アメリカに着いて、翌日が休みというのは幸か不幸か?もちろん、時差ボケを調整するのにはちょうどいいスケジュールです。でも2人で滞在している人以外は、日本人の友達とも私とも会えないので、最も恐れている(?)英語漬けが一番の問題かもしれません。英語の勉強のためにはとてもいいことなのですが、生徒たちにとっては、緊張の連続に違いありません。現に、昨夜はホストファミリー宅に連れていかれてすぐに泣きながら電話がくる小学生の男子が一人!話を聞いてみると「英語がわからない!」ということでした。英語がわからないのはみんな同じです。もちろん小学生や中高生では若干の英語力の差があったとしても、そのほとんどはホームシックかもしれません。特に昨夜は長旅の疲れも手伝って、「とにかく早く寝てゆっくり休んだら、明日の朝には気持ちは落ち着くはずだから、頑張れ!!」と声かけをしました。ちなみに、今日の様子は昨日とはかわって元気にやっているとの報告を受けたので良かったです。私のグループは、一人だけ鼻炎で鼻水が出ているから心配であるというホストマザーからの電話があり、「何か薬を与えたほうがいいのか、聞いて欲しい」と電話がありましたが、本人と話をすると、薬は鼻炎の薬を日本から持ってきているということでそのことを伝えるとホストマザーも安心してくれました。その女子も問題はなさそうだったので、大丈夫だと思います。改めて、ホストファミリーが子供たちのことを細かく見てくれていると感謝の気持ちしかないです。
今日はイースターホリデイのため、学校が休みの所もあり、私達は今日一日だけ違う学校に通いました。ビレッジチャータースクールという所です。私のグループの生徒たちは具合の悪い子は誰一人とおらず、朝から全員笑顔で登校してきました。心配した時差ボケも、大丈夫のようでした。昨日の休みには、ホストファミリーとエッグハントをした、買い物や映画に行った、ホストファミリーと手作りのピザを作ったなど、様々な話が聞かれ、私の心配など全く取り越し苦労で、充実したイースターホリデーを過ごしていたようで安心しました。ただ、今日はユウとナノカはホストファミリーがサフランシスコに連れていってくれるということで欠席でした。通常、この時期のカリフォルニアは、雨も多いのですが、私達がここに滞在する間の天気予報は、ほとんど晴れで、気温も最高気温は20度前後、但し朝晩は5,6度と温度差があるため、今日はあらためて、着るものなどの健康管理をきちんとするように伝えました。初めての学校ということで、緊張しているかと思いきやそうでもなさそう。みんなの笑顔で子供たちの心と体の健康のバロメーターがわかります。朝学校に送ってくれるどのホストファミリーと話をしても問題もなく、楽しんでいる様子がわかり、さらに安心しました。カズハとハルナのホストファミリーがいかに彼らが素晴らしいかという話を長い時間してくださいました。引率者にとって何よりも嬉しいのが、ホストファミリーが子供たちとの時間をいかに楽しんでくれているかということです。気付くとホストマザーの胸には、今年アメリカで行われる大統領選挙で、民主党のサンダース議員のバッジが!!!「私もサンダースがいいと思う!」というと、喜んでくれて自分の胸につけているサンダースのバッジを私に下さったので、部外者ではありますが、早速胸にバッジをつけてみました。
ご夫婦の目には、まだ生徒が来たばかりなのに、彼女たちが帰ることを考えたら、悲しくてしょうがない!と既に涙目になっていることに胸を打たれました。
欠席の二人以外の生徒が揃ったところで、学校の中へ!ここの学校で、アメリカの方とご結婚されたアコさんという方と出会い、学校にいる間に私達の手助けをしてくださいました。ご主人やお子さんとも出会えて、本当に素敵なファミリーでした。校長先生が出迎えてくださり、この学校での朝の会のようなもので、全員で輪になり、私達を歓迎する言葉と歌を歌ってくださり、学校初日が始まりました。今日の授業は環境学で、学校近くのフィールドをハイキングしながら、野外授業が行われました。ハイキングに行く前に、大きな芝生の運動場(日本にはない広さにびっくり!!)で、輪になり、それぞれ自分の名前と好きなことを一人ずつ発表しましたが、全員恥ずかしがらずに上手に言えていました。(Good Job!!)。タグという鬼ごっこのような遊びをした後に、日本の何かを教えようということで、リンが号令をかけて「ラジオ体操」をみんなでやりました。
その後、ハイキングへ!!途中足場の悪い水たまりや植物で肌に触れるとかゆくなるものがあるということで、生徒に注意を促しました。途中小川があり、ここの水の水質検査をして、その結果をディスカッションするといった授業です。しばらく歩いて行くと、公園のような所に着き、そこでグループワーク。見たこともない英単語がたくさん並んでいて、生徒たちはすぐに辞書で調べました。すると出てきた単語は、塩酸ナトリウム、アルカリ性etc…….理科に興味がないと.....といったものばかり!水の中の酸素の濃度をはかり、どれだけ化学物質が含まれているか、水の中に酸素がたくさんあることが、植物が健全に育つので、そのためにはどうすればいいのか、暖かい水と冷たい水にはどちらがたくさんの酸素があると思うかなどのディスカッションで、アメリカの子供たちからは積極的に発表をしていました。日本人の生徒たちは、ディスカッションこそできなかったけれど、それでも勉強熱心な子供が多く、一つ一つ単語を調べてノートにとり、意味を書いて内容を理解しようとし、学ぶ姿勢があることに引率者としても大変誇らしく思います。先生の話だと、水は冷たい方がたくさんの酸素を含んでおり、滝のように激しく水が打ち付ける所にはたくさんのマイナスイオンが発生し、そのような場所は特に酸素が多く、水質もよく透明度もあるとのことで、生徒たちもなるほどと納得していました。今日のような素晴らしい天気の中、アメリカの子供たちと野外授業でたくさんの知らなかった単語や知識を身につけた生徒たちの顔にはなんともいえない充実感が見て取れました。日本ではこういう授業はある?と数人の男子に聞いてみると、「ない!!楽しかった!!!!」と言ってくれたので本当によかったです。
その後は、またみんなでアメリカの大自然の中をハイキングしながら、学校へ戻りランチタイム!アコさんとお嬢さんは、ランチに手巻き寿司をもってきていて、生徒たちは羨ましそうにしていました。
この学校は小学校から中学2年生までが在籍している学校で、ランチの後には、低学年の子供たちも含めて外でゲームをしました。そこでもまた鬼ごっこのような運動場を駆け回るもので、子供たちはみんなとても楽しそうに、子供のように(あ、まだ子供だった!!笑)無邪気にはしゃぐ姿がほほえましい限りでありました。
その後、合気道の授業があり、日本人でありながら、合気道の初体験をする子ばかりでしたが、本当に楽しそうでした。いろんな型?を教えてもらいながら、あー、これは護身術としては、学ぶべきだなぁと思いました。全員が正座をして、最後には「ありがとうございました!」とアメリカの生徒がお礼を言うのが、「あーざーしたー!」と聞こえたのが少し笑えました。
午後はまた約15分間歩いて、近くの公園でエッグハントをしました。あらかじめ隠されてあったプラスチック入りの卵の中には、チョコレートやキャンディー、グミなどが詰められていて、必死に探して隠された150個もの卵は、あっという間になくなっていました。
まだ来たばかりですが、サヨナラパーティーは今週の木曜日なので、パーティーの打ち合わせのための話し合いをしました。なんとかプログラムの内容が固まったようで、少し安心しました。ここの公園で、ジャスティンというフィリピン系アメリカ人の男子に出会ったのですが、大変テンションが高くて、フレンドリーな男の子で、最初男子が大笑いしながら何かを話していたのですが、近寄って話をするとさらに面白い子で、最初、自分の名前はジャスティンビーバーだと言い張っていて、冗談かと思っていたら、なんと本当に名前は、ジャスティンだった!!のです。バイバーイ!と言いながらまた戻ってきては、また去っていくということを繰り返していましたが、ちょっとの間ではありましたが、グループの人気者になりました。こういう楽しい子がホストファミリーだったら毎日笑いが絶えずいいだろうなぁと思いました。
今日はたくさんのハイキングと鬼ごっこランニング、そして合気道にエッグハンティングなど、一日運動ができて、子供たちもいろんなストレスも発散できなのではないでしょうか。明日から最後までは、Mark West Charter Schoolという学校へ行きます。またそこで新たな出会いを想像すると、ワクワクします。 |