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レポート更新情報
更新日
期 間
7月31日
8月03日
8月14日
8月20日

8月22日

8月16日(木)-8月20日(月)

8月27日
 那覇空港に集合し、琉球新報社の富川さんから搭乗手続きの説明を受け、いよいよアメリカに出発!朝は少し緊張した表情を見せていたが、飛行機に乗るときにはこれまでの準備の話をしたり、持ち物について話したりと話題は尽きないようだった。国際線乗り継ぎはドキドキする瞬間だったが、みんな落ち着いて通過することができた。シアトル空港に到着後まもなく、コーディネーターのイヴォンヌ先生とメリッサ先生が迎えてくれ、バスでポートオーチャードに向かった。外は聞いていたよりも暖かく、沖縄の春のようだった。車内から目新しい標識、お店、交通の違いをたくさん発見し、カメラに収めていた。長い移動と時差があるため、眠気と疲れが出ていたが、ホストファミリーとの出会いに楽しみと緊張で一杯のようだ。「お土産ってどんなタイミングで渡せばいいの?」「よろしくって何て言うの?」と不安交じりの質問もあったが、心の準備をしながらファミリーが到着するのを待っていた。それぞれの生徒が新しい出会いとともに素敵な家族に迎えられ、初日をスタートさせた。

 

ポートオーチャード レポート 7月27日(金)
 今日から学校の授業がスタート! 第一日目の午前は、教室での活動ではなく、チャイルドセンターへ行き、子供たちとの交流だった。疲れを残した表情の生徒もいたが、室内での授業ではなく体を動かす活動だったのがかえってよかったようだ。チャイルドケアセンターでは、子供たちが歌を歌って生徒たちを歓迎してくれた。生徒たちは日本から持参した折り紙を使って子供たちに折り方を教えたり、日本語で彼らの名前を書いたりして交流した。「子どもたちすごくかわいい!」「一日ここにいたい!」という生徒や「外で追いかけっこして疲れた〜」という生徒もおり、言葉だけではない触れ合いをすることができた。

午後は、スタディーセンターに戻ってイヴォンヌ先生とメリッサ先生からこれからの授業の受け方、ホームスティ中の過ごし方についての話を聞いた。その後、夜にはウェルカムパーティーがあった。他のホストファミリーに英語で質問し、自分のファミリーを紹介するゲームでは、みんな英語とジェスチャーを駆使しながら一生懸命コミュニケーションをとっていた。ファミリー持ち寄りの手作りの夕食をとりながら、「何もかもがでかい!」「普通の水が飲みたい!」と食文化の違いを直に体験している。週末はゆっくり家族と過ごしながら、さまざまな発見をしてきてほしい。

 

ポートオーチャード レポート 7月30日(月)

今日から本格的に授業が始まった。午前中は会話中心の内容で、イヴォンヌ先生、メリッサ先生のクラスに分かれて勉強した。分からない表現は先生方がいろんな例を使いながらおもしろく教えていくので、生徒たちは徐々にリラックスして慣れていった。

昼にはピザファクトリーへ行き、バイキング式のランチをとった。消費税がつくことや、ピザの大きさに驚きながらもパクパクと食べていた。そこから歩いてボーリング場へ行き、午後はホストファミリーや同年代の子ども達とボーリングをした。驚くほど彼らは家族や現地の子ども達と打ち解けている。まだまだ言葉の壁に葛藤しているものの、少しでも話をつなげようと頑張っている。日本から用意した名刺を渡している生徒、ゲームを通して盛り上がる生徒、アニメを通じて日本語と英語を教えあう生徒、様々な関わり方をしており、私自身とても感心した。最後に1ドルショップ(日本の100円均一のような店)へ行き、買い物をした。バラエティーにとんだ商品がずらりと陳列され、見るのも楽しかったようだ。土日に買い物をしている生徒もおり、少しずつ生活が馴染みはじめているようにみられた。

=====生徒の日記より(7/28 土)

夕食は、Americaに来て初めてrestaurantで外食しました。たまたま、店員が韓国の方でとても親切にしてもらいました。Americaに来て、まさかのキムチが出てきたことに驚きました。英語で、日本と韓国の交流ができたので良かったです。

 

午前中の授業は分からない内容になると困っている生徒もいたが、分かる単語を手掛かりに理解しようと努めていた。授業の後半では2つのグループで対抗戦をした。各グルー1人ずつ前に出て、先生の言った単語を絵で表現し、グループのメンバーに当ててもらうというルールだったが、これがとても盛り上がった。自分が知っている単語を言ってみたり、2つの単語を組み合わせて表現したりとどの生徒も意欲的だった。
午後はPort Orchard にあるSouth Kitsap High Schoolを訪問した。今は夏休み期間で学生はいなかったが、学校の中を歩きながらさまざまな施設を見せてもらい、学生の授業についても職員の方に教えていただいた。体育館も競技場(運動場)もとても大きく、生徒自身でニュースを作成し放送する場所もあり、生徒たちは驚きの表情で細かいところも写真に収めていた。長い間歩き話を聞いたため少し疲れたようで、その後ダウンタウンへ行くというスケジュールは次回へまわすことになった。生徒の様子に合わせたり時間の調整に柔軟性があり、あまり無理がないように配慮されているのがよく感じられる。

=====生徒の日記より

朝、fatherにいきなり起こされて、庭に呼ばれて、庭の木の下にいるdeerを見せられました。あまりにもいきなりだったので、ちゃんと写真で撮れなかったけど、狸に続いて見ることができたので、良かったです。

 

ポートオーチャード レポート 8月01日(水)

午前中の授業では日本とアメリカの違いをいろいろ書き出していく内容だったが、少し難しく感じた生徒もいたようだ。書き方が難しいと感じたり、まだ1週間も経っていないため話題がなかなか見つからないという生徒もみられた。だが後半ではグループごとに劇をした。これは本当によかった。難しいシチュエーションを与えられても、ジェスチャーや小物を使い、使える英語で演じることができた。今後も短い劇をする予定になっているので、少しずつ豊富な表現力がついてくるはずだ。
午後はポートオーチャードの市役所へ行き、警察官や市長さんから話を聞くことができた。警察官の防弾チョッキに触ったり、様々な携行品について教えてもらい、実際にパトカーに乗せてもらう機会が得られ、生徒にはとても貴重な体験になった。また市長の部屋や会議室にも入ることができ、握手を求める生徒も沢山いた。「大人の人もみんな親切だね」「すれ違うときに他の職員さんもHi!って言ってくれたよ」と働く人も良く観察している。残りの時間は街を散策し、今日も充実した一日を過ごすことができた。

 

 今日は待ちに待ったシアトルへの一日研修! 昨日からずっと楽しみ楽しみと声をそろえていた生徒たちは、朝から表情よく登校してきた。また今日は、生徒の中に誕生日を迎える子がおり、みんなでひそかにメッセージボードを用意し、シアトルに向かうバスの中でどっきりバースデーパーティーを行った。メリッサ先生が生徒とカップケーキを昨夜作って来てくれて、また別の生徒がホストファミリーと手作りのお菓子を用意し、指導者の私はイヴォンヌのアイディアによるアメリカ式プレゼント(箱の中に箱、その箱の中にまた箱…最後にプレゼントが入っている)を用意し、全員で祝福した。賑やかなバスの移動を経て、ワシントン大学へ向かい、ついにシアトルの中心へ到着。スペースニードルを見上げながら、早くも買い物やお店の散策をしたい!という様子でいる子がほとんどだった。昼食を各自でとり、様々なショップへ入って買い物を楽しんでいた。パイクプレイスマーケットでは沢山の人で賑わっている中を歩き、家族や友達のお土産を探しながら沢山写真も撮っていた。「何て言ってるのかよく分からないけど、店員さんと話すのが面白い!」という生徒も結構いた。また「ホストファミリーにこの店のこと聞いてたよ〜!」と家族との会話から情報をもらってきている子もおり、限られた時間内にできることを楽しめたようだった。

正直なところ、この終日研修が私自身一番緊張する一日になると思っていた。生徒たちは安全についてや、貴重品の管理などを先生や友達同士で確認しながら行動しており、海外での身の置き方をちょっとずつ自覚してきているので、今後もいろいろな活動の中でみんなを支援していきたいと思う。

=====生徒の日記より

アメリカに来てちょうど1週間。長かったような短かったようなとても充実していて楽しい1週間でした。この1週間で撮ることのできたツーショット写真の数は11枚。1ヵ月以内に100枚撮るという目標を立てているのに、1週間で11枚はピンチです。のこるり3週間、1週間30枚ペースでいかないと間に合いません。明日からはもっと積極的に行きたいと思います。

 

ポートオーチャード レポート 8月03日(金)
 昨日の終日研修を終え、今朝はシアトルで見たものや買ったものの話をする生徒が沢山いた。授業では前置詞や体の部位を勉強し、表現の難しさに苦戦している様子もみられた。授業の後半では覚えた体の部位の単語を使い、リスニングゲームをした。先生の言う単語を聞いてその体の部分をペア同志で引っ付け合うというおもしろいゲームをした。

午後はスポーツデーで乗馬をした。馬に乗るという経験ができることに興味津々だった。生徒は馬のブラッシングをしたり、縄投げをしたり、また馬の世話の仕方を教えてもらい、いよいよ乗馬を体験するときになるには待ちに待ったという様子で順番を待った。馬に乗るときには不安げな様子も見られたが、乗ってしばらくするとみんな落ち着いて他の友達に笑いかけたり、馬の様子を観察したりしていた。それぞれ馬を引いてくれる人が付いているため、自分で手綱を引いたりする必要はなかったが、馬を走らせたり少しゲームのようなことをするときにはしっかりと体のバランスをとっていた。今日は暑い一日だったため体力を消耗したようだったので、週末は家族とゆっくりと有意義な時間を過ごしてほしい。

 

ポートオーチャード レポート 8月06日(月)

 週明けで生徒たちは、土日にホストファミリーと過ごしたことをお互いに話すことにとても夢中になっていた。この土日は家族との過ごし方もそれぞれで、遠出した生徒もいればゆっくり家で料理をしたり、庭の手入れの手伝いをしたりといろいろな関わり方をしているのが感じられる。日記の中には、『「give & take」の「give」をたくさんしてもらっているけど、「take」をしているのだろうか?またどんなことをしたらファミリーは喜んでくれるんだろう?』という内容を書いてくる子が何人かいた。ホストファミリーとの仲が深まれば深まるほど、自分ができることについて気持ちが動き出している様子もうかがえる。

授業では新聞や広告の内容を分類して大きな用紙に張り付けている活動をした。生徒たち住宅の広告やスポーツ記事などを見ながら、日本との違いを見つけたりユニークな記事を見つけたりしてとても楽しんでいた。 昼食をとった後も時間が余っている生徒はバスケットやフリスビー、バレーボールをしており、またホストファミリーの子どもで同年代の子ども達とのおしゃべりで盛り上がっていた。食後には、フェリーに乗ってバーミントンという海軍の基地である街へ向かった。そこは落ち着いた雰囲気で建物も新しく作られたものが多く、少しずつ発展しているという街だった。博物館の管理人の方は沖縄に住んでいたことがあると知ると「おお〜!」とみんなが口をそろえて声をあげ、館内も各自自由に見ることができた。最後にアイスクリームを買い、時間にゆとりをもったスケジュールで、ゆっくりと今週もスタートすることができた。

 

ポートオーチャード レポート 8月07日(火)

 今日の授業は宿題を仕上げるものだった。どんな宿題かというと、ホストファザーやホストマザー、彼らの両親の出身など家族に関することをインタビューしてくるというものだ。授業でやったのは、台紙の上にホストファミリーの出身国(州)の国旗を作成し、その下にファミリーにまつわるものを絵で描いていくという作業だった。イヴォンヌ先生達によると、これは学校最終日のさよならパーティーで、壁に大きなキルトを貼り、そこに掲示してという計画をしているそうだ。生徒は自分たちで持って帰れるものだと思って残念がった反面、ファミリーへあげるなら上手に作ろうとさらに丁寧に作っていった。スペルの書き方を一緒に確認しながら、ファミリーのことをいろいろ話してくれるので各生徒が様々な発見をしながら家庭の生活を楽しんでいる様子がうかがえた。

午後にはシニアセンターへ行き、高齢の方々との交流をした。なんとこのセンターには日本人女性が一人入所しており、その方が沖縄の出身だったのだ。Port Orchardはほとんど日本人がいない町である。以前からイヴォンヌ先生から、みんながセンターへ来ることをとても楽しみにしていると聞いていたので、生徒もセンターへの興味がさらに高まったようだった。お年寄りの方へ寄り添い、折り紙やかぶとを作って手渡していった。なんとか会話をしよう、話を聞き取ろうとする様子をみて、日本でも自分の祖父母や高齢の方への関わりを大切にしてほしいと思った。その後生徒たちは一人ずつ、習字で自分の名前を紹介し(その間生徒がピアノの生演奏をBGMのように弾いてくれた!)、歌やそろばんを披露し、暖かい雰囲気の中で喜んでいただいた。途中、日本人の方から、「私にも最後、習字で名前を書かせてほしい、今後一生の宝にしたい」と希望を受け、「自分の名前」、そして「沖縄」と漢字で書かれた。彼女は最後目に涙を浮かべ、また来てねと言いながらお別れした。このホームスティで人との出会いや感動を、生徒一人ひとりが感じながら、人の思いに共感し、思いやりをもっていってほしいと思う。

 

 

ポートオーチャード レポート 8月08日(水)

 今日の授業では第2回目のスキットをした。前回のスキットでやり方が分かったおかげで、今回は話し合いの進め方も上手くできるようになっていた。役割を決めるのに真剣に話し込み、内容の表現を考える時間を十分にとることが難しかったグループも中にはあったが、各グループで演じ方に味があり、また授業で学んだフレーズを取り入れて会話を作っているグループも多く学習が活かされているのがよく見られた。「まだ全然できてない」と嘆いていた生徒もいたが、以前より自信をもっているのは確かだった。

今日はスポーツデーということで、午後はローラースケーティングをしにリンク場へ向かった。ローラースケートは子どもの頃にやったことのある生徒も多かったが、ここしばらく経験していない生徒がほとんどだった。子どもの遊びという感覚が日本では少なからずあるが、ここでは大人も一緒に家族でローラースケートを楽しむし、ファーストフードの店員がローラースケートに乗りながらハンバーガーを運んでくることもある。 リンク場では、ローラースケートを借りるのも、ボーリング場での経験があるため自分でサイズを伝えて借りることができた。リンクに入った途端、つるつると滑る感覚に悲鳴をあげ、友達や手すりにしがみつきながら滑り出した。あちらこちらでキャーキャーと声をあげて滑っていたが、上達する楽しさを感じられるといろいろな滑り方に挑戦し始めた。ホストファミリーや彼らの友達も加わり、リンクの外で会話をしながら生徒たちは午後の時間を充実させることができた。明日は終日研修、今日の筋肉痛が影響しないかと少し心配だが、有意義な一日にしていきたい。

 

ポートオーチャード レポート 8月09日(木)

 今日は第二回の終日研修。今日の目的地はレーニア山国立公園だ。標高は約4300メートル、富士山よりも高い山である。前日から厚着するように声かけをしていたが、今日は晴れて気温も上がり、日中はとても暖かく動きやすい一日になった。片道2時間半ほどのバス移動、みんな元気におしゃべりを楽しみながら向かった。少しずつ山が近づくにつれ、「わぁ〜大きい〜!」「雪が積もっているけど、上まで登れるの?」とわくわく感も積もっていくようだった。山は雪に覆われ、どっしりと、また美しくそびえたっていた。 いったん滝が見れる場所で休憩をとり、さらにバスで登っていった。カーブの多い道のりに少し車酔いをした生徒もいたが、いろいろと気分転換を図りながらうまく気を紛らわしていた。

正午ごろようやくParadise(総合案内所兼ギフトショップがあり、大きな駐車場となっている場所)に到着し、昼食をとった。大自然に囲まれ、気持ちの良い空気と景色を堪能しながら、生徒は食後に山道を登っていった。ハイキングコースを登りながら、一番の衝撃はやはり、雪だった。雪を初めて見る子、初めて触る子がほとんどでみんな大興奮だった。雪を踏む感触を楽しんだり、雪投げをしたりして山道を散策できたことは、本当にいい体験になったと思う。「雪を本当に見られるなんて、すごいところに自分たちいるんだね」と感動のため息をもらすメンバーもおり、この貴重な体験を共感しあっている様子があちこちで見られた。

 

ポートオーチャード レポート 8月10日(金)

 普段はクラスを2つに分けているが、今日は朝から全体授業でスタートした。というのも、今日はアメリカの祝日の祝い方を勉強し、また実際にお祝いの食事を食べたりゲームをしたりするという体験型の授業をすることになっていたからだ。昨日、各家庭でクリスマスプレゼントにするものを用意し、ターキーやマッシュポテト、パンプキンパイなどを作って来ていた。午前中は各祝日にアメリカの人々はどういうお祝いをするのかを勉強した。その後、各グループで食事の用意やテーブルのセッティングを行い、クリスマスやThanksgiving dayの時の食事を食べた。野菜をあまり食べていない生徒にとっては、今日の沢山のサラダにも感動していた。はじめの頃は食事になじめず食べれなかった生徒も、今ではおいしい!とよく食べるようになっているのをみて、まずはトライしようという気持ちで過ごしてきているのがとても感じられた。

食事が終わると、用意してきたプレゼントを大きなクリスマスツリーの周りに置き、パンプキンパイのデザート(各家庭で作り方は異なるが、伝統的に作るものらしい)を食べた。最後にプレゼント交換!だが、日本とはやり方が異なり、@くじで順番を決め、若い番号順で好きなプレゼントを選ぶ。A次の人は、前の人のものがほしければそれをもらってもよいし、もし気に入らなければ、自分でプレゼントを選んでもよい。B全員が選んだら、一番初めに選んだ人は、全員のプレゼントの中から一番欲しいものを決めてその人と交換できる、という少しユニークなやり方だった。プレゼントは、たいていは面白さを狙ったもので、とても盛り上がり、生徒も予想外のプレゼントに大笑いだった。アメリカの祝日の過ごし方が体験しながら分かる、楽しい一日だった。

 

ポートオーチャード レポート 8月13日(月)

 今日は生徒が以前から楽しみにしていた活動の一つ、カーワッシュとガレッジセール&Baked Sale(マフィンやクッキー等を作り、傍で一緒に売るセール)を行った。午前の授業を終え、ランチの前にグループで大きな紙に"Car Wash" "Baked Sale" と書いて目立つように色塗りをした。またホストファミリーも来てくれて、一緒にケーキやバーをラッピングした。ランチはA&W で各自とり、そこの広い駐車場でカーワッシュをするという計画だった。いろんな店が集まっている場所で、普通に買い物をしにくる人々もたくさんいた。生徒たちは現地の人達や通り過ぎる車に大きな声で、「Car wash!!」 「Baked Sale!! Over here!!」と叫んだり、踊りながら車に乗っている人にアピールしたりと一生懸命呼び込んだ。3か所で呼び込みをしたおかげで、順調に洗車をお願いする人々が来てくれて、最後の最後まで順番待ちが続いた。生徒にとっては初めて他の人の車を洗う経験だったが、ホストファミリーにも教えてもらい、こつをつかみながら、汚れた車も洗いがいがある!と言って積極的に磨いていた。先生も「かなり上手に洗車してくれていたね!」と私に話してくれた。

とても暑い一日だったため、くたくたになった表情を浮かべている生徒がほとんどだったが、ホストファミリーや先生以外の現地の人たちとの関わりがあり、そのような人々の事も観察したり話をしたり、充実した活動になったと思う。 いよいよ後半になってきて、「寂しい」「もっといたい〜」という話もよくしてくる。生徒が残りの期間に、いろんなものを吸収していけるような時間が作れるように今週もしていきたい。

=====生徒の日記より

午後はCar washとBake saleをA&Wの駐車場でやりました(そこでできるのもさすがアメリカと思った)。最初はCar washを少しやって、その後はsign係を班でずっとやっていました。アニカも一緒になってみんだでめっちゃ声を出して頑張りました! 暑かったけど、楽しかったです! 3時過ぎまでやって片づけをしました。A&Wに行くと水を無料でくれました。店員さんのジャネットさんはとても優しくて握手と名刺と写真も一緒に撮ってくれました! あと1ドルで私のホストマザーのブラウニーを買って食べました。それしか食べなかったけど、絶対それが1番おいしかったと思います!(笑) 今日はつかれたけどみんなで協力して楽しくできたと思います。帰る日が近くなってきてそわそわしています(笑) 帰りたくなーい。明日も大切にして頑張りたいです。

=====生徒の日記より(8/11 土)

Dadに習字を見せた。孫の名前、沢山漢字で書かされた。うまくじらーして書いたら、本当に喜んでた。額に入れて飾るって。ありがとう!毎日楽しいけど、あと残り少ないからもっと3人でいたいな。どんな風にすごせばいいんだろう。あー本当にホームステイおわってほしくない。めっちゃmomとDad大好き。あっ今日、Dadがmomに言われたイスをどこにおいたか認知症だからわからないって言われて、momが怒ってたけど、みつかったからすぐにhug仲直りしてた。かわいいな。

 

  今日は丸一日スタディーセンターで過ごした。日記を見ると、昨日のCar Wash & Bake Saleで体力を消耗し、くたくたになったと感じている生徒が多かったため、今日はゆっくりとした一日になってよかったと思う。午前中は全体で授業をし、英語の発音の仕方や文法を取り入れて文章を作るゲームをした。生徒は以前より英語を聞くようになっており、落ち着いて授業に臨んでいた。難しいところは学年でも先輩の生徒が教えたり、多少のミスも気にしないで書いたりしていた。日本でもこのように、積極的にトライするような勉強を続けられるといいと感じる。

午後には引率者である私のホストマザーが授業を担当してくれた。ホストファミリーへのプレゼントづくりで、メッセージや写真を載せたスクラップブックを作る活動だった。自分の好みの色やシールを組み合わせ、それぞれのホストファミリーへの贈り物を作った。英語を書くのやデザインを考えるのに時間が足りなかったが、集中して取り組んでいた。残りは明日の午前中に仕上げることになった。今日は休み時間には、全体でさよならパーティーの計画を確認し、いよいよホームスティーも最終段階。忙しくなっているが、ファミリーと一緒にいることでまだまだ発見事も多く、生徒もまだ現実として残り1週間という実感があまりわかないようで、楽しく過ごしている。

 

ポートオーチャード レポート 8月15日(水)

 今日はオリジナルTシャツを作成した。午前中の時間をたっぷりとり、トレーシングシートを使ってイラストや模様を写したり、自分でデザインを考えたり、それぞれが工夫をしながら作っていった。洋服に塗るための特別なインクを使って、英語や漢字でホストファミリーの名前を書いたり、「Port Orchard」「Washington」をロゴにして書いたりする生徒もいた。覚えた英語などを書く生徒もちらほら。ホームスティーやアメリカの事について話しながら、自分のTシャツを作っていった。

ランチタイムの後にはPort Orchard の消防署へ向かった。そこではがちっとした体格の消防士が迎えてくれ、消防車や救急車などを見せてくれ、「かっこいい〜」という声があちらこちらから聞こえてきた。消防車にも乗せてもらい、放水の練習や、訓練用の建物にも入ることができた。また消防士の方々が24時間体制で勤務していると聞き、ここ数日の間が火事が多くとても忙しかったということだった。私たちが消防署を離れるときにも連絡が入り、サイレンを鳴らして出動していった。貴重な時間を割いて私たちを迎えてくれたことをありがたく思う。その後はアジアンショップへ行き、そこでどのように店を開いたかをオーナーから話を聞いた。生徒たちはラムネや日本のお菓子を買い、また近くにあるお店などにも足を運び、いろいろ見物することができた。明日は終日研修だが、ここ最近暑い日が続いており、意識的に水分補給をするように心がけて充実した一日を過ごしていきたい。

 

 今日は最後の終日研修、オリンピアへ向かった。オリンピアはワシントン州の州都であり、州議事堂がある場所だ。今日は州議事堂の中を見学し、ファーマーズマーケットへ行く日程になっていた。約1時間のバス移動を経て、議事堂に到着した。天井がアーチ状になっており、設計や装飾にフランス、ドイツ、ギリシャなどから影響を受けた建築になっているとガイドの方は話をしてくれた。各部屋、エレベーター、職員のユニホームそして書類にもワシントン州の名の由来となっているジョージ・ワシントンの顔が紋章として付けられており、とてもクラシックで厳粛な雰囲気に包まれていた。また上院、下院の会議所にも入ることができた。生徒たちは説明を聞きながら、「やっぱりいろんな国から来た人たちで成り立っているんだね」「こんなところで働くなんてすごい・・!」「迷路みたいで迷いそう」と感動しながらみていた。応接間はダンスホールとしても使われていた場所で、最初に作られたワシントン州の旗、また42番目に州となった時初めて作られたアメリカの国旗(星の数が42個)が飾られていた。他にもめったに見学できない場所で、生徒たちはあらゆるものを写真にとって記憶に収めていた。

午後はここからバスで10分ほどいったところにあるファーマーズマーケットで昼食をとり、自由時間となった。クラフトや食品、コーヒーショップや雑貨屋さんを散策した。明日はいよいよさよならパーティー、往復のバスでは歌の練習をしながら明日へ備えた。

 

ポートオーチャード レポート 8月17日(金)
 さよならパーティー当日。いつも勉強しているスタディーセンターが使用できないため、別の教会へ集合した。朝からみんなで会場をつくった。午前中はホストファミリーにあげるアルバムとカードを作り、昼食の後には、各自担当になっている準備へと作業を進めた。日本食担当のメンバーは、きな粉やかき揚げなど日本からを用意してきている生徒も多く、買い足すものは精製品や基本的な調味料となった。また日本文化紹介のメンバーは持ち物を日本で分担し、今日持ち寄って配置や紹介の仕方を決めていた。こちらが心配していたよりもずっとしっかり考えており、生徒たちは自分たちのパーティーだということを自覚して臨んでいることに、準備段階から感動した。いつもと違う会場であったため、戸惑うことや音響の不具合が起き、またエアコンも効かない中で、パーティーの開始まで準備が続いた。生徒たちはそれでも料理や飾り付けをつくったり、出し物の準備をしたり、ホストファミリーを迎えるために頑張った。

パーティーが始まる前に再度全体でプログラムの確認をし、各担当へ時間配分を説明した。また司会進行担当や代表挨拶も生徒で決めたので、その確認も行った。少し緊張もしている生徒もいたが、皆いよいよだという表情をしていた。ファミリーは、これは何?材料は?日本食は生徒が作ったの?とてもおいしい!とあらゆるコメントで褒めてくれた。また家でも作ってくれていたわよ、と話すファミリーもいた。食事をしながら生徒との会話を楽しんでおり、また習字やふく笑いなど、文化紹介する生徒のところで文化体験を楽しむファミリーもいた。パーティー後半は全体で出し物を行った。生徒の特技を生かしたリフティングや空手、ダンスに会場からは大きな拍手をもらった。全体での合唱ではファミリーが一緒になって歌ってくれ、生徒のいるステージまできてハグをして歌う方もいた。生徒たちにとっては大きなイベントであり、最後まで涙が止まらない生徒、新しく出会う人と友達になって住所を交換する生徒、一層仲を深めることができる時間となった。土日を含めあと4日あるが、このパーティーで絆を深められたことで、より充実した残りの期間を過ごすことができると思う。

 

ポートオーチャード レポート 8月20日(月)
 さよならパーティーが終わり、今日は最後の授業だった。みんなで一つの部屋に集まり、前半は宿題の確認を行い、後半はビデオ鑑賞をしていた。家でも映画を観ている生徒は多く、さまざまな形で英語や外国文化に触れる経験をできることが、ホームステイの良いところだと感じる。午後はMile High Gymnasticsというジムへ行った。インストラクターに説明してもらいながら、いろいろな設備を使って、体操選手がするような運動を教えてもらうことができた。海がテーマになっているジムで、地面(海)に落ちないようにという指示があり、生徒は叫び声もあげながらいろんなタイプの設備にバランス感覚をフル活用し、チャレンジした。

土日は各ホストファミリーと過ごし、楽しかったという声を沢山聞いた。日本へ帰るんだという思いを寂しくも、嬉しくも感じており、明日最後の学校を有意義に過ごしてほしい。

 

 最後の学校、今日はみんなで生徒のホストファミリーの家に行った。いつもより遅い集合で、少し肌寒い朝だったが、みんないつも通り元気にやってきた。家に集合という事で、26人の生徒が入るのだろうか?と思っていたが、この家庭は男子2名を受け入れており、家の敷地も広大で、みんなが過ごすのに十分なスペースがあった。沢山の部屋があり、家の後ろには大きな庭、トランポリンもあり、そとで十分遊ぶこともできた。午前中はチーム対抗仮装リレー、水風船トスゲームなど仲間と関わりの持てるゲームを行い、その間、家の中ではホストファミリーの方々がバーベキューの用意をしてくれていた。今日もそれぞれの家庭から食事の材料を持ってきてくださり、最後の最後まで支えてくださっている。

お昼はバイキング式でハンバーガーやホットドック、スナックを各自とり、アメリカらしい食事を楽しんだ。しばらくの自由時間では寄せ書きを書いてまわる生徒も沢山いた。バレーをしたり、お喋りをしたりと思い思いに過ごし、その後アメリカのバースデーの祝い方を体験した。2チームに分かれ、1チームはクッキーを作った。ホストマザー達が焼き方を教えてくれ、丁寧だね!と褒められる生徒もいた。もう1チームはゲームで$カップケーキをもらう遊びを体験した。いろいろなホストファミリーと関わることができ、最後の一日を有意義に過ごすことができた。明日の帰国について最終確認し、解散した。今夜はホストファミリーと沢山話をし、素敵な時間を作ってほしい。

 

ポートオーチャード レポート 8月22日(水)
  出発日―。朝7時半にスタディーセンターに集合だった。すでに泣きながら別れを惜しむ家庭がたくさんあった。また寂しくも家族や友達と沢山写真を撮り、会話を行っている生徒もおり、この4週間ですっかり英語でのコミュニケーションを身につけている姿に大きな成長を感じられた。また、ここまでホストファミリーや先生方との絆を深めてきたことは、生徒が異文化や言葉の壁を越えて、相手を思いやったり気持ちを共感し合ったりしながら、人として大きく成長することのできた証だと感じる。朝から沢山のファミリーが集まり、バスに乗るまでハグをし「Thank you for coming our home.」「We will miss you.」と生徒を暖かく送り出してくれた。今までは賑やかな楽しいバスの移動、今日はシーンとなり、すすり泣きで静かな移動となった。空港では預け荷物のチェックイン、手荷物検査など諸手続きに長い行列を作りながら出国へと急いだ。ここでイヴォンヌ先生、メリッサ先生ともお別れ。最後まで私たちが見えなくなるまで手を振り、見届けてくださった。

 もう日本へ帰るなんて信じられない、まだまだ居たかったし、ファミリーと話したいことも沢山ある、早く日本のご飯が食べたい・・・いろいろな気持ちを抱えついに飛行機に乗りアメリカを後にした。
長い飛行時間だったが、行の緊張はなく隣の席の友達と写真を見せ合ったり、映画を楽しんだり、生徒にとって楽しい空の旅だったと思う。成田空港では「日本人も、日本語も多い!」「外国人をみるとなんか嬉しくなる〜」と日本だが少し別世界を見るような感覚を生徒達はもっていた。那覇空港ではすでに沢山の保護者が迎えにこられ、荷物受取の時にはとてもそわそわ、どきどきとしていた。荷物の確認がとれるまで時間がかかったが、いよいよ家族との再会の時には生徒もとても嬉々とした表情でゲートの外に向かった。最後にこの出会い、この時間を有意義に過ごせたこと、その裏にはあらゆる方々の支えがありなし得たことだと話をし、また会うことを楽しみに解散した。

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