミリーが持ってきた軽食をそれぞれの皿にとって夕食を食べた。そのあと、各家庭の自分とホストファミリーの名前を紹介していったのだが、驚くことに、ほとんどの研修生が早くもホストファミリーの名前を覚えていて、ホストファミリーもとても喜んでいた。最後にホストファミリーと一緒に配られた紙に書いている質問に当てはまる人を会場内で探すゲームを行い、ホストブラザーやホストシスターを巻き込んで大盛り上がりだった。
今日も内容の濃い一日だった。研修生たちは早くもホストファミリーの打ち解けているようで適応力の高さに驚いた。この調子で自分たちのホームステイをどんどん充実させていってほしい。

12月26日(火)

December 26

 いよいよウィンターホームステイの初日、私は長崎の研修生と福岡に向かうところからスタートした。6時40分と早い時間の集合だったので、集合場所に着いた時は、辺りはまだ暗く、生徒たちに出発前の説明を終え、バスに乗る頃になってようやく明るくなってきた。福岡までのバスの中では、皆睡眠を取っていた。福岡空港に着いてからは、各県から続々と研修生が集まり、9時30分ごろにはすべての研修生が揃った。全員が揃い、グループごとに別れて座った。いよいよホームステイが始まった感じがした。長崎の研修生とは、オリエンテーションで会ったことがあったのだが、他の研修生は初めて会う人ばかり。研修生に簡単な自己紹介をし、生徒たちに今の気持ちを聞いて回ると、宮崎からの参加者で、たまたま同じ学校から参加する先輩後輩という生徒がいたり、姉妹で参加してる生徒がいたり、様々だった。ほとんどの生徒が、期待と緊張と眠さが入り混じった面持ちだった。航空会社のカウンターが開き、スーツケースを預け終わるとすぐに手荷物検査を通過した。そして通過した流れで出国審査まで完了した。ここで、パスポートに出国のスタンプを押してもらったのだが、ほとんどの生徒がまだ実感がないと話していた。搭乗口に着くと、出発前の集合写真を撮り、自由時間を設けた。過ごし方は様々で、おにぎりを食べる生徒、座って友達と一緒に話している生徒などがいた。集合時間の頃には、少しずつ研修生同士で仲良くなっているようで、お互いのホストファミリーはどんな方々だとか、現地に着いて使う英会話の話などをしていた。台湾に向かう飛行機に搭乗すると、朝が早かったからか、機内では寝ている生徒が多かった。その他は映画を見ていたり、隣の友達と話をしているようだった。しばらくすると、初めての機内食が出てきた、チキンのピリ辛ソースとご飯というものだった。皆、初めての機内食に興味津々で吟味していた。飛行機が台北に近づいてくると機内アナウンスが流れ、研修生たちは最初の外国に胸を躍らせているようだった。台北に到着し、国際線の搭乗口に移動した。そこでは、自己紹介をして、簡単なゲームを行って、グループのアイスブレイクをした。お互いまだ人見知りをしているのか、緊張しているのか、少しまだ遠慮しているように見えていたが、最初よりは打ち解けてきているように思えた。その後、少し休憩をして、ケーススタディーを行ったが、私が最初予想していたより、発表してくれる人が多く、さすが高校生や大学生、自分の考えをしっかり持っているのかなと思った。またしばらく休憩を取った後、自由時間を取ることにした。自由時間の過ごし方は、福岡空港で練習済みだったので、今回は長めに時間を取った。フードコートで台湾料理を試している人が多く、牛肉の入った?やご飯を食べていた。感想を聞くと、淡白な味だったり、日本人の口にはあわないという生徒が多かった、小籠包は、おいしかったそうだ。長い台湾での待ち時間が終わり、シアトル便の飛行機に乗り込むころには、研修生は疲れと眠気が襲ってきていたようで、飛行機に乗り、機内食を済ますと、ほとんどの研修生はぐっすり寝ていた。長いフライトはとてもきつかったようで、寝ても寝てもまだ着かないと言っていた生徒もいた。あと何時間、あと何時間と、カウントダウンをしながら、やっとシアトルに到着すると、アメリカへの入国審査が待っていた。皆パスポートを準備し、もし審査官に「どこに行くか?」、「アメリカには何の目的で来たのか?」、など聞かれたときの答えを練習しながら、待っていた。順番が終わると、「緊張した〜。」、「初めて日本語がしゃべれない外国人と話をした。」などと言っていた。長い長い旅ももう終盤、スーツケースを取って出口をでると、TCのイヴォン先生やその家族などが待っていて、生徒に自己紹介などをして、歓迎をしてくれた。イヴォン先生の話すスピードにびっくりしていたようだった。しかし、空港の外に出ると、昨日まで雪が降っていたようで、一面の雪景色に大盛り上がりでした。空港からポートオーチャードまで約一時間の移動を終えると、ホストファミリーが何人かすでに迎えに来ており、ホストファミリーに簡単な自己紹介を終えると、それぞれの家庭へと解散していった。 チームポートオーチャードの皆さん、本当に長い一日お疲れ様でした。旅の序章は終わりましたが、次は本編です、明日の朝にお話を聞くのを楽しみにしています。
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