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7月30日
快晴 15℃

 ついに、この日が来てしまいました。 大好きなホストファミリーと、ピュアラップとお別れしなければならない日が。
  
 ついに帰国の朝が明けました。朝8時にスタディセンターに集まりホストファミリーとはここでお別れです。 ホストファミリーに連れられて子どもたちがどんどん集まってきます。 笑顔の子、赤く目をはらした子、泣いている子、じっと黙っている子、色んな子たちがいますが、それぞれの家庭でそれぞれの「別れのドラマ」があったことが想像できます。私は子どもたちには何も声をかけず、ただ、カメラを向けてこの光景を残しておこうと思いました。振り返ってみればあっという間の23日間。 ここで、初めてホストファミリーと対面をしたのがつい昨日のようです。今までいろいろなことがありました。楽しいことも、苦しいことも。でも、ここで経験した全てがみんなにとって宝物です。子どもたちのことを自分の子供のように思い、かわいがってくれたホストファミリーの方々。ずっとお世話をしてくれたジェニファー先生、ジェシカ先生。そして私のホストファミリー。いよいよ離れるとなると、いろいろな思いで胸がいっぱいでした。最後の別れを告げて、思い切ってバスに乗り込みました。

 この3週間、話したいことも上手く話せず、最後まで感謝の気持ちさえままならなかった子どもたち。そんな子たちを優しく抱き寄せてくれたホストマザー。そして「I’ll miss you」(あなたがいなくなると寂しくなるわ)と言って子どもたちに駆け寄ってきてギューッと抱きついたホストシスターの小さな女の子。涙を流していた子、泣きそうにないと思っていた子も泣いていた。そんな子どもたちを見ていると、こんなに涙が止まらないほど、離れたくないと思えるほどの素敵なホストファミリーとの出会いがあって、素敵な思い出ができて、こんな素敵な涙が流せて、なんて幸せな子たちなんだろうと思いました。 みんなホストファミリーが大好きでした。ピュアラップの人たちも、ピュアラップもスタディセンターも好きでした。 離れがたいけれど、「きっとまた戻ってくる!」。 そうみんなが心に誓い、バスは空港へと向かいました。
快晴 13℃〜31℃

 今日もピュアラップは青い絵の具をこぼしたような空が広がり、こんな空ともこれが最後かと思うと、誰かが歌っていた「悲しいほどお天気♪」の歌を思い出します。
  
 学校に来るのも今日が最後。 今では通いなれた道も、なんだか今日は特別のように見えます。目に入るものや耳に聞こえてくるもの全てを心に刻みつけようと、子どもたちに話をします。 朝の会も最後ということもあり、日直のYuくんとKiboくんの提案で23名全員が一人ずつスピーチをすることなりました。 みんなが思いの丈を話すと、1時間も経っていました。こんな長い朝の会は日本でもしたことありません! 思い残すことのないよう、ゆったりと朝の会を終えて、これまでお世話になったスタディセンターを掃除することになりました。 感謝の気持ちをこめて、じゅうたんの掃除機かけ、トイレ掃除、ごみ捨てなどをしました。 

 朝の会が長かったせいもあり、あっという間にお昼時間がきました。 「最後の晩餐」ならぬ、ピュアラップ最後のランチです。 普段はいくつかのグループで円になって食べていたのですが、私が、「今日は最後のランチになるから1つの円になって食べようよ!」と言うと、「はーい!」と返事があり、全員が初めて1つの輪になり食べることになりました。 「最後の昼食」はちょっぴりさみしい、センチメンタルな雰囲気で食べるのかと思いきや、いつも聞こえるあの、りんご「ガブリ」、にんじん「ポリポリ」の音で、まったく切なくもない楽しいランチをしました。

 「最後の昼食」のあとは、6時半からの「さよならパーティー」に向けての会場設営や演技の練習です。 出し物がたくさんあり、「先生〜、やることいっぱいありすぎて大変ですよ〜」という軽い弱音を吐きますが、そのわりには何だか楽しそうな顔、顔、顔。 子どもたちは本当に成長し、みんな前向きな姿勢で取り組んでいます。1人2役以上に出演します。 なかでも、Yuくんは4つの種目に出演です。 ステージで練習する子、2階の大部屋でする子、暑いのに外でする子、みんな覚えるのに一生懸命です。 3時半になると衣装を着てリハーサルをやりました。 「うん。これなら大丈夫だ」と確信し休憩を取ることに。 時間はすでに5時を回っています。 ここでジェシカ先生からコーラやソーダのドリンクとピザ10箱の差し入れがありました。 いつも休み時間に遊んでいた、外で食べることになりました。 紙皿に2,3切れのピザとドリンク片手にみんなが外に出て行きます。 地べたに座り食べようとしたとき、誰かが、「みんなで乾杯しない?」と提案すると、 「うん。やろう、やろう。」とすぐに決定。 乾杯の音頭はやっぱりこの人がやることになりました。 みんなから「キャプテン」と呼ばれていた、Junyuくん。 みんなが1つの円になり、Junyuくんが、「みんな、最後の大仕事を頑張ろう! 乾杯!!」と言うと、 みんなの「乾杯〜!」という声が空に高らかと響き渡りました。 

 さて、時刻はもう6時過ぎ。 子どもたち手作りのプログラムがドアに貼られました。 出し物は全部で10種目もあります。 子どもたちのホストファミリーがニコニコしながらホールに入ってきます。 いよいよパーティーが始まります。ドキドキしながらもMC(司会)の、RinさんとMahoさんが、マイクを持ち明るく、自信に満ちた声で進行します。トップバッターはNinaさんのリコーダーです。全国大会にも出場経験のある腕前で、おどろくほど速い指使いに私もビックリしました。 2番目は、Kakuくんのピアノです。 これもまた心地良いクラッシックで、高級ホテルのラウンジで流れているような、しっとりとした旋律にみんな黙って聞き惚れています。 3番目はGenkiくんのルービックキューブです。 会場のある男の人にルービックキューブを不揃いにくずしてもらい、それを1分間で6面全部を揃えるという技です。 しーんと、会場のみんなが心配そうに見守る中、なんとGenkiくんはキューブを頭の上に持ってきて、キューブを見ないで前面を揃えてみせました。これには、みんなもビックリ!! 信じられない神業でした。 4番目は日本の女の子アイドルグループの歌に合わせて、Yu、Yuto、Yudai、Kaku、Genkiの5人がダンスします。会場の照明を全部消して暗くし、両手には光る蛍光棒を持って踊ります。 暗い中で光る蛍光棒が、円を描いたり、ジグザグに動いたりするのがとても綺麗でした。 5番目は空手です。 真っ白な空手着を着たYukaさんとRinさんの力強い型の演舞に会場はしーんと固唾を呑みました。 6番目は三線です。沖縄の織物を着たSakuraさんが「てぃんさぐぬ花」を透き通った声で歌いました。 7番目はカップソングです。女子が2つのグループに分かれて行います。両手に持ったプラスチックのカップを歌に合わせて打楽器のように叩きながら歌を歌いました。女子はやっぱり器用だなと感心しました。 8番目は韓国人歌手の「カンナムスタイル」という歌に合わせたダンスです。 Junyu、Yu、Ryushin、Ki-bo、Yutoくんたちが、サングラスをかけ女子のスカートを着て踊ります。 ちゃっかりウケもとりながら、リズムのいい曲なので、会場がとても盛り上がりました。 9番目はエイサーです。 Yu、Yudai、Maho、Miho、Yuka、Rinの西原町グループでミルクムナリを披露。 沖縄から持ってきたパーランクーに衣装も揃えた本格的なエイサーにアメリカ人は興味しんしんで見入っていました。10番目のフィナーレは、子どもたちみんなで沖縄のCMソングに合わせて踊りました。


 小さな島の沖縄の空手や三線、エイサーやダンスが、大きな国のアメリカ、ピュアラップへ渡ったんです!芸術は万国共通なんですね。 何と言っても圧巻だったのは、やはりプログラム最後のビギンさんのCMソング「国道508号線」のダンスでした。司会のMahoさんが会場に向かって、「ホストファミリーのみなさんも、私たちと一緒に踊りましょうー!」と言うと、さすがノリのいいアメリカ人です。小さい子から大人まで多くの人たちが舞台に出てきて、見よう見まねで手を叩いたり、腰を振ったり、回ったりと楽しそうに踊るではありませんか! 沖縄の結婚式の最後でよくやるカチャーシーに、金髪のアメリカ人が入り混じって踊りまくっているというイメージです。このほほ笑ましい光景には、胸がじーんとなり目頭が熱くなりました。 踊り終わった後はみんなはじける笑顔で、「イェーィ!」、「クール!」とか言い合いながら、会場のみんなの心が1つになった瞬間でした。参加者からは、会場が割れんばかりの惜しみない拍手がいつまでも鳴りやみませんでした。今日の子どもたちは、大好きなホストファミリーのために、ピュアラップの人たちのために本当に!本当に!よく頑張りました。

 泣いても笑っても今夜がピュアラップ最後の夜です。 それぞれの家で過ごすひと時を、悔いのないよう楽しんでほしいと思います。

快晴 13℃〜28℃

今日もピュアラップは雲ひとつなく真青な空です。

 今日で英会話の授業も終わります。 2つのグループとも子どもたちは、お互い協力してよく頑張りました。進んで発表をしたり、いいことをしたときにはジェニファー先生やジェシカ先生から小さな紙でできたチケットをもらっていましたが、今日は最後の授業なので、何枚チケットをもらったか数えました。 1位はYukaさん、2位はKin Rinさん、3位はSayukaさん...というふうにランキング上位の子からテーブルに置かれた景品を選んでいきました。でも、「先生〜! チケット全部、家にわすれちゃったよ〜」と嘆いているのはRyushinくんです。
  
  午前中の授業が終わると、地元のロジャーハイスクールに通うチアリーダーがスタディセンターに遊びに来てくれました。アリシアさんとクレアさんの2人です。アリシアさんはJunyu、Yutoくんのホストシスターです。チアリーダーのユニフォームを着て、チアダンスを披露してくれました。私たちにもいくつかのダンスを教えてくれることになり、みんなで円になり手や足を叩いてダンス体験しました。Yutoくんは初めて見るアリシアさんのダンスに興奮気味。最後は2人の間に入り、ちゃっかり記念撮影していました。

 午後は、最後のショッピングです。 カープールでサウスヒルモールへ行きました。ここは、アメリカ到着初日にも来た場所なので、みんなよく知っている場所です。フードコートでランチを食べた後は3時間のフリータイムです。みんな最後のチャンスということもあり、「ドルを使い切るぞ〜!」と気合が入っています。待ち合わせ時間に戻ってきた子どもたちは、お土産袋をたくさん抱えていました。 カバンを買った子、靴を買った子、高級チョコレートを売り場にあるだけ全部、買い占めた子など。爆買い日本人になっていました。

◆◆◆生徒の日記より ◆◆◆

 今日は湖に行きました。すごく大きかったです。ボートに引っ張られるやつに乗りました。ぐいぐいとジェットコースターみたいで楽しかったです。そのあと、水の上を走るバイクみたいなのに乗りました。いきおいがすごすぎて、何回か落ちそうになったので怖かったです。ちなみにバイクはヤマハでした。そのあとホットドックを食べました。ハンモックがあって、「寝ていいよ」と言われましたので寝ました。気持ちよかったです。そのあとはスーパーにクラスのお土産を買いに行きました。クッキーが1ドル80セントと安かったのでよかったです。

快晴 12℃〜26℃

 今日は朝から霧が出ていて少し肌寒いですが、いつも青々と茂っている木々が白くぼやけて見えて、幻想的な雰囲気です。

 今日は朝のホームルームが終わった後は、「Farewell Party」での出し物の練習をしました。木曜日が本番ですが、あと3日でこのアメリカでの生活も終わるのかと思うと、なんか不思議な気分です。 子どもたちからも、「日本に帰りたくなーい。」、 「もっとここにいたーい。」という声が聞こえてきます。 とりあえず、パーティーを成功させるために練習しなければなりません。グループに分かれてエイサーをしたり、ダンスをしたり、カップソングをしたり、仲間と協力して取り組みました。

 午後は、カープールで20分くらい離れたところにある、ミニパットゴルフ場へ行きました。 短いコースが18番まであり、それぞれのコースには障害物があったり、坂や池、トンネルがあったりと様々な趣向が凝らされています。ほとんどの子がパットゴルフは初めてでしたが、KakuくんやSayukaさんはホールインワンを取ったり、2ラウンド回る子もいたりと、みんな楽しめたようです。 また、ゴルフコースのそばには、野球のバッティングケージが5つあり、遅い球から速い球までバッティングを楽しめる場所もあります。 野球部に所属しているKiyonosukeくんは快音を鳴らして、黄色い声援をもらっていました。Rinさんはイライラをぶつける思いでバットを振り回していましたが、なかなか当たらず余計にイライラが積もったかもしれません。

 残り三日間、1日を1週間くらいの思いで、中身の濃い日々を送っていきたいです。 生徒の日記からいくつかご紹介します。

◆◆◆生徒の日記より◆◆◆
  発見したこと、家に車が5台あった。家の庭からは、たまに馬が見える。ホストマザーといつものように話していると、なんだかここに来て英語が上達しているのがよく分かる。毎回、「家族がいなくて寂しい?」と聞かれる。全然寂しくない。キャンプに行って1度も風呂に入ってない。以前より積極的にホストファミリーと話すようになってるし、英語の発音がよくなっているような気がする。

◆◆◆生徒の日記より◆◆◆
  午後は、小さい子とか来ていて折り紙を教えた。そのあと、アヒルとガチョウのゲームをやった。5回もあたった。でも楽しかった。小さい子どうしで追いかけるのがかわいかった。ゆうとの小さい子に手加減してるのがうけた。ダニーの走り方かわいかった。家に帰って、今日は私が夕食をつくった。てりやきチキンをつくった。「Delicious」って。うれしかった。初めて本格的にごはんをつくった。羽菜がデザートでカルピスシャーベットをつくってた。とてもおいしかった。
快晴 15℃〜30℃

 今日もピュアラップは雲ひとつなく青い空が広がっています。 この広い空目がけて真っすぐ高く伸びるモミの木やマツの木の並木道が大好きです。 モミの木は5階建てビルほどの高さがあります!
  
 今日もいつものように、ジェシカ先生、ジェニファー先生のクラスに分かれて英語の授業を頑張っています。子どもたちは、最後の週末をホストファミリーと様々な思い出を刻んできたようです。 その楽しかったことをクラスのみんなに話したくて、英語日記に書いて発表していました。 GenkiくんやKiyonosukeくんがいつものように積極的に手を挙げて発表しています。 ホストファミリーの持っているキャンピングカーでとなりのアイダホ州まで行き、川でのキャンプやウォーターパークでの話などなど、沖縄では絶対に経験できないことをさせてもらっている子どもたち。 人生で最も多感なこの時期に体験したことは、一生涯、忘れることはないでしょう。

 午後は、ベビーシッター体験ということで、多くの小さな子どもたちが私たちの部屋へやって来ました。 いつくかのグループに分かれて、英語の絵本の読み聞かせをしてあげたり、折り紙を教えてあげたり、かわいらしい子どもたちに癒される時間です。 1時間くらい遊んだあとは、エイサーや三線、リコーダー、空手の型などを見せてあげると、おとなしくじーっと興味深そうに見つめていました。

◆◆◆生徒の日記より◆◆◆
  今日は、朝8:30からホストマザーとその友達2人とみんなで滝を見に行きました。滝がある場所はとても綺麗で空気もきれいでした。その後は買い物をしました。私は少し小さめのノートと手さげバッグを買いました。そして、近くをドライブしました。音楽も最大にまで上げて流していて、ホストマザー達はめっちゃ盛り上がっていました。夕食はピザを食べに行きました。とてもおいしかったです。たくさん写真も撮れたし、小さい子とも公園で遊べて良い1日でした。

◆◆◆生徒の日記より◆◆◆
  今日は、朝ごはんを12歳のエマが作ってくれました。とっても上手にホットケーキとスクランブルエッグを作ってくれました。ホットケーキにかけるイチゴジャムを自分たちで作っているなんてすごいなーと思いました。昼は、みんなで昼食を食べてフットボールを見ました。初めて見たけど、とっても面白くて夢中で見ていました。とっても楽しかったです。
快晴 15℃〜30℃

  今日もピュアラップはカラッと晴れて清々しい朝のスタートです。 朝起きてベッドの上から窓の外に目をやると、草むらの中から野ウサギが出てきてピョンピョン歩道を走り回っている、そんないつもの風景です。

  今日は授業の中で、ホストファミリーへ渡す感謝の手紙を書きました。 日々の授業で英語の日記を書いていますので、もう慣れっこです。 ほんの3週間前までの子どもたちなら、「え〜っ 無理〜!」と、言っていたに違いありませんが、誰もなんにも不満を言う子はいません。 日々の積み重ねって大事ですね。 A4の紙の真ん中にホストファミリーの写真がプリントされていて、その下に子どもたちは一生懸命、辞書を引きながら感謝のことばを書いています。いつもよりチェックの厳しいジェシカ先生から下書きを何度かやり直させられて、ようやく清書用の紙が渡されて、えんぴつ → ペンの順で仕上げました。その次は、ポスター用紙に自分のプロフィールを書きます。これを「さよならパーティー」でホールに飾るので、絵やイラストを書いたり、カラフルなペンでデコレーションしたりと子どもたちの個性が表れるものが仕上がりました。 この個性あふれる23枚のポスターがホールに飾られると見映えいいだろうなぁ、とパーティーが楽しみになってきました。


  午後は、いつものように野球や卓球、バレーボールなんてしません。 パーティーの出し物の練習を個人やグループで練習します。 Ninaさんの全国大会に出場したリコーダー、Sakuraさんの三線、RinさんYukaさんの空手、西原町グループのエイサー、男子のももクロのダンス、女子のカップソング...etc。 お世話になっているホストファミリーのために一生懸命、練習しています。 家族のように暖かく接してくれたファミリーとの別れは寂しいものですが、楽しい「さよならパーティー」になりそうです。


  早速、今晩から子どもたちは最後の週末を目一杯、楽しく過ごすことでしょう。
どうか、事故やケガがありませんように・・・。 (^人^)

快晴 14℃〜27℃

  今日のピュアラップは快晴です。 ここでの生活も2週間が過ぎ、学校へ通う道もどんどん見慣れたものになってきました。 

  今日は3回目の遠足の日です。 これまで、レーニア山ではアメリカの大自然を体験し、シアトルでは大都会の雰囲気を味わいました。今日は州都であるオリンピア市を訪ねて、州議会議事堂や州の最高裁判所などを見学して、アメリカの政治について少しだけ理解を深めたいと思います。

  スタディーセンターからいつもの白い大きな貸し切りバスに乗り、1時間ほど走るとオリンピアの州議会議事堂の丸いドームが見えてきました。議事堂の周辺には、広々とした芝生が広がり、州の最高裁判所やその他の州政府機関の建物が見えます。 どれも荘厳な雰囲気があります。 議事堂には高くて重そうな分厚い鉄の扉があり、そこをくぐると高い吹き抜けに豪華なシャンデリアが吊るされています。壁も床も総大理石づくりで、子どもたちは豪華さに口を開けて眺めています。 ジェニファー先生の説明によると、この建物は今までに3度の大地震にも耐えてきたと言っていました。 各部屋を回りいろいろな説明がありましたが、大理石の床や壁、きれいな刺繍がされたカーペット、ティファニーのシャンデリア、細かい細工が施された調度品の数々、どの部屋も目に入る物全て豪華でした。ワシントン州の州名は、アメリカ合衆国の初代大統領ジョージ・ワシントンに由来していることから、州旗の中央には、ジョージ・ワシントンの顔が描かれています。議事堂内部にもあちこちにジョージ・ワシントンの顔を見つけることができます。中でも目を引くのが、私の背丈程もあるジョージ・ワシントンの顔の像でした。議事堂の威厳ある風格に、やんちゃ男子を含めいつもより静かに見学する子どもたちでした。

  州議事堂と最高裁判所を見学したあとは、近くのモールに寄ってランチを食べ、フリータイムを過ごしました。さっきとは違って子どもたちは、大好きなショッピングができるということでウキウキしています。 1時間のランチタイムの後、2時間30分もあるショッピングタイムに私は時間を持て余しましたが、子どもたちは広いモールの隅々まで見て回りたくさん買い物をしてきたようでした。 女子たちは本当にショッピングが好きですね。(^^;
曇りのち晴れ 12℃〜24℃

  今日のピュアラップも沖縄から来ている私たちにとっては、少し肌寒いです。 ここへきて毎日、掛け布団をかぶって寝ています。沖縄では想像できませんが、クーラーなんて必要ありません。

  今日も子どもたちはみんな元気に登校しています。 いつもよりニコニコしている子が多いのは、午後からはみんなでボウリングに行くからです。 はやる気持ちを抑えて、いつものようにジェニファー先生とジェシカ先生のクラスに分かれて、英会話の授業をがんばりました。 授業が終わった後は外に出て、男子vs女子で野球の試合をしています。 ここへきてからは毎日のように青空の下で野球をしていますので、女子もかなり上手になっていて、男子に負けていません。 男女が入り混じって楽しそうに野球をしている姿を見ながら、「こうやってのんびりと、男女で和気あいあいと遊べるのも来週までかぁ・・・」と、少し哀愁に浸っていました。

 そろそろホストファミリーが集まってきました。 今日もカープールのご協力でとなり町のボウリング場へ連れて行ってもらいます。 受付を済ませて、ボウリングシューズを借りて、1つのレーンに5人ずつ分かれてプレーします。 ホストファミリーの子どもたちの、ダニーやアリー、アレックスたちも参加しています。 お菓子やジュースの販売機、奥にはゲームセンター、ジュークボックスからはノリのいい歌が流れています。日本のボウリング場とほとんど変わりません。夏休み中ということもあるのでしょう、お客さんには家族連れが目立ちます。 私たちのグループは、1レーンから6レーンまで占領して盛り上がっています。 誰かがスペアやストライクを出すと、ハイタッチをして大歓声。 フレンチフライの差し入れがあると、アリがたかるように1つのバスケットに群がり、一瞬でなくなり大笑い。 3〜4ゲームほど投げて今日のボウリングは終了。 175点のスコアをマークしたKakuくんがMVPでした!

◆◆◆生徒の日記より◆◆◆
今日の授業はアルファベットの発音を習いました。同じ「A」でもソフトな「A」と、ハードな「A」があって、少し発音が違いました。休み時間はみんなが野球をやっていたので見ていました。ホームランをしたり女子もヒットを打っていたのを写真に撮りました。その後はカーウォッシュだったけど、変わって寄せ書きや自己紹介をかく時間になりました。英語で自己紹介を書くのは少し難しかったです。私は全然、できなかったけど、他の人は上手にできていて、参考にしたいです。夕食はホストマザーがロース?を作ってくれました。少しコショウがきつかったけど、お肉もやわらかかったし、じゃがいものポテトサラダみたいなものがとてもおいしかったです。
曇りのち晴れ 13℃〜21℃

  今日のピュアラップは朝は曇っていましたが、お昼からは晴れて涼しい1日でした。 少しずつ秋の気配が感じられるようになってきました。

今日の午前中は、学校の近くにあるシニアセンター(老人ホーム)を訪問しました。 いつものようにホストファミリーのカープール(車の乗合い送迎)でシニアセンターに到着。 車を降りてみんな、「えっ、これが老人ホーム?」と、第一声をあげました。一見、高級ホテルを思わせるようなエントランス。広い玄関ロビーには花が飾られ、天井には高そうなシャンデリアがぶら下がっています。ゆったりしたソファーでおしゃべりを楽しむおばあちゃんたち。その側にはグランドピアノがあり、奥に進んで行くと、食事をするダイニングホールにもまたグランドピアノが。 ピアノを聴きながらディナーをすることもあるんでしょうね。とにかく住み心地が良さそうです。

交流会を行う部屋へと案内され、そこには大きな円卓が4台あり回りにはイスが並べられていました。 子どもたちは、少しドキドキしています。しばらくすると、この豪華なホームに入居しているおじいちゃんやおばあちゃんが、ぞろぞろ入ってきて自由に座っていきました。子どもたちは意を決して、お年寄りの座っているテーブルに分かれて座ります。まずは、あらかじめ用意してきた自己紹介から始めました。沖縄からもってきた自分の家族写真を見せながら説明する子もいましたが、お年寄りの中には補聴器をつけていて大きな声で話さなければなりません。 自分の知っている英単語を総動員させて、一生懸命、話そうとする子どもたちの姿に感心しました。しばらく話しを楽しんだ後で、どのテーブルでも折り紙教室が始まりました。鶴、手裏剣、飛行機、みんなで教え合いながら折り紙を折ります。Genkiくんが新聞紙で「かぶと」を作ってあげると、喜んで頭にかぶっているおじいちゃん。楽しそうに笑いながら、「ボクは昔、JAPANに行ったことがあるんだよ。」と懐かしそうに思い出を語っていました。 別のテーブルでは、女子たちが紙風船を作り、おばあちゃんとバレーボールをして遊んでいました。1時間半ほど経ち、交流会が終わる時間です。子どもたちが作った折り紙のツルやチューリップ、かぶとなどを大事そうに箱に入れてもって帰るおばあちゃんがいました。言葉が通じなくても、人の心は万国共通に通じ合うんだなぁと感じた1コマでした。
曇り 11℃〜20℃

  今日のピュアラップは朝から曇りで、少し肌寒く感じます。真夏なはずですが、薄手のジャケットを羽織ってちょうどいいくらいです。

朝8時にスタディセンターに集合し、みんなでバスに乗ってレーニア山へハイキングの日です。この山は「タコマ富士」の愛称で知られていて、形が日本の富士山に似ていますが、頂上には氷河の残る4000メートル級の高い山です。学校から2時間程で山の中腹まで行けて、大自然の雄大で美しい景色を眺めながらの爽快なドライブ?? っと言いたいところですが、山道を右に急カーブし「おぉ〜っと」、またすぐ左に急カーブし「おぉ〜っと!」の連続です。到着するころには私も含め、数名の子たちが車酔いでダウンでした。

レーニア山の登山口にあるビジターセンターに着いてバスを降りると、「寒〜い」、「白い息が出るよ〜」と、子どもたちのびっくりした声。それもそのはず、標高1800メートルくらいまで登って来ましたので、10℃はないでしょう。冷蔵庫の中にいるような寒さなので、みんなジャケットを着て歩いていきます。まずは、ビジターセンターに入りトイレ休憩をとりながら、ちょっとしたお土産屋さんでポストカードやキーホルダーなど小物を買いました。山の天候は変わりやすく、かなり霧が深くて視界が悪いということで、早めのランチを食べることにしました。いつものようにリンゴをかじる音や生ニンジンをぽりぽり食べる音が聞こえ、ヨーグルト、ビスケット、サンドウィッチ、ピザ、チョコ、沖縄にあるはちゃぐみみたいなもの、何だか分からないものと、みんなのランチが変化に富んでいて見ているだけで楽しい時間です。

ランチ後は少し霧も晴れて来ましたので、頂上を目指して登山とまではいきませんが、滝を見にみんなで山道を登って行きました。 少し上り坂ですが、山道の左右には初めて見る高山植物が咲いていたり、とげとげしい真っすぐした木があったり、かわいらしいリスがぴょーんと目の前に出てきてキョロキョロ辺りを見回すしぐさがかわいかったりと、楽しみながらのハイキングを30分くらいすると滝に到着しました。 「わ〜すげ〜!」と歓声がおこります。頂上からの雪解け水が集まって、所々で滝になって落ちています。「ゴォーゴー」という大きな音をたてながらいつまでも止まることのない水の流れを眺めていました。記念写真も撮り、しばらく雄大な景色に見とれていると、突然、「みんな!ちょっと集まって〜!」とMahoさんが呼びかけました。するとみんなニヤニヤしながら小高く丘になっている所に集まってきました。 みんなが円になったところでMahoさんが、「みんなでRyushinくんの誕生日を祝おう〜!」と叫びました。 実は土曜日がRyusihinくんの13歳の誕生日だったとみんな知っていたので、こっそり画用紙にバースデーメッセージを書いてこの日のために用意していたのです。 少し照れているRyushinくんを円の中央に案内し、みんなで「ハッピバースデートゥユー♪ ハッピバースデーRyushin〜♪♪」とバースデーソングを歌いました。「世界一、高い場所での誕生会かもしれないね〜」と言いながら、サプライズは大成功?!だったと思います(バレてたかもという噂も・・・)。 今日は霧深くて視界も悪くハイキング日和ではありませんでしたが、子どもたちみんなの暖かい心に清々しい気持ちで山を下りていきました。きっと、今夜、Ryushinくんはいい夢を見ることでしょう。
晴れ 16℃〜27℃

  ピュアラップは今日も、青く透き通った空です。 日本のようにやたらと電信柱や電線などない分、日本よりも空が広く感じられます。

いつものように昨日の出来事を英語で発表しました。 最近思うのですが、子どもたちは英文を書くのもずいぶんうまくなったように思います。発表する文が長くなってきているのです。子どもたちに、一番最初の文と比べてごらん。と言うと、「あ〜本当だ!」という声も。 「まだまだしゃべれなくて・・・」とみんな言いますが、そんな中でもやはり少しずつ上達しているのだと思います。 ジェニファー先生やジェシカ先生の授業でジャーナルを書いたり、ダイアログを読んだり、ペアワークをしたり、そんなことが確実に生きてきているような気がします。

午後は、ボランティア活動として道路を走っている車を呼び込んでする「Car wash」の予定でしたが、ドタキャンです。 濡れてもいい服やサンダルを履いてきた子どもたちは、「やりたかったなぁー」と、残念がっていましたが、ここはアメリカ。臨機応変に考えます。日本人のように何事も計画を立ててきちんと行っていく人たちばかりではありません。私の経験上、欧米諸国で暮らすには、寛容性や柔軟性が大事です。なので、今日もスマートな対応をします。 ホストファミリーに「さよならパーティー」でのポスターを書いたり、アメリカでお世話になった方々にお礼の寄せ書きを作ったりして過ごしました。 それでもいつもより30分程、早く終わったので、4時のお迎え時間まで男女一緒になって野球をしました。少しずつ、少しずつ、仲間の絆も深まっていくのがわかります。(^_^)/
晴れ 15℃〜27℃

  今日もピュアラップは青空が広がり、雲1つなく真っ青な空です。湿気がなく、この澄み切った空気感がとても好きです。多くの日本人が住みたがる場所だというのが、よくわかります。

アメリカ生活も1週間が過ぎ、子どもたちは、もうどんなことをするのか1日の流れが大体つかめてきたころです。まずは前日の出来事について英語を書いて発表し、その後はテキストを使って英語の学習。10時の休憩タイムで男子は野球、女子は卓球をし再び授業、12時にはみんなでランチタイム、1時から午後の活動へというのが1日の流れです。

  ピュアラップは雄大な自然に囲まれた地で、初日から学校の裏の原っぱに野生の鹿が現れて私たちを歓迎してくれたこともありました。 私も朝、学校へ行く途中に鹿が私たちの車の前から道路を横切っていくのを見ました。ハッと、驚いて見ていると、後ろからかわいい小鹿のバンビが2匹、トコトコと親鹿を追いかけて来ました。一般の車道でしたが、みんな親子鹿が横切るまで優しく待っていてくれました。 それで、あるとき男子が「先生、僕の家の庭にリスがいたよー」と言い、「へ〜」とうなずき、また別の男子は「オレの家の前には、野うさぎがいたよー」と。 「ふ〜ん」と、別にもう驚きもしません。 しかし、ある女子が「先生、私の庭にはトナカイがいたよー」と。 「えっ、うそ〜?!」とびっくり。 写真を見せてもらうと、本当にトナカイがいました。庭の木の実を食べに、たびたびやって来るんだそうです。 ここでは、人間と自然や動物が共存しているんだなぁと思った一こまでした。

午前の授業を終えてランチを食べた後は、卓球をしたり、トランプをしたり、かくれんぼする子もいたり、外で野球をしたりと楽しく過ごします。午後は、みんなでビンゴゲームや「Bunco」というサイコロを振って3つの数字が並んだとき、大きな声で「Bunco!」と叫び、エルフという人形をゲットするゲームをしました。日本では見たこともないゲームで、子どもたちは大きな声で笑い、叫び、超盛り上がっていました。 よくできた何人かと、1番できなかった子にジェニファー先生からスナック菓子のプレゼントもありました。
晴れ 12℃〜25℃

  今日もピュアラップは雲1つなく真っ青な空です。日の出の時刻は沖縄とあまり変わりませんが、日の入りの時刻は遅く、9時過ぎまで薄明るいです。なので、まだうっすらと明るいときに寝るのが何だか変な感じがすると、ある子が言っていました。ピュアラップは、なんと北海道よりも北に位置しているんです。

  今日は朝8時に集合して、貸し切りバスに乗ってワシントン州最大の都市シアトルへ観光に行きました。私たちが住んでいるピュアラップは、草原が広がり野生の鹿やうさぎ、リスなどがその辺で見られる、穏やかでのんびりしたところなので、みんなワクワクしっぱなし。行きのバスの中から子どもたちはテンションMAXです。1時間ぐらいバスに揺られると、ダウンタウンの高層ビル群が見えてきました。ハイウェイを降りると、まず、イチロー選手が活躍したシアトルマリナーズの野球場が見えます。大きなドーム式でちょっと変わった形をしています。今ではイチロー選手はいませんが、岩隈投手や青木選手が活躍しています。

ドームの後ろにはスペースニードルが見えます。スペースニードルとはシアトルのシンボルタワーで、上部にUFOのような円盤がくっついたタワーです。高さは184mでシアトル万博に合わせて作られたものだそうです。今日はそのタワーの頂上までは行けず残念でしたが、タワー下のお土産ショップで買い物をして、近くのフードコートで昼食をとりました。昼食を作ってきている子どもたちもいれば、そこで買う子たちもいます。英語での注文に緊張しながら、ケバブやハンバーガー、サンドウィッチやフレンチフライを頼んだり、スナックやジュースを買ったり、おのおの楽しいランチタイムをすごしていました。

食後、広い芝生の上で記念写真を撮った後、最後の目的地のパイクプレイスマーケットへ移動です。古い赤レンガの建物が立ち並ぶところにあり、ここは沖縄でいうところの国際通りや公設市場のような場所とでもいえばいいでしょうか。特に魚を投げ渡すパフォーマンスが有名で、観光客に人気のスポットです。地下街もあり迷路のように入り組んで小さな店が立ち並び、新鮮な海産物や果物を売るお店、有名なチーズ屋さん、紅茶や香辛料を売るお店、ドーナツ屋さん、レストラン、雑貨屋などここに来ればなんでも見つけられそうな楽しい場所です。

中でも有名なのが、スターバックス一号店。世界中にあるスターバックスですが、その一号店がここにあり、世界中のスターバックの中でこの一号店だけが創業当時のロゴを今でも使っているそうです。生徒もよく知っているようで、真っ先にスターバックス一号店を目指す生徒もたくさんいました。ここで2時間半の自由時間を十分満喫して、笑顔でバスに戻ってきたときにはみんな荷物でいっぱい。行きは1時間ほどで学校からシアトルまで行けたのですが、帰りはさすが大都会。渋滞に巻き込まれ、2時間以上かかってしまいました。それでもバスの中はみんな男子も女子も関係なく、行き以上にとても盛り上がっていました。トラブルや迷子になる子もいなかったし、みんな楽しい1日を過ごせたようです。

 曇り のち 晴れ 13℃〜24℃

  今日もピュアラップは爽やかな朝を迎えています。気温も暑すぎず寒すぎずちょうどいいくらいで、レーニア山がきれいに見えます。町のいたる所から見えるレーニア山は、子どもたちにとってピュアラップでの夏を象徴する忘れられない景色になりそうです。

 昨夜は、私のホットラインに頭痛や腹痛を訴える子たちからの電話が鳴りましたが、今日は何とか学校に登校しておりホッとしています。やはりまだアメリカでの生活に慣れず体調を崩す子もいて、それをうまくホストに伝えられない歯がゆさや、優しい沖縄のお母さんに会えない寂しさがかさなり、私のホットラインに電話をしてきたのでしょう。親元を離れて初めて、親のありがたさを実感している頃だと思います。私も高校生だったとき、彼らと同じようにホームステイを経験したので、気持ちがよく分かります。何とか自分の力で飛び越えてほしいハードルです。

 今日も9時から12時までみっちり、全て英語でかかれた教科書を使い、勿論、オールイングリッシュの授業をみんな頑張りました。アメリカは自由の国と言われますが、マナーにはとても厳しいところがあります。たとえば、誰かが話をしている間は、話が終わるまで誰も声を出してはいけません。だまって最後まで聞いた後に、自分の意見を言うことができるのです。一方、日本の子どもたちは話し中であろうがかまわず、「先生、先生〜!」と割り込んできます。それを何度もジェニファー先生に注意され、今では誰も人の話の途中に入ってくる子はいなく、授業中、誰かが発表するときにはシーンとしています。写真でも分かるように、積極的に手をあげて発表するようにもなりました。感心。感心。 さて、ランチはもう何が出てきても驚きません。今日も生のニンジンにドレッシングなど何もつけずに馬のようにポリポリかじる子、リンゴ丸ごと1個にかぶりつき、私の「リンゴをかじると歯ぐきから血が出ませんか?」という古いCMのセリフに何の反応も示さずにガブガブ食べる子。子どもは大人よりも順応性が高いようです。 ランチのあとは、近くの高校のプールに泳ぎに行きました。 日本の学校では男子と女子が一緒に泳ぐことはあり得ませんが、ここはアメリカなので問題ありません!

 男子はテンションMAXです! 日本の学校では見かけない高い位置に飛び込み板もあり、男子は宙返りをしながらドボーンと飛び込む子もいました。 私も子どもたちに誘われ、2チームに分かれての水泳リレーに2度も参加しました。日ごろ泳ぐ機会なんてなかったのですが、チーム対抗なので負けるわけにはいかなく、肩がはずれそうになるくらい必死で泳ぎました。おかげで今夜は、子どもたちも私もぐっすり眠れると思います。

 曇り のち 晴れ 13℃〜26℃
  朝は沖縄の冬並の寒さがありましたが、お昼頃には太陽が顔を出し、ぽかぽか陽気になりました。 ここに来てまだ雨を見たことがなく、サラッと乾いた風が吹く快適な気候です。

初めての週末を乗り切った子どもたちは、それぞれのホストファミリーと楽しく過ごせたようで、朝から笑顔でたくさんの写真などを見せながら2日間の報告をしていました。サイクリングやキャンプファイヤーをしてマシュマロ焼きを食べた話、ボートに乗って湖に釣りに行き、マスを釣った話、プールやゲーム、ショッピング、お祭り、教会に行ったことなど、どの家庭も週末を満喫しているようで、子どもたちにとっては1つ1つが新鮮だったようです。また、「こんな時は何ていえば良いんですか?」という質問も出てきて、英語ともしっかり格闘していたようです。ただ残念なことは、トランポリンで大ケガをした子がいたので、事故には十分、注意を払うようみんなで確認し合いました。 一通り朝のホームルームが終わったところで、授業がスタートしました。 今日もジェニファー先生とジェシカ先生は明るく大らかで笑顔が絶えません。今日は週末の出来事を書かせ、先生方に添削してもらいました。中1から高3までの年齢が入り混じったグループですが、子どもたちの仲も少しずつ打ち解けていて、お互い助け合って書いていました。役ごとに分かれてのロールプレイングでは、ほとんどの生徒が自ら手を上げて教室の前で発表もしていました。異国の地で苦楽を共にする仲間同士が助け合う姿は、なんともほほえましい光景でした。


ランチをみんなで公園の青々と茂った芝生の上に転がって食べたあとは、課外活動に出かけました。遠い昔、私たちの住んでいるPuyallupの開拓者たちが住んでいた家に行き、Puyallupの歴史を学んできました。今では歴史的な文化財になっており、多くの人々が訪れるそうです。少し子どもたちには英語が難しかったかもしれませんが、偉大な先人に学ぶことは大事なことだということは肌で感じられたはずです。

 快晴 22℃〜28℃
  今日もピュアラップは雲1つない快晴で、太陽が燦々と背の高い木々に降り注いでいます。子どもたちは初めてのホストファミリー家での夜を過ごし、みんな元気に登校しています。 
 

さて、いよいよ今日から英語の授業が始まりました。ジェニファー先生とジェシカ先生のクラスに分かれて、勿論、全てが英語だけの授業です。 私自身は、二人の先生方の言っていることがどうしても子ども達に伝わらない場合、日本語で説明するということでしたが、せっかくの英語を使う機会なので私もなるべく英語と日本語を交えて、分かるように説明をすることにしました。 すると、やはりホームステイに参加するだけのことはあります。 ゆっくり何度も説明すれば子どもたちは8割ほど理解してくれます。子どもたちも「Try」の精神で英語を使おうと努力しています。この様子が続けば英語に対する意識も変化してくるものだと思います。一人ひとりの日記を確認しながら、子どもたちの様子を見てみると、やはりまだ疲れは残っているものの、それぞれが昨日の初ホストファミリー家での出来事を思い思いに語っていました。疲れているにもかかわらず、ウェルカムパーティーの後、「ウォールマート」というアメリカでは知らない人はいない程、有名なモールに連れて行ってもらった子や、帰りがけにデザートをごちそうしてもらった子、庭でホストブラザーとトランポリンやバスケットボールをして遊んだ子、眠すぎて沖縄からのお土産を渡す前に眠ってしまった子など、みんな楽しそうに語っていました。


 お昼も今日から始まりました。ホストファミリーに作ってもらったり、自分で作ってきたり、それぞれ家から持ってきたランチを楽しみました。持たされた紙袋を恐る恐る開けてみると、アメリカ人の定番のランチに「何だこりゃー」と驚く子どもたちの声が聞こえました。 サンドウィッチの中は、ピーナツバターとストロベリージャムを混ぜたものがたっぷりとぬられていたり、チョコクッキーに甘いゼリーとポテトチップス。 ある子は、リンゴを丸ごと渡されていて、「先生〜、これどうやって食べればいいんですか〜?」と、戸惑っている様子。 「服でゴシゴシふいて食べるんだよ」とアドバイスすると、「歯が折れそうです〜」と言いながらも喜んで食べていました。 ある女子は生のミニ人参が20本くらい入っていて、「キャー無理〜! 先生、食べて〜!」という子。 みんな初めてのアメリカのランチに驚きながらも楽しんでいました。 ランチの後は、私が子どもたちと遊ぶつもりで買ってきたプラスチックのバットとボールで外で野球をしたり、疲れの残っている子たちは、ホールのイスで昼寝をしたりしていました。


 午後は「Carrier Day」という授業で、ちょうど日本でいう「職業人講話」にあたりますね、地域で働いている人たちが学校に来て、パン屋さんや高校の英語の先生、アイスクリーム屋や建築関係の人たちが、それぞれの仕事の楽しいことや辛いこと、やりがいやきっかけなどを話してくれました。 子どもたちが1番、食いついたのは、勿論! アイスクリーム屋さんです。 とても早口だったので、子どもたちはポカンとしていましたが、質問タイムになると、ある男子がこんな質問をしました。「自分でもアイスクリームを食べたりするんですか?」と。 アイス屋さんのおじさんのお相撲さんのような体型を見て言っているのでしょう。 するとアイス屋のおじさんは、ニコッと大きなお腹を叩いて、「勿論とも! 食べたい子はいないかい?」とみんなに向かって言いました。 その後は、わーっとアイス屋のおじさんのミニトラックの前に群がり、好きなアイスを注文していました。


 明日から初めての週末を迎えます。私自身の経験上、英語に慣れるまでは、週末がくるのが怖かったことを思い出します。言いたいことが言えず、何を聞かれているのかさえも分からない、気まずい空気に包まれる二日間は想像にかたくないでしょう。何とかして乗り越えてほしいと祈るばかりです。月曜日にはどんなエピソードが聞けるのかとても楽しみです。

 7月28日、待ちに待った出発の日を迎えました。本島や離島から集まった中高生23名でシアトルへ旅立ちます。 那覇空港での子供たちの様子は、まだ慣れていない仲間との緊張感と楽しみが入り混じった何ともいえないような表情でした。保護者の方々に見送られた後、羽田空港へ飛び、バスで成田空港まで移動して国際線のDELTA航空に乗り換え、シアトルへと向かいました。機内では、早速、ホームステイガイドブックを広げ、英会話の練習をしている姿がありました。ほとんどの子が、初めて見る長距離飛行機ならではの座席に付いたモニターに驚いた様子でした。アニメを見たり、洋画を見たり、ゲームや音楽を聴いたりと思い思いの時間を過ごしていました。機内食も充実しており、夕食は牛肉とスモークサーモンのバスタ、朝食はブルーベリーパン、ヨーグルト、フルーツが出てきました。空の上で食べるアメリカ料理を子どもたちは、新鮮な思いで味わっていたことだと思います。


 あっという間の9時間のフライトを追え、アメリカに上陸!! シアトル空港に着くと、早速、ジェシカ先生とジェニファー先生が私たちを迎えてくれました。これから1ヶ月間、スタディーセンターでご指導して頂く先生たちを交えて、全体記念写真を撮りました。それからバスに乗りスタディーセンターに移動中、時間があるからといったので、ショッピングモールに行くことになりました。ここで初めて本場アメリカ人との会話にTRYです。フードコートなので、日本料理やギリシャ料理、インド料理、メキシコ料理など10店舗くらいあり、子どもたちは好きなものを注文しに行きました。慣れない英語ながらも、何とか注文はできましたが、「めっちゃ速過ぎて、何て言ってるか分からん!」と言っていました。何でも「Yes」と答えてしまったAさんは、ピザとドリンクにサラダやチーズケーキまでついてきてお腹いっぱいにしていました。 Bさん、Cさん、Dさんは、ワッフル屋さんの女の子と記念写真まで撮り、「美女と写真撮ったよー」ととても喜んでいました。


 モールでの初英会話体験のあと、バスに揺られてスタディーセンターに到着。ジェニファー先生のオリエンテーションでアメリカで生活の注意点を教えてもらいました。その後、自由時間があり、男子は外でサッカーやフリスビーをしたり、女子は広い庭で鬼ごっこをしてお互いの仲も一歩ずつ深まってきているようです。「先生! 鹿がいたよー!!」と息をきらしながら男子が走ってきました。スタディセンターの周りには野生の鹿が出るほど、豊かな自然に囲まれています。


 自由時間のあとは、いよいよウェルカムパーティーが始まり、ホストファミリーとの緊張の初対面でした。早速、初めてのアメリカ人からハグの洗礼を受けた子もいました。パーティーは各ファミリーが持ち寄った手作りの食べ物が並んでいました。ソーセージ、サラダ、サンドウィッチ、ケーキ、その他見たことない料理などたくさんあり、ホストファミリーの温かい真心が伝わってきました。全てのホストファミリーが一同に集まってアットホームな雰囲気のパーティーでした。


 子どもたちは初日から様々な初体験をし、これから始まるアメリカでの生活に期待と不安の入り混じった顔で、それぞれの家路へと向かって行きました。

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