MNCCスタッフによる活動写真・動画と、引率者による文章レポートを掲載します。上記バナーをクリックしてご覧ください。

 
レポート更新情報
更新日
期 間
7月29日
8月05日
8月09日
8月16日
8月19日
8月27日
 8月19日(月)-8月21日(火)

 那覇空港を出発して、静かにフライトを過ごした。成田では乗り継ぎのため、時間がなく急ぐ結果となったが、疲れている中みんながしっかりと協力してくれた。機内では、ずっと同じ姿勢だったり、寝心地がよくないので、きつかった、つらかったという感想があった。機内食もそれぞれが楽しんだようである。シアトル空港に着いてから、ドキドキの入国審査と税関を通過した。

 メインターミナルまでは、専用の地下鉄を使って行くが、何名かの生徒を連れて、センタースタッフより先に移動することになってしまった。どこで降りるかセンタースタッフに前もって聞いていたので、その駅で降りたが、本当に合っているのかPA自身が不安だったので、センタースタッフが来るまで、次の行動には移れなかった。メインターミナルでは、Jana先生とLinda先生に会うことができ、集合写真などを撮ってCentraliaへ向かうバスへと向かった。車内では、見えてくる景色に「すごい」「大きい」「何だろう、あれ」など、初めて見るものに感動している様子だった。しかし、多くの生徒がフライト疲れからか後半は寝てしまっていた。

 ホストファミリーとの待ち合わせ場所となっているSafewayに到着し、無事全員がホストファミリーのもとへ帰り、長い1日が終わった。生徒も言うように、本当に長い一日となった。「24日を2回過ごしたようだ」という感想からもよくわかる。

セントラリア レポート 7月26日(金)

 今日は午前中にオリエンテーションと授業を少し終え、持ち寄ったランチを食べ、午後は市内の施設を歩いて観光した。オリエンテーションでは、TCからのプレゼントを受け取り、自己紹介をし、シャワーの入り方や、ホストファミリーとの会話によって完成するホームワークの説明、アメリカに来て感じた印象を書くタスクを出し、生徒が辞書片手に取り組む姿が見られた。みんな緊張しているのか、自己紹介や何か質問に答えるときはとても自信がなさそうで声が小さかった。TCの先生によるウクレレ演奏や、歌の練習もあったが、歌は結構声が出ていたように思うし、上手に歌えていた。それからグループを二つにわけ、二部屋を使って授業をおこなった。アメリカでの生活の中で使える表現などを学び、ボールを使って英語で簡単な質問をし合うゲームをしたり、発音を学習する時間もあった。

 ランチの時間は、TCの先生による個人面談も入れながら、楽しく過ごした。この時間は授業時の声よりはるかに大きく楽しそうだった。TCの子供たちもその場にいたので、ランチ時間にグループの輪に誘って会話するよう促したが、少しだけ簡単な会話ができた。何人かの生徒にとってはそれがトライになったと思う。ホストファミリーとの生活はどうか、何か困ったことはないかと生徒の状態の把握にも努めた。 午後は、市議会、消防署、警察署、古い建物、図書館、カーショップなどをめぐり、そこの責任者やスタッフに仕事や歴史について学ぶことができた。消防署では、実際に防火スーツを着たり、車内に入ってみたり、24時間勤務のためのベッドルームやキッチン、リビングなどを見てまわった。警察署では、手錠をかけられるという体験ができ、喜んでいる(?)ようだった。パトロール隊員や、捜査班などのオフィスを見学することができた。警察署見学の最後に、先ほどあった消防署員たちが緊急出動をして現場に向かっている姿を2度も目の当たりにし、しかもそのスタッフたちが私たちを見つけて車内から手を振ったことにもみんな驚いていた。図書館、カーショップでは、質問の数も増え、とても積極的な姿勢が見られた。

 それぞれがホストファミリーの迎えで帰ったあと、5時半からは近くの公園でウェルカムパーティーをした。ホストファミリーが持ち寄ったピザやケーキ、ドリンクを楽しみ、それぞれのホストファミリーが交流できる場ともなった。生徒たちはケーキやドリンクの味を「個性的」と感じたようで、食べなれない味や飲みなれない味にさまざまな感想をもっていた。嫌いなものは嫌いと言っていいらしいよーと教えた。何人かのホストファミリーと話をしたが、みんな口々にとてもいい子たちだと言っており、とてもうれしくなった。生徒たちのことを大変気にかけていることも伺え、生徒たちにとってこのホームステイーがすばらしいものになってほしいなと切に思った。小さなホストシスターやブラザーたちもいて、にぎやかなパーティーになった。生徒たちが楽しんでいるようで、とてもよかった。本来私たちのTCをする予定だったJoy先生も車椅子でいらしていたので、生徒たちの姿を見てとても喜んでおり、生徒たちはJoy先生の怪我の具合をとても心配していました。

 今日は、朝からチャイルドケアセンターに行って、1,2歳のこどもたち5人や、3〜5歳のこどもたち5、6人と触れ合いました。もっとたくさんいるのを想像していたらしく、「少ないですね。これだけなんですか?」と私に聞いてくる生徒もいました。

 最初に、クラスで練習した英語の歌2曲と日本語の歌2曲を、Jana先生のウクレレに合わせて歌いました。“You are my sunshine”と“Take me out to the ball game”、「ぞうさん」と「かえるの歌」を歌いました。こどもたちはとても喜んでいて、生徒たちも嬉しそうでした。それから日本から持ってきた折り紙や新聞紙、けん玉、竹とんぼなどを使って遊びました。こどもたちの部屋にある絵本を読んであげたり、一緒に塗り絵や字を書いたりして、とても楽しそうにコミュニケーションをとっている姿が印象的でした。アルファベットをこどもに教えている子もいました。ランチの時間が近づいて、1,2歳の子と遊んでいた生徒たちは、ランチの準備のお手伝いをすることができました。

 ランチの時間になったので、こどもたちとはさよならをして、スタディーセンターに向かいました。スタディーセンターでは、買い物をするときの表現を学んだり、トランプを使ってゲームをしたりしました。授業が終わって、翌日予定されていたピザづくりはなくなってカップケーキだけを作ることになったと伝えると、みんなとても残念そうでした。おいしいカップケーキが作れるでしょうか?

セントラリア レポート 7月30日(火)

 今日は、午前中は授業を受けて、午後はアメリカのバースデーパーティーを体験したり、Linda先生の娘二人からアメリカの十代の子たちがやるクールなあいさつ、遊びなどを教えてもらいました。Jana先生と、HangmanやSimon Saysのゲームもしました。バースデーパーティーでは、パースデー用の飾りつけをしたり、カップケーキにそれぞれがfrosting(フロスティング)を使ってデコレーションをして、キャンドルをたてて、みんなでHappy birthday to youの歌を歌いました。frostingは砂糖でできていて、ライトブルーやピンク、ホワイトに色の着いた玉が入っているもの、チョコレートなどがあり、生徒たちはあまり好きじゃないようで、少しだけつけて終わっている子がほとんどでした。ちゃんと食べていました。その後は、顔を上に上げるクールな挨拶をならい、Pin the tail on the donkeyという、目隠しをして回り、壁に貼られたロバの絵のお知りのところに尻尾のシールを貼るというゲームをしました。日本のスイカ割のように盛り上がりました。リズムを使ったゲームも教えてもらい、楽しんでいました。

 そして、アメリカの誕生日でよくやるPinataをしました。猿の張子を天井からつるし、目隠しをしてその猿を棒でたたき、穴が開いたらキャンディーなどのお菓子が落ちてくるものです。全員が最低1回はたたき、なかなか割れないので、最後に7月生まれの子が目隠しせずにたたき割ってくれました。みんなとてもうれしそうにキャンディーを拾っていました。そのあとは、Hangman(ハングマン)やSimon Says(サイモンセズ)のゲームをして終わりました。明日はスポーツデイなので、みんなとても楽しみだそうです。

=======ある生徒の日記

 今日はカップケーキを作るのかと思っていたら、デコレーションだけでした。でも、たくさんのカップケーキを見たら、テンションが上がって、楽しかったです。アメリカのBirthday Partyは、頭に帽子をかぶったり、壁に飾りつけをしたりなど、日本ではあまりやらないことをたくさんしました。特に一番面白いと思ったのは、Pinataというキャンディーが入ったサルの人形を、棒で壊すゲームです。最後に私が壊すことになったのですが、全然壊れませんでした。可愛いサルの人形を壊すのはすごくかわいそうでしたが、誕生日にこのゲームをやるのはいいなと思いました。また、円になってやるリズムのゲームも日本で広めようと思います。今日の夕食は私の大好きなスパゲッティでした。大きいソーセージが入ってて、びっくりしましたが、とてもおいしかったです。

セントラリア レポート 7月31日(水)

 今日は、午前中は授業を受けて、午後はRiverside Parkで遊びました。授業では、1845年ごろのアメリカの生活や歴史などがわかる脚本形式の本を読んだり、感情を込めて会話文を読み、どんな感情なのか、どんな状態なのかを当てるゲームをしたり、トランプを使って月の名前を言いながら場に出し、同じカードが出たらsnapと言ってカードの上に手を載せるという日本でやる一休さんに似た要領でやるゲームもしました。パズルをやっているグループもありました。なかなか授業にも集中して参加している様子が伺えたので、成長が見られます。

 午後のRiveside Parkでは、野球をやる予定でしたが、グローブが足りなかったため、キックベースボールをやりました。ホストファミリーの子たちも4人ほど混ざってやってくれました。じゃんけんで適当に分けて戦ったら7−0という結果になったので、トレードしてチーム構成を変えをしましたが、勝敗はよくわからないまま終わっていまいました。フリスビーや鬼ごっこもしました。全員が同じ気持ちでゲームに参加できたらよかったのですが、「やりたくない」けど参加している生徒、「やりたくない」という意思表示が出ている生徒、「みんなで楽しみたいのに」という生徒、いろんな気持ちがグラウンドに広がっているのが見えました。すごく短い期間一緒にいる仲間です。今ここで、今ここにしかいない仲間と100%楽しんでほしいのですが、なかなか難しいようです。

 一見するとみんなホームシックにかかっていないように見えますが、目に余る行動や、少し自己中心的な発言が多くなっているときは、気持ちの不安定からくる行動の現われかもしれないと、本人の内心の気持ちにも目を向けることが必要になっています。みんなで笑顔で帰りたいですね。大きなトラブルが起きないようにと少し緊張します・・・。明日は終日研修でシアトルです。みんないい子にしてくれるかな・・・?

 今日は、終日研修の日で、シアトルに行きました。朝7時45分の集合でいつもより早かったのですが、みんながんばって来て、8時過ぎにはバスに乗って出発しました。約2時間ほどバスに揺られ、途中シアトルマリナーズの本拠地であるSAFECO FIELDやSpace Needle(スペースニードル)が見えました。最初の目的地はワシントン大学で、バスを降りるとすぐにリスの歓迎を受けました。みんなでカメラを向け必死で撮っていました。そして、しばらく行くとある大きな噴水の前で集合写真を撮りました。大きな敷地に広がる約100年近く前に建てられた大きく装飾豊かな彫刻の建築物はとても圧倒的でした。

 次に向かった先はSeattle Center、Space Needleで、お土産をそれぞれが買ったり、集合写真を撮ったりしました。宇宙食のアイスクリームを買ったり、お土産記念コインなどを買っている子もいました。最後の目的地は、Pike Place Marketという市場通りで、たくさんの花や野菜、食べ物が売られていました。人が多く、みんながはぐれやしないかとハラハラでしたが、それぞれが協力し合って、周りがちゃんと着いてきているか気をつけている姿もみられました。途中ディナーとなる軽食を自分たちで購入している姿も見られ、どきどきしながらオーダーをしていました。ホットドッグなど「おいしい、おいしい」とほおばっていました。ストリートパフォーマンスや、馬に乗った警察官にも遭遇し、写真を撮って楽しんでいました。Starbucksの第一号店もあったので、その店の写真を撮る人、コーヒーを購入する人もいました。楽しんだようです。
バスで帰る途中、マクドナルドに寄り、マーケットで食事をしなかった人はそこでディナーを購入しました。メニューにはハンバーガー、チーズバーガーといったシンプルなものは見当たらなかったのですが、オーダーしてみるとあったので、生徒も自分のほしいものをオーダーできホッと一安心していました。

 8時に学校に戻ってきて、バスを降りた生徒たちが言ったのは・・・「バスの中が一番楽しかった!」でした。うーん、なんじゃそりゃー!?という感じでしたが、バス車内で楽しいおしゃべりをして、仲間との距離感がぐっと縮まって、ますます帰りたくなくなってしまっているのでは・・・?

セントラリア レポート 8月02日(金)

 今日は、午前中は授業で、午後にFarmer's Marketと、ローラースケート場と新聞会社に行きました。授業では、Jana先生が準備してくれた衣服や帽子、マフラーなどを選んで、それを着るモデルと身につけているものを紹介する人でペアを作り、発表するというものや、買い物で使える英語表現を学んだり、アメリカには様々な背景をもって移住してきている人がいるということを学びました。
午後の地域見学のFarmer's Marketでは、生徒たちが英語を使ってお店の人たちと話をしている姿が見られました。「ココナッツが嫌いです。ココナッツの入っていないお菓子はありますか?」「このミシンはどうやって使うんですか?」「この花はなんですか?」「レシートをください」など積極的なコミュニケーションが見られ、TCの先生も嬉しそうでした。買い物も慣れた様子でお金を出していました。

 マーケットのすぐ近くにローラースケート場があり、Linda先生の計らいでそこに行くことになりました。少し割引をしてもらって、全員がローラースケートで滑りました。上手な子達もいて、とても生き生きしていました。最初は転びながら失敗しながら、恐る恐る滑っていた子達も時間が経つにつれコツをつかみ、最後は楽しそうに滑っていました。2時間近く遊んで、学校に帰ろうとしたのですが、途中新聞社があったので、Linda先生の計らいでそこにも寄ってみました。突然の訪問にも関わらず、新聞社の方が親切に社内を案内してくれたので、本当にいい経験になりました。お客様相談室、ニュースルーム、広告、デザイン、編集などいろいろなセクションがありました。「僕たちのことは明日の新聞に乗りますか?」と英語で聞いている生徒もいました。答えはNoでしたが、聞けて満足気でした。
週末、みんなどのように過ごすのでしょうか?月曜日に日誌を確認するのが楽しみです。

セントラリア レポート 8月05日(月)

今日は、午前中が授業で、午後はLinda先生が授業や活動に同行させている娘さん二人との交流会でした。午前中の授業では、若い子達が使うスラングを中心に習いました。日本の学校では教えてくれない表現「hang out」、「have a blast」、「phat」や、going to=gonna、want to=wannaなどの短縮表現を学んで、楽しかったという感想が多かったです。

 午後の活動の交流会では、髪を染めるのは何歳からOKなのか、化粧はいつからしていいのか、日本人の男性をどう思うかなどなどいろいろな質問が飛び交いました。話を聞いていくなかで、アメリカの中高生たちは、日本の中高生と比べて、規則やルールに縛られていないという印象を受けました。生徒たちの日記にも、アメリカは自由だという感想が見られました。交流会は午後の前半で終わり、残りの時間を使って、近くの丘にハイキングに行きました。Seminary Hill Trailsというところで、約15分ほどのハイキングをしました。何か動物に遭遇するということもなく、森の中を黙々と歩いたという感じでした。木曜日にはMt. Rainierにも行くので、予行演習になったのではないでしょうか?帰りには、すぐ近くの生徒のホストファミリーの家にみんなで行き、庭で飲み物や軽い食べ物をいただき、休憩をしました。急な訪問でも、笑顔で迎えてくださり、おもてなしまでしてくださったホストファミリーに大感謝です。そんな素敵なホストファミリーのもとで過ごしている生徒は幸せですね。生徒たちの日記の中に、「ホストファミリーに感謝です」という言葉を見つける度にうれしくなっています。

セントラリア レポート 8月06日(火)

 今日は、午前中に授業をし、午後はボーリングでした。午前中の授業では、いつものように歌を歌ったり、職業の名前や、これまでの復習となるゲームなどをして勉強しました。ホストファミリーへの感謝の気持ちを手紙に書く活動をするグループもありました。午後がボーリングということもあって、集中力散漫な生徒が少なくなかったことは否めません。

 ランチの時間には、Jana先生と一緒に来週のCar Wash使うサインボードを作っている生徒もいました。Car Washでは、日本から持ってきた要らないものなどを売って、アメリカの子供たちを日本に呼んでホームステイをさせるプログラムの資金造成をします。楽しみなイベントの一つでもあります。
午後のボーリングでは、みんなとても楽しそうに遊んでいました。みんなが仲良しでとても良い雰囲気です。男女はどうしても分かれてしまいますが、それぞれで楽しんでいるようです。ボーリングが終わって学校に戻ると、4時の迎えの時間まで時間が余っていたので、教室の掃除をしました。結構散らかってしまっているんです。お菓子やら紙くずやらなんやら・・・。なので、落ちているゴミを一人10個拾うように指示し、掃除機もかけてもらいました。2人の生徒が掃除機のボランティアをしてくれました。本当に本当にうれしかったです。思いやりの気持ちを忘れないでほしいと思いました。明日は、午後の活動がプールです。みなさん楽しみ過ぎるようです。

 先週の金曜日から生徒一人が風邪のような症状で休んでいて、月曜、火曜と休んでしまっているのですが、水曜日からは来られるようです。一安心です。Trailへの散歩では、おなかが痛いと言うので、近くのホストファミリーの家で大事をとって休ませてもらった生徒もいます。体調管理が気になるところですが、うがい手洗いなどを徹底して、睡眠や運動、食事しっかりやるよう声掛けをしようと思います。

セントラリア レポート 8月07日(水)

 今日は、午前中に授業をし、午後は待ちに待ったプールでした。授業中は気がそぞろで、プールが楽しみで仕方ない様子でした。授業では、マフィア、ドクター、ディテクティブ、シティズンに割り当てられた生徒たちが、マフィアを探すゲームをしました。最初は、ルールがわからない様子でしたが、時間が経つにつれてルールが少しわかるようになっていました。最後はシティズンがみんなマフィアに殺されてしまって、負けて終わりました。月曜日から子供のサマーキャンプに付いていっているためLinda先生の変わりにTraci先生が担当してくださっているのですが、彼女の英語がLinda先生に比べると早いので、生徒たちは理解できないとヒーヒー言っているのですが、「二日目、三日目と、だんだんわかるようになってきた」と日記に書いている生徒が何人かいます。耳が鍛えられていますね!!すごい!帰るころには、いろんな人の英語が聞き取れるようになっているはず!と期待をしている生徒もいます。

 午後のプールは、家にプールのあるホストファミリーの家で遊びました。家の庭にプールがあるなんて、本当に日本人からすると驚くべきことですよね。見た感じ5m×10mくらいの面積でした。もっとありましたでしょうか、計っていないのでわかりませんが。その家は、プールだけでなく、蜂の巣も何箱かあり、蜂蜜生産もできちゃうところなのです。生徒たちはプールで遊ぶのを大変楽しんだようで、最後はすごく満足気でした。途中、アイスクリームやRice Krispy Treatというマシュマロと米シリアルが混ざったものにチョコが乗っかったとてもおいしい差し入れをいただきました。泳がずに見学する生徒もいましたが、写真を撮ったり、バトミントンをしたりして、楽しく過ごしていました。明日はMt.Rainierに行くので、みんなが安全にそして迷子にならないようにしっかり気をつけて行きたいと思います。

 今日は、待ちに待った終日研修の日でした。行き先はMt.Rainier。朝9時に学校に集合し、しばらくしてバスで出発しました。約二時間かけて、目的地のMt.Rainier Visiter Centerに着きました。目的地に着く途中で、テーブルやトイレのある休憩所でランチ休憩をしました。そこではTCのTraci先生の息子さんGavenの9歳の誕生祝もしました。デコレーションされたカップケーキにろうそくを差して、みんなで誕生日の歌を歌いました。とても喜んでくれていました。

 目的地に着くまでにすでにMt.Rainierが見え隠れしているので、見える度に、みんなが必死でシャッターを押していました。すぐに木が邪魔して見えなくなるので、「木、邪魔!!!」と怒っている子もいました。大丈夫よ、今、私たちはその山に向かっているんだから・・・。目的地に着いたら、恒例の集合写真や、センタースタッフによる注意事項を受けて、少しだけVisiter Centerでトイレ休憩やギフトショップの下見をして、軽登山に出かけました。所定の道から外れないように、野生動物を見ても近づかないように、勝手な行動をしないように、など先のスタッフからあった注意事項を意識しながら約2マイル(3,2km)ほどの山登りを楽しみました。気温は寒くなくむしろ暑いほうで、半そでの方もいるくらいでしたが、到着地では、雪があってそこで雪合戦も楽しめたほどでした。野生の鹿に遭遇して、写真も撮ったり、小さな川が流れていて、きれいな雪解け水を触るという貴重な体験ができた生徒もいます。

 私は体調の悪い生徒とVisiter Centerで一緒に休んでいたので、登山は途中までしかできませんでしたが、下から見上げるMt.Rainierも最高でした。Visiter Centerの中にある、山や自然に関する情報などを展示しているところでは、どんな野生動物がいるのか、どんな歴史があるのかなど様々なことを知ることができ、山に登れなくても楽しめました。ギフトショップでは、お母さんのためにお土産を選ぶ子、自分のために選ぶ子、様々いて、満足できたようです。私はホストファミリーにドリームキャッチャーをお土産に買いました。とても喜んでくれましたよ☆

 ここでの滞在もあと1週間とちょっと。本当に長いようであっという間の4週間ですね・・・。もう再来週の今頃には仕事をしているのかと思うと、とても不思議な感じです。おそらく多くの生徒が「ずっとこのままがいいー」なんて思っているでしょうね。私もそう思っちゃいました・・・。日本の宿題に追われているもいるようですが、悔い残らないよう楽しんでほしいですね。

セントラリア レポート 8月09日(金)

 今日は、午前中にポスター作成、10時半にはCentralia High Schoolに向けての移動を開始、校長先生に校内を案内してもらったあと、午後はOutletにランチとお買い物に行きました。
午前中のポスター作成は、用意された雑誌を切り抜いて、画用紙に思いのままに貼って仕上げるものでした。USAの文字に雑誌を切り抜いたり、色ペンも使って仕上げていきました。なにやら楽しそうだったので、私もちゃっかり作っていたら、高校に移動する時間になっており、生徒たちの日誌をまだ全部チェックできなかったので、急いでチェックしました。生徒は私からのコメントを楽しみにしてくれているようなので、コメントをがんばって書こうと思っていたのに・・・。すみません。
急いで日誌チェックを仕上げ、みんなでCentralia高校に移動しました。TCのTraci先生や、生徒のホストファミリーのお母さんの車で送迎してもらいました。いつも送迎をボランティアしてくださるホストファミリーの方たちに感謝です。

 高校は、トラがマスコットになっている学校で、迎えてくれたのは、校長先生と二人の教頭先生でした。とても気さくでやさしい校長先生の案内で楽しい見学ができました。勉学もスポーツも力を入れている高校で、また職業訓練も兼ねた授業が多く、家を建てたり、託児所で保育の勉強もできます。この託児所というのが校内にあり、学生が出産した子供を預けるところで、日本では考えられないシステムだと、ただただ驚きました。TCの先生もCollegeにはこのようなシステムがあるが、高校ですでにこのシステムがあるなんて・・・と驚いている様子でした。そして、この高校はTCのJana先生の出身でもあり、毎年卒業生が校内に描くことになっているトラの絵を代表で描いたそうです。とても素敵なトラの絵も見ることができました。生徒の日誌には、この高校に行きたいという感想もありました。

 Outletでは、買い物も慣れた様子で、楽しく過ごしていました。子供たちの積極性も見られ、マクドナルドにいた少年に話しかけてみたり、観光に来ている韓国人に話しかけてみたり、勇気を出して声をかけている様子が見られました。勉強した韓国語をおそらくトライしてみたのでしょう。今週末は、みんなどのように過ごすのでしょうか?残り少ない時間を大切に過ごしてね!あと1週間と少しです。早いです。

セントラリア レポート 8月12日(月)

 今日は、午前中でCar Washをして、午後はclassの予定でしたが、変更になって午前中からずっと外での活動でした。朝は、学校から少し離れたLes Schwabというタイヤ屋さんのスペースを借りて、Car Washをしました。日本へアメリカの学生を送るプログラムの資金集めで、Car Washと書かれた手作りのサインボードを持って、行き交う車のドライバーに、アピールしました。なかなか止まってくれる車がなかったのですが、めげずに呼び込みをしていると、車を止めてくれる方がいました。ちょっとでも車が停車したら、がんばって声掛けした男子生徒のがんばりが実ったようです。洗車の経験がなかなかないので、最初は戸惑っているようでしたが、Linda先生の指導のもとみんなでがんばって車をきれいにしました。生徒たちは、日本からもってきた手土産も渡して、洗車させていただいたことに感謝の気持ちも忘れませんでした。4台の車が立ち寄ってくださり、35ドルの資金を集めることができました。洗車をしてもらったドライバーさんたちは、みんなにこにこと帰っていったのはいうまでもありません。場所を提供してくださった、Les Schwabのオーナーさんにもしっかりと挨拶ができました。

 Car Washを終え、次の目的地のBorst Parkに歩いて移動しました。そこでは、ベンチテーブルもあり、みんなで待ちに待ったランチタイムとなりました。この公園は、ヨーロッパからアメリカに来たBorstファミリーにちなんで名前がつけられており、公園内には、先住民族から自分たちの身を守るために作ったblockhouseが残されていました。木製の二階建てで、壁には銃を突き出せるよう穴が開いていました。約100年以上の古い建物で、歴史を感じました。

 その後は、車での移動で、Mary Jonesさんの家に行きました。約120年前のアメリカの家の様子や生活、洋服などを知ることができる資料館のような「自宅」です。この家には実際Maryさん夫婦が20年暮らしている家であり、もともとはCentraliaの市長を勤めたり、いくつかの工場をもっていたGeorge. E. Birgeさんという方の家で、1894年に建てられました。何度か改築はされていますが、ほとんどそのままの状態で残っており、Maryさんたちの努力により、昔のアメリカの家の様子がよくわかります。Maryさん夫妻が出迎えてくださり、自分で作った当時の洋服を着ており、生徒たちも感激したようです。Maryさんはどこかエリザベス朝を思わせるフランス人形のような装いで、Tomさんはタキシード姿が執事のようにかっこよかったです。乳母や召使いの部屋、Georgeさんの寝室だった部屋、子供部屋など部屋がたくさんあり、アンティークも多く当時の様子がよくわかりました。Maryさん夫妻の案内により見学をしたのですが、生徒はいつもそんな服装をしているのか、政府からお金をもらっているのか、この家を売るとしたらいくらするのかなど、いろいろな質問をしていました。とても楽しんだようです。

セントラリア レポート 8月13日(火)

 今日は、終日研修で、バスで30分ほどのところにあるOlympiaのState Capitalに行きました。State Capitalは州議事堂で、Washington州の法律などを決める機関です。Centraliaの位置するashington州は、アメリカの大統領George Washingtonの名前にちなんでつけられた州であり、州のsealにはGeorge Washingtonの肖像が書かれています。州議事堂の中には、Washingtonの顔だけの大きな銅像があり、その鼻だけがピカピカ輝いていました。訪問客が皆その鼻を触っていくのが伝統のようです。生徒もちゃっかり触っていました。この建物はとにかく大きく豪華で、壁が大理石でできており、場所によって、採掘地がアラスカ、フランス、イタリア、ドイツと違うため、模様にバラエティーがありました。外から見るとドーム型をしているのが見えると思いますが、内側から見ると本当に大きなドームで圧倒されました。ギリシャやローマの建築様式を取り入れた構造だったり、ティファニーのシャンデリアを取り入れていたり、たくさんのこだわりが見られる建物でした。ある部屋は真ん中に丸い大きなテーブルがあり、室内の壁側に設置された椅子はすべてその真ん中のテーブルに向けられておかれていました。これは、家族のようなグループで法律を作っているということ、州民に開かれた、いつでも法律を作っている様子を見学できるということを象徴しているようです。隅におかれたピアノは100年以上も前からあるもので、弾いていいよというので、生徒やLinda先生の子供も弾いていました。どこか趣のある音色でした。集合写真やギフトショップでお土産を買って、次の目的地に向かいました。

 着いた先は、Nisqually National Wildlife Refugeというところで、自然保護区のようなところでした。着いたらすぐにランチタイムになりました。ランチを終え、約1マイルの散策コースを30分ほどかけて周りました。野生のラズベリーや、鳥がいて、緑色の草に一面を覆われた池などがあり、自然を満喫しました。途中で生徒が蜂に刺されるというハプニングがありましたが、大事には至らなかったので、安心しましたが、その後の散策がドキドキだったのは言うまでもありません。他の生徒たちを先に行かせ、私とその子とその友達3人で応急処置などを済ませ、残りの道を歩いていたのですが、また蜂が出てきやしないかと、ヒヤヒヤでした。木製の柵がずっと道沿いにあるのですが、その柵に蜂の巣ができていたようで、真ん中を歩こうと意識していました。

 そして最終目的地は、なんとOlympia Mallというショッピングセンター。2時半から5時15分までの自由行動。みんな思い思いに楽しんだようで、お土産を買ったり、お菓子を買ったり、軽食を取ったり、ハリケーンを体験できるマシーンに入ったり。「お金が足りなーい」と嘆いている生徒もいました。「お母さんにお土産どうしよう、まだ買ってない・・・。」と焦っている子もいました。最後の終日研修が終わりました。

セントラリア レポート 8月14日(水)

 今日は、朝から歌の練習と、ホストファミリーにさよならパーティーで渡すメモリーブックの作成をしました。各自で現像した写真を使って、画用紙に貼ったり、文章を書き込んだりして、これまでのホストファミリーへの感謝の気持ちをつづっています。後半は、さよならパーティーの出し物の練習も始まり、いよいよ帰国が近づいていることを感じています。最後は盛大に盛り上げて、みんなで笑顔で帰りたいです。

 午後は、アメリカの休日について学びました。講師は、ホストファミリーたちでした。3名のホストファミリーが協力してくださり、Easter, St. Valentine's Day, Chirtmasの由来ややることについて教えていただきました。Easterを教えてくださったTojiaさんはEaster Bunnieを体験させてくださいました。Tojiaさんがプラスチック製のeggを教室中に隠している間、私たちは、Jana先生と近くの古いTrain Stationに行きました。100年以上前からある古い建物でとても歴史を感じました。しばらくして教室に戻ると卵探しが始まりました。とても楽しそうにほとんどすでに見えている卵を見つけて中に入っているお菓子やお金に生徒たちは喜んでいました。Christmasはその由来から始まり、いろいろな質問が飛び交いました。プレゼントはいつまでもらえるのか、Jesusといったり、Christといったりするがなんで二つも呼び方があるのか、サンタクロースはいるのかなど聞いていました。ツリーとかによく掛けられているJの形をしたキャンディーケーンの起源も教えてもらいました。Valentine's Dayは、Valentine牧師という人に由来しているということがわかりました。家族や好きな人にHappy Valentine's Dayと言って愛を伝えるもので、紹介してくださったBevさんはピンクの画用紙をハート型に切った紙にValentine's Dayにちなんだ一節を載せてみんなに配ってくれました。Valentine Cardを作って楽しんだ生徒もいます。アメリカの祝日を学んだあとは、またメモリーブック作りに取り掛かりました。

 明日は、先住民の歴史や生活を知る活動がありましたが、急遽変更になり、終日フェアーに行くことになりました。フェアーはお祭りです。動物や乗り物、屋台、キルト作品などもありとてもにぎやかな農場、牧場、産業祭りで、約6日間続きます。週末にすでに行く予定になっているファミリーもあるようですが、2回行っても十分楽しめるでしょう。私も土曜日にホストファミリーとフェアーに行きますよ。終日研修が急遽増えてしまいました。明日が最後の終日研修ですね。

 今日は、朝からフェアに行きました。入園してまず最初に、腕に入場確認のためのスタンプを押してもらいましたが赤いスタンプインクで洋服などについたりして、みんなワーワーしていました。まずホストファミリーへの素敵なお土産になるということで、選んだ靴に土を入れて植物を植える体験ができるところに行きました。そこでしばらく土と戯れました。大きな小屋のような屋内での作業だったのですが、植物のほかに蜂の巣の展示などもありました。約40×20センチ四方ほどの蜂の巣がクリアケースに入れられて展示されており、生徒は「食べられるんですか?」「売り物ですか?」と参加者に聞いていました。女王蜂を育てるための巣もあり、そこではロイヤルゼリーを与えることで女王蜂になるそうです。靴植えを終えた一同は、アトラクションに何回でも乗れるフリーライドといわれるブレスレッドをゲットするために、フェアの事務所に向かいました。向かう途中に、牛がたくさんいる小屋も通りました。そこに向かうころには12時になっていたので、事務所の外で待つ間ランチを食べたりしていました。

 フリーライドをゲットした後は、集合場所と集合時間を決めて自由行動が始まりました。とても面白そうな乗り物がたくさんあり、生徒たちはとても興奮気味にいろいろな乗り物に乗っていました。うつぶせで乗って回るものや、観覧車、1回転するローラーコースター、天辺まで行ったら下に落ちるものや、メリーゴーランドなどなど。同じものを何回も乗る生徒もいました。よほど楽しかったのでしょう。面白かったのは、乗ったあとに「気持ち悪い」と言いながらも、また次のものに乗る生徒が多かったことです。気持ち悪いのなら休めばいいのにと思いますが、気持ち悪いけど楽しいのでしょう・・・。不思議でした。表情が引きつっていたので、絶叫系が苦手なのかなと思っていたら、「なんか壊れそうな気がして怖かった。ガタガタいってた。」と、違った恐怖感を味わっていたようです。無事で良かった・・・。

 キルト作品や、屋台、射的のようなゲーム、ポニー乗馬体験、ステージなど様々な見所がありましたが、生徒は乗り物を主に楽しんだようです。私は、土曜日にホストファミリーとここにまた来るのが楽しみで仕方ありません。今日はカメラマンでしたので。急なスケジュール変更でしたが、生徒たちは十分満足したようです。いろいろと手配をしてくださったTCの先生方に感謝です。明日は、午前中は学校でメモリーブック作成の続きをやり、午後は老人ホームへ訪問します。帰国まであと4日!!どうしましょ!

=======ある生徒の日記

 今日はFAIRという日本でいう祭りへ行きました。でも、日本とは違って大きいアトラクションがあったのでびっくりしました。午前中は何もせずに終ってしまいましたが、午後は、まずLunchでした。美味しいスコーンも食べることができて良かったです。アトラクションでは、友達と私はジェットコースター系が苦手なので安全なものばかり乗りました。それでもキャーキャー騒げて楽しかったです。その後は、ずっと馬を見ていました。においは苦手ですがそれぞれの馬にすごく特徴があっておもしろかったです。一番楽しかったのは馬レースを見たことです。小さい女の子が大きい馬を乗りこなしていたのですごいなと思いました。すごくアメリカっぽいレースが見れて楽しかったです。おみやげにスコーンを買っていったらDadが喜んで「good!」と言ってくれてHAPPYでした。

セントラリア レポート 8月16日(金)
 今日は、午前中にメモリーブックの作成とさよならパーティーのダンスの練習をして、午後は老人ホームに行きました。メモリーブックの作成は、感謝の気持ちやアメリカにまた来たいという気持ちを一生懸命英語で書いていて、TCの先生に英語でどう表現したらいいのか聞いたり、写真を切り貼りして素敵なものに仕上げていました。まだ仕上げきれていない生徒もいますが、月曜日のさよならパーティーまでにはできるでしょう。午前の活動の半ばで私のホストマザーが作ってくれたクッキーをみんなに食べてもらいました。おいしいと言ってもらえて大変うれしかったです。約60枚以上のクッキーやクリスピー菓子を持っていったのですが、家に帰ったときには残り1枚になっていて、私のホストマザーがかなり喜んでいました。ダンスの練習は3人の女子生徒が中心になり振り写しをしました。男子生徒がやはり乗り気ではない様子でしたが、ちゃんと踊ってくれた生徒もいたので本番がどうなるか分かりませんが、みんなで素敵な思い出を作れたらいいなと思います。少ない練習時間で、まだ仕上がっていませんが、当日の朝に仕上げます!!

 午後は、学校から車で10分ほどのところにある老人ホームに行きました。Music Parlorという名前のついた部屋におばあちゃんとおじいちゃんが8名ほどすでに座って私たちを待っていました。終日研修以外の移動は、TCの先生やホストファミリーのボランティアによって行われるのですが、今日もTCの先生とある生徒のホストマザーが大体6人ずつ送っては戻って送っては戻っての送迎をしてくださっていました。なので、先生たちが送迎をしている間、私と何人かの生徒たちだけで、活動する時間がありました。生徒たちに、「自分の名前とか言って自己紹介してごらん」、「折り紙も一緒に折ってあげてごらん」と声掛けをしてみると、最初は恥ずかしがっていた様子ですが、会話が始まるととても積極的に話す姿が見られました。あるおじいさんは、沖縄戦のときに沖縄にいて、戦後アメリカに持ち帰った日本旗を、つい最近沖縄に在住するその旗の家族に返したそうです。この旗は日の丸に家族や友人からのメッセージが書かれている出兵のときに見かけるような旗です。このことはテレビ局で取り上げられるほどの話題になり、最近も2つの日本のテレビ局が取材に来たそうです。

 気づいたらおばあちゃんたちの人数が増えていて、16名以上はいましたでしょうか。生徒の人数もそろったところで、歌を3曲プレゼントしました。てぃんさぐぬ花と、ぞうさんと、You are my sunshineを歌いました。今回の歌はみんないつもよりとても声が出ていました。今回はいつもウクレレを弾いてくれるJana先生が到着していなくて、アカペラになってしまったのですが、とても上手に歌えていました。この部屋にはピアノも置かれていて、ピアノが弾ける生徒たちが演奏して、終わると拍手が起こりました。また、日本から持ってきたうちわや、万華鏡、タオル、屋台に使うメニュー旗など様々なお土産を手渡して喜んでもらえました。
おばあちゃんたちがとてもやさしく、たくさんコミュニケーションも取れたので、生徒たちはとても満足そうでした。良かったですね。残り少ない時間をぜひ大切に過ごして、日本にお土産をたくさん持って帰れるといいですね。
最近びっくりさせられているのですが、日誌を見ると、「帰りたくない」、「パスポートなくしてちょうだい」、「帰る気ないけど」なんていう文言が見えますが、みんなちゃんと日本に帰しますよ!またアメリカに来てください。相当楽しいみたいですね。このグループが大好きだという人もいるみたいです。うれしいことですが、ちゃんと帰りましょう。あなたたちを待っている家族がいます!

 今日は、最後の授業の日でした。と言っても授業はなく、メモリーブックの作成をしたり、さよならパーティーの準備をしたり、今までお世話になった教室の掃除をしたりしました。メモリーブックが終わらないと焦っている子や、さよならパーティーで披露するダンスの練習で、協力的でない生徒たちがいることにイライラしてしまっている子たちもいて、少しピリピリした時間が流れていました。どちらも会をすばらしいものにしたくて、思い出に残したくてがんばっているのですが。ダンスは未完成のまま本番に臨みました。ランチを取って、1時半過ぎに会場となる向かいのメインビルに向かいました。そこは、急遽決まった会場で、実は最初は教室のすぐ隣のビルでやる予定でしたが、当日TCの先生が下見に行ったところ小さすぎるということで、向かいのメインビルに変更になりました。

 会場に着いたら、早速みんなは自分の担当するものの準備を始めました。料理班は料理に取り掛かり、習字班は習字をはじめ、折り紙班、写真班、日本茶班などそれぞれがテーブルにデコレーションや準備などをし始めました。会場の壁にも素敵な飾りをつけていました。私はもっぱら料理班とキッチンにいました。アクシデントはお米を炊いたときに起こりました。なんとお米が炊けなかったのです。持ち寄った炊飯器に、10合炊きなら10合分と満杯のお米を入れて炊いたのがまずかったのです。約4台ほどの炊飯器を作動させましたが、全滅でした・・・芯が残っていて、とても食べきれるものではありませんでした。失敗です。米は全部使ってしまっていたので、急遽Traci先生に買いに行ってもらいました。手元にインスタントのご飯が3つあったので、それを使ってちらし寿司を作りなんとか5時半のスタートには間に合いました。Traci先生が買ってきたお米で2合、3合と少ない量で炊くと成功して、ちらし寿司や巻き寿司を作ることができました。みんなで「失敗から学んだね」と教訓を刻みました。そうめんチャンプルーや卵焼きはバッチリでした。

 5時半に始まったパーティーは7時には終わる予定でしたが、段取りがなかなかうまくいかなかったのか7時半を過ぎていました。ステージでのパフォーマンス披露も、時間がないので、自分たちが準備してきたものすべては出来ませんでした。まず最初に直前で、音響の調子が悪いということで、急遽私がピアノを弾いてみんなでBelieveを歌いました。ピアノの練習をしてきたわけではないので、ほとんど初見で間違いだらけでしたが、なんとか無事終わりました。あとで考えるとCDを持ってきていたのに、すっかり頭の中からその存在がなくなっていました・・・。歌は、みんなとても上手に歌えていました。そのあとは、アカペラでてぃんさぐぬ花、You are my sunshine, Take me out to the ball gameの三曲を歌いました。そして、小さなCDプレーヤーで音楽を流し、練習してきたダンスを披露しました。とても少ない練習時間でしたが、結構踊れていました。練習のときはどうなることやらと、とても不安でしたがなんとかできました。少ない時間の中、ダンスをみんなに指導してくれた生徒たちにとても感謝したいです。ありがとう。ダンスの最後は大きな拍手もちゃんといただけました。Highschool MusicalのWe are all in this togetherを踊りました。私もちゃっかり踊らされました・・・楽しかったです。 

 ただ、練習のときもやる気があまり見られない生徒が何人かいて、みんなでホストファミリーのためにとやっているのに、「自分はやりたくないからやらない」となってしまっていたことが残念でした。ダンスの入場のタイミングや場所も急遽変更になったりして、分からなくなってしまったのかもしれませんが、みんなで楽しもうという気持ちがもっとほしかったです。一生懸命練習したので、一緒に踊りたかったという生徒もいたようなので、ぜひどこかでまた踊ってほしいなと思いました。その後は、セレモニーがスタートしました。代表2人による挨拶があり、私からの挨拶、そしてTCのLinda先生からの挨拶があり、みんなが一人ずつ呼ばれ、作成したメモリーブックをホストファミリーに手渡していきました。修了書もしっかりいただきました。涙の嵐でした。とてもとてもみんなそれぞれホストファミリーが大好きで、帰りたくないと思っているようでした。私自身ももう長らく会えなくなると思うと悲しく涙が出てきました。Linda先生も挨拶のときに泣いていましたが、しっかりと明日のインフォメーションを流してくれました。なんと明日は朝6時集合です。最後にTCの先生やホストファミリーに感謝の気持ちを込め、「島人ぬ宝」をアカペラで歌いました。怒涛のように過ぎていった4週間。アメリカでの生活は生徒たちに多くの経験をさせてくれました。私の力不足で生徒たちにはたくさん迷惑をかけてしまいましたが、生徒たち自身は結束を深めたようで、「同窓会したい」、「またみんなに会いたい」、という言葉が聞かれるので、機会があればぜひぜひ実現してほしいですね。明日はいよいよ帰国です。最後までは気は抜けません。

セントラリア レポート 8月20日(火)
 来てほしくない朝が来てしまいました。寒空の中、朝6時学校に集合しました。同じ時刻にバスが到着しました。別れを惜しむ生徒たちやホストファミリーの目には涙が溢れていました。「帰りたくない」、「また来るからね」、「もっと英語勉強してくるからね」など、思いのたけをハグで表わしていました。TCのLinda先生やJana先生、Traci先生ともハグを交わし、Linda先生からはプレゼントのマグカップをみんないただきました。マグカップには、ワシントン大学で撮った集合写真がプリントされていました。とても素敵なお土産をもらってバスに乗り込みました。Linda先生は、娘さんの入学準備のため、空港まで来ることができないので、みんなにメッセージを書いてもらった写真とタオルをプレゼントしました。とても喜んでくれました。 

 空港へ向かうバスの中、カメラにある写真を見ながら、涙を流している子や、早起きの疲れからすぐ寝てしまった子、アメリカの景色を目に焼き付けようと外を眺める子、素敵な仲間と思い出話に花を咲かせる子たちと、それぞれがアメリカでの残り少ない時間を過ごしました。空港へ着くと、那覇空港でやったように、チェックインや手荷物預かりなどを済ませました。ここでTCのJana先生とTraci先生とはお別れです。生徒たちは最後の別れを惜しみハグをしたり、泣いたり、TCの先生も泣いて、生徒たちやTCの先生にとってこの滞在がとても素敵なものだったということを物語っていました。搭乗前のセキュリティーチェックが、日本と違いかなり厳しかったです。まずジャケットなどの上着を脱ぎ、靴も脱いでセキュリティーを通ります。この厳戒態勢の中のセキュリティーチェックに嫌気がさした子もいるようですが、これはみんなの安全を守るためだからねと諭しました。

 チェックを抜けて、搭乗口に向かいました。搭乗口まで約3分から5分ほどかかったのではないでしょうか、結構奥のほうにありました。搭乗口を確認して、しばらく時間があったので、集合時間と場所を決めて自由行動にしました。近くのお土産屋さんで、機内で読む雑誌を買ったり、ちょっと高いお菓子を買ってみたり、自販機を利用して飲み物を買おうとした子は、おつりが出てこなくて、「自販機にお金取られた!!」とトラブルに見舞われたようで、最後にアメリカでまた一つ思い出をつくることができたようです…。搭乗開始時刻近くになって、Laceyグループと合流することができました。
搭乗してからは、離陸後一生懸命ガイドブックに感想文を書く姿が見られました。気流の乱れが激しいことが多々あり、シートベルトサインがよく点灯していました。サインが点灯しているときは、席を立ってはいけないのですが、席を立つ子が多く、添乗員さんに注意されていました。お互いとても仲良くなっていて、行きの飛行機よりは賑やかでしたが、大きなトラブルもなく日本に到着しました。

セントラリア レポート 8月21日(水)
 約9時間のフライトを終え、飛行機は成田空港に到着しました。まず感じたことは暑いということです。飛行機を降りるとお手洗いに行きたいという子が多かったので、入国審査場の前でトイレ休憩のため待機していたら、少し他のお客さんの前で邪魔になってしまっていたので、もっと別のところが良かったなと反省しました。Laceyグループはトイレ休憩は必要なかったようで、一足先に入国審査を終えていました。入国審査を終えると、手荷物受取を済ませました。そこからは、税関を通ります。難なくクリアできました。ロビーに出るとMNCCのスタッフが待っていらっしゃったので、安心しました。最後に注意事項などを聞いて、搭乗口へと向かいました。乗り継ぎの場所なので、お土産屋さんは一ヵ所しかありませんでしたが、うどんやそばなど久しぶりの日本食に舌鼓を打っていました。お茶を買って飲む子もいて、最後に写真も撮って、沖縄への帰路に着きました。 

 搭乗すると、それぞれの席が離れていたので、人数確認が大変でしたが、みんながいることをしっかり確認して、離陸しました。比較的静かなフライトでした。沖縄に着いてからの一言は同じく「暑い」でした。ムンムンとした湿気感がアメリカではあまり味わえなかった気候だと感じました。かなり乾燥しているんですね、アメリカは。保湿必須です!到着ロビーで待ちうけてくださった家族の皆様、琉球新報スタッフとの再会は、沖縄に帰ってきたことを実感できたでしょう。疲れている様子でしたが、久々に家族の顔が見られて、どこか嬉しそうでした。1ヵ月いなかったお兄ちゃんに会えてうれしそうな弟君たち、子供の顔が見れてホッとしている親御さん、ニコニコの子供たち、いろいろな物語がありました。

 解散式では、Centraliaグループを代表して1人の生徒に挨拶をしてもらい、私の挨拶で終わりました。最後に集合写真を撮って、報告会での再会を楽しみに解散しました。長いようで大変短い4週間でしたが、私自身このプログラムに引率者として参加することができ、多くのものを学ぶことができました。子供たちのことをしっかりと指導することができたのかという不安や、不手際や不足する部分があって、子供たちに迷惑かけることもたくさんあって、いろいろと謝りたい気持ちがいっぱいですが、それ以上に子供たちが楽しんだようなので、未熟な私を支えてくれ、頑張ってくれた子供たちには感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとう!

 

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