MNCCスタッフによる活動写真・動画と、引率者による文章レポートを掲載します。上記バナーをクリックしてご覧ください。

 
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8月06日
8月13日
8月19日
8月28日
 少しはゆっくり眠れたかな?と思いながら学校へ行くと、ゆっくりしつつも、それぞれのホストファミリーと楽しい週末を過ごしたようで、朝から笑顔でたくさん写真を見せながらそれぞれの2日間の報告を子供たちがしてくれました。サイクリングやキャンプ、野球観戦や、教会に行ったこと、買い物に出かけたことなど、どの家庭もそれぞれではありますが、子供たちにとっては1つ1つが新鮮だったようです。また、「これはなんていえば良いんだろう?」と英語ともしっかり格闘していたようです。一通り報告会が終わったところで、授業のスタートです。TCのコーリー先生とカレン先生は明るく元気で笑顔が絶えません。今日は単語の100問テストのようなものをして、子供たちがどれだけ語彙力があるのかなどを見つつ、お互いに助け合えるようペアを組んだりしました。なんと言っても、午前中の授業は全てが英語。英語を習い始めたばかりの中1の生徒にしてみれば、ハテナ?だらけのはずです。それでも辞書を引いたり、周りの人にちょっとアドバイスをもらったりしながら2人の楽しくもall Englishの授業を今日もみんなしっかりと受けました。

 午後からはアーリントンの消防署へ。日本の消防署をイメージしていた私たちには少し拍子抜けするぐらい、かわいらしい建物でした。私たちを出迎え案内してくれたのは若くてたくましいイケメンの2人組マイケルとアンソニー。案内役がイケメンということもあり!?子供たちは大興奮で彼らの説明を聞いていました。消防署とは言っても、ここアーリントンでは消防車を呼ぶのも救急車を呼ぶのも同じなようで、かかってくる電話の約9割が急患で、残りの1割が火災等によるものだと説明してくれました。消防車も救急車も日本のように赤と白に分かれているわけではなく、どちらも同じ赤色です。防災や消火に関する知識だけでなく、急患にも対応するわけですから、救急隊に求められる役割はきっと日本以上に大きいんだろうなと思うことでした。アンソニーは太っ腹で救急車のストレッチャーをおろし、子供たちにも試乗させてくれました。ストレッチャーを下ろしたり、乗せたりするときには救急車の車高が上がったり下がったりすることに気づいて、子供たちは感動していました。消防署の中には緊急車両だけでなく、体を鍛えるジム、また食事をとる場所、仮眠をとる場所などの他にも、9.11の際に持ち帰ったというビルの破片が入った箱もあり、ちょっとしんみりする場面もありましたが、緊急の現場で働くいろんな姿をみることができました。子供たちが一番盛り上がったのは消防服を着せてもらえるという場面でした。せっかくのチャンスにみんな我も我もと積極的に手を挙げていました。消防服は重く、また大きかったのですが、消防服を着た子供たちの姿はとても凛々しく頼もしく、将来は消防士?とうっすら青写真が見えるような気もしました。小学校の頃に見学に行ったりして多少なりとも日本の消防署を知っているので、日本と同じようにアーリントンの人たちの安全を守っているという姿に子供たちも共感を覚えたのではないかと思います。貴重な体験をすることができました。

アーリントン レポート 7月30日(火)

 授業の最初は昨日の感想を英文で書いて発表するということから始まります。昨日の大興奮の消防署の話。消防服を着ることができた子から「汗の匂いがして、どれだけ一生懸命頑張っているかが分かった」という感想もありました。その後はコーリー先生とカレン先生が迷わず名前を言えるように、机に置く大きいネームカードを作成しました。ネームカード一つとっても少しずつ個性が発揮されて、「う〜ん、○○ちゃんぽいね」などとお互いの理解も深まってきているように思います。

 今日の午後は歩いて5分もかからない場所にある地元の老人ホームへ。子供たちは休み時間にも折り紙で鶴を作ったり、ペンギンを作ったり、また日本の国歌、上を向いて歩こうの歌の練習をしたりしながら、準備をしていざ出発。どんな感じで出迎えてくださるのか、ドキドキしていたようです。それは私もたま同じでした。長い人生を歩んでこられた方々が、日本に対してどのようなイメージを持っているのか。好意的に受け入れてもらえるのだろうか・・・そんな不安が頭をよぎったりしました。老人ホームに着くとみんなが集まるホールにすでに何人かの方が座っていらっしゃり、私たちの到着を待っていてくださいました。みなさんの前で一人一人自己紹介をした後、歌を披露すると、練習以上に上手に歌うことができ、「あ〜、この歌知っているよ」と声をかけてくださる方や、リズムを一緒にとってくださるかたも出てきて、私たちの不安や緊張も少しずつ溶けていったのでした。「何か質問がありますか?」とTCのカレン先生が問いかけると、「千羽鶴の起源について聞かせてほしい」という質問がありました。私の方で非常に手短ではありましたが原爆の話と回復を願った少女の話をさせていただきました。その後も、「アメリカで一番驚いたことは何?」「アメリカで一番苦手な食べ物は何?」などなど私たちにも興味を持ってくださり、子供たちも積極的に答えていました。いくつかの質問を受けたあと、それぞれ分かれてお年寄り一人一人に折り鶴の作り方を教え、一緒に折ったり、また兜を作ってあげたりしていました。この兜が非常に人気で「私も欲しい」とおっしゃる方があちこち続出したのです。気が付けば辺りは兜をかぶり、さらに鶴やかわいいお花などを身に付け嬉しそうに微笑んでいる方々でいっぱいでした。私が感心したのは一人の女の子が英語の教科書を持ってきて目の見えない方に読み聞かせをしていたことです!彼女が読んでいたのは“A mother’s lullaby”といって、3年生の教科書に載っているのですが、ちょうど原爆が投下された時の少し悲しい物語です。そんな準備をしていた彼女の優しさと賢さに本当に感心したのです。しかし、彼女だけではありません。子供たち全員が本当に優しく敬意を持って丁寧にお一人お一人と接しており、そこには言葉の壁を越えたものがありました。折り紙やちょっとしたお菓子を通して、日本文化を紹介できたこと、またみなさんが喜んでくださったことで、私たちは予想をはるかに超えたに楽しい一時を過ごすことができました。別れ際に、「こんなかわいい子供たちがいるんだから二度とお互いに戦争はしてはいけないよね。」と一人のご婦人に言われた時には、本当にこの子供たちの未来が明るいものであるようにと願わずにはいられませんでした。

アーリントン レポート 7月31日(水)

 午前中は昨日の老人ホーム見学の感想を述べた後、お金の勉強から始めました。なぜなら・・・明日は子供たちも楽しみにしているシアトルへ行くからです!これまでも、ホストファミリーに連れて行ってもらったりして買い物をしている子供たちもいましたが、やはりコインの使い方などなかなか難しく、使ってみなければ分からないものです。また、アメリカは外税なので、表示されている金額に、10%程度の税が加算されるので、少し計算しなければなりません。分かりづらいからと1ドル札をどんどん使ってコインだらけになってしまうこともしばしば。でもコインは日本に持ち帰っても使えないので、「コインから早く使うようにね」とコーリー先生から話がありました。子供たちにとっても大切なお金。いつになく真剣さが増していたように思います。明日誰に何を買おうかなとリストを作っている子供たちもいました。10分ほどの休憩の後は、カレン先生チームとコーリー先生チームに分かれて単語のしりとりゲームのようなものをしました。AMERICAという単語の例えばAで始まるものをMで始まるもの・・・と順番に書いていきます。一見単純なゲームにも思えますが、子供たちは盛り上がって、「楽しい〜!またやりたい!」と言っていました。何巡目かになると、同じ単語は書けませんので、ANAとかATMとかNASAとかPUMAとかいろんな面白い単語も飛び交ったりしていました。(*^^*)
 さて、今日の午後は博物館見学の予定ではあったのですが、予定変更で、職場見学をしながら英語の実践力を高めようというものになりました。最初は子供たちも何をするのか良く分かっておらず、(いや、もしかしたら最後まで何をしているか分からないまま終わった子もいたはず・・・)「どうするの?」という感じでした。この職場体験は日本のいわゆる職場体験ではなく、働いている人のところにいくつか質問をしに行って、その質問に答えてもらうというもので、グループ全員が1回必ず質問して、早く質問が終わった方のチームの勝ちというものです。

 先週の金曜日にアーリントン市内の散策をしていたので、なんとなく町の感覚はありましたが、2チームに分かれて、職場訪問をして、“What is the biggest mammal in the world?”(世界で一番大きな哺乳類は?)”A whale(くじら)“など答えを聞いて書き取ります。この質問はコーリー先生とカレン先生が考えてくださったのですが、(職場で聞いたアメリカの人が応えられるような質問)子供たちには少し難しくもあったようで、「先生、質問したんだけど、僕今なんて言ったのかな?」と笑いを誘うような場面も。でも、初対面の人にも臆せず、” a what?(なに?)”と聞き返されたりしても、めげることなく果敢に一生懸命子供たちは質問をしていました。結局、コーリー先生チームが余裕でゴールまでたどり着き、待っていたのですが、なんと、「忍者タートル(アメリカのアニメ)の4人の主人公の名前は?」という質問に3人しか答えられておらず、カレン先生チームの勝ちと言うことになりました。
 日本ではこのような職場を訪れて、いきなり質問にこたえてもらうようなことはあまりないと思いますが、アメリカでは“スカベンジャー・ハント”といってよくやるのだそうです。子供たちも人見知りをあまりしなくなったかな!?

アーリントン レポート 8月01日(木)

 今日は1日遠足で大都会「シアトル」へ。私たちが住んでいるアーリントンはわりとのんびりした穏やかでのどかなところなので、みんなわくわくしっぱなし。行きのバスの中からテンションMAXでした。今日の予定はワシントン大学見学と、スペースニードル、パイク・プレイス・マーケットでのショッピングです。ワシントン大学は古い伝統のある大学で、まるでハリーポッターの映画に出てくる建物のよう。今は夏休みなのであまり大学生はいませんでしたが、それでもたくさん観光に来ている人たちがいました。日本の大学とは少し違うキャンパス内を見て回り、心持賢くなったような・・・(笑)ワシントン大学のマスコットはシベリアンハスキーでスクールカラーは紫ということで、立ち寄った本屋さんではたくさんのシベリアンハスキーのマスコットがいました。そこで、いろんな人のことを考えながらどんなお土産にしようかな・・・とみんな一生懸命でした。そしてここでは写真撮影会にもなり、みんな思い思いにいろんな写真をとっていました。なかなかアーティスティックな写真が撮れていて、見せてもらって私もびっくり。なかなか芸術的な才能もある子たちだわ!と思ったのでした。(これはそれぞれのカメラで撮っていたので、子供たちが帰ってきたときのお楽しみということで)

 スペースニードルとはシアトルのシンボルの一つで、上部にUFOのような円盤がくっついたタワーです。高さは184mで1962年のシアトル万博に合わせて作られたものだそうです。今日はその展望台まで上ることができず残念でしたが、その近くのフードコートで昼食をとりました。昼食を作ってきている子供たちもいれば、そこで買う子たちも。初めての注文に緊張しながら、ハンバーガーを頼んだり、ジュースを買ったり、おのおの楽しいランチタイムをすごしていました。記念写真を撮った後、パイク・プレイス・マーケットへ。ここは日本でいうところの築地のような場所とでもいえばよいでしょうか。魚を投げ渡すパフォーマンスが有名で、観光客を含め、いろいろな人でごった返していました。また小さなお店がたくさん軒を並べており、その中にスターバックスの1号店もありました。(私も集合時間のちょっと前に生徒に教えてもらったのですが、慌てて写真を撮りました。)バスを降りた後、私たちはここで2時間の自由行動となりました。みんな思い思いに興味のある方向へ。Tシャツを購入した子もいれば、小さなアクセサリーをお土産に買っていたり、また男の子たちはミュージックボックス(オルゴール)を買ったりしていました。オルゴールの曲は「雨に歌えば」シアトルは6〜9月ごろまでは天気もいいのですが、それ以外の日は雨がほとんどなのだそうです。この2時間を十分満喫して、笑顔でバスに戻ってきたときにはみんな荷物でいっぱい。行きは1時間ほどで学校からシアトルまで行けたのですが、帰りはさすが大都会。重体に巻き込まれてしまい、2時間近くかかってしまいました。それでも、バスの中はみんな男子も女子も年上も年下も関係なく盛り上がっていました。(盛り上がりすぎてお互いへの配慮も忘れないようにと少々苦言も呈しましたが)でも、みんな楽しい1日を過ごせたようで何よりでした。

アーリントン レポート 8月02日(金)

 いつものように昨日の1日遠足の報告を英語でしました。最近思うのですが、子供たちは英文を書くのもずいぶんうまくなったように思います。発表する文が長くなってきているのです。子供たちに、一番最初の文と比べてごらん。と言うと、「あ〜本当だ。」という声も。「なかなかしゃべれなくて・・・」とみんな言いますが、そんな中でもやっぱり少しずつ上達しているのだと思います。ダイアログを読んだり、ペアワークをしたり、そんなことが確実に生きてきているような気がします。

 さて、午後はズンバエクササイズ。「ズンバ」というあまり聞きなれない言葉に、子供たちは「ヨガみたいなやつですか?」「スポーツ?」などと聞いてきたのですが、なにしろ私も初体験だったので「う〜ん、とりあえずアメリカの人みんながやっているエクササイズだって」と答えながら「さてどんなものだろう?」と思っていました。1時前に講師の先生が登場。体格の良い黒人の方で、鮮やかな蛍光イエローのスポーツウエアがとっても素敵に見えました。「私は6年間日本に住んでいたので少し日本語が分かります。」と日本語でも挨拶をしてくださり、いよいよスタート。ズンズンズンと部屋中にヒップホップのような音楽が鳴り響き始めると、まだ踊ってもないのに子供たちも一気にヒートアップ!講師の先生の動きに合わせて、みんなで踊りました。最初はエアロビみたいな動きがたくさんで、なるほどと分かった気になっていると、すぐに次の曲が始まりました。今度はまたサンバのような動きがたくさん入っていました。たくさんの種類の踊りがあり、びっくりでした。そして次から次へと休む間もなく1時間みんな踊り続けました。ものすご〜く楽しかったのですが、私自身は30分を過ぎたころから少しずつ疲れはじめ、なかなかついていけませんでした。でも、子供たちは講師の先生の「フォー」という掛け声にも合わせて、思いっきり声もだし、久しぶりに体を動かしたことで、少しストレス発散もできて、みんなも活き活きとしていました。「またやりたい!」みんな口をそろえて言っていました。ということで、多分来週のスポーツデーもズンバエクササイズになりそうです。

=======ある生徒の日記

夕食の後、みんなに家族の写真を見せました。説明が終わった後、Dadに「英語が上手になってきているよ〜!いいねぇ!」と言われてすごく嬉しかったです。確かに最近スムーズに英語が話せるようになってきている気がします。(少しずつですが)その後はママとホストブラザーとドーナツを作りました。美味しかったです。その後は、ホストブラザーと一緒に映画を見ました。なんか最初はホームステイしんどいなぁとか思っていたのですが、なんだか楽しいなぁと思うようになってきました。何が変わったのかはわかりませんが、確実に何かが変わったなぁと思います。これからどんどん楽しくなればいいなぁと思います。

 子供たちもどんなことをするのか1日の流れが大体つかめてきたのではないかと思います。まずは前日の出来事についての英語を書き、その後英語のテキストを使って英語の学習。10分休憩した後、ゲームや作業などをしてランチタイム、午後の活動へというのが1日の流れです。

 金曜日、席替えをするということをコーリー先生とカレン先生から言われていたので、朝みんなは自分のネームタグがおいてあるところに座ることになっていました。普通の学校と同じようにドキドキしながら登校してきたようで、隣の人を見つけて(そんなに大きく変わってはいなかったと思いますが)気持ちも新たに今週一週間がスタートです。

 今週末はみんなゆっくりしていたようで、「家で映画を見ました。」とか、「たくさん寝ました。」「近くの川に遊びに行きました。」という報告が。先週末は結構いろいろなところに出かけていたホストファミリーも多かったのですが、普通の生活を考えた時、毎週毎週自分たちもどこそこに行くわけではないので、それも当然だな〜。と思いながら、よりたくさんの時間をホストファミリーとともに過ごすことができたのではないかと思います。その後の単語さがしでは、アルファベットがぎっしり書かれているものから8個単語を探すというもの。結構真剣に取り組んでいました。

 さて、ランチタイムの後は、今日はボーリングへ。日本でもボーリングをしたことはみんなあったと思うのですが、そんなにしょっちゅうするものでもないので、どんなスコアになるか楽しみでした。ボーリング場があるのはアーリントンのダウンタウン。「え?こんなところに?」というような場所にありました。中に入っていくと、そこは思ったより狭く、こじんまりとしたところでした。日本と同じようにシューズを借りるのですが、靴のサイズが24cmとかではなく、5とかアメリカのサイズなので、みんな自分の靴の中に書かれているサイズを見ながらオーダーし、靴をはきかえ、準備が整ったら、各自スタート。スコアをつけるわけではなかったので、もうみんなどんどん投げ放題。順繰り順繰り投げていました。ストライクやスペアをガンガンとる子や、ただただみんなと楽しんでいる子、みんなそれぞれでした。でも、ストライクやスペアをとった時、一緒になって「イェーイ!」とハイタッチをしたり、ガーターだった時に「ドンマイ!」と肩をたたいたりしながら、2時間ほどの間を本当に楽しそうに過ごしていました。日本に帰ったらまたボーリングに行こう!と思っている子たちがたくさんいると思います。
 「何の授業が好き」と聞くと、このグループの子たちに関わらず、「体育」と答える生徒が多いものですが、難しいことを何も考えず、ただただ体を動かして自由に楽しむことは、本当に良いストレス発散になるものだなと思います。明日はアイスクリームソーシャルです。さて、これまた何をするのでしょうか。

アーリントン レポート 8月6日(火)

 今日も昨日のボーリングの感想を書いた後、本を読み、その感想を書いていました。
実は、私とカレン先生は少し熱を出してしまった子と一緒に病院へ。(御心配には及びません。薬を処方してもらって、すっかり元気になりました。)私たちが帰ってきたのはランチタイムの少し前。子供たちは薄い本を読み終わり、それぞれに感想を述べていきました。読書感想文を書くというのはなかなかハードルが高いのですが、みんな頑張って読み終わった本を紹介していました。

 さて、「先生太った〜・・・」とアメリカの食事や量に慣れつつある子供たちは口をそろえて言います。「そうだよね〜」アメリカの食事は美味しいのですが、やはり、体重を増やす原因は夕食の後のデザートではないかなと思います。(しかもアイスクリームやケーキなどにどっさりホイップクリームを乗せ、さらにチョコレートやストロベリーのソースをかけるなど、なかなかワイルドです。)それが日常です。でも、慣れとは恐ろしいもので、だんだんとそれに対応できるようになってくるものなのです。
 この日の午前中の最後には、コーリー先生がカップケーキを焼いてくれたものにデコレーションをしていただきました。(先日のシアトル研修の際にはカレン先生がカップケーキを全員分焼いてきてくださいました。ありがたいことです。)午後のアイスクリームソーシャルでは、ホストファミリーも参加。まずは誕生日を祝う曲に合わせて、椅子取りゲームをしました。ゲームは静かに白熱していき、最後は男子生徒とアメリカ人の一人のホストシスターとの一騎打ちに。日本男児の意地を見せ!?優勝。その後それぞれの誕生月を確認し、みんなでみんなの誕生日を祝うというものでした。

 用意されたアイスクリームは本当にバケツに入ったものが3つ。それにさらにホイップクリームをのせ、ソースをかけ、さらにクッキーをのせ・・・「う〜ギブ。」という子がいる一方で、「お替りにいってこようかな」という姿も。若いってすごい。と本当に思いました。まぁこの生活が一生続くわけではありません。子供たちにとってはこれも一つの経験かなと思います。日本に帰ればきっと美味しく健康的な日本食と共に、部活や学校生活でみっちり絞られるはずでしょう。(笑)

アーリントン レポート 8月7日(水)

 今日もいつも通りの一日が過ぎました。午前中は教科書をして、ハングマンという単語のゲームをしました。子供たちのカンが鋭すぎて、コーリー先生とカレン先生が出す単語をすぐにあててしまうので、ちょっとゲームにならない感もあったくらい。そしてランチへ。
さて、こちらに来て約半分が過ぎました。子供たちの中にはこれまで長かったなと思う子もいれば、早く帰りたいな〜と思っている子もきっといることと思います。中には「日本に帰りた過ぎてもうThank youカードを書いちゃいました。早いかなと思ったけど」という子もいたのですが、いやいや、実はそろそろ準備を始めなければならない時期になってきました。昼休みはグループに分かれて、さよならパーティーで料理を作る子たちや持ってきているものの確認、プログラムなどについて話し合いをしてもらいました。実際学校で授業ができて、準備ができるのはあと5日しかないのです。たくさんお世話になったホストファミリーに、私たちができるささやかかもしれませんが、精一杯のことができればいいなと思います。

 午後に行ったアーリントン博物館は「小さいらしい」という事前情報を子供たちは入手していました。学校から5分ほど、車で走らせると、確かにそれほど大きくはない建物に到着しました。
しかし、入ってみると大きなバッファローやシカのはく製が飾ってあり、なかなか圧倒されるものがありました。中には昔の冷蔵庫や電話や木材を加工する道具、レジ、タイプライターなど様々なものがあり、予想以上に子供たちは楽しい時間を過ごせていたようです。一緒に回った子供たちが特に興味を持ってみていたのはミニチュア模型でした。アーリントンの昔の街並みが細かいところまで再現されており、「あ〜!こんなところに鶏が」「あ〜お葬式やってる・・・」「どこの家に住みたい?」などなど、その細かさに感心していました。

=======ある生徒の日記より

 今日の夕食は僕たちが創りました。学校が終わってから食材を買いにマーケットまで行きました。卵焼きとカレーを作りました。作っている時は分からないことも多くて大変でしたが、食卓に出して、ブラザーが食べるのを恐る恐る見ていたら、「すごくおいしい!」と言ってくれたので、とても嬉しかったです。作ってよかったなと思いました。また作ろうと思います。夕食が終わったらブラザーがプールに入りたいと言い出して、夕方なのに、結局はプールに入っていました。とても寒そうでした。僕たちはその間に映画を見ました。ロボットの映画でした。その後、ポケモンを見終わった頃にはほとんどみんな寝ていました。なので、ランチを作って寝ました。アメリカに来て2週間。ここにも結構慣れてきたし、思いっきり楽しみながらいろいろ学んでいきたいと思います。

アーリントン レポート 8月8日(木)

 今日もいつものごとく日記を書き、発表。その後、さよならパーティーの飾り付け用に絵を描いていきました。どんな絵でも良いということでしたので、アメリカと言えばハンバーガー、アメリカと言えばフォード、またホストファミリーの似顔絵、スペースニードル、日本のラムネやアニメのキャラなど様々なものをみんな描いていました。そしてそれがなかなかうまい!今日1日では終わらない子供たちもいましたが、完成が楽しみです。

 午後は市内の図書館で子供たちと触れ合うことになっていました。いったいどれだけの子供たちが来るのか、少し気になりつつ、ホストファミリーの運転する車に分乗して図書館へ。アーリントンの図書館はこじんまりとした小さなものではありましたが、雰囲気の良い素敵な所でした。一角には私たちが来るから作って下さったのか、折り鶴や日本文化、日本語、などなどの本が置かれた「日本コーナー」も設置してありました。今日は、場所が場所なので、やはり静かにしなくてはと歌は控えるつもりだったのですが、図書館の担当の方からぜひ歌ってほしいとのことで、急きょ子供たちが知っている中から「大きな栗の木の下で」と「森のくまさん」を歌うことになりました。「一緒にやってくれるかな?」と言うと、私たちの歌と動きに合わせて一人の男の子は振付をやってくれました。アメリカの子供たちの中にはこれまでに折り紙をやったことがある子も結構いたのですが、手裏剣や、兜やお花など、鶴などのスタンダードなものとはちょっと違う感じに喜んでくれていたのではないかと思います。自分たちで作った折り紙を両手に抱えて弟のところに持っていき、一緒に遊んだりもしていました。特にカエルが人気でした!子供たちはやはり動きのあるものに惹かれるようです。生徒も一生懸命子供たちに教えていました。

 余談ですが、今のパソコンに変えてから約半年。私のパソコンはいつも電源を入れるととあるイラストが映り、その後暗証番号を入れてスタートしていきます。その絵を変えることもできるのでしょうが、Windows8はなかなか使い勝手が個人的には悪く(笑)そのままにしていました。さて、今日一日子供たちのなかなかうまい絵を見た後、家に帰ってパソコンの電源を入れてしばらくぼ〜っとその絵を見ていてふと気づきました。「あれ、これって・・・」そのパソコン画面にいつも出てきていたイラストとは、なんとスペースニードルだったのです!!!(今頃かい!と自分で突っ込みたくもなりましたが)びっくりして、ホストマザーを呼び、「これって、スペースニードルだよね?」と聞くと、ホストマザーは「そうよ。そして後ろはマウントレニアね。」私のホストマザーはそれが何か?と言わんばかりでしたが、私は本当にびっくり。世界各国数えきれないほどある有名な観光地や有名な建物がある中、アメリカのしかも私たちが滞在するワシントン州を象徴するスペースニードルを私は何も知らずに半年間見続けていたんだなと思うと、なんとも言えない気分になりました。・・・(みなさんの家のスタート画面ももしかしたら同じものかもしれません)という余談中の余談でした。
明日は1日遠足です。どこへ行くのか。天気が持ってくれたらいいなと思います。

アーリントン レポート 8月9日(金)

 1週間ぶりの終日研修です。今日訪問するのは、ディセプション・パス州立公園と、フォート・ケイシー州立公園の2つ。ディセプション・パス州立公園はワシントン州内でも人気の高い州立公園で、特に1982年に米国文化財に指定されたディセプション・パス・ブリッジは公園のシンボルになっているそうです。橋の下は一見穏やかな水路ですが、かつて多くの船がその急流で舵を誤ったことから Deception(欺き)と言う名前がつけられたのだそうです。また、フォート・ケイシーは現在閉鎖されている4重の砦のひとつで1904年の日露戦争の間に攻撃の危機から守るために建造されたのだそうです。芝の生い茂る広場はピクニックや凧上げに最適で、小道は砂浜へと続いています。砦の建物は現在では子供たちの様々なサマーキャンプに利用されているのだそうです。「愛と青春の旅立ち」というリチャードギアの映画の中にはこのフォート・ケイシーの風景がたくさんでてきているのだそうです。ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、見ていない方はぜひ!

 今日は天気予報では、雨が降るかもと言うことでした。学校を出発し、バスが30分走った頃から窓の外には重い雨雲らしきものが見え始めました。雨ではないのですが、私たちは深い霧の中へ。TCのコーリー先生とカレン先生に「大丈夫かな?」と聞くと、”It’s O.K! Just cold.”と軽い返事が返ってきました。行く途中でディセプション・パスの橋の上を遠田ときには本当に先が見えず真っ白。横を見るとうっすらと崖が見えてきて、船も見えました。そしてバスはそのまま近くの海辺へ。外に降りると本当に寒かったです。しかし、子供たちはそんな中でもさすが。元気に走り回っていました。多分10℃ぐらいだったのではないかと思われます。(*_*)30分弱ほどここで遊んだあと、フォート・ケイシーへ。そこに向かう途中少しずつ天気が上がり始め、青空も見えてきました。先についていた南日本カルチャーセンターの方から「私たちが着いた時には霧で真っ白で、今日は残念ながらダメだなと思っていたんですよ。でも、みんなが着いたとたんに晴れました!」と言われました。本当にしばらくすると霧もみるみる晴れていき、最高のピクニック日和に。実はこの子供たち「持ってる」かもと思います。私たちが着いてから、雨だったのは多分1日ぐらいだったのではないでしょうか。私たちはこの天気が当たり前と思っていますが、天気予報などを見ていると、「こんな夏はこれまでにない。最高の夏だ」という風に言っています。そんなこんなで、そこでランチを食べ、思い思いに大砲の場所へ行ったり、地下の真っ暗なところを散策したり。(私は行かなかったのですが、本当に真っ暗だったようですね。ここで懐中電灯を使うんだったんだそうです)心地の良い時間を過ごしていたようです。そして、再びブリッジへ。ブリッジは行きで通った時とは打って変わって快晴。高さがよ〜く分かりました。子供たちは怖さもなんてことなくガンガンその端を歩いていました。そして、その後立ち寄ったアイスクリームショップでは、そのアイスクリームのでかいこと!5ドルでしたが、こんなアイスクリーム、日本では買うことも食べることもないでしょう。味は最高。でもさすがに女の子たちは「う〜」とうなりながらなんとか完食。一方男子はさすがで、結構早々食べていました。少しお土産も買い、楽しむことができたのではないかと思います。

 新たな一週間のスタートです。なんとなく、この生活にも慣れてきて、余裕も出始めてきたのですが、残念ながら1週間フルにあるというのは今週が最後なのです。朝、カレン先生とコーリー先生に少し時間をもらってみんなに話をしました。「アメリカに来る前に立てた目標に自分たちはどれくらい達成できていますか?何をしようと思ってアメリカにきましたか?」「残されたのはあとわずか8日です。後悔のないように、いろんなことにチャレンジしましょう」そう言ってスタートしました。今日もいつもの通り週末の報告からかと思いきや、「日本とアメリカの朝ごはんの違いについて」というテーマでした。週末のことを書こうとやる気満々だった子供たちはちょっと肩透かしをくらったような感じだったかもしれませんが「日本ではお母さんが毎朝朝ごはんを作ってくれます。」「ご飯とみそ汁を食べます。」と書いたり発表したりしながら、きっと頭の中は懐かしい日本や日本での生活のことでいっぱいだったのではないかと思います。 

 今日の午後からは再度ズンバエクササイズ。前回の講師の先生を招いて、ジムでということになりました。「今日はジムでだよ。」と言うと、「やった!」と言って外に出る気満々の子供たち。「え…待って、ジムってこの学校の中の体育館のことなんですけど…」gym″をスポーツクラブのように思っていた子もいたようです。「なんだ〜」と落胆した様子を見せつつも、また気を取り直してズンバ開始!前回と同じ曲もありましたし違うものもありましたが、2回目とあって動きも声も前回よりもスムーズだった気がします。先生の娘さんも一緒でした。終わった後に、先生方と話をしていると、その娘さんもとても楽しんでいたようで、「お母さんまたここにきて一緒に踊ろうよ。絶対そうしようよ!」という風に言っていました。娘さんはみんなと同じ年ぐらいの12歳。とりあえず、さよならパーティーの日付をお伝えしました。来てくださるといいなと思います。そんなこんなで今日も1日無事に終わりました。

========ある生徒の日記より 

帰りの車の中でホストマザーと週末の話をしました。それで何とかお互い理解できて、土曜日は動物園に、日曜日はシアトルに日本へのお土産を買いに行くことになりました。うまく話せて嬉しかったです。ホストマザーも、「最初の頃よりもずっとうまくなったね」と褒めてくれました。自分でもなんか聞き取れてるって分かってもっとしゃべりたいって思えるようになりました。先生も今日行っていましたが、「泣いても笑っても残り10日です。」なので、自分なりにホストファミリーと一生の付き合いになるような最高の思い出と、自分の英語力を改めて試し、最後の10日間は日本に帰国してからゼーッタイ悔いのないように過ごしたいと思います。今日自分でランチを作りました〜!

アーリントン レポート 8月13日(火)
 アメリカに来て、私たちは実は童心に帰るような体験もたくさんしています。帰国するころには子供たちは、いろんな日本文化に長けて帰ることでしょう。例えば折り紙や、けん玉がうまくなったり、ポケモンについて詳しくなったり、日本料理が作れるようになったりしているという・・・逆輸入とでも言いましょうか、そんな感じです。今日の午後もまた私たちは童心に帰るような体験をしました。今日の文化交流は「ジョーダンブリッジへのハイキング」ということだったのですが、実際には川遊びでした。私も川に遊びに行くのなんていつ振りだろう・・・と思いながら、裸足になって川に入りました。

 川の水は最初はびっくりするほど冷たかったのですが、天気も良く、暑い1日でしたので、水遊びにはもってこいでした。子供たちは水切りをしたり、ふざけあったり、ボーっとしたり、会話を楽しんだり・・・。普段の中高生の生活を考えると、宿題、部活、テスト、補習、などたくさんのことに追われて過ごしていて、こんなゆったりのんびりした時間を過ごすことはほとんどないと思います。水切りなんてうまい子はうまかったのですが、やったことのない子もいました。でも、ここに2時間ほど滞在している間に、どんどんうまくなっていきました。そしてみんな最初は濡れるのが嫌だとか言っていましたが、ズボンもびしょびしょになっている子たちも。ジョーダンブリッジも何人かで渡ってみました。橋の奥の方にも泳ぎに来ている人たちがたくさんいました。服のまま泳いでいる人も。 

 アメリカに来て、アメリカの文化も日本の文化も体験している子供たち。そんなグローバルな人間になるその第一歩はやはり自分の国のことを知ることから始まると私は思っています。「こんなものもあるよ」「こんなこともできるよ」「日本ではこんなふうにしますよ」優劣をつけるわけではなく、私たちの文化や考え方を紹介し、違いを発見する、相手の良さを発見する、自分たちの良さを発見する・・・というのが、会話のきっかけになったり、その後の様々な体験へ発展して行ったりします。英語を「分かる・知っている」だけではなく、それをコミュニケーションの道具として使う。伝える内容が、まずは日本について、自分についてから始まっていくはずです。

アーリントン レポート 8月14日(水)
 今日は最後の1日遠足です。またバスに揺られてアメリカとカナダの国境のピースアーチパークへ。いつもながら、どんなところに行くのかな・・・と連れていかれるがままだったのですが、まさか、本当にカナダとアメリカの国境に来るとは!「アメリカに来て、カナダの国境まで行けるとは思っていませんでした」と子供たちの声。この公園は両側にアメリカの入国審査のある場所、カナダの入国審査のある場所が設けられた道路に挟まれた場所にいました。この公園の中にあるアーチは、1814年にアメリカとイギリスの戦争が終焉したことを記念して、1921年、カナダとアメリカの国境のまさに真上に建てられたのだそうです。この国境は、開通してから今までに一度も閉鎖されたことがなく、カナダとアメリカの長い平和の歴史のシンボルとされる国境でもあるのだそうです。まさにピースアーチという名前を象徴する国境というわけです。

 アーチの両脇には、カナダとアメリカの国旗の巨大花壇というおしゃれな演出も。ここではみんな大写真撮影会。面白い写真をたくさん取っていました。この1日遠足で、この子供たちはつくづくラッキーだなと思うことが2つありました。一つ目は、この場所を訪れることができたこと。南日本カルチャーセンターのホームステイプログラムの中でここを訪れるのはなんと20年ぶりだそうです。そして二つ目は前にも書きましたがやはり天気です。この後、天気は少しずつ崩れ始めるのですが、学校へ向けて帰りのバスが発車するまで天気は持ってくれました。

 そんなこんなで、今回は公園めぐりの遠足でした。二つ目の公園ではランチを食べ、滝を見たり湖を見たりゆっくり散歩をしました。その滝の場所は屋久島の白谷雲水峡のようで、なんとなく日本を思い出させるような風景でした。ランチを食べている時に、リスが出てきて周囲を和ませてくれたりしました。のんびり散歩をしたりしている間に、一人の生徒が、「ホームステイってもっとキラキラしたものかと思ってた。そしてアメリカに来たら変わると思ってた。自分を変えたかった。でも、来ただけじゃなくて、自分で行動を起こさないと変わらないんだって分かった。」と言っていました。いろんな思いをもってこのホームステイに来ている子供たち。アメリカに来てからもやはり悩みは尽きないようですが、いろいろな体験を通して、悩みながらもチャレンジしていますよ!そして、確実にたくましくなってきています!

アーリントン レポート 8月15日(木)
 今日は1日がかりでガレージセール。予定では9時から2時だったのですが、準備や設定に時間がかかり、スタートは10時からとなりました。子供たちが持ってきたものを見ると、いろいろなものがありました。手ぬぐいや、ポケモンや、ペンに、マックのハッピーセットの付録に、いろいろな小物たち。私たちはこれがCHIの資金になると聞いていたので、最初は少し高めに値段を設定して、交渉に応じるよというかんじでいようと思っていたのですが、そうもいっていられなくなりました。まずは、なかなかお客さんを呼び込めないことと、お客さんが来ても帰っていくのです。私たちが値段をつけたものと、カレン先生やコーリー先生が持ってきて値段をつけたものと比べると、結構差がありました。カレン先生やコーリー先生たちが持ってきたものは古着ですが、Tシャツ、トレーナーなども1ドル、かわいいお人形も10ドル。照明も10ドルと激安なのです。私たちはというと、ポーチに800円とか、はっぴに500円とか、手ぬぐいやタオルに300円とか、結構高すぎるかもということで、1時間ほどで全て値下げをすることに。全てがほとんど1ドルぐらいになりました。

 子供たちは外に出て、看板を持って、呼び込みをすることに。看板を作って交差点やカーブのところに立ち、一生懸命アピールしました。日本ではきっとこんなことをすることはまずないでしょう。そして、こんな子供たちに注意を払ってくれる大人もあまりいないかもしれませんが、通り過ぎる車から手を振ってもらったり、激励のクラクションをもらったり、何かしらのリアクションをしてくれるのです。「無視されると悲しくなる〜。でも、応えてくれる人がいるから頑張れる!」そう言って子供たちは道路に立っていました。でも、やはりなかなかお客さんは来てくれません。今日は天気もあまり良くなかったので、それも手伝ってか子供たちのテンションはちょっと下がり気味。でも、そんな中でも、大きくないと目立たないんじゃないかと考えて、自分たちで色紙を張り合わせて、大きな紙を作り、ちぎり絵のようにしてガレージセールを呼び込む看板を作ったりする子たちも現れました。ごった返すほど人は来ませんでしたが、ぼちぼちと、私たちの看板や呼び込みをみた地元の人たちも来てくれて、買っていってくれるようになりました。

 みんなどれくらい売れたのか不安だったと思いますが、17000円ほどの売り上げがあったそうです。今日は今までの中で一番大変だったかもしれません。でも、働くことの大変さ、また、その喜びも少し感じられた1日だったのではないかと思います。2時でいったん閉店した後は、今度は子供たちが自分が狙っていたものをゲット。例えば、かっこいいバイクが2個で1ドルとか、ペンが2ドルとか、かわいいポーチ、カップラーメンなども、結局懐かしさからか子供たちが買っていました。また、この日はベイクセールと言って、物だけでなく焼き菓子などもあったので、ちょっとお腹のすいた子供たちは例によってアメリカっぽい赤や黄色や青のクリームの乗ったマフィンを買っておいしそうにほうばっていました。大変だったけど、みんなで頑張った一日でした。

アーリントン レポート 8月16日(金)
 今日の午前中はいつも通り、昨日の報告をした後、授業。そしてゲームという流れは変わりませんでした。みんな疲れたけど、楽しかった。とか、通りすがりの人が声をかけてくれたのが嬉しかったとか報告をしていました。これができるのもあと数回。さて、今日の午後はバーベキュークックアウトとなっていました。バーベキューの場所に行って、お昼を食べたりするということになっていたので、子供たちはランチを持ってこずに、お昼何を買おうかな〜と楽しみにしていました。今日は早めの11時30分に学校を出発。そしてどんな場所だろう・・・と楽しみにしていたところ、着いたのは広い野原にテントが立っているところ。どうやらお祭りが開催されるようです。そこで2時まで自由時間となりましたので、子供たちはそのテントを見て回ることに。・・・といってもテント自体がそんなに立っていないのであっという間に見終わってしまいました。

 そして、子供たちが気づいたこと。食べ物が売ってない・・・”Where is my hamburger!!!!!!!!!”と本気で叫んでいました。カレン先生やコーリー先生に聞いてみると、先生たちも知らなかったらしいのですが、なんと出店は夜からだということらしいのです!“Oh、 no!!”ということで急遽、マクドナルドに行って昼食をとることになりました。とっても暑かったので、そっちの方がよかったかもしれません。マクドナルドではそれぞれ注文をし、お腹いっぱい食べました。こちらのマクドナルドには子供用に大きなプレイルームがあります。表示には12歳までとなっているところに、「先生行けるかな?」と聞いてきたので「いいんじゃない?」と答えると、5〜6歳のアメリカの子供たちに交じってジャングルジムのようなものを上って滑り台を楽しんだりしている子たちもいました。「先生〜ちっちゃい子供たちがこっちだよって教えてくれました。」と言っている姿が何とも可笑しかったです。

 マクドナルドを出た後は、また先ほどの場所に戻り、買い物を・・・ということになりました。特に買うものがなかった子たちはお互いの住所交換をしていました。確かにもうあとちょっとだもんね。と思っていると、「申し訳ないけどテントを立てるのを手伝ってほしいんだけど、男の子たちに行ってもらえないかな?」と言われました。立ち上がりこそ遅かったものの、子供たちは一生懸命テントを張るのを手伝ってくれました。確実に日本人の株を上げたと思います。そしてその後も売り物のかわいいドレスのタオルがたくさんかかったポールが倒れたりすると、進んで拾って手伝うという、ナイスな動きをしていました。さて、残りはあと4日。明日明後日が最後の週末です。みんなホストファミリーと楽しい休日を過ごしてくれたらいいなと思います。来週は学校が月・火の2日だけ。そしてほとんどがさよならパーティーの準備となります。1カ月は長いと思っていましたが、振り返ってみるとあっという間の気がします。本当にたくさんお世話になったホストファミリーの方々や、コーリー先生、カレン先生に私たちに喜んでもらえるようなものになるよう、みんなで頑張りたいと思います。

 さて、また一週間の始まり。今週は授業があるのはたった2日。そして、さよならパーティーにむけての準備が着々と始まっていく予定です。あと3日でこのアメリカ生活も終わるのかと思うと、不思議な気分です。今日はなんとなくまったりとしつつ、グループで話し合いをしたり、ホストファミリーへのThank you giftを作ったりしました。Thank you giftはアメリカの国旗と、カードです。アイスの棒のようなものに赤や白、青と色を塗っていき、国旗を完成させます。なかなかみんな器用で、綺麗なものができていました。また、Thank you cardもみんなもうすでに渡したりもしていましたが、心を込めて、いろんな工夫をしたものができていました。 

 学校が終わってから私は明日の材料を買いにスーパーへ。みんなから集めたお金は2ドル。計50ドルほどです。ちゃんと足りるかな〜と思いつつ、みんながリストアップしたものをどんどん入れていきました。結果は54ドル!おぉ〜good job!と自分で言いつつ(笑)これだけの量は日本で5400円じゃ買えないな〜と思うことでした。明日はいよいよさよならパーティー。うまくいきますように!

アーリントン レポート 8月20日(火)
 今日はいよいよさよならパーティー。午前中に「アメリカの生活について」という題で日記を書きました。みんなが成長したなと思うのは、その中で、きちんとカレン先生やコーリー先生に「ありがとう、お二人のお陰で楽しかったです。」と感謝の気持ちを伝えたこと。一人一人のスピーチを聞きながら、カレン先生も、コーリー先生も目に涙を浮かべていました。以前、カレン先生やコーリー先生に「日本人はハグしたりするの?」と聞かれたことがありました。「いいえ、しません。」と答えると、「じゃあ、”I love you.”って言う?」とまた聞かれましたので、「いいえ、めったなことがなければ言いません。」と答えると、「じゃあ、どうやって自分がその人のことを愛している、大切に思っていると伝えるの?明日何があるかわからない。もしかしたら事故にあうかもしれない。災害にあうかもしれない、病気で倒れるかもしれない・・・だから私たちはいつも愛していると伝えるし、抱きしめるのよ。」そうおっしゃっていました。それを聞いて私はアメリカの人たちがハグをしたり、ことあるごとに”I love you.”と言ったりする意味が本当に理解できた気がしました。日本人のように「空気を読む」ことができるのも大切ですが、目の前の相手に機を逃さずに愛情や感謝の気持ちを、言葉で、行動で伝えることはとても大切なことだと気づかされました。一カ月間のホームステイの最後のプログラム。私たちの大好きなホストファミリー、アーリントンの人たちに感謝の気持ちを精一杯伝えることができる大きなチャンスが、このさよならパーティーです。

 準備の段階ではなんだかんだと変更になることがたくさんあり、「え〜〜〜〜〜!!!!!!」と私自身もてんやわんやの状態でしたが、「できることをやるしかない。」と子供たちは本当に本当によく頑張りました。午後、みんなで飾り付けや、リハーサルを済ませたあと、2:30から料理チームは4つの家に分かれて、手巻き、おにぎり、カレー、どら焼き作りに取り掛かりました。各チーム料理人数は3人ずつしかいないなか、130人分の料理作りに・・・しかもリミットは5時45分までの3時間。「大丈夫!できるって!」準備に入る前、みんなにはそう言いつつも、「間に合うのか・・・!?」正直不安でした。5時45分。会場の体育館へ行ってみると、もうすでに何人か来ていました。「先生、やること多すぎですよ〜。でもみんなでめっちゃ頑張りました!」といいつつ、テーブルの上には大量のおにぎりやカレー、どら焼き、手巻きの材料などが次々とおかれていきました。そして、はっぴや浴衣も料理チームの子たちは間に合わず着れないかもしれないと思っていましたが、それもバッチリ!「やるな〜、みんな!」。きちんと間に合わせてきてくれました。私たちの料理のほかに、ホストファミリーの料理もあり、いろいろな準備が整ったらさよならパーティースタート!

 カレン先生とコーリー先生の挨拶から始まり、お二人から一人ずつ修了証書を受け取りました。それだけでも泣きそうになっている子も。全員が証書を受け取ったら、ディナータイムへ。そして私たちの出番。司会の2人は中学生ながら、この大役に自ら立候補してくれた、明るく、柔軟で、さばけた二人組です。まずは、みんなの個人芸の披露から。クイズに始まり、ピンポンの技、そろばん、三重跳び、書道パフォーマンス、空手と続きました。通しのリハはなかなか出来ませんでしたが、発表する前に、自分たちでちゃんと英語で何をするかも言えており、きっと家でも準備していたんだろうな〜と思うことでした。個人芸をしてくれたみんなは他の人よりプレッシャーも多かったかもしれないけど、みんなのお陰でとっても盛り上がったね。ホストファミリーの方々は、みんなの芸一つ一つに関心を寄せて、聞き取ろう、理解しようともしてくださり、毎回温かい大きな拍手をしてくださいました。

 そして最後の挨拶。全員が前に出て一人一人の思いを述べました。「泣かない」と心に決めて臨んだ子が多数。でも、やはり溢れる思いには勝てませんでした。涙で言うことさえままならなかった生徒。そんな生徒を優しく抱き寄せてくれたカレン先生。そして大丈夫だよと言わんばかりに生徒に駆け寄ってきてギューッと抱きついたホストシスターの小さな女の子。涙が止まらなかった子、泣きそうにないなと思っていた子も泣いていた。そんなみんなを見ていると、こんなに涙が止まらないほど、離れたくないと思えるほど、素敵なホストファミリーとの出会いがあって、素敵な思い出ができて、こんなに素敵な涙が流せて、なんて幸せなんだろうと思いました。そして、また私自身も私のホストファミリーが大好きでした。離れがたいけれど、「きっとまた帰ってくる。」みんなが心に誓った一日だったと思います。

アーリントン レポート 8月21日(水)
 7時半に学校に集合。いよいよ私たちはこのアーリントンを離れます。振り返ってみればあっという間の1カ月。ここで、初めてホストファミリーと対面をしたのがつい昨日のようです。いろいろなことがありました。楽しいことも、苦しいことも。でも、ここで経験した全てがみんなにとって宝物です。子供たちのことを自分の子供のように愛してくれる、かわいがってくれるホストファミリーの方々。ずっとお世話をしてくださったカレン・コーリー。そして大好きな私のおじいちゃんとおばあちゃんのホストファミリー。いよいよ離れるとなると、いろいろな思いで胸がいっぱいでした。最後のお別れをして、さあバスが出発。「先生、来てよかったです。また必ず帰ってきます。」真っ直ぐな強い決意を持って私にそう言った子供たちはキラキラ輝いてみえました。「あぁ、本当にこの子達の心に強く輝くパワーが生まれたな。」そう思いました。子供たちの成長、ホストファミリーのやさしさ・・・私はいつまでもいつまでも、胸がいっぱいでした。 

 さて、この日のみんなの一番の懸案事項は「スーツケースの重さは大丈夫か?」ということ。50ポンド、23sまでというのが上限なのですが、結果やいかに。手続きを待っている間、歩や他の人の持っている荷物のスケールでみんな重さをはかり、やばい!となったらリュックへ移し替えるという作業をしていました。ドキドキの中荷物を預け、全員無事終了。昨日シアトル空港を出発したチームはとっても出国までに時間がかかったらしいのですが、私たちは全てがスムーズ。自由時間の余裕もありました。帰りの飛行機は9時間45分。子供たちは飛行機の中で今回のホームステイの感想を書きました。いかんいかんと思いつつも、その感想を読んでいると、またジ〜ンとしてしまうのでした。 

 さて、行きは「眠いけど眠れない」という状況でしたが、帰りは「眠くない」のです。子供たちは結構起きていました。その時、私が「コワッ!」と思ったこと。それは、機内食が終わってからも、子供たちバックの中から自分たちが持ってきたお菓子を広げてひっきりなしに食べているではありませんか!しかも、多分無意識に。そして、機内食で出たアイスクリーム。私がちょっと迷ってほったらかしていたら、「先生アイス食べないんですか?」「うん。・・・食べる?」「え〜。良いんですか〜」と何とも嬉しそうに言うので笑ってしまいました。そしてそれは成田に着いてからも。もう一つのチームの到着を待っている間、「飲み物を買ってきてもいいよ。」と言うと、戻ってきた子供たちがペットボトルではなく、お店屋さんのプラスチックのコップに入ったものを買ってきて「小さい!」「甘さが足りない!」などと言っているのです。怖いわ〜。味覚もあっという間にアメリカナイズされたのね〜。 

 さて、かくして私たちは長い長いフライトを終え、愛する日本の家族のもとへ。きっとみんなまた自分たちの家族の大切さに気付くことでしょう。気付きっぱなしですね!最後に、みんなが書いてくれた色紙。とっても嬉しかったし、びっくりしました!やっぱり縁あって出会ったみんな。先生はみんなに出会えてよかったなと思います。本当にありがとう!いつまでもみんなのことを応援しています。また7日の日に会いましょう!

 

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