MNCCスタッフによる活動写真・動画と、引率者による文章レポートを掲載します。上記バナーをクリックしてご覧ください。

 
レポート更新情報
更新日
期 間
7月29日
8月05日
8月14日
8月16日
8月30日
 いよいよアメリカ、サンフランシスコへ旅立つ日がやってきました。鹿児島空港に着くと、かなり早い時間でしたが、もうすでに2、3名生徒とその保護者の姿があり、保護者の方も挨拶をしてくださいました。登場口を通るまで、最後まで見送ってくださり、多くの保護者の方々が、「大変ですが先生もお身体に気を付けられて下さい。1か月間よろしくお願いします。」という旨の言葉をかけてくださった。子供たちに対する期待と、温かい思いを感じました。飛行機に乗ると、未知の国やホストファミリーとの出会いに対する期待やこれから1か月の生活への不安が混じり、子供たちの顔は緊張した様子でした。各空港での集合整列は、各グループの高校生の班長を中心にしっかりできました。

 成田空港からいよいよアメリカへ向けて飛び立ちました。10時間弱の飛行時間で、必ず睡眠をとるように指導していたものの、翌朝聞いてみると、ほとんどの生徒が3、4時間しか寝ていないということでしたが、さすが若者!全員に声を掛けたところ、ほとんどの生徒が疲れを感じさせないパワーでした。そして、アメリカにいよいよ入国です。今までにまして緊張した雰囲気になると思っていましたが・・・。入国直前の注意の時に説明した、入国の目的の「観光」という英単語を何度も何度も私に確認してきました。「サイ・・何でしたっけ?」それぞれがつぶやき一生懸命覚えようとする姿や先輩たちが優しく教える姿を見て、かわいい生徒たちだなと思いながら、入国審査の厳かで厳粛な場所に近づき、緊張している様子が見えたのですが・・・。不安と緊張を取り除いたのは、「大丈夫、何とかなります!」という私の言葉ではなく、そこに、キャリーぱみゅぱみゅを発見したからなのです。子供たちの気持ちと表情は、一気に興奮で明るくなりました。入国審査の時も、少ない列に自分から移動するなど積極的な行動が見られ、みんな自分の英語が公の場所で通じた喜びと興奮で、入国審査後の表情は達成感に溢れていました。指紋検証の機械に、眼科検診の時のように顎を載せていた生徒もいましたが・・・。

 ようやく荷物を受け取ってゲートを出ると、TCのジェーミーとシャノーンとシャノーンの娘さんのケイティーが笑顔で迎えてくれました。一人ひとりに声を掛けてくださり、笑顔で握手をして名前を確認し、「ああ、私たち本当に大歓迎されている。」という気持ちで幸せで安心しました。ロスバノスへ向かうバスの中では、一人ひとり自己紹介とお世話になるホストファミリーの紹介と説明をしてくれました。子供たちは、安心したのかバスの中で爆睡する生徒もたくさんいました。途中、空腹を満たすために寄った休憩所でも降りずに寝ている生徒もいました。そこでは、日本に比べてかなり大きく、すごく甘そうなアメリカ風のお菓子に驚き、興奮していました。ロスバノスに近づくにつれ、テンションが上がっていくのが分かりました。ホストファミリーは、スタディーセンターに生徒たちの名前が書かれているボードを持って笑顔で迎えてくれました。子供たちもホストファミリーも笑顔で対面する姿を見ていて私も幸せな気持ちになりました。さあ、これから1ケ月何が起こるか楽しみです。ちなみに、もし何かあった時のために、注意していましたが、電話は一度も鳴りませんでした。

 朝、スタディーセンターへ行くと、入り口で3、4人の生徒たちと会った。昨日の様子を尋ねると、ホストファミリーの家族構成や家の様子、どんな夕食を食べたか、どんなことをしたかなど、興奮しながら話してくれた。しばらくすると次々と生徒が登校してきた。その表情から、昨日どのように過ごしたのかが伺えた。ホストファミリーに上手く自己紹介ができたか、コミュニケーションがうまくいったか、よく眠れたか、それぞれで、生徒たちの表情に表れていた。生徒たちは昨日の様子をそれぞれに話し、盛り上がっていた。まずは、日本語が話せること、言いたいことが表現できることが嬉しく、スタディーセンターに来るのが楽しみだったと言っていた。ホストファミリーの方々もとても良い方々で、日本人の生徒のことを理解しようとしてくださっており、すごく気にかけてくださっていた。それは、生徒たちの会話も伺えたが、送ってきたホストファミリーの方々が、食事をあまり食べていなかったことや朝食を食べなかったこと、ホームシックになったのかもしれない様子がうかがえたことなどTCの先生に相談されていた。ホストファミリーの方々は本当の自分の子供のように心配してくださっていた。

 午前中は、歩いてロスバノス市長を訪問した。市長は、ロスバノスの人口や産業などについて話してくださり、それから生徒たちの質問に丁寧に答えてくださった。その後、生徒たちは市長の椅子に座らせてもらったり、市長と一緒に個人的に写真を撮ったりした。市長は、全員に優しく笑顔で対応し、撮影してくださいました。それから、すぐ近くにある警察署を訪れた。実際にイマジェンシーコールが掛かる部屋を見学させてもらった。今年に入っての通報が13万件を超えるということに生徒たちは驚いた。また、囚人たちが監禁される場所を見学したり、実際に入らせてもらったりした。また、パトカーに乗せてもらって写真を撮らせてもらった。それからロスバノスの創始者であるヘンリーミラーの像があるきれいな公園へ行き、歩いてまたスタディーセンターへ戻った。それから、日本のお弁当とは違うホストファミリーが作ってくれたアメリカンランチを頂いた。サンドイッチやスコーンのようなビスケットやレタス、トマトやニンジンなどの生野菜、すりおろしたリンゴのようなアップルソース、プラムやイチゴやブドウなどの果物、チップスやチートス、オレオクッキーなど、生徒たちはお互いのランチを見せ合い、交換し合って楽しんで食べていた。午後は、英語の学習について、ホームステイについて、これからのスケジュールなどオリエンテーションが行われた後、「幸せなら手を叩こう」と「ドレミの歌」を英語と日本語の両方で歌う練習をした。

 その夜は、各ホストファミリーから1品ずつ料理を持ち寄ってウェルカムパーティーが行われた。生徒たちのホストファミリーと会い、話をすることができた。生徒たちもホストファミリーもみんなで楽しい時間を過ごすことができた。

ロスバノス レポート 7月29日(月)
 今日は、生徒たちが楽しみにしていたサンタクルーズへの1日遠足の日です。生徒たちは、水着や食べ物や上着を入れた大きなリックサックを背負い、スタディーセンターへ登校してきた。生徒たちは週末をどのように過ごしたかについて話をしていた。友達や親戚を呼んでパーティーを開いてくれたり、ヨセミテ国立公園やサンフランシスコの町に連れて行ってもらったり、釣りやプールを楽しんだり、それぞれが、ホストファミリーと楽しい時間を過ごしていた。バスの中では、週末の話やホストファミリーの話、そして日本の家族や学校の話などで盛り上がっていた。27人のメンバーも次第に打ち解け仲良くなってきた。

 生徒たちは、サンタクルーズに着くと、目の前に広がるビーチとたくさんの乗り物に興奮していた。1日乗り放題のリストバンドを購入すると、すごい勢いですぐ前の乗り物へ走り、並ぶ者もいた。私は、女生徒7名と一緒に遊園地を周った。乗る前は、怖い怖いと言いながらも、乗った後は、私以外は爽快な顔でみんな乗り物を降りた。途中で、他の生徒と会い、乗り物に乗った数や感想を楽しげに語ってくれた。ほとんどの生徒が名物のローラーコースターに複数回乗ったようだ。しかし、中には2、3つ乗り物に乗った後、乗り物に酔い、もう2度とアメリカの遊園地には来ないと嘆き、ベンチに座る生徒もいた。男子生徒たちは、午後には、ほとんどの乗り物を制覇し終えて、ビーチでフリスビー、ラグビーや相撲をして遊んでいた。女子生徒もビーチでこの砂はきめが細かくさらさらして気持ちいいと砂遊びをしていた。6時に集合場所で会うと、何人かはたくさん日焼けをしていた。帰りのバスも、行きのバスと同じくらいにぎやかで、一緒に遊園地やビーチで遊んだことで更に友達の輪が広がったようだ。スタディーセンターについたのは、8時半頃で、外はもう暗くホストファミリーたちが生徒たちを迎えに来てくれていた。

 生徒たちの表情から疲れていることがすぐに分かった。しかし、生徒たちが登校してくると、サンタクルーズで、何に乗ったか、何が一番怖かったかなど、昨日の話で盛り上がり始めた。その興奮が冷めず、授業が始まっても少しざわついていたため、指導をした。話をしたら素直に理解し、話を聞く姿勢が改善された。今日は、初めての英語の授業でした。「昨日までの5日間でよかったことベスト3を、英語で書こう。」ということで、生徒たちはそれぞれの英語力に応じて英作文をした。中学一年生の生徒は、最初は、”Santa Cruz Beach Boardwalk” や “Welcome party”など単語で表現していたが、教師や先輩方の指導助言で文章で書くことができた。自分が経験したこと、楽しかったことを表現するのは楽しいし、その文を覚えてホストファミリーとの会話に使えるので、力になると思う。

 そのあとは、ジェイミー先生のクラスとシャノーン先生のクラス、2つに分かれて英語の授業が行われた、そして、休憩を挟んで生徒たちが入れ替わる。生徒たちが、あまり得意ではないコインについての説明があり、ホストファミリーと一緒に考えるようにと宿題が出された。例えば、「1ドルになるには、dimes が何枚必要か。」のような問題である。この宿題もホストファミリーとのコミュニケーションに繋るのでよいと思った。ランチを食べた後は、今週の木曜日から行われるラミッジセールのための準備を手伝った。テーブルに、洋服、玩具などが山積みになっており、1テーブルに4人ずつ分かれて、それを綺麗にたたみ、ディスプレイした。その中には、洋服屋さんに展示されているように並べている生徒たちもおり、声を掛け褒めると、「買う人が見やすいように並べました。」と返ってきた。机上の勉強以外での生活するうえでの生きる力もとても大切で、こういう場面や家を離れて生活するときに、それが発揮される。かなり大量の物があったが、生徒たちの働きがよく、スムーズにいったため、早めに終わることができたので、15分くらい休み時間をとった。ジェーミー先生が、もし気に入ったものがあったら買ってもいいとおっしゃったので、女の子たちは、バザー品を見ていた。男の子たちは、庭でフリスビーや鬼ごっこをして楽しんだ。この暑さにも関わらず走りまわる少年たちを見て、若いな〜と感じた。休憩の後は、「幸せなら手を叩こう」と「ドレミの歌」の英語と日本語のそれぞれで、歌う練習をした。「幸せなら手を叩こう」は日本では、2番までしかないため、みんなで作ろうということになり、「If you’re happy and know it shout out loud( Hey! Hey!)」というところを「幸せなら、あんぱんマン(アンパンチ!)」という2013年Team Losbanos のオリジナルソングができました。(笑)今後も、この曲を聴いたり、あんぱんマンを見ると、この夏のことを思い出しそうです。

ロスバノス レポート 7月31日(水)
 今日は、ホストファミリーとどこかへ旅行やお出かけの生徒やパーティーへ参加する生徒が多く、16人の出席でした。午前中は、英語の授業が行われた。今日は、まず「アメリカでやってみたいこと」を英語で3つ表現しようという課題だった。3つのうちの1つに「ホストファミリーと一緒に〜がしたい。」とほとんどの生徒が書いており、ホストファミリーのことが好きという気持ちが伝わってきて、きっとホストファミリーによくしてもらっているのだと思い、有難く感じた。後は、「〜へ行きたい、〜が見たい」というのが多かった。また、Japanese food“という単語がよく使われており、日本食が恋しくなってきたのだと思った。生活の記録にも、「ホストファミリーに日本料理を作りました。」という文章を目にすることが多かった。みんな、自分のホストファミリーに紹介するつもりで、日本から材料や調味料を持ってきていたり、レシピを英訳して来たりして準備をしていた。

 その後は、アメリカのホストファミリーの家の自分の部屋と日本の自分の部屋などを英語で表現したり、部屋の場所を英語で言ったり、家で行われるであろう、手伝いの申し出や依頼などの日常会話などの練習が行われた。恥ずかしがっている生徒もいたが、役になりきって会話文を読んでいる生徒もいた。ランチは、16人だったので長机に座り、アットホームな感じで食べた。ある生徒のホストブラザーは絵がとても上手で、自分の描いた絵を持ってきてくれて、生徒たちにプレゼントしてくれた。日本やアメリカのアニメの絵が描かれており、生徒たちはとても喜んでいた。また、何人かの生徒はフラフープをして楽しんだ。ランチの後は、歌の練習をした。生徒たちは歌うことが好きみたいで、生き生きとしいて、16人ではあったが、元気に歌うことができた。歌の後は、英語の字幕で映画を見た。最初に、登場人物が説明されて、映画の内容に関する質問が3つ出題され、それを解きながら、映画を見た。日本でも同じものを見たという生徒がたくさんおり、英語も理解しやすかった。明日は、午前中はベークセールが行われます。今日は、家に帰って、ホストファミリーと一緒にクッキーやケーキを作り、明日のベークセールに出します。

ロスバノス レポート 8月01日(木)
 生徒たちは、昨日ホストファミリーと一緒に作ったクッキーやカップケーキやブラウニーを持って次々と登校してきた。色とりどりのスイーツが、テーブルの上に並べられており、まるでケーキ屋さんのようでした。しかし、予定されていたラミッジセールの時間が午後4時からに変更にとなり、午前中に予定されていたベークセールが明日へ変更になりました。午前中は、昨日の映画のつづきを見て、昨日出題された内容に関する3つ質問について生徒たち同士で話し合い、英語で答えました。その後は、午後からのニューバーセリー老人ホーム訪問のための、歌の練習をし、最終確認をしました。今日は、旅行へ行った1名の生徒を除いては、出席しており26名の生徒がいたにもかかわらず、昨日と同じくらいの声の大きさでした。朝だったせいか声が小さくて、「大丈夫か??」と不安になりました。しかし、ランチタイムには、またいつもの元気を取り戻しました。日本食が恋しくなった生徒が増え、ランチのメニューもご飯、カップ麺、などが見られた。また、あるホストファミリーは、日本食が食べたいと言った生徒のためにロスバノス内にあるアジアンレストランから、サーモンの寿司とマーボー豆腐を買って持ってきてくれた。今日が誕生日の生徒がいたため、ホストマザーがクッキーを焼いて持ってきてくれ、みんなでハッピーバースデイの歌を歌い、メッセージカードを送った。その生徒は、すごく喜んでくれ、みんなで記念撮影をした。

 その後は、ジェイミー先生、シャノーン先生、いくつかのホストファミリーの車に乗って、老人福祉施設へ移動した。新しくて、噴水のある美しい庭のある綺麗な老人福祉施設だった。いよいよステージに上がり、歌を披露するときがやってきた。今朝の練習の歌を思い出し、心配になった。しかし、本番では笑顔で上手に歌うことができた。ジェイミー先生が、後で「I’m proud of our students.」と言って褒めてくださった。折り紙交流では、生徒たちは笑顔で親切に折り紙を折って見せたり、作り方を教えたり、入居者の方々も笑顔でそれに答え、折り紙を楽しいんでくださっていた。日本から持ってきた新聞紙や折り紙で兜を作り、入居者の方々にかぶっていただいたり、リクエストされた手裏剣や鶴を作ったりして、時折、英語での会話を交えながら楽しい時間を過ごした。施設で働く方々も「very nice students , very kind students (とてもいい生徒たちですね、とても優しい生徒たちですね)」と褒めてくださった。

 登校するとすぐに、昨日延期になったベークセールの準備を行った。机と手作りのお菓子をラメッジセールの会場の入り口に運び、ラップやジッパーに小分けにしたり値段を付けたりした。また、ディスプレー用と買ってくれた方に喜んでもらえるようにノベルティー用の折り紙を折った。「Bake Sale」と書いた看板も作り、生徒たちがその看板を持って「Bake Sale~!! Bake Sale~!!」と呼びかけた。TCの先生は生徒たちを見て、アメリカ人のような振る舞いだと褒めてくださった。ラメッジセールに訪れた人々が、たくさん立ち寄ってくれ、生徒たちに笑顔と激励の言葉をくれた。折鶴を一緒に渡すととても喜んでくれ、それを見た生徒たちもとてもうれしそうだった。立ち寄ってくれた人の中の1人に、日本が大好きで日本で英語の教師がしたいという女の子がいて、生徒たちに日本語で話しかけてくれた。今、自分の気持ちを英語でうまく表現できず、もどかしさや苦しさを感じている生徒たちにとって、アメリカの方が自分たちの母国語である日本語を話してくれることがとてもうれしかった。また、生徒が英語で彼女に話しかけて、知らない英単語を英語の発音風の日本語で表現しても彼女は理解してくれた。生徒が英語で質問して、それをアメリカ人の彼女が日本語で答えている光景も面白いと思った。

 ランチの後は、教会を掃除してから、ボーリングへ出発だ!箒が5本と塵取りが2つしかない。さあ、どうするか、誰がどう動くかな・・・。さっと自分がするべきことを見つけられて動ける生徒と、どうすればいいかわからず立っている生徒と、明らかに足りない掃除道具を見て他の人に任せてしまう生徒がいた。それでは、いけないと指導をした。こういう時に自分で仕事を見つけ動ける人になってほしい。そして、いよいよみんなが楽しみにしていたボーリングへ出発〜!前日と同様にホストファミリーの協力で、車で約1時間かけてボーリング場に到着した。「先生、ボーリング初めてです。」という生徒も何人かいましたが、何度か投げるとコツを掴み、うらやましいくらいにストライクやスペアが次々に出ていた。この日もかなり盛り上がり、すごく楽しい時間を過ごすことができた。

ロスバノス レポート 8月05日(月)
 予定では、ゴールデンゲートブリッジへ行くことになっていたが、バス会社のストライキのために、翌週の予定と入れ替えて、サクラメント市へ行くことになった。バスで約2時間かけて、カリフォルニアの首都のサクラメントへ行った。まずは、州議事堂の前でみんなで写真を撮り、中へと向かった。議事堂の入り口では、厳重なセキュリティーチェックが行われた。州議事堂の中は、まるでどこかのお城のような芸術的で美しい作りだった。1階は、博物館のようになっており、州知事の事務室や秘書の部屋など様々な部屋が見学できた。廊下には、歴代の州知事や大統領の絵が飾られていた。上に上がって、下院議長室に入り椅子に腰かけてしばらくの間、部屋の様子を見た。

 そこからバスで約10分くらいのところにあるオールドサクラメントへ移動した。そこは、綺麗でとてもかわいく歴史を感じる街だった。お土産や食べ物屋、雑貨屋、洋服屋、アクセサリーショップなどとても素敵なお店が立ち並び、生徒たちは散策を楽しんだ。アメリカ風の可愛い雑貨や土産物を見ていると、あっと言う間に時間は過ぎ、集合時間になった。そこから1時間半かけて「Jelly Belly Beans」の工場へ行った。工場へ着くと、予想外にとてもたくさんの人がおり、工場見学をするために長い列を作って並んでいた。約50種類の味のジェリーベリービーンズがあり、ほかの味を楽しめる組み合わせのレシピ(例えば、クリームソーダ1個+カプチーノ2個+チョコレートプディング1個=ティラミスなど)が載ったパンフレットを読んだりしながら待っていた。そこには、一粒たったの4キロカロリーと書かれており、生徒たちは驚いていた。約1時間くらい列に並び、やっと工場の中に入ることができた。中では、ジェリーベリービーンズができる過程を3つに分けて見学し説明をしていただいた。そして、その段階ごとに試食をさせてもらった。いろいろな色のカラフルなジェリーベリービーンズが生産される様子を上から見てとてもきれいでした。

 工場見学の後は、お土産屋さんで買い物をしました。 中にある飲食店で夕食を買ってバスに乗る予定だったのですが、待ち時間が長かったために、飲食店は閉まっていた。そこで、「in- n - out」というハンバーガーショップに立ち寄ってもらった。アメリカに来て2週間が経過しているためか、バスの中で簡単に注文の仕方を説明しただけでためらうことなく自分でオーダーでき、全員がハンバーガーを買うことができた。やはりアメリカの食べ物は全てが大きい。特にドリンクのカップの大きさの違いには、生徒たちも驚いていた。そこから、1時間半かけてスタディーセンターへ戻った。

ロスバノス レポート 8月06日(火)
 昨日の疲れを引きずっているせいか、朝の出欠確認の返事は、あまり元気がなく表情もやや暗い生徒が何人かいた。ホームステイの期間の半分が過ぎ、そろそろストレスやフラストレーションを感じている頃かもしれない。そんな時に、ジェーミー先生とシャノーン先生から相談を受けた。全てではないけれども、いくつかのホストファミリーから、生徒たちが自分たち家族とあまり話をしないので、自分たち家族のことを好きではないのかもしれないなどの相談を受けたとのことでした。そこで、生徒たちに初心を思い出してもらうために、今日の英語の授業の自己表現の課題は、「なぜアメリカに来たのか。」という課題になった。初めに3つの英文を作り、ジェーミー先生とシャノーン先生が3つの中から1つを取り上げて、その答えについてさらに深く質問し、3つの英文を表現する作業をした。生徒たちの解答は、「英語をもっと話せるようになりたい。」「アメリカの生活を体験してみたい。」「アメリカ人の友達を作りたい。」「アメリカの食べ物を食べてみたい。」「英語でアメリカ人と話してみたい。」「アメリカの文化や習慣を学びたい。」「国際人になりたい。」「日本のことを伝えたい。」などがあった。生徒たちは、自己表現をしながら、何か感じることがあったようだった。

 その後、テキストブックにあるホームステイの心得についてもう一度話をした。基本的に自分のことは全て自分でやること、家族の一員として、自分の役割として何かお手伝いをすること、家族のルールに従うこと、家族に対してフレンドリーであること、ホストファミリーとの時間を大切にし、優先することなどをいろいろな例を出しながら説明した。2週間が経過したので、挙げられた例が自分と当てはまる生徒もいて、しまったという顔をしている生徒もたくさんいた。朝食、昼食作りや洗濯などは、日本では、おうちの方がしてくれることが多いが、アメリカは違う。そして、子供は自分の部屋にいるよりリビングにいて家族と一緒に過ごすことが多い。いろいろな違いを改めて感じ、残りの2週間をよいものにしよう、ここでしかできない経験をたくさんし、ホストファミリーとの時間を大切にしようと決意したようだった。今日の宿題は、ホストファミリーみんなの好きな朝食、昼食、夕食、おやつを聞いてくるというものでした。Do you like~?であれば、中学1年生も使えるし、食べ物の話題は、話しやすく盛り上がるので、とても良い宿題だと思いました。

ロスバノス レポート 8月07日(水)
 登校して、生徒たちに宿題について聞いて見ると、宿題を通じて会話ができた、話が盛り上がったという生徒が結構いた。それを聞いて安心した。午前中は、英語の授業を受け、午後からは、ホストファミリーでツインタイガースタジオのエリックさんとティナさん、その息子のティモシーとセイジンとそのお弟子さんたちがカンフーを披露してくれました。その中に、空手を習っているという生徒も一緒に参加してくれました。いろいろな道具を使ったカンフーは迫力がありとてもかっこよかったです。音楽と一緒にやるので、私にはダンスに似ているようにも感じられました。有名なカンフー兄弟達と引けをとらず、とてもかっこよい演技でとても誇らしく思いました。黒帯がすごく輝いていましたよ!!これぞ、文化交流!!

 その後は、ホストファミリーたちも参加して頂いて、一緒にスポーツやアメリカのゲームを楽しみました。日本にも似たものがあるものもあれば、初めてするものもありました。アメリカの子供たちにルールを教えてもらいながら、ゲームを楽しんでいました。また、卓球やバドミントンなど、その部活動をやっている生徒は腕の見せ所とばかりに、活躍した。それを見ながら、「スポーツ」や「ゲーム」などのツールがあると、英語がうまく話せなくても、容易にコミュニケーションが取れると改めて感じた。

ロスバノス レポート 8月08日(木)
 今日は、ブラックビアーズへ行く予定だったが急遽変更になり、午前中はロスバノスのシティーコミュニティーセンターへ行ってみんなでスポーツを楽しんだ。玄関の前に巨大チェスがあり、数名の男子がそこでチェスを楽しんだ。小学生の子供くらいの大きさの駒で、その大きさに驚いた。また、エアホッケーや卓球、バスケットボールなどそれぞれローテーションしながら楽しんだ。数名の女子はベンチに座っておしゃべりを楽しんでいた。ホストファミリーについて、朝食や夕食にどんなものが出されるか、アメリカのお菓子は何がおいしいかなど、途中でシャーノーン先生の娘さんのケイティも加わって話が盛り上がった。

 コミュニティーセンターで昼食をとり、映画館へ向かった。「ウルバリン」を見る予定だったが、もうすでにホストファミリーに連れて行ってもらって見た生徒が5,6人おり、「ウルバリン」「スマーフ2」のどちらかの選択になった。私も含めて、ほとんどの生徒が「ウルバリン」を見た。映画を見る前に、ドリンクやポップコーンを買ったが、生徒たちはもう慣れており、ためらわずにみんな英語でやり取りをして購入していた。ここでもやはり、アメリカのサイズの大きさに驚いた。何人かの生徒はLサイズを注文していた。ほかの人が飲んでいるものを見たことはあったが、実際に買って飲んでみるとそのサイズのかなりの大きさに驚いていた。ポップコーンも1つ買って、何人かでシェアーするので十分な量であった。「ウルバリン」は、映画の舞台が日本で、時折日本語も使われていて日本語が使われる時には、英語の字幕がでた。日本語を聞きながら、英語の字幕を見るのは、とても変な感じがしたが、このように訳すのだとそれもよい勉強になった。日本の風景に懐かしさを感じながら、見ていた。初めて見る映画だったが、なじみがあるように感じられ内容も理解しやすかった。日本に帰っても、時々英語字幕でDVDを見たら、すごく英語の勉強にもなると帰り際に、生徒たちと話をした。

ロスバノス レポート 8月09日(金)
 今日は、ホストファミリーと一緒にイベントへ参加するという生徒4人が欠席で、23人の出席だった。ホストファミリーと一緒にどこかへ出掛けるという理由での欠席以外は、毎日全員出席である。いいことだ!!みんな、毎日元気に登校してきます。教師としては、元気に登校してくれることが、一番大切なことだと思います。この日は、午前中授業で午後からは、募金活動の一つとして、ホストファミリーと一緒にカーウオッシュチケットを売ることになっていた。英語の授業は、fundraiserとしてどのようにチケットを売るか、その時の会話文をまず作り、練習をした。まず自己紹介をしてから、このチケットのお金がどのように使われるかなどを説明する英文である。生徒たちは自分たちがボランティアで洗車をすると思っていましたが、実際はガソリンスタンドへそのチケットを持って行ってもらい、そこで洗車をしてもらうというシステムだったことに少しがっかりしていた。

 ランチを食べた後は、帰る前にみんなで教会を掃除することになった。23人の生徒がいるが、モップが2本と箒が2本、塵取りが1つという掃除用具しかない。トイレ掃除を1班、椅子を全てどけて、戻すのを2班、掃除用具を使って綺麗にするのを1班、あとの1班は、必要なところに手伝いに行くことという指示を出した。ジェイミー先生とシャノン先生がトイレ掃除は必要ないですと言われたが、トイレットペーパーの補充や汚物やごみ集めなど嫌がらずにてきぱきと動く生徒たちを見て、とても感心されていた。日本の学校には、掃除の時間があるがアメリカにはない。私は、掃除の時間はとても必要で大切だと思う。掃除ができるということは、生きる力だし、掃除は、いろいろなことを学べるし、心を育てると思う。また、他の椅子係や箒、モップ、塵取り係、補助係、みんなてきぱきと動き掃除を終えた。

 今日は、待ちに待ったサンフランシスコへの1日遠足の日でした。このホームステイプログラムの最後のバス遠足である。生徒たちはみんな朝から興奮していた。約2時間かけてサンフランシスコへ着いた。前日にジェイミー先生から、サンフランシスコは、ロスバノスと違ってとても寒いので長袖、長ズボンを着て、ジャケットを持ってくるようにと注意があったが、ジェイミー先生が言っていた通りとても寒かった。最初に訪れたのは、ゴールデンゲートブリッジだった。やや霧がかかっていたが、そのぼやけた景色の感じに更に風情を感じた。橋が一番きれいに見えるスポットに行き、みんなで記念写真を撮った。そこからピア39へ向かった。着くまでの約30分の時間で、ランチタイムを楽しんだ。バス遠足の時は、通常の2倍くらいのビックランチを持ってくるように言われていたので、サンドイッチや野菜やフルーツにいろいろなおやつなどをたくさん持ってきて、周りの人に配ったり交換したりしていた。ピア39に着く前に、いろいろな注意事項や約束を確認した。ニューヨークで2日間行方不明になったホームステイ中の高校生の話があった後だったので、しっかりと話を聞いているようだった。

 到着して、まず写真を撮った。そして、6時半に蟹の銅像前に戻るという約束で解散をした。今まで十分にお土産を買う時間がなかったので、生徒たちはここでたくさんの買い物を楽しんだ。途中会うたびに、持ち物が増え、誰と誰に何を買いましたと楽しそうに話してくれた。また、友達同士でおそろいのビーチサンダルやTシャツやキーホルダーなどを買っていた生徒もいた。帰る前に空腹を満たそうと店に立ち寄ると、生徒たちがいて一緒に食事を楽しんだ。集合場所に向うと、もうすでに何人かの生徒は来ていた。2人の生徒が、集合時間になっても現れず、NYの事件のこともあったのですごく心配した。5分遅れて2人の生徒は現れたが、買い物に夢中になり時間を忘れてしまったとのことだった。とにかく2人が無事で安心したが、時間を守ることの大切さをもっと学んでほしい。

ロスバノス レポート 8月13日(火)
  朝の会で、まず出欠を確認した後、来週の月曜日はもう「さよならパーティー」で、その準備をこの1週間で進めないといけないという話をした。生徒たちは、少し驚き時間が過ぎるのは早いということを痛感した。残りの時間を大切にしてほしい。サンフランシスコへの遠足の疲れを引きずっているのか、午前中の英語の授業での生徒たちは元気がなく眠そうだった。生活の記録には、昨日のサンフランシスコでのこと、ゴールデンゲートブリッチを見て感動したことやたくさん買い物をしたこと、残金がいくらだということが書かれていた。週末の欄には、カーウォッシュチケットを売りに行った様子や買ってもらったことの喜びなどが書かれていた。近所の人や家族の友人などのところへホストファミリーに連れて行ってもらいチケットを売ったようだ。これもまた、いろいろな人と話ができる良い機会になった。

 ラ ンチを食べた後は、ホストファミリーのカープールでロスバノスの消防署へ見学に行った。数日前にロスバノスで火事があったらしく、煙の臭いがした。消防署に入るととても優しくて強そうな消防士さんが、笑顔で迎えてくれて説明をしてくれた。初めに消防車を見せてもらい、実際に乗せてもらい写真を撮らせてもらった。また、消防服が置いてある部屋を見せてもらい、何人かの生徒は実際に服を着せてもらった。質問はないかと尋ねると、「女性の消防士さんはいますか。」「この服を着替えるのにどのくらいの時間がかかりますか。」「今年、ロスバノスでは、何件の火事が起こりましたか。」などを質問した。その後、乾燥室や昔の消防車などを見せてもらった。昔の消防車は、レトロな感じでとてもかわいく生徒たちにも人気があった。最後に、ホースを持たせてもらい、放水をさせてもらった。この日は、とても暑かったので、放水の様子を見て涼むことができた。

ロスバノス レポート 8月14日(水)
 今日は、体調を崩して2人の生徒が欠席した。サンフランシスコで風邪をひいたらしい。朝の会で、来週の今頃はサンフランシスコ空港に向かうバスの中だということを話した。生徒たちに、ここに来る前に立てた3つの目標はどうなっているかを尋ねた。その目標を1つでも達成したと手を挙げた人は1人もいなかった。あと残り6日で、できる限り目標達成のための努力をしてほしいという話とアメリカでしか学べないことを大切にし、それにたくさんの時間を費やすように努めてほしい。特に、ホストファミリーと過ごす時間を大切にしてほしいと話した。生徒たちは全員私の目をじっと見て真剣にこの話を聞いていた。午前中は英語でした。今日の課題文は、@日本よりアメリカが好きなところとその理由Aアメリカより日本が好きなところとその理由だった。英語力の向上だけでなく、日々の課題はその時の生徒に必要なことを考え、いつも朝TCの先生が私に相談され決めています。異国や異文化を知ることは、その国の良さを発見することと、また自国の良さを発見すること、再確認することができる。新しいことを知ることは、自分の世界が広げることができる。「0」を「1」にする努力は、いくつになっても必要だと私は思う。中高生の時期に海外へホームステイをする経験ができるこの子供たちはすごく幸せ者だと思う。 

 英語の授業が終わると、「フィルマーチーズファクトリー」へ向かった。車で約30分くらいのところにあったが、自然に囲まれたとても美しいところで、とてもきれいな滝があった。まず、そこでランチを食べてから工場見学をした。初めにビデオを見せてもらい、その後アイスクリーム作りを体験した。アイスクリームを作る過程を歌にしてあり、その歌を歌いながらボトルを振る作業を繰り返した。優しく明るいお姉さんが楽しく説明してくれて、楽しくアイスクリームを作ることができた。自分で作ったアイスクリームの味は格別だった。その後、工場の歴史についてのビデオを見て、ロスバノスの酪農のについてやチーズができる過程や工場の様子、働く人が着ている服などが展示されているものを見た。その後は20分間の買い物タイムだった。チーズやアイスクリームがとても安い値段で販売されていた。たくさん試食もできて、とても楽しかった。その後、滝の前に行きみんなで写真を撮った。

  この日は、午前中は英語の授業で、さよならパーティーの時に渡すホストファミリーへのお礼の手紙を書いた。ジェイミー先生が、とてもかわいいカード、便せん、ステッカーをたくさん準備してくださり、子供たちは家族の一人一人のイメージに合わせて、それらを選び、カラーペンなどを使って、作成を始めた。いつになく真剣な様子だった。この1か月のことを思い出しながら、感謝の気持ちを込めて書いているのが分かった。絵が得意な生徒は家族の似顔絵などを描いたり、器用な生徒は、折り紙を作って貼ったり、いろいろな便箋を切り貼りして個性あふれるカードができた。辞書で何度も調べたり、周りの友達に聞きながら、自分の気持ちを伝えようと頑張っていた。なかなか進まない子供たちに、これはいつもの英作文とは違って、完全な文章である必要はないのです。自分の思いを伝えることが大切です。間違えを恐れずに、書いてごらん。という言葉に、子供たちは安心し、ペンが進むようになった。ランチタイムの11時30分になっても終わっていない生徒が、10人くらいおり、1つのテーブルに集めて作成するように声を掛けた。時間をかけてもいいものを作りたいという気持ちが嬉しかった。完成した手紙は、ジェイミー先生とシャノン先生が準備してくださった、ジェリービーンズの工場見学へ行ったときに撮った生徒の個人写真がプリントされたカップの贈り物と一緒に、かわいい紙袋の中に入れて、さよならパーティーの時にホストファミリーに贈られる。とても素敵な贈り物だ。

 ランチを食べた後は、さよならパーティーの準備に取り掛かった。最初に、事前にみんなで歌うと決めていた「カントリーロード」の英語曲と日本語曲を練習することにした。歌詞を見ながらCDに合わせて英語と日本語と交互に歌ったがなかなか声は出なかった。特に英語曲になると、更に声が小さくなった。何度か歌詞をメロディーなしで読む練習をした。指揮者が必要ということで、経験者のある生徒が引き受けてくれた。とてもきれいでかっこいい指揮でした。練習時間は、今日、明日、そして本番の月曜日とわずかな時間しかなかった。「さあ、もう一回いくよ〜!」と何度も繰り返す私に、「先生ってスパルタだね。」という声に気が付けば、長い時間歌っていた。休憩を入れることにした。でも、何だかんだ言いながら、確実に上達し声量も大きくなっている生徒たちをかわいいと思った。次は、アンジェラアキの「手紙」を練習することにした。そうしているうちに3時が過ぎ、ホストファミリーが迎えに来る時間になり、1人、2人、と帰宅していった。

ロスバノス レポート 8月16日(金)
 さよならパーティーの準備ができるのも、今日が最後です。朝の会で、今まで1か月違う国の私たちを温かく受け入れ、本当の家族の一員のように大切に接してくださったホストファミリーにと感謝の気持ちを伝えるためにもみんなで絶対さよならパーティーを成功させなといけないという話をし、時間がないので全力で真剣に取り組むこと!という注意をした。また、週末はホストファミリーと過ごす最後の週末だということを伝え、そして帰国の準備も進めるように言った。料理班、展示紹介班、デモンストレーション班に分かれて、さよならパーティーの計画と練習をする。月曜日は、さよならパーティーの料理100人分のカレー、肉じゃが、サラダとおにぎりを全員で作るということを伝え、料理班には分担と必要な材料を書いてもらった。私自身も100人分の料理なんて作った経験はないので戸惑った。家庭科教諭が調理実習は大変だと嘆いていたのを思い出したが、もうやるしかない。生活の記録を読むからに、ほとんどの生徒がホストファミリーに作った料理は玉子焼きだ。すごく不安だ。大丈夫なのだろうか。という私の不安とは裏腹に子供たちは、調理実習をイメージしたのか、いや、ホストファミリーが自分たちが作った料理を喜んで食べてくれることをイメージしたのか、とてもはしゃいでいた。流れを説明し終え、歌の練習を開始した。今日は、CDではなく、ピアノ伴奏と合わせてみようということを生徒に伝えた。まずは、「カントリーロード」生徒が伴奏をしてくれることになっているが、日本語と英語は楽譜が違い、手元にある楽譜は英語の方らしい。みんなにそのことを話し、意見を出し合い最初にアカペラで英語の出だしを歌い、前奏が入り1番を歌いだし、日本語の1番を歌うことになった。個人的にアカペラでの英語の歌いだしがとても好きだ。伴奏者と指揮者が話し合い、歌い始めるタイミングをみんなに説明した。昨日よりは、かなり上手に歌えるようになっている。次に、「手紙」を歌う練習をした。何と、ジェイミー先生が生徒たちの歌声を聞いて、涙を流された。生徒たちはそれを見て驚き、でも自分たちのことを思ってくださっているという気持ちが生徒たちの心を動かした。それから、歌声は驚くほどよくなった。歌詞の意味は分からないけど、子供の思いが伝わってきたらしい。「この期待に応えないとね。」という話をすると、何人かの生徒が、この「手紙」の歌詞の意味をジェイミー先生とシャノン先生に教えたらきっともっと感動してくれるはずと話したので、「手紙」の意味を伝えた。そんな深い意味があったのかと2人の先生は驚いていた。意味は分からなくてもメロディーと歌だけで感動するらしいが、今、意味を知り更に素敵に聞こえるとおっしゃってくれた。ホストファミリーもそう思ってくれるといいな・・・。明日、しっかり心を込めて歌い感謝の気持ちを伝えたい。

 次に、各グループに分かれて月曜日の準備を行った。料理班は、材料と分担の確認をして、文化紹介班を手伝うように言った。昨日考えた材料のリストを100人分の量の計算をし、作り方を知識やガイドブックを見ながら確認していた。高校生を中心に手際よく確認が終わり、文化紹介班の部屋の装飾のために必要なものの作成の手伝いにまわった。
文化紹介班は、室内の飾りつけのデザインと必要な材料と道具を確認し、装飾や紹介に必要な折り紙や新聞紙兜、壁に展示する紙にお別れのメッセージや絵などを描いた。男子は、日本の遊びとして、スーパーボールとメンコを紹介するということで、そのために必要な桶を探してもらい、場所と担当を確認していた。この1か月の思い出話をしながら折り紙などを楽しそうに作っていた。デモンストレーションの班は、実際に衣装や道具も持参していたので、まずは出し物ごとに分かれて練習した。後に全員で合唱も入れて一通り通して練習をするということを伝え、個人の練習が終わったら、司会とデモンストレーション班のメンバーだけで流れを練習した。空手を披露する生徒は、まずは空手のことを英語で紹介したいと紹介文を英語で考えた。そして、流派ごとに分かれ形をどのように披露するかを考え、練習をした。他の生徒も、それぞれ真剣に披露する演目の練習をしていた。2時40分になり、全員で一度流すことになった。流れと動きを確認し、練習していると、ホストファミリーが迎えに現れ、生徒たちが下校し、結局全員で通すことはできなかった。
ロスバノス レポート 8月19日(月)
  いよいよ今日がさよならパーティーの当日の日です。朝の出欠を確認し、みんなの気合を入れるための話をした。午前中に料理を終わらせることを目標に係分担を発表して、衛生管理について、火や包丁を使うのでくれぐれも注意をすること、何かあったら先生たちにすぐに知らせることを伝え、2つのキッチンに分かれて料理を始めた。とにかく分担をしっかりして効率よく行いなさいと言った。キッチンに人が多すぎるために、ジェイミー先生とシャノン先生が部屋の飾りつけも同時進行しようという提案をされ選ばれし男子生徒たちが装飾に取り掛かかった。まずは、スライドショーのために窓に紙を貼った。そして、装飾に風船を使うために、膨らませていると、風船が飛び始めた。そして、しばらくするとバンッ!!という大きな音が連発して鳴り、私を憤慨させた。文化紹介班のリーダーと女子を数名連れてきて、指示と分担をして装飾を再開した。生徒が書道で書いた「さよならPARTY」の文字はとても美しく日本文化に誇りを感じた。風船でハートの形や丸形を作り、窓や壁にかわいく貼り付けてくれた。シャノン先生が「Very Pretty!!」と感激されていた。他には、私を含めたチームロスバノスのメンバー28名の名前をきれいにカラーペンで書いたものを壁に貼り付けたくれていた。キッチンでは、ちらし寿司係りが薄焼き卵を焼いていた。心配だったが、きれいな黄色の薄焼き卵が完成し、それをくるくる丸めて切っている姿から、おお!!日頃から手伝いをしているなということを感じさせた。おにぎり係は米を洗い、炊飯器にセットした。また、アメリカでは、肉が塊で売られているため、大きな塊を食べやすいサイズに切った。最初は、ぎゃーぎゃー言いながら肉に触っていたが、こなしていくうちに慣れ、肉屋になれそうだと自画自讃していた。カレーチームは、にんじんとたまねぎを分担して切っていた。肉じゃがチームでは、ピーラーでジャガイモの皮をむき、別の生徒がそれを切るというスムーズな流れ作業で行われていた。切り終えた肉や野菜を協力して炒め始めた。12時が過ぎる頃カレーが完成した。また、炊けたご飯でチャーハンを作り、それを手分けしておにぎりにした。肉じゃがチームも味付けに入りますと私を呼びに来た。100人分の味付けなのでとても不安だった。かなりの量の砂糖を入れ味を見たが、まだ甘さが足りず更に加えた。アメリカ人好みにするには、甘めにするのがいいと思い、砂糖を多めに使った。1時前には、料理はほぼ完成し、ランチタイムに入った。

 ランチが終わるとさよならパーティーのリハーサルを行った。司会のアナウンスも含めて座る位置や出てくるときの動きやタイミングなどから練習をしたが全部を通す時間はなく、全員での合唱と何名かの実演のみの練習になった。本番当日ということで全員が真剣に取り組むことができた。「手紙」の全体合唱の練習の後に全員で円陣を組んだ。1ヶ月一緒に過ごしてきた仲間達なのでスムーズに肩を組み、円陣の形を作ることができた。さよならパーティーがこのチームロスバノスの集大成であり、お世話になったホストファミリーに感謝の気持ちを伝えるためにもみんなの力で成功させようという話の後「おー!!!」という掛け声で閉め、みんなとの絆を感じた。その後、会場設営と準備に入った。文化紹介班の男子は桶に水を張り、スーパーボールを入れたり、メンコを並べた。また、椅子やテーブルを出しクロスを敷いたり、日本のお菓子を更にきれいに並べた。女子が透明の紙コップに折り紙を挟み、コップの中にポッキーを入れかわいく盛り付けた。生徒が日本から持ってきたラメッジセールに出す予定の品々をホストファミリーの方々へ1人一つずつもらっていただくことになり、それをきれいにディスプレイした。会場の準備も整い、生徒達はいったんホストファミリーの家に帰っていった。

 さよならパーティーは、18:30開始だったが、18:00にはほぼ全員集まった。生徒達は、浴衣や甚平などを着て登校した。ジェーミー先生の旦那さんが大きなケーキを2つ準備してくださり、1つずつ日本の国旗とアメリカの国旗の絵を描いてくれた。生徒たちを集め確認事項を伝え、パーティーが始まった。ホストファミリーの方々が生徒たちの作ったカレーや肉じゃがを取りに来た。自分達が作った料理を食べてもらえるか、生徒たちは不安そうに見ていた。おにぎりがあまり売れていないと残念そうにつぶやいていた。少し時間がたつと、スーパーボールにたくさんのアメリカンキッズが集まってきた。すごくおもしろいようでずっと賑わっていた。隣では中高生くらいのアメリカの子供がメンコに挑戦しなかなか裏返らないメンコに必死に挑んでいた。その隣の日本のお菓子コーナーも、人気がありたくさんの子供が集まっていたが、お母さんたちが「お菓子は、ご飯の後!!」と叱っているのを見て、日本のお母さんたちも子供に同じことを言いますよと言い、何人かのお母さんたちと大笑いをした。お世話になったホストファミリーの方々にご挨拶にいくと、たくさんの温かい言葉を掛けてくださった。さあ、いよいよデモンストレーションの時間です。まず最初にジェイミー先生が紹介をしてくださり、その後MIkino&Suzunoのリコーダーの演奏から始まった。「ミッキーマウスマーチ」を演奏し、2人のかわいい演奏に会場は温かい雰囲気になった。次に、全員で「カントリーロード」の合唱をした。最初のアカペラは元気がなかったが、とてもきれいに歌えた。Haotoのピアノもとてもきれいでした。次に、Sotaによるけん玉が行われた。コツコツというけん玉の音が響くほどみんなが集中して見ていた。最後の決め技は、練習時は、失敗すること何度かあり、2,3回やり直したが、本番では、1回で決めることができ、会場中に拍手が響き渡った。次は、Haotoによる「トルコ行進曲」のピアノ演奏でした。力強く素敵な音が響き渡った。次は、Daichi&Shiori&Yukaによる空手演技でした。純白の空手着を着た3人はいつもとはちがう雰囲気で、演技も凜としてとても格好良かった。次は、Kodai&Tomaによるギター演奏と歌でした。Kodaiの素直で一生懸命な歌声とTomaの優しく存在感のあるギター演奏に感動した。その次は、Shokiによるダンスでした。ノリがよい曲で、ダンスもとても格好良く会場中が手拍子をしてくれて、すごく盛り上がった。そして、次は生徒を代表してMizuhoがスピーチをした。伝えようとする気持ちが大切ということ、アメリカで多くのことを学べたこと、とても素敵なホストファミリーに出会えたことに感謝するという内容のスピーチでした。そして、私のスピーチの後、全員で「手紙」を合唱した。その後に、一人一人の笑顔写真とホストファミリー全員と写った写真に生徒からのお礼のメッセージをのせたスライドショーを上映した。その時点でほとんどの生徒が泣き出してしまった。そして、ジェーミー先生とシャノン先生に、生徒とホストファミリーの名前を呼ばれ、前に出て行きお礼の言葉を伝え、プレゼントと手紙を送った。家族全員とハグをして、記念撮影をした。その時は、ホストファミリーへの感謝と別れの寂しさに全員が涙を流した。その涙を見て人との出会いはすごいなと改めて思った。その後、ジェーミー先生とシャノン先生に生徒たちから感謝のメッセージを書いた色紙とプレゼントを贈り、2人の先生がとても喜んでくださった。その後、何と!「We have surprise!!
SUNNY!!」と私のニックネームが呼ばれ、生徒たちは私にメッセージが書かれたかわいいカードをプレゼントしてくれた。すごく嬉しくて涙が出てきました。本当にありがとう。とても素敵な感動のさよならパーティーとなった。

ロスバノス レポート 8月20日(火)
  朝登校すると、会場は昨日のままで、さよならパーティーの余韻が残っていた。生徒たちはいすに座って昨日の感動と家に帰ってからホストファミリーとどんな話をし、どんな風に過ごしたかなどを話していた。いよいよ明日は帰国する日です。とても寂しく、この1ヶ月間の中身を振り返った。出欠確認の後、今日のランチはジェイミー先生とシャノン先生が準備してくださるということで、スペシャルサンドイッチかピザどちらにするかの投票を行った。投票の結果、スペシャルサンドイッチに決まった。スペシャルってどんなサンドイッチかと心を弾ませた。その後、1か月間お世話になったこの場所をきれいにしようという話をし、トイレ、キッチン2カ所、教室と各グループに分担をして掃除を始めた。調理した後のキッチンはすごく汚れておりキッチン担当のB班はとても大変だった。掃除が、終わりスペシャルサンドイッチが登場した。野菜とハムやローストビーフやサラミやツナなどが挟まっており、パンの種類もいろいろありとてもおいしそうだった。レディーファーストということで女子からサンドイッチを1人2つずつとチップスを1つとジュースを選んだ。みんなが選んだ後に私たちも選んでいると女子が先生こっちに来て一緒に食べましょうと誘ってくれた。ジェーミー先生やシャノン先生も一緒に昨日のさよならパーティーの話をしながら食べた。楽しい食事をしていると、隣のテーブルから男子の悲鳴が聞こえた。何と、サンドイッチのサイドに野菜やピクルスが置いてあり、好みでそれらをサンドイッチに加えて食べ他のですが、その中にハラペーニョ(メキシコ唐辛子と呼ばれる緑色のタバスコの原料になるもの)があり、ピーマンかピクルスと思って食べたという。前のテーブルへ走って行って急いでジュースを飲み干していたが、なかなか辛さと舌の痛さは収まらなかった様でした。食後は、1ヶ月間の自己評価シートを記入し、残り時間はゲームをして楽しく過ごした。最後にスーツケースの重さは50パウンドをしっかり守ることと、時間に遅れにことを確認して終わった。
ロスバノス レポート 8月21日(水)
 いよいよ帰国する日がやってきた。スタディーセンターへ到着すると、生徒はホストファミリーに今までのお礼の言葉を言ったり、ハグをしたり、写真撮影をしたりしていた。声をだして号泣している生徒やホストファミリーの胸の中で泣く生徒、そしてホストファミリーもとても悲しそうであったり、一緒に泣いている人もいた。このあっという間に感じた1ヶ月の時間で育んだものはとても計り知れないものだ。人の出会いてすごい。アメリカへ来て1週間がたつか経たないかという頃は、何人もの生徒がホームシックにかかり、夜部屋で泣いたり、日本へ帰りたいと言ったり、学校でも暗い表情を見せたりしていたのに・・・。きっと、ホストファミリーからたくさんの優しさや愛情をもらい、それに感謝の気持ちを感じているのだろう。いつまでも名残惜しく、ホストファミリーと離れない生徒もいたが、出発しないといけない時間になった。バスに乗っても窓からずっと自分のホストファミリーを見て何度も何度も力強く手を振っていた。バスが出発しても、お互いに見えなくなるまで手を振り続けた。しばらく余韻に浸り、その後今までにとった写真のスライドショーをみんなで見た。ここでもまた泣く生徒がいたが、感謝の涙、感動の涙、人を思って流す涙は、とても綺麗でかっこいいと思った。

 それから2時間かけてサンフランシスコ空港へ到着した。そこまで、一緒に来てくださったジェーミー先生とシャノン先生ともいよいよここでお別れだ。一人一人とハグをして感謝の言葉を述べあい、お別れをした。とても明るく元気で、生徒達のことを大切に思ってくださった素敵な先生方でした。飛行機に乗り、しばらくは機内のゲームなどを楽しんだり、私に、この1ヶ月の感動や楽しかったことをたくさん話してくれた。かわいい生徒達だ。そして、ガイドブックの後ろにある1ヶ月の感想を書き始めた。みんないい表情だった。約10時間の長いフライトもあっと言う間に終わった。成田に到着すると、日本語の看板や日本人、日本の雰囲気に安心し嬉しかった。鹿児島までの飛行機の中では、ほとんどの生徒が、寝ていた。鹿児島に到着すると、たくさんの保護者の方が入り口からこちらを見ていらっしゃるのが見えた。子供の帰りを楽しみにまっていらっしゃる姿を見て、子供達もすごく嬉しそうだった。さあ、この1ヶ月でどのくらい成長したか。1ヶ月間でかなりたくさんの発見や経験をし、それを通じてたくさんのことを学んだのは確かです。知識的なものもですが、心身の成長はかなり大きなものだと思います。これから、この子供達がどう成長し、社会で活躍していくかとても楽しみにしています。みんな、とても素敵な1ヶ月でしたね。本当にありがとうございました。

 

 

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