いよいよ今日からホームステイへ出発!各県の子どもたちと羽田空港で合流。鹿児島組が到着したときにはほとんどの子どもたちが集まっており、にぎやかに会話をする子,はにかんでいる子と様々である。成田行きのバスの中でのマナーは決していいものではなかった。成田ではそのことも含めて,注意をする。子どもたちの顔が真剣な表情に変わった。この調子でいくか…?
サンフランシスコに到着するまでの時間は約9時間の長旅である。羽田からサンフランシスコに到着するまでに珍事件発生。
その1…「このアナウンス,僕の名前だ!」何かと思って行ってみると,「パスポート落としていましたよ。」空港内にいたし,気づいたからラッキー。これが成田で気づいていたら大変なこと。あらためて,持ち物確認、忘れ物をしない!!
その2…「うるさいぞ」飛行機に乗り,アメリカへ。乗り込む前にもマナーのことを話をしたが,男子も3人寄ればやかましい。後ろの座席の方に注意されていたのである。公共でのマナーをしっかり守る,時と場に応じたふるまいができるようになってほしい。
その3…「朝ごはんがこない」日本時間の夜中1時すぎくらいには機内での朝食がありました。そこで自分の周りの方々にはあったけれど,ぼくには来なかったと。「それでどうしたの。」と聞くと,待っていたけれど来なかった。「そんなときはどうすればいいの?」「…」言えなかったようです。言わなきゃ伝わらないとは,オリエンテーションで学んでいたこと。このことを強く感じたはず!次は大丈夫!
その4…「2weeksでいいんだっけ? 」これは入国審査でのこと。一列に並び,何を聞かれるのかドキドキ。待っている間も「2weeks」を練習していた子も。4人まとめて呼ばれるブースもあれば,一人のところでは何を言っているのかわからずにあたふたしている様子も。まあ,全員無事に入国でき,にっこり笑顔。
各自スーツケースを持って外に出ると,そこにはTCのリサ先生とスズ先生が子どもたちをとびきりの笑顔で迎えてくれた。ハグをしたりひとりひとりに話しかける姿はほっとする。子どもたちもそう思ったことだろう。その後はバスに向かってサンタローザへ。途中,あの有名なゴールデンゲートブリッジで少し休憩し,記念写真をぱちり。外はひんやり寒いくらい。蒸し暑い日本からはそれくらいが心地いいかな。
さて,いよいよホストファミリーと対面の時,ウェルカムパーティー会場へ。そこにはもう一人のTCミディアン先生もお出迎え。公園には,子どもたちの名前が書かれたウェルカムボードを持ったホストファミリーが。「おお〜。」自分の名前だと分かると,にやり。かわいい飾り付けを施した会場にも心が和む。おやっとジュースをいただきながら,ホストファミリーとの対面や明日の起床時刻の確認をする。待っている間はそれはそれは元気にはしゃいでいた子どもたち。しかーし,食べ散らかしていた様子も見られ,即,遊び中止!片付けを!と。公共の場でのマナー。このことはかなり心配である…
それぞれの家庭に帰っていく子どもたち。今日はどんな話をそれぞれの家庭でするのだろうか。明日,スタディーセンターで子どもたちを迎えるのがとても楽しみだ。
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今日も快晴。ここ2〜3日は夏日が続くらしい。早くビジターセンターに着いた子どもたちは、UNOで盛り上がっていた。だいぶ子どもたち同士が楽しそうに話をする様子がよく見られるようになってきた。少しずつアメリカの生活に慣れてきたようにも感じられる。
今日は午前中、ビジターセンターで授業を受けた後、午後にスーパーマーケットへホストファミリーに料理を作るための食材を買いに行く計画である。英語の授業を受けた。TCのリサ先生が身の回りにあるもの、"dining"や"yard"などホストファミリーとコミュニケーションがとれそうな英語の言い方を教わった。しかし、外国語活動が導入されたとは言え、文字の読み書きはほとんど学習していない子どもたちにとっては、リサ先生の質問を聞き、答え、答えた単語を書くという作業はとても時間がかかる。しかし、授業のときに大きなあくびをしたり、何も言わず何も書かない子どもが数名見られた。10分間の休息の後、PAから「何のためにここに来ているのか、考えて。」という指導が入る。子どもたちにどれくらい届いているのだろうか。
次に、明日のGarage Saleのために呼びかけるボードに絵を書いた。「日本と言えばドラえもんでしょ。」などと日本を連想するような絵を思い思いに描いていた。日本の国旗や沖縄の海を描いている子どもも。「なんだか日本に帰りたくなってきた・・・。」と思わず日本が恋しくなったらしい。その様子を見ている私たちも切なくなった。グループごとで絵を描く作業は、子どもたちにとって友だちの新たな一面を発見する機会にもなったようだ。2週間という短い期間の中で、子どもたちは本当にいろんなことを感じ、体験してきているのだ。
今日、日記をチェックすると、それぞれの思い出がたくさん綴られていた。毎日、発見コーナーに日本とアメリカとの違いを書いている子、ホストファミリーに自分の思いが通じてとてもHappyだった子、ホームシックになった子、ホストファミリーの親子がけんかをして気まずくなりどうしていいか分からなかった子など・・・。みんないろんな経験しているのだなと、日記から伺えた。
午後から、歩いてまず、消防署に向かった。今日は本当に日差しが強くて痛く感じる。事前に日焼け止めクリームと水分補給を伝えていたが、持っていた水も底をつきだした。暑さで歩くスピードがだんだん遅くなり、グループから離れる子どもも・・・。TCのミディアン先生はいつも子どもたちの様子をよく見て、声をかけてくださる。本当にありがたいことである。
さて、サンタローザ消防署では、強じんな体をしたfire fighterたちが出迎えてくれた。まずは、中の施設を案内してくれた。原則48時間の勤務のため、朝昼晩生活を共にしているという。そこには、大きな冷蔵庫やテーブル、リビングルームがおいてあった。次に消防車についている様々な設備の説明をしてくれた。子どもたちはじっと聞いていた。最後にこの炎天下のなか、若い消防士が実際に消防服を着てくださりみんなで記念撮影。ところが、記念撮影が終わるやいなや緊急出動の要請が・・・。fire fighterたちは即座に準備を整え、手を振りながら現場へ向かって行った。その様子は実に頼もしかった。
そしていよいよスーパーマーケットへ。1時間ほど買い物をしていいとのことで、子どもたちは目的の食材を探しに行った。そして半数の子どもは日本に手紙を送るということで、買い物の前に封筒を出したり、stampを購入したりした。非常に広いスーパーマーケットで、子どもたちは歩き回っていた。「先生、肉はどうやって買えばいいですか?」「先生、これでいいですか?」「何て言えばいいですか?」PAの姿を見るなり質問してくる。しかし、日本のご家庭から準備してくださったものが多かったので、買い込む子はいなかったようだ。炎天下の中、自分の飲み物、お菓子をしっかり購入している子どももいた。1時間後の集合時間はよく守られていたようだ。今夜は、日本から持ってきたり、今日買ったりした食材を使ってホストファミリーに料理を振舞うことになっている。さあ、明日どんな日記を見せてくれたり、話したりしてくれるか楽しみである。
3時半。いよいよ20人のメンバーが揃う時間が来た。みんなで"Welcome to America!"と言って、今日から仲間入りするハナを出迎えた。女の子たちはうれしそうに今日活動したこと、今夜ホストファミリーに作るものを教えていた。ハナはそれに笑顔で答えていた。明日から20名で研修がスタートする。
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今日も朝から日差しが強い!今日はこの場所では週に1度,行われているガレージセールだ。昨日から子どもたちは看板を作ったり,日本から持ってきた物は何だ,と会話が弾んでいた。今日はそれを売るという仕事。それぞれが持ってきた物を並べる。100円ショップにある日本風な物や,日本のお菓子,折り紙,妖怪ウォッチグッズなど様々な物が集まった。
習字道具を持ってきている子どもは書いてきておくように伝えていたが,昨夜は日本食を作る宿題があったり,小さい子どもが同じ部屋だったから書けなかったりで,caligraphy は残念ながらなし…。折り紙はその場で 鶴,祝い鶴,かえる, かぶと などを次々に折り,飾った。「どうやって折るの?」とお互いに聞きながら折り鶴を折る姿がかわいい。
9時が開店らしい。周りのお店も準備万端である。向かいにあるのはおいしそうなイチゴ。かなりの量(3かご分)でも10ドル。安い!そのお隣はいろんな植物を売っている。わたしたちの右隣はマッサージ屋さん。左隣からはギターと歌の演奏。いいBGMである。
さて,子どもたちの店の方はというと…まず,「いくらで売るのですか?」確かに。子どもたち同士で「これは1ドルでいいよ。」「これは50セントかな。」「じゃあ,この鶴は買った人におみやげでいいんじゃない?」などと話をして決めていたようです。リサ先生や横尾先生の話によると,買う人の善意で,その方が支払う分でもいいとのこと。なるほど。いい勉強。
「お客さん来ないねえ。」「暇だ!」思ったよりも来ない感じだったのでしょう。「こちらから声をかけたらいいんじゃない?」「売りに出かけたらいいんじゃない?」と考えて行動していた子もいた。 ” Hello ! " まずは笑顔であいさつ。すると,にこっと返してお店を見てくれるように。「お客さんだ!」何を手に取るのかな,何て言うのかな,興味津々の様子。" How much ?"
" 1 doller, please ! " " Thank you !! " 売れたら大喜び!「自分のお金になるの?」いえいえ,ちゃんとリサ先生に預けてね。
かなり暑く,子どもたちも水をガブガブ。持ってきた水筒では足りなくて,用意してくださった冷たい水をごくごく。いつもは11時30分にはランチタイムであったが,今日はその声がかからない。「おなかすいた…」「朝はシリアルだけだよ。」12時が過ぎ,やっとランチタイム。今日はみんなでピザ!!熱々のとってもおいしいピザであった。
このガレージセールは1時まで。ピザを食べているときにお客さんが多くなってきた。よく売れたのは,扇子やガーゼ生地の手ぬぐい。最後の方は3つ,4つ組み合わせて全部で1ドル!なんて大安売りもしていたっけ。売り歩きをしていた子どもたちに声をかけてくれた食べ物屋さんのおじさんは, " Please
take pictures with me ! " と一緒に写真を撮ったり,自分の店のビーフ、ビーンズ,ポテトのランチをごちそうしてくれたりもしたようだ。「俺,感動!!」偶然出会った方に思ってもみない対応に大感激。いい思い出ができたね。
時間は1時前。片付けもすっかり終わり,帰り支度。売れ残った商品は,土曜日にリサ先生がまたどこかのガレージセールで出店するそうだ。今日のこの準備も,テーブルやテント,テーブルクロス,クーラーボックスなど大変であっただろう。リサ先生やミディアン先生方に感謝したい。
さあ、明日も一日外での研修。このような暑い日は珍しいとのこと。防止と日焼け止めと水。この3点セットで明日もがんばろう!!
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今朝は、とても肌寒かった。昨日までは昼間がとても暑かったが、今日からは最高気温も少し下がり過ごしやすい日が続くという。
今日は、終日研修の日である。サンタローザから1時間くらいバスに乗り、アームストロングウッズ自然保護地区に到着した。ここは、1000年以上前から生き続けるレッドウッドがたくさん立っている。バスから降りた瞬間、自然保護区内はひんやりとした空気に包まれていた。その昔、オハイオから超して来たアームストロング氏が、この辺りのレッドウッドの森を購入し製材業を始め、その当時はかなり大きな企業だったようだ。その後、この森はアームストロング家の子供たちの代に移り、保護が訴えられ自然保護地区になったそうだ。さて、その前にビジターセンターに数名ずつ10分くらい入る。鹿やリスなどのかわいらしい動物たちのぬいぐるみなどのグッズが売ってあった。「うちのHost Familyに買おうかな。」とお土産を買う子どももおり、その優しさが伝わってきてうれしくなる。Host Familyのためにできる"give"を考え始めているのだろう。
そして、いよいよ自然保護地区へ足を踏み入れる。たくさんのレッドウッズに囲まれ、そのスケールの大きさに圧倒される。子どもたちは写真をたくさん収めていた。1000年以上生き続けている木々、そして大きな木の根っこを残しているものなど・・・、まるで宮崎駿の「もののけ姫」を思い描くような光景がずっと続く。とても神秘的で、心が洗われるような気持ちで足を進める。途中、"Armstrong Tree"という保護地域内で一番大きいと認定されているレッドウッドに出会った。樹齢1400歳以上、その高さは約308フィート、直径4.45メートル。見上げても木の天辺が見えない。高さはサッカー場の縦の長さに匹敵するとTCが教えてくれた。"Dinosaur"という芸術的な形をした木の根っこ、そして、スターウォーズの一部がここで撮影されたという、道をふさぐように倒れたレッドウッズ。何もかもその存在が大きく感じられる。
そして、11時半。林間学校にありそうな椅子がずらっと並んだエリアで、いつもより早いランチタイム。森林のおいしい空気と一緒に食べるランチは格別だ。1時間ほど休息し、来た道を帰る。ところが、ここでハプニング発生。ポケットに入れていたはずの眼鏡がないという。気が動転してどこで落としたか思い出せない。そこに周り子どもが手を差し伸べ、落とした場所を思い出すことができた。しかし、落としたところはゴール地点からかなり時間がかかる場所だという。次のところへ向かうため、バスに乗る時刻が迫っている。TCのリサ先生から「あなたはどうしたいのか。」という質問が浴びせられる。アメリカではYES/NOどちらなのか自分で自己主張をしなければならない。「できれば探したい・・・。」という返事。他の子どもはバスで待たせて、TCとPAと共に探しに行った。時間をロスしてしまったと気をもんでいると、5分もかからないうちにバスに帰ってきた。自然保護地区に入る受付に眼鏡が届けられていたという。アメリカ人の優しさに、ありがたい気持ちでいっぱいになった。と同時に、自分の持ち物の管理をしっかりするよう全体に指導をすることであった。
次にバスは、"Bodega Bay"に向かう。水平線が一面に広がるその景色に見とれるほどきれいな海であった。海岸を沿って走ると、サーフィンやキャンプなど海を満喫している人々の様子が次々に見える。子どもたちもバスの窓から写真を撮っていた。その後、シーフードレストラン"TIDES"へ寄る。ここで、日本人の女性に会う。彼女は、中学生まで日本で過ごしその後はアメリカに移り住んでいるそうだ。近々最後の一人の孫が結婚式をあげるそうだ。子どもたちは、うれしそうに日本語で彼女にいろんなことを質問したり、話を聞いたりした。「おばあちゃんに会えて思い出になったよ。」と素直な気持ちを伝える子どもたち。初めて会った日本人とよい雰囲気の中で会話を楽しんでいた。「おばあちゃんも元気でね。」と別れた。レストランの横には、お土産ショップがあり日本の家族や友だちにお土産を購入していた。お金を払う様子も慣れてきたように感じた。
最後に、教会へ向かった。ハイウエイ1号線は、太平洋の荒波と田園風景という豊かな自然が広がっており、その教会は1963年ヒッチコックの映画"The Birds"(鳥)でいちやく有名になった街にあった。青い空にその白い教会はとても映えて見える。みんなで集合写真を撮った後、20分ほどの自由時間。数名で一緒に写真を撮り、その後何をするのかと思ったら「最初はグー…」という声が。教会の周りを何度もぐるぐる回りながら、おにごっこをするのだった。のどかだなあと思うことだった。
さて、アメリカにいるのもあと5日間ほどである。Host Familyのためにできる"give"を考えて実践してほしい。日本食を作った子どももいるが、まだの子もいる。自分からアクションを起こした子どもは、大きな喜びそして自信を得ているようだ。"give&take"のことを子どもたちに話すことであったが、心の中に大きな思い出と感謝ももって帰れるようにと願うばかりである。
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今日はフェアグラウンドという、移動式の遊園地に行く。移動式?どんなふうに?と疑問だらけだが、2週間ほどしたら遊園地を解体し、また別の場所に建てて営業するらしい。それだけの土地があるというのがさすがアメリカ!子どもたちも楽しみにして集合場所にやってきた。しかし、開場は10時だとか。それまでは英語のお勉強! フェアグラウンド前の駐車場で、学習が始まった。内容は、「自分がホストファミリーに伝えたいけれど、英語で何と言っていいのかわからないことはないか?」である。どんどん質問が来るかと思いきや、何も…。おいおい、本当にないのかい?そういえば今日、水を持ってこなかった男の子。あれほど忘れないこと、といっていたにもかかわらず忘れてきた。朝一番に「持たせてくれませんでした。」「じゃあそんなときには水をください、だったでしょ。」それを思い出し、リサ先生と〜をください。〜に行きたい。の言い方を練習することにした。 I'd? like? to? ~や I? want? to~ の言い方は分かっているから、今日はとても丁寧な言い方を教えてあげましょう! とリサ先生。それは、 Please? may
I ? という言い方である。それからひとりひとり、リサ先生に自分がホストファミリーに伝えたいことを話した。みんなとてもよくできている。拍手が起こる。とてもうれしそう。自信がついたかな。
その後はブレイクタイム。ミディアン先生やルーク、リリー(13歳の女の子)がが中心になって Simon? says? と Green? light?、? Red? light とThe? tag の遊びを教えてくれた。Green? light?、? Red? light は大盛り上がり。日本の「だるまさんが転んだ」と似ている。
ブレイクタイムが終わると、やっとフェアグラウンド!入る前に、お金がかかるものはだめと言われている(ゲームや乗り物)。それに乗りたかったら、週末にホストファミリーにお願いすることになっている。子どもたちも納得済みで入園。カラフルでにぎやかなお店がいっぱい。ジェットコースター、観覧車、バンジージャンプなど、乗ってみたいなあと思うものばかり。しかし、ここはがまん。ボール当ては無料。そこで当てたらタトゥーシールがもらえる。何人か当てることができ、ガッツポーズ!すぐ横では、ヘビに触れる体験をしていた。思わずのけぞりたくなったが、果敢に立ち向かう子どもたちの姿が!
おなかもすいてランチタイム。レモネードに並んでいる男の子たち。手にしたボトルを見てびっくり!ボトルではなく、バケツといった方がいいくらい。そんなに飲むの?…こちらのバーガー類やホットドッグ、その他もろもろ、とにかく量が多い。女の子だったら二人で半分ずつでちょうどいいくらいだ。しかし、子どもたちはよく食べる!だって、その後にアイスクリームやわたあめなどを食べるのだもの。そうそう、わたあめは
cotton candy と言うそうだ。「日本と一緒だ。」といち早く気づいた女の子。ピピッと結びついたところがえらい!
おなかいっぱいになった後は、無料でもらえるアイスクリームコーナーへ。バニラアイスだったけれど、アイスの色は白ではなくて少しオレンジ色。もう食べない、といっていた3人も結局はミニアイスクリームをぺろり。おなかこわさないかが心配。 次は動物たちとふれあえる場に移動。大きな牛が何頭も!!こんなに間近で見たことはないのではないだろうか。しかし牛にはあまり興味がなかった子どもたちであった…。その他にもカンガルーや山羊、見たこともない動物、などがたくさん。触ったり写真を撮ったりで、楽しそう。よかった! 刺激的なフェアグラウンドにも別れの時が。「週末、絶対に行きたい!」それならホストファミリーに何と言う?? "
Please. May I go to the fairgrounds? " そう!よくできました!ばっちり! さあ、明日はホストファミリーとゆっくり過ごす最後の週末。今日学習した丁寧な言い方で、いろんなことを頼んでみることだろう。思い出に残る2日間であってほしい。また月曜日に子どもたちの話を聞くのを楽しみにしている。
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今朝も肌寒く、霧雨が降っていた。今日は、さよならパーティの日。9時から3時までサヨナラパーティの準備をする。そして、6時から2時間程度のさよならパーティを行う予定だ。
今日は月曜日。最後の週末を過ごした子どもたちはスタディセンターに着くやいなや週末の話をそれぞれしていた。初めてキャンプに行った子、野球を見に行った子、車や船を使ってサンフランシスコに行った子などなど・・・。本当にホストファミリーは子どもたちのためにいろんな体験をさせてくださっている。さて、皆が集まり、さよならパーティの出し物の話し合いをする。みんなでダンスや歌など何をするか考えた。ダンスは、ラジオ体操第一に決定。中にはラジオ体操を知らない子どもたちもいたが、見よう見まねで練習をした。ところがハプニング発生!事前に準備していたCDをラジカセが読み取らない。さてどうする・・・。他に準備していた妖怪ウォッチの"ようかい体操第一"のCDは読み取った。CDを流していたとき、数名踊りだした。そして、急きょ"ようかい体操第一"にダンスを変更!ダンスを知っている子どもを見ながら何回も練習をした。次に歌を何にするか考える。「先生、君が代はどうですか?」という意見。早速練習した。
その後、TCのリサ先生から準備してくださったホストファミリーあてのメッセージと写真が渡される。子どもたちはそれぞれ「分からないところは日本語でいいですか?」と言いながらメッセージを書いた。しかし、"Thank you"やホストファミリーの名前などはスペルを書いた。中には、自分の名詞を貼ったり、ホストファミリーの一人ひとりに英語でメッセージを書いたりしている子どももいて感心した。ホストファミリーに連れて行ってもらったところやおいしかった食べ物などあれこれと思い出していた。その間に子どもたいは、TCのリサ先生やミディアン先生、3人のサポートをしてくださる方に、それぞれ色紙を書いた。さよならパーティで渡すものだ。メッセージを書いた後は、パーティ会場の飾りつけを作った。習字で大きく「さよならPARTY」、「愛」や「日米」など書いた。また、折り紙で輪っか作りや鶴などを作った。
そして、ランチタイム!アメリカでのランチもあと2回。初めは「おいしくない」と不満を言っていた子どもたちも味に慣れたり、自分の好きなものをホストマザーに伝えて用意してもらったりしている。中には、「今日は自分で用意してきた!」という子も・・・。自分のことは自分でする「自立」が芽生え始めていると思うと嬉しくなる。ランチタイムは早々に切り上げ、午後からも準備の続きをする。迎えの3時まで、残り1時間を切ったところでリハーサルを行う。小学生は、本番のために始めから通しで練習をしたり、細かい確認を行ったりすることで本番の出来が変わってくる。司会、そしてみんなで発表するもの、出し物をする前に英語で何と言うかなど一つ一つ確認していく。そしてあっという間に迎えの時間。ホストファミリーを見つけると自分からホストファミリーに歩み寄り挨拶を交わす姿が多く見られた。ホストファミリーとの距離感が近くに感じられた。車で迎えに来る中、自転車でのお迎えも・・・。そのホストマザーは、3人乗りダンデム自転車で2人の子どもと一緒に家路へ漕いで行った。
そして、いよいよさよならパーティの時間。会場が変わり、施設がとても整った所で行った。開始時刻よりも早めに来た子どもたちは、作った飾りつけを行う。自分から進んで飾りつけをする子どももいて頼もしかった。同時に日本から持ってきたお菓子も盛った。ホストファミリーが席に着いたところで、司会のリョウマが"Welcome speech"を言う。みんなで「君が代」を歌い、「ようかい体操第一」を踊る。踊りを教えてくれたフミトやタイシが軽快に踊り、楽しそうに踊る子どもたち。自然と会場も笑顔に包まれる。その後は、一人ずつ出し物の発表。まずは漢字で習字を書く。一人ずつ書いた文字の日本語とその意味を英語で言った。途中、司会のリョウマが手伝う姿も・・・。"Who wants this?"と言い、ホストファミリーが子どもたちの書いた習字をもらっていく。次は、サッカーやバスケットを披露する。リフティングやドリブルを見せ、会場は盛り上がってくる。今度は演奏の披露。学校の音楽で習ったリコーダーや華麗なタッチで弾くピアノ。
プログラムにはなかったが、急きょピアノを演奏した子どもも。これは、子どもたちが仲間の新たな才能を知り、驚いてた。いよいよ終盤。実験やマジックを披露した。最後にユウセイの"speech"。事前に内容を準備していた。大きな拍手に包まれた後、リサ先生とミディアン先生から修了証書授与が行われる。子どもたちは授与されると、2人のTCと握手を交わし、自分のホストファミリーの名前、最後に"Thank you!"と言う。会場を盛り上げることができた。
明日は、いよいよアメリカで過ごす最後の日。子どもたちにとって、さらに思い出深い日になることを期待する。
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いよいよ帰国の日。朝6時(日本では6日の時刻0時)にFinley parkに集合した。朝のサンタローザは肌寒く、辺りはまだうす暗い。ぐっすり眠れた子、あまり寝ていない子それぞれであった。子どもたちはホストファミリーと最後の別れをしている。ハグをしたり、一緒に写真を撮ったりしながら別れを惜しんでいた。「先生、まだここにいたい。」「まだ帰りたくない。」と言う子どもも…。そして、TCのミディアン先生ともここでお別れ。子どもたちはいよいよバスに乗り込み、ホストファミリーに大きく手を振ってサンタローザをあとにした。サンフランシスコ空港まで約1時間半ほどある。子どもたちは、ホストファミリーに準備してもらった朝ごはんやお菓子を頬張っていた。ゴールデンブリッジを渡り、サンフランシスコの街を通る。サンフランシスコに帰るTCのリサ先生が自宅の場所を教えてくれた。ちょうど通勤時刻でバスを待つ人たちなどで人通りは多かった。バスの中では“君が代”や“ドラえもん”の歌声が響く。2週間が経ち、子どもたち同士の繋がりが深くなったように感じた。まるでこれから遠足に行くかのように陽気に歌っている。そしてサンフランシスコ空港に到着。2週間前は大きなスーツケースを押しながらこれからどうなるか期待と不安でいっぱいだったあの日がずいぶん昔のように感じられる。行きよりも荷物が増えた子どもたちは、まとまって空港の中に入っていく。リサ先生ともここでお別れ。最後の記念写真を撮り、一人一人にリサ先生はハイタッチをしたり、ハグをしたりしながら笑顔で帰っていった。空港では諸注意がなされる。パスポートやチケットの確認、ディバックの中身の確認など日本を発ったときのことが思い出される。搭乗手続き、手荷物検査(靴を脱ぐなど)成田空港のときとは違うものもあったが、無事に済ませることができた。そして免税店での買い物をする。アメリカでの最後の買い物とあってかお土産をやお菓子を買っていた。
機内に入ってから約9時間50分の長旅。離陸時は、窓から見えるサンフランシスコは遠くまで晴れわたり町並みや山々がよく見えた。さて、この機内では感想文やプロフィールを書く作業がある。離陸後、すぐその作業にとりかかる子どももいれば、寝不足のせいか眠りにつく子どももいた。途中、巡回しながら感想文などを集めたり書くよう促したりした。子どもたちは、それぞれ映画や音楽を鑑賞したり、機内食をとったりして長い時間を過ごした。そして成田に到着。成田空港では、沖縄グループ(6名)と佐賀グループ(2名)と別れた。
それからはリムジンバスに乗って,羽田へ。午後5時半頃到着。すぐに手続きを済ませ,長アグループ(7人),広島(1人),大分(1人),宮崎グループ(2人)と別れる。別れ際は握手やハイファイブ!一人で帰るケイシュウ,ユウを見ていると,なんだか切ない。でも,一人で来て,アメリカに行き,一人で帰る!すごいことだ。不安いっぱいで搭乗口に向かったかもしれないが,後々,きっと自信になる。そう思う。最後は鹿児島グループ(フミト,先生2人,福島さん)。出発予定時刻が遅れ,鹿児島到着は9時5分。荷物を受け取り,フミトのお母さんが待っていた。
「お帰り!!」笑顔で迎えてくださったお母さんの目にたちまち涙が…。フミトをぎゅっと抱きしめる。それを見てもらい泣きしてしまった。子どもたちがホームシックになって家が恋しいのと同様,日本で待つ家族も,どうしているかな,元気でいるかな,とわが子のことを忘れることなく,この日を待ちわびていたことだろう。きっと,どの空港でもこのような光景があったことと思う。そして,帰宅途中の車の中や家に着いてからも,子どもたちの見たこと,体験したこと,大変だったことなどの話はつきなかっただろう。
以上で2週間のホームステイの全行程が終了した。昨日,ホストマザーを待っているときにナオヤが言った。「高校生になったらもう一度ホームステイに来ようっと。」 「じゃあさ,中学校や高校で英語を一生懸命勉強しないとね!」 「うん,そうだよ。ぼくね,今回はあんまり話せなかったから英語をがんばる!」 …新たに目標が定まったナオヤ。彼の言葉にじんときた。彼のように,このホームステイで次に自分がすべきことは何かを考え,心に決めた子も多いかと思う。その目標に向かってチャレンジしてほしい!!
このホームステイにご協力してくださった,ホストファミリーの方々,アメリカの先生方,mnccの方々,子どもたちの保護者の皆様,すべての方に感謝いたします。ありがとうございました。
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