MNCCスタッフによる活動写真・動画と、引率者による文章レポートを掲載します。上記バナーをクリックしてご覧ください。

 
レポート更新情報
更新日
期 間
7月31日
8月05日
8月12日
8月19日
8月26日
 集合場所に集まった生徒たちの表情からは、期待よりも不安の方が感じられた。それはそうだろう、これから初めて海外に、アメリカに行く生徒が大半であったのだから。しかし、機内では友達ができたせいか明るい声も響いていた。あれほど寝なさいと言われていたにも関わらず・・・。
 そして約9時間半のフライトを終え、サンフランシスコ空港に到着した生徒たちは、間違いなく疲れ切っていた。生徒たちの様子を見ると、私にも不安が芽生えはじめていた。      
しかし、現地のTCとホストファミリーに出会った瞬間、その心配は一気になくなった。明るい笑顔でプラカードや風船で迎えてくれたユバシティの人々。生徒たちは不安から解き放たれたように、笑顔で各家庭へと別れていった。ユバシティは気温こそ高いが、湿度は低く、いやな暑さは感じない。街並みもきれいで、とても良い印象を持った。

==========生徒の日記より

今日はついに日本を旅立ちました。とてもさみしい気持ちですが、自分が決めたことなので、頑張るしかないと思いました。移動の時間がとても長くて、疲れました。良く眠れたので良かったです。やっとの思いで、サンフランシスコに着いた時はうれしかったです。バスで2時間くらいかけてユバシティに行きました。思ったことは、とにかく暑い!!very hot! ホストシスターとホストマザーが私を出迎えてくれました。とても可愛らしくて、ホストシスターは同じ年に見えませんでした。ここで苦しかったのは、英語で全く話せなかったことです。明日はもっと話せるようになりたいです。帰って少ししてから自分の部屋で寝てしまったので、夜中に起きてしまいました。明日はもっと英語を話そう!

ユバシティ レポート 7月25日(木)

 いよいよ授業の初日、集まった生徒たちの表情は、出発前に比べると明らかに落ち着いており、多くの生徒から「今日からがんばるぞ!」というやる気を感じた。しかし、いざ授業が始まると、ネイティブスピーカーの英語とテンポの良い授業に多くの生徒が面食らっていた。最初の1時間は「積極的に手を挙げよう」「もっと大きな声を出そう」と言われ続けていたが、慣れてくると徐々に手が挙がるようになり、声が大きい生徒も増えてきた。子どもたちの順応力はさすがである。
 午後は外での活動であった。Tag of War(綱引きのようなゲーム)やSac Race(障害物競争のような競技)をはじめ、10種類以上の活動を通して親睦を深めた他、バスケットボールやフットボールなどのスポーツでも汗を流した。さすがに疲れた様子であったが、英語で苦しむことがあり、疲れるということは良いことだと思う。それは、ただの旅行ではなく、留学をしているということの証明であると思うからだ。約1か月後の彼らが楽しみである。

==========生徒の日記より

今日はアメリカに来てはじめての朝を迎えて少し緊張したけど、Good Morningとホストファミリーが言ってくれて、私もしっかりそれに答えることが出来て、安心した朝を迎えられました。午前中はとても楽しい授業で、昼から教会の裏の公園に行って遊んだのは、暑かったけど、楽しかったです。たくさん遊んで少し疲れたけど、とても楽しい一日でした。家に帰ってからは一緒に夕食を作って食べました。(トマトを切って、ナンにたくさん肉や野菜を詰めて食べた)とても美味しかったです。夕食後は、お箸をホストマザーにあげて、ハグをしました。とても喜ばれてうれしかったです。そして、近くの公園へライブを見に行きました。そして、シャワーを浴びて少し勉強しました。今日は手伝いもして、いろいろな場所へ行き、とても、とても楽しかったです。日本に帰りたいなーと時々思うけど、日本に帰ると、アメリカに帰りたいなーと思うと思うので、弱音を吐かず、もっと毎日勉強します。

ユバシティ レポート 7月26日(金)

 この日は警察署訪問からはじまった。生徒たちは友達も増え、にぎやかな雰囲気で次々と警察署の内部を見学していった。途中実際にパトカーに乗せてもらったり、手錠をはめられたりして何度も盛り上がる場面も。私が手錠をはめられたのを見て、嬉しそうに写真を撮りまくる生徒たち…。教育委員会に写真を送らないように伝えた。
 その後美術館を見学し、Yuba Cityの人々の生活、歴史、自然環境についても触れた。買い物をする生徒が多く、家族に、友達に、あるいはホストファミリーにちょっとしたプレゼントを買ったようだ。
 午後はスタディセンターに戻り授業を受けた。最初は疲れた様子の生徒たちも、ビンゴやハングマンなどのゲーム、英会話練習に興味を持ち取り組んだ。商品がもらえるというのも刺激的だったと思う。3時間という時間が早く感じられた。
 そして最後に7時からWelcome Partyが行われた。各家庭がピザ・サラダ・マカロニ・ジュース等を持ち寄り、涼しくなった公園で生徒たちを温かくもてなしてくれた。食事の後はホストファミリーの紹介が行われ、それから長縄跳びやサッカー等で汗を流す生徒も。9時前まで、話し声が止むことはなかった。

 今日は生徒たちも楽しみにしていたSun Splash Water Parkの日だ。あれ、でも集まってきた生徒たちには笑顔が…。そう、ここ最近は暑いはずのユバシティがそれほど暑くなく、この日に限って朝は肌寒かった。しかし、午後になると徐々に気温が上がり、生徒たちの多くは波のあるプールや、巨大なウォータースライダーを楽しんでいた。(と言ってもこれは聞いた話で、私は12時頃熱中症?で倒れ、夕方まで病院にいた。生徒が倒れなくてよかった…)4時にプールを去ったが、さすがに生徒たちは疲れた様子で、解散場所である学校を去って行った。今日は楽しかったと思うが、あすからはまた本格的な授業が始まる。

======ある生徒の日記

7/28  今日は9時頃起きて、教会のミサに行きました。そこで会ったおじいさんがとても日本のことについて詳しくて、少し話しが出来たので嬉しかったです。ミサが終ってから、カフェに行って、イタリアンソーダのピーチ味を飲みました。とても美味しかったです。また飲みたい!一度家に帰ってからサクラメントに買い物に行きました。アクセサリーを買えたので、とても幸せでした。そのショッピングモールで、警察官の女性に会いました。とてもフレンドリーで、日本語も上手な彼女が私は大好きです。買い物が終って家に帰ってからは、ホストファミリーと一緒にマカロニチーズを食べながら学校の話をしました。結構話せたと思うけど、時々何のことを言っているのかわからないので、もっと分かるようになりたいと思いました。少し寝てからバレーボールをしたり、筋トレを一緒にして楽しかった!その後は、火をたいて、マシュマロを焼いて食べたり、話をしたり、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。やっぱりふとした瞬間に寂しくなって涙が出てしまいます。早くホームシックなおれーー!Don't Cry! 明日は、プール!それに皆に会える。Let's enjoy!

ユバシティ レポート 7月30日(火)

 この日は幼稚園訪問からのスタート。少し緊張気味の生徒たちもエンジェルのような3〜5歳の子どもたちの可愛さに笑顔がこぼれていた。最初は歌の披露。多数決をとって、1曲目は「ドレミの歌」、2曲目は「かえるの歌」(輪唱)に決定。声の大きさは今一つだったが、子どもたちと先生方は喜んでくれた。ここからが本番で、折り紙を折ったり、または教えてあげたりする活動に取り組んだ。生徒たちは鶴や飛行機を折るのが上手で、子どもたちは投げたり、持ち上げたりして楽しんでいた。その後は、日本の数字を1〜5まで教え、一緒にダンスをして幼稚園をあとにした。生徒たちは楽しみながら英語を学んでおり、よく考えられているプログラムだと感じる。
 午後は学校に戻り、英語の授業。この日はお金について学んだあと、生徒たちの疲れた様子を見て、TCは活動に切りかえた。そして、サイレントボール等のゲームを何度も楽しんだ。女子が強い…。TCは生徒たちをよく観察してくれている。

ユバシティ レポート 7月31日(水)

 宿題チェックが終わり、午前中は「house」についての授業から始まった。難しい語彙もビンゴゲームだからすんなり入っていける。いつも思うことだが、TCの生徒たちへの配慮を強く感じる。悪く言えば「予定がすぐ変わる」だが、よく言えば「生徒たちの状態に合わせてくれる」授業である。長い時間の授業は疲れることを考慮し、11時前には近くの公園に野球をしに行った。力のない人が困らないように二種類のバット、ボールを用意してくれたのもありがたい。試合の結果は、ある女子の大活躍で20−5くらいの点差で片方のチームの圧勝であった。
 午後は工作活動。さまざまな工夫をしながら、ホストファミリーにプレゼントで渡すカレンダーを作った。アメリカの国旗を描いたり、自分の手形をつけたり、ちぎり絵をしたりと一人一人の独創性が光った。

======ある生徒の日記

今朝はシリアルとヨーグルトを食べました。昨日少し体調が悪かったので、しっかり食べようと思いました。今日の昼食を作る時に、材料がなくなっていることに気づいたので、ホストファザーに今夜ショッピングに連れて行って欲しいと頼みました。今日の授業はとても楽しくて、普通の授業のあとは野球をしました。昼からはカレンダー作りをしました。とても久しぶりに工作をしたので、楽しかったし、ホストシスターとマザーがとても積極的に教えてくれました。帰ってからは、夕食作りの手伝いをしました。途中でホストファザーが買い物に行くよと言って、買い物に行きました。そこでフルーツと、たくさんの野菜、そしてホストファミリーに寿司を作ろうと思い、米を買いました。日本の米があり、それを買いました。今夜の夕食は、チキンに塩コショウをかけて焼いたものと、蒸した野菜とポテトサラダでした。今夜の食事は口に合い、たくさん食べました。何もすることのない日があるより、今日みたいに忙しい日がちょうどいいです。

ユバシティ レポート 8月01日(木)

 いよいよ8月に入った。午前中は授業で「town」についての学習であった。この日はMario先生がT1で授業をした。時々言う冗談にクラスが盛り上がった。英語の冗談を理解するのはやや難しく、少し遅れて笑いが起こるのが特徴である。オチが理解できない生徒もいたと思うが、これは仕方がないかと思う。
 午後はYuba City Racquet Clubでの活動。テニスとプールがメインで、生徒は二つに分かれて楽しんだ。テニスをする生徒が多く、初めてする硬式テニスに最初は苦しんでいるようだったが、後半はかなり上達していた。経験者のMario先生と打っている生徒もいた。柵越えホールランを連発し、最後にボールを集めるのが大変だったことを生徒は知っているのだろうか。まあいずれにせよ、いい汗をかいたと思う。
 この日は実は1つ気になることがあった。TCの先生方から、「授業に集中していない生徒が気になる」との声が。英語は難しいし、時間も長いので、生徒が疲れるのも正直わかる。しかし、そこを見逃さず指摘するTCの責任感が嬉しかった。「アメリカにいる期間は短い。彼らの目標を達成させたい」という彼らの思いもしっかり受け止めて、明日の授業の最初に少し生徒たちに話をしようと思う。きっとわかってくれる。

ユバシティ レポート 8月02日(金)

授業の最初に10分程度時間を頂いた。「初心を思い出して欲しい」ということと、「ホームステイのルール」を再確認したつもりである。私の思いを生徒たちがわかってくれたかはわからないが、変化は感じた。素直に聞いてくれた生徒たちに感謝。
 授業は「Class」についてであった。前置詞(on / under / behind / next to)を使って身の回りの物を表す表現を確認した。途中、実際に前に出てTCの指示に従って動く活動等があり、おもしろかった。私も真似したいと思う。
 午後はCountry Fairに行って、折り紙のブースで活動した他、自由行動で買い物や遊園地の乗り物を楽しんだ。昼食時にはホストファミリーからのランチに加えて、コーンドッグやアイスクリームを食べる生徒が多かった。日本の物との味の違いについて話し合っていたようだ。この日は暑く、ユバシティの日差しの強さを感じた。 今日で英語の授業は残すところ9回となった。

 いよいよホームステイも2週間を残すのみとなった。節目のこの日は、カリフォルニア州の州都であるサクラメントへの終日旅行であった。朝、二度目の週末を過ごした生徒たちの表情は明るかった。最近は生徒とも話す機会が増え、どのような生活をしているのかよくわかる。この土日はアウトドアを楽しんだ生徒が多いようだ。湖で過ごした生徒、車で往復3時間以上かけてアメリカの大自然を満喫した生徒、ショッピングモールへ出かけた生徒、家で料理をこしらえてパーティをした生徒、どれも楽しそうであった。集合場所でお互いに自慢話!?をした後、バスでサクラメントへ向けて出発した。

 道のりは片道約50分。40分を過ぎたころから都会らしい高層ビル群が見えてきた。最初に訪れたのはState Capital。知事がおり、上院・下院の議会がある場所である。MNCCのスタッフの方が写真を撮ってくれた後、厳しい荷物検査を受けて中に入った。日本とは違い、テロへの警戒態勢が違う。中に入ると、まずは議会の行われる場所を見学して説明を受けた。「知事の名前は?」「金が使われているのはどこ?」など、Cathy先生が質問や通訳を交えながらわかりやすく説明してくれた。難しい言葉は私に通訳を頼むところも、生徒思いであると思う。その後、カリフォルニアの歴史に関する映画を見て、建物の中を見学してState Capitalをあとにした。

 昼食は出てすぐ目の前にあるきれいな公園で食べた。日差しは強いが、木陰は涼しい。高い木がカリフォルニアの歴史を感じさせ、緑がとてもきれいだった。その後、Old Sacramentoに移動し、写真を撮って13:00〜15:45まで自由行動となった。この場所は観光客向けの店も多く、生徒たちはかなりお土産を買ったようだ。生徒たちが持っている大きな袋や新しく身に着けているものを見ると、聞かずとも買い物を楽しんだことは明らかであった。

ユバシティ レポート 8月06日(火)
 久しぶりの午前中の授業。この日のテーマは「food」である。『宿題チェック』⇒『日常英会話』⇒『生徒による絵本の紹介』⇒『語彙の確認』⇒『ビンゴ』⇒『ディクテーション』⇒『Q&A』⇒『ロールプレイ』⇒『ライティング』⇒『宿題の確認』という流れにも生徒は慣れてきた。英語の発音練習をしたり、英語を話したりする活動でも活気が出てきた。よくクラスが盛り上がり先週に比べるとメリハリがある。いい感じだ。 

 午後は、ボーリングに出かけた。ルールはもちろん日本と同じ。生徒たちは慣れていた。ガーター防止のために柵があるので、苦手な生徒も困らなかった。ホストファミリーとホストブラザー&シスターたちの参加で、途中から大盛り上がり。ハイタッチあり、ダンスありで注目を集めるほどであった。これまでの二週間の中で、生徒たちは一番笑ったのではないか…。1人2ゲーム行い、予定の4時を過ぎていたので終了となった。ボーリングをしながら生徒たちはジュースを飲んだり、ポテト等の食べ物を食べたりしていたが、自販機の使い方も、売店での注文の仕方も自然に行えるようになってきた。「買い物はもう慣れた」という発言も聞かれた。大きな成長であると思う。この日は8月6日。時差があるので、日本であればもう過ぎているが「平和授業の日」だ。ある生徒からこんな質問があった。「先生、原爆が投下された今日、私たちは敵国だったアメリカにいるんですね。黙祷するべきですか」

 深い。日本人なのだから戦死した人々に黙祷をするべきだとは思うが、具体的にどうするべきかと尋ねられると判断に迷った。どういう気持ちで今日を過ごすのかは個人の自由である。しかし、アメリカで平和について考えることもまた意味があることだと私は思う。

==============ある生徒の日記

今日は午前中の授業は少しきつかったです。今日の授業では、エイミーがまた本を読んでくれ、教科書を少し進めた後またBINGOをしました。それから昼食を食べました。いつも昼食の時に日本の話をしています。今は日本に帰ったら、まず白米が食べたいなどの話をします。アメリカに来て私は、アメリカの良いところやあまり好きになれないところを見つけました。普段生活している日本の良いところは、日本が恋しくなるたびに感じています。普段どれほど親に頼っていたのか、またまだ1人では何も出来ないことも感じました。
午後からはエイミーの車に乗って、ボーリングへ行きました。ボーリングは、約2〜3年くらいやっていなかったので、とても楽しかったです。アメリカ人はとてもボーリングで盛り上がっていて、いつも楽しそうにしているなと感じました。それから家に帰り、ホストファザーに手紙を出したいと頼むと、出しに行ってくれて、週末出かけた時の写真もコピーしてきてくれました。ホストファザーはとても良い人です。いつも笑顔で接してくれます。本当に本当に感謝しています。

ユバシティ レポート 8月07日(水)
 今日でアメリカに到着してちょうど2週間である。しかし、もう折り返しは過ぎた。だからであろう、生徒たちの日記からは「焦り」を感じるようになってきた。「日本が恋しい」という日記よりは、「このままでは日本に帰れない」という内容の日記が目立つ。理由はそれぞれだが、「英語力を上げないと!」という生徒が大半である。そんなこの日の授業は「emotion」について。しかも、スピーキング活動が多かったうえに、英語の発音練習の時間があった。ネイティブスピーカーの英語の速さとイントネーションに最初は戸惑う様子も見られたが、みんなよく頑張ってついていっていた。意欲も高いし、声も大きくなってきている。内容は決して易しくないが、あきらめずによくやった。 

 午後はTrinket Sale&Car Washで暑い中汗を流した。日本から持ってきた不用品を売るために外で店を開き、同時に車を洗って寄付を募った。暑かったせいか、残念ながらTrinket Saleに立ち寄った人の数は少なかったが、Car Washコーナーには10人近くの来客があり、合計100ドル近くの収入があったようで生徒たちの仕事っぷりは見事であった。最後にみんなでピザを食べてこの日は終了。
 帰るときにある生徒に頼まれた。「発音をよくしたいので、ホストファミリーにそのことを伝えてもらえませんか。」もちろんOK!そのことをその生徒のホストマザーに伝えると、笑顔で了解してくれた。ありがたいことに、今日は勉強を一緒にしながら、発音指導をしてくれるらしい。

==========生徒の日記より

午前中の授業では、実際にアメリカの人達が使う英語を学びました。とても難しかったです。でも、こういった使い方をマスターすれば、もっと会話が弾むのだろうなと思いました。もっと勉強しないと!今日のランチは昨日のミートローフをサンドウィッチにしてみました。美味しかった!もっとランチのバリエーションを増やしたい。午後からは教室を出てCar Washとガレッジセールでした。人を引き寄せるのがこんなに難しいことを体験できました。日本に帰ったら、家の車を洗おうと思いました。自分が今日、先生と話していて改めて思ったことは、やっぱりもっと勉強しようと思いました。「自分が日本を変える!」とは言えないですが、今、自分ができることは、勉強をしっかりすることしかないのかと思います。やっぱり、平和が一番です。明日は日本の時間だったら長崎に原爆が落とされた日です。そのことをホストファミリーに伝えたいのですが。。。伝えない方がいいんですか?もし、伝えても良いというのならば、どういう風に伝えたらいいのか、伝え方を教えて欲しいです。アメリカの人々に忘れて欲しくない。

ユバシティ レポート 8月08日(木)

 朝、いきなりの訪問者。誰かと思えば、昨日発音指導をお願いした家庭のホストマザー。どうやら「1時間近く一緒に勉強した!」ということを喜んでわざわざ伝えに来てくれたようだ。その生徒に尋ねると、やりたかったところとは違うところを勉強したようだが、まあそれもよいだろう。一緒に勉強することに意味がある。英語を学びたいということは、アメリカに興味を持っているということ。アメリカ人にとっては嬉しいことに違いない。 

午前中は映画を見るということで、Cinemarkに集合。時間があったので、近くの1ドルショップや古着屋、ピザ屋等があるところで自由行動。映画館の中は食べ物が高いので、1ドルショップでちょっとしたものを買っていた。みんな買い物上手である。そして時間になったので、映画館に入った。映画は「Chimpanzee」。映画というよりはチンパンジーについてのドキュメンタリーであった。字幕がなかったので、生徒たちには難しかったと思う。しかし、生徒たちは映像を頼りに内容を理解しようとしていた。映画の内容が想像と違ったという思いの生徒も多かったが、リスニングのトレーニングにはなったであろう。午後は学校に戻り、まずは昼食。中身は人それぞれだが、フルーツ・サンドウィッチ・お菓子・ジュースの組み合わせが主流のようだ。最初の頃はいろいろ不満を言っていた生徒たちも慣れたようで、おいしそうに食べている。 

さあ、午後3時間の授業の開始。前半はMario先生が「neighborhood」についての授業。今日は英文を書く練習が長かったので、生徒たちは疲れたようだ。後半はAmy先生が「fashion」についての授業。この時生徒たちの疲れはピークに達しており、英語が左から右に抜けているように見えた。映画でも英語を数時間聞いていたからであろう。長い間英語を聞き続けるのは本当に疲れるのだ。疲れた様子を見て、すかさず絵本の音読と、ペアワークに切りかえた。そして、昨日ピザを差し入れしてくれたMario先生のお母さんにお礼のカードを書いて、この日の授業は終わった。

ユバシティ レポート 8月09日(金)

今日は予定では消防署訪問の日であったが、あちらの都合で変更となり、午前中は授業であった。週末でもあり、疲れもたまってきているのであろう。生徒たちは少し残念そうであった。さて、授業は「sports」をはじめ、いろいろな分野を幅広く扱った。授業日数も限られて来たため、多くを教えたいというTCの思いを感じた。語彙がけっこう難しく、生徒たちは戸惑っている様子も見られたが、意欲の高い彼らは私に聞いたり、得意な生徒が中心となって教えてあげたりしながら理解していた。オールイングリッシュの授業において、100%全てを理解するのは難しい。日本に帰れば、日本語で説明してくれる英語の授業がありがたく感じるはずだ。

 午後は工作。ホストファミリーへのプレゼントを作った。本来であれば来週の金曜日に行う内容であるが、消防署訪問がその日になったため、日程を入れ替えた。手先が器用な生徒たちは、予定よりも1時間近く早く終わらせた。デザインが良いだけでなく、ホストファミリーへの感謝の言葉もすらすらと書いていた様子を見ると、英語への慣れを感じるだけでなく、ステイが充実していることがうかがえる。最後の余った時間で、ミニコンサートが行われた。演奏者は高校生の生徒と、TCの知り合いのアメリカの同世代の学生。ピアノとギターでのアンサンブルを披露してくれた。即興であったため、意思疎通は難しかったようだが、腕前は見事であった。その後、ギター体験教室も行ってくれ、生徒たちにはいい経験になったと思う。さて、いよいよ授業もあと1週間を残すのみとなった。

 今日がいよいよ最後の終日研修。場所は言わずとも知れたアメリカ西海岸の大都市、サンフランシスコである。いつもより1時間早い集合にも関わらず、生徒たちからは週末明けのだるさはほとんど感じられなかった。バスに乗り込んで、8時過ぎにユバシティを出発した。2時間を過ぎたころ、ようやく観光名所「ゴールデンゲートブリッジ」が見えてきた。しかも、上の方にはうっすらと霧がかかっていて幻想的。「摩天楼みたい!」という声も上がった。見るだけではつまらないということでバスを降りて集合写真を撮り、全長約2700メートルにもなる橋を歩いて渡り切った。風が強く、寒い…。MNCCの方のアドバイスは的確だった。全員が長袖を持ってきていたため寒さは凌げた。そして、素晴らしい景観を生徒たちは何枚もカメラに収めていた。 

 その後再びバスに乗り込み、いよいよショッピングや観光が楽しめるFisherman’s Wharfへ向けて移動。バスの中で多くの生徒が昼食を済ませて、約1時間で到着した。人が多く迷いやすいため生徒の安全を考慮して、まずは13:45〜15:00までの自由時間。MNCCの方が再三注意してくれた通り、必ず3人以上で行動することを確認すると、生徒たちは笑顔であっという間に人ごみの中に吸い込まれていった。集合時間には遅れることなく15:00に全員集合し、今度は歩いて10分程のChina Townに移動。しかし、ここでは買い物ができる店が少なく生徒たちの戻りたいという意見も尊重して、再びWharfに戻り17:30まで自由時間とした。今度はぎりぎりに集まる生徒が多く、遅れてくる生徒もいるくらいで、よっぽど楽しかったのであろう。 

 この日の夕食は帰りのバスの中でとることになっていたので、途中ファーストフード店が集まっているところに寄り、「マクドナルド」や「タコベル」等で食事を買った。数名に聞いてみると、上手に英語で会話ができたようだ。学校に帰り着いたのは9時過ぎであったが、生徒たちからはあまり疲れた様子も感じられなかった。バスの中では「もうあと1週間しかない」「もっといたい」「帰ったら宿題の地獄が…」という会話が聞こえてきた。さあ、明日からはさよならパーティの準備がはじまる。

ユバシティ レポート 8月13日(火)
 この日の集合場所はTable Round Pizza。午前中は活動としてアメリカでは定番料理の一つ、ピザの体験学習だ。集合してから20名を2つのグループに分け、順番に内部を見学してまわった。材料の仕入れと加工、ピザの生地の作り方、貯蔵庫、ソースを作る機械、ピザを焼く機械を見学させてもらった。衛生管理はきちんとしていて地域の人気店であることが伺えた。その後、店内に飾る絵の装飾をしていると、終わる頃にはピザが登場!時間はまだ10時過ぎだったので、生徒はまだお腹がすいていないようだったが、気が付くと見事に完食していた。あれ、私のピザがない!誰かが私の分まで食べたようだ…。片づけまで終わった頃、予定よりも時間は早かったが学校に向けて出発した。
 昼休みは、いよいよさよならパーティに向けての準備を始めるため、グループミーティングの後リーダーミーティングを行い、作る日本料理、グループの出し物と個人の出し物を確認した。よく考えられていて楽しみである。 

 午後は工作サンドウィッチ型授業(授業⇒工作⇒授業)。生徒を疲れさせないための工夫だと思われる。ただ、授業の内容は難しい。前半は「government(政府)」について、後半は「superstition(迷信)」についてである。正直、中学1・2年生には語彙も難しい。私に聞いたり、教えあいをしたりしながらなんとか理解しようと努力していた。Good job!工作では、ある親切なホストファミリーの方が手伝いに来てくれて、手の込んだカレンダーを作成中である。木曜日に完成させるそうだ。完成度はかなり個人差があるようだが、ぜひともお世話になったホストファミリーに、物でも言葉でも感謝を伝えてほしい。

ユバシティ レポート 8月14日(水)
 朝は「City Center」に集合した。実は、あるホストファミリーの紹介でユバシティの市長と会えるようになったのだ。「City Chamber(議会が行われる場所)」で市長と市の職員の方が迎えてくれた。市長さんは生徒たちのためにドアを開けてくれる程寛大な人で、まさにジェントルマン。その後、ユバシティについて通訳を交えながら説明してくれた後、質問タイムを頂いた。生徒たちは積極的に質問をした。「Are you from Yuba City?」という英語の質問から、「アメリカの国旗の柄についている鳥はなにか、また何を意味しているのか」「この部屋はどういったことに使われるのか」「なぜ市長になったのか」といったような質問が次々と飛び出し、市長は冗談を交えながらわかりやすく説明してくれた。その後、ほかの部署も見学させてもらい、City Centerを後にした。 

 学校に戻った時間は11時前。それから約1時間「preposition(前置詞)」(in / on / at / for / with …)についての授業を行い、昼食となった。午後も、1時間程度「school life」についての授業を行い、急遽決まった「裁判所見学」に出かけた。実際に裁判を行っている中に入るということで、生徒からも若干の緊張感が伝わってきた。@会話禁止A写真撮影禁止B質問は後から、のルールを確認して中に入った。法廷には本当に鎖につながれた囚人の姿が。緊張感のある中20分ほど見学した頃、法廷が休憩のため中断され、思いもよらぬ質問&写真タイムが!実際にそこで仕事をされている裁判官や検事、弁護士の方々に、生徒たちがここぞとばかりに質問した。「先ほどの囚人の方はなぜここにいたのか」「これまでどれくらいの裁判に関わってきたのか」「ユバシティでは殺人事件は1年間にどのくらい起きるのか」「裁判にはどのくらいの時間がかかるのか」など多くの質問をし、写真を撮って、4時に裁判所を出た。とても貴重な体験が盛りだくさんの1日だった。思い返してみると、7月のオリエンテーションでは意見や質問をしなかった生徒たちが、今では当たり前のように質問をする。これぞホームステイの成果!?と感じた。

ユバシティ レポート 8月15日(木)
 この日は久しぶりの午前中3時間の授業。内容は「Work」についてであった。様々な職業が英語で登場したのだが、中には難しいものもあり生徒の中には調べようとさえしない生徒も見られた。TCのAmyはそれに気づき、集中力のなさ、私語の多いことについて何度も注意を行った。英語では伝わっていない可能性があると思い、私からも注意した。生徒たちの一部は帰国を目前にし、「帰国モード」になってしまっていた。しかし、それから生徒たちは気を引き締め直し、12時まで勉強に励んだ。「有終の美」を飾るべく、最後こそがんばってほしいものだ。 

 レポートとしてぜひ伝えておきたいことがある。それは高校生たちの意欲、集中力、そして人間性である。彼らはこれまで、アメリカに来て行われた最初のオリエンテーションでCathy先生が言ったことをほぼ忠実に守ってきた。「笑顔」「マナー」「健康管理」「意欲」どれもほとんど注意されることはない。わからなくても下を向かずに笑顔を作ることができ、積極的に質問をする。言葉遣いや表現、立ち振る舞いも立派で、1時間半以上の授業中でもトイレに立つことすらない。家庭ではホストファミリーのことを考えて手伝いをし、宿題である毎日の日記も非常に充実している。TC、そしてホストファミリーからの信頼も厚く、私も頼りにしている。年上だからある意味当然ではあるが、私には素晴らしい学生たちに見えた。もちろん中学生の中にもそういう生徒がいることも記しておく。 

 さて、午後は工作。ホストファミリーに渡すカレンダーの仕上げだ。日程の変更等で、進度が遅れている生徒がいるためTCからも焦りが感じられたが、生徒たちはよく頑張っていた。特に女子生徒の作品には工夫が見られて感心させられる。本来であればその後公園に行く予定だったが、時間が過ぎてしまったので中止した。そして、この日はある男子生徒の誕生日であったので、Balloon Fight(水風船投げ)が行われ、かなり盛り上がった。中には至近距離で水風船が割れた生徒もおり、かなり服がぬれていた。私もある女子に至近距離で狙われ、背中がびしょびしょに。それを嬉しそうに笑われて悔しかったが、まあゲームだからよしとしよう。このアメリカで誕生日を迎えた生徒のホストファミリーは、昼休みにサプライズでプレゼントを渡してくれたり、生徒全員分のカップケーキを作ってくれたりして、それも非常にありがたかった。さあ、授業も明日で最後。授業を終えた後の、生徒たちの表情が楽しみである。

ユバシティ レポート 8月16日(金)
 授業最終日の今日は図書館に集合した。消防署訪問までしばらく時間があったので、その時間を利用してサヨナラパーティの打ち合わせをした。そして時間になったので、消防署に移動して見学開始。署の方はとても親切な方で、分かりやすく消防車のこと、消防服のこと、ユバシティでの出動状況等を説明してくれた。隊員の方が生活している施設の中も案内してくれて、その後消防車のはしごの動かし方や放水の様子まで見せてくれた。さらに質問にも答えてくれ、「なぜ消防士になったのか」「1年間にどのくらいの出動があるのか」「アメリカにどのくらい消防署があるのか」など、ここでも生徒たちは積極的に質問をしていた。最後に写真を撮ってすぐ近くの図書館に向かった。 

 図書館では、ほとんど自由行動で中を見て回った。アニメチックな本を読んでいる生徒、料理の本を探す生徒、パソコンを使う生徒など、各自思い思いに過ごした。非常に暑い日だったので、生徒の健康も考えて車で生徒を学校まで送迎してもらい昼食となった。さて、午後は最後の授業。目標はカレンダーの完成。昨日終わらなかった生徒が多いため、引き続き工作を継続した。昨日の態度とは一転、自分から積極的に英語で質問し、足りないものは自分たちから要求し、見事ほとんどの生徒が完成までたどりついた。生徒たちの表情からは達成感を感じた。そして、最後にTCの先生方に、団体を代表して私からお礼を伝えた。すると、TCのAmyは涙を流していた。それだけ、この1か月の間に生徒たちといくつものドラマがあったということだと思う。熱心に指導してくれたことに、心から感謝している。 

 この日は最後にもう一つ感動したことがある。外で迎えを待っている時のこと。ある生徒が「あの時みんなに迷惑かけたことを後悔している」と目を赤くして話してくれた。実は、この生徒はホームシックで辛い思いをした生徒の1人であった。友達に相談したり、友達と苦しさを共有したりする中で見事その壁を乗り越えた。その生徒には「それはみんなにとって素晴らしい経験であり、迷惑などではない」とだけ伝えた。その涙にこそ意味がある。本当によく頑張った。さあ、月曜はいよいよホームステイの有終の美を飾るべく、生徒たちが企画運営を行う「さよならパーティ」を迎える。

 とうとうホストファミリーと過ごす最後の日、「さよならパーティ」の日が来た。いつかはこの日を迎えることは分かっていたが、こんなにも早いとは。朝の9時に学校に集合し、午前中はパーティに向けての準備。前半は役割の確認、原稿作成、会場装飾準備等を行った。生徒の動きが非常に早くて感心した。さらにもう何度も述べているが、工夫が凝らされていて、美術が苦手な私にとって非常にありがたかった。予定通りに準備が終わり、後半はグループと個人のパフォーマンスの練習。発音や声の大きさなど多少は不安が残ったが、生徒たちは大丈夫と思っているようだったので、少し早く昼食とした。

 昼食後はもうこの教室に戻ることはないので、掃除を行った。ここでも素早く丁寧な動きが見られた。「来た時よりも美しく」の精神は、国境を越えても持っておきたいものだ。その後、リハーサルのためパーティが行われる会場に移動し、リハーサルを開始した。予定通り順調に進み、終了時間の3時になった。ここで生徒は一旦帰宅し、準備をして、パーティのために日本食を作り、食事をすませて、6時に再集合であった。さあ、いよいよパーティの始まりである。会場には生徒を含めて100名近い人々の姿があった。わざわざ休みをとって、家族全員で来てくれているホストファミリーも多かった。それだけ、生徒たちが愛されていたということであろう。

 司会・進行の二人が大活躍してくれ、パーティは順調に進んだ。日本食は大好評で、生徒たちが用意した、カレー、肉じゃが、ちらし寿司、みそ汁、卵焼きやお菓子は見る見る減っていった。中でも卵焼きは人気があったようだ。パフォーマンスも見事だった。グループで行った歌や喜劇、落語はもちろん、個人でのけん玉、ダンス、しの笛、マジック、アンサンブル等の出し物は、どれも終わった後大きな拍手に包まれた。特に、アンサンブルはスタンディングオベーションも起きるほどであった。やはり、特技があることはいいことである。音楽も笑いも芸術も、国境を越えるということを改めて感じた.それから、TCにサプライズでプレゼントを渡すと、TCから生徒たちへメッセージが送られた。TCは3人とも涙を流していた。生徒たちも半数以上は泣いていた。私も感動した。さらに修了証明書が手渡され、各ホストファミリーと写真撮影してサヨナラパーティは終わった。ホストファミリーからは「素晴らしいパーティだった」という内容の賛辞を多く頂いた。一つ気がかりなのは、今日これだけ泣いたら、明日の朝は大丈夫だろうか…、ということである。

 

 

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