MNCCスタッフによる活動写真・動画と、引率者による文章レポートを掲載します。上記バナーをクリックしてご覧ください。

レポート更新情報
更新日
期 間
8月1日
8月3日
7月31日(金)
8月5日
8月3日(月)
8月7日
8月4日(火)5日(水)
8月10日
8月6日(木)7日(金)
8月12日

8月10日(月)

8月14日

8月11日(火)12日(水)

8月18日

8月13日(木)14日(金)

8月20日

8月17日(月)18日(火)

8月24日

8月19日(水)〜20日(木)

 いよいよ出発の日。宮崎空港発の生徒たちが大きなスーツケースと一緒に集まった。期待と不安に満ちた表情で保護者と話をしながら、出発式を待っている。出発式では飛行機に乗るための確認事項の伝達が行われた。搭乗手続きを済ませ、出発カウンターの前で見送りの保護者に向けて、全員で「行ってきますっ!」といい搭乗カウンターに入った。宮崎空港を離陸する際、飛行機の窓から空港がどんどん遠くなっていく様子を眺めている生徒たち。「よーし、この3週間を楽しむぞっ!」「どんな3週間が待っているんだろう!?」などいろんな想いを抱いていたに違いない。 宮崎空港から羽田空港に到着した。各県の5名の生徒と合流し、ユバシティーグループ25名がここで初めて揃った。羽田空港から成田空港に移動のバスの中、スカイツリーや東京ディズニーランドが見え、歓声とともにデジカメのシャッターを押していた。

 成田空港に到着後、フライトまでの待ち時間が長いと思っていたが、搭乗手続きなどに時間を割き、すぐにフライトの時間になった。ここまででも生徒たちは疲れている様子だった。成田空港からサンフランシスコ空港までのフライトの時間は9時間。満席の機内。離陸して間もなく、スナックと飲み物が出された。アメリカ人の客室乗務員から「What would you like?」と聞かれ、「Orange juice, please.」と上手に応答している。授業で取り扱う英語だが、実際に生で英語を使うことの重要性を改めて感じた。長いフライトで2回の機内食があったが、機内食の感想は生徒によってさまざまだった。何といっても長時間、同じ姿勢で座っていなければならない状態が一番きつそうだった。 着陸1時間前、生徒たちはサンフランシスコを飛行機の窓から日本とは全く違う風景を見下ろしていた。これから待っている3週間に期待と不安に満ちている様子だった。

 次にサンフランシスコ空港で待っていたのは、入国審査。「税関職員から『滞在の目的は?』と聞かれたら、何と答えればいいんですか?」、「サイトスィーイングですね。サイトスィーイング、サイトスィーイング!」と繰り返し練習する姿が微笑ましく思えた。無事に税関を通過し、ミーティングポイントでTC(Teacher Coordinator)の先生たちが笑顔で迎えてくれた。南日本カルチャーの浜田さんも出迎え、写真をたくさん取ってくださった。 サンフランシスコ空港内をユバシティーへ向かうバスに乗るために移動した。バスに向かう途中もエレベーターの大きさ1つ取っても日本とスケールが違う。見える物全てに驚いたり、興味を示したりしていた。空港の外は気温も高く、陽射しも日本と比べて強い。日本のように湿度は高くなくカラッとした暑さだった。 ユバシティーにバスで移動する際、見るもの全てに感激し、デジカメで写真撮影をしていた。アメリカという偉大さを体感しているように感じる。

 昼食はマクドナルドでとることになった。もちろん、生徒1人1人が注文する。「先生、何を言っているのか、分かりません(+_+)」「このコインいくらですか?」「お釣りが少ないです。」「チーズバーガー1つとフライドポテトを頼んだのに、チーズバーガーが2つきましたっ!」など、日本では苦労しない注文も英語での注文となると戸惑っている様子だった。 昼食後、いよいよ出迎えのホストファミリーが待つ学校へ到着した。ウエルカムボードを手にしたそれぞれのホストファミリーが生徒たちを笑顔で待ってくれていた。やっと会えたホストファミリーとハグしたり、握手したりして、出会いを実感していた。そのまま、生徒は各自の家へ向かっていった。ホームステイ1日目の夜をどのように過ごすのだろうか。明日、生徒たちと話をするのが楽しみだ。みんな、頑張れ〜っ!

 ホームステイ2日目。ユバシティーの朝は快晴。スタディーセンターに生徒たちが集まってきた。そこには昨晩の様子を笑顔で話している生徒、時差ぼけのせいで眠そうにしている生徒の姿があった。 午前中はTCの先生の授業。英語による英語オンリーの授業が始まった。日本で受けている授業とは違い、英語による英語だけの授業が進められた。教室に日本語はなく、英語漬けの授業…。素晴らしい英語学習の環境だ。 授業の途中でAA(Area Administrater)のキャシー先生が教室を訪れた。ユバシティーに来たばかりの生徒たちに、笑顔で明るくコミュニケーションの取り方をレクチャーして下さった。相づちの打ち方、アイコンタクトなど英語を学ぶものだけではなく、人と接する上で大切なコミュニケーションの取り方を生徒たちは学んだ。

 午前中の授業を終え、ランチタイム。ホストファミリーに作ってもらったランチボックスを持ってきた生徒、自分で作ってきたランチボックスを持ってきた生徒がいた。日本でいうお弁当とは違い、サンドイッチ、野菜スティック、ドライフルーツ、スナックやリンゴ丸ごと1個が入っているランチボックスと生徒たちはお互いのランチボックスを覗きながら、食べていた。やはり、異文化を体験する上で、食文化の違いは大きな違いの1つだろう。「美味しい。」と言いながら食べる生徒、「おにぎりが食べたい。」と話している生徒など、異文化を肌で体験している。 日本で当たり前と思っていた食事に有難さを感じる瞬間だと思う。リンゴをかじっていたある生徒と話をした。この生徒はホストファミリーから「Do you like apples?」と尋ねられた。質問に対し、「Yes!」と答えた。朝食でもリンゴが出された。リンゴをかじってみると、日本で口にする甘味のあるリンゴと違い、酸味のあるアメリカのリンゴ。正直、口に合わなかったようだ。そのリンゴがランチボックスにも入っていた。「先生、毎日リンゴがランチボックスに入っていたらどうしよう!?」ここで直面する今の自分の気持ちを英語で伝えなければならないという壁と「No, thank you.」となかなか言い出せない異文化の壁がある。このホームステイに参加したからこそ、経験することだ。この生徒はホストファミリーに私が立ち合いのもとで、「リンゴは好きと言ったけど、このリンゴは自分の口に合わなかった。」と言うことができた。この気持ちをホストマザーに伝えたからと言って、ホストマザーは気分を慨したりしない。「No, thank you.」とはっきり言うアメリカの文化。まさにこれが異文化体験だと実感した。

 ランチタイムも終わり、午後の授業がスタートした。午後の授業は、オリジナルTシャツ作成だった。あらかじめ用意してきた白いTシャツを丸め、輪ゴムで縛ったTシャツをカラフルに色を付けていく。この輪ゴムで縛ったTシャツを乾燥させ、広げると多彩な模様のTシャツが完成する。生徒たちは楽しそうにこのTシャツを作成していた。今回の授業ではTCの先生2人だけではなく、TCの先生の子供やその友達も授業に参加してくれている。その子どもたちとの会話を通して、英語に触れる中で生徒たちは生き生きと活動している。(ぜひ、写真でその様子を見てください。) 16:00にはスタディーセンターでの授業も終わり、ホストファミリーが生徒たちを迎えに来てくれた。「先生、今日は今からプールで泳ぐんだぁ!」、「先生、今日はホストファミリーとレストランに行きます!」「先生、今日はホストファミリーに日本食を作ってあげます。」など今日の予定を私に話して、ホストファミリーとスタディーセンターを後にしていった。ホームステイはまだ2日目。どんなに楽しい3週間を生徒たちはすごすのだろうか。明日も生徒たちと話をするのが楽しみだ!

ホームステイ3日目。スタディーセンターに集まってきた生徒たちの表情も明るい。私もホッとする瞬間だ。生徒たちは昨日の出来事を楽しそうに話してくれる。昨日、すき焼きをホストファミリーにふるまった生徒もいるようだ。ホームステイでの生活を楽しみ、ホストファミリーと交流を深めている生徒との話を聞くと私もうれしくなる。

 今日も午前中はスタディーセンターでの授業。アメリカのコインや紙幣の数え方を学んだ。ビンゴゲームをしながら、生徒たちは楽しく活動していた。午前中の授業が終わり、ホストファミリーの車で送迎してもらい、IN AND OUTでランチを取った。午前中にお金の数え方を学んだせいか、初日のマクドナルドのときと違い、スムーズに注文できていた。IN AND OUTのハンバーガーとフライドポテトは本当に美味しかった。ハンバーガーもフライドポテトもとてもフレッシュで生徒たちは口々に「It’s good! It’s delicious!」と言いながら、ぺろりと食べていた。

 ランチの後の午後の授業は、ユバシティーのショッピングモールでの活動。TCの先生から与えられたタスクをグループで達成していくウォークラリーを行った。ショッピングモールにいる人と写真を撮ったり、インタビューをしたりした。生徒たちは楽しそうに活動していた。ウォークラリーのあと、自由時間が少し取られた。生徒たちは自由にショッピングモール内でショッピングを楽しんでいた。

 ショッピングモールでの活動を終え、この日もホストファミリーが生徒たちを迎えに来てくれた。生徒を迎えに来たホストファミリーはPAである私に家庭での生徒の様子を話しかけてきてくれる。それぞれの家庭で楽しくホームステイでの生活を満喫している様子が伝わってくる。

生徒たちの日記の一部を紹介します。

○ 初めて自分1人で買い物をアメリカでしました。ベルトを買いました!明日見せますね!そして、新しい友達ができました。名前は“Josh”です。とてもムキムキですごかったですね。夕食後は皿洗いを僕が務めました。少し大変でしたが、host familyのために役に立てていると思うととても楽しく感じました。これぞポジティブに考えるということですね。だいぶhost familyと話すのに慣れてきて、1秒1秒全てが楽しくてたまりません。○○君と話すときに、たまに日本語が出てこないことに嬉しさを感じます。

○ 家に帰ってからは、テレビを見ていました。すると日本の安倍首相が出てきて、貧しい街への寄付のことについて英語で話していました。自分の考えを英語で上手にしゃべれることはうらやましいなと思いました。そのあとは、ピザを食べてから、アイスを食べに行きました。小さい子供たちがたくさんいてかわいかったです。アメリカの子供たちは日本の子供よりも笑いかけたら笑い返してくれるし、たくさん話しかけてくれるので、なんだかうれしくなります。明日も日本との違いをたくさん見つけられたらいいなと思いました。

 9:00〜16:00はスタディーセンターでの授業。16:00からはホストファミリーとの生活。英語のあふれる毎日を楽しんでいる生徒たちです。明日は、ウェルカムパティーが夜にあります。生徒たちもとても楽しみにしています。

 ホームステイ4日目。スタディーセンターに登校する生徒たちの姿にも余裕が出てきたように思える。今日は終日スタディーセンターでの授業、19:00からはウエルカムパーティーが行われる。

 今日の午前中の授業では、朝食、昼食、夕食、食材など食べ物に関する英語について多く学んだ。スタディーセンターでの英語の学習は、知識理解⇒学んだ知識を使った活動⇒実践というような流れで授業が構成されている。もちろん、生徒がそれぞれ各家庭で食事をとる際も実践的に役立つが、来週の月曜日の遠足で夕食を注文する際も役立ちそうだ。教室で食べ物に関する語彙を確認した後、体育館で食べ物に関する語彙の書かれたカードを分類するゲームを取り入れた活動を行った。生徒たちの活動する様子は実に楽しそうだった。

 ホームステイも4日目。宮崎、熊本、広島の各県から集まったユバシティーの25名だが大分打ち解けている。また、生徒たちの年齢も中1〜高3と異年齢集団だが、この異年齢集団が同じオールイングリッシュによる英語の授業を受けている。生徒1人1人の英語の学習段階も違う中、中高生で編成された集団だからこそ、互いに助け合い、学びあっている姿が見受けられる。

 午後はアートプロジェクトの授業2つのグループに分かれて受けた。TC以外のアメリカの生徒たちと英語で交流を図りながらの活動だった。どのようなものを作成したかは、写真を参照していただきたい。また、折り紙をアメリカの生徒に教える活動も行った。活動を通して、生徒たちがどんどん英語を使うようになっているように感じる。

 今日はウエルカムパーティーが19:00から行われた。このウエルカムパーティーはアイスクリームパティーと計画されたものである。学校のグランドに生徒とホストファミリーたちが次々と訪れる。アイスクリームを食べながら、会話を楽しむホストファミリー、ブランコに乗る生徒、野球をする生徒など、本当に自由である。
おそらくウエルカムパーティーと聞くと「開会の言葉」⇒「先生や生徒からの歓迎の言葉」⇒「出し物」などの会の流れをイメージするだろう。しかし、そうではない。19:00に集まり、自由に会話を楽しみ、アイスクリームを食べ、遊び、21:00前に「Bye!」と家に帰るというパーティーだった。私自身、今日のパーティーには正直驚いたが、このアメリカの地で感じたのは、今日のパーティーのスタイルは、これで良かったと思った。なぜなら、参加者全員が楽しそうに同じ時間を共有していたからだ。アメリカにいるのだから、このアメリカのスタイルに合わせるべきだと感じたからだ。今回のホームステイで生徒たちもたくさんの異文化に直面しているが、PAである私も異文化に直面しているのだと実感した。

 私はPAとして参加しているホストファミリー挨拶をして回った。ホストファミリーたちは心から25名の生徒を歓迎して、共に生活を楽しんでくれている。ホストファミリーに対して感謝の気持ちで一杯だ。

 明日から2日間はアメリカで迎える初めての週末。今日、生徒から聞いた週末の予定だけでもホストファミリーと色々な計画があるようだ。月曜日にどんな週末を過ごしたかを聞くのが楽しみだ。また、週明けの月曜日は終日遠足でゴールデンゲイトブリッジやフィッシャーマンズワーフに行く予定。

 ホームステイ7日目。ホームステイがスタートして初めての週末を過ごした生徒たち。誕生日を迎えた生徒もいた。それぞれの家庭でそれぞれ充実した週末を過ごしたようだ。

「大切なお子様、確かにお預かりしました。責任をもって引率してきます!どうぞ、ご安心ください!」

 宮崎空港で挨拶してから早いもので3分の1の1週間が過ぎた。「もう1週間過ぎたね〜。3分の1が終わったよ。」と私が生徒たちに声をかけると「え〜っ、もう1週間ですか〜?早〜い。嫌だ〜。もっとサンフランシスコにいた〜い。」と答える生徒たち…。
最初の数日は、言葉の壁、異文化の壁に直面していた生徒も少なからずいた。しかし、わずか1週間であるが、それらの壁に適応して、サンフランシスコでのホームステイを楽しんでいる生徒たちを目にすることができる。1週間でここまで成長するのかとPAの私から見ても頼もしく思える生徒たちだ。カメラを向けると笑顔で写真撮影に応じてくれる生徒たち。私が日本で受け持っているクラスの生徒たち同様、このユバシティーグループの生徒たちのことがとても可愛く思える。とても可愛い生徒たちだ!

 8月3日(月)、今日はユバシティーからサンフランシスコへ終日研修(8:00AM〜10:00PM)に行ってきた。行程はユバシティー⇒ゴールデンゲイトブリッジ⇒パレスオブファインアーツ⇒ロンバートストリート⇒AT&Tパーク⇒ピア39、フィッシャーマンズワーフ⇒ユバシティーへ。
オリーブ、プラム、トウモロコシなどの広大な畑を眺めながら、サンフランシスコの都会にバスで向かった。バスの中でもホストファミリーや現地の生徒たちと会話を楽しんでいた。

 今日の観光はかなり充実していたと思う。ただ観光する予定の場所に関する事前学習があまりなされなかったために、パレスオブファインアーツやロンバートストリートがどういった由来のある場所なのか分かっていない様子だった。また、明日、生徒たちに説明してあげようと思う。きっと、自分たちが観光した場所がこんなに有名だったことに驚くに違いない。今日の観光場所については、下記のアドレスを参照していただきたい。

ゴールデンゲイトブリッジ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%87%E3%83%B3%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%B8
パレスオブファインアーツ
http://www.expedia.co.jp/Palace-Of-Fine-Arts-San-Francisco.d502564.Place-To-Visit
ロンバートストリート
https://retrip.jp/articles/2217/
AT&Tパーク
https://ja.wikipedia.org/wiki/AT%26T%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%AF
ピア39、フィッシャーマンズワーフ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%95_(%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%82%B3)

 ホームステイ8日目。スタディーセンターに登校するとジムでバスケットボールやバレーボールをして元気よく遊ぶ姿が見られた。昨日の終日研修の疲れを感じさせない元気な様子だった(若いって素晴らしい(笑))。

 午前中の授業では前置詞について学んだ。beside, nest toなどの違いを日本語を介さず英語で学んだ。これらの違いは、日本でも勉強するがなかなか理解するのが難しい。その違いを英語で感覚として学べる生徒たちは本当にラッキーだと思う。

 午後の授業では、スタディーセンター内の見学をした。この学校は幼稚園や教会が併設されている学校だ。幼稚園の教室を見学中に幼稚園生が使用するテキストを見た。当たり前だが英語ばかりで書かれたテキストを生徒たちは見て「え〜っ、こんなテキストで勉強してるの〜?俺たちアメリカの幼稚園生以下っ!?」と驚きを隠せないようだった(笑)。
見学のあと、校内の施設の清掃活動を行った。教会の椅子を布巾できれいに拭いたり、幼稚園児が使用するおもちゃを1つ1つ除菌作業したりと、どの生徒も一生懸命清掃活動を行った。清掃後、自分たちが勉強しているこの学校の役に立ったことをそれぞれが喜んでいた。

 生徒の中にはこのサンフランシスコで誕生日を迎える生徒もいる。人生の中でサンフランシスコで誕生日を迎えるのはどんな気持ちなのだろうか。下は8月2日に誕生日を迎えたある女子生徒の日記である。

○ 朝起きたら全員に「Happy Birthday!」と言われてキッチンにケーキが用意されていました。しかし、色が青だったので「さすが、アメリカっ!」って思いました。ホストファーザーからは前、私がニューヨークヤンキースが好きって言っていたのでNYって書いてある帽子とカメラに付ける紐をもらいました。なんか今回の誕生日は得した気分です。

 英語という言語習得、異文化を経験するという目標をもって、ホームステイしている生徒たちだが、本当に様々なことを肌で感じ、体感している。

○ 今日は枠からはみ出すほど書きたいことがあるので、1つか2つに絞って書こうと思います。一番印象に残ったのは、ショッピング街での多くの出来事です。大きなカニのアートかアシカのアートを見たときは「やはり海の街だなぁ」と思いました。しかし、多くの店に刑務所に関するストラップなどがあることには驚きました。(後でサンフランシスコの刑務所の島を見たときにピンときました。)

 野球のスタジアムに行ったときには、スタジアムの大きさ、そして、コカ・コーラのスライダーにとっても驚き、「日本にはこんなのがないな。」と思いました。やはり本場は違いますね!(男子高校生の日記から)

○ 毎日、日本の英語の先生が言っているDon’t be shy!の意味が分かった!
ただ恥ずかしがらないで!だけではなく、大きい声で、恥ずかしがらずにいい発音で言うことが相手に伝わるからだと思った。そうじゃないと逆に伝わらない。アメリカのリアクションに合わせないと心も通じないし、そういうのを恥ずかしがらないということが分かった。

 アメリカは普通に人の前でキスやハグをホストマザーにしてて、目のやり場に困ったけど、だから仲良しなのかな?と思いました。そして、寝る前にホストマザーにハグをしたら、「ああ〜、、○○がハグしてくれたぁ〜!!♡」と喜んでくれました。「明日は何時に起きればいい?」や「手紙を出したい!」や「ランチいらない。」とか「シャワーいい?」などたくさん話かけてます。

 ここに来て良かったと思っています。ホストファミリーはみんな優しくて、気にかけてくれて、とても楽しいです。(女子高校生の日記から)

 ホームステイ9日目。ユバシティーは今日も快晴。ユバシティーに来てから、全く雨が降ったことがない。日中は陽射しが日本より強く暑いが、朝夕は涼しく、とても過ごしやすい気候だ。

 毎朝、スタディーセンターに登校すると生徒たちはジムで遊ぶことが日課になっている。私がスタディーセンターに到着するやいなや「先生〜っ、バレーボールしましょう〜!」と話しかけてくる生徒。とても可愛く思える。最初のうちは、遊びでやっていたバレーもいつの間にか、「先生っ、もっとうまくなりないです!もっとバレーのやり方を教えてくださいっ!」と言ってくるある中学生の女子生徒。私もそんなに言われると、元女子バレー部顧問の血が騒ぎ、部活動の指導とまではいかないが、ちょっと真剣に教えてしまっている自分がいる(笑)。帰国前にはチームユバシティーが結成されるかもしれない(笑)。

 今日は午前中、学校で授業、午後は市のプールに行き、みんなで楽しく過ごした。その様子については、写真を見ていただきたい。保護者の皆様に安心していただくのに、私は笑顔で映っている子どもさんの写真が一番だと思っている。(ちなみに、私も保育園の通信等で息子が笑顔で映っていると「あ〜っ、映ってる!映ってる!」と思ってしまう。)
今日は毎日の行動の記録とは少し内容をかえてみる。日本でいう帰りの会、ショーホームルームの時間について書いてみようと思う。1日の授業の終わりに、翌日の日程の確認やPAとして気づいたことを私が話をする時間がある。ホームステイも8日目を迎えた昨日は、生徒たちに以下のようなことを話した。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(生徒たちに話した内容)☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
PA : 「よしっ、ちょっと今日は日本の帰りの会、ショートホームルームの時間の雰囲気で僕が少し話をします。ちょっと姿勢を正そうか。」

[生徒たちは姿勢を正して私の方を見る。私は全員が私と視線を合わせて話を聞く状態ができているか確認し、私は話を始めた…。]

PA : 「サンフランシスコに来て、もう今日で8日が過ぎました。どうですか、ホームステイでの生活は?」
生徒:「楽しいっ!」「最高っ!」「過ぎるのが早〜いっ、あと2週間しかないの?」などなど

PA : 「本当に早いね〜。知らないアメリカに来て、慣れない環境の中で、楽しそうによく頑張っていると思います。やはりアメリカはすごいね。僕でも異文化の壁にたくさん直面している(笑)。ここで生活するとアメリカと日本の良い点、悪い点にたくさんの気付きがあるよね。その気づきについて少し話をしようと思います。

 みんな、いい意味でとアメリカの授業や生活のスタイルに慣れてきています。2名のTCの先生とあなたたちの授業の様子を話す中で、TCの先生方はあなたたちのことをとてもスマートな生徒たちだと評価してくださっている。しかし、PAの私はTCの先生とは少し違った見方をしている。ホームステイ8日が経ち、よく言えば“慣れ”、悪く言えば“馴れ合い”を感じています。」

[生徒たちは真剣な眼差しで私の話を聞いている。ピンと張りつめた感じ…TCの2名の先生も教室の後方から様子を見守ってくれている。]

PA: 「授業中の様子はどうだろう?PAの先生が説明しているとき、友達が発言しているとき、集団の行動を優先せず、個人の行動を優先させている人はいないかな?人間どうしても慣れが出てしまうとその辺りが適当になってしまう。日本でみんなが受けてきた授業に対する取り組む心構えや姿勢はアメリカでも忘れないでほしい。TCの先生が話をするとき、友達が発言するときは個人ではなく集団を優先させよう!Are you OK? 」

生徒:「はいっ!」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 その他、日本という国、日本人の素晴らしいところはそのまま持ち続け、アメリカという国、アメリカ人のいいところを吸収していこうという話を付け加えた。昨日この話を聞いた今日の授業について、TCの先生は「非常に授業の反応が良く、授業を進めやすい。」という言葉をいただいた。

 ホームステイで過ごす期間、生徒たちが進んでいく方向を間違いそうなとき、正しい方向に導いてあげることが、PAとしての私の務めであると考える。

 明日(8月6日(木))は、午前中は映画を観に行き、午後は学校で授業を受ける。誕生日を迎える生徒もいる。毎日楽しいことばかりだ!こんな楽しい夏を過ごせる生徒たちは本当に幸せだと思う。そして、我が子にこんな素晴らしい経験をさせる決断をされた保護者の方々を尊敬する。いずれ、我が子もホームステイに行かせたいと思う私です(*´Д`)

ホームステイ10日目。今日の午前中の授業は、“The Nut Job”という映画をユバシティーの映画館で見た。この映画は全米で記録的大ヒットした映画だ。

 生徒たちは集合時間の9:00までに映画館に到着していた。しかし、なかなか映画館の中に入る様子がない。TCの先生に上映時間を尋ねてみると10:40からの上映らしい。そうなら、なぜ9:00集合だったのか?生徒たちの誰もが疑問を私に投げかけてくる。まさに、このような感覚がアメリカン。日本ではこのような時間のロスはない。上映時間まで生徒たちはおしゃべりタイム。しかし、その待ち時間も決して、無駄な時間ではなく、日本人生徒と現地のネイティブの生徒が入り混じり、コミュニケーションを取ることのできる貴重な時間だった。そうこうしている間に上映時間になった。ポップコーン(このポップコーンのサイズが半端なく大きい。どうしてここまで大きいのか!)とジュースを買い、劇場に入った。

 いよいよ映画がスタートした。日本の映画館では、音声は英語で、日本語字幕で映画を観る。しかし、ここではもちろん、日本語字幕はない。生徒たちはここでも英語のシャワーを浴びている。上映後に生徒たちに感想を聞くと字幕無しでは、理解できないところがたくさんあったと言っていた。しかし、映像と聞き取れる英語でストーリーが何となく分かったと言っていた。私はこの“何となく”に注目したい。
日本語字幕があると、どうしても日本語字幕を一生懸命目で追ってしまう。しかし、今日、生徒たちは“どんなことを言いているのかなぁ〜?”と映像を頼りにし、“推測しながら”映画を観た。この“推測しながら”“何となく”ストーリーが分かったということが大切だと思う。日本に戻ってからも、ぜひ英語を勉強し続けていく上で実践してほしい。
そこで保護者の皆様にお願いがあります。生徒たちには帰国してから、もう一度、この映画を観てほしいと私は思っています。ぜひ、この“The Nut Job”というDVDを子供さんに用意してあげてほしい。帰国して我が家に“The Nut Job”のDVDがあれば、子どもさんは「あ〜っ、この映画アメリカで観たよ〜。」となるはずです。
☆☆☆☆☆☆日本語のタイトルは“ナッツジョブ サーリー&バディのピーナッツ大作戦!” ☆☆☆☆☆☆☆

 映画鑑賞のあとは、Taco Bellというタコスのお店に昼食を食べに行った。ここでも、生徒たちは自分で自分が食べる物を購入した。“Can I have [注文したいもの], please?”と店員に英語で注文することもできるようになってきた。フードコートのような所で取る食事とは違い、ここでタコスはとても美味しかった。みんなで楽しく昼食を取り、午後はスタディーセンターに戻り勉強をした。

 明日は、午前中は授業、午後は消防署職員と警察官がスタディーセンターを訪れてくれることになっている。

生徒の日記から
○ つき指の状態が良くなってきました。ホストマザーのJenniferに感謝です。ボウリングに行きました。つき指をしているのに、新記録がでました。僕の指はcrazyですね。
なんだか日が経つのが早い気がします。僕はホストファミリーが大好きです。何年でも住みたい気がします。毎日英語に触れていて、日本語より英語の方が得意になりそうです。良いことですよね。今日はプール残念でしたが、次は楽しみたいと思います。(男子高校生)

ホームステイも11日目を迎えた。明日からの土日を含めて、あと12日の滞在になる。本当に早く感じる。

 今日の午前中は、スタディーセンターでいつものように授業を受けた。午後は。消防署と警察官がスタディーセンターに来てくださり、生徒たちにいろいろと説明して下さった。消防署の方からは、火事が起こった際に消防署員がどのような服装で消火活動にあたるのか、また、救急活動にも従事しているなどの説明を受けた。

 警察官は、警察犬を連れてきてくださっていた。実際に犯人を想定した訓練を見せてくださった。目の前で、警察犬が犯人にかみつき、犯人確保に大きな役割を果たしているのがよく分かった。

 今日は消防署員と警察官だけでなく、もう一人スタディーセンターに訪問者がいた。それは地元新聞の新聞記者だ。我々、ユバシティーグループの活動の様子を記事にしたいとのことで、代表生徒3名が新聞記者の取材を受けたのである。もちろん、英語での取材だ。取材された生徒は緊張した様子だったが、「アメリカで何が一番印象に残ったか?」「アメリカでの生活は楽しいか?」など私のヘルプなしでも、しっかり受け答えできていた。この新聞記事は、来週の地元新聞に掲載されるらしい。アメリカの地で取材されたこの新聞は生徒全員にお土産として持って帰られるように、TCの先生にお願いしてある。ぜひ、保護者の方々にもご覧いただきたい。

 ホストファミリーは毎日、生徒をスタディーセンターに送迎してくれている。その際、ホストファミリーから生徒の家庭での様子や英語でお互い理解しあえない内容などをサポートすることも私の仕事の1つでもある。昨晩はある男子生徒のホームステイ先から夕食に招いていただいた。その男子生徒は1人で滞在している。ホストファミリーの家族構成は、ホストファーザー、ホストマザー、13歳と6歳の男の子2人の4人家族である。

 夕食を一緒に取りながら、ホストファミリーから聞いた話では、その生徒は毎日、我が子と楽しそうに生活を送っているとのことだった。今回がホストファミリーとして、初めて生徒を受け入れたそうだ。しかし、来年もホストファミリーとして、日本人生徒を受け入れたいと言ってくださっている。ホストファミリーがこのように思ってくださっているのを聞くと私も非常にうれしくなる。

 全てのホストファミリー宅を訪問できるわけではないが、お誘いがあれば、できるだけお邪魔させていただき、ホストファミリーとの関係も築いていきたい。ちなみに今日の夜は、ある生徒の誕生日のお祝いを兼ねたパーティーがあるとのことで、4家族ぐらいが集まるパーティーに参加させていただいた。生徒たちは、ネイティブの友達とトランポリンをしたり、ペインティングをしたりとパーティーを楽しんでいた。生徒たちは本当に幸せ者だと感じる。(私は3人のホストファーザーとお酒を頂いた。アメリカ版親父の会のようなものだろうか。とてもフレンドリーな方々で私も楽しい時間を過ごさせてもらった。)

 明日は休日であるが、別の生徒のホストファミリーから私に「日本食を教えてほしい。」と頼まれている。私の趣味は料理。まさか、アメリカで趣味が役立つとは思わなかったが、手巻きずしと天ぷらを作ってみようと思う。
 
 明日からアメリカで2回目の週末。もう今週末が終わるとホームステイも折り返しになる。10日前に比べると生徒たちは本当に頼もしくなってきたと思う。限られた時間、大切に過ごしてほしいと思う。

 来週の月曜日はサクラメントという街に校外学習になっている。どんな終日研修になるのか、今からとても楽しみだ。

ホームステイも13日目。サンフランシスコで2度目の週末を過ごした25名の生徒たち。今日も元気に登校してきた。今日はユバシティーからバスに乗ってサクラメントという街に行ってきた。バスの中でも楽しそうに会話が弾んでいる。
バスに揺られて1時間、最初の見学地、カリフォルニア州会議事堂に到着した。

 バスから降りると、
生徒:「お〜っ、すげぇ〜。先生っ、ここには大統領がいるんですか?」
私:「いやいや、それはホワイトハウス。しかも、ワシントンD.C.。ここはサンフランシスコ!」(笑)
実に面白い。

 このカルフォルニア州会議事堂はカルフォルニア州の知事室が置かれている場所だ。ロナルド・レーガン、アーノルド・シュワルツネッガーと聞くと知っている方も多いはず。ロナルド・レーガンは第33代州知事、第40代アメリカ合衆国大統領、アーノルド・シュワルツネッガーは第38代州知事を務めた。歴代州知事の写真の張られたところを見学したが、アーノルド・シュワルツネッガーの写真を見ても生徒たちはピンときていない様子。「ターミネーターに出ていた人だよ。」と説明してやっと「あ〜っ。」と気づく状態だった。さらにある生徒は「それで、なぜ、シュワルツネッガーの写真がここにあるのですか?」と私に聞いてくる(笑)。その他、議会の行われる議事堂を見学した。議員が使用する机や椅子は今1870年代に建てられてから今も変わらないらしい。すごく歴史を感じる風合いだった。おそらく生徒たちは、歴史的にすごい建造物を見学したことに日本に戻ってから気づくのだろう。

 州議事堂のあとは、オールドサクラメントというサクラメントの古い街並みを訪れた。観光スポットになっており、昼食を取ったり、お土産を買ったりと自由行動を楽しんでいた。(今日は同じ場所に、ローダイグループを含め4つのグループが同じ行程で終日研修を行った。)
カリフォルニア州会議事堂
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%83%8B%E3%82%A2%E5%B7%9E%E4%BC%9A%E8%AD%B0%E4%BA%8B%E5%A0%82
オールドサクラメント  http://suneya02.exblog.jp/17608817

 話は変わり、今朝、先週の金曜日に取材を受けた新聞記事が新聞に掲載されたとTCの先生から聞いた。早速、パソコンで検索してみると、金曜日の生徒たちの活動の様子や取材を受けた生徒のコメントが載っていた。

その一部抜粋を紹介しようと思う。
Immersed in the culture: Exchange students explore life in the North State Japanese exchange students stay in Yuba City From July 28 to Aug. 19, the students, who are ages 12 to 17, immerse themselves in the culture of the North State while staying with host families and attending English classes at Grace Christian Academy on Walton Avenue in Yuba City. The first half of their day is spent in the classroom learning English, but after lunch they get to put the language into practice on day trips. On Wednesday, they visited Gauche Aquatic Park, which was the highlight of the trip so far for 17-year-old Narumi Yasunaga, who said she enjoyed the water slide. Already on this trip, the students have visited Sacramento and San Francisco, and Rikito Hayashida's favorite moment was visiting the Golden Gate Bridge. "It was beautiful," he said. "I like to talk with American people," said Hayashida, 14, who has been learning English for three years. "I want to learn languages. English is interesting." Like Hayashida, 17-year-old Natsuki Kojima is in the United States for the first time, and both noticed something about American food — the portion size. "In Japan, pizza is small. (America has) big food," Kojima said. Hayashida agreed. His favorite meal so far is chicken and the "big burgers."

記事の和訳 『7月28日から8月19日にかけて、ユバシティーを訪れている12歳から17歳までの生徒たちは、ホストファミリーと一緒に過ごしたり、英語の授業に参加したりして、北アメリカの文化を体験しました。午前中は教室で英語を学んで過ごし、昼食後は外に出て、英語を実践的に活用する練習をしています。水曜日は、アクアティックパークを訪れました。17歳のナルミさんはウォータースライダーが楽しかったと話しました。今回の訪問で生徒達はサクラメントと、サンフランシスコを訪れており、リキトくんは今まで訪れた中での一番のお気に入りはゴールデンゲートブリッジで「美しかった。」と話しました。また、「アメリカ人と話すことが好き。」と話すリキトくんは、3年間英語を勉強しており、「僕は言語を学びたい。英語はとても面白い。」とも話しています。リキトくんのように、17歳のナツキさんにとっても今回は初めてのアメリカ訪問で、2人ともアメリカの食べ物の量について、日本との違いを話していました。「日本のピザは小さいけれど、アメリカのピザはとても大きい。」とナツキさん。リキトくんもその意見に賛成で、そんな彼の好きな食べ物はチキンとビッグバーガーだそうです。』

地元新聞に掲載される。非常に喜ばしく感じた。そして、楽しかった研修もあっという間に終わった。1日が非常に早く感じる。

 ホームステイ14日目。昨日はサクラメントでの終日研修だったが、今日はユバシティーでの終日研修だった。
ピザの調理体験、スターバックスでのテイスティング、ドーナツ屋さん見学、ターゲーットという大型スーパーでの買い物、オーガニックのお店見学などびっしりと日程が詰まっていた。

 朝一の活動は、Table Pizzaでの調理体験だった。ピザができるまでの工程を調理場で見学して、実際にピザを調理し、自分たちで調理したピザを食べた。焼きたてのとろけるチーズのピザをみんな美味しそうに食べていった。
ピザを食べて、お腹いっぱいになった後は歩いて、スターバックスへテイスティングに行った。スターバックスでテイスティングと聞いて、どういう状況をイメージされるだろうか。スターバックスの店内で、商品として販売されている飲み物やパンケーキなどが次々に生徒たちに振る舞われた。ここで生徒たちが私に質問をしてきた。「先生、これいくら私たちは支払えばいいんですか?」たしかに、そうだ。ピザ店でもこのスターバックスでも生徒たちは支払いをしていない。TCの先生に私が訪ねてみると、振る舞われた商品は、全て店側の無料のサービスということだった。企業側の社会貢献、寄付金などで、私たちのような社会体験活動に企業側が全面協力してくれているらしい。生徒たちは、テイスティング用のスターバックスのミニコップをお土産に持って帰ると持ち帰っていた(笑)

 続いて、大型ショッピングセンターに行った。食品、家電、衣類など様々なものが揃うだろうと思われるショッピングセンターだった。生徒たちは、お土産選びにお店を駆け回っていた。日本で輸入品と呼ばれるものは、こちらでは安いと思った。私も家電売り場でパソコンを見てみたが、日本で売られている某有名メーカーの(推定10万円ぐらい)のパソコンが6万円ぐらいで販売されていた。レジで支払いをする生徒たちを見ていたが、何ら問題なく支払いを済ませている。2週間前には、私に助けを求めていた生徒たちが懐かしい…(^^)/

 ショッピングセンターのあとは、ドーナツのKrispy Kremeという誰もが美味しいというドーナツ屋さんでドーナツを試食した。これまた、美味しかった。ただ、女子生徒から次第に「やばいっ!」「ねぇ〜、マジやばいっ!」「やばいよねぇ〜?朝から何カロリー摂取?やばいよ〜。」と聞こえてきた。確かに同感。
しかし、カロリーの高いものをよく食べる、飲むアメリカの人々。(余談ですが、日本でお酒を飲んだ後は、ラーメンかうどんで占めますよね?こちらは、チーズバーガーです。私は断りました。胃にもたれそうで…(+_+)。)

 最後にThe New Earthというオーガニック食品を取り扱うお店に行った。新鮮な野菜、果物、肉、魚など品揃え豊富な店だった。100%オレンジジュースやマンゴージュースの試飲があったが、とても美味しかった。

 写真を見ていただければ、お分かりだと思うが、とにかく、ユバシティーグループには、私たちの活動に多くのホストファミリーの子供たちが参加してくれている。25名の生徒たちは、2名のTCの先生以外にもたくさんのネイティブスピーカーに囲まれて生活している。本当に恵まれた環境だ。

 今日も生徒のお家にお邪魔して、夕食をごちそうになった。生徒たちのホームステイ先を訪ねて、毎回、感じるのは、ホストファミリーは心から日本の生徒たちがこのユバシティーで最高の日々を過ごしてほしいと心から願ってくれているということだ。本当にありがたいことだ。

 今晩を含めて8回寝ると帰国の朝を迎えることになる。生徒たちも複雑な気分だと思う。「日本の家族に会いたい。でも、アメリカにもいたい。」この葛藤の中、あと8日間を充実した日々にしてほしい。

ホームステイ15日目。昨日、今日と2日間終日研修だったためか、今朝は少し疲れた様子の生徒たちだった。しかし、午前中の授業が始まると、至って普通の生徒たち。この授業の内容は、感情を表す言葉を学習した。その後に今の自分の気持ちとその理由を英語でするという活動をした。1つ1つの学習が実生活に結びついている。

午後は、アメリカと日本の遊びをお互い教え合い、一緒に遊んだ。以前も記したが、ユバシティーグループにはたくさんのアメリカンが授業や終日研修に参加してくれている。今日は、スタディーセンターに登校していた小学生の子供たちと一緒にゲームを楽しんだ。チェスを楽しむ生徒、アメリカ版人生ゲームを楽しむ生徒など様々だった。ゲームの説明は当然、英語だが、実際にやってみてゲームの内容をしっかり理解していた。

生徒の感想
○ 夜はチキン南蛮とおにぎりを作りました。私はチキン南蛮を作ったんですが、ホストファーザーとホストマザーがめっちゃおいしいって言ってくれたのでうれしかったです。ホストマザーは「次はカレーが食べたい。」っていうので、頑張って作ります!!!(中学生女子)

 ○ 本屋さんに行きました。日本より紙質が悪いのに少し高くて驚きました。でも、ホストマザーにお父さんいプレゼントする本はどれがいいかと聞くとある本を差し出して、「It’s very very old. But very very good.」と言ってきました。よく分からないので「Thanks.」と言ってレジに行きました。すると、レジの人も「It’s very old. But very very good.」と言ってきました。ほんとにいい本なんだなぁと思いました。この本を読むのは3年以上かかりそうだけど、読んでみたいです。(中学生女子)
 
○ 今日の晩ご飯はパスタでした。ホストマザーから先週「好きな食べ物は何?」と聞かれたのでパスタと答えたら、いつか連れて行ってあげる♡と言ってくれたので、今日を楽しみにしていました。
   パスタはとても美味しかったです。パスタを食べているとホストマザーから「今日、何をしたか話して。」と言われました。今までは質問されて、YES/NOを答えていたけど、自分から文を作ったりしないといけないので少し困りました。
でも、ホストファーザーがちょっとずつ、質問して、そこから話を作れたので、よかったです。次はもっと話せるように単語とか身に付けたいです(^^)/。(中学生女子)
 
○ 今日は朝すぎから公園に行ってたくさん体を動かしました。医師に上って遊具で遊んで走りまわって、とても楽しい時間を過ごすことができました。Mr.のりにも遭遇することができましたし(笑)ただ帰りにスケーターで転んで足を擦りむいてしまったのは痛かったです(^^)/
   夕方、ベイマックスを観ているとある男性がやってきて、「この文字と文の意味を教えてくれ。」と言われたので、○○と2人で頑張ってなんとか翻訳しました!伝わる瞬間がすごく嬉しい!(高校生女子)

明日は、サンスプラッシュというウォータースライダーのあるプールに終日研修となっている。
(※今日は写真に写っていない生徒がいます。理由はホストファミリーと過ごすために学校を欠席したためです。)

 ホームステイ16日目。今日はウォータースライダーのあるサンスプラッシュというプールに行きました。バスでの移動にも慣れ、1時間であっという間に到着。

 プール内に入り、生徒が荷物を置こうとコインロッカーを探すと何とコインロッカー使用料金が以上に高い。日本では100円投入して、100円返却が通常だと思う。しかし、昨日のロッカーは窓口で11ドル支払い、ロッカーのカギを受け取り、返却時に5ドル戻ってくるというシステム。つまり、6ドル支払うということになるので、全員の財布を私が預かり、TCの先生と交互に管理した。

 このサンスプラッシュっというプールは、とにかく、スリルあるスケールの大きいウォータースライダーが揃っていた。生徒はワァ〜!キャー!と叫びながら、楽しんでいた。10:30〜17:00まで、同じものに何度も乗りながら、1日を楽しんだ。「先生、あれ、行きましょう〜よ?」という言葉で、結局、私も生徒たちと一緒にウォータースライダーで楽しんだ。ウォータースライダーの様子については、生徒の感想文をご覧ください。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆生徒の日記から☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

○ 今日のプールはとてつもなく面白かったです。4人乗りの緑の壁を登るやつも楽しかったし、4人乗りのぐるぐるがあるのも楽しかったし、2人乗りであみあみで水圧で上がって〜〜〜こんな風になってるやつも楽しかったし、2人乗りの赤と黒の暗闇を行った後にぐるぐるなるやつも楽しかったし、4人乗りの↘↘↘↘こんなやつも楽しかったです。でも、白いやつはもう怖かったです。最初の落ちる時、落ちそうになって、「あっ、もう死んだな」って思いました。落ちた後、上に行って、そこから下が見えてしまって、それも怖かったです。先生はどうでしたか?(中略)今日は本当に楽しくて、「日本に帰りたくないな。」と思いました。

○ 私が乗った中でランキングをつけるとしたら、3位「直立で落ちるの」2位「4人乗りの上がるの」1位「白い上がるの」です。先生はどうですか。先生と白いの一緒に乗ったときの先生の声がヤバかったです(笑)

○ 今日は待ちに待った2回目の水泳だったので、また、とてもワクワクしていました。到着した時の最初に思ったことが、「宮崎のスライダーと違って、やっぱりでかい!」ということです。宮崎にもフェニックス自然動物園などにスライダーがありますが、その全部のスライダーを集めてできたような感じで圧倒されました。


○さまざまなスライダーに乗りましたが、いっっっっっっちばん心臓が激しく動いたのは、垂直に5メートルほど自由落下してからスタートするものです。「緊張を止めよう」と思って深呼吸をしていたのですが、心臓の鼓動の音が流れたのと「Are you ready?」を係員が言ったとこで止まり、その後に落下しました。その時は「うおおおおお!」としか思わなかったのですが、後から前が見えなくなり、背中が痛くなったりしたおかげで、何が何だか分かりませんでした…。このように、宮崎ではあまりできないことを行うことができて良かったです。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 生徒の日記も読まれてもどんなスライダーなの分かりづらいのですが、帰国してから、直接きいてみてください(笑)
 いよいよあと5日になります…。

  ホームステイ17日目。今日の午前中の授業では、日本とアメリカの休日の由来や過ごし方を学んだ。互いに紹介し合う授業を行った。まずは、アメリカの休日では、クリスマス、イースター、ハーロウィンについて学んだ。日本でも馴染みのあるクリスマスやハーロウィンだが、由来については詳しく知らなかった生徒も多かったようだった。帰国したら、生徒たちにも休日の内容を再度確認してほしいと思う。アメリカの休日について学んだあとは、生徒たちが日本の休日について紹介した。日本のお正月は三箇日があり、3日間休日があることにアメリカ人は、驚いていた。日本ではお正月モードだが、海外ではニューイヤーの翌日、1月2日から普通にスタートしている。日本人がクリスマスに抱いている感覚とアメリカ人の感覚が違うのと同じように、文化の違いについて知識を深めることができた授業だった。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆アメリカの休日の由来(ウィキペディアより)☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ハロウィン、あるいは、ハロウィーン(英: Halloween または Hallowe'en)とは、毎年10月31日に行われる、古代ケルト人が起源と考えられている祭りのこと。もともとは秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事であったが、現代では特にアメリカで民間行事として定着し、祝祭本来の宗教的な意味合いはほとんどなくなっている。カボチャの中身をくりぬいて「ジャック・オー・ランタン」を作って飾ったり、子どもたちが魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪れてお菓子をもらったりする風習などがある。

クリスマス(英: Christmas)は、イエス・キリストの降誕(誕生)を祝う祭(降誕を記念する日)。12月25日に祝われるが、正教会のうちユリウス暦を使用するものは、グレゴリオ暦の1月7日に該当する日にクリスマスを祝う。
キリスト教に先立つユダヤ教の暦、ローマ帝国の暦、およびこれらを引き継いだ教会暦では日没を一日の境目としているので、クリスマス・イヴと呼ばれる12月24日夕刻から朝までも、教会暦上はクリスマスと同じ日に数えられる。
なお、キリスト教で最も重要な祭りと位置づけられるのはクリスマスではなく、復活祭である。感謝祭は、アメリカ合衆国とカナダの祝日のひとつ。Thanksgivingと略称されたり、あるいは七面鳥の日(Turkey Day)と呼んだりもする。アメリカでは11月の第4木曜日、カナダでは10月の第2月曜日になっている。日本のプロテスタントでは収穫感謝日と呼ぶ。

感謝祭は、イギリスからマサチューセッツ州のプリマス植民地に移住したピルグリム・ファーザーズの最初の収穫を記念する行事であると一般的に信じられている。ピルグリムがプリマスに到着した1620年の冬は大変厳しく、大勢の死者を出したが、翌年、近隣に居住していたインディアンのワンパノアグ族からトウモロコシなどの新大陸での作物の栽培知識の教授を得て生き延びられた。1621年の秋は、特に収穫が多かったので、ピルグリムファーザーズはワンパノアグ族を招待して、神の恵みに感謝して共にご馳走をいただいたことが始まりであるとされる。イギリス人の入植者もワンパノアグ族も秋の収穫を祝う伝統を持っていて、この年のこの出来事は特に感謝祭と位置づけられてはいなかった。プリマス植民地で最初に祝われた1623年の感謝祭は食事会というよりもどちらかというと教会で礼拝を行って、神に感謝を捧げる宗教的な意味合いが強かった。
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 午後の授業では、rummage saleを行った。rummage saleとは、日本でいうガラクタ市のようなものである。ガラクタ市と言うが、生徒たちが日本から持ってきた品物は新品の物ばかりで、ガラクタと呼ぶには心苦しい気がする(+_+)。その他にホストファミリー宅から持ってきたもの、カップケーキ、ポップコーンなどの品を用意して、学校の駐車場に店舗を構え、ガラクタ市を行った。

 最初はお客さんが本当に来てくれるのか不安そうな生徒たちだったが、1人目、2人目と車を止めて、ガラクタ市を覗いてくれる人たちを目の前にして本当に喜んでいた。最初のお客さんが品物を買って、数ドルを手にした生徒たちの笑顔が非常に微笑ましかった。厳し陽射しの中、生徒たちは看板を手に持って、大きな声で「Rummage sale! Please come !」とお客さんを読んでいた。3週間前、私が大人しい性格の生徒だなぁと思っていた生徒が一生懸命、英語でお客さんを呼び込んでいる姿を見ると、とても頼もしく思えた。このrummage saleは、予想以上に盛り上がった。売り上げのお金を勘定していく中で、最初は数ドルだったのが、気づけば130ドルくらいの売り上げがあった。このrummage saleの売上金は、アメリカから日本へ交換留学生としてホームステイする際の資金として充てられるそうだ。13:00から始まったrummage saleも気が付けば、あっという間に16:00の終了時間を迎えた。ほとんどの生徒たちが日本でもアルバイトも経験したことがないだろう。3時間であるが、いわば定員として、働き、お金を稼ぐ体験を英語で実際に経験できたことは、とても貴重な経験になったと思う。

 さて、明日から週末だ。ただの週末ではない。アメリカで過ごす最後の週末だ。生徒たちの中には、来週の水曜日の朝はアメリカの地を出発するということについて、考えないように、発言しないような雰囲気がある。「もっとアメリカにいたい。」「ホストファミリーとの別れ」「日本の家族に会いたいという気持ち」などのいろんな想いが生徒たちの心の中で葛藤しているに違いない。最後の週末を思う存分、満喫してほしいと思う。

 保護者の皆様、帰国、4日前になりました。3週間で成長した子供さんを空港で迎える準備を宜しくお願いします。私にとっても、この25名の生徒は、とてもかけがえのない生徒になっています…。サヨナラパーティーは生徒よりも私の方が大泣きかもしれません…。この3週間、彼らと過ごした時間は、一生忘れられないと思います。私の教員人生にも大きな影響を与えてくれた25名の生徒たちに感謝の気持ちで一杯です。

 ホームステイ20日目。最後の週末を終え、いよいよ今日と明日の2日間となった。明日は、さよならパーティーが行われる。今日の日程は、午前中はホストファミリーに手紙を書き、午後はさよならパーティーの準備となっていた。さよならパーティー1日前となった今朝は、生徒たちに2つ話をした。

「今日がさよならパーティーの1日前という日になってしまったということ。」
「さよならパーティーを成功させ、この3週間の感謝の気持ちをホストファミリーに伝えようということ。」
 
 今朝の話の中で、私が生徒たちに一番伝えたかったことは、「この3週間の振り返り、残された時間をホストファミリー、そして、このユバシティーの25人との時間を大切にしてほしい。」ということだ。

 私は、日本からある古い文集を持参してきた。その文集には、『帰国報告会資料 ‘89 ホームステイ エスタケーダ、オレゴンより』と記されている。この文集は、私が在籍している中学校の校長先生から頂いた文集だ。実は、この文集を私に下さった校長先生もMNCCのアカデミックホームステイの引率経験のある先生である。私が日本を出発する前に、この校長先生から頂いた文集は、26年前の文集ということになる。

 私は、その文集のある生徒の感想文を生徒たちに読み聞かせた。

☆☆☆☆文集の感想文☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 本当に長いようでほんのわずかな1か月が過ぎてしまいました。パパ、ママ、その他のたくさんの人々から私がこの1か月で得たものは、アメリカの心とたくさんの愛情でした。私のホストファミリーは子供はいなかったけど、パパもママも本当の娘のように接してくれました。

 また、友達もたくさんできました。本当に本当に良かったです。私のことをアメリカの友だちは「Crazy」と呼んでました。けど、お別れのときは「No Crazy I like you.」って、みんな言ってくれました。
※私は涙がポロポロ出てきました。

 1日旅行、毎日ある学校、お昼のお弁当、午後の半日旅行、ホストファミリーと過ごした休日、何もかもがいい思い出として、頭の中をぐるぐる回ってます。思い出す度に涙が出てきます。また、日本の1か月間、一緒に過ごした友達、引率の先生方にはとても感謝しています。

 私にとって、アメリカはもう一つのパパとママ、先生2人、ふるさとと家がある第2の故郷です。
みんな みんな 全部² 私は大―――――すきです。この1か月間本当にありがとうございました。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 生徒たちは真剣に耳を傾けてくれていた。文集をゆっくり読み進める中で、「※私は涙がポロポロ出てきました。」という部分が目に入った瞬間、何か私自身、グッとくるものが込み上がってきた。「んっ?やばいっ。んっ?あ〜っ…」
駄目でした(+_+)。「※私は涙がポロポロ出てきました。」という部分で声に詰まってしまい、私の目に涙が(+_+)。

 私自身もこの3週間にはいろいろな思い出ができました。25名の生徒たちも本当に素直で可愛い生徒たち。生徒たちには、「今日、泣いてしまったからもう、明日は泣かない。」と言いました。生徒たちからは、「嘘や〜。絶対、先生、泣く!」と…。きっと生徒たちも、私が伝えたかったことを感じ取ってくれたと思います。

 この話の後、ホストファミリーへの感謝の手紙、午後は明日のさよならパーティーの計画を立てました。誰とでも話のできる雰囲気のある25名。みんなで協力し合って、さよならパーティーを成功させようという雰囲気がすごく感じられます。

 3週間を振り返っても、必ず何かしらあると予想していましたが、人間関係のトラブルが一切なかった25名。奇跡に感じます。

 さあ、明日のさよならパーティーは、どのようなパーティーになるのでしょうか。楽しみです(^^)/

 ホームステイ21日目。先ほど、サヨナラパーティーが終わりました。本当に素晴らしいさよならパーティーでした。ものすごく感動しました。もう、何から書けばよいか、分かりませんが、書いていきます。

 朝、教室へ行くと、日誌に寄せ書きをお互いに書く生徒たちの姿がありました。もう、明日が帰国であることを考え、お互いにメッセージを書き合い、「あ〜っ、もう、今日絶対に駄目だ〜。もう、泣きそう…。」などの言葉が飛び交っていました。そんな雰囲気の中、さよならパーティーが行われる教会へ全員で移動。プログラムに沿って、実際に予行を行いました。実際にやってみると、様々な修正点が分かり、みんなで「そこは、こうしようよ。」などと意見を出し合い、改善をしていきました。

 予行練習をする中でチームユバシティーのまとまりを感じました。全員がさよならパーティーに関わり、成功させようという気持ちがすごく感じられました。そうこうしている間に、開始時刻に…。

 さよならパーティーの司会、SotaとRikito。Sotaは持ち前の明るさ、Rikitoは一生懸命、英語で文章を考え、立派に司会を務めてくれました。YamatoとNarumiが笑顔で元気に開会の言葉を言って、スタートしました。

 まずは、PAの私がホストファミリー、TCの先生への感謝の気持ちをスピーチ。そして、AAのキャシー先生が「ユバシティーのまとまりはすごい!」とお褒めの言葉。
ここからは、生徒たちによる出し物。内容は以下の通り。

 1.書道の実演。
Narumi, Michiko, Ameneが「侍、感謝、絆」の文字をNatsukiのピアノをバックミュージックに実演しました。これまた達筆!演奏も素晴らしかった!
 2.けん玉の実演。
Tetsuyaがリズムに合わせて軽快にけん玉を披露。ホストファミリーから大きな拍手が!
 3.ピアノの演奏。
Hinataがコンサートのような演奏をしました!ホストファミリーも聞き入ってました!
 4.フラダンス。
Wakanaがフラの衣装で笑顔でフラダンスを踊ってくれました!
 5.ソーラン節。
Miyu, Kohei, Rinko, Yamato, Rikito, Mirei, Momoka, Kasumiが筋肉痛になるほど、練習して、体育大会の集団演技レベルのソーラン節を披露しました!
 6.ひょっとこ踊り。
Yohei, Taisei, Sotaがお面をかぶり、愉快な踊りに会場に笑いが起きました!
 7.似顔絵。
Monaがわずか3分間で似顔絵を描くという神業を披露!上手すぎて会場から拍手っ!
 8.浴衣の着付けと料理。
Eriko, Asuka, Madoka, Erina, Miku Mahokoがキッチンで一生懸命、料理をしたり、浴衣の着付けをし
たりしました!
 
 フリータイムの時間には、生徒たちが用意した日本食とホストファミリーが持ち寄った食事で楽しく夕
食を取りました。
 
 そして、いよいよ修了書の授与。生徒たちは、ホストファミリーと一緒に修了書を受け取り、記念撮影をしました。もう、ここからは、涙、涙のオンパレード。生徒からTCの先生にもプレゼント。私も生徒たちから寄せ書きを頂きました。最後は、みんなで「世界に一つだけの花」を泣きながら歌いました。YoheiとMireiの閉会の言葉で、さよならパーティーは終わりました。感動、感動、大成功のさよならパーティーでした!チームユバシティー、よく頑張りました!いよいよ明日の朝、帰国です。本当に最後のホストファミリーとの別れになります。

 今、8月21日(金)です。昨日、20日(木)午後8時15分、宮崎空港に無事に到着しました。
長いようであっという間の3週間のホームステイが終わりました。最後のレポートを書いていこうと思います。

 アメリカ現地時間午前6時30分、スタディーセンターでホストファミリーと最後のお別れをして、サンフランシスコ空港に向かうバスに乗りました。手を振って見送るホストファミリーの姿が小さくなっていくのを見ながらバスは出発しました。TCのDeanne先生と数名の現地の生徒(Heather先生は途中で合流)がサンフランシスコ空港まで私たちを見送ってくれるために、一緒にバスに乗ってくれました。

 バスの中の様子は、男女関係なく、別れを惜しみ、涙する生徒たちの姿が...。サンフランシスコ空港までは約2時間以上の道のり。ある生徒が「先生の今まで書いたレポートが読みたい。」と言ってきました。私は、プリントアウトしていたレポートをその生徒に渡した。その生徒が「このレポートをマイクで読みたい。」と言うので、7月28日(火)のレポートから朗読が始まった。ホームステイ1日目からの朗読を聞きながら、この3週間を振り返る時間になった。生徒たちは、ついこの前の出来事に「あ〜、懐かしい〜っ!」と笑ったり、泣いたりしながら、朗読を聞いていた。

 サンフランシスコ空港から成田空港、成田空港から羽田空港に向かうと、もう25名全員にゆっくり話をする時間はないと私は思った。朗読のあと、この3週間時間を共にしてきた25名の生徒に向けて、最後の話をした。マイクを片手にその時感じたことを生徒たちに話をしたので、記憶が確かではないが、その内容を記してみる。

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 おそらく、このバスの中が25名に話せる最後の時間になると思います。僕に時間を下さい。1つ目は、みんな、よくこの3週間よく頑張ったと思います。僕もわずか3週間でここまでまとまりのある25名になるとは想像していませんでした。さよならパーティーの大成功、中1から高3の異年齢の集団が助け合い、ホストファミリーとはもちろん、ユバシティー25名とのいい人間関係を築いてくれたことを、本当にうれしく思います。25名の中で誰かの発言が原因で嫌な感情を抱き、僕が25名の人間関係修復に時間を費やすといったことが一切なかったということは、本当に素晴らしい関係を築き上げることができたという証拠だと思います。

 充実した3週間を終えた今だからこそ、みんなに話しておきたいことをいくつか話をしますね。僕は、この3週間、MNCCのユバシティーグループのPAとしてみんなと時間を共有してきました。しかし、明日からは、○○中教諭○○○○として、中学1年○組の学級担任に戻ります。みんなもそれぞれの在籍する学校で、1人の生徒に戻り学校生活を送ることになります。この3週間でアメリカのいい点を発見し、日本のいい点を再認識できたと思います。日本に戻ってから、気をつけてほしいことを話します。

 それは、日本での生活に戻るにあたって、「アメリカはこうだった。」「どうして、日本はこうなのか。」というような周囲の人や学校の友達にとって批判とも取れるような発言を慎むこと。この25名の中では、共に同じ認識で今日共有できる内容もホームステイを経験していない人からしてみれば、このような発言は、“自慢話”や“わずか3週間ホームステイしたぐらいでアメリカかぶれして!”と思われがちです。“No, thank you.”という自分の意思をはっきり発言するアメリカの良い文化と“日本語の言葉の奥にあるYes/Noをはっきり言わない日本人の美徳のようなもの”を持ち備えて、学校生活を送ってほしいと思います。
○ ホームステイする前は、中々、積極的でなかったけれども、授業で積極的な発表する。
○ 誰も意見を言わない場面で、周りをリードする。
× ことあるごとに、アメリカでの生活と比較した発言をする。
× 一方的にアメリカでの生活の話ばかりする。
せっかく素晴らしい経験をしたみなさんですから、日本に戻ってからも、充実した学校生活が送れると信じています。

 2つ目、おそらく、「数年後、ユバシティーのホストファミリーに再会したい。」「もっと英語を勉強したい。」「将来的に海外で働きたい。」「将来的に海外に行きたい、住みたい。」と今のみんなは個々に思っているのではないかと思います。このような気持ちをずっと持ち続けて、今後も英語学習を続けてほしいと思います。中学生の英語の授業時数は、1週間に4時間。みんなのこの3週間、その4時間とは、比べものにはならないくらいの英語の環境に浸ることができました。ぜひ、学校の授業で基礎を学び、ホストファミリーに手紙やメールを書いたり、電話をしたりといった形で実践的な学習を続けてほしいということです。言語は、あくまでもコミュニケーションのツールに過ぎません。また、英語以外の教科は日本人として大切な教養です。しっかり身に付けてほしいと思います。

 最後は、将来の夢、目標についてです。今のみんなには、まだ、理解するのは難しいかもしれませんが、『アメリカに行きたい。』『アメリカに住みたい。』だけではなくて、『アメリカに行って、将来の自分にこう生かしたい。』とか、『アメリカに住んで、こういうことをしたい。』といった、より具体的な夢や目標を持ってほしいと思います。僕も中3のときに、ロサンゼルス3週間、社会人になって、シドニーに1年間の滞在経験があるという話をみんなに話したと思います。その中で、北は北海道、南は沖縄から渡航したたくさんの日本人と知り合いました。中には、シドニーに来るのが夢や目標になってしまって、毎日、時間を持て余している日本人の友達がいました。逆に、『将来、こういう夢や目標があり、そのために語学に磨きをかけたい。』とか『プロのサーファーを目指し、1年間、真剣にサーフィンをしたい。』という友達にも出会いました。要は、海外に行くことが目標になっている人は、その国に着いた時点で、目標を達成してしまっていているように感じました。

 みんなには、この3週間の経験を基盤に、今後の充実した人生が送れるように、目の前にあることを一生懸命、頑張ってほしいと思います。そして、将来、自分がやりがいを持てる職業や進路を実現につなげてほしいと心から願っています。僕も、勤務校で受け持つ生徒のために、一生懸命、プラス思考で頑張ります。『いろんな奇跡が重なり合って出会った、25名の関係』を今日で終わりにしないでほしいです。共に笑い、泣いた、この絆をここで終わらせるのではなく、これからも付き合いを続けていって、いい刺激を共有してほしいと思います。僕にとっても、みんなとの出会いは財産になりました。本当に3週間、ありがとうございました。
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 私の話のあと、TCのHeather先生とDeanne先生からも涙を流しながら最後の話をしてくださった。

 そうこうしているうちに、サンフランシスコ空港に到着。バスを降り、ローダイグループなどの他のグループと合流した。荷物を預け、入国審査に向かった。ここで、TCの先生、現地の生徒とも最後の別れをした。10時間近くの長いフライト。この飛行機の中で、生徒たちは、この3週間の振り返りを感想文として書いた。(この感想文については、異文化体験報告会で配布されるので、また、目を通していただきたい。)

 成田空港に到着した。成田空港から羽田空港にバスで向かい、宮崎、熊本、福岡、広島と25名がそれぞれの搭乗口に向かった。熊本、福岡、広島のメンバーとはここでお別れになった。最後の飛行機。そして、いよいよ、宮崎空港へ到着。

 到着ロビーには笑顔で手を振りながら、生徒たちを待つ保護者の方々の姿...。大事な子供さんを無事に保護者の皆様にお返しできて、本当によかったと思います。きっと、生徒たちも家族と再会し、ホームステイでの生活を懐かしみながらも家族との楽しい時間を再認識していることだと思います。

 最後に、今日まで私の支離滅裂なレポートをお読みいただいた保護者の皆様、ありがとうございました。また、私に引率の機会を与えてくださったMNCCスタッフの方々、勤務校の先生方、お世話になったアメリカで出会った方々、そして、何よりチームユバシティー25名に感謝の気持ちで一杯です。とても貴重な3週間でした!本当にありがとうございました!

 

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