MNCCスタッフによる活動写真・動画と、引率者による文章レポートを掲載します。上記バナーをクリックしてご覧ください。

レポート更新情報
更新日
期 間
 
7月31日
8月07日
8月08日
8月15日
8月16日
8月30日

 いよいよ出発日、福岡空港に8時集合。全員揃ったところで整列をし、代表生徒の「それではお父さん・お母さん行ってきます!」の掛け声で羽田へ出発。羽田で大分、宮崎からの生徒が合流し、マンティカグループ21名(2人は後日合流)が揃い、鹿児島グループと同じバスで成田へ。成田空港到着後、手続き・出国審査が済み全員で一度搭乗ゲートを確認し、1時間ほどの自由時間。集合もスムーズで特に注意をすることもなく、飛行機内での簡単な注意事項、降りてからの動きを簡単に伝え搭乗。生徒たちと私の座席が結構離れてはいたが、「この子達なら大丈夫だろう」と自分の座席番号を伝え着席。その後数回様子を見に行ったが特に問題は無く、寝ていたり静かに映画を見たりしていた。機内は案の定寒く、長袖を着たり毛布をかぶったりして寒さをしのいでいた。そして、ついにサンフランシスコに到着。生徒の様子を見ると…、「あれ?興奮しているどころか、澄ました顔をしているじゃないか。」疲れているのか、本当に何も感じていないのか、実感がわいていないように見えた。

 そして一番の難関、入国審査へ。恐ろしい混み様。はぐれないように注意していた。しかし一瞬の隙をつかれ、係員の急なルート変更により、半分に分断されてしまった。「あっ」と思ったが、この混雑では動けないので、そのまま進むことに。入国審査官の眼光と早口な英語に翻弄されてはいたが、何とか通過し、手荷物を受け取る場所に集合。「あれっ?」生徒が一人がいない。トイレを探しても、どこを探してもいない。アナウンスをかけてもらっても来ない。「さっきまでここにいたはずですが…」とほかの生徒は言うものの、30分くらい経過しても見つからないので、生徒は手荷物受取所に待たせて自分は外に待っているであろうTCのアイリーンとダイアナに報告に。そしてANAのスタッフに連絡をし、探してもらうことにした。その5分後、ゲートから皆とその生徒の姿が…。「よかった…」。事情を聞くと、入国審査のときにどうしてかはわからないが、他の部屋に連れて行かれたのだとか。結局理由ははっきりわからなかったが、無事でよかった。どうしようもなかったことだが、不安な思いをさせてごめん…。

 それからバスに乗り込み一路マンティカへ。ほとんどが疲れ果てて寝ていた。到着したのは16時前、30分ほどでほとんどのホストが迎えに来て、一時帰宅、その後18時半からWelcome Partyになった。各家庭から料理を持ち寄って行われるPott-Luckという形式で、チキンやピザ、サラダやラザニアのようなものから並んでおり、生徒たちはそれぞれ思い思いのものを自分のプレートに乗せて食事を楽しんでいた。その間に自己紹介や相手に質問をして回るゲームをしたが、生徒達の動きが悪い。わからないなりにも一生懸命にやっている者もいたが「わから〜ん」と諦めてあまり動かない者や、何でも私に聞いてくる者。「辞書は?」と聞くと、「持ってきていません。」…。「あまいなぁ」。まだ初日とはいえ、姿勢に問題があると感じた。頼らないで何とか自分で伝えようとしないと、わからないなりにも必死に相手の目を見てわかろうとしないと、絶対に得るものはない。まだまだ先は長いので、まずは姿勢を育てないと。よし明日は3時までほぼ授業、脇から見ているだけにしよう。
 長旅が終わり、さらにPartyが終わったのは9時くらいになったが、大きく体調を崩している生徒はいない様だった。

 

==================生徒の日記より

今日は色々な体験が出来た。初めての成田空港、機内食、サンフランシスコ国際空港など。東京に着いてまず成田空港の広さに驚いた。ドラマやテレビなどで見たことはあったが、こんなに大きいとは思わなかった。アメリカに着いて、家やお店の大きさにも驚かされた。ホストファミリーは、とても優しく陽気で安心した。ホストファミリーがスーパーマーケットに連れていってくれて、その時にリンゴのようなものがあったので”What’s this?”と聞いたところ一生懸命に説明をしてくれた。それは、ネクタリンだということが分かり、”I want to try it!”と伝えると今晩食べてみよう!と言い買ってくれた。ホストファミリーに日本語を教えたら”You’re good teacher”と言ってくれた。ホストファミリーがスペイン語も話せるので”I want to learn Spanish”と伝えると教えてもらえることになった。

マンティカ レポート 7月26日(金)

  前日にスタディセンターには8時に集合するように伝えていた。しかし、8時になってもまだ数人来ない…。やはりか…。はい、アメリカンタイムです。揃ったのは8時15分頃、送ってきたホストファミリーは悪びれる様子もなく。まあいいか、ちゃんと揃ったし、皆元気そうだし。

 さあ、日記を集めて授業スタートだ!…。ん?書いていない?半数ほど書いていなかったが、昨日着いたばかりで疲れもあるだろうと、明日からは全員家できちんと書いておくように伝えて、少し時間を取り回収。チェックを始めると、もう帰りたいやら、ぜんぜん言ってることわからないやら、何しにきたのかわからないやら、泣き言が多くあった。それだけ異文化の中に入るということは大変だということ。少し事前学習が足りなかったのかな…。 オリエンテーションが終わり、いざ授業。午前中は2グループにわかれて、アメリカのお金の授業とドミノ遊びをした。ランチを挟んで午後の授業スタート。輪になっての自己紹介。自分が自己紹介をするだけではなく、前の人の自己紹介の内容をずっと覚えていなくてはいけないルールだったので皆集中して取り組んでいた。お、みんなやればできるじゃない!その後グループ単位でのゲーム、自分の日記帳(毎日英語で日記を書くために渡された)をデコレートする作業があったが、そこで気に入らないことが2,3。何人か寝ている?え??具合が悪いのかとたずねるが、違うと言うのでそれなら起きておくようにと伝えるが、その後もウトウトウトウト…。さらにわからないことがあるとすぐに私に聞くので辞書で調べるように伝えると、「辞書忘れました。」さらにTCが話しているときに私語をする者も。「よし、帰りに話をしないとな」と思っていると、ホストファミリーの事情で時間より早く迎えに来たりされるものだから、タイミングを逃した。次回タイミングを見て話をすることにしよう。 4時には全てのホストファミリーが迎えに来られ無事に終了。さあ、週末でしっかり家族との距離を縮めてこいよー。

マンティカ レポート 7月29日(月)

 今日はサンタクルーズへの小旅行。8時集合なのにやはり時間には揃わない。全員が揃い出発できたのは8時半。相変わらずアメリカの人はのんびりしているものだ。ホストファミリーの人たちを含め総勢40名ほどで出発、最終目的地のブロードウォークに着くまでに、水族館とアメリカ合衆国建国前にスペイン人が建てたとされる歴史的建造物を見に行った。そして最終目的地のブロードウォークに到着したのは2時後。そこから約4時間半の自由時間となった。いろんな店を回る生徒、25ドル払ってフリーパスを購入し乗り物に乗る生徒、気温が20度もないであろう状況の中で泳ぐ生徒、それぞれ思い思いの時間を過ごしていた。海に入った生徒はぶるぶる震え、唇が紫に変色していた。よくぞあんなに寒い中で海に入ろうと思ったものだ。ほとんどの生徒は長袖を着ており、水着は持ってきてはいたものの、あまりの寒さに海に入るのを断念したというのに…。あっぱれ女子生徒たち

 一つ残念だったことは、ある生徒のカメラがなくなったこと。乗り物に乗ったときにポケットから滑り落ちたようで、私のつたない英語でスタッフに聞いて回ったが見つからず、結局ガイドセンターに落し物の届けを出し連絡を待つことになった。生徒は相当落ち込んでいて、いろんな話をして励まそうとしたが夕食も食べなかった。その後ホストファザーにこのことを伝えると、「インスタントカメラをあげるから大丈夫だ、心配するな。見つかるかもしれないよ。」と声をかけてくれたので、ようやく表情がゆるむ。見つかってくれることをただ祈るのみ!今日は、皆楽しそうに過ごしていたのが何よりだった。さあ、明日は1日授業。しっかり勉強するんだぞ〜。

  今日は朝から生徒たちに大切な話をした。どう伝えようかすごく悩んだが、こちらの生活に少しずつ慣れ始め気がゆるんできている生徒、感謝の気持ちなどみじんも感じられず、わがままな発言を繰返す生徒、人の話をきちんと聞くことができない生徒をこれ以上は放っておいては、残りの3週間が台無しになると思ったからだ。「誰のおかげで今彼らがここにいれるのか、どれだけの人が彼らの研修を陰で支えてくれているのか、日本人の代表として恥ずかしい行動を取っていないか、初心を忘れてはいないか」など、彼らにとっては耳の痛い話だったとは思うが、私から目をそらさず真剣に聞くように伝えた。最後に「私は君たちを叱ってるんではないよ。この研修が本当に有意義なものになって欲しいから言っているんだよ。理解してほしい」と付け加えて。大半は理解してくれたような表情をしていたが、いまいちな反応を示す生徒も。当たり前のことを当たり前に伝えているだけなのだが、まあ、彼らはまだ子供、これらを全てきちんと受け止めるなんて無理な話なのかな‥。いずれにせよ初心に帰る良い機会になってくれたことを祈るばかりだ。

  その後は11時まで授業、午後からアメリカの休日についての学習だった。主にイースター、サンクスギヴィング、クリスマス、ヴァレンタインディについて、簡単に説明を聞いた後それぞれのコーナーにて作業開始。まずはイースター(キリストの復活祭)のコーナー。ゆで卵にクレヨンで自分の名前を書き、その後何とも言えない色をした着色料の中に入れて完成。後にそのできた卵と、卵の形をしたプラスティックに1セント硬貨(幸運を意味する)や10セント硬貨などが入ったものを庭に隠し、皆で探すゲームをした。あまりにシンプルだったが意外に盛り上がっていた。
次にサンクスギヴィング(感謝祭)コーナー。この日には朝からターキーやら甘いものなどいろんな料理を作り、テレビでアメリカンフットボールなどを見ながら皆で食事をするという。といった説明の後はいよいよ試食タイム!「あれっ、さっきランチを食べたばかりのような…」容赦なく皿に盛られ、生徒の元へ。顔をゆがめる生徒もいたが(私も心の中では…)、とりあえずtryしなければということでtry。何とも全部平らげる生徒もいたが多くの生徒が食べきれず私をちらちら見ている。「いいんだよ。」の言葉にほっとした表情を浮かべていた。「これが日本人のいいところだよね。一生懸命作ってくれたものだから全部食べなければいけないと相手の気持ちを考える。」予想通りのリアクション。そしてTCにそのことを伝えると「I know that. It’s okay.(分かっていますよ、大丈夫です。)」これまた予想通りの反応。これこそ文化交流です。一生懸命食べようとしたその姿勢に拍手。どう考えても食べられるわけないもんね(笑)

  次にクリスマス。おおよその想像はついたが知らないこともちらほら。キリストの降誕を祝うとされていることは知っている生徒もいたと思うが、「クリスマスプレゼントを近所の人にも配ることもある??」「クリスマスの日にはどこの店も開いてない??」それは知らなかった。約1ヶ月をかけてクリスマスの準備をするのだとか。それだけ大切な日だということは分かった様子だった。では我々は何故日本でクリスマスを祝うのか??この矛盾を理解したうえでクリスマスを祝ってくれることを願う。

  最後にホストファミリーへのヴァレンタインカード作り。ヴァレンタインの説明は何もなかったので簡単に私が説明した。「へ〜、ヴァレンタインってそんな日だったんだ。知らなかった…。」の声。そうです、何事も疑問に思うことが大切。知らなければその時に知ろうとすればよいわけだから。日本人が何事もあまり深く考えないでやり過ごしてきたことを実感して、今後の思考に生かしてくれれば幸いだ。「とりあえず、気持ちを込めて作って喜んでもらおうや」と、間違いなく喜んでくれるであろう文を伝授。皆写して書いていたが、それでよし!喜んでもらおうと思う気持ちが一番大切なのだから。生徒たちにとって学びの多い一日になったことは確かだろう。さあ明日はBoys and Girls clubに行って現地のこどもたちとスポーツだ。積極的に参加してくれよ〜。

マンティカ レポート 7月31日(水)

  今日の授業も全員が揃ったのは予定より30分遅い8時半。8時を過ぎてからパラパラと入室。ホストファミリーの時間に対する認識が少し…。まあ、生徒が悪いわけではないか。
 という感じで8時半くらいに何となく授業がスタート。始めに、いつもいるわけではないちょっと厳し目のアドバイザーメアリーがいくつかの質問を。よしよし、皆反応している。少しずつ耳が慣れてきてきたことを生徒たちも実感できている様子。

  次に日々のルーティーンのEnglish Journal(英語の日記)。今日は昨日学んだアメリカの祝日についてだったが、うんうん、皆頑張って書いている。文法のチェックを頼んでくる生徒もいるが、「It’s OK. Don’t worry about the grammar.(大丈夫、文法は気にしないで)」と言って、とにかく書こうとする姿勢を大切にする。その後、2つのグループにわかれて片方は英語の歌の授業、片方は外でスポーツをした。みんな元気そのもの、良いこと良いこと。ランチ後は“Boys and Girls club”へ行き、現地の子供たち(8歳から15歳くらい?)との交流。100人以上の子供たちがバスケットボールをしたり、ゲームをしたり、卓球をしたり、ビリヤードをしたり…。全員が全員子供たちと触れ合うことはできていなかったが、アメリカ人の名前をカタカナもしくは漢字で書いてあげるコーナーや、新聞紙でカブトを作ってあげるコーナーを設けたが、そこは大盛況。多くの子供たちが集まり、良い文化交流ができていた。書いてあげている(作ってあげている)生徒たちも生き生きとしていたのが見ていてとても嬉しかった。私はほぼ写真を撮って回ることに専念したが、途中生徒と一緒にバスケをしたり、ビリヤードを教えてあげたりした。皆楽しそうにしていたのは良かったが、欲を言えばもう少し現地の子供たちと交流してほしかったな〜。途中で遅れて出発したの生徒が2人合流、簡単に自己紹介をして、すんなり皆の輪の中に入っていけたのでほっとした。

  3時にホストが迎えに来たが、そこで多くの方からの相談が…。いや、それは今日に限ったことではないが、やはり生徒たちと過ごす中でいろんな困難が生じている模様。男子生徒はうまくやれているようだが、女子生徒のホストから、「何度起こしても起きない、一生懸命に話しかけているのにあまり反応しない、部屋から出てこようとしない、失礼な態度をとる」など数々の相談が。性格的に改善するのは簡単ではない問題もあるが、多くは生徒達の意識次第で改善できること。ホストとも十分に話し安心してもらい、生徒とも個別に話をしてうまく伝えたつもりではあるが、改善されるか心配だ。ホストから日本人をステイさせてよかったと思ってもらえるように、また子供たちがまたこの家族に会いに来たいと思えるように、私がしっかりとその間のクッションとして使命を果たさねば…。全て直面している困難は想定内ではあるが、生徒の意識が変わらなければ絶対に改善できない問題。ホストはどこも本当に素敵なところばかり。一生懸命生徒のことを考えてくれているし、できるだけいろんなところに連れて行ってくれている。
感謝の気持ちが足りないんだよな〜。よし、明日また皆に話すとするか…。

==================生徒の日記より

 今日は午後からBoys and Girls Clubに行った。初めはアメリカの子供たちは私たちを見てどういう反応をするのか、私たちと一緒に話したり、遊んだりしてくれるのか少し不安でした。でも、中に入ってサッカーのゲームを始めると、すぐにたくさんの子供たちが来てくれて手本を見せてくれたり、一緒にゲームをしてくれたのでとてもホッとしました。その後は、習字でアメリカの子供や先生達に日本語で名前を書いてあげました。そうすることで、たくさんの人の名前を知れたし、コミュニケーションが取ることができて良かったです。アメリカ人は、日本語が分からないのでどういう意味の漢字なのかも分からなかっただろうけど、それでも自分の名前だと嬉しそうに友達に見せ合っていたのでとても嬉しかったです。

 今日は午前中が授業、午後はブラジル人のペドロとジオ、アメリカ人のジェニーとのQuestion&Answerが行われる予定だったが、午前と午後をスイッチして午前中にメインの外国人との意見交換会が行われた。彼らに向けてのQuestionをしばらく考え、後に誰も手を挙げなかったのでTCのダイアナが生徒を選びスタート。ブラジルではWhat language do you speak in Brazil ? (ブラジルでは何語を話すのか?)→ Portuguese(ポルトガル語)。良い質問だ。しかし皆ぽか〜んとしていたので、なぜブラジルなのにポルトガル語なのか、歴史的背景を踏まえてしばらく話す。「へえ〜」、「ではなぜアメリカはイギリス語(英語)を話すの?」こういうことを「なぜ?」って考えることが大切なことだ。 

 その後、「ブラジルではどんな食べ物を食べるのか」「ブラジルではどんなスポーツが人気があるのか」「日本文化ではどういうものが好きか」など、23人全員が彼らの目の前まで行って質問する。照れたり、嫌がったりする生徒もいたが、やらないという選択肢は与えない。すると、なんだかんだでやろうと思えばやれるもの。皆やり遂げて良い感じで意見交換会が終わった。ところどころ必要なところでは通訳したが、十分成り立っていたと思う。最後に、チアリーダーをやっているアメリカ人のジェニーが皆の前で堂々とチアリーディングを披露。若干はにかみながらも堂々とやってのける。皆カメラを向けて撮影していたが、ざわめきから判断して、自分たち日本人との違いを感じ、羨んでいたに違いない。そう、皆感じたでしょ?日本人に足りないものはこれなのです。中途半端に恥ずかしがると見ているほうが恥ずかしくなるんだぞ〜。堂々とやれば笑う人などいない。恥ずかしがらずに堂々とやればいいのです。全員が「すごいな〜」と感じたのは間違いないだろうから、これを今後日本に帰ってから自分自身に生かしてくれることを望む! 

 時間が経つにつれて明らかに生徒達の英語を聞く力がアップしているのを実感する。ゆえに、授業にも積極的に参加できるようになってきた。ほとんどの生徒が、わかることが増えたことに喜びを感じ、前向きになっている。まだまだわからないことがほとんどだろうが、何事も最初はそうであるはず。少しずつ少しずつわかることを増やしていけば良いのです。Keep on trying !

マンティカ レポート 8月2日(金)
 今日はCar wash & bake sale (洗車&作ってきたケーキやクッキーなどを売る)の日。まずは各家庭から持ってきたクッキーやケーキなどをテーブルに乗せ、そして別のテーブルに日本から持ってきた販売のためのものを置いた。お〜、たくさん面白いものを持ってきているじゃないですか。これは値段によってはアメリカの人は喜んで買うぞ〜。というわけで、まずは値段を決める。生徒たちは高く売りたかったようだが、あくまで買うのはホストファミリーなわけで、「目的は買う人に喜んでもらい、そしてお金を得る。売れ残ったら意味がないから、喜んで買ってもらえる価格にしよう」と呼びかけた。そしてこの活動(クッキー販売&洗車を含む)で得られたお金が、今後彼らのホストファミリーの中から日本に来たいと思う人のために使われるという趣旨を補足した。 

 案の定、飛ぶように売れる。とりわけTCのアイリーンとダイアナ、アドバイザーのメアリーが喜んで買い占めている。自分のものが売れると生徒たちもニコニコ。アメリカに来て、人に喜んでもらえる喜びを感じてくれているようである。午後からいよいよCar wash。広い駐車場にCar washとBake saleの看板を掲げ、スタート。最初はホストファミリーの車から。「5ドルももらうんだから皆しっかりと洗うんだよ〜。」と伝え、最初は写真を撮ることに専念。うんうん、皆一生懸命洗っている。洗車なんてしたことないだろうから、決して要領よくやれてはいないが、まあよし。しばらくして、道路で呼びかけている生徒たちが本領を発揮し始め、次々に車を呼び込んでくる。多いときには同時に5台の車が並んだ。皆(私も含め)必死に洗っているが、ホースが1つしかなくなかなかうまく進まない。客の厳しい目にさらされてプレッシャーを感じながらもなんとかこなしていたが、途中途中、見ているホストの方が口を挟んでいらっしゃる。「これ終わったら、あれね。あれが終わったらあれね。ちょっと洗い残しが目立つわよ!」と。この人数と、ホースが1つしかないことを考えれば皆ベストを尽くしているはずだが…。お金をもらうからにはきちんと仕事しなければならないと思うのが日本人の性分。私も2時間、生徒達の先頭に立って馬車馬のごとく働いた。結局20台くらいだったかな〜。 

 車がないときは、皆持参した水鉄砲で遊んだ。最初は濡れるのに抵抗を示していた彼らも、アメリカ人に攻撃されてからは、はっちゃけムード。下着がずぶ濡れになるまで豪快に水をかけ合っていた。こどもって恐ろしい…。遠慮なく私の背中、更には顔にまでどんどん撃ってくる…。更には水風船までがんがん投げてくる。途中一時的に大人気なく攻撃にも転じたが、ほとんどはやられる方にまわった。なんとも子どもらしい一面だった。一生懸命働き、一生懸命遊ぶ。パーフェクトだ。
 結局300ドル近くのお金が得られたことを伝え、「You did a really good job.(ほんとよくやったね)」の言葉と拍手で終了。体はかなり疲れていたが、なんとも心地よい気分だった。もちろん彼らが充実感でいっぱいの顔をしていたのは言うまでもない。彼らにとっては最高の1日だったに違いない。

マンティカ レポート 8月5日(月)

 今日はカリフォルニアの州都であるサクラメントへ。スケジュール通りなら今日はサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジを訪問の予定でしたが、サンフランシスコの鉄道がストライキをしているということで急遽予定変更となった。日本では、考えにくいことだがアメリカにおいては珍しいことではないようだ。サクラメントまでは約1時間であっという間に到着した。サクラメントは州都と言えど、ロサンゼルス、サンフランシスコ、サンディエゴに続く第3、第4の都市ということではあったがそこそこ都会という印象だった。まずは県庁のようなところを見学。今日は州知事はいなかったようだが、豪華な官内を案内され途中から生徒達も今どういった場所にいるのかを確認できている様子だった。滅多にお目にかかれない議場の中にも入ることができ、また歴代の州知事の肖像画も見ることができて、あまり興味がなさそうだった生徒達も興味津々。州のトップの威厳さを感じることができただろう。とにもかくにも皆シャッターを切りっぱなし。たくさん記憶にも記録にも残したようだった。厳重なセキュリティも忘れられないものになっただろう。

 その後、風情ある建築物が並ぶエリアを訪問、グループに分かれて自由時間だったが、サングラスを買ってみたりアイスを食べたりと各々満喫しているようだった。その後モールで食事やショッピングをしてマンティカへ。行方が分からなくなる者もおらずまた時間にはきちんと集合できる優秀なグループである。途中財布がなくなったと慌てる生徒もいたが無事発見できて一安心。体調不良者もいないようで今のところ順調そのものである。

マンティカ レポート 8月6日(火)
 今日は午前中授業、午後から警察署訪問と市役所訪問の予定だったが会うことになっていた市長の都合で明日へと変更。こんなにも直前でよく変更になるものである。日本であればこんな直前の変更は・・・まぁよし。今日の授業は非常に興味深いものだった。アメリカ人はなぜ国歌を歌う時に胸に手を当てるのか。日本人はなぜ当てないのか。アメリカ人は本当に国を誇りに思っているが日本人はなぜ国を誇りに思っていないのか。日本人の学生が答えるのに最も苦労する質問の一つだろう。ほとんどの学生がきちんとした解答を持ってはいないだろうし、またこういうことを考える機会が与えらていないことが問題だといえる。いい機会だと思い国民性、歴史的背景、戦争を踏まえて話してみるととてもいい反応であった。初めてこのようなことを考える生徒がほとんどだったと思うが、考えることのいい機会になったはずだ。これも外から日本を見る上でとても大切なことだ。

 午後からは明日の予定だったボーリングをすることに。とても盛り上がったとはいえないが、そこそこ楽しんでいる様子。あまりボーリングをしたことがない子が多かったみたいで、上手く出来ずに苦戦している者多数。首をかしげながら、また子どもらしくいろいろと言い訳をしながら投げている姿が愛らしく思えた。

 今日の午前中の授業は非常に興味深いものだった。「平和とは何か、どうすれば平和は保てるのか」戦争の背景にあるものは多くが宗教上の問題であるという説明の後、グループに分かれて意見を出し合う。あまり日本では考える機会はないだろう。これもまた良い勉強だ。補足として、キリスト教徒は全てのものは神が創ったもの、すなわち進化して我々人類が生まれたという進化論は到底受け入れられない考えだということを話した。私たちが絶対だと思っていることが絶対ではない。色んな考え方があるしそれを尊重することが大切だということ。生徒達は食い入るように話を聞いていた。色んな考え方を受け入れて一回り大きくなってくれたらと願うばかりだ。
午後は警察署と市役所訪問。警察署においては訓練された警察犬、パトカー、バイクなど詳しい説明を添えて見せてくれた。また署内も色々なところを案内してくれて、留置所やオフィスの内部など、ここまで見せていいものかと思うところまで見ることができた。
また男子生徒は男性警官の体の鍛えっぷりに舌を巻いていた。こんな人達に押さえ込まれたらひとたまりもないと・・・。しかしどの警官も気さくで親切そのもので感謝感謝である。
その後議場のようなところに案内され、中央にはニコニコ笑顔の市長がいた。彼もまたとても親切で、議場でどういう人がどういうことを話し合うかなど詳しく説明してくれた。最後に議長席を中心にして皆で記念撮影。個人的に市長と写真を撮っている者も多数。滅多に体験できないようなことをしているという実感があるのかないのか・・・。いずれにしても貴重な体験になった。
マンティカ レポート 8月8日(木)
アメリカに到着して2週間が過ぎた。最初は全くコミュニケーションを取れていなかった子供達もだんぶ耳が慣れてきたようで、日記を見ると少しずつホストファミリーとも会話ができている様子。授業中もTCが言っていることに頷く回数が明らかに増えてきた。今日は昨日の宿題(平和をイメージする絵を自由に描いてくる)を大きなボードに貼り付けるのがメイン。描いてきている絵を見ると皆すごく上手い。世界の国旗を描いたり手をつないでいる絵など様々。彼らの想像力に感心し何より一生懸命に描いてきていたのが嬉しかった。午後は釣り用具やハンティング用具などが売ってある大型ショッピングモールに。ボーガンや展示してあるライフルなどに興味を示していた。明日は午後からTCのアイリーンの家でバーベキュー。はしゃぎ回る生徒達が見れると思うと楽しみ。
マンティカ レポート 8月9日(金)
  昨夜、ある生徒から電話があった。ホストファミリーについての相談で、一方からの話だけで判断することはできないが、言葉の問題があるゆえに多くの誤解が生じている模様。今日授業がある時間に再度生徒から詳しく話を聞き、すぐにTCの2人に相談する。生徒の話を伝え、総合的に判断してもらうためだ。まずはホストと十分に話し合おうということになった。本人たちが一番痛感しているだろうが、やはり他人(言葉の問題もある)と一緒に暮らすことは簡単なことではない。つらい思いもするだろうが、様々な困難を乗り越えてひと回り大きくなってほしいものである。いずれにせよ、こどもたちのことを第一に考えて、皆がhappyでいられるように。

 午後からはTCのアイリーンの家で、BBQ & Swimming。これだけの人数を収容できるのかと不安に思っていたが、心配には及ばず。私の想像をはるかに超えた庭、プール…、大豪邸だった。そこでお腹いっぱいホットドッグやチップスをいただき、その後そこで飼われている犬やヤギとたわむれたり、卓球をしたり、ブランコで遊んだり、家の中でグランドピアノを弾いたりと、面々が好きなことをして楽しんだ。ほどなくしてほとんど全員が着替えてプールに入る。これがジャンプ台まで備えた立派なプールでそして15mくらいはあるであろう広さ、そして深さも十分。ジャンプ台から飛び込んだり、浮き輪に乗って泳いだり、水をかけあったり。寒かったのか、生徒の唇は紫に変色していたが、そんなことお構いなし。なんとも子どもらしいはしゃぎっぷりだった。

 しばらくするとプールサイドの生徒から嫌な視線が私に注がれてくる…。「いやいや、水着持ってきていないし、先生は寒いから!」。子どもは言葉が通じない。お構いなしに水をかけてくる。そしてTCのアイリーンまでそれに乗っかり、子どもたちに水鉄砲という恐ろしい武器を与える。その水鉄砲がまた強力…。もうだめだ…。逃げ回るのもあまりにノリが悪いので、生徒の容赦ない放水を適度に受けながらプールサイドへ。あれっ?それだけじゃ不満足??はいはい、わかりましたよ…。適度に遊ばれて最終的には落とされろってことね…。覚悟を決めて、ポケットの中のものをテーブルに置く。ジーンズなのになぁ…。迎えに来たホストマザーに怒られるなぁ…。はい、その後は察しの通り、落とされ、水かけられ、笑われ…。まぁ生徒たちが楽しんでくれたのならいいか…と思っていると、なんとも聞き捨てならない言葉が飛び込んできた。「先生、なんだかんだで落とされたがってたよね!!!」おいおい、本当にそう思っているのかい??わかってはいたが子どもは本当に察さないから恐ろしい。まぁまぁ皆が楽しそうだったからそれでよしとしておこう。

 月曜日はサンフランシスコにあるゴールデン・ゲート・ブリッジへ。中学校教科書のNew Horizonにも出てきた有名な場所。霧がかかって幻想的な景色を作るらしい。心配されていた鉄道のストライキもとりあえずまだ交渉中ということで、サンフランシスコへの終日研修が決行となった。メインといえばメインだったので、中止にならずよかったよかった。

 今日は最後の小旅行。サンフランシスコへの約3時間の旅だった。途中何箇所か景色が良いところで写真撮影のために止まったりもしたが、メインはゴールデンゲートブリッジとフィッシャーマンズウォーフ。まずはゴールデンゲートブリッジで集合写真。話に聞いていた通り、橋には適度な霧がかかり、なんとも美しい景色。しかし写真となるとうまくこの景色が伝わらないかな…。いずれにせよ見事な絶景、生徒たちはいろんな角度からシャッターをきっていた。そこでは生徒たちはホットドッグを食べたり、パイを食べたり…。これからバスに戻って昼食というときにそんなに食べて大丈夫かな?とにかく食欲旺盛。「絶対肥る〜!」とか言いながらパクパクパクパク。まぁ食事が口に合うことはいいこといいこと。

 その後フィッシャーマンズウォーフへ。言葉の通り「漁師の波止場」、魚介類の良いにおいが立ち込める区域。観光客でごった返すなか、グループに分かれての自由行動。私はボーイズ5人とホストファザーと共に散策。いろいろと有料で見るところはあったが、生徒たちの懐事情を考えお金がかからないところを見て回る。そして集合時間1時間前に有名な“ハードロックカフェ”に入り夕食。生徒たちにとってはちょっとお高めなレストランではあったが、ボリューム満点のハンバーガーをほお張り、アメリカンな雰囲気を楽しんでいた。あれだけ歩き回ったのだから帰りのバスの中では寝るだろうな〜。ん??寝ない??ボーイズは前方でこじんまりと話をしていたが、女子は…。何とも後方で大声で歌っている!元気良すぎる。アメリカの生活に慣れてきたせいか、よりパワフルになってきているような…。今日も元気一杯のマンティカメンバーでした。

マンティカ レポート 8月13日(火)
 今日はクッキー作りと折り紙折をした。明日老人ホームに持っていくためだ。3つのグループに分かれ、クッキー作り班、折り紙折班、UNO班。クッキー班はクッキーを適度な大きさに分けてプレートに乗せたり、星型・ハート型などに作り変えていく。便利なことにアメリカにはクッキー生地がそのまま売っていて、形を整えていくのみ。これは楽だ。折り紙班はプレゼント用にいろいろな折り紙を折る。これが予想以上に皆できる!私は鶴くらいしか折れないが、皆何十種類もできるようで、バンバン折っている。幼稚園でやったくらいではないのかな?おそらくは事前に準備してきた生徒もいるだろう。いずれにせよ絶対に喜ばれる!何よりほとんどの生徒が一生懸命に取り組んでくれたのが嬉しかった。

 アメリカに来て子どもたちの日記には多くこのようなことが書かれている。「〜をしてあげたら、すごく喜んでくれた。こんなに喜んでくれるとは思わなかったから自分も嬉しくなった」と。人に何かをしてあげる喜びを多くが感じているようだ。言葉はうまく通じずとも、思いはきちんと伝わるのだということに気づいただけでも大きな収穫であろう。明日はおじいちゃん、おばあちゃんをたくさん喜ばせてあげようね!

マンティカ レポート 8月14日(水)
 今日は午前中老人ホームに行って、午後から授業の予定。予定では8時半出発のはずが、出発したのは9時15分。出発を待たされる生徒も「え?もう9時を過ぎているんですけど大丈夫なんですか?」と心配する始末。結局到着したのは9時30分頃、そして到着してもしばらくは始まる気配もなく…。こっちはしっかり準備しているのに2,3人しか来ていないぞ?どうなっている?と思っていると、TCが「集まりが悪いから歌を歌っていよう。そしたら集まってくるだろう。」と。何と曖昧なスタートだ。しばらくして4,5人が集まり、なんとなく始まった。歌を歌った後はクッキーや作ってきた折り紙を配り、そして一番興味を示してくれるであろう、彼らの名前を日本語で書いてあげる作業。私が日本には3種類の文字があるということを説明してスタート。案の定どのご老人も良い反応を示してくれている。そして折り紙に関しても、作業の細かさに「何て器用な人たちだ!」と驚き、本当に喜んでくれている様子だった。確かに生徒たちが折ってきた折り紙は細やかで見事なものだった。 

 しばらくして、半分の生徒を別の場所に連れて行くと言い、少し離れた場所へ。そこには10人以上のご老人が待っていた。聞くと、そこにいる人たちは認知症を患っている方々だとか。少し耳の遠い方や言葉がはっきりしない方もいたが、生徒たちは一生懸命話しかけコミュニケーションを取ろうと努め、彼らを笑顔にしていた。彼らが何を言っていたかはおそらくほとんど理解できなかっただろうが、それでいい。その懸命な姿勢、そして無邪気な笑顔、それこそが言葉を超えたコミュニケーションだ。生徒たちも喜んでもらえていることに心が満たされていたのであろう、本当に良い顔をしていた。 

 一つ私を含め生徒たちを驚かせたことは、その施設の充実ぶり。外装はいわずもがな、中もまるで高級ホテルのようだった。さぞかしランクの高い施設なのだろうと思い聞いてみると、特段高級な施設というわけではないらしい。しかしいずれにせよ、ここにずっと住むには相当のお金がかかるということだ。それはそうだろう。私も老後はこんな施設に入りたいな…。しっかりお金を貯めておかないと。明日からいよいよさよならパーティーの準備にかかる予定。来週の今頃は飛行機の中か…。こっちに来て3週間が経ったことを考えると本当に時間が過ぎるのは早いものである。保護者の方々には申し訳なく思うが、多くの生徒が「あ〜、帰りたくないな〜」と言っている。私が留学した時も全く同じ気持ちだった。それだけ充実しているということに他ならない。

 朝スタディセンターに到着するとTCダイアナの様子がおかしい。聞くと相当体調が悪いからもうすぐ帰ると言い、更にはもう1人のTCアイリーンも体調がかなり悪く今日はお休みだそうで…。代わりに地域責任者のMeriが来るとの事。2人とも本当に一生懸命頑張ってくれていたから、疲れがたまっているのだろう。早くよくなってほしい…。いや、よくなってもらわないと本当に困るなぁ。 というわけで代打Meri。相当厳しい方だということは皆知っているので、少しピリッとしている。「今日はそういうわけでMeriが授業されるから、みんな…いいね!?」の言葉で何を言わんとしているか察する生徒たち。いつもとは違う雰囲気でスタートした。まずは午後訪問する消防署での質問を考えて紙に書く作業から。5分という短い時間で書くように指示されて戸惑いながらも、必死に辞書を使いながら取り組む。見て回ると、おっ皆やろうと思えばできるじゃない!

 次に、ホストファミリーに向けてお礼の文を書いたり、絵を描いたりするように指示がある。絵を描くのに苦戦している(私も絵が描けないので正直頭を抱えていた)生徒もいたが、何とか無事終了。 ランチを挟んで消防署に行く1時半まで、さよならパーティーの内容についての話し合い。時間がないので皆で協力してやるように伝えると、思った以上に皆協力してやってくれた。これもMeri効果か…。当日の司会をしてくれる生徒も2人決まり、今日の話し合いもその2人に進行を任せる。事前に少し話していたこともあり、スムーズに事が決まっていく。うんうん、これだけきちんと決まれば何とかなりそうだ。その後Meriに報告し、おおよそOKであると言われた。後は明日細かいことを決めれば後は準備に取り掛かれそうだ。Good job , boys and girls. 1時半より消防署へ。消防車の中や、はしご車を見せてもらい記念写真を撮って終了。まぁ日本の消防もアメリカの消防もそう違うものではないといった印象だ。とは言え、写真は撮りまくる生徒たち。やはり日本人だ。 明日はお世話になったスタディセンターの掃除と、その周りに花を植える作業。お礼の気持ちを込めてしっかりと働くんだぞ〜。

マンティカ レポート 8月16日(金)
 今日はボランティアday。お世話になったスタディセンターをきれいに掃除して、荒れた玄関付近に綺麗な花を植えるという。体調が悪いTCダイアナも昨日よりだいぶ良くなったと言ってきてくれている。更にもっと体調が悪そうなTCアイリーンも無理をして来てくれている。協力しなくてはと強く思った。 まずはボランティアに関してのアメリカと日本との比較をする。“ボランティア精神”という言葉はあるが、実際どれだけしているのかということを考えると、アメリカには遠く及ばないのが現実。「日本ではどんなことをするの?」と聞かれても生徒たちが即答できないのも無理はないか…。アメリカに見習わなければと感じただろう。 午後から作業開始。まずは荒れ果てた土壌を耕すところから。到底植物など育ちそうにないところに植えるのだから、しっかりと土を耕し、肥料と水をやり土壌を整えた。私の想像をはるかに超えた作業だったが、皆文句も言わず協力してやってくれた。作業は1時間ほどで終了。スタディセンターの入り口付近には綺麗な花が並び、目をやりたくなるような小さな庭ができた。TCや他のホストファミリーからお褒めの言葉をもらい皆ご満悦の様子だった。Well done, everyone.

 それからスタディセンターの中に戻りご褒美のアイスクリームをいただき、迎えに来られるまでの時間を、さよならパーティーのデコレーションを作ったり、披露する予定の歌の練習をしたり、振舞う日本料理の材料を書き出したりと、さよならパーティーの準備の時間に充てた。デコレーションに関してはさすが女子、何も指示をしなくてもテキパキと飾りを作っていく。披露する曲の練習では、生徒が2人ギターを披露。クオリティの高さに女子が驚き、遠くにいる子も振り返るほどだった。皆それぞれ特技を持っているんだな〜。感心感心。 そして3時に各ホストが迎えに来られ、無事に研修22日目も終了。今日もあっという間に終わったという印象である。残すところあと6日か…。すぐにやってくるだろうな。

マンティカ レポート 8月19日(月)
 いよいよアメリカ滞在も残すところ2日。最初はホームシックだなんだと言っていた子もいたが、思い返せば時間が経過するにつれ、そんな声はほとんど聞こえなくなっていた。せっかくこっちの生活も慣れてきたのに〜というのが本音だろう。とは言え、やはり異国の地。いろいろと気を使うことがあるからやはり疲れることは疲れる。私も気疲れや寒暖の差から体調を崩したこともあった。生徒もちょこちょこと体調を崩し、欠席した生徒もいた。大丈夫だろうとホストファミリーは言っていたが、明後日出発なのでちょっと心配。早く治してくれよ〜。 今日はもう授業はなく、明日のパーティーやホストファミリーに渡すプレゼントの準備。花瓶や写真立てにアクリル絵の具でデコレートしていく。ほんとに皆うまいこと。さすがは日本人、細かな作業をすることに長けている。いずれにせよ、心がこもった贈り物、きっと喜んでくれるだろう。

 一番大変だったのは明日パーティーで作る日本食の食材の調達。いろいろと案は出たが、アメリカ人の口に合うかどうかを第一に考え、肉じゃが、お好み焼き、焼きそば、おにぎりに決まった。生ものや魚類は絶対に入れないでくれとのことだったので、本当は入れたかったイカや海老は断念。アメリカ人は魚介類や火の通っていない食べ物に相当敏感のようである。というわけで私と地域責任者のMeriで買い物へ。80人分の食事ということで、どれくらいの量が適当なのか皆目見当がつかない。とりあえずこんなもんかなという量をかごの中へ入れていったらとんでもないことに…。まぁこれだけあれば十分だろう。お膳立てはした、後は任せた、諸君! ということで、今日家で野菜を切ってきてもらい、明日スタディセンターで長い時間をかけて調理する予定。こちらで手に入る日本料理のための食材、調味料は限られているので、準備はもちろん万全ではない。限られた条件の中でベストパフォーマンスをしようではないですか!愛情というスパイスをたっぷりと入れてね!

マンティカ レポート 8月20日(火)
 丸一日かけて夜のさよならパーティーの準備だった。生徒たちが前日に切ってきてくれた野菜と、当日に切った肉をミックスし、肉じゃが、焼きそば、お好み焼きを作り、10kg以上の米を炊いておにぎりを作る。台所も狭く、また70人分の食事ということで難航したが、地域責任者のMeriの助けもあり、7時間後にようやく完成。焼きそばに関しては生めんがなかったため、思ったようなでき上がりにはならなかったが、肉じゃが、お好み焼きに関しては予想以上のできの良さ。生徒たちも満足気だった。飾りつけも皆で協力してつくり、TCの2人の協力もあり会場作りは万全。

 6時半からいざ開始。約3時間という長いパーティーになったが、あっという間に終わったという印象だった。茶道、習字を披露する生徒や、折り紙を教えたりしながら和やかな雰囲気で会は進んでいく。食事も好評のようであっという間に完食。出し物の歌に関してもほとんど練習ができなかったため心配していたが、皆元気に生徒のギターに合わせて“世界に一つだけの花”を、ピアノに合わせて“Country Road”を熱唱。心がこもっていて本当に素晴らしかった。お礼のスピーチも心がこもったもので、会を盛り上げてくれた。そして一番印象的だったのが、TCが一人一人の名前を読んで修了証を渡す場面。TCが一人一人とハグをしながら修了証を渡していく。TCの号泣に生徒たちも号泣し始める。何という感動的な光景か…。これこれ。言葉はなくても心は通じ合っていた。私も、この涙が全てを物語っているなぁと思いながら、その感動的な場面をしっかりとカメラに収めようと必死だった。あふれる涙がこぼれないように瞬きをこらえながら…。

マンティカ レポート 8月21日(水)
 そして8月21日、出発当日。時間になっても生徒たちはなかなかバスに乗り込もうとしない。涙のお別れである。困ったこと、苦しかったこともたくさんあったと思うが、涙が全てを洗い流してくれているようだった。本当にどのホストファミリーも生徒達のために一生懸命尽くしてくれた。みんなわかっているよね?わかっているから涙がとまらないんだよね。その感謝の気持ちをずっと忘れないでほしい。そしてこの経験をさせてくださった保護者の方に、プログラムを陰で支えてくださった全ての人たちに心から感謝をしてほしいと思います

 

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