MNCCスタッフによる活動写真・動画と、引率者による文章レポートを掲載します。上記バナーをクリックしてご覧ください。

レポート更新情報
更新日
期 間
8月23日
8月19日
8月15日
8月9日
8月8日
8月5日
8月4日
8月2日
7月28日
お別れの日
 とうとうこの日がやってきました。日本に帰るのはまだまだ先だと思っていたのに,あっという間に帰国の日です。生徒たちも口々に「ここまであっという間だった。」と言っていました。今朝は6時30分に集合だったため,まだ夜が明けないうちに起床し,出発準備を整えてから送ってもらってきました。アメリカに来たときはスーツケースとデイパックだったのに,たくさん買い物をしてほとんどの生徒の荷物が増えていました。機内で食べなさいと愛情たっぷりのランチを持たせてくれたホストファミリーもいて,大事にしてもらっているんだなと嬉しくなります。バスが来るまで最後のお別れ。それぞれのホストファミリーと「ありがとう」「また絶対に会おうね」と言葉を交わし,抱き合い,中には涙が溢れる生徒もいました。それを見た周りの生徒ももらい泣き。別れはつらく,悲しいけれど,とてもあたたかな時間でした。バスに乗ると,起床時間が早かったためか再びお休みモードに入る生徒もいました。


 サンフランシスコ国際空港に到着し,まずはチェックインをして手荷物を預けました。セキュリティーチェックは日本よりも厳しく,靴や上着も脱いでX線の検査がありました。昨日,MNCCの職員の方から帰国の際の注意事項を説明してもらい,空港でも最後の確認をしたにもかかわらず,機内持ち込みが禁止されているものを持っていてセキュリティーチェックで引っかかったり,チェックインカウンターにEチケットを置き忘れたりする生徒がいました。ステイ先に忘れ物をした生徒,自由時間の後の集合に遅れる生徒もいたため,一度全員を集めて注意をしました。ホストファミリーとのお別れで気持ちが落ち着かず,久しぶりの日本にわくわくするのもよくわかるのですが,無事に家に帰りつくまでが研修です。団体行動でもあるので,自分のことは自分で責任を持ってするように伝えました。


 飛行機の中では,照焼チキンかパスタかを選んで機内食を食べた後,報告文集にまとめるための感想文を書いてもらいました。その後は学校の宿題をする生徒もいましたが,ほとんどの生徒はグループの仲間と別れるのが名残惜しくて,寝る間も惜しんでおしゃべりをしている様子でした。成田空港に着くと,湿度が高くてむわっとしていました。アメリカではほとんど汗をかかずに生活してきたため,「あぁ,日本に帰ってきたんだな。」と実感できました。全員で協力してスーツケースを受け取り,バスで羽田空港まで移動。「ディズニーランドが見える。」「東京スカイツリーだ!」などと車窓の景色を楽しみました。羽田空港では搭乗手続きに時間がかかり,機内で食べるお弁当だけを購入して,搭乗口まで急ぎました。県ごとに乗る飛行機が違うため,ここで他県の生徒とはお別れです。ホストファミリーとしたようにハグをして,「また絶対に会おうね。」と約束をして別れました。鹿児島組は21時頃に鹿児島空港に到着し,たくさんの保護者の方に出迎えていただきました。満面の笑みで手を振る生徒もいれば,照れたような感じの生徒もいましたが,心の中ではどの生徒も家族に対する感謝の気持ちをもっているはずです。解散式をして,それぞれの家族と家路につきました。まずはゆっくり体を休めて,家族や友だちにおみやげ話をたくさんしてほしいと思います。

Fundraiser
 昨晩は,それぞれの家庭でホストファミリーのために日本食を作ました。買い忘れた材料があった,鍋でご飯を炊くときの水の量がわからなかった,家族の人数に対して量が少なかった,時間がかかりすぎたなどのハプニングがありながらも,食事はなんとか完成したようです。おいしいと言って食べてもらえたものもあれば,メニューによっては(私たちにとってはおいしくできていても)アメリカ人のお口には合わなかったものもありましたが,それでも一生懸命料理して,感謝の気持ちを伝えることができたと思います。
 今日は日本から持って来たものを売り,アメリカの生徒が日本へ異文化体験に行くための資金を集めるボランティア活動でした。週に2回行われるファーマーズマーケットの一画に自分たちのテントを建てて,準備を始めました。周りのお店には無農薬の採れたて野菜やアクセサリー,アメリカ先住民の料理など様々な出店が並んでいました。私たちのブースには,生徒たちが持ち寄ったTシャツ,甚平,扇子,手ぬぐい,ピカチュウのぬいぐるみ,お菓子などが並びました。いくらだったら売れるのか,値段を設定するのが難しかったようです。


 昨日作成したポスターも貼って準備が終わる頃,少しずつお客さんが来はじめました。4つのグループに分かれ,15分ずつのシフト制で接客をしました。テントの前に立ってお客さんに声をかける生徒,日本へのホームステイのプリントを配る生徒,お客さんの質問に答える生徒など,それぞれができることを見つけて頑張りました。お客さんも興味をもってくれて,「日本に行ったことがある」「息子が日本語を勉強している」など,気さくに話をしてくれました。品物を売る以外にもお客さんとコミュニケーションを楽しむことができて,すばらしい経験になったと思います。来年の夏は日本からの生徒を受け入れたいと言う方もいて,嬉しくなりました。人気があったのは,お客さんの名前を漢字にして習字で千代紙に書いて渡すコーナーです。皆さん“Beautiful!”と喜んでくれて,家族の分まで何枚も書いてもらった方もいらっしゃいました。Tシャツや扇子もどんどん売れていきました。ファーマーズマーケットが終わる1時に,私たちのボランティア活動も終了しました。約4時間の活動でしたが,たくさんの品物を売って資金を集めた生徒たちの顔からは達成感と誇らしさのようなものが感じられました。


 昼食にはピザを準備してもらい,おいしくいただきました。前回ピザを準備していただいたときは,5箱のピザがあっという間になくなったため,今回は10箱ものピザを準備してくださいました。これには生徒たちも大喜び。1人で5切れ,6切れと満腹になるまで食べていました。せっかく準備していただいたので全部食べたかったのですが,午前中のファーマーズマーケットで果物やパンを買って食べた生徒もいて,3箱分あまってしまい,残りはTCのJamilaが持って帰ってくれました。


 今日は出発前日ということもあって,荷造りや一緒に時間を過ごすために早く迎えに来るホストファミリーもいました。残った生徒は徒歩で公園に移動する予定でしたが,Jamilaがファーマーズマーケットと公園の間を車で3往復してくれて,それに全員乗せてもらいました。午前中にたくさん働いて疲れているからということでしたが,これまでその優しさに何度助けられたことでしょう。私たちを気遣い,親切にしてくれるアメリカのみなさんに,いくらお礼を言っても足りない気がします。迎えが来るまでは公園で過ごしました。日本に帰ると同時にこのグループも解散します。一緒に過ごす最後の時間を惜しみながら,たくさん話をしていました。誰からともなく,男子も女子も一緒に円になって話す姿は,3週間前には考えられないものでした。一緒に生活している間に,グループの絆も強いものになりました。振り返ればあっという間に時間が過ぎ,充実した日々だったなと思います。後は帰国を残すのみ。全員が家まで元気に帰れるように,最後まで気を引きしめたいと思います。

日本食を作る準備
 今日は学習で行う最後の授業。いつも通りカープールで集合し,いつもの教室で授業が始まりました。ここで学習するのも今日までかと思うと,感慨深いものがあります。今日はまず,週末にしたことを1人ずつ発表しました。最初の頃は先生の質問が聞き取れなかったり,言いたいことを英語にできずに口ごもったりしていましたが,今日はすらすらと単語が出てきて,ずいぶん英語に慣れてきたなと実感しました。明日はボランティア活動で日本から持って来たものを売り,アメリカの生徒が日本へ異文化体験に行くための資金を集めます。その事前学習として,TCのJamilaに商品を売るときに使う表現を教えてもらいました。お客さんへの声のかけ方や想定される質問と答え方を練習したので,早速,明日実践したいと思います。その後は,明日の飾りつけの準備をしました。画用紙に“Fundraiser”“Welcome”などの文字や国旗のイラストを書き,ペンや折り紙でデコレーションしました。貼り絵にしたり,千代紙を使ったりして,個性あふれるポスターができました。日本地図も準備したので,これを使ってお客さんとのコミュニケーションを楽しみたいと思います。


 今夜は,これまでお世話になったホストファミリーに感謝の気持ちを込めて日本食を作ることになっています。そこで,必要な材料のリストを作成し,午後から近くのグローサリーストアに買い物に出掛けました。すでにホストファミリーに日本食をふるまった生徒は,五目ずしや照焼きチキン,豚のしょうが焼きなどを作ったと言っていました。そのときのホストファミリーの反応も参考に,今夜のメニューを決めていました。ホストファミリーに喜んでもらおうと,みんな一生懸命です。すき焼き,天ぷら,牛丼など今夜のメニューが決まり,必要なものを書き出し,英単語を辞書で調べてから買い物に出発しました。歩いて約10分でSafewayというグローサリーストアに到着し,メモを片手に買い物を始めました。店内が広く,どこに何があるかわからないため,たくさん歩き回って時間がかかりましたが,それぞれ必要なものは買えました。店員さんのいるレジではなく,あえてセルフレジに挑戦し,機械に向かって悪戦苦闘する生徒もいましたが,そのチャレンジ精神はあっぱれです。


 歩いて学習センターに戻り,お迎えが来るまではゆっくりと過ごしました。自転車にお菓子やアイスクリームをたくさん載せて売りに来るstreet venderとも今日でお別れ。会うたびにたくさんお菓子を買っていた生徒たちはいいお得意様だったと思います。今日もスナック菓子やアイスクリームをたくさん買って,お別れを言いました。昨日のJelly Belly Factoryで買ったBEAN BOOZLEDを食べる生徒もいて,おいしくないジェリービーンズを食べる度に表情豊かにリアクションをしてくれ,周りを楽しませてくれました。
 今頃は無事に日本食が完成し,ホストファミリーと笑顔で食卓を囲んでいることでしょう。生徒たちが心を込めて作った食事を,きっとホストファミリーも喜んでくれるはずです。アメリカで活動するのはいよいよ明日まで。あさっては帰国の途につきます。お世話になった方に感謝の気持ちを伝え,帰国の準備をしたいと思います。

Jelly Belly Factory&Sonoma Plaza終日研修
 今日は最後の終日研修。バスに乗って,まずはJelly Belly Factoryへ行きました。建物に入ると,大きくてカラフルなジェリービーンズや,マスコットのMr. Jelly Bellyが天井から吊り下げられているのが目に飛び込んできました。ジェリービーンズがペイントされたオートバイなども展示されていて,ポップでかわいい雰囲気です。最初に紙の帽子をもらって被り,それから見学ツアーが始まりました。2階から工場を見下ろせる通路を歩き,ジェリービーンズを作る工程を見学しました。鍋の中でジェリービーンズがぐるぐる回るところ,色をつけるところ,ジェリービーンズがベルトコンベアーで運ばれるところ,大きな機械のアームがジェリービーンズの入った箱を持ち上げるところなど,様々な工程がありました。普段はあまり見る機会のない工場の内部を見学できて,生徒たちも楽しめたようです。途中には,ジェリービーンズの歴史や作り方を説明するビデオが何ヶ所もあり,その解説も聞きました。ジェリービーンズは形が卵に似ているので,イースターの定番お菓子になって普及したこと,作るのに何日もかかること,1個4カロリーしかないこと,天然の香料しか使っていないこと,新しい味は研究を重ねて生み出されていることなど,知らないことがたくさんあっておもしろかったです。また,至るところにジェリービーンズで作られたモザイク画が飾ってありました。自由の女神やリンカーン,モナリザなどが見事に描かれていて,生徒たちも写真をたくさん撮っていました。見学ツアーの最後には全員にジェリービーンズが配られ,その場で袋を開けて食べている生徒もいました。


 昼食は,工場のカフェテリアでいただきました。ランチは家から持参した生徒もいれば,ピザやハンバーガーを自分で購入する生徒もいました。カフェテリアで注文したハンバーガーはパンとチーズ,ハンバーグだけがお皿に乗って提供され,バイキング形式でレタスやトマト,オニオン,ケチャップなどを好きなだけ取って,自分好みのハンバーガーを作るスタイルでした。ところがそれに気づかず,最初に提供されたものだけを食べている生徒もいました。味がいまいちだったようですが,これまたいい勉強,いい思い出です。昼食の後は,ギフトショップでおみやげを買いました。甘い香りに包まれ,壁にはカラフルなジェリービーンズがずらり。どれにしようかすごく迷いました。中には,カエルやゴキブリの形をしたグミ,BEAN BOOZLEDという変わり種のジェリービーンズを購入した生徒も。BEAN BOOZLEDには,歯磨き粉味,腐った卵味,鉛筆の削りカス味などのおいしくない味のジェリービーンズが入っていました。どのように作ったのか不思議なところですが,早速食べて,顔をしかめる生徒が続出しました。


 午後からはバスでソノマの町の中心地,ソノマプラザへ移動しました。中央に広場があり,それを囲むようにお店やカフェ,ホテルなどが並んでいるところです。売られているものは,キッチンやリビングで使う雑貨類がほとんどで,生徒が求めていたようなおみやげは多くありませんでした。しかし,男子6人組はキッチン用品を扱うお店で時間をかけて品定めし,好きなものが買えたようです。買い物以外にも,ミッションと呼ばれる布教活動のための教会,市庁舎,ビジターセンターの見学も楽しめました。買い物や見学が終わると,広場の木陰に座ってのんびりと過ごし,充実した1日になりました。

さよならパーティー
 さよならパーティー当日。アメリカを出発するのは来週の木曜日のため,まだあまりお別れだという実感がわきませんが,ホストファミリーに感謝の気持ちを伝えるために準備から本番までよく頑張りました。今朝は学習センターに来るときからみんな大荷物。日本のお菓子,出し物に使うギターや刀,飾りに使う風船など,両手いっぱいに荷物を抱えて車を降りてきました。早速,舞台班,デモンストレーション班,飾りつけ班の3つに分かれて仕事分担の打ち合わせをした後,全員で飾りつけの準備から始めました。習字で「ようこそ」「さよならパーティー」と書いたり,お花紙で花を作ったり,折り紙を折ったりと,楽しくてつい作りすぎてしましました。それが終わると,ホストファミリーへのプレゼント作り。一緒に撮影した写真を使って写真たてを作り,それにメッセージカードをつけました。生徒たちはセンスがよく,折り紙やシール,リボンでデコレーションしておしゃれな写真たてを完成させました。きっとホストファミリーも喜んでくれると思います。


 昼食を挟んで,午後からは出し物の練習をしました。当日になっていくつかプログラムの変更があり,どうなることやら心配になりましたが,時には笑い声もあげながら一生懸命練習に取り組みました。困っている人がいると,周りの人たちがすぐに協力してくれます。本当にすばらしい生徒たちです。今日は嬉しいサプライズもありました。同じ建物内でイベントをしていた他の団体の方から「たくさん余ったから。」ということでアイスクリームとドーナツをいただきました。練習で疲れていた生徒たちも満面の笑顔に。おいしいものをいっぱい食べて,お腹も心満たされました。最後にMCの2人が英語で進行し,リハーサルをしました。後は,本番を残すのみです。


 一旦家に帰って着替えや食事をすませた後,また学習センターに戻りました。普段の教室とは違い,広い場所にたくさんの椅子が並べられていました。飾りつけを済ませ,いよいよ本番スタート。まずは習字の実演をして,お客さんにも参加してもらいました。次に英文の暗唱。作曲家ドヴォルザークの逸話を聞かせ,たくさんの拍手をもらいました。ギターで“Stand By Me”の演奏,ホストファミリーの名前を漢字で書くコーナーなど次々とプログラムが進み,予定よりも早く終わりそうになったので,急遽,日本の童謡の紹介と折り紙体験コーナーを追加しました。こんなときにも臨機応変に対応する生徒たち。これもまた,Aグループのすばらしいところです。居合いの実演では会場がしーんと静まりかえり,終わると歓声があがりました。そして,今日一番の盛り上がりを見せたのが最後のソーラン節。迫力ある踊りと掛け声にお客さんも喜んでくれました。舞台発表が終わると,お世話になったTCの先生2名に寄せ書きとプレゼントを渡し,生徒たちもTCのJamilaから修了証書を一人ずつ手渡されました。もう1人のTCのNinaは今日が最後ということもあり,涙ぐむ生徒もいました。マイクが使えないなど,数々のハプニングもありましたが,それでも無事にさよならパーティーが終わりました。Aグループの生徒の頑張りに,心から拍手を贈りたいと思います。明日からはホストファミリーと過ごす最後の週末です。楽しい思い出をたくさん作ってくれることを願います。

ラジオ局訪問
 午前中はラジオ局を見学しました。明るく元気いっぱいのDJ2人に出迎えてもらい,楽しい1日になりそうな予感。中には5つのスタジオがあり,その中の1つに入らせてもらいました。そこには別のDJの方がいらっしゃって,パソコン,マイク,スイッチなどたくさんの機械が並んでいました。説明の後,携帯電話からラジオ局に電話をかけて,機械を通してその電話に出たり,自分の声を録音してそれを再生したりする体験をさせてもらいました。声は自由に加工して再生することができて,おもしろかったです。その後,オフィスを案内してもらいました。机は1人ずつ仕切られていて,家族の写真や好きなスポーツ選手のユニフォームが飾ってあり,日本のオフィスとはずいぶん違っていました。見たことがないような大きな機械も置いてあり,生徒たちは興味律々で写真に収めていました。今日見学したHOT101.7はインターネットで聴けるそうなので,ぜひ聴いてみたいと思います。


 見学が終わると,「近くにある」という公園まで歩いて移動しました。近いと言っても,歩いて30分以上かかりました。「近い」の感覚が日本と違うなぁと思いながら歩きましたが,生徒たちにはこれにもすっかり慣れた様子です。今日の昼食はTCのJamilaがピザを用意してくれ,Jamilaの旦那さんが公園まで届けてくれました。たくさんの方が私たちの活動に協力してくださり,感謝の気持ちでいっぱいです。ピザはあっという間に売り切れ。青空の下でおいしくいただきました。


 午後からは2つの活動をしました。1つ目は“Scavenger Hunt”と呼ばれる宝探しのような活動です。花,木,芝,芽,虫などの公園にあるものの名前を学んだ後,グループごとにそれらを見つけて写真に撮りました。全部で15個あったので,全てを見つけることは難しかったようですが,グループごとに協力し合って取り組んでいました。2つ目は“Marco Polo”と呼ばれる遊びです。鬼が目隠しをして“Marco”と言うと,他の人は“Polo”と言わなければなりません。鬼は声を頼りに周りの人にタッチし,鬼を交代していきました。目隠しをした鬼は周りが見えなくて恐る恐るでしたが,逃げる方はスリルがあってわいわい言いながら楽しみました。


 いよいよ明日はさよならパーティー。ボランティアで私たちを受け入れ,食事の準備や送り迎え,部屋の提供など様々な面でサポートしてくれたホストファミリーへ感謝の気持ちを伝えるためのパーティーです。事前オリエンテーションで話し合い,それぞれで準備を進め,アメリカに来てからも昼食時間などに練習をしてきました。直前になってプログラムの変更もあり,どうなるのか不安ですが,私たちが快適に過ごせるよう気を配り,私たちを楽しませてくれたホストファミリーに,明日は楽しい時間を過ごしてもらいたいと思います。明日は1日準備に使えるので,Aグループ全員で協力し,最高のおもてなしができるように頑張ります。

 今朝は,学習センターの部屋に鍵が掛かっていて入れないというパプニングがありました。予約がしっかり伝わっていなかったようで,仕方ないから公園で授業をしようかという話にもなりましたが,結局は部屋を貸してもらえてほっとしました。また,午後からはシニアセンターを訪問して一緒に折り紙をする予定だったのですが,昨日になって「受け入れられない。」と連絡があり,急遽中止になりました。このホームステイ期間中,急に予定が変わることが何回もありますが,生徒たちが文句も言わず,臨機応変に対応してくれて助かっています。すばらしい適応能力です。


 午前中は,テキストブックを使って質問の仕方や体調が悪いときの伝え方を学習しました。発音を教えてもらったり,ペアで対話をしたりして,繰り返し練習しました。実は,このホームステイが始まったばかりの頃,あるホストファミリーから「預かっている生徒の体調が悪いようだけど,どこがどう痛いかわからないから本人に尋ねてほしい。」という電話をもらったことがありました。これからは,もし体調が悪くなったとしても自分で説明できると思います(言うまでもなく,元気で過ごすのが一番ですが)。


 午後は,公園で過ごしました。バレーボールやテニスなどのスポーツをしたり,家から持って来たさいころゲームをしたり,おしゃべりをしたりと,思い思いに過ごしていました。日本にいる頃と比べると,運動する機会が減ったという生徒がほとんどで,思いっきり体を動かしてストレス発散にもなったようです。こちらは湿度が高くないのでそんなに汗もかかず,心地よい疲労感が残りました。きっと今夜はぐっすり眠れるはずです。


 アメリカに来てから,食べる量と回数が確実に増えています。毎朝,全員が集合するまで建物の入り口で待っているのですが,まずそこで間食が始まります。それ以前に,自分のステイ先で朝ごはんを食べた後,友達の家に迎えに行って2回目の朝食をいただいてから来る生徒もいます。午前中のおやつタイムにはスナックをポリポリ。昼食の後にもおやつを食べて,今日のように午後から公園で過ごすときには,自転車にお菓子をたくさん乗せて売りに来るおじさんからスナックやアイスクリームを買って食べる。アイスクリームが1個で満足できないときには2個,3個と手が活動の帰りにはホストファミリーとアイスクリーム屋さんやコーヒーショップに寄り,夕食の後にデザートをいただく。最初の頃はずっと食べているアメリカ人に驚きましたが,今ではすっかりそれに慣れ,同じように食べています。日本に帰ったら元に戻るのでしょうか。


 帰国まで後何日か指折り数える生徒がいます。早く日本に帰って家族に会いたい気持ちと,まだ長くステイして様々な経験をしたい気持ちとが交錯しているようです。いずれにせよ,残された時間は限られています。最初に設定した各自の目標を達成できるよう,毎日を精一杯過ごしていきたいと思います。

消防署見学
 午前中の授業では,感情の表し方を学習しました。「嬉しい」を表す単語だけでも“happy”以外に“glad,”“pleased,”“grateful,”“delighted,”“overjoyed”など何種類もあり,他にも「心が安らぐ」「わくわくした」「好奇心がある」「心配な」「さびしい」など,たくさんの英単語を学びました。ホストファミリーにも,今日教えてもらった表現を使って自分にぴったりの気持ちを伝えられたらいいなと思います。その後は“telephone”と呼ばれる伝言ゲームをしました。3チームに分かれて,TCのJimillaから出されたお題をリレー方式で伝え,その速さと正確性を競うゲームです。アメリカ人の生徒が間に入ると「発音が良すぎでわからない〜」と困っていましたが,いい練習になりました。


毎日10時過ぎにやってくるおやつタイム。それぞれ家から持って来たおやつを分け合って,わいわい楽しく過ごしています。ほとんどの生徒が果物やスナック菓子を持ってきていて,特にこちらで売られているポッキーやかっぱえびせんは大人気。食べ慣れた日本の味は,やはりおいしく感じられます。中には,生のにんじんをかじっている生徒や,何味かも分からないお菓子に果敢に挑戦する生徒も。今日は青い飴をなめて,唇や舌が真っ青になっている生徒がいました。


昼食後,全員で男女混合の2チームに分かれて野球をしました。野球のルールを知らない生徒もいて最初は渋々でしたが,やっているうちにだんだんおもしろくなってきたようです。見よう見まねでなんとか試合になりました。出会ってまだ2週間とは思えないくらいすっかり打ち解けて,団結してきたのがわかります。慣れない環境の中で「一緒に頑張っていこう。」という気持ちがみんなを一つにしてくれているのだと思います。


午後は,消防署の見学に行きました。私たちの学習センターから道路を渡ってすぐのところにあり,これまでも何度かサイレンを聞いたことはありましたが,実際に行くのは初めてで,わくわくしました。建物の中に入ると,まず通報システムや2種類の消防車の違い,勤務体系などについて口頭で説明がありました。生徒たちはうなずきながら聞いていましたが,後からたずねると,あまり聞き取れていなかった様子。その後,消防士がモデルになって火事のときに身に着ける装備の説明がありましたが,それはほとんど理解できたようです。今回の経験からも,言葉だけの説明ではなく,視覚に訴えるものがあった方が理解を助けてくれることがわかったと思います。自分たちが何かを伝えるときにも役立ちそうです。説明の最後に,暗闇でも温度を検知してその形を映し出す装置を見せてもらい,生徒たちは興味津々で写真におさめていました。次に車庫に移動し,実際に2種類の消防車を見せてもらいました。それぞれたくさんの機械や道具があり,とてもかっこよかったです。最後の質問タイムでは,「どんなトレーニングをしているか?」「女性の消防士はいるか?」「救急車はないのか?」など次々に疑問が湧き出てきました。その後は写真撮影にも気さくに応じてくれ,握手をしてから消防署を後にしました。平均すると1日に10回くらい出動するという多忙の中,私たちを温かく迎えてくれた消防士の皆さんに感謝したいと思います。

サクラメント終日研修
 今日は2回目の終日研修。カリフォルニア州都のサクラメントに行きました。バスに乗って,サンタローザを離れると,見渡す限りのブドウ畑,草原,工業地帯など,アメリカらしい景色が広がります。車窓の景色を楽しみながら,生徒たちは週末のできごとを語り合っていました。スケートをしたり,ボートに乗ったり,パーティーに行ったり,日曜大工を手伝ったりとそれぞれ充実した週末だったようです。


サクラメントに近づくと,サンタローザでは見られないような高層ビルがたくさん建っていました。左右を見上げていると,ぱっと開けた場所に着き,そこが最初の目的地,カリフォルニア州会議事堂でした。青々とした芝生とたくさんの木が植えられた庭の先に見える,真っ白くて美しい建物に目を奪われました。「カメラ以外の持ち物はバスに置いて行くように。」という指示があり,おかげでスムーズにセキュリティーチェックを通ることができました。20分という限られた時間しかなかったので,急ぎ足で建物の中を見て回りました。寝ぼけていたのか,最初は「ここどこ?ホワイトハウス?」なんて言う生徒もいましたが,見学するうちにどんなところか理解したようです。庁舎内には州議会の議場や州知事室が置かれていることもあり,観光客が多いながらも厳かな雰囲気でした。1階には美術品の展示室や昔の事務室を再現したものなどがあり,特に金庫室にあった重くて頑丈そうな扉には驚きました。奥へ進むと美しい装飾が施されたドームがあり,そこにある大理石の彫像の前で記念写真をパチリ。この彫像がコロンブスとスペインの王妃イザベラだったとは,後になってから知りました。ふかふかの絨毯が敷かれた階段を上がると,そこは回廊になっていて,床は大理石のタイルで装飾されていました。3階まで見学できたら良かったのですが,後ろ髪を引かれる思いで州会議事堂を後にしました。


 そこからバスで移動し,次はオールド・サクラメントと呼ばれる旧市街のエリアに行きました。西部劇に出てきそうな風情ある町並みに,観光馬車も走っている素敵なところです。ここでは集合写真を撮ってから約2時間の自由時間がありました。家から持参したランチはバスの中ですでに完食し,「ここでもおいしいランチを食べるぞ!」と意気込む生徒も。友達からは「アメリカに来てから胃袋が大きくなったんじゃないの〜」と言われていました。ハンバーガーやホットドッグなどを注文して食べた後は,周辺を歩いて回りました。おみやげ,アイスクリーム,洋服,雑貨などが売っていて,それぞれショッピングを楽しめたようです。そして,決められた時間の5分前には集合が完了する生徒たちに,毎度のことながら感心させられます。


 このホームステイも折り返し地点を過ぎました。グループの生徒たちはそれぞれの悩みや不安も共有しながら,仲良く過ごしています。その姿を見て,私も嬉しいです。今週は「さよならパーティー」も計画されているので,チームワークを大切にしてパーティーを成功させたいと思います。

SONOMA COUNTRY FAIR
 1日の中での寒暖の差が激しく,なかなか慣れません。昼は暑いのですが,朝はダウンジャケットを着ている生徒もいるほどで,薄着の生徒はブルブル震えています。ところが,私たちにとっては寒くても,現地の方はノースリーブに短パン姿の方もたくさんいらっしゃって,体感温度が違うのかなぁと思ってしまいます。慣れたら平気になるものなのでしょうか。


 今日はソノマ郡のフェアへ行きました。広い敷地の中に,移動式遊園地,馬や牛などの動物,写真や蝶の展示,ガーデニングの品評会,ステージ,食べ物の屋台などが並ぶお祭りです。すでにホストファミリーに連れて来てもらったことがある生徒もいましたが,今日はグループの友達と一緒ということで楽しみにしていたようです。会場近くに集合し,11時の入場開始までは広場でゲームをしました。今日はサンタローザBグループも一緒だったので約50人の大所帯で,“Down by the Bank”と「だるまさんが転んだ」をしました。朝からテンション高めの生徒たち。Aグループはどちらのゲームもしたことがあったので,Bグループにルールを教えながら積極的に取り組んでくれました。


 さぁ,いよいよお祭り会場へ移動。今日は子どもの入場料が無料の日だったので,ラッキーでした。大人は入場料12ドルのところ,缶詰を2個持参すれば2ドル割引ということで,私は10ドルで入場できました。おもしろいシステムだなぁと感心しました。セキュリティーチェックを受け,無事に入場。「よし,遊ぶぞ〜」と思った矢先,全体で集合して今日は乗り物に乗ってはいけない,ゲームもしてはいけないと注意がありました。お祭りの乗り物は料金が高く,子どもたちがお金を使いすぎないようにというTCの配慮です。遊園地を目の前にして残念だったと思いますが,生徒たちはしっかりTCの指示を聞いていました。


 お祭りにはたくさんの人が来ていて,とてもにぎやかでした。最初にスタンプラリーの1ヶ所目まで案内してもらってから,グループごとの自由時間になりました。生徒たちは7ヶ所のスタンプラリーをすぐに制覇し,景品と交換してもらっていました。景品はキーホルダーで,いい記念になると思います。他にもジャグリングショーを見たり,豚や七面鳥のレースを応援したり,無料のアイスクリームをいただいたりと,乗り物に乗らなくてもすることがたくさんありました。昼ごはんは,ピザやメキシカンフードなど,好きなものを買って食べました。小さめのバケツかと思うほどの容器に入ったレモネードを買って,結局飲みきれなかった生徒も。1日中歩き回って足が棒のようになりましたが,会場のあちこちに足に振動を与えて疲れをとるマシンがあって,サービスが行き届いていました。帰りに手の甲にスタンプを押してもらい,これを見せると期間中は入場料を払わずに再入場できるということです。乗り物に乗りたい生徒は,ホストファミリーに連れてきてもらえるようお願いしてみてください。


 今日は夜7時30分からテレビでオリンピックの開会式が放送されます。アメリカではどの選手が有名で,どの競技が強いのでしょう。ホストファミリーとの話も弾むはず。楽しい週末を過ごしてほしいと思います。

BBQ
 先週の水曜日に日本を出発し,すでに1週間以上が経過しました。サンタローザAは,これまで欠席者ゼロで頑張っています。生徒たちからは「慣れない生活で大変だったけど,過ぎてみれば1週間あっという間だった。」という声が聞かれました。時が経つのは早いものです。残り2週間,限られた時間を大切に過ごしていきたいと思います。


 午前中の英語の授業では,昨日教会から公園まで歩く途中に見たものを,写真を使って振り返りました。横断歩道や信号機,標識などは簡単に理解できます。しかし,青いポストや白い消火栓,歩道の縁の色で駐車禁止や身体障害者のみ駐車できることが示されていることなど,初めて知ることもありました。日常生活の中にも,文化の違いがあふれています。つい見過ごしてしまいますが,子どもたちは「今度は自分で見つけたい」と意欲をもったようです。


 次に,“Hands up 7 up”というアメリカのゲームを教えてもらいました。7人のオニ以外は顔を伏せて親指を突き出し,オニがそれに触れる。触れられた人は,誰が自分に触れたのかを当てるというゲームです。英語でルールを説明してもらったのですが,身振りを交えてゆっくり話してもらうと,概要は理解できるようになってきました。毎日英語ばかりで生活しているおかげで,少しずつ聞き取れるようになってきたのだと嬉しくなりました。このゲームはアメリカの子どもたちに人気があるそうで,誰が自分の指に触れたのか推測するのが楽しかったです。その後は,日本のゲームも教えてほしいとリクエストされたので,今日は「だるまさんが転んだ」を紹介しました。ルールを英語で説明するのは難しかったようです。単語と絵とジェスチャーを使ってなんとか伝えましたが,アメリカにも“Red Light Blue Light”という似たようなゲームがあるということで,すんなりと受け入れてもらえました。アメリカに来てから文化の違いに驚くことが多いですが,似ている部分もあって,それもまたおもしろいところです。


 午後からは楽しみにしていたBBQ。準備ができるまでは,公園でバスケットボール,サッカー,フリスビー,けいどろ…めいっぱい体を動かしました。来週行われる「さよならパーティー」のための話し合いや,出し物の練習もできました。また,TCのJimillaから「いろは歌」の意味を尋ねられ,辞書を駆使してなんとか伝えることができました。日本の文化を伝えるには,英語を話せることはもちろん,まずは自分が日本文化について興味をもち,よく知らないといけないなと気づかせてもらいました。Jimillaの旦那さんがBBQの準備をしてくださり,お肉の焼けるおいしそうな匂いが立ち込めると,各自で自分が食べるものを皿に取っていきました。まず,ハンバーガーかホットドッグを選び,レタスやオニオン,トマト,チーズなどを好みに合わせて間にはさみます。それからマカロニサラダ,ポテトサラダ,スイカ,スナックなども皿に載せていきました。子どもたちが想像していたお肉を焼くBBQとは違いましたが,できたてのハンバーガーやホットドッグをみんなで一緒に食べられて,すごくおいしかったです。たくさん遊んだ子どもたちは,次々とおかわりをし,ハンバーガーとホットドッグを合わせて4つ食べた生徒もいました。さすが育ち盛り。お腹も心も満たされて,幸せな気分でそれぞれ帰路に着きました。

農業を通した奉仕活動
 生徒たちは毎朝,ホストファミリーの車に乗り合わせて送迎してもらっています。その車にはサンタローザに滞在する他のグループの生徒も一緒に乗っていて,それぞれ行き先が違うため,送迎してくださる方も混乱しているようです。今朝も違う場所に連れて行かれた生徒が2人,30分ほど遅れて到着しました。話を聞けば,一人で2回,3回と送迎してくださる方もいて,本当に頭が下がります。こうして支えてくださる人がいるおかげで,私たちは毎日心配することなく学習センターに行き,家に帰ることができます。感謝の気持ちを言葉と行動で示したいと思います。
 

今日は教会に集合し,敷地内にある農園で農作業のお手伝いをしました。そこでは,食料に恵まれない人のために野菜や果物を育てているそうです。たくさんのボランティアの方がいらっしゃって,ボランティア精神の根付いているアメリカの文化を体験する,とてもよい機会になりました。さっそくグループに分かれ,トマトやズッキーニの収穫・運搬,苗作り,レタスやブロッコリーの植え付け,草取り,堆肥作り,鉢の洗浄などをさせてもらいました。力仕事を進んで引き受ける姿,また自分の仕事が終わったら,言われなくても周りの人の仕事を手伝う姿がすばらしかったです。農場の方にも,「驚くほど熱心に働いてくれたね。ありがとう。」とほめられました。人のために汗を流して働き,それで誰かが笑顔になってくれるって,素敵なことですね。
 汗を流した後に飲む水と,収穫したばかりのトマトは最高においしかったです。各自で持参した昼食も,ホストファミリーに自分の希望を伝えて,それに合わせてもらえるようになってきました。量を減らしてもらったり,野菜を持たせてもらったりと,自分好みの昼食に満足しているようです。オムライスや鳥の唐揚げ,アスパラガスのベーコン巻きなどを自分で作って持ってくる生徒もいて,なつかしい日本の味は他の生徒たちにも大人気。今日もまた,にぎやかな昼食時間となりました。


 午後は,教会から30分ほど歩いてハワースパークという公園に行きました。日本の公園とは比べものにならないほどの,広い敷地をもつ公園です。最初に広場や遊具がある場所に行きました。遊ぶ時間もあったのですが,さすがに疲れたのか,ほとんどの生徒が木陰でゆっくりと過ごしていました。現地の人たちもたくさん遊びに来ていて,水風船を投げたり,シェービングクリームを体に塗り合ったり,巨大なシャボン玉を作ったりしていました。アメリカの人は楽しむことが上手で,それを全身で表現するんだなぁと思いました。私たちはそこからまた移動し,次は湖があるところに行きました。アヒルやガチョウに餌をあげたり,ボートが浮かぶ湖の景色を眺めたりしました。少しずつ元気が回復してきた生徒たちは,ロッククライミングやブランコも楽しめました。


 今日の授業は教室での授業とは一味違い,農作業を手伝いながら新しい単語を覚えたり,奉仕の精神を学んだりすることができました。今頃は,今日経験したことを家でホストファミリーに話しているのでしょうか。暑い中でしたが,1日よく頑張りました!

スヌーピーギフトショップへ
 今朝のサンタローザは,めずらしく曇り空。普段は朝霧が立ちこめ,昼が近づくにつれて雲ひとつない青空が広がるので,どんよりとした雲を見たのは久しぶりのような気がしました。


 今日は3日ぶりの授業。最初にTCのJamillaから「週末にしたこと」と「サンフランシスコで印象に残ったこと」を尋ねられ,一人ずつ発表していきました。Jamillaに質問されて起立した後,周りの友達に「これであっているよね?」と小声で相談する生徒がまだたくさんいます。正しく答えようという気持ちもわかりますが,質問をしたJamillaは何を言っているのかわからず,困っている様子。もっと話す相手を大切にして,コミュニケーションができたらいいなと思います。生徒たちは,今まさにそれを体得している最中です。


 次に,家の中にあるものの名前を学びました。冷蔵庫や電子レンジ,二段ベッドなど,普段使っているのに知らない英単語もたくさんあったようです。ステイ先の写真を見せて,「これは何ですか?」と質問する生徒もいました。他の生徒もこれを真似して,どんどん質問できるようになるといいですね。


その後,建物の外に出て“Down by the Bank”というアメリカのゲームを教えてもらいました。全員で円を作り,歌にあわせて隣の人にタッチし,歌が終わると同時にタッチされた人が負けというゲームです。一緒に歌を歌うのは難しかったのですが,ゲームは楽しむことができました。その後,日本のゲームを紹介することになり,一緒に「フルーツバスケット」をしました。アメリカにはフルーツバスケットのようなゲームはないそうです。みんな必死になって座ろうとしていて,盛り上がりました。Jamillaやアメリカの子どもたちにも喜んでもらえて良かったです。


 午後からは,バスに乗ってスヌーピーギフトショップに行きました。飾ってある展示品を見たり,買い物をしたりしました。買ったばかりのネックレスが壊れていたというアクシデントもありましたが,すぐに取り替えてもらい,事なきを得ました。庭にはチャーリーやウッドストックの像があり,写真撮影も楽しめました。予定にはなかったスケート場の中まで見せてもらうという嬉しいサプライズがあり,アメリカの方の優しさに感激しました。実際にスケートをしたり,博物館に行ったりしたい人はホストファミリーと一緒にどうぞということなので,各自で相談してください。


 最後に,コディンタウンモールまで歩き,そこで約2時間,グループごとに自由に過ごしました。カリフォルニアに来てから買い物をすることが多く,それぞれ財布の中身と相談しながら行動していました。おみやげで悩んでいる生徒もいますが,「みんなが笑顔で帰ってきて,経験したことを話すのが何よりのおみやげだから,そんなに高価なおみやげは買わなくていいんじゃない?」と話しています。そのためにも1日1日を大切に,さらに充実させていきたいと思います。

サンフランシスコ研修
 今日は楽しみにしていたサンフランシスコでの終日研修。普段より早めの集合だったにも関わらず,2日ぶりにグループの友達に会えたのが嬉しかったのか,集合場所に着くなりおしゃべりが弾んでいました。週末は,それぞれのホストファミリーとプール,海, In-N-Out Burger(ハンバーガーショップ),アームストロング レッドウッド州立公園,チャールズ シュルツ(スヌーピーの作者)博物館,カーレース,買い物,パーティー,映画…など,すばらしい経験をさせてもらったようです。中にはハリーポッターの最新作発売に合わせて夜中12時まで書店に並んだり,誕生日を迎えたホストマザーに日本食を振る舞ったりした生徒もいました。実は先週,「日本が恋しくなってきた。平日はグループの友達と会えるからいいけど,週末はステイ先に日本人一人だけだから不安だ。」と言う生徒がいました。でも,自分なりに工夫して楽しい週末を過ごしたようで,私も安心しました。


 約1時間でゴールデンゲートブリッジに到着し,南日本カルチャーセンターの職員の方も合流しました。サンフランシスコでは「3人以上のグループで行動すること」「お金の管理をしっかりすること(財布の中を人に見せない,必ずレシートをもらう)」「リュックサックやカメラは肌身離さず持っておくこと」などの注意がありました。日本の感覚とは違っていますが,生徒たちも真剣に話を聞いていました。その話を聞いた後は,リュックを背中ではなく体の前に持っていた生徒もいたほどです。到着初日とは反対岸で集合写真を撮った後,30分の自由時間がありました。友達との写真撮影やおみやげ屋さんでの買い物をして,短期集中で楽しみました。
 

次にフィッシャーマンズワーフで昼食。お弁当を持参した生徒もいましたが,ほとんどの生徒は名物「パンの器に入ったクラムチャウダー」に舌鼓を打ちました。パンが少しすっぱく感じたのは,サワードウ(天然酵母)のパンだからだそうです。昼食を食べた場所は人が多く,鳥もたくさんいましたが,そんなことは気にせずおいしそうに食べる生徒たちを見て,たくましく感じました。


 フィッシャーマンズワーフから歩いてPIER39に移動し,本日2回目の集合写真を撮影しました。PIER39は海に面していて,様々なお店やレストランが立ち並ぶ場所です。ここでは約2時間の自由時間があり,グループごとに買い物を楽しみました。男女共に人気があったのはサングラス。陽射しがまぶしいカリフォルニアでは,必需品だと思ったようです。他にもチョコレート,Tシャツ,キーホルダーなど,いくら見ても飽きないほどたくさんの品物がありました。まだコインの区別が難しくて支払いに時間が掛かりますが,買い物にも徐々に慣れてきたようです。おみやげを手に,みんな笑顔で集合場所に戻ってきました。集合時間の5分前には全員そろい,さすが日本人!と拍手を送りたくなりました。


 帰りは道路が混んでいたため,サンタローザまで2時間半かかりました。さすがに疲れたのか,バスの中ですやすや寝ている生徒もいました。今日はホストファミリーも一緒に参加してくれて,にぎやかで楽しい,忘れられない1日になりました。 

 お買い物
 今日も朝からいい天気。日記も全員提出し,素晴らしい1日のスタートとなりました。TCのJamillaからの宿題は,テキストブックを使って会話練習をすることでしたが,それもホストファミリーに教えてもらってしっかりと取り組んでいました。Good job!


 午前中の授業では,アメリカのお金について学びました。おもちゃのお金を使ってコインやお札の種類を教えてもらった後,数の数え方や支払い方を練習しました。TCのJamillaとホストブラザーの一人であるCharlieが先生となり,生徒17人を2グループに分けて全員が理解できるように丁寧に教えてくれました。私を含め,アメリカに来てから自分で支払って買い物をした経験のない人がほとんどです。今日の授業を受けて,実際に自分で買い物をしてみたいという気持ちが強くなりました。


 ランチタイムには,各自が持って来た昼食を外で食べています。ホストマザーが準備してくれたり,自分で作ったりとそれぞれですが,紙袋の中身はサンドウィッチと果物(りんごや桃も切らずにそのまま丸かじり),スナックがほとんどです。私たちの中ではスナックはおやつという感覚ですが,お昼ご飯にもなるんだなぁと驚きました。中にはジャムを瓶ごと持ってきてその場でサンドウィッチを作ったり,棒状の袋に入ったヨーグルトをスプーンを使わずに口に流し込んで食べたりしている生徒もいます。ランチタイムだけでも日本との違いがたくさん発見できておもしろいです。休み時間には,Charlieから水に溶かすとぶどう味やレモネード味になるジュースのもとをもらい,早速自分のペットボトルで試している男の子たちもいました。


 午後からは,街に出かけて実際に買い物をしました。歩いて移動する予定だったのですが,昨日はたくさん歩いて疲れている生徒が多かったので,Jamillaと相談して公共バスを使うことにしました。車窓の景色を楽しみながら,あっと言う間に目的地に到着しました。バスの運転手さんに“Hello!”“Thank you.”と元気にあいさつし,一緒に乗り合わせた人から話しかけられたときも,にこやかに応じていました。


 最初に行ったヴィジターセンターにはカリフォルニアのお土産がたくさんあり,早速マグカップやポストカードを買っている生徒がいました。次はSanta Rosa Plazaというショッピングモールで約1時間半の自由時間でした。飲み物を頼んでその大きさに驚いたり,買い物をしたりと楽しく過ごしていました。数人のグループごとにホストブラザーやホストシスターが一緒に回ってくれて,心強かったです。みんなフレンドリーで接しやすく,冗談も言い合って仲も深まりました。


 今日は体調不良を訴える生徒が二人いました。二人とも活動には全て参加できましたが,きっと疲れがたまっているのでしょう。Jamillaやホストファミリーが薬を準備してくれたり,心配して夜に私に電話をしてきてくれたりと,本当の子どものように親切に接してくれていて,ありがたく思っています。
 週末は,ホストファミリーがみんなを楽しませようといろいろな計画をしているようです。時間を共有し,さらに絆を深めてほしいと思います。月曜日には,楽しみにしているサンフランシスコ研修もあります。ぜひ元気な姿を見せてください。Have a nice and relaxing weekend!

レッスンスタート
 アメリカに着いて初めての夜は,それぞれのホストファミリーと楽しい時間を過ごしたようです。学習センターに着くなり,夕飯のメニューやホストファミリーとの過ごし方などについて報告し合っていました。たった一晩のことなのに話題が尽ません。レストランに連れて行ってもらったり,家でピザやハンバーガーを食べたり,BBQをしたり,食料品店に朝食を買いに行ったり…と,いろいろな経験をしたことがよくわかりました。


 伝えたいことがなかなか英語で伝わらず,もどかしい思いをした生徒もいたようですが,それもまたいい経験。伝わらなかったらどうするのか?が大切ですよね。ホストファミリーも一生懸命伝えようとしていることはわかってくれています。英語の勉強をするのはもちろんですが,表情やジェスチャーなど工夫して,コミュニケーションが楽しめたらいいなと思います。


 午前中の授業では食べ物について学習しました。TCのJamillaが準備してくれた約20種類の果物や野菜,チーズなどの名前を教えてもらい,実際に一口ずつ試食し,その味の表現方法まで練習しました。ホストファミリーとの会話でも使える表現ばかりです。“Practice makes perfect.(習うより慣れろ)”と言いますが,早速今夜から,好き嫌いを伝えるときや食事中の会話で使ってみてください。


 授業中のみんなの反応が薄く,Jamillaはみんなが理解できたか,楽しめたか気にしていました。授業の手伝いをしてくれたホストシスターやホストブラザーのように,積極性が身につくといいですね。まだ1日目ですので,これからのみんなの成長に期待しています。


 午後からはダウンタウンを散策しました。朝は冷え込んで長袖を着ていても肌寒かったのに,昼は太陽が照りつけ,すごく暑かったです。水分補給をしながら,1時間以上歩きました。車が左側通行ということに慣れず,頭ではわかっていても実際に見ると違和感を覚えます。他にも信号や看板,建物など見るもの全てが新鮮で,たくさんの発見がありました。途中でペットの蛇を体に巻いて散歩中の男性にも出会い,恐る恐る蛇に触らせてもらった女の子たちもいました。散策の最後には,ルーサー・バーバンクというアメリカの植物学者の家屋と庭園を見学しました。たくさんの美しい花とサボテンや胡桃,キウィフルーツなどが育てられていて,穏やかな午後を過ごすことができました。


 残念だったのは,日記がそろわなかったことです。どこかに自分に甘い気持ちがあったのだと思います。昨日は長旅で疲れていたし,ホストファミリーとの時間を大切にしたい気持ちもわかりますが,このプログラムに参加したからには,やるべきことはしっかりやってもらいます。きっとそれが成長につながるはずです。記録は一生残る財産でもあります。明日からは全員提出するように伝えました。
 

今夜は日記に加えて,Jamillaからの宿題も出されました。ホストファミリーに手伝ってもらえば会話もできるし,宿題もはかどるし一石二鳥。今日は暑い中を歩き回って疲れたと思いますので,宿題を早くすませてゆっくり休んでください。

サンタローザ到着
 鹿児島組は7時に鹿児島空港に集合し,大勢の保護者の方々に見送られながら羽田空港へ出発しました。きっと昨夜遅くまで準備をしていたのでしょう。まだ寝ぼけ眼の生徒がいましたが,誰も集合に遅れることなく,全員元気に出発できて順調なスタートでした。羽田空港では宮崎・熊本・東京組と合流し,ここで初めてサンタローザAチームが全員そろいました。これからの24日間,どんなドラマが待ち受けているのかワクワクします。うまくいくことばかりではないでしょうが,きっと大丈夫。17人の力を合わせたら必ず乗り越えられるはずです。


 今日は移動ばかりの一日で,羽田空港からバスで成田空港へ,そして満席のユナイテッド航空でアメリカへ…と慌しく時間が過ぎていきました。機中ではガイドブックにあるホームステイイングリッシュを使って勉強したり,学校の宿題をしたりする生徒もいて,さすが意識が高いなぁと思っていたのですが…なんと,中には8月19日の出校日に提出すべき宿題を全て終わらせ,学校に提出してからこのプログラムに参加した生徒がいてびっくり仰天しました。あっぱれ!そのやる気と行動力があれば,すばらしいホームステイになること間違いありません。


 成田空港に着く頃には多くの外国人の姿を目にするようになり,また多くの英語が飛び交うのを聞いて,だんだんとアメリカに行くんだという実感がわいてきました。9時間のフライトを経て,やっと辿り着いたサンフランシスコ国際空港から,私たちの英語での生活が始まりました。最初の関門は入国審査。私たちにとってはぶっきらぼうな態度にも見える係員でしたが,「これがアメリカなんだ」と自分を奮い立たせて一人ひとり審査をクリアしていきました。到着ゲートではTCのJamillaがあたたかく迎えてくれ,そこからさらにバスでサンタローザを目指しました。


 予定にはなかったのですが,途中で一旦降車し,ゴールデンゲートブリッジやアルカトラズなどのすばらしい景色を堪能しました。予想以上に肌寒くて驚きましたが,サンタローザも昼間は暑く,朝晩は冷え込むので,各自で体調管理をしっかりしていきましょう。


 ついにサンタローザに到着し,ホストファミリーのお迎えを待つ間に英語で自己紹介の練習をしました。バスの中では疲れてぐっすり熟睡していた生徒たちも,その後はサッカーをしたりバスケットボールをしたりと,元気いっぱい走り回っていました。若いってすばらしい!と思うと同時に,今日初対面だった生徒同士がだんだんと打ち解けていく姿を見て嬉しくなりました。


 一人,また一人とホストファミリーが迎えに来て,今日はこのまま解散となりました。どのホストファミリーも満面の笑顔で,名前を書いた手作りウェルカムボードを準備してきた家族もいらっしゃって,私たちを心から歓迎してくださっていることがよく伝わってきました。私たちを受け入れてくださることに感謝の気持ちを忘れず,それぞれの家族の一員として日々を過ごしていきたいと思います。

Copyright © 2016 Minami Nihon Culture Center. All Rights Reserved. / ホーム 会社案内 お問い合わせ / MNCC 南日本カルチャーセンター Flash templated by Flash Okanasen