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1週間ぶりの終日研修です。今日訪問するのは、ディセプション・パス州立公園と、フォート・ケイシー州立公園の2つ。ディセプション・パス州立公園はワシントン州内でも人気の高い州立公園で、特に1982年に米国文化財に指定されたディセプション・パス・ブリッジは公園のシンボルになっているそうです。橋の下は一見穏やかな水路ですが、かつて多くの船がその急流で舵を誤ったことから Deception(欺き)と言う名前がつけられたのだそうです。また、フォート・ケイシーは現在閉鎖されている4重の砦のひとつで1904年の日露戦争の間に攻撃の危機から守るために建造されたのだそうです。芝の生い茂る広場はピクニックや凧上げに最適で、小道は砂浜へと続いています。砦の建物は現在では子供たちの様々なサマーキャンプに利用されているのだそうです。「愛と青春の旅立ち」というリチャードギアの映画の中にはこのフォート・ケイシーの風景がたくさんでてきているのだそうです。ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、見ていない方はぜひ!
今日は天気予報では、雨が降るかもと言うことでした。学校を出発し、バスが30分走った頃から窓の外には重い雨雲らしきものが見え始めました。雨ではないのですが、私たちは深い霧の中へ。TCのコーリー先生とカレン先生に「大丈夫かな?」と聞くと、”It’s
O.K! Just cold.”と軽い返事が返ってきました。行く途中でディセプション・パスの橋の上を遠田ときには本当に先が見えず真っ白。横を見るとうっすらと崖が見えてきて、船も見えました。そしてバスはそのまま近くの海辺へ。外に降りると本当に寒かったです。しかし、子供たちはそんな中でもさすが。元気に走り回っていました。多分10℃ぐらいだったのではないかと思われます。(*_*)30分弱ほどここで遊んだあと、フォート・ケイシーへ。そこに向かう途中少しずつ天気が上がり始め、青空も見えてきました。先についていた南日本カルチャーセンターの方から「私たちが着いた時には霧で真っ白で、今日は残念ながらダメだなと思っていたんですよ。でも、みんなが着いたとたんに晴れました!」と言われました。本当にしばらくすると霧もみるみる晴れていき、最高のピクニック日和に。実はこの子供たち「持ってる」かもと思います。私たちが着いてから、雨だったのは多分1日ぐらいだったのではないでしょうか。私たちはこの天気が当たり前と思っていますが、天気予報などを見ていると、「こんな夏はこれまでにない。最高の夏だ」という風に言っています。そんなこんなで、そこでランチを食べ、思い思いに大砲の場所へ行ったり、地下の真っ暗なところを散策したり。(私は行かなかったのですが、本当に真っ暗だったようですね。ここで懐中電灯を使うんだったんだそうです)心地の良い時間を過ごしていたようです。そして、再びブリッジへ。ブリッジは行きで通った時とは打って変わって快晴。高さがよ〜く分かりました。子供たちは怖さもなんてことなくガンガンその端を歩いていました。そして、その後立ち寄ったアイスクリームショップでは、そのアイスクリームのでかいこと!5ドルでしたが、こんなアイスクリーム、日本では買うことも食べることもないでしょう。味は最高。でもさすがに女の子たちは「う〜」とうなりながらなんとか完食。一方男子はさすがで、結構早々食べていました。少しお土産も買い、楽しむことができたのではないかと思います。
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新たな一週間のスタートです。なんとなく、この生活にも慣れてきて、余裕も出始めてきたのですが、残念ながら1週間フルにあるというのは今週が最後なのです。朝、カレン先生とコーリー先生に少し時間をもらってみんなに話をしました。「アメリカに来る前に立てた目標に自分たちはどれくらい達成できていますか?何をしようと思ってアメリカにきましたか?」「残されたのはあとわずか8日です。後悔のないように、いろんなことにチャレンジしましょう」そう言ってスタートしました。今日もいつもの通り週末の報告からかと思いきや、「日本とアメリカの朝ごはんの違いについて」というテーマでした。週末のことを書こうとやる気満々だった子供たちはちょっと肩透かしをくらったような感じだったかもしれませんが「日本ではお母さんが毎朝朝ごはんを作ってくれます。」「ご飯とみそ汁を食べます。」と書いたり発表したりしながら、きっと頭の中は懐かしい日本や日本での生活のことでいっぱいだったのではないかと思います。
今日の午後からは再度ズンバエクササイズ。前回の講師の先生を招いて、ジムでということになりました。「今日はジムでだよ。」と言うと、「やった!」と言って外に出る気満々の子供たち。「え…待って、ジムってこの学校の中の体育館のことなんですけど…」gym″をスポーツクラブのように思っていた子もいたようです。「なんだ〜」と落胆した様子を見せつつも、また気を取り直してズンバ開始!前回と同じ曲もありましたし違うものもありましたが、2回目とあって動きも声も前回よりもスムーズだった気がします。先生の娘さんも一緒でした。終わった後に、先生方と話をしていると、その娘さんもとても楽しんでいたようで、「お母さんまたここにきて一緒に踊ろうよ。絶対そうしようよ!」という風に言っていました。娘さんはみんなと同じ年ぐらいの12歳。とりあえず、さよならパーティーの日付をお伝えしました。来てくださるといいなと思います。そんなこんなで今日も1日無事に終わりました。
========ある生徒の日記より
帰りの車の中でホストマザーと週末の話をしました。それで何とかお互い理解できて、土曜日は動物園に、日曜日はシアトルに日本へのお土産を買いに行くことになりました。うまく話せて嬉しかったです。ホストマザーも、「最初の頃よりもずっとうまくなったね」と褒めてくれました。自分でもなんか聞き取れてるって分かってもっとしゃべりたいって思えるようになりました。先生も今日行っていましたが、「泣いても笑っても残り10日です。」なので、自分なりにホストファミリーと一生の付き合いになるような最高の思い出と、自分の英語力を改めて試し、最後の10日間は日本に帰国してからゼーッタイ悔いのないように過ごしたいと思います。今日自分でランチを作りました〜!
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アメリカに来て、私たちは実は童心に帰るような体験もたくさんしています。帰国するころには子供たちは、いろんな日本文化に長けて帰ることでしょう。例えば折り紙や、けん玉がうまくなったり、ポケモンについて詳しくなったり、日本料理が作れるようになったりしているという・・・逆輸入とでも言いましょうか、そんな感じです。今日の午後もまた私たちは童心に帰るような体験をしました。今日の文化交流は「ジョーダンブリッジへのハイキング」ということだったのですが、実際には川遊びでした。私も川に遊びに行くのなんていつ振りだろう・・・と思いながら、裸足になって川に入りました。
川の水は最初はびっくりするほど冷たかったのですが、天気も良く、暑い1日でしたので、水遊びにはもってこいでした。子供たちは水切りをしたり、ふざけあったり、ボーっとしたり、会話を楽しんだり・・・。普段の中高生の生活を考えると、宿題、部活、テスト、補習、などたくさんのことに追われて過ごしていて、こんなゆったりのんびりした時間を過ごすことはほとんどないと思います。水切りなんてうまい子はうまかったのですが、やったことのない子もいました。でも、ここに2時間ほど滞在している間に、どんどんうまくなっていきました。そしてみんな最初は濡れるのが嫌だとか言っていましたが、ズボンもびしょびしょになっている子たちも。ジョーダンブリッジも何人かで渡ってみました。橋の奥の方にも泳ぎに来ている人たちがたくさんいました。服のまま泳いでいる人も。
アメリカに来て、アメリカの文化も日本の文化も体験している子供たち。そんなグローバルな人間になるその第一歩はやはり自分の国のことを知ることから始まると私は思っています。「こんなものもあるよ」「こんなこともできるよ」「日本ではこんなふうにしますよ」優劣をつけるわけではなく、私たちの文化や考え方を紹介し、違いを発見する、相手の良さを発見する、自分たちの良さを発見する・・・というのが、会話のきっかけになったり、その後の様々な体験へ発展して行ったりします。英語を「分かる・知っている」だけではなく、それをコミュニケーションの道具として使う。伝える内容が、まずは日本について、自分についてから始まっていくはずです。
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今日は最後の1日遠足です。またバスに揺られてアメリカとカナダの国境のピースアーチパークへ。いつもながら、どんなところに行くのかな・・・と連れていかれるがままだったのですが、まさか、本当にカナダとアメリカの国境に来るとは!「アメリカに来て、カナダの国境まで行けるとは思っていませんでした」と子供たちの声。この公園は両側にアメリカの入国審査のある場所、カナダの入国審査のある場所が設けられた道路に挟まれた場所にいました。この公園の中にあるアーチは、1814年にアメリカとイギリスの戦争が終焉したことを記念して、1921年、カナダとアメリカの国境のまさに真上に建てられたのだそうです。この国境は、開通してから今までに一度も閉鎖されたことがなく、カナダとアメリカの長い平和の歴史のシンボルとされる国境でもあるのだそうです。まさにピースアーチという名前を象徴する国境というわけです。
アーチの両脇には、カナダとアメリカの国旗の巨大花壇というおしゃれな演出も。ここではみんな大写真撮影会。面白い写真をたくさん取っていました。この1日遠足で、この子供たちはつくづくラッキーだなと思うことが2つありました。一つ目は、この場所を訪れることができたこと。南日本カルチャーセンターのホームステイプログラムの中でここを訪れるのはなんと20年ぶりだそうです。そして二つ目は前にも書きましたがやはり天気です。この後、天気は少しずつ崩れ始めるのですが、学校へ向けて帰りのバスが発車するまで天気は持ってくれました。
そんなこんなで、今回は公園めぐりの遠足でした。二つ目の公園ではランチを食べ、滝を見たり湖を見たりゆっくり散歩をしました。その滝の場所は屋久島の白谷雲水峡のようで、なんとなく日本を思い出させるような風景でした。ランチを食べている時に、リスが出てきて周囲を和ませてくれたりしました。のんびり散歩をしたりしている間に、一人の生徒が、「ホームステイってもっとキラキラしたものかと思ってた。そしてアメリカに来たら変わると思ってた。自分を変えたかった。でも、来ただけじゃなくて、自分で行動を起こさないと変わらないんだって分かった。」と言っていました。いろんな思いをもってこのホームステイに来ている子供たち。アメリカに来てからもやはり悩みは尽きないようですが、いろいろな体験を通して、悩みながらもチャレンジしていますよ!そして、確実にたくましくなってきています!
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今日は1日がかりでガレージセール。予定では9時から2時だったのですが、準備や設定に時間がかかり、スタートは10時からとなりました。子供たちが持ってきたものを見ると、いろいろなものがありました。手ぬぐいや、ポケモンや、ペンに、マックのハッピーセットの付録に、いろいろな小物たち。私たちはこれがCHIの資金になると聞いていたので、最初は少し高めに値段を設定して、交渉に応じるよというかんじでいようと思っていたのですが、そうもいっていられなくなりました。まずは、なかなかお客さんを呼び込めないことと、お客さんが来ても帰っていくのです。私たちが値段をつけたものと、カレン先生やコーリー先生が持ってきて値段をつけたものと比べると、結構差がありました。カレン先生やコーリー先生たちが持ってきたものは古着ですが、Tシャツ、トレーナーなども1ドル、かわいいお人形も10ドル。照明も10ドルと激安なのです。私たちはというと、ポーチに800円とか、はっぴに500円とか、手ぬぐいやタオルに300円とか、結構高すぎるかもということで、1時間ほどで全て値下げをすることに。全てがほとんど1ドルぐらいになりました。
子供たちは外に出て、看板を持って、呼び込みをすることに。看板を作って交差点やカーブのところに立ち、一生懸命アピールしました。日本ではきっとこんなことをすることはまずないでしょう。そして、こんな子供たちに注意を払ってくれる大人もあまりいないかもしれませんが、通り過ぎる車から手を振ってもらったり、激励のクラクションをもらったり、何かしらのリアクションをしてくれるのです。「無視されると悲しくなる〜。でも、応えてくれる人がいるから頑張れる!」そう言って子供たちは道路に立っていました。でも、やはりなかなかお客さんは来てくれません。今日は天気もあまり良くなかったので、それも手伝ってか子供たちのテンションはちょっと下がり気味。でも、そんな中でも、大きくないと目立たないんじゃないかと考えて、自分たちで色紙を張り合わせて、大きな紙を作り、ちぎり絵のようにしてガレージセールを呼び込む看板を作ったりする子たちも現れました。ごった返すほど人は来ませんでしたが、ぼちぼちと、私たちの看板や呼び込みをみた地元の人たちも来てくれて、買っていってくれるようになりました。
みんなどれくらい売れたのか不安だったと思いますが、17000円ほどの売り上げがあったそうです。今日は今までの中で一番大変だったかもしれません。でも、働くことの大変さ、また、その喜びも少し感じられた1日だったのではないかと思います。2時でいったん閉店した後は、今度は子供たちが自分が狙っていたものをゲット。例えば、かっこいいバイクが2個で1ドルとか、ペンが2ドルとか、かわいいポーチ、カップラーメンなども、結局懐かしさからか子供たちが買っていました。また、この日はベイクセールと言って、物だけでなく焼き菓子などもあったので、ちょっとお腹のすいた子供たちは例によってアメリカっぽい赤や黄色や青のクリームの乗ったマフィンを買っておいしそうにほうばっていました。大変だったけど、みんなで頑張った一日でした。
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今日の午前中はいつも通り、昨日の報告をした後、授業。そしてゲームという流れは変わりませんでした。みんな疲れたけど、楽しかった。とか、通りすがりの人が声をかけてくれたのが嬉しかったとか報告をしていました。これができるのもあと数回。さて、今日の午後はバーベキュークックアウトとなっていました。バーベキューの場所に行って、お昼を食べたりするということになっていたので、子供たちはランチを持ってこずに、お昼何を買おうかな〜と楽しみにしていました。今日は早めの11時30分に学校を出発。そしてどんな場所だろう・・・と楽しみにしていたところ、着いたのは広い野原にテントが立っているところ。どうやらお祭りが開催されるようです。そこで2時まで自由時間となりましたので、子供たちはそのテントを見て回ることに。・・・といってもテント自体がそんなに立っていないのであっという間に見終わってしまいました。
そして、子供たちが気づいたこと。食べ物が売ってない・・・”Where is my hamburger!!!!!!!!!”と本気で叫んでいました。カレン先生やコーリー先生に聞いてみると、先生たちも知らなかったらしいのですが、なんと出店は夜からだということらしいのです!“Oh、 no!!”ということで急遽、マクドナルドに行って昼食をとることになりました。とっても暑かったので、そっちの方がよかったかもしれません。マクドナルドではそれぞれ注文をし、お腹いっぱい食べました。こちらのマクドナルドには子供用に大きなプレイルームがあります。表示には12歳までとなっているところに、「先生行けるかな?」と聞いてきたので「いいんじゃない?」と答えると、5〜6歳のアメリカの子供たちに交じってジャングルジムのようなものを上って滑り台を楽しんだりしている子たちもいました。「先生〜ちっちゃい子供たちがこっちだよって教えてくれました。」と言っている姿が何とも可笑しかったです。
マクドナルドを出た後は、また先ほどの場所に戻り、買い物を・・・ということになりました。特に買うものがなかった子たちはお互いの住所交換をしていました。確かにもうあとちょっとだもんね。と思っていると、「申し訳ないけどテントを立てるのを手伝ってほしいんだけど、男の子たちに行ってもらえないかな?」と言われました。立ち上がりこそ遅かったものの、子供たちは一生懸命テントを張るのを手伝ってくれました。確実に日本人の株を上げたと思います。そしてその後も売り物のかわいいドレスのタオルがたくさんかかったポールが倒れたりすると、進んで拾って手伝うという、ナイスな動きをしていました。さて、残りはあと4日。明日明後日が最後の週末です。みんなホストファミリーと楽しい休日を過ごしてくれたらいいなと思います。来週は学校が月・火の2日だけ。そしてほとんどがさよならパーティーの準備となります。1カ月は長いと思っていましたが、振り返ってみるとあっという間の気がします。本当にたくさんお世話になったホストファミリーの方々や、コーリー先生、カレン先生に私たちに喜んでもらえるようなものになるよう、みんなで頑張りたいと思います。
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さて、また一週間の始まり。今週は授業があるのはたった2日。そして、さよならパーティーにむけての準備が着々と始まっていく予定です。あと3日でこのアメリカ生活も終わるのかと思うと、不思議な気分です。今日はなんとなくまったりとしつつ、グループで話し合いをしたり、ホストファミリーへのThank
you giftを作ったりしました。Thank you giftはアメリカの国旗と、カードです。アイスの棒のようなものに赤や白、青と色を塗っていき、国旗を完成させます。なかなかみんな器用で、綺麗なものができていました。また、Thank
you cardもみんなもうすでに渡したりもしていましたが、心を込めて、いろんな工夫をしたものができていました。
学校が終わってから私は明日の材料を買いにスーパーへ。みんなから集めたお金は2ドル。計50ドルほどです。ちゃんと足りるかな〜と思いつつ、みんながリストアップしたものをどんどん入れていきました。結果は54ドル!おぉ〜good
job!と自分で言いつつ(笑)これだけの量は日本で5400円じゃ買えないな〜と思うことでした。明日はいよいよさよならパーティー。うまくいきますように!
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今日はいよいよさよならパーティー。午前中に「アメリカの生活について」という題で日記を書きました。みんなが成長したなと思うのは、その中で、きちんとカレン先生やコーリー先生に「ありがとう、お二人のお陰で楽しかったです。」と感謝の気持ちを伝えたこと。一人一人のスピーチを聞きながら、カレン先生も、コーリー先生も目に涙を浮かべていました。以前、カレン先生やコーリー先生に「日本人はハグしたりするの?」と聞かれたことがありました。「いいえ、しません。」と答えると、「じゃあ、”I love you.”って言う?」とまた聞かれましたので、「いいえ、めったなことがなければ言いません。」と答えると、「じゃあ、どうやって自分がその人のことを愛している、大切に思っていると伝えるの?明日何があるかわからない。もしかしたら事故にあうかもしれない。災害にあうかもしれない、病気で倒れるかもしれない・・・だから私たちはいつも愛していると伝えるし、抱きしめるのよ。」そうおっしゃっていました。それを聞いて私はアメリカの人たちがハグをしたり、ことあるごとに”I love you.”と言ったりする意味が本当に理解できた気がしました。日本人のように「空気を読む」ことができるのも大切ですが、目の前の相手に機を逃さずに愛情や感謝の気持ちを、言葉で、行動で伝えることはとても大切なことだと気づかされました。一カ月間のホームステイの最後のプログラム。私たちの大好きなホストファミリー、アーリントンの人たちに感謝の気持ちを精一杯伝えることができる大きなチャンスが、このさよならパーティーです。
準備の段階ではなんだかんだと変更になることがたくさんあり、「え〜〜〜〜〜!!!!!!」と私自身もてんやわんやの状態でしたが、「できることをやるしかない。」と子供たちは本当に本当によく頑張りました。午後、みんなで飾り付けや、リハーサルを済ませたあと、2:30から料理チームは4つの家に分かれて、手巻き、おにぎり、カレー、どら焼き作りに取り掛かりました。各チーム料理人数は3人ずつしかいないなか、130人分の料理作りに・・・しかもリミットは5時45分までの3時間。「大丈夫!できるって!」準備に入る前、みんなにはそう言いつつも、「間に合うのか・・・!?」正直不安でした。5時45分。会場の体育館へ行ってみると、もうすでに何人か来ていました。「先生、やること多すぎですよ〜。でもみんなでめっちゃ頑張りました!」といいつつ、テーブルの上には大量のおにぎりやカレー、どら焼き、手巻きの材料などが次々とおかれていきました。そして、はっぴや浴衣も料理チームの子たちは間に合わず着れないかもしれないと思っていましたが、それもバッチリ!「やるな〜、みんな!」。きちんと間に合わせてきてくれました。私たちの料理のほかに、ホストファミリーの料理もあり、いろいろな準備が整ったらさよならパーティースタート!
カレン先生とコーリー先生の挨拶から始まり、お二人から一人ずつ修了証書を受け取りました。それだけでも泣きそうになっている子も。全員が証書を受け取ったら、ディナータイムへ。そして私たちの出番。司会の2人は中学生ながら、この大役に自ら立候補してくれた、明るく、柔軟で、さばけた二人組です。まずは、みんなの個人芸の披露から。クイズに始まり、ピンポンの技、そろばん、三重跳び、書道パフォーマンス、空手と続きました。通しのリハはなかなか出来ませんでしたが、発表する前に、自分たちでちゃんと英語で何をするかも言えており、きっと家でも準備していたんだろうな〜と思うことでした。個人芸をしてくれたみんなは他の人よりプレッシャーも多かったかもしれないけど、みんなのお陰でとっても盛り上がったね。ホストファミリーの方々は、みんなの芸一つ一つに関心を寄せて、聞き取ろう、理解しようともしてくださり、毎回温かい大きな拍手をしてくださいました。
そして最後の挨拶。全員が前に出て一人一人の思いを述べました。「泣かない」と心に決めて臨んだ子が多数。でも、やはり溢れる思いには勝てませんでした。涙で言うことさえままならなかった生徒。そんな生徒を優しく抱き寄せてくれたカレン先生。そして大丈夫だよと言わんばかりに生徒に駆け寄ってきてギューッと抱きついたホストシスターの小さな女の子。涙が止まらなかった子、泣きそうにないなと思っていた子も泣いていた。そんなみんなを見ていると、こんなに涙が止まらないほど、離れたくないと思えるほど、素敵なホストファミリーとの出会いがあって、素敵な思い出ができて、こんなに素敵な涙が流せて、なんて幸せなんだろうと思いました。そして、また私自身も私のホストファミリーが大好きでした。離れがたいけれど、「きっとまた帰ってくる。」みんなが心に誓った一日だったと思います。
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7時半に学校に集合。いよいよ私たちはこのアーリントンを離れます。振り返ってみればあっという間の1カ月。ここで、初めてホストファミリーと対面をしたのがつい昨日のようです。いろいろなことがありました。楽しいことも、苦しいことも。でも、ここで経験した全てがみんなにとって宝物です。子供たちのことを自分の子供のように愛してくれる、かわいがってくれるホストファミリーの方々。ずっとお世話をしてくださったカレン・コーリー。そして大好きな私のおじいちゃんとおばあちゃんのホストファミリー。いよいよ離れるとなると、いろいろな思いで胸がいっぱいでした。最後のお別れをして、さあバスが出発。「先生、来てよかったです。また必ず帰ってきます。」真っ直ぐな強い決意を持って私にそう言った子供たちはキラキラ輝いてみえました。「あぁ、本当にこの子達の心に強く輝くパワーが生まれたな。」そう思いました。子供たちの成長、ホストファミリーのやさしさ・・・私はいつまでもいつまでも、胸がいっぱいでした。
さて、この日のみんなの一番の懸案事項は「スーツケースの重さは大丈夫か?」ということ。50ポンド、23sまでというのが上限なのですが、結果やいかに。手続きを待っている間、歩や他の人の持っている荷物のスケールでみんな重さをはかり、やばい!となったらリュックへ移し替えるという作業をしていました。ドキドキの中荷物を預け、全員無事終了。昨日シアトル空港を出発したチームはとっても出国までに時間がかかったらしいのですが、私たちは全てがスムーズ。自由時間の余裕もありました。帰りの飛行機は9時間45分。子供たちは飛行機の中で今回のホームステイの感想を書きました。いかんいかんと思いつつも、その感想を読んでいると、またジ〜ンとしてしまうのでした。
さて、行きは「眠いけど眠れない」という状況でしたが、帰りは「眠くない」のです。子供たちは結構起きていました。その時、私が「コワッ!」と思ったこと。それは、機内食が終わってからも、子供たちバックの中から自分たちが持ってきたお菓子を広げてひっきりなしに食べているではありませんか!しかも、多分無意識に。そして、機内食で出たアイスクリーム。私がちょっと迷ってほったらかしていたら、「先生アイス食べないんですか?」「うん。・・・食べる?」「え〜。良いんですか〜」と何とも嬉しそうに言うので笑ってしまいました。そしてそれは成田に着いてからも。もう一つのチームの到着を待っている間、「飲み物を買ってきてもいいよ。」と言うと、戻ってきた子供たちがペットボトルではなく、お店屋さんのプラスチックのコップに入ったものを買ってきて「小さい!」「甘さが足りない!」などと言っているのです。怖いわ〜。味覚もあっという間にアメリカナイズされたのね〜。
さて、かくして私たちは長い長いフライトを終え、愛する日本の家族のもとへ。きっとみんなまた自分たちの家族の大切さに気付くことでしょう。気付きっぱなしですね!最後に、みんなが書いてくれた色紙。とっても嬉しかったし、びっくりしました!やっぱり縁あって出会ったみんな。先生はみんなに出会えてよかったなと思います。本当にありがとう!いつまでもみんなのことを応援しています。また7日の日に会いましょう!
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