出発前のPAへの説明会で現地では予定変更がよくあると聞いていました。今日はスタディセンターで午前中授業の後ランチを取ってから、先住民ニスクォリィの居住地を訪問する予定でしたが、午前中出発してランチをニスクォリィの方々が準備して下さるという有難い変更でした。が、全員が持ってきていたので・・・食べなかったランチを持ち帰って、ホストファミリーにその事情をしっかり英語で説明出来たでしょうか? 月曜日に訊いてみようと思います。
ニスクォリィとは、カナダのブリティッシュコロンビア州からアメリカワシントン州、オレゴン州にかけての広い地域に住んでいた先住民(ネイティブ・アメリカン)の中の一つです。彼らの住んでいる地域は、政府がリザヴェイション(特別保留地)として指定し、自治を認められ独自のカウンシル(議会)を持ちチーフ(部族長?村長さんかな?)がいます。ワシントン州では、この地域内でしかカジノ施設が建てられないようになっており、他に煙草もこの地域内で買えば免税で安いとか、部族の重要な収入源となっているとのことです。分かり易く言えば、アメリカ合衆国の中に、先住民の国をつくることを認めているという、言わば政治・経済特区のようなものです。アメリカ国内に数多くあるということです。
アドミニストレイション・ビルディング(役場庁舎)でニスクォリィ特別保留地の全体説明の後、鮭の孵化場(鮭の卵をふ化させて、稚魚にして海に返すとその10パーセントが帰ってくるという、鮭は大きな収入源、この孵化場は米軍の基地内にありニスクォリィに特別に設置が認められているという)を見学の後ランチをご馳走になりました。勿論ここで獲れた鮭もカニもあり、食べきれないくらいの大ご馳走でした。
ランチ終了後、お礼の気持ちを伝えるために三線を演奏しました。さよならパーティで演奏しようとその練習のため、2台の三線を今朝ホストファミリーの一人(下地聡士さん、祖父母が多良間島の出身、本人も三線の奏者)から借りたばかりでした。チナツさんとマリサさんが演奏し、ヒナコさんとナツキさんが唄いました。唄は「安里屋ユンタ」です。素晴らしいお礼の演奏・合唱に拍手喝采、ぶっつけ本番でこれだけ出来るとは・・かねて沖縄で良く練習しているということの証です。4人の奏者・唄者に再度ありがとうと言います。
この後、農園に案内して頂きました。農園で作るものはニスクォリィの人達の自家栽培・
自家消費用で、売るためのものではないということです。生徒達は、苺や人参、ハーブなどもぎたてのテイスティングをさせてもらいました。
今日の反省点が一つあります。訪問前にキム先生からPAを通じて注意がありました。今日の訪問には生徒達のグッドビヘイビアー(行儀良さ)が特に求められるのでその点を注意するように、と。農園で説明を受けている時急にピーと指笛が鳴りました。何人かの生徒達が説明者の方を向かずにお喋りをして注目していなかったのです。指笛の主は傍らにいたニスクォリィの人でした。少し残念な気持ちでした。このプログラムも後半に入りました。慣れが気の緩みとならないよう注意したいと思います。
|