今日は2度目の終日研修。中高生も併せての大きな団体で,サクラメントに行く。前回のサンフランシスコ研修を生かして,子どもたちがどのように過ごしていくのか,楽しみだ。今日も,サンフランシスコ研修で集合した公園へ。小雨が降っている。いつもより肌寒い。前回よりも何だか,集合が悪い。私が到着したときにはまだ,バスも到着していなかった。そんな中で小学生は徐々に集合してきた。子どもたちの中にはサクラメントは何もないところとホストファミリーから聞かされている子どももいたようだ。また,今日も眠そうな子もいる。この場所での集合する予定の全員がそろったので出発。今日は,一緒にホストファミリーも同行した。出発して早速,寝ている子どももいる。私たちのいるサンタローザからサクラメントまで,バスで約2時間あまり。暑さはこちらが70とすると,むこうは90くらいと暑いとのこと。(日本の気温ではないので,お間違えなく)
そして,スムーズにカリフォルニア州議事堂へ到着。ここは1982年に完全補修された議事堂で,1回には歴史博物館,3階には立法議会がある。その大きさと迫力に子どもたちのカメラがリュックから出される。中に入るときにはセキュリティーチェックが行われた。それもそのはず。今も,この議事堂ではカリフォルニア市民のために政治が行われているのだから。子どもたちは,そこのセキュリティーの方々にやや圧倒されながら,通過。「よかったあ。中にはさみが入っていたんだ」と一安心。いよいよ,中の散策へ。ここでは団体で行動した。議事堂の中は広いし,中に何があるのか,見当もつかない中で,グループ行動は不安である。また,ここでの時間も少なかった。
そしてそこで,最初に見たのは,高さ120フィートもあるドーム。19世紀初期の壮麗な建物を保存するために,職人達が古い写真を見ながら,色やデザインを確定していったようだ。その大きさと美しさに感動した。中の施設も,昔の長官室や事務室の様子が再現されていた。子どもたちは至る所で,撮影大会。「アメリカに来て300枚は写真を撮った」という子どもも。お家の人に説明できるのかが気になったが,それくらい,日本では見たことのないものに出会っている証拠だと思う。慌ただしいながらも,充実した時間が過ぎた。
そして,バスに乗って,昔のサクラメントの建物が残るオールドタウンへ。川沿いに船があったり,近くに鉄道博物館があったりしていた。町並みは,まるでアメリカの西部劇に出てきそうな建物が残されていた。そこで,お待ちかねのランチタイム。自分で作っている子もいれば,作りたいとお願いしても,なかなか作らせてもらえない家庭もあるようだった。それぞれの家庭の事情があるから仕方がないが,そのことに関して文句も言わない子どもの姿に成長を感じた。まあ,でも日本の家族や親戚などの自慢はよくしているが。
ランチタイムも終了し,早速,町並みの散策へ。ここで,一緒にいらしたホストファミリーの方が様々な説明をしてくださった。「初めて鉄道が開通した場所だ」とか,「向こうの方には,鉄道が並んでいる」などと教えてくださった。初めての場所で子どもたちをどのように案内するか迷っていたので,本当にありがたかった。まずは,鉄道博物館へ。昔の蒸気機関車や鉄道を開通するための様子が再現された博物館であった。そこでも,素敵な出会いがあった。日本に何度も訪れたことのある博物館の方が,わざわざ案内をしてくださった。流暢な日本語と共に。見ただけではわからない仕組みなどをわかりやすく教えてくださったので,子どもたちも楽しく過ごしていた。記念写真の言葉は「ASAHI」「KIRIN」「SAPPORO」というので,とてもおもしろかった。(大人にしかわからないだろうが)「Thank you」と言ってお土産物屋さんへ。まだ小学生なのに自分のものではなく,家族や友人に買う姿がかわいらしかった。
そして,いよいよ町の散策へ。ここではグループ行動へ。1時間という時間ではあるが,様々なものを見ながら,手に取りながら楽しい時間を過ごしたようであった。そんな中,子どもが一言。「ハンバーガーを買ってもらわなくちゃ」そう,オリエンテーションでの社長との約束を思い出したのだ。スタッフの方が連れて行ってくださり,本当に社長からハンバーガーをごちそうになった。ありがたいことである。
今日はホームステイで感じる人との出会いのありがたさを実感した1日であった。また,子どもたちの偉かったところは,食べ物や飲み物を買ってもずっと,飲んだり食べたりしながら歩かなかったところ。日本人特有の学校の決まりなのかもしれないが,アメリカでも,食べたり飲んだりしながら町中を歩いている人をあまり見たことがない。何を学び,何を貫いて,自分のものにしていくのかも大切なことだと思う。 |