今日は本当に盛りだくさんの一日となった。いつもより1時間遅く学校が始まる日。いつも通りホストブラザーやシスター達とチェックインのクラスルームにやってきた生徒たち。全員がそろうと、活動に出る前に全員一人ひとりの写真を学校の小さいきれいな庭で撮った。今夜のさよならパーティーで、自分たちの写真を、フォトフレームでデコレーションしたものを、ホストファミリーにプレゼントするためだ。
3台の車に分かれてLacey地区の消防署へと向かった。まずは建物内を一通り説明してもらった。ここでは98名ほどの消防士が働いており、24時間出勤2日休みというシフトを繰り返すという。そのため、キッチンやリビングルームのような部屋、それぞれのベッドルーム、ランドリールームなどがあった。次に見たのが、いくつかの種類の消防トラック。水を運ぶのが主な仕事のトラックや、道具が主に積まれているトラック、そして、水上での事故等のときに出動するジェットスキーなどを見せてもらった。外に出ると出動が一番多いというエンジントラックがあった。建物の壁をぶち破るための道具を持たせてもらったり、太さの違うホースの説明を聞いたり、消防服を着ているところを見せてもらったりした。消防服を着て酸素ボンベをからうと、全部で50パウンド(23kg)ほどの重さになるという。全員でエンジントラックの前で消防士と一緒に集合写真を撮ると、トラックの中に乗せてもらった。生徒たちは大きなエンジントラックに乗り、記念写真を撮っていた。
この消防署のすぐ隣にあるのが、今回見学させてもらったSt. Martins Universityというカトリック系の大学。TCのChristieがこの大学で留学生のお仕事をしていることもあり、日本からの留学生が3つのグループに分かれて生徒たちを校内ツアーしてくれた。キャンパスの中には4つの寮があったり、教会もあったりした。Christieのオフィスでは、中国からの留学生がイベントなどを企画運営する仕事をしていた。おみやげに生徒たちは折り畳みできるフリスビーをもらった。大学ツアーの最後はカフェテリアでのランチ。ここは規模は比較的小さな大学ながら、立派なカフェテリアがあり、どれもおいしそうな食べ物が並んでいた。ピザやハンバーガー、サラダなどを自分たちでとり、お金をレジで支払うシステム。初めての場所に戸惑いながらも皆おいしいランチを楽しんだようだ。
さて、慌ただしくWashington Middle Schoolに戻ると、今夜のさよならパーティーの準備。MCとして司会進行の準備、Thank You Speech、それぞれの出し物の準備や、飾り付けの準備と忙しい午後となった。これまでは全員での活動よりそれぞれのバディーとの活動(授業)が多かったが、この時間を通してメンバー同士の仲も深まったように思う。嬉野ダンスを教えてあげたり、リコーダー発表の練習をしたり、マジックのリハーサルをしたり、全員発表のドレミの歌の練習をしたり、合気道の練習をしたり、時間はあっという間に過ぎていく。合間を見てTCの2人の先生にばれないように、最後に感謝のプレゼントとして渡す色紙、そしてWashington Middle Schoolにお礼として渡す色紙にも、一人ずつサインをしてもらった。
準備時間も終わりに差し掛かるころ、Christieが今朝撮った写真を持ってきてくれた。今度はこの写真をそれぞれフォトフレームにデコレーションする時間。皆思い想いのデコレーションを施し、一生懸命に英語でお礼のメッセージを書いた。綺麗にラッピングをして、リボンを付けてプレゼントする準備。短い時間で皆上手く作成できた。ディナーのピザを食べ終わると、生徒たちがホストファミリーのための椅子を出したり、飾り付けをしたり、浴衣に着替えたりと大忙しだった。
6時半が近づくとホストファミリーの方々が続々と到着してきた。準備しておいたカルチャーテーブルの日本からのおもちゃで、ブラザーやシスター達と遊ぶ姿も見られた。ファミリーがそろうと、いよいよさよならパーティー本番。MCの2人が挨拶をし、プログラムの一つ目として、「翼をください」をリコーダーで立派に発表してくれた。次は、嬉野ダンス。ホストシスターもハッピを着て一緒に発表してくれ、楽しいダンスになった。また、マジックショーでは、ペンで穴をあけたはずの1ドル札が穴が消えていたり、からっぽだったはずの容器から旗が出てきたり、どのマジックも大成功だった!合気道の披露もあり、2人で型を披露してくれた。ピアノやフルートの演奏もとても美しく、ホストファミリーの皆さんもすっかり聞き入っていた。最後に、ホストファミリーの皆さんと2人のTCの先生へのお礼の手紙を読み上げ、全員発表のドレミの歌を披露した。皆立派に歌い切り、最後は手をつないでThank youを伝えた。歌いながら涙が止まらない生徒もいて、この短い時間でこれだけ素晴らしい時間を過ごせたことを嬉しく思う。また、生徒たちを家庭の中に迎え入れてくれ、そして、愛してくれたホストファミリーの皆さんには感謝してもしきれない。プログラムが終わるとTCのChristieとJenniferから生徒それぞれに賞状が渡され、ホストファミリーへの賞状とデコレーションした写真を生徒から渡した。涙を流すホストファミリーもいらっしゃった。
短い時間ながら一生懸命準備・練習をし、立派に発表してくれた生徒たちに大きな拍手を送りたい。実は、今日体調を崩してしまい、さよならパーティーに参加できなかった生徒がいた。彼女の心配をしながらも、その生徒の想いも背負って頑張ってくれた。いよいよ明日が最後の活動日。New Market Skills Centerという学校を訪問したあと、モールに行きショッピングができることになった。涙が溢れる一日になるかもしれないが、最後の活動日を思い切り充実させてほしいと思う。
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