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いよいよワシントン州レイシーでのジュニア留学の幕開けだ。Laceyグループは九州各県、そして関東からの参加者がいる混合のグループで、全員がそろったのは成田空港の搭乗ゲートであった。ここまでの国内線の移動ですでに疲れてしまっていたようだが、春休み期間中の混雑する中、無事に全員が集合できたことは一安心であった。飛行機の搭乗までの待ち時間にお互いに打ち解けようとするメンバーも多かった。約8時間強という長いフライトを乗り越えなければならなかったが、今回利用した全日空の飛行機には各席に映画のモニターが付いており、機内食後に眠りにつくまでは思い思いに映画を楽しんだようだ。長い長いと思っていた機内での時間も気が付けば終わりに迫っていた。シアトル空港に到着したら、ほとんどの生徒にとって初めての入国審査。列に並んで自分の順番を待つ間、 "10 days," "Sightseeing"と滞在期間と目的を聞かれたときの応えを緊張の面持ちで練習していた。特に問題もなく全員無事にアメリカへ入国することができた。先に入国審査を終えたメンバーたちでグループ皆の分のスーツケースを集めておいてくれたおかげでスムーズに税関を抜け、スーツケースを持ったまま空港内のメインターミナルに移動するためにモノレールなような乗り物で一駅。

重たいスーツケースを引っ張り、疲れたメンバーをメインターミナルで迎えてくれたのが今回Lacey滞在中お世話になるTCのChristie先生とJennifer先生だ。名前を確認しながら一人ひとりにアメリカカラーのレイをかけてくださった。成田空港で並びを決めた集合写真を撮影し、いざバスに乗って移動。到着した時間がちょうどお昼だったため、Tacoma Mallというショッピングモールのフードコートに立ち寄り、お昼ご飯を食べることとなった。到着後すぐのアメリカでの食事、そしてそのための買い物を経験することになった。しっかりお金の勉強をしてきた生徒も、実際にそのお金を使って支払いをすることにドキドキしたようだ。自分の言ったメニューの英語がなかなか通じなかったり、通じたと思ったが出て来たのが自分の思っていたのと違うものだったり、口頭でいわれる値段が分からなかったり、四苦八苦しながら最初のチャレンジを体験することとなった。食べ終わると少し自由時間ができ、それぞれ気になるお店の見学へ。再度集合すると、Christie先生がクリスピードーナッツの小さいドーナッツを買ってきてくださり、甘くおいしいドーナツを頬張って再びバスへ。

30分ほどバスに揺られて到着したのはスタディセンターとしてお世話になるWashington Middle School。アメリカや日本の国旗でデコレーションされた部屋でオリエンテーションが行われるまでに学校の先生が校内ツアーに案内してくださった。廊下や至るところに生徒たちのアート作品が飾られており、リノベートされた校舎は広々として清潔感がありながらとてもクリエイティブな雰囲気だ。日本の学校とは全く異なる造りやデザインにカメラを向ける生徒が多かった。また、電光掲示板に "Welcome students from Japan"という文字が映し出され、学校もとても歓迎してくださっていた。最初の部屋に戻ると今度は一人ずつ自己紹介。名前・出身・趣味・好きな食べ物を一人ひとり英語で発表した。今回のホームステイについてのオリエンテーションも行われ、今晩の宿題として「何時に起きたらいいか」「朝ごはんは自分で作るかどうか」などホストファミリーと話し合うことが課された。
そうこうしているうちに、ホストファミリーとの対面の時間が近づいてきた。テーブルクロスを広げたり、デザートのクッキーを広げたり、テーブルの上の日本とアメリカモチーフの風船を飾り付けたり、メンバーそれぞれが手伝いをしてくれた。17時半ごろになると続々とやってきたホストファミリーの皆さん。緊張しながらもしっかりと自分の名前を伝え、 "Nice to meet you"と挨拶する生徒たちの姿が頼もしかった。それぞれのホストファミリーと対面をして、ポットラックのウェルカムパーティーの始まり。日本からのフライトはどうだったか、疲れているか、と気遣ってくださるホストファミリーの皆さん。ファミリーの方々は日本からの生徒がやってくることをとても心待ちにしてくださっていたようで、10日間という短い時間ながらも生徒たちにハッピーに過ごしてもらいたいという思いが強く伝わってきた。
ホストファミリーの皆さんが持ち寄ってくださった料理を食べ、それぞれのホストファミリー宅へと帰っていった。とても長く、移動ばかりの一日になったが、早速明日から学校での活動の始まり。たくさんの友達と出会うことになるだろう。今夜はゆっくり休んで明日元気な姿で登校してきてほしい。明日生徒たちから話を聞くのが楽しみだ。

 

昨日の長い移動日を経て、Laceyでの生活が本格的に始まった。朝チェックインをする教室に集まってきた生徒たちは思いのほか元気そうで、話を聞いてみると昨夜よく眠れたと答えた生徒が多かった。早速サイクリングに出かけたり、ホストブラザーの学校での発表コンサートに出かけたり、各々ホストファミリーとの最初の夜を充実させて過ごせたようだ。日記にも、英語の発見や日本文化の紹介だけでなく、自分自身についても新たな発見があったという生徒もいた。

いよいよ今日からバディーとの授業を受けるとあって、少し緊張しながらも楽しみな様子の生徒たち。ほとんどのメンバーのホストブラザーまたはシスターがスタディセンターであるWashington Middle Schoolに通っているため、彼らがそのままメンバーのバディーとなってくれた。シスターやブラザーがこの学校に通っていないメンバーもそれぞれバディーが割り振られ、皆せわしげにそれぞれのクラスへと散っていった。

授業の内容は様々で、数学や社会、理科、文学系の授業があったり、技術でコンピュータを操作して3Dの家を画面上で建てたり、アートのクラスではスフィンクスの色塗り、またコーラスのクラスでは一緒に歌い踊ったり、体育でもアメリカ人の生徒たちと一緒に体を動かすことができたようだ。全て英語で行われる授業とあって、日本からのメンバーたちは戸惑いもあり、英語が早くてついていけなかったりしていたが、少しずつ聞き取れた単語でだいたいその授業で行われていることをノートに取ったりと、積極的に学ぼうとする姿が多く見られたのが頼もしかった。日本の学校、授業との違いを身を持って体験できたのではないかと思う。

バディーの学年によって、お昼休みの時間が異なるため、午前中に3時間クラスを受けた後にランチを取る生徒と、4時間受けたあとにランチを取る生徒の二手に分かれた。どちらの時間も、メンバーたちはバディーやその友達とテーブルを囲んで座ったり、ホールに続く椅子に腰かけて座ったり、多くのアメリカ人生徒に囲まれていた。その中でも早速日本から持ってきたお菓子を配っていた生徒は、アメリカ人からそのお菓子について質問され、知っている限りの単語で一生懸命伝えようとする姿が印象的だった。

ランチの後はそれぞれ学年によって3時間または2時間のクラスが続いた。クラスの移動のため廊下をバディーと一緒に歩く姿は今朝と比べて少し堂々としているように見えた。
6時間全てのクラスが終わると、またバディーと一緒にチェックアウトの教室に戻ってきた。家でも学校でもつきっきりで生徒たちをサポートしてくれるホストブラザー、シスター達に大きな感謝を送りたい。日記を返却し、メンバーに声をかけると、初めてのアメリカでの本格的な一日、そしてクラスで盛りだくさんの1日に疲れも見え隠れしたが、一度しかない週末に向けてそれぞれホストファミリーにお返しできることを計画しているようだった。時差ボケが残っている生徒もまだ多いので、今日明日でしっかり休息をとり、ホストファミリーとうんと充実した週末を過ごしてほしいと思う。この週末が明けると学校で一日フルに過ごせる日は月曜日だけ。その後は校外でのアクティビティーやさよならパーティーが待ち構えている。まだ始まったばかりのレイシーでの生活だが、この調子であっという間に過ぎていってしまうだろう。メンバー全員が一日一日を充実させ、ホストファミリーと心を通い合わせることができることを何よりも願っている。

 

週末明け最初の登校日。週末は無事に過ごせたかどうか心配していたが、皆元気にチェックインのクラスルームに集まってきた。日曜日に体調を崩した生徒もいたが、今日は元気に登校することができた。週末の様子を聞くと、ホストファミリーと一緒にシアトルに遊びに行ったり、ビーチに行ったり、盛りだくさんの二日間だったようである。また、期間中唯一の週末であったため、日本料理をホストファミリーに振る舞った生徒も多かったようだ。

まだこのジュニア留学、始まったばかりのような気もするが、今日は一日フルに学校で過ごせる最後の日。アメリカでは日本のようなクラスごとの共通の時間割ではなく、生徒それぞれが時間割を決め、毎日同じスケジュールを繰り返す。そのため今日は、先週金曜日にこなしたスケジュールをもう一度繰り返した。学校の勝手がわかってきたようで、慣れた様子でそれぞれのバディーとクラスへと散っていった。

Language Art(日本でいう国語)のクラスではとてもオープンな雰囲気の図書室で、本を選ぶ生徒がいた。英語の本の中でも、スイーツ作りの本を見つけたりしていた。ちなみにこの図書室には日本語で書かれた本もハリー・ポッターやナルニア王国シリーズなどあるが、日本人の生徒たちは、すでにホストブラザーやシスターに借りてもらっていたようだ。また、リーダーシップのクラスの生徒たちはグループワークでそれぞれ部屋に分かれていた。グループワークが終わったのか、バディーやグループのアメリカ人生徒たちの名前を漢字で書いてあげていた。生徒たちは賢く、「桜」などきれいな意味の漢字で名前を書いてあげていて、その意味を教えてあげるとアメリカ人生徒たちは "Cool!!!"と騒ぎ喜んでいた。

また、理科の授業では仕掛けのようなものを先週に引き続き作っており、バランスを取ったりするのはなかなか難しそうであった。コーラスの授業ではおそらく明日行われる発表のため、本番さながらの練習が行われ、その中に日本からの生徒たちも混ぜてもらっていた。
ランチタイムも、金曜日の時に感じられた緊張は溶けてきたようで、楽しそうにアメリカ人生徒たちと同じテーブルを囲んで食べていた。

午後の体育の授業では、金曜日は、ルールの複雑なボールゲームをしていて、生徒たちも戸惑いが大きかったようだが、今日は、テニスと卓球を足して割ったようなゲームをしていた。背の低いネットが中央にあり、卓球ラケットより少し大きめのラケットを手に持ち、ボールをテニスのように打ち合う。これはルールが簡単で生徒たちにも分かりやすかったらしく、交代交代で勝負をしていた。

オーケストラの授業では、日本からの生徒たちが間に混ぜて見学させてもらう中、ちょうど日本の曲「さくらさくら」を演奏中で、アメリカ人生徒たちが先生の指揮に合わせて立派に演奏していた。最後の6時間目では、Language Artの授業で図書室を利用していたり、明日のコーラスの発表の準備のため、ホストシスターやクラスメートとパンフレット折りの手伝いをしたりする姿が見られた。

6時間のスケジュールが全て終わると、またチェックアウトのため朝のクラスルームに戻ってきた。それぞれのホストブラザーやシスターと帰路につく生徒たちのその手にはTechnologyのクラスのアメリカ人生徒たちが私たちグループの訪問に合わせて、それぞれメンバーの名前を彫ってくれていた手作りの鉛筆が握られていた。

明日は学校でこうして授業を一緒に受ける最後の日。午後からは最初の校外アクティビティーが用意されている。月曜日が終わってしまい、アメリカでの活動日は残り3日。ホストファミリーと後悔のないように充実した放課後・夜を過ごしてほしい。

 

今週はSpirit Weekと言って、曜日ごとにテーマが決められていて、それに沿ったファッションや髪型で学校に来て良い1週間になっている。昨日のパジャマデー(Comfy Day)に引き続き今日はCrazy Hair Day。数人の女子生徒たちはホストシスター達と同じように髪をCrazyにアレンジして登校してきた。アメリカの学校生活を思う存分楽しんでいるようだ。

今日の学校でのクラスは午前中まで。いつもの半分のスケジュールを慣れた様子でこなした。コーラスや体育の他に、リーダーシップや数学、歴史、そしてレゴのクラスなどそれぞれホストシスター・ブラザー・バディーと一緒に授業を受け、彼らと一緒にランチを食べた。お菓子を配る女子生徒のまわりにはアメリカ人生徒が列を作って待っていた。

慌ただしくランチを食べ終わると、今回のジュニア留学最初の校外アクティビティーへ。今日向かったのはState Capitolと言って、日本でいう各都道府県庁にあたるところ。ホストファミリーとTCのChristieとJenniferが運転する大きなバンに分かれて車で10分ほどのCapitolへ到着。移動中に降り始めた雨が心配だったが、私たちが到着すると同時に雨がやみ、晴れ間もさしていた。季節的にタイミングがばっちりで、Capitolの木花がきれいに咲き誇っている。緑の中によく生えるチューリップは紫などアメリカらしい色も多く植えられていた。今回このCapitol内を案内してくれたのはChuckという陽気なスタッフ。あとでTCのChristieに聞いたのだが、18年ほど彼はここで案内人をしているそうだ。札幌に9ヶ月ほど滞在していたこともあり、時々彼の知っている日本語も交えながら生徒たちとコミュニケーションを取ってくれた。外から見ても十分に立派なのだが、中に入ると吹き抜けで大理石のとてもゴージャスな建物だった。ワシントン州は42番目にアメリカの州になったため、現在の50個の星ではなく記念に42個の星が描かれた星条旗も飾られていた。また、1889年にシアトルであった大火事から残ったものなども展示されていた。Governor's Officeでは歴代の知事の絵や写真を見ることができた。また、ここにはいくつもの素敵なライトがあるが、これらは全てかの有名な宝石のティファニーが作ったものだという。また、建物の一番真ん中にぶら下がる大きなライトもティファニーが作ったもので、車のビートルがすっぽり入ってしまうほどの大きさもあるという。階段をあがると、初代大統領ジョージ・ワシントンの銅像があった。その鼻をさわると幸運があるらしく、多くの人が触ってきたため鼻だけてかてかに光っている。生徒たちも鼻を触って幸運を分けてもらった。最後は議会が行われる場所も上から見ることができた。案内人のChuckさんが冗談交じりで楽しく案内してくださり、とても良いCapitol Tourになった。

学校に戻ってくると、残りの時間を使って明日のさよならパーティーのための話し合いを行った。リコーダー発表や、踊りの発表、ピアノやフルート、合気道、マジックなどそれぞれのアイディアを出し合い、誰がどの発表をするのか、また、全員で発表する歌は何にするか、また司会進行をするMCやThank You Speechを行うメンバーなどを話し合った。明日は午前中の活動を経て午後は夜のさよならパーティー本番に向けての準備となる。短い準備時間ではあるが、ホストファミリーの皆さん、2人のTCの先生に感謝の気持ちを伝えられるパーティーにしたい。

 

今日は本当に盛りだくさんの一日となった。いつもより1時間遅く学校が始まる日。いつも通りホストブラザーやシスター達とチェックインのクラスルームにやってきた生徒たち。全員がそろうと、活動に出る前に全員一人ひとりの写真を学校の小さいきれいな庭で撮った。今夜のさよならパーティーで、自分たちの写真を、フォトフレームでデコレーションしたものを、ホストファミリーにプレゼントするためだ。

3台の車に分かれてLacey地区の消防署へと向かった。まずは建物内を一通り説明してもらった。ここでは98名ほどの消防士が働いており、24時間出勤2日休みというシフトを繰り返すという。そのため、キッチンやリビングルームのような部屋、それぞれのベッドルーム、ランドリールームなどがあった。次に見たのが、いくつかの種類の消防トラック。水を運ぶのが主な仕事のトラックや、道具が主に積まれているトラック、そして、水上での事故等のときに出動するジェットスキーなどを見せてもらった。外に出ると出動が一番多いというエンジントラックがあった。建物の壁をぶち破るための道具を持たせてもらったり、太さの違うホースの説明を聞いたり、消防服を着ているところを見せてもらったりした。消防服を着て酸素ボンベをからうと、全部で50パウンド(23kg)ほどの重さになるという。全員でエンジントラックの前で消防士と一緒に集合写真を撮ると、トラックの中に乗せてもらった。生徒たちは大きなエンジントラックに乗り、記念写真を撮っていた。

この消防署のすぐ隣にあるのが、今回見学させてもらったSt. Martins Universityというカトリック系の大学。TCのChristieがこの大学で留学生のお仕事をしていることもあり、日本からの留学生が3つのグループに分かれて生徒たちを校内ツアーしてくれた。キャンパスの中には4つの寮があったり、教会もあったりした。Christieのオフィスでは、中国からの留学生がイベントなどを企画運営する仕事をしていた。おみやげに生徒たちは折り畳みできるフリスビーをもらった。大学ツアーの最後はカフェテリアでのランチ。ここは規模は比較的小さな大学ながら、立派なカフェテリアがあり、どれもおいしそうな食べ物が並んでいた。ピザやハンバーガー、サラダなどを自分たちでとり、お金をレジで支払うシステム。初めての場所に戸惑いながらも皆おいしいランチを楽しんだようだ。

さて、慌ただしくWashington Middle Schoolに戻ると、今夜のさよならパーティーの準備。MCとして司会進行の準備、Thank You Speech、それぞれの出し物の準備や、飾り付けの準備と忙しい午後となった。これまでは全員での活動よりそれぞれのバディーとの活動(授業)が多かったが、この時間を通してメンバー同士の仲も深まったように思う。嬉野ダンスを教えてあげたり、リコーダー発表の練習をしたり、マジックのリハーサルをしたり、全員発表のドレミの歌の練習をしたり、合気道の練習をしたり、時間はあっという間に過ぎていく。合間を見てTCの2人の先生にばれないように、最後に感謝のプレゼントとして渡す色紙、そしてWashington Middle Schoolにお礼として渡す色紙にも、一人ずつサインをしてもらった。

準備時間も終わりに差し掛かるころ、Christieが今朝撮った写真を持ってきてくれた。今度はこの写真をそれぞれフォトフレームにデコレーションする時間。皆思い想いのデコレーションを施し、一生懸命に英語でお礼のメッセージを書いた。綺麗にラッピングをして、リボンを付けてプレゼントする準備。短い時間で皆上手く作成できた。ディナーのピザを食べ終わると、生徒たちがホストファミリーのための椅子を出したり、飾り付けをしたり、浴衣に着替えたりと大忙しだった。

6時半が近づくとホストファミリーの方々が続々と到着してきた。準備しておいたカルチャーテーブルの日本からのおもちゃで、ブラザーやシスター達と遊ぶ姿も見られた。ファミリーがそろうと、いよいよさよならパーティー本番。MCの2人が挨拶をし、プログラムの一つ目として、「翼をください」をリコーダーで立派に発表してくれた。次は、嬉野ダンス。ホストシスターもハッピを着て一緒に発表してくれ、楽しいダンスになった。また、マジックショーでは、ペンで穴をあけたはずの1ドル札が穴が消えていたり、からっぽだったはずの容器から旗が出てきたり、どのマジックも大成功だった!合気道の披露もあり、2人で型を披露してくれた。ピアノやフルートの演奏もとても美しく、ホストファミリーの皆さんもすっかり聞き入っていた。最後に、ホストファミリーの皆さんと2人のTCの先生へのお礼の手紙を読み上げ、全員発表のドレミの歌を披露した。皆立派に歌い切り、最後は手をつないでThank youを伝えた。歌いながら涙が止まらない生徒もいて、この短い時間でこれだけ素晴らしい時間を過ごせたことを嬉しく思う。また、生徒たちを家庭の中に迎え入れてくれ、そして、愛してくれたホストファミリーの皆さんには感謝してもしきれない。プログラムが終わるとTCのChristieとJenniferから生徒それぞれに賞状が渡され、ホストファミリーへの賞状とデコレーションした写真を生徒から渡した。涙を流すホストファミリーもいらっしゃった。

短い時間ながら一生懸命準備・練習をし、立派に発表してくれた生徒たちに大きな拍手を送りたい。実は、今日体調を崩してしまい、さよならパーティーに参加できなかった生徒がいた。彼女の心配をしながらも、その生徒の想いも背負って頑張ってくれた。いよいよ明日が最後の活動日。New Market Skills Centerという学校を訪問したあと、モールに行きショッピングができることになった。涙が溢れる一日になるかもしれないが、最後の活動日を思い切り充実させてほしいと思う。

 

いよいよ活動最後の日が来てしまった。Washington Middle Schoolに来るのも今日が最後。昨日の活動は夜のさよならパーティーまで続いたが、生徒たちは元気に登校してきた。今日の活動はNew Market Skills Center訪問。この学校は、日本でいう専門学校のような学校で、就職に役立つスキルを学ぶための場所で、主に高校生が通っている。午前中は高校で数学や理科、英語などの授業を受け、午後からSkills Centerで専門の教科を勉強したりする。また、午前午後その逆もある。また、ここで取得した単位を大学に編入させることもできるという。校長先生に挨拶すると、アンバサダーの高校生3人が私たちを校内ツアーに連れていってくれた。まず訪れたのはカフェテリア。ここで売られているランチは全て生徒たちが料理したもので、レジ等の係をしているのも生徒たち。今日は見学することはできなかったが、カフェテリア裏のキッチンで調理しているらしい。また、ここのランチはおいしいと好評だ。警察官になるための授業もあった。ここでは、20年間警察官を務めた方が先生をしている。ここでは法律や憲法、権利なども学ぶため、将来は警察官だけではなく法律関係の仕事をする人もここで学ぶという。

そして、写真のクラスではフォトスタジオで楽しい経験をさせてもらった。部屋に入ると暗幕とライトでフォトシュートが作られていて、一人ずつ写真撮影をしてもらうことになった。一眼レフカメラを持って撮影してくれたのもここで学んでいる生徒。最後には案内してくれていたアンバサダーも一緒に集合写真を撮った。最後は先生がフォトボンブ(photo bomb:写真に写りこんで台無しにする)をするため、皆の列の前をわざと走って通って楽しい写真も撮影した。また、生徒たちから「かっこいい〜!」との声が上がったのが自動車のクラス。学校が持つ車の他にお客さんや知り合いの車、自分たちの車も修理したりするという。車の内部のエンジンや電気関係の他に、車体のペインティングなどを行う部屋もあった。建築の授業の教室では、実際に大きな家を建てるかわりに、設計図から小さな作ったモデルハウスを見せてもらった。一つのモデルハウスを作るのに約3か月かかるという。

一番はじめに話を聞かせてもらったカフェテリアで少し早いランチを取った。チキンやラザニアなどおいしいものがたくさんあった。校長先生にお礼のあいさつと、ささやかなギフトを渡して、お待ちかねモールでのお買い物へ。洋服を見てまわったり、サングラスやアクセサリーを探し求めたりする女子生徒が多かった中、男子生徒は1時間で買い物に飽きてしまった様子。モールの中にはTargetというスーパーがあり、そこには洋服から薬、食料品まで何でもそろっている。日本へ持ち帰るお土産に、お菓子や綺麗なカードなどを探し回っていた。約3時間買い物を楽しんだ後、学校に戻ってきた。

明日出発のために集合するのは別の場所であるため、学校にいられるのはこの時間が最後。オフィスに行き、校長先生にお礼のあいさつをし、皆から集めたお菓子とサインを書いた色紙を渡した。生徒たちはホームステイ中、学校が本当に楽しかったようで、明日はもう来ないことを寂しがっていた。最後に校内中に響く放送で、お礼のアナウンスをさせてもらえることになった。代表として、日本でも放送部として活躍している女子生徒に英語で感謝の気持ちを放送してもらった。電話のような機械に向かって話すと、校内のスピーカーに彼女の声が流れた。緊張していたがさすが放送部員。数行の感謝の言葉をスムーズに読み上げてくれた。

校舎の前で最後に集合写真を撮影して、それぞれホストファミリーとともに帰宅していった。明日は朝早くに集合したらホストファミリーとはそこでお別れ。明朝は涙でいっぱいのお別れになると思うが、今夜は笑顔で溢れた一晩を過ごしてほしいと思う。

 

とうとうこの日がやってきてしまった。ホストファミリーにお別れをして、レイシー・オリンピアを去る日だ。早朝7時半にモールの駐車場に集合した。朝仕事や学校に行くホストファミリーと一緒に次々と生徒たちが集まってきた。その目からは皆涙が止まらなかった。最後の夜は、ファミリーに日本料理を作ってあげたり、ホストシスターとずっと歌って踊って過ごしたりと、別れを惜しむように過ごしていたようだ。

お別れはいつもつらいが、どのホストファミリーの方々も、生徒たちを受け入れて本当によかった、と話をしてくれた。全くの他人であった生徒たちを家族の一員として温かく受け入れてくださり、皆さん忙しい中、学校への送り迎えをしてくださったり、週末シアトルやショッピングなどに連れていってくださったりと、とても良くしてくださった。生徒たちも短い時間ながらそれぞれが考えホストファミリーのお手伝いをしたり、日本文化を紹介したり、ホストブラザーやホストシスターとも言葉が通じなくても楽しい時間を過ごしてくれた。あまりホームシックに苦しむこともなく、本当に楽しく充実した毎日を過ごせたのは、生徒たちが事前にしっかりと準備をして、このジュニア留学を悔いのないものにするために一生懸命考えてきてくれたからだと思う。集合場所の駐車場では、涙にまみれながらハグをして離れなかった。グループの生徒たちに用意してもらっていたTCの2人へのプレゼントも最後に渡した。そのうち一人、Christieとはここでお別れとなり、一人ひとりハグをしてバスに乗り込んだ。
またこの場所に帰ってくることを約束してレイシー/オリンピアを後にした。バスで一時間ほどかけてシアトル―タコマ空港に到着。集合写真を撮影して、チェックインを済ませ、TCのJenniferに見送られながらセキュリティーゲートへと進んだ。

搭乗ゲートまでたどり着くとしばしの自由時間。生徒たちは最後に家族や友だちへのお土産を一生懸命に選んでいた。いよいよ成田へ向かう全日空の飛行機に乗り込むと、ここから約10時間のフライト。定刻通り12時40分には離陸し、感想文を書いたり、映画を見たり、思い思いの10時間を過ごした。成田に到着すると入国審査を済ませ、スーツケースを運びながら税関を通り、先に成田に到着していたわんぱく留学のグループと合流した。ここで成田空港から直接沖縄空港と福岡空港へと帰路につく生徒たちにわんぱく留学の小学生を託してお別れ。生徒たちは連絡を取り合うことを約束しハグをしていた。

長崎、熊本、鹿児島に向かう生徒たちはその後わんぱく留学グループとともにバスに乗り込み羽田空港へ。最後のチェックインを済ませ、それぞれの搭乗ゲートへ。到着場所の天候による視界不良等で条件付きのフライトになっていたところもあったが、無事各県に帰り着くことができた。
鹿児島では遅い時間ながら保護者の皆さんに迎えていただき、解散式を行い、それぞれ帰路へ着いた。本当にあっという間の10日間だった。生徒たちを送りだしてくださった保護者の方々、現地で温かく迎え入れてくださったホストファミリーの方々、グループを受け入れる準備や活動期間中ずっとお世話をしてくださったTCのChristieとJennifer、学校への受け入れをしてくださったWashington Middle Schoolなど感謝してもしきれない。そして大きな問題なくグループ全員が無事に10日間を終え帰って来られたのは、グループ活動に協力し、それぞれが考え行動に移してホストファミリーや友達との時間を充実させてくれた生徒たちのおかげだ。一人ひとりに心から「ありがとう」を伝えたい。ただ「楽しかった」という思い出で終わることなく、ホストファミリーともこれから関係を保ち、アメリカで吸収したことをしっかり家族や友だちへと伝えていってほしい。また今回のジュニア留学で達成した目的や、10日間を通して自覚したことなどを忘れることなくこれからの生活に活かしていってくれることを願っている。九州各県、また関東からの生徒たちの混合グループとあり、なかなか一同がそろうことはないかもしれないが、グループのメンバー同士もこれからも関係を築いていってくれたら、と思う。

25人の皆さん、10日間よく頑張りました!初めは訳が分からないままスタートしたホームステイ。それぞれ戸惑ったりもがきながらも、ホストファミリーの方々と良い関係を築きこの10日間を終えてくれたと思います。さよならパーティーの発表も立派でした!本当にたくさんの笑顔をありがとう。またどこかで会えることを願って。 

 

 

 

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