到着後の翌日が日曜日の場合は、通常ホームシックや体調不具合で電話がかかってくるのが常であり、私も覚悟していたのですが、今年は誰一人のホストファミリーからも子供からも電話がかかってくることはありませんでした。朝9時から始まる授業にも全員が遅れることなく元気な姿で集合してきたので、大変うれしく思いました。私はホストファミリーと一緒に教会に行き、午前中は教会で過ごしましたが、そこで4人の子供のホストファミリーもきており会いましたが、さすがに到着して2日目で時差ボケは半端なかったです。日曜日は家族と映画を見に行ったり、スーパーマーケットに行ったり、はたまたどこにも行かずに家で過ごしたり、家にあるトランポリンをずっとしていたなど、様々な時間を過ごしていたようです。また、ブレンダ先生が、子供たちが日曜日に日本料理を作ってくれて、とっても美味しかったと大変感動されていました。(日曜日はきつかっただろうに、よくがんばりました!)
現地の学校は、ELCIという語学学校で、世界中からの留学生を取り扱っていますが、今は、春休みの時期で、私達の小学生のグループのみがお世話になっています。とても小さな学校ですが、環境的には抜群の場所です。学校の目の前がWestern Oregon Universityで、本当に閑静な住宅街の中にあります。学校の中には小さな売店もあり、スナックや飲み物、簡単なランチ(カップラーメンやカップ焼きそばですが。。。。笑)も売っていてとても便利です。冷蔵庫もカフェテリアもマイクロウエーブも、卓球台なんかもあり、子供たちは快適な留学生活をスタートさせました。ホストファミリーの子供たち(中学生だと思っていた子も実は同学年の小学生!!アメリカの子供たちは日本人と比べると大人びて見えます!!)も一緒に授業に参加してくれ、日本人の人数とほぼ同数のアメリカ人バディが一緒です。オレゴンの小学校が全て春休みになっていたため、彼らも休みで授業に参加してくれたというわけです。
25人を3クラスに分けての授業が始まりました。ブレンダ先生、カトリーナ先生、ジェシカ先生の3人がそれぞれのクラスを受け持ってくださいましたが、午前中の3時間を一時間ずつグループを入れ替えて授業を行いました。明日は、オレゴンコーストへの終日野外活動の日になっており、浜辺で凧を飛ばすため、子供たちが自分のオリジナルの凧を作ったり、明日初めての買い物体験をするために、お金(ドル)の使い方をおもちゃのお金を使って学んだり、自己紹介をしたり、UNOをしたり、本当に楽しみながらできる方法で子供たちは楽しく英語を学んでいます。そして一緒に参加しているアメリカの子供たちともどんどん触れ合う様子を見ていると本当にこの子達の異文化への適応性には感心するばかりです。 彼らが話をする様子を聞いていると、結構よく英語を理解していたり、よく話しかけたりしているので、私のHelpはあまり必要ないようです。語学学校だけあって、あらゆる所に、「English Only!」と書いてあります。学校のWiFiのパスワードも「SpeakEnglish!」でした。(笑)ここは、今まで扱った最年少は中学生で、ほとんどが大学生かそれ以上の人達が多いので、英語はまだあまりわからない小学生は教えるのが難しいのではないかと心配しましたが、さすがESLの語学学校!ジェシカ先生は「私達は英語をほとんど話せない子から教えてきているから、何も心配はないわ!」と。実際に授業を拝見すると子供たちに自然と英語を話させ、また楽しみながら英語を学ぶ術をよく知っていらっしゃいます。なので、私の出る幕はほとんどなく、楽させていただきました。子供たちはやはり日本語が通じる人が近くにいるとダメなんです。そこには頼るべきは自分のみ!と思うと俄然力を発揮してくるものです。私は、ただただカメラのシャッターを押すのみ!クラスの中やホールのあちらこちらに「English Only」と書かれてあるので、私もやはりできるだけ日本語は話さないように心がけています。もちろん大切な注意をする時は別ですが。。。子供たちの笑顔が健康のバロメーターだと思っていますので、今日の子供たちの健康状態は絶好調といったところでしょうか。
初めてのランチも十人十色で、ピーナッバターサンドウイッチ、恒例の生の人参、タコス、チップス、クッキー、丸ごとのりんごにバナナ。。。。「リンゴはきってあるもの」と思っている子供たちは、「先生、これどうやってたべるのぉ?」と、「そのままかじるのよ!」というと渋々かじる子供たち。日本のお母さんはいつも食べやすくカットして剥いてくれていることがありがたいと思っていることでしょう。外にはバスケットコートもあり、男子はすぐにバスケットを始めました。卓球台もあるので、体を動かしたくてたまらない子供たちは、すぐに行動します。
朝はバタバタと授業が始まったため、ランチの後に様々な注意事項や明日の予定などを話し、午後からは学校のスクールバスでモンマスの市役所と消防署訪問です。市役所では役場職員の方がモンマス市の行っている公共事業の話、市議会のしくみ、歴代市長の説明などしてくださいました。ここで日本とアメリカの子供の顕著な違いを発見!アメリカの子供達は、説明をしている最中からもう既にあちこちで手が挙がり、質問をしようとする構えができています。日本人からの質問はなかなかありません。私が促してやっと何人かの子供が手を挙げて質問をしてくれました。この積極性の違いや何事も知りたいという向上心はどうしてこうも違うのであろうか?アメリカの子供達は時にはおかしいと思うようなこともどんどん質問していく。日本人の子供は「変な質問と思われはしないか?」などと感じているのでしょうか?それとももともと質問すら考えつかないのでしょうか?よく質問をするアメリカ人と質問をしない日本人の違い、何がどうしてこうも違うのかを検証してみたい気もします。教育の仕方に違いがあるのでしょうか????いつもアメリカに子供達を連れてきては感じる大きな違いです。そういえば、午前中の凧に自分の好きな物をなんでも自由描きなさいという所にも、なかなか手がすすまない子供達。こちらから色んなオファーやヒントを出さないと中々動けないのも日本人の特徴かもしれません。自由に書いて、と言われると余計に固まってしまうのでしょう。与えられることはそつなくこなせるのでしょうが。。。
次は、待ちに待った消防署です。警察署も最初に予定に入っていましたが、残念ながら、仕事の都合で行くことができませんでした。消防署では消防車の説明をしてくれ、消防服を着るデモストレーションをしてもらった時に、マスクをつけると、スターウォーズのダースベイダーみたいな声になることを知っていて、あるアメリカ人のホストブラザーからのリクエストで「Luke, I’m your father!」(ルーク、私がお前の父親だ!)というセリフを言ってみてというのに快く応えてくれ、笑いをさそっていました。さすが、アメリカ人だなぁと思う所でした。
最後にステッカーをもらい、消防署を後にしました。少し時間があったので、ブレンダ先生がWelcome Monmouthと書いてある所に行って全体写真を撮りましょうということになり、その前に全員にチョコレートアイスバーをご馳走してくださいました。今日も気温は寒かったので、みんなアイスには喜んでいましたが、震えながら食べていました。写真撮影を終え、学校に戻り一日のスケジュールが終わりました。今日も一日無事に過ごせたことを感謝します。どの子供達も素晴らしいです。この調子で最後までいってくれることを祈りたいと思います。今日も元気に過ごせて本当によかったです。明日も長い一日になりそうです。
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