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ローダイ レポート  8月18-19日(金-土)
ローダイを出発して約2時間半でサンフランシスコ国際空港に到着。最後まで引率してくれたパム先生。次なる日本からの来客を迎え入れ、私たちと別れた。日付が変わろうとしている深夜にも関わらず、結構な人数の人が空港内を行き来していた。改めてスケールの大きさを感じる。カウンターでそれぞれチェックインを済ませ、セキュリティーチェックへ。ジャケットや靴も脱ぎ大きな機械に入り両手を挙げてセキュリティーチェックを受ける。日本では見たことのない物々しい雰囲気。「水は持ち込めないと」何度も確認も受けていたにも関わらず、うっかりカバンに入れたままになってしまい“MIZU”と日本語で注意を受け、カバンから取り出される。係員の人たちは、日本からの旅行者や留学生に慣れているようで、笑顔で対応してくれていたが、メンバーは内心かなりドキドキしていたのではないだろうか。その後は搭乗ゲートでしばらく待って、0:40台北行きの飛行機へ乗り込み、深夜1:20アメリカを飛び立った。
台北への飛行時間は、行きより少し長めの約13時間。機内食が2回出されたが、私は睡魔に負けてしまいほとんど寝て過ごした。到着したのはアメリカの時間で18日(金)14:15頃。しかし台湾の時間では19日(土)5:15。「金曜日は飛行機内で終わってしまっていた」という不思議な体験をした。乗り継ぎのためのセキュリティーチェックを受け、搭乗ゲートを確認し1時間程の自由時間がとれた。早朝にも関わらず、客は多くお店も6:00になれば免税店などもほとんど空いていた。アメリカで使い切れなかったお金を、ここでのショッピングにあてたメンバーも多かったよう。荷物がさらに増え再度集合した。ここではクープビルへ行ったグループとも再会。一緒に7:40福岡行きへの飛行機へ乗り込んだ。8:10離陸の予定が実際に離陸したのは8:30過ぎ。一時間の時差をプラスし11:30過ぎ福岡へ到着した。荷物を取りロビーへ出る。
ここからまだまだバスで移動するので先が長いイメージだったが、長崎勢とはここでお別れ...。3週間前は、縁も所縁もない25名のメンバーだったが、異国の地で毎日のように顔を合わせ、生活を共にすると、ずっと前からの友達のような、ステイ先を共にすれば家族のような存在になっていたに違いない。私にとっては、ずっと前から関わってきた「学級の生徒」のような存在になっていた。突然の別れに呆気に取られながらも、ハグをしたり、再会を誓い合ったりして、ここまでに深まった友情を確かめ、それぞれのバスへ乗り込み12:30それぞれの家族が待つ故郷へ出発した。
鹿児島・宮崎勢は途中のサービスエリアで昼食の調達。「もしかして長崎メンバーいないかな」と淡い期待を抱きつつ「うどんが食べたい〜」とバスを降りていく。店内では何やらいろいろと物色している様子。女子は海外であろうが国内であろうが、ショッピング・スイーツ(食べ物なんでも?)に目がないことを最終確認した。バスに戻ると、ペットボトルの水・お茶(私は缶コーヒー)を飲んで「あ〜」日本の味を懐かしんだ。バス移動中の車内は、寝てるメンバーもいたが、おしゃべりをしたりトランプをしたり、互いのアルバムを見たり、折り紙を折ったりと時間を使っていた。16:00鹿児島空港到着。迎えの家族に喜びながらバスを急いで降りていった。ここにまで来て「パスポートがない」と焦るメンバーが...。『灯台下暗し』この旅で学んだことの一つ。大概のメンバーが「ありません」と言ってきたもの(カメラ、帽子、パスポート)は、冷静にカバンを探させれば奥底から出てくるということ。案の定...。保護者の方とあいさつを交わし、記念撮影をして最終目的地、宮崎へ。17:30過ぎ宮崎駅到着。アメリカではハグをして別れを惜しんだので、ハグをして再会を喜ぶように伝えたのだが、やはり日本では難しいことのよう。しかし、家族との再会の喜びや安堵感をうかがえる表情を見ることができた。長崎勢のゴール地点まで行けなかったことが残念だが、きっと同じように家族との再会を喜んだことだろう。
この3週間、大きなケガ・病気、トラブルもなく無事に帰国できたことを嬉しく思う。そして何より、25名全員のメンバーの協力もあり、私も楽しく充実した日々を過ごすことができた。あこがれを抱いていたアメリカでの生活に、このプログラムを通してさらに大きな夢や希望に膨らんだメンバーもいるのではないだろうか。今後のメンバーの成長と活躍を楽しみに、そしてきっといつか再会できることを楽しみにしたい。Thank you for everthing you did for me. It was an amazing time. I appreciate it.
ローダイ レポート  8月17日(木)
ついに別れの日。最終日も綺麗に晴れたローダイ。パーティーから帰国と長い一日となった。
8:00〜14:00さよならパーティー向けて最終調整。発表の通し練習を何度もして修正を繰り返す。まず気になったのは、英語の発音。司会進行や観光案内はもちろんすべて英語。原稿を作っての発表だと、どうしても固くなりジャパニーズイングリッシュになってしまう。アクセントやイントネーションの変化が少ない日本語調では、なかなか理解してもらえないこともある。いかに伝わるように話すかが課題であった。日本語と英語には、唇や舌など口の動かし方に違いがある。幼いうちから英語を学習すると発音が綺麗になるのは、口周りの筋肉が柔らかいからだとか。諸説あるが、20代前半まではまだ筋肉も柔らかいと聞いたこともある。英語らしく、伝わるものになるように単語一つ一つのアクセントを意識し、口を大きく動かして話すようにアドバイスをした。ステージの出入りや立ち位置などを確認し練習は終了。Akariがデザインしたパンフレットも完成。当初は白黒で印刷する予定だったが、折り紙などで工夫をこらしたカラフルな仕上がりだったため、カラーコピーに変更。とても綺麗なパンフレットができた。会場に来てくれた方のお土産用に、日本のお菓子の詰め合わせや大量に折った折り紙、書道をディスプレイし準備完了。ホストファミリーが迎えに来てくれ一旦帰宅。帰国の準備を整えて再度集合することとなった。
14:00〜18:00帰宅後は荷物の整理はもちろん、3週間過ごした部屋の掃除などをしっかりとして来たメンバーもいた。事前に話はしていなかったが自分で考えて「感謝の気持ちを込めて掃除した」とのこと。他にも、日本の紹介など「話せてなかったことを話した」「最後の夕食を作ってくれた」「3週間の思い出アルバムをもらった」などギリギリまで各家庭で楽しんだようだ。
18:00再度スタディーセンターに集合。一家庭間に合わないというハプニングもあったが、18:15Risaの伴奏アメリカ国歌斉唱でさよならパーティーがスタート。最初は日本の観光案内。緊張してしまい固さもあったが、頷きながら聞いてくれるホストファミリーの姿があった。カメラを片手に、自分の家庭に受け入れたメンバーが話すのを待つホストファミリーもいて、まるで我が子の発表を見守っているかのような温かさを感じた。観光案内のしめは、鹿児島メンバーによる「おはら節」。踊りながら客席を回り、ホストファミリーも一緒に踊ってくれ、非常に盛り上がった。続いてはNeoのダンス。アメリカの有名バンドマルーン5の“Sugar”という曲に合わせてダンスを披露。ホストファミリーはもちろん、私たちメンバーも初めて彼が踊る姿を見た。キレッキレのダンスにみんな釘づけになった。ダンスが終わるとMCのShotaから“Amazing”素晴らしいの一言。おはら節もそうだが、音楽やダンスは言葉を超えて繋がることができるものだと改めて感じた。Shotaゴルフボールリフティング、Yoshihiroサッカーボールリフティング、Narumi、Yuki、Yutaroけん玉のパフォーマンスも多くの子どもたちが参加して楽しんでもらえた。Akira、Taiyo、Neoの空手もピリッときまり。ホストファミリーは興味深い様子で見てくれた。最後はハピネス、世界に一つだけの花、You are my sunshineの合唱。練習では歌詞を覚えていないメンバーも多く声量が心配だったが、なんとか歌詞を覚え十分な声量で歌うことができた。限られた時間・環境での準備や練習だったが、それぞれができることを精一杯頑張ることで、ホストファミリーにも喜んでもらえるパーティーになったと思う。私たちの発表が終わると、パム先生・キャシー先生より修了証とホストファミリーへプレゼントの贈呈があった。各家庭とメンバーがステージに呼び上げられる。ここまで楽しくパーティーを進めて来ていたが、グッと別れの現実に引き戻され涙を流すメンバーも多くいた。一緒に涙を流すホストファミリーの姿もあり、心から私たちのことを受け入れてくれていたことも改めて感じた。最後に私たちメンバーを代表してAkariが感謝のスピーチをしてローダイでの全てのプログラムが幕を閉じた。
20:30にはバスが出発しなくてはならない。バタバタと着替えや片づけをしながら、最後の別れを言い、後ろ髪をひかれる思いでローダイを出発した。
 3週間と短い期間ではあったが、英語を学ぶことはもちろん、アメリカでの日常生活やボランティア活動、交流会など、旅行では経験できない多くの貴重な体験をすることができた。私たちを家族のように受け入れてくれたホストファミリー、TCの先生方、そして背中をおしてくれた日本の家族に感謝しなければならない。
ローダイ レポート  8月16日(水)
今日も雲一つない快晴。涼しく心地よい朝のローダイ。今日は終日スタディーセンターでさよならパーティーの準備をした。
午前中は、各県ごとに地元の紹介のポスター作成を中心に行った。日本、長崎、宮崎、鹿児島と4つのグループに分かれて発表をする。持参していた観光ガイドを参考に観光地や方言、特産品などを紹介するようだ。クイズを考えたり、地元の踊りを見せたりするなど工夫をこらしてホストファミリーをもてなす。午後は、実際のホールで打ち合わせを行った。ステージやピアノの確認、折り紙や書道を展示する場所、茶道を披露しお茶でもてなす場所などを確認し、プログラムの構成を最終確認した。今回のさよならパーティーは私たちがホスト。ホスピタリティーの精神をもって臨まなければならない。
ホスピタリティーという言葉には「思いやり」「心からのおもてなし」という意味があるそう。今回のホームステイ期間中に何度か耳にした言葉だ。アメリカでのホームステイは、このホスピタリティーの精神をもって成り立っている。別の国では有料でホームステイを受け入れ、ビジネスの一面もあるという。しかし今回のプログラムに限っては「完全ボランティア」。パム先生の呼びかけや口コミで興味をもった家庭が、自分たちの生活や仕事をしながら、私たちを受け入れてくれた。送り迎えに往復1時間を要する家庭もある。幼い子どもがいる家庭もある。兄弟が3・4人と大家族の家庭もある。そのような条件の中、無償で受け入れるのは容易なことではないと思う。それでも私たちを受け入れ、寝床や食事ときには外へ連れ出してくれるのだから「感謝」の言葉しかない。そんな彼らにさよならパーティーで「おもてなし」ができるよう最善を尽くしたい。
明日は、14:00まで練習を重ね、一度帰宅し荷物をすべてまとめて18:00より開幕。Shota・Harukaが進行を担当しすべて英語で進めていく。Risaのピアノ伴奏・アメリカ国歌斉唱でパーティーの幕を開け、各県の発表を行い、Neoのダンス、Yuki・Narumiのけん玉、Shota・Yoshihiroのスポーツパフォーマンス、Taiyo・Akira・Neoの空手を発表する。その後、合唱(女子・ハピネス、全員・世界に一つだけの花、You are my sunshine)、代表者Akariのお礼の言葉と進んでいく。開会前と後に、Ririka・Maiが茶道でもてなし、Akari・Yutaro・Fuka・Honoka・Hinataが書道で名前などを書いてプレゼントをする予定だ。みんなに楽しんでもらえるように、まずは練習をしっかりと行いたい。パーティー終了後は、そのままバスに乗り込み空港へ向かう。最近はホームシックだったメンバーでさえ「まだアメリカにいたい」と口にする。私もそうだ。「できることならあと一週間...二週間...ずっと滞在できれば。」なんて思っているメンバーもいるのではないか。今日がホストファミリーと過ごす最後の夜。いろいろと語って帰国の準備をしていることを願う。
ローダイ レポート  8月15日(火)
今日も快晴。いつもより肌寒く感じる朝。日中も25度前後と過ごしやすい一日となった。暑さのピークは過ぎ、これから涼しくなっていくのだとか。でも11月頃までは日中も暑くなることもあるようだ。
お昼の時間「今日は終戦記念日ですよ」と宮崎からの高校生メンバーがそんな話をしてきた。夢のような楽しい日々を過ごしながらも、しっかりと心に留めることができていることに感心した。思い返せば9日の日には「原爆投下の日だよ」と長崎からの中学生メンバーも話をしていた。先日ホストファミリーの送迎の車の中で、カナダ出身のホストファザーが「戦争はしてはいけない」と言っていたことを思い出した。「同じ悲劇を繰り返さない」という願いは若い世代にも受け継がれ「平和」を願う気持ちは世界共通のものなのだと感じた。
 今日も8:00にスタディーセンターに集合したメンバー。朝一でパム先生から告げられたことは「勉強は終わり」ということ。今日から「さよならパーティー」に向けての準備が始まった。帰国のときが近づいている事を実感したメンバーも多いのではないだろうか。午前中はホストファミリーへお礼の手紙を書いた。英語を書くことは話すことの次に苦手とする生徒が多いので、なかなか手が進まないのではと心配していたが、黙々と書き始めるメンバーたち。辞書を使いながらも自分の気持ちを一生懸命伝えようと頑張っていた。これまでの生活でホストファミリーと楽しい時間を過ごしてきたからではないだろうか。パム先生・キャシー先生が添削をしながらアドバイスをしてくれる。先生方とのやり取りもそつなくこなすメンバーたち。それぞれの成長が感じられた。他にもパーティーの内容やプログラムを確認し、パーティーに参加してくれた方々へのお土産として折り紙をたくさん折った。日本で生活をしていると、折り紙に触れる機会はなかなかない。学校生活で考えると、修学旅行の平和学習か、文化祭などの作品作り程度。年に1・2回あるかないかではないだろうか。しかし、アメリカではかなりの認知度があるようだ。先日の小さな町でも「私が知っている唯一の日本語は“origami”だ」と道端でメンバーに話していたおじいちゃんがいた。小学校でも「折り紙を折るよ」と聞くと “Wow”と歓声が上がったクラスもあった。日本人として、折り紙で何か一つでも折れるようにすることは大事だと感じた。
午後は保育園での交流会が予定されていたが、残念ながらキャンセルになった。パム先生が計画を立て直し、ローダイレイク公園へピクニックに行くことになった。公園までは車で5分程度。今日はホストファミリーの送迎が少なかったため、パム先生・キャシー先生がピストン輸送をしてくれた。公園で昼食を食べ自由時間をとった。ローダイレイクはカリフォルニア北部を流れるモークラム川とつながっている小さな湖。ここでは、遊泳やボート、カヤック、釣り、ハイキングなどを楽しむことができる。昼食後は、ペダルボートやカヤック、トランプやおしゃべり、読書、日本の学校の宿題などそれぞれの時間を楽しんでいた。慣れないペダルボートの操作に右往左往し乗り場付近をぐるぐる回ったり、カヤックから転倒してびしょ濡れになったメンバーもいた。読書をするメンバーを見て“Reading makes leader”「読書はリーダーをつくる」とパム先生がつぶやく。「たくさん本を読むといいよ」とアドバイスを受けていた。後半はみんなでハイキングを楽しんだ。川と湖の間にできた遊歩道を散策し野生のシカやリス、カメなどを見ることができ自然を楽しむことができた。14:30頃からホストファミリーが続々と迎えに来てくれた。帰国を目前にメンバーから「お土産をもう少し買いたい」「スーパーに行きたい」などなどリクエストをしているよう。以前は話の間に入って理解しているか確認してほしいとホストファミリーからお願いされることもあったが最近はほとんどない。コミュニケーションがしっかりとれているようだ。
明日・明後日はパーティーの準備がメイン。地元の紹介や空手、茶道、ピアノ、歌などで感謝を伝える予定。心を込めて準備をしたい。
ローダイ レポート  8月14日(月)
久しぶりに青空に雲がかかったローダイの朝。スタディーセンターの広場に続々とメンバーが集合。最後の週末もそれぞれホストファミリーと楽しく過ごせたようだ。今日も欠席はなくみんな元気に参加した。
今日はゴールドカントリーへの終日研修。何件かのホストファミリーが送迎をしてくれた。仕事の休みなどを返上して協力してくれているのだと思う。本当にありがたいことだ。ゴールドカントリーはローダイから約1時間のところにあるカリフォルニア北東部の地域。大きな山の緩やかな斜面にある地域のため、車窓からの景色も草原が広がりローダイとは一味違う。この時期は乾燥して草は枯れてしまってしたが、冬から春にかけては広い草原一面が緑色になるそうだ。最初に訪れたのは“The Historic Kennedy Goldmine”ジャクソンという町にある「ケネディ金鉱山」。1860年から1942年の閉鎖まで、世界で最も深い採掘場として多くの金を掘り当てた場所である。当時の建物や道具が今も残され、現在は博物館として社会見学などの受け入れを行っている。初めに100年以上前の映像で当時の作業の様子を見ることができた。次に地中奥深くの作業場を再現した通路に入り、採掘作業の展示を見た。中は非常に暗く、ろうそくの明かりだけで作業をするのがどれだけ大変かが分かった。次に100年以上前に建てられた管理棟に入り、金鉱石から金を採取する手順などの説明を受けた。ダイナマイトで砕いた岩を様々な工程で細かくし、何度も熱にかけることで金を採取するのだという。レプリカの金の延べ棒を持たせてもらいその重さを体感した。当時は、教育を受けたものは管理棟などで採取や計算などの仕事を、そうでないものは地中深くで採掘の仕事をしていたことも知った。最後は外に出て、地下に降りるコンテナのようなものに入ったり、岩を砕く作業や運ぶ作業をしたりして当時の労働がどれだけ過酷なものかを体験することができた。ゴールドラッシュ時には、中国や日本からも多くの人々が移民として押し寄せこの地で働き、それぞれのコミュニティーが形成されていったそうだ。小さな売店ではお土産に金を買うこともできた。アクセサリーなどもあり、昼食を食べる時間も惜しんでショッピングを楽しんだメンバーもいた。
午後は、ジャクソンのダウンタウン、隣町のサター・クリークのダウンタウンで自由時間があった。どちらもゴールドラッシュを機にできた小さな町。アンティークショップが多く、ゴールドラッシュや一昔前を思わせる雑貨が多く売られていた。ジャクソンでメンバーが殺到したのは、キャンディーショップ。お土産にとお菓子を買ったり、アメリカのアイスクリームの味をかみしめるかのように食べたりしていた。サター・クリークではカフェでゆっくりしながら町の雰囲気を楽しんでいた。
あと3日でサヨナラパーティー。そして帰国。これまで上手にお金を使い節約をしてきたメンバーが多いよう。男子メンバーはあまりショッピングに興味はなさそう。今日の自由時間も買い物よりも「公園はないか」と探し回っていた。しかし、女子メンバーはまだまだ買い物がしたい...。今後の買い物のチャンスを聞かれたが、帰りの飛行機は夜中の1時の便。台湾での乗り継ぎ待ちも早朝5時から8時と買い物はあまり期待できなさそう。近くにあるカリフォルニア発のお店を紹介して、ホストファミリーに連れて行ってもらうようアドバイスした。
今日は、荷物をまとめ帰国の準備をするように伝えた。いろいろと荷物が増えたようで、重量なども心配である。最終日は18:00〜20:00までのさよならパーティーを終えたら、そのままバスに乗りサンフランシスコ空港に向かう。どのような別れが待っているのか分からないが、パーティーでしっかりお礼ができるように、準備もしていきたい。
ローダイ レポート  8月11日(金)
今日も快晴カラッと暑い1日となったローダイ。朝、スタディーセンターの駐車場でメンバーが来るのを待っていると、セスナ機が上空にきれいな円を描いていた。たまたま居合わせた最年少コンビが珍しそうに眺めていた。パム先生は今日も、朝から元気いっぱいにメンバーを迎え入れる。実はパム先生、メンバーだけでなくスタディーセンターの1階の保育園に通っている子どもや保護者にもよく声をかける。“Good morning!”“How are you?”“Have a nice day!”といったように...。知り合いに声をかけてるのかと思いきや、そうではない。アメリカでは、知らない者同士でもわりとラフにあいさつを交わす。
今日のスタディーセンターでの学習は、感情や色を用いたスラングの表現を学んだ。“feeling blue”「ブルーな気持ちになる」“beet red”「赤面」など日本語と似た表現や、“white as a ghost”「お化けのように白い=青ざめる」“green thumb”「緑の親指=園芸に長けている」など日本語とは違った視点の言葉もあり興味深いものだった。アメリカの日常会話で使われているようだが、日本の教科書では取り扱っていなく、一般的な辞書に載っていないことが多い。後半の学習はダンス。キャシー先生が大きなお腹を抱えて一生懸命教えてくれた。一曲目は、アメリカの伝統的な定番ダンス“Chicken Dance”鶏のような振付がされていることからチキンダンスと呼ばれ、結婚式やパーティーなどでよく踊られているのだとか。2曲目は“Macarena”恋のマカレナ。日本でも90年代に流行った曲で、保護者の中には懐かしく思う方も多いかもしれません。簡単な振付から、アメリカでは現在でも踊り継がれているよう。曲が流れると子どもたちも見よう見まねで踊るのだそうだ。3曲目は“Nae Nae Dance”ネイネイダンス。最近の流行りのダンスらしく、振付は少し高度だった。学生時代ずっとチアリーディング部だったキャシー先生は、お腹が大きいにも関わらず手足を器用に振って踊っていた。一方、ラジオ体操が基本ダンスの私たち...。「こんな踊り方したことない」と思わず笑みがこぼれ、とりあえず手足を振ってみる。恥ずかしさがありつつも、楽しく踊っていた。
昼食は、ダウンタウンのEmarson Parkまでピクニック。先日も公園で全力で鬼ごっこをしたメンバーだったが、今日も地元のちびっ子に負けじとはしゃいだり、トランプやおしゃべりを楽しんだりしていた。ある高校生メンバーの日記に「日本では、テレビやスマホに夢中でトランプは何年もしていなかった。帰って家族でしてみたい。」と書かれていた。確かに現代っ子の遊び道具は、テレビゲームやスマホが主流。さらに中高生になると、部活や習い事、塾などに忙しく、公園ではしゃいだりトランプに夢中になったりする時間の余裕はないかもしれない。アメリカでも中高生のほとんどがスマホ持っているようで、スマホ依存は近年問題になっている。今回このプログラムに参加したメンバーは「時間の使い方」も考えることができたのではないかと思う。
今日の午後は、地元ローダイの警察署と消防署の見学に行った。警察署では、ボランティアのフランクさんの案内のもと署内を見学することができた。警察官のロッカーや装備を補完している場所、様々な検査を行う検査室、取調室や留置場などを見ることができた。特に留置場は、実際に留置されている人がいるところをミラーガラスごしに見ることができ、映画の世界に入ったようだった。また、パトカーや特殊部隊の車に実際に乗ることができ、巡回に出る前の女性警官とも話すことができた。すべてが貴重な経験である。さらに消防署では、消防車の種類や設備、役割などの説明を聞いたり、消防署内のキッチンや休憩室、仮眠室の見学をしたりすることができた。仮眠室では実際の通報があったときの放送を聞かせてくれたり、出動の際のポールから滑る様子を見せてくれたり、防火服やヘルメットをかぶることもでき、ここでも貴重な経験をすることができた。
明日・明後日は、いよいよ最後の週末。キャンプや遊園地、ショッピングなど遠出をするところも多いようだ。ホストファミリーも「最後の思い出に」といろいろと考えてくれたことに違いない。めいっぱい楽しんでよい思い出を作ってほしい。
ローダイ レポート  8月10日(木)
滞在15日目。この強い日差しの下で生活できるのも残り一週間となった。時差ボケを乗り越え、気候にも慣れ、フードショックも乗り越えたところで、ゴールが迫ってくる。最近の日記に「ホストファミリーに英語が通じるようになってきた」と書いたメンバーがいる。3週間で英語をペラペラに話すのは難しいが、それなりの手応えを感じているメンバーもいるようだ。
今日は8:00からスタディーセンターで通常の学習。ジャーナルには “Draw your favorite American food.”というお題が出され、お気に入りのアメリカ料理をノートに描いていた。発表では「ハンバーガー」「バーベキュー」「ピザ」「ホストマザーが作ったスパゲティ」などがあげられた。今日のメインの学習は食に関する表現。食べ物の名前や食事の種類などを学習した。「ホストファミリーと朝食や昼食、夕食で何食べるか」という問いに、朝はシリアルやフルーツ、昼はサンドウィッチ、スナックなどが多くあげられた。夜はバーベキュー、タコス、ラザニア、パスタ、ピザ、中華、和食などなどバラエティーに富んでいて、多民族国家らしさがうかがえた。特にカリフォルニアはラテン系、アジア系の家族も多く、ホストファミリーにもメキシコ、中国、ベトナムの出身の家族がいる。各家庭のルーツによって食べるものにも違いが見られる。ローダイの町を見てみても、ファストフードの種類も多く、レストランも様々な国の料理を食べることができる。州によって大きく差があるようだが、食一つとっても日本と大きな違いを見つけることができる。食に関する学習の後は昨日の学習“celebration”お祝いごと・年中行事についての復習。キャシー先生が示した単語を英語で説明するというもの。難易度の高い学習ではあるが、回を重ねるごとにスムーズになってきた。ホストファミリーとの生活はもちろん、ここでの学習も完璧な文法や発音は求められていない。単語やジェスチャーで理解していることを示すこともできる。これまでの生活で体感してきたのか、今日も発表の手が多く上がりチャレンジしている様子が見られた。少し休憩をはさんで、続いてはカードゲーム。トランプのことを英語では”cards game”という。「トランプ」と言うとアメリカの人はあの人のことを思い浮かべるのではないだろうか...。今日はキャシー先生より、“Go fish”と “Spoons”という2種類のゲームを教わった。英語での説明を聞いて理解できるメンバーとそうでないメンバーがいたが、遊びながらルールを覚えていく。最終的には全員が理解してゲームに参加していたと思う。日本ではあまりトランプで遊ぶ時間もないような気もするが、意外と盛り上がっていた。何よりキャシー先生のトランプさばきにみんな驚いた。
11:30少し早めのランチを食べて、午後の小学校訪問の準備。今日の午後は、ローダイ市内にあるリース小学校での文化交流。小学3年生に折り紙の折り方を教えた。折り紙はアメリカで人気があるとは聞いていたが、まさにその通り。「今から日本人の学生が折り紙を教えてくれます」と先生が伝えると、ガッツポーズをして喜ぶ生徒も。教室の前で紹介されるときは緊張していたメンバーも、かわいらしい子どもたちの反応に笑顔になっていた。3つのグループに分かれて各教室で交流。4・5人のグループにメンバー1人で教えなければならない。なかなかハードだったと思うが、英語はもちろん身振り手振りで一生懸命教えていた。小学生は、和柄の折り紙を出すと“Wow”と反応してくれた。簡単な紙飛行機や動物、おもちゃの作り方を教えていたが、出来上がるとまた“Wow”と感動の声をあげ、目をキラキラさせて眺めてくれた。その反応を見て、メンバーも嬉しかったことと思う。短い時間ではあったが、よい交流会であった。14:10交流会を終了し門の外に出ると、小学生の子どもたちの迎えにきている保護者の姿が。徒歩で通える範囲でも、ほとんどの家庭が保護者が送迎をするようだ。近くに高校もあることもあり、送迎ラッシュアワーになっていた。明日の午後は、消防署と警察署の見学。どんな交流ができるか楽しみだ。
ローダイ レポート  8月9日(水)
本日も快晴、雲一つないローダイ。日の出は6:00過ぎ気温は16度。日中最も暑くなる時間は16:00〜17:00で32度。日の入りは20:00頃で気温は20度ほどになる。日没が遅く感じていたのだが、アメリカでは、昼間の長い春(4月)から秋(10月)までの間を、仕事後の余暇の促進や照明用エネルギーの節約などを目的として、時間を1時間遅らせるサマータイムが実施されている。英語では、サマータイムではなくDaylight Saving Time(DST)というらしい。日本でも実施されたことがあったようだが、不評のためわずか数年で廃止されたそうだ。
さて今日は、8:00からスタディーセンターで久しぶりの学習。キャシー先生とまずはジャーナルからスタート。先日のボランティア活動で何をしたかを振り返った。少し時間を取り、英文や単語、イラストでノートに記録をしたら、恒例の発表。”Any volunteers?”発表を問うときは「ボランティア」という言葉が使われる。この活動に慣れてきたメンバーたち。ドシドシ手が上がり発表をしていた。続いて発表を求められたのは、キャシー先生より出されていた週末の宿題”Play board game with you host family.”ホストファミリーとボードゲームをすること。これも多く手が上がり発表できていた。週末積極的にホストファミリーとコミュニケーションをとったメンバーが多かったようだ。しばらく休憩をして、年中行事や祝い事についての学習。アメリカで代表的なクリスマスやハロウィン、バレンタインデイ、イースターなど、日本との違いに触れながら学習をした。またアメリカの人々が好きなパーティーについてもふれ、今日はバースデイカードを書いた。
昼食は、Micke Grove Parkへピクニック。ホストファミリーの送迎でスタディーセンターから10分程の地元の公園に出かけた。このプログラム期間中に誕生日を迎えたEmaのために、Pam先生がカップケーキを用意してくれた。みんなでバースデイソングを歌い、カラフルなカップケーキを食べた。昼食後はしばし休憩。ベンチや木陰で涼みながらおしゃべりを楽しむメンバー。アスレチック遊具で、地元のちびっ子に負けじと元気に鬼ごっこを楽しむメンバー。この年になると日本ではなかなかできないだろうが、全力でブランコをこぐ中学生の姿もあった。特別なものはなかったが思い思いに楽しんでいた。
休憩後は、公園内のSan Joaquin County Historical Museumで学習。ローダイが属するサン・ホアキン郡の歴史についてガイドさんの説明を受けながら学習した。最初に入った建物では、先住民Indian / Native Americanの暮らしや1800年代の実物の家具などが展示されており、当時の暮らしについて学ぶことができた。この近辺には1800年代後半にすでに、中国や日本からも移住してきた人々が多くいたようで、隣町のストックトンには中国系、日系のコミュニティーができていたそうだ。もしかしたら先日紹介したBon Festivalは、その時代から行われていたことなのかもしれない。他の建物では、この地域の農業の発展について、当時使用されていた道具や機械などを見ながら学習することができた。作物を収穫するのに使われた馬が引くコンバインから、機械化が進みエンジンを積んだディーゼル車のコンバインまで実物が展示されていた。ローダイはワインの生産で有名な土地だが、中庭にはおよそ100年前に植えられたブドウの木が今でも育てられ、実がなっていた。ガイドさんはすべて英語で説明をするため、難しいところもあったが一生懸命英語を聞き理解しようとするメンバーもいた。帰国までちょうど一週間。メンバーには、ここでしかできないこと(英語のシャワーを浴びたり自分の英会話力を試したり)にチャレンジしながら存分に楽しんでほしい。
ローダイ レポート  8月8日(火)
本日も快晴。朝は肌寒く日中は日差しが強く暑いローダイでした。寒暖の差に体調を壊さないか心配もあるが、今日も25名元気に活動した。
今日は、Salvation Army(救世軍)でボランティア活動。送迎のバスを待っている時間には、さよならパーティーの内容について少し話し合った。プログラム半分が経過したとはいえ、パム先生・キャシー先生と学習できるのも残り6日。あっという間に過ぎてしまうと思うと寂しくなった。
「今日は地域の方々への感謝を表すボランティア活動である」と話し9:00Salvation Armyのバスで活動場所に移動。大きなチャーターバスとは違い、25名乗りのマイクロバス。アメリカのスクールバスに乗っているかのような感じで楽しそうだった。スタディーセンターから10分ほどで、Salvation Armyへ到着。到着後すぐに作業開始。倉庫に山積みにされている食料を紙袋や箱に詰めたり、飲料水をカゴに整理したりと担当の方々から指示をもらって作業を行った。作業の要領がわかると、ぐんぐん作業スピードがあがり、あっという間に大量の袋詰めができた。パム先生も「ナイスチームワーク」と驚いた様子。予定は300袋だったがそれ以上にできていたと思う。その後は、何種類の豆をビニール袋に分量で分けた。これもみんなで協力し30分程度で終了。約2時間半の作業はあっという間にも感じた。単純な作業も多かったが、自分ができることはないか周りを見て、自分で仕事をみつけて作業する姿に関心した。
午後のスタートは、救世軍のローダイの支部長のあいさつと活動についての説明からスタート。Salvation Army(救世軍)とは、イギリスに本部をもつ世界128の国と地域で活動するキリスト教の団体。医療や社会福祉、教育など様々な事業を行っており、日本でも活動している。Armyという名前は、軍隊流に組織を組んで活動したいという願いからつけられた名前だという。ここローダイでは、高齢者や仕事ができない人へ食料の提供を行ったり、ホームレスの人々に食料や衣類、シェルター(仮の住まい)を提供し職業訓練なども行ったり、放課後の時間に子どもたちの宿題のサポートをしたりしているそうだ。倉庫にある食料(缶詰、パン、シリアル、ミルク、ヨーグルト、野菜、サラダ、ケーキ、クッキーなど)は、様々な団体から寄付してもらったものや募金活動で得た収入で購入したものだという。
12:30外には暑い中食料の提供を待つ数名の列ができていた。入口にてIDカードをチェックし、食料を受け取るという流れ。メンバーはショッピングカートを押して、それぞれの車まで荷物もっていき積み込みを手伝った。初めは緊張していたメンバーも多かったが、”Thank you. Have a nice day.”などとあいさつを交わしたりしていた。日本語を知っている人も多く「ありがとう」とお礼を言ってくれる人たちもいた。この活動時間も外で積み込みを手伝うメンバーと、中でカートに食料を詰めるメンバーと役割分担をして効率よく作業をしていた。14:30までに20〜30世帯が食料をもらって帰ったように思う。今日の作業で作った袋詰めは、今週と来週で600世帯にいきわたることになるそうだ。今日のボランティア活動は、地域の方々への恩返しの一つ。私たちを受け入れてくれた方にお礼の気持ちを込めて活動しようという目的は達成できたように思う。
ローダイ レポート  8月7日(月)
滞在12日目サクラメント終日研修。本日も誰一人欠席することなく8:00にスタディーセンターに集合。今日は久しぶりに雲一つない晴天。朝は17度と肌寒いほどだったが、日中は32度まで気温が上がり活動終了の16時頃が最も暑い時間となった。
サクラメントへ向かう車内では、週末どのように過ごしたかで話が盛り上がっていた。今週末は、隣町ストックトンのBuddhist Church(お寺)でお盆祭りが開催され、そこをホストファミリーと訪れたメンバーも数名いた。盆踊りや柔道、剣道、合気道、茶道、盆栽、手芸などなど様々なデモンストレーションや展示があった。小さな地区にしては、思った以上に日系の人が多くお年寄りは日本語と英語を話している人も多かった。その下の世代になるとアメリカで生まれ育ち、全く日本語を話せない人もいるようだが、日本への思いや誇りをもって遠く離れたこの地でも伝統文化を受け継ごうとしているんだと感じた。他にも、ちょっと遠出をして「コロンビア・サンタクルーズに行ってきた」「ローダイ湖でカヤックをした」「カーレースを見に行った」「映画を見に行った」などなどホストファミリーと楽しい時間を過ごしたようだった。また、肉じゃがやお好み焼き、カレーライスなどを作ってホストに食べてもらったなど交流を深めているようだ。プログラム中盤、ホストファミリーとの関係も心配していたが問題は聞いていない。残りの期間でさらに絆を深めてほしい。
週末の話で盛り上がっている間、約45分でカリフォルニア州都サクラメントに到着。カリフォルニアと聞けば、ロサンゼルスやサンフランシスコの大都市を思い浮かべるが、行政の中心はここサクラメントである。まずはカリフォルニア州議事堂を訪れた。空港のような厳重なセキュリティーを通過し、おもむきのある廊下を通りながら展示室や議会室を見学することができた。廊下には歴代州知事のおおきな肖像画が飾られており、あの人を発見。「ターミネーターの人だ」と気づくメンバー。シュワちゃんの肖像画も飾られていた。外に出ると広い庭園が続き、馬に乗って移動するおまわりさんや様々な記念碑を見ることができた。
続いて議事堂からバスで少し移動をして、オールドサクラメントへ。ここは西部劇に出てくるような街並みが残された旧市街地。観光用の馬車なども走っており、開拓時代のアメリカのようで雰囲気がとてもいい。メンバーはここで昼食を含めた4時間の自由時間を過ごした。古い建物にレストランや土産品店が入っており、キャンディー屋さんやスイーツの店舗が多くあった。アメリカでは、チョコやキャンディーは量り売りするのが主流のよう。樽いっぱいに積まれたお菓子を好きな分だけカゴに入れて、量りの上に置き会計をする。日本ではあまりないシステムとお菓子のカラフルさにワクワクしながら買い物をすることができる。ここでは、ソフトクリームも量り売りがされていた。サンフランシスコに比べ、土産品も安く観光客も少なめでゆっくり食事やショッピングを楽しんだようだった。16:00の集合時間には誰も遅刻することなくバスに到着。初めての自由時間のときは心配にもなったが、時間管理もしっかりできるようになった。
帰りのバスでは、戦利品のお披露目で話が盛り上がっていた。「Tシャツを買った」「雑貨を買った」などなど。そんな中、鹿児島から参加している4名のメンバーが「先生へのお土産です」とプレゼントをくれた。ワクワク袋を開けてみると。「Thank you teacher」と感謝の言葉が彫られた置物と、キャンディー。会ってまだ10日程なのに...ここまでしてくれるとは、非常に嬉しいことだ。大切にしたいと思う。
明日は、Salvation Army(救世軍・ボランティア団体)でボランティア活動だ。地域の方々と交流を深められる絶好のチャンス。積極的に活動してくれることに期待する。
ローダイ レポート  8月4日(金)
昨夜から朝方にかけて、雨が降ったローダイ。今朝には雨は上がり水もほとんどはけていたが、ジワっと湿気を感じる一日となった。
午前中のスタディーセンターでの学習は、いつものジャーナル(日記のようなもの)からスタート。“What did you like about the car wash yesterday?”昨日 のボランティア活動について英文や絵で記録を残す。「呼び込みが楽しかった」「乾拭きが楽しかった」「あまり好きではない」などの意見がでた。スポーツクラブとボランティア活動と連日で外での活動が入ったため少し疲れが見えるメンバー。すかさずメンバーを立たせ”Jump! Awake!”「目を覚まして」とキャシー先生も大きなお腹を抱えジャンプして見せる。笑顔になったメンバーに、準備するように伝えていたぬいぐるみを出させ次の学習へ。ぬいぐるみを使って前置詞の学習をした。「ぬいぐるみを机の上にのせて」「頭上にあげて」「イスの後ろに置いて」などなど指示が出され、動作をするメンバー。動きのある学習をしたことで少し元気も出たようだった。次は単語の復習。今週学習してきた単語を、英語で説明し、英文を言わなければならない。 “house”と示され「place to live」「I live in a big house.」といった感じだ。なかなか難しいが、キャシー先生がヒントを出してくれて対話形式で活動が進むため、中学生でも答えることができる。初めてこの活動をした時よりもスムースに進み、進歩が感じられた。今日はさらに住所の書き方を学習し、ホストファミリーに手紙を書いた。これまでのお礼を手紙やイラストおりがみでのデコレーションで上手に表現していた。家に届いたときにホストがどんな反応をしてくれるかが楽しみだ。
いよいよ午後はTokay High Schoolでの交流会。日本語の授業を受けている生徒と、互いに質問をしたり学校見学をしたりして交流した。トーカイ高校には、日本語のコースが3つあり、今日は初級と中級の生徒と交流することができた。初めは互いに緊張して、なかなか質問も出なかったが、名刺交換などをして会話をしていくうちに、好きなアニメや音楽の話などで盛り上がっていた。同世代の生徒との交流ということもあり、今までの活動の中で一番目を輝かせ活動しているように感じた。さすが現代っ子。互いにメールアドレスやSNSのIDなどで連絡先を交換していた。トーカイ高校の生徒の中には、近い将来日本に留学したいと考えている生徒もいたようで、日本に帰国後も連絡を取り交流を深めることで、彼らが日本に来た時に再会できる関係になってほしいと思った。交流の時間が終わり、学校の前で迎えを待っている間、日本語の授業を受けていない生徒も巻き込んで交流が続いていた。話題は、アニメ、音楽、スポーツなどについてであったようだが、これらは言語の壁を越えて人を結びつけることのできるもおのだと再確認できた。
明日からは2回目の週末。ホストファミリーとショッピングの約束や隣町で行われるオボンフェスティバルへ行く約束をしている家庭もあるよう。楽しく過ごして思い出を増やしてくれることを願っている。
ローダイ レポート  8月3日(木)
本日渡米一週間目にして初の曇り。ホストファミリーやパム先生もこの時期に曇るのはめずらしいと言っていた。午後は屋外での活動だったため、ちょうど良かったと思っていたのだが、日中は35度。結局カラッと暑い1日だった。
まず午前中はスタディーセンターで通常の学習。街にある施設やそれに関する単語や表現、先日に引き続き話し言葉の表現を学習した。授業が始まる前に、これまでの授業を振り返りリーダーに授業の受け方についてそれぞれの班で話をしてもらった。一週間が過ぎ互いの気心も知れたことで、学習と楽しみのバランスが崩れつつあると感じたからだ。学習の時間は学習に集中し、午後の活動など楽しむ時間は楽しむようにけじめをつけてほしいという内容だった。全員がそれをしっかりと受け止め、これまで以上に授業に集中し意欲的に発表する様子が見られた。今後も学習の雰囲気を全員でつくっていきたい。学習の後は、午後の活動のためのポスター作りをした。アメリカらしいカラフルな紙に「洗車」「日本のお土産」と大きな文字で書き、デコレーションをした。みんなでアイデアを出し合い、とてもいいポスターができていた。
午後は、近所の教会の駐車場に移動してボランティア活動。洗車とガレッジセールをして日本への留学生受け入れの資金集めをした。午前中に作ったポスターを持ち路上で呼び込みをする係と洗車をする係をローテーションで行った。アメリカでは、スポーツチームなどの資金集めで“Car wash”をよくするという。日本で洗車の経験がほとんどない私たちのために、ホストファミリーも参加して流れを教えてくれた。何人かホストシスター・ブラザーや近所の高校生も助っ人に来てくれ一緒に活動した。彼らは慣れたもので、服が濡れてもおかまいなし。ホースでジャージャーッと水をかけ、スポンジでゴジゴシ磨く、タオルでササッと拭きあげると手際よく仕事をしていた。初めは濡れることに抵抗があった私たちも後半は気にすることなく、黙々と作業しているメンバーもいた。ホストファミリーの車が多かったが、通りかかった地域の方も数台立ち寄ってくれたり、「時間がないから募金だけ」と路上でお金をくれたりした方もいた。今日もたくさんの初体験をしたメンバーたち。日本に帰ったら、洗車を手際よくしてくれることだろう。
今日の午後の活動の時間もホストファミリーと話す機会が多くあった。「宿題を一緒にしてあげたいんだけど。大丈夫です。と断られてしまう」と悲しそうな顔で相談された。きっとメンバーは忙しいホストマザーに遠慮して断っているのだろうが、アメリカでは保護者が宿題を見ることは当然のこととされているようだ。先日、ホストファミリーの中学校の保護者説明会に同行させてもらった。校長先生から全体に話があった後は、各教科の先生の教室を親子で回り授業の概要や準備物などの説明を受けていた。どの教科の先生も最後に「保護者の手助けが必要です」と述べ、宿題のサポートや授業で何を学習したか詳しく子どもと会話をして欲しいというようなことを言っていた。全ての家庭がそうしているとは思わないが、きっと相談をしてきたホストファミリーではそのような家庭教育を当たり前としているのだと思う。メンバーには遠慮せずに手伝ってもらうようアドバイスした。他にも、「ホームシックのようで、私がハグをすると泣いちゃう」という相談もあった。そのメンバーと話すとホストファミリーには問題はないが、日本の両親がただただ恋しいとのこと。両親への愛を深く噛み締めながらここでの生活を送っているようだ。食事もとって友だちと話すときには笑顔も見られるので、いままで通りハグをして癒してほしいとホストマザーにお願いをした。さらに、「充電器が見つかった!」と自分のことのように喜んで報告してくれたり、「サンフランシスコのお土産をもらって嬉しかった!」という報告などがあった。ホストファミリーとの関係はそれぞれの家庭で違うが、メンバー全員がなんとか上手くこなしているように思う。もうすぐ2回目の週末がやってくる。週末は家族と楽しんで過ごすために地元の学校も宿題が出ないという。そこで今週末の宿題は「ホストファミリーと楽しく過ごすこと」としてみたいと思う。
ローダイ レポート  8月2日(水)
今日も快晴、日中は38度まで暑くなったローダイ。小・中・高校と多くの学校が新学期を迎え、朝・昼3時頃は送迎の車で学校付近は渋滞ができている。ホストファミリーの中には、その年代の子どもをもつ家庭も多く、我が子の世話とともに、私たちホームステイのメンバーの世話もしてくれる。ただ場所や食事を提供してくれるだけでなく、困っている事や悩み事も一緒になって考えてくれ、本当の家族のように接してくれる。今朝もパム先生や私にいくつかの相談があった。「夜、寝れてないようだが大丈夫か」「カメラの充電器を無くしたようで、アマゾンで探すがどれだか分からない」「切手が足りないと言っているが、あと何枚買ってあげればいいか」「ホームシックのようだが何かできることはないか」などなど、些細な事でも子どもたちに寄り添ってくれる。ボランティアでのホームステイ受け入れなのにここまでしてくれるのかと頭が下がる。彼らは「ここでの生活を楽しんで、良い思い出にしてほしい」と願っている。そんなホストファミリーに対して、私たちがすべきことは何か。 先日の授業にアカデミックホームステイの先生方を取りまとめているスーザン先生が顔を出してくれ、そのあいさつ中にヒントはあった。「team」という言葉を使い家族の在り方を紹介してくれた。チームとは何か同じ目的をもった集団である。アメリカでは、家族もチームのようにひとりひとりが役割をもち、集団として互いに助け合っている。ホームステイをしている私たちも同様で、ゲストではなく家族として在るために、家庭での役割・手伝いを何かすべきだとのこと。メンバーの日記ではには「料理の手伝いをした」「食事後の皿洗いをした」「自分の昼食を自分で作った」などなど、家庭でも積極的に活動し家族の一員として生活できているように思う。残りの2週間もホストファミリーと積極的に関わってほしい。
さて今日は8:00からスタディーセンターで通常の学習。家にある身の回りのもの名前や生活に関する表現を学習した。先日の授業を見ていて英語での説明に対して、メンバーの反応が薄いと感じた。理解できたことはうなずくなどリアクションをとると、さらに授業の進みがよくなることをアドバイスすると、今日はリアクションを取りながら授業を受けていた。さらに今日は、指名での発表も多くほとんどのメンバーが発表をした。簡単な問題には、中学生も手をあげるようになり積極性が出てきた。明日の授業も楽しみだ。
午後は近所の屋外型スポーツクラブに移動してスポーツを楽しんだ。水泳、バレーボール、バスケットボール、サッカー、卓球、など思い思いに活動していた。日中の日差しは強く気温も高いが木陰に入ると涼しい。プールから上がり木陰に入ると寒い寒いと日なたに出ていき、プールサイドのコンクリートは熱い熱いと小走りになり、なんとも面白い光景だった。ローダイの住宅地にあるスポーツクラブなのだが、野生のリスがいたり大きなまつぼっくりがあったりと、ここでも日本では見られないものがたくさんあった。
ここまでの一週間、頭痛・腹痛など軽い体調不良はあったものの欠席はありません。明日は授業とボランティア活動(洗車・ガレッジセール)。より多くの地域の方々と接するチャンスです。明日も元気に活動してくれることを期待する。
ローダイ レポート  8月1日(火)
滞在6日目、今日も雲一つない快晴。朝は非常に涼しかったが、日中は今までになく暑く感じた。今日は8:00からスタディーセンターで通常の学習。いつも通り7:30頃からメンバーがやってくるのを待ってくれるパム先生。ホストファミリーと迎えの確認や家庭での様子についても話してくれる。メンバーがパム先生と交わす朝のあいさつやホストとのあいさつも板についてきた。
本日まず初めの学習は、家族の紹介に使う単語や表現やホストファミリーとの対話に役立つ様々な表現をパム先生と学習した。ゆっくり丁寧に表情豊かに教えてくれる。続いてキャシー先生とは、普段の生活で話されている話し言葉について学習した。日本での英語学習は、標準のアメリカ英語で行われる。日本語と同様に英語にも方言やなまりなどがある。普段の生活では、教科書通りの話し方をしている人はほとんどいない。今日は話し言葉でよく使われている表現を学習した。ここでの学習はすべて英語で行われる。パム先生もキャシー先生も日本語はいっさい話さないのだが、高校生のメンバーはしっかり理解し発表もしている。中学生にとっては少し難しいところもあり、なかなか発表ができないメンバーもいるが先輩方の助けをかりながらなんとか授業についていっているようだ。PAの仕事として学習のサポートもあげられるが、日本語での説明を必要とする場面がこれまでほとんどない。今後は中学生の発表がさらに増えることに期待したい。
今日8月1日はキャシー先生の誕生日ということで、パム先生がケーキを準備してくれてサプライズでバースデイソングを歌った。出産予定日は5週間後とのこと。大きなお腹を抱えながら、私たちの学習や活動をリードしてくれる。私たちが帰ったあとになるが元気な第5子が生まれることを祈りたい。
本日もちょっと早めの昼食。やはりサンドウィッチとスナックが主流。「米が食べたい」という声も聞こえるようになってきた。メンバーは、アメリカの代表的なハンバーガーやホットドッグ、ステーキなどを食べると「おいしい」と声をそろえて言う。ただしかし「米」はほとんど出てこない。日本では考えたこともなかっただろうが、食卓に米が並ぶことの幸せを実感しているのではないか。
午後はダウンタウンで工芸品作りを体験。真っ白なタイルに自分でデザインを考えてペインティングをした。このタイルを焼き上げるとツヤツヤしたきれいな色が出るそうだ。ホストファミリーへの感謝の気持ちを込めて作るように言われた。午前中の授業の中で、ホストファミリーの家族構成をイラストで描いたのだが...。「絵心がないんです」ぼやくメンバーが数名いた。絵を覗いてみると、確かに...。それを思い出し、どんな作品ができるか心配していたが、それぞれ個性あふれるデザインを考えて描き上げることができていた。一週間後の仕上がりが楽しみだ。
14:00過ぎに活動を終え、カフェなどで自由に過ごしながらホストの迎えを待つことに。ポストオフィスで切手を購入しているメンバーも多くいた。きっと日本の家族への手紙を書くのだと思う。1週間が過ぎようとしているところだが「早く出さないと、自分が先に日本に着いちゃうよ」とアドバイスをした。保護者の皆さま、手紙の到着が先か、本人の到着が先か楽しみにお待ちください。
ローダイ レポート  7月31日(月)
滞在5日目、雲一つない快晴のローダイ。ここに来て雲をほとんど見ていない。今日はサンフランシスコでの終日研修。メンバーも楽しみにしていたことだろう。
初めての週末をホストファミリーとどのように過ごしたのか気になりながら、8:00の集合を待つ。この日はこの地域のいくつかの小・中学校の始業日。アメリカでは、安全のために車で子どもを送迎する家庭がほとんどのようで、朝は送迎のために渋滞が起きることもあるという。いつもより早めに家を出てきたメンバーもいたようだ。25名全員が元気そうに参加してきたことに安心。サンフランシスコへ向けて大きな貸し切りバスで出発。移動中の車中で、メンバーにどのような週末を過ごしたかたずねてみた。「家でゆっくり、ホストファミリーと映画を見たり、BBQをしたりしました」「教会に行きました」「ショッピングに行きました」「湖に泳ぎに行きました」「カヤックをしました」「ホストシスターのボーイフレンドが遊びに来ました」「連日パーティーでした」などなど、それぞれが楽しく過ごしたよう。やはりアメリカは、パーティーが多く行われているようで、近所の人が集まっての誕生日パーティーや中にはクリスマスパーティーを前倒しでした家庭もあったとか。「アメリカの人はパーティーが好き」テレビなどで見聞きしてそんなイメージはもっていたが、本当のことのようだ。メンバーは、文化の違いを肌で感じていることに違いない。今のところホストファミリーとの生活も順調にいっているよう。残り約20日間絆をさらに深めてほしい。
10:00サンフランシスコ・ゴールデンゲートブリッジに到着。あいにくの曇り、気温は15度で風がビュービューと吹いていた。ゴールデンゲートブリッジは、ゴールデンゲート海峡に架かる2.7kmの吊り橋。テレビなどでよく見ることもあるが、夏でも涼しく年間の半分程度は霧に包まれており晴れたらラッキーだとか。車はもちろん、徒歩や自転車で渡ることもできる。今回は徒歩で約4分の1前の主塔のところまで行ってみた。全長2.7kmの橋を吊り下げている500本のハンガーロープも片手では握れないほど太い。主塔は水面から227m。遠くから見て分からなかったが、下から見上げるとそのスケールの大きさに驚く。橋の上で寒い寒いとゴールデンゲート海峡の風を感じながら、約20分かけて入口に戻った。
11:00待ちに待ったフィッシャーマンズ・ワーフでの自由時間。フィッシャーマンズ・ワーフは「漁師の波止場」という意味があり、漁港として栄え新鮮な魚介類が水揚げされる場所であった。現在は、サンフランシスコを代表する観光地ともなっている。今日は、ピア39というエリアで昼食を含め約6時間の自由時間をとった。平日にも関わらず、アメリカ国内はもちろん様々な国からの観光客に混じって、メンバーもそれぞれ昼食やショッピングを楽しんだ。ここからは、かつて脱出不可能として知られた刑務所アルカトラズ島が見えたり、野生のアシカも見ることができる。大道芸も有名で、小さなステージで客を沸かせながらショーをしていた。もちろん英語で行われるのだが、思わず見入ってしまうほど面白いものだった。このエリアも思った以上に寒かった。ジャケットを持参するように言われていたが、「日本の夏ではありえないですよね」とぼやくほどの寒さ。たまらず記念のスウェットを買った生徒もいた。
17:30今日は遅刻者もなく全員が時間前に集合完了。最後にピア39の入口付近で記念撮影をして、バスでローダイに向かった。合流して5日目のローダイグループ。だいぶ打ち解け様々なメンバーと交流を深めながら過ごしている。バスの中でも今日の出来事などいろいろな話題が飛び交っていた。寒かったとはいえ終日外での研修に疲れ後半は寝てしまったメンバーも多かったが、バスに揺られること約2時間半ホストが待つローダイへ到着。それぞれの家へと帰って行った。
明日は、スタディーセンターでの学習と工芸品作りの授業だ。寒暖の差やハードスケジュールで体調が心配だが、ぐっすり寝て明日も元気に参加してくれることを願う。
ローダイ レポート  7月28日(金)
本日より本格的に学習がスタート。8:00スタディーセンターへ集合。昨日の疲れが残っていないかと心配しながらTCパム先生と入口で出迎える。7:45頃から続々と車が到着。ホストマザーとともに笑顔で車から降りて来る様子にホッとしつつ、時間を過ぎても来ないメンバーが数名...。男子メンバー数名が初日から寝坊。しかし日本との時差は16時間。昼夜逆転の生活は大人でも苦しいところがあり、しょうがないとも思ってしまう。「どうしたの?」と尋ねると「15分前に起きました。」笑顔でそう答えられたので体調には問題はなさそう。さぁ、全員揃ったところで学習スタート!
 まずはパム先生がリードして自己紹介から。自分の名前と、名前の頭文字から始まる好きなものを1つ紹介。簡単そうで意外と難しい。でも心配は無用。今日は、TCの先生やホストファミリーの子供たちがお手伝いで参加。つまってしまったらすかさず、ヘルプをしてくれた。アメリカでは6月頃から夏休みに入り、新学期が8月にスタートする。来週までは、夏休み中の小学生がお手伝いで来てくれそうだ。
 続いての学習はショッピング。出産を間近に控えたTCキャシー先生が、来週の月曜日のサンフランシスコ研修に向けて、お金の単位や値段について学習した。日本の硬貨は、1円は1円、5円は5円としか呼ばない。しかしアメリカでは、1セント=ペニー、5セント=ニッケル、10セント=ダイム、25セント=クォーターなどとコインにはそれぞれ呼び名がある。これらの様々な表現方法を学習した。事前に予習をみっちりしてきたメンバーもおり、積極的に手を挙げて発表する様子が見られた。また発表をしたメンバーにはチケットが配られ、クジでアメリカングッヅがもらえる。それを狙って対話文の練習を発表したり、ペアで協力して計算をするなど活発に活動する様子が見られた。この学習を活かし、サンフランシスコでは上手に買い物をしてくれることに期待したい。
 11:00午後の体験活動のために、早めの昼食をとった。ホームステイ始まって初めてのランチタイム。みんながどのような昼食を持ってくるのか、互いに興味があるようだった。さぁ机に並んだものを見てみると...。ほとんどの生徒がサンドイッチと果物、スナック菓子を持ってきていた。昼食というよりも『軽食』または『おやつ』というような感じでもあったが、これが一般的なランチだという。初めてのランチということもあり、今日は興味津々で食べていたが、そろそろ米が恋しくならないか心配だ...。
 さぁ午後は、ローダイ市長室を訪問。ローダイの市議会がどのように行われるのか、実際にそれぞれの役職の席に座らせていただいて市長から説明を受けた。また、ローダイ市はブドウが豊富に穫れることから山梨県甲府市と姉妹都市として友好を結んでいる。会議室には甲府市神輿が飾られていたり、Kofu Parkという公園があったり、以前は日系のナカニシさんという方が市長を務めていたことを聞き親近感がわいた様子であった。
 市長室見学後は、ローダイの町で自由時間。それぞれお店をみて回ったり、カフェに入ったりと楽しい時間を過ごしていた。郵便局に切ってを買いに行ったメンバーがなかなか出てこないので、どうしたものかと覗いてみると、買いたかった枚数がなかなか伝わらなかったようで、局員・市民を巻き込んで買い物をしていた。日本では、一般のお客さんにも怒られてしまいそうですが、ローダイの方々は暖かく見守ってくれ、支払いのコインを一緒に計算してくれていた。メンバーのチャレンジ精神にも関心したが、市民の暖かさにも感動した。
自由時間は14;45まで。夕方にはウエルカムパーティーもあるので、15:00にはホストファミリーが集合場所の映画館付近に迎えに来る。がしかし...3名男子メンバーが確認できない。探し回ること30分、ようやく発見。話を聞くと時計が1時間ずれていたとのこと...。来週は時間の確認をしっかりしないといけないと反省。時差ボケ・時間勘違いと、時差に悩まされる1日だった。
そして夕方18:00からは、パム先生の自宅でポットラックパーティー。スポーツやゲーム、プールなどを楽しみながら、各家庭から持ち寄った料理や目の前で焼いてくれたハンバーガーやホットドッグなどを食べることができました。『帰ったら体育大会があるので太るわけにはいけないんです。』と言いながら、食べ物の前から動かない女子高生たち。一回りも二回りも成長して帰国することでしょう。
明日・明後日は初めての週末。午前中の学習の中で、家庭によって過ごし方は違うことを学び”Can I help you?”と何か自分のできることをするといいね。とアドバイスをもらった。すでに予定が決まっている家庭、そうでない家庭あるようだが、月曜日のメンバーとの再会が楽しみだ。
ローダイ レポート  7月27日(木)
 ローダイグループの長い旅の幕開け。宮崎4:30、鹿児島6:30、長崎7:00に各地を出発し、9:30福岡空港に集合。ここで初めて25名全員集合。オリエンテーションで顔を合わせていたメンバーと久しぶりの再会を喜んでいた。さらに初対面のメンバーとは、チェックインを待っている間に簡単に自己紹介をしてもらった。新しい仲間との出会いへの緊張とともに、家族と離れこれから始まる生活への不安が高まった時だったのではないかと思う。
12:00いよいよエバー航空のサンリオジェットに搭乗。12:20カワイイキャラクターと共に台湾へ出発。”beef or chicken?” 始めて出された機内食は、カレー風味チキンビーフン。『驚きを覚えた』との感想多数。容赦なく英語で注文や質問を聞いて来る客室乗務員にも驚いていた様子。どれをとっても貴重な そして新鮮な体験だったように思う。約2時間のフライトを終え台北へ到着。
台湾桃園国際空港には5時間滞在。パスポート紛失ハプニングに冷や汗をかきながらも無事発見。パスポートの重要性を伝え、1時間区切りで自由時間。合間には班の役割分担などもした。やはりどの班も高校生が班長となった。「控えめです」「人見知りをします」と言いつつも、いざとなればしっかりリードしてくれる高校生。この3週間が充実したものになるように、班長を中心に全員で協力して活動いきたい。
また、台北では日本円、台湾ドル、米ドルを使って買い物をすることができた。女子に人気はやはりスイーツ。飲み物やお菓子を手に楽しんでいる生徒が多くいた。免税店ではゲームソフトの値段を聞いて肩を落とす男子生徒の姿も...。ここでお金を使い切るわけにはいけません。待合室でも、読書をしたり夏休みの宿題をしたり思い思いに過ごしていましたが、初めて会った25名にとっては、交流を深めるよい時間にもなりまし
19:10いよいよアメリカ行きの飛行機へ搭乗。5時間の自由時間にくたくたになっている感じもあったが、現地に着いてのからのことが気になりだす...。『今日はどこで寝るんですか』質問多発。ホテルに泊まると勘違いしていた生徒も多く、ホストが待っていることを伝えると、不安と期待に胸を膨らませていた。11時間のフライトに備え、枕・ブランケットを準備。ここである男子は座席前のタッチパネルに多感に挑戦。映画や音楽、ゲームの機能があることは前回の便で攻略済み。なんとなくボタンを押していると、客室乗務員が “Can I help you?”と早口で言い寄ってくる。そこで呼びたしボタンを押していたことに気づき苦笑い...。また、機内食の注文である男子は、”chicken or ○○○?“周りがチキンばかり注文しているので、何と言っているかわからないけど別を選んでみたところ”porridge”おかゆが出てきたとのこと。秘かにチャレンジして楽しんでいた様子。機内食で満腹になったら、どっと睡魔が...。それもそのはず日本では真夜中の時間帯。緊張・疲れも相まってほとんど寝て過ごした。11時間のフライトを終えて、7月27日(木)16:25サンフランシスコに着陸。27日(木)の夕方は台北で過ごしたはずなのに...。時差の不思議な感覚を体感しながら時計の調整をしていた。着陸後はいよいよ入国審査。大混雑というほどではなかったが、1時間程並びやっと自分たちの番。一人での応答にみんな緊張していたが意外にもなんなくクリア。『シュチュワーデスさんのおかげで耳が慣れました。』という声もありました。荷物を取りゲートを出ると、パム先生とキャシー先生がお出迎え。とても明るく気さくな先生方。きらきらと輝いた笑顔で出迎えてくれました。
しかし、まだまだ移動は続く。18:40サンフランシスコ空港からバスで約3時間かけてローダイへ。途中では、In-N-Out Burger(イン・アンド・アウト・バーガー)で夕食。本場のハンバーガーはやはり「おいしい」。満腹になったら、いざホストファミリーが待つスタディーセンターへ。21:30頃到着すると、ウェルカムボードをもってお出迎え。自分のホストはどこだろうと不安になりながらも、名前を呼ばれると笑顔であいさつ。歓迎のハグや握手を受け、笑顔でそれぞれの家へ向った。家庭へ到着したのは、22:00頃だろうか。長い長い初日が終わった。明日は朝8:00からスタディーセンターにてオリエンテーション、午後は市内見学。体調を整えて、参加してくれることを願う。
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