MNCCスタッフによる活動写真・動画と、引率者による文章レポートを掲載します。上記バナーをクリックしてご覧ください。

 
レポート更新情報
更新日
期 間
8月01日
8月09日
8月20日
8月29日
いよいよアメリカへ向けて出発の日となった。私は大分の生徒たちと一緒に羽田へと向かった。そして、国際線連絡バスラウンジの91番で、長崎と福岡の組を待った。まず元気よく長崎組がやってきた。そのあとにぎやかな福岡組と合流したのは羽田について2時間半後であった。ようやく全員がそろい、国際線ターミナルへと移動。時刻は午後7時である。サンフランスコ行きのフライトまでまだ5時間もある。移動と待ち時間の長さでぐったりとした様子の中、飛行機に乗り込んだ。9時間以上の飛行で疲れも見えたが、着陸時には「着いた!」とこれから始まる英語漬けの生活へ期待と不安を交えた表情がうかがえた。いよいよ最初の試練である入国審査。無事に入国を終えて出てくる生徒を迎えていると、「やった!英語がわかった!通じた!」と興奮気味の生徒が数名。ようやく荷物を受け取ってゲートを出ると、TCのジェイミー先生とシャノン先生、それからもうひとりかわいらしいサポーター(シャノン先生の娘のケイティー)が私たちを温かく迎えてくださり、一人ひとり笑顔で握手を交わした。バスに乗り込み2時間かけてロスバノスへと移動した。車中、シャノン先生とジェイミー先生は生徒たちと面談を行った。やや緊張気味に質問にどうにかこうにか答える様子を見て、これからのこの子たちの成長が楽しみに思えた。スタディーセンターに到着した頃には9時半を回っていた。辺りは真っ暗になっていたが、バスが入るとホストファミリーたちは大きな歓声で名前を書いたボードをかかげて私たちを迎えてくれた。あまりの歓迎ぶりに疲れがふっとんだようで、生徒たちもそれに応えるように笑顔で手を振っていた。ひとまずいい出会いができたようである。これから言葉の壁に幾度となくぶつかる日々を送るだろうが、乗り越えていってほしいと思う。

 

ロスバノス レポート 7月25日(水)
ホストファミリーと過ごした一夜を明けて、生徒たちがスタディーセンターに集まってきた。昨日遅く着いたこともあって、まだ疲れが残っている様子。今朝は、歩いてロスバノス市長を訪問した。市長はジーンズにシャツというカジュアルなスタイルで登場した。まず、ロスバノスの人口や産業などを話して下さり、生徒たちの質問に丁寧に答えてくださった。市長を囲んでグループ写真では、TCの先生方は私のカメラを含め私たちのために26人分のシャッターを押して下さった。本当に素敵な先生方である。それから、すぐ近くにある警察署を訪れた。実際にイマージェンシーコールがかかる部屋を見学させてもらったり、囚人たちが監禁される場所を見学したり、実際に入らせてもらったりした。それから、パトカーにも乗せてもらって写真をとった。犯罪者が乗る後ろのシートはソファーがなくプラスチックで硬く、とても狭かった。生徒たちは興味深そうに話を聞き、たくさん写真におさめていた。それから、ロスバノスの歴史にかかわるヘンリーミラーの象を見て、コミュニティーセンターで30分ほど休息をとり、バスケをして楽しんだ。以上で午前中のプログラムは終了である。いよいよ待ちに待ったランチタイムである。それぞれのホストファミリーが準備してくれたランチボックスを広げ、日本のお弁当と違った、初めて食べるフードやお菓子をいただいた。みんないろんな感想を持ったに違いない。ある生徒がまるごとりんごが入っていることに驚き、私に食べ方を質問してきた。アメリカではりんごをまるかじりするのが普通である。日本のように、皮をむいて切って、フォークで食べるようなことはしない。いろんな場面で文化の違いを感じていた。午後は、これからのスケジュールや、ホストファミリーとの過ごし方などのオリエンテーションを行った。明日からいよいよ英語の授業が始まる。たくさんのことを体験し、吸収していってほしいと思う。

 

ロスバノス レポート 7月26日(木)

 朝、ぞくぞくとホストファミリーにつれられて生徒たちが集まってきた。まず、昨日の市長訪問を思い出しながら英語のジャーナルを書いた。これから毎日3文完璧な英語を書く練習をする。何人かの生徒たちにとってはかなりハードワークのようであった。そのあと、ジェイミー先生とシャノン先生の2つのクラスに分かれて英語の授業が始まった。私は、ジェイミー先生のクラスを見学しながら、生徒の日記を読んだ。英語がうまく聞き取れず、話せず苦労している生徒がたくさんいたが、みんな「ホストファミリーが親切だ」と書いていた。ホストシスターやホストブラザーとプールで泳いだり、バスケをしたりと帰ってからも楽しんでいる様子。たくさんの活動に少しずつ疲れもでてきて、体調が優れない生徒や時差ぼけで眠れない生徒が出てきたのが気になる。午後は、ホストファミリーも参加して、ボウリングへ出かけた。ロスバノスにはボウリング場がなく、1時間かけてのドライビングとなった。日本と違って高速道路並みにとばしての1時間である。どれだけ遠いかがうかがえる。私はある生徒のホストマザーの車に乗せてもらった。今回初めてホストを引き受けてくれたご家庭で、不安なことがいっぱいあるようで、私にたくさんの質問をしてきた。内容はすべて自分の生徒はハッピーか、嫌な思いはしてないか、我慢してないかなどであった。彼女はとても親切で、その生徒のためをとっても思ってくれていた。本当にここのホストファミリーは温かい方々ばかりで感謝の気持ちでいっぱいである。みんな思いっきりボウリングを楽しんだ後は、アイスクリームを食べに行った。とってもおいしいソフトクリームだった。見た目はオレンジだったけど、バニラソフトクリームだった。帰りは、違う生徒のホストファザーが乗せてくれた。私にとってもたくさんの人との出会い、またいろんなことが知れてとてもいい経験ができている。明日は、ベサニーへの訪問と、夜はウエルカムパーティーが行われる。ベサニーで歌のプレゼントをする予定だが、練習が間に合うか心配である。A

 

ロスバノス レポート 7月27日(金)

 今日は2人生徒が欠席していた。理由は、ホストファミリーがディズニーランドに連れて行ってくれているそうだ。車で6時間もかかる場所にあるのになんて親切なんでしょう。ほかの生徒は少し疲れ気味なところはあるが、みんな元気にやってきた。英語のジャーナルの後、ベサニーで歌う歌の練習を行った。1曲目は、英語でも歌われる「幸せなら手をたたこう」に決まった。2曲目は「どれみ」を日本語と英語で歌い、3曲目は日本の国歌を歌うことになった。練習は思ったよりスムーズに行われ、ジェイミー先生から「pretty!」「good!」とお褒めの言葉をいただいた。英語の授業では、家について学んだ。単語の意味が分からずみんな困っていたら、ケイティーが絵をかいて説明してくれた。するとみんな「A-ha!」と納得。するとシャノン先生が「A-ha, moment.」を教えてくれた。オールイングリッシュの授業で大変なようだが、みんなで協力しながらなんとかついていっている様子。午後からは、ベサニーへ訪問。まずは歌の披露から始まった。心配していたが、みんな声も出ていて笑顔もあって、まずまずの出来であった。たくさんの拍手をいただいた。その後は、お年寄りたちに折り紙を教えた。みんなしっかり家で練習をしてきていて、たくさんの種類のものを作って見せた。ホームの方々もとっても喜んで下さり、あっという間に時間が過ぎた。夕方は、ウエルカムパーティーを開催してくれた。ホストファミリーが家から作ったものや買ったものをもってきてくれて、たくさんのフードが集まった。あまりの量の多さにびっくりした。生徒たちも興味深そうに初めて食べるフードを楽しんだ。そのお礼に、昼間披露した歌のプレゼントをした。ホストファミリーたちからもたくさんの拍手をいただき生徒たちも満足の様子。今週はホストファミリーと過ごす初めての週末。たくさんの楽しみの予定があるだろうが、ゆっくり休息もとってほしい。

 

ロスバノス レポート 7月30日(月)

スタディーセンターのホールは、ラミッジセールのために使われていた。私たちは、教会の隣の部屋で今週は過ごすことになった。ジェイミー先生が週末何をしたか質問をした。湖に行って遊んだり、つりを楽しんだり、ショッピングに行ったりとみんなすてきな週末を過ごしたようだ。さっそく卵焼きやカレーをホストファミリーに作ってあげた生徒もいた。午前中は、すぐそばにあるvacation bible schoolに行った。幼稚園から小学校低学年くらいの子どもたちがやってきて、高校生たちがボランティアでお世話をする。5つのグループに分かれてたくさんの活動を行った。歌ったり、踊ったり、ビデオを見たり、私たちは折り紙を教えた。子どもたちは折り紙をとっても気にいってくれて、生徒たちもたくさん折るのに大忙しだった。新聞記者がやってきていて、私たちのグループの1人がインタビューを受けた。新聞に載るのが楽しみである。午前中の活動を終え、スタディーセンターに戻りランチタイム。午後からは、スケジュールを変えて、ラミッジセールの手伝いをした。私たちが貸していただいている、メソジスト教会のラミッジセールである。感謝の気持ちをもって準備を手伝わなければならない。みんなでたくさんの服をたたんだり、ハンガーにかけたり、同じ種類のものは同じ場所に集め、木曜からのセールに備えた。高くても1ドル、2ドルで、ほとんどがそれ以下で買えるものばかり。最後に、女の子たちはショッピングを楽しんだ。明日はサンタクルーズへ終日研修である。

 

 ロスバノスに着いて1週間が経った。今日は、朝からみんな笑顔で、わくわくしている様子。サンタクルーズへは何組かホストファミリーも同行してくれて、バスの中は賑やかだった。途中ジェイミー先生から「Don't scream」と注意を受けるほどだった。着いた時は、曇っていて寒くみんな震えていたが、その数十分後には、雲が去り一気に青空となった。生徒たちはジェットコースターやいろんな乗り物に乗れるリストバンドを購入し、ホストシスターやホストブラザーに連れられて絶叫を楽しんだ。私は、みんなの様子をカメラにおさめたり、お土産屋さんをのぞいたりして、ビーチでサンシャインを楽しんだ。午後になると、さらに日差しが強くなってきた。今度は、海で遊ぶ生徒たちが増えてきた。「冷たい!」といいながらも、何人かたくましく、カリフォルニアの太平洋へと向かっていった。大きな波にびっくりもしていたが、笑顔は絶えなかった。なんと、ラッキーなことに野生のアシカが顔をだしてくれた。それぞれ、夕方まで、たっぷり、ショッピングや乗り物、ビーチを楽しんだ。5時を過ぎると、通常3,4ドルするホットドッグとペプシー、コットンキャンディーが1ドルで買えるという情報をホストマザーからもらい、みんなに伝えるとさっそく購入しに行った。行動力がある生徒たちである。私が手伝うことなく、自分たちでやろうとする。そばで、ホストブラザーが見守ってくれるから安心である。6時に集合場所で会うと、何人かたくさん日焼けをしていた。帰りのバスは疲れて、行きに比べて静かだった。たくさんの忘れられない思い出ができた1日になったと思う。

 

ロスバノス レポート 8月01日(水)
 今日は、昨日サンタクルーズでたくさん活動しすぎて疲れた様子。8:30の集合に間に合わない生徒もいた。午前中は英語のレッスンを受けた。私も、生徒たちの日記を読みながら、シャノン先生の授業を後ろで参観。「under, behind , above…」など、絵を見ながら、あてはまるものを入れていくのだが、なかなか生徒たちには難しいようだった。最後に、宿題でホストファミリーと自分の家を比べたことを発表した。部屋の数だとか、誰がご飯を作ったり、食器を洗ったりするか、などである。こちらのお父さんの家事の分担に拍手を贈りたい。

大好きな、ランチタイムを終え、午後からはクリスマスホリデイを楽しんだ。アメリカのクリスマスの過ごし方、歴史などをジェイミー先生が話してくれた。それから、みんなでクッキーを作った。ほとんどの生徒が初めてクッキーを作ると聞いて驚いた。クリスマスツリーや雪だるま、ベルの形をかたどって、焼けるのを待った。その間、ホワイトエレファントギフトチェンジというゲームを楽しんだ。それぞれが準備してきたプレゼントをツリーの下に置き、番号札をひいた。1番から好きなプレゼントが選んで開けてみんなに見せ、2番の人からは、前の人のプレゼントが欲しければ、それをもらうことができ、無ければ、ツリーからプレゼントを選ぶというゲームである。プレセントは2回まで奪うことができる。1ドルショップなどでおもしろい物やかわいいぬいぐるみなどいろんな物を用意していて、プレゼントを開けるたびに歓声があがった。私も、生徒から奪い素敵なプレゼントを手に入れた。でも、生徒たちは友だちに気を遣ってか、ツリーの下からプレゼントを選ぶ人が多かった。そんな様子を見ながらシャノン先生と日本人だなと話した。ゲームが終わると、クッキーが焼き上がり、アイシングシュガーの上にトッピングをし、クッキーをいただいた。クッキーの生地を作ってくれたのも、焼いてくれたのもあるホストマザーたちだった。みんなとっても親切な方々ばかりだ。外は、とっても暑かったが、季節外れのクリスマスを楽しんだ。

 

ロスバノス レポート 8月02日(木)

 いつものように、英語のジャーナルから始まった。質問は、「日本ではクリスマスをどう祝うか」だった。午前中は、英語の授業だった。今日は、天気や感情の表現、スラングなどを学んだ。最後に発音練習をした。日本人にとって発音が難しいLとRを繰り返し行った。とくにrice(米)をlice(しらみ)と言わないように! ランチタイムでは、今日は電子レンジの前に長い列ができていた。なんと10人くらいの生徒たちがカップラーメン持ってきていたのだ。こっちでは、水を入れて、レンジで温めて食べることができる。日本では、お湯を沸かすのが普通だからなんとなく違和感がある。来週は、この混雑を緩和するために、やかんを用意しようと思う。

午後からは、空手を見に出かけた。日本でも、教わったことがないのに、まさかロスバノスで習うとは思わなかった。空手を教えている先生に、前からと後ろから襲われた時の対処の方法を習った。そのあと、試合のデモンストレーションを見せてもらった。「やめ!」など日本語が使われていてみんな驚いていた。生徒の中に空手をしている子はいなかったが、剣道をしている男の子がいた。棒を貸してもらい、お礼に少し披露した。最後にお決まりの記念写真をとり、スタディーセンターへと戻った。メソジスト教会では私たちが手伝ったラミッジセールが始まっていた。Tシャツが25セント、アクセサリーが10セントとあまりの安さにみんなびっくりしていた。私たちが、日本から持ってきたものもそこに寄付をした。そこで少しショッピングを楽しみホストファミリーと家へと帰って行った。

 

ロスバノス レポート 8月06日(月)

 朝、いつものようにスタディーセンターに集まって来た。週末キャンプを楽しんだり、家でのんびり過ごしたり、ショッピングに出かけたり、プールに出かけたり、それぞれいい時間を過ごした様子。だんだんみんないい色に焼けてきている。午前中は、2時間英語の授業があったが、チーズ工場見学のため、1時間早く切り上げた。それからホストファミリーの車に乗って、チーズ工場へと向かった。工場はとってもかわいい建物で、敷地内にかわいらしい噴水があった。お昼はそこでピクニック。青空の下でのランチはまたいちだんとおいしかった。工場見学では、まずチーズの作られる工程のビデオを見た。絵が多くてとてもわかりやすかった。そのあと、アイスクリーム作りを体験した氷と塩が入った容器の中に、アイスクリームパウダー(バニラとミルク)をいれた小さなビニール袋が入っていた。私たちはインストラクターが言うとおりに、その容器を縦に振ったり、横に振ったり、転がした。みんなで一生懸命シェイクする光景はなかなかおもしろかった。数分後、パウダーはアイスクリームになっていた。3口くらいでおわるシャーベットのようなアイスクリームをおいしくいただいた。残った時間は、工場内を見学し、お土産コーナーでショッピング。チーズの試食をしたり、家族へのお土産をさがしたり、アイスクリームを買って食べたり、楽しく過ごした。チーズは日本の半分以下の値段で買えるので、チーズホリックの私としては羨ましい限りである。明日はいよいよサンフランシスコ。いよいよプログラムの折り返しを迎えた。

 

 待ちに待ったサンフランシスコ。みんな興奮気味でバスの中は賑わっていた。だんだん高層ビルが見えてきた。そしてサンフランシスコならではの坂道があらわれた。最初に、ゴールデンゲートブリッジを訪れた。天気は、パーフェクトと言っていいほどクリアに晴れていた。それから、自分たちの写真を撮って橋をみんなで歩いた。たくさんの観光客やサイクリングをする人たちでいっぱいだった。橋を半分渡ったあたりで、バスに戻ろうとしたとき、事件は起こった。なんと、8人もの生徒がはぐれていたのだ。「先を歩く姿を見た」という証言をもとに、ジェイミー先生が探しに行って下さり、残りの生徒はバスへと向かった。数十分後、2人は発見されたが、まだ6人が見つからない。結局私が残ることになり、他の生徒たちは先に次の目的地であるピア39へと向かった。私は再び橋へと戻り、あの長い橋をひたすら歩いた。すると、橋を渡りきろうかというところで、彼らを発見した。6人で固まって行動していたようだ。みんな無事でほんとうによかった。それにしてもよくこんな長い橋を渡り切ったものかと感心する。また、その長い、長い橋を引き返し、インフォメーションでピア39への行き方を尋ねた。そして、そこへローカルバスで向かうことになった。皆とはぐれて2時間後、なんとか合流することができた。ここは日本ではない。よく私やTCの話を聞いて、勝手な行動は慎んでほしい。

ピア39にはたくさんのお土産屋さんや食べ物屋さんがあった。いろんな国の人たちが訪れていて、様々な国の言語を聞いた。そこで、ショッピングやフード、ストリートパフォーマンスなどを満喫した。私はクラムチャウダーを楽しんだ。帰りは、ベイブリッジの橋を通って、静かなファームの広がるロスバノスへと向かった。

 

ロスバノス レポート 8月08日(水)

 今朝は、昨日のサンフランシスコへの研修で疲れが残っているのか、午前中の授業は眠たそうにしていた生徒がちらほら。そして宿題をしてきていなくて、TCの先生に厳しく怒られる生徒も。ほんの数十分で終わるような課題である。きちんとこなしてほしいものである。ロスバノスに来て2週間が経ち、少し気持ちがゆるんできた生徒が見られる。今朝、もう一度、ホームステイに来た意味、ホストファミリーがボランティアで受けて入れてくれて、ランチの用意、送り迎えをしてくれていることなどを確認した。そして、進んで手伝いをしたり日本料理を作ったりするように伝えた。また、さよならパーティーの発表についても少し話し合った。気づけば、もう来週の木曜である。時間がない!

午後からは、スポーツディで、コミュニティーセンターに移動して、スポーツやボードゲームを楽しんだ。バスケットボール、卓球、エアーホッケー、テレビゲーム、チェスなどいろんなゲームができた。私も一緒にバスケをしたが、さすがにきつかった。体力がもたず、途中で休憩したが、ホストマザーたちがとても上手でパワフルだった。初めてチェスを教えてもらった生徒もいた。道路においてあるコーンなような大きなチェスを動かしながらプレイした。とてもスマートな生徒である。みんな午前中の眠気はどこにいったのか、思いっきりこのひと時を楽しんでいた。

 

ロスバノス レポート 8月09日(木)

 今朝は、朝から映画を見に行った。夏休み限定で、1ドルで映画が見ることができるという。「ハッピーフィート2」というタイトルで、ペンギンがダンスしたり、歌ったり、かわいくとっても楽しい映画だった。生徒たちはアメリカンサイズの大きなポップコーンを自分たちごのみの味付けにして楽しんでいた。「ほとんど理解できなかった」という声が聞こえたが、当たり前である。まだまだ君たちはしっかり英語を勉強する時間がある。

午後からはスタディーセンターに戻り英語の授業を受けた。その間、わたしは生徒の日記を読んだ。ある長崎県出身の生徒の日記に、「日本の日付ではできなかったけど、アメリカの時間に合わせて黙とうをした」と書いてあった。ここいると原爆の追悼セレモニーのことをすっかり忘れていたが、日本のことを忘れていないことに感心した。また、他には、マザーのお手伝いをしたり、日本食(肉じゃが、ちらし寿司、たまごやき)を作ったりしたと書いていた生徒たちが何人かいた。少しずつホストファミリーへ自分たちができることで恩返しをしていってほしいと思う。

 

ロスバノス レポート 8月10日(金)

 今日は、6人もの生徒がホストファミリーと出かけていて欠席をしていた。まず、英語のジャーナルから始まった。自分の行ってみたい場所とその理由を書いた。「またこのロスバノスに帰ってきたい」と書いている生徒もいた。なんとすてきなんでしょう。

 それから、カーウォッシュのチケットを買ってもらえるように、英語の練習をした。このお金はカリフォルニアから日本に学生を送る資金として使われる。週末にホストファミリーを含めて3人にチケットを売るのが課題である。そのあと、TCの先生に時間をもらってさよならパーティーの話し合いをした。MCとスピーチをする人を決め、出し物や料理は何を作るかなどそれぞれ意見を出し合った。来週はその準備で忙しくなる。午前中を終えようとしたとき、シャノン先生から話があるというので、待っていたら、なんとカップケーキにキャンドルがのって現われた。そのケーキは私のもとへやって来た。あまりのことでびっくりして言葉もでないほどだった。実は11日(明日)が私のバースデイである。私の誕生日を知っていたシャノン先生の娘のケイティーとホームステイしているAYANOの2人が作ってくれたのだという。生徒たちがバースデイソングまで歌ってくれて、とても幸せな時間を過ごせた。本当にありがとう。

 

ロスバノス レポート 8月13日(月)

 いよいよ最後の週となった。初めの1週間はスタディーセンターに集まってもよそよそしかったみんなが、今では打ち解けて楽しそうに話をしている。先週の金曜に練習したカーウォッシュのチケットが売れてうれしそうな子、まだ全部売れなくて残念がっている子がいた。がんばって、水曜日までには売ってしまってほしい。Good luck! 午前中は英語のジャーナルを書いて、さよならパーティーの歌の練習と英語の授業を受けた。

午後からはロスバノスの消防署を訪問した。消防士さんがトレーニングを受ける部屋、仕事するデスク、休憩室、泊る部屋などを案内してくれた。実際の消防車にも乗せてくれて、みんなそれぞれに思い思いの写真撮影を行った。昔の消防車も見せてくれた。現在のものと比べて、とっても小さくてかわいらしかった。また、車に閉じ込められた人を助ける道具なども持たせてもらったが、どれも重たかった。それから、火災現場のビルの中に入る時の服を着せてもらったりもした。服は、とても涼しい場所で管理されていた。生徒に感想を聞くと、服は、とても重くて暑くて、大変だったという。重さは、約30キロもあるそうで、それを着て、活動すると思うとよっぽど日ごろから鍛えていないと動けないことがわかる。みなさんとてもたくましくてすてきな方々だった。ある生徒が「本物の消防士さんが消防服を着た写真を撮りたい」といったら快く引き受けてくれた。まったく重さなんて感じさせないくらい平気に動いていた。生徒たちも次々に写真をとっていた。まるでパパラッチのようだった。最後に、ホースをもたせてもらって放水もやらせてもらった。外は40度を超える暑さだった。生徒たちはみんな放水の水を浴びながら涼しんでいた。暑い中での見学だったので、帰りには、一人ひとりに水をいただくという心遣い。本当に親切な方々で、生徒たちは貴重な体験ができた。 

 

 今日はカリフォルニアの州都であるサクラメントに1日バストリップ。ロスバノスから約2時間かけての移動であった。途中、大きなトマトやグリーンペッパーのトレイラーとすれ違った。アメリカに着いた頃は、「すごい。大きい!」と生徒たちは興奮していたのに、今では日常のように受け入れている。まず、州議事堂を訪れ、記念写真を撮った。それから、中を見学した。入る前に、厳重なセキュリティーチェックを受けた。中に入るとホールは吹き抜けになっており、見上げると美しい絵が描かれていた。「わー!きれい!」と次々にみんなカメラをかまえた。それから、カリフォルニアにある58郡の展示を見て回った。1階には、州知事の事務室があり、警備員が立っていた。中は一部、博物館になっており、1900年代初めの当時の図書室やオフィスなどを再現し展示をしていた。下院議長室にも入ることができ、しばらくシートに座って休憩。議事堂の公園には、リスやカメがいて高い木々に囲まれて涼しかった。

それから、オールドサクラメントに移動した。オールドサクラメントは古い街並みが残るとてもかわいい町だったアンティークショップやクリスマスのオーナメントショップ、お土産ショップがならんでおり、自由に町を散策して楽しんだ。それから、すぐ側にあるモールでショッピング。2個買ったら、1つ無料でもらえたり、5個で5ドルになってお得に買えたり、みんな上手にショッピングをしていた。途中、なぜかドーモくんのぬいぐるみを買っている人がいたので聞いてみると、もうすぐホストシスターの誕生日で、ドーモくんの大ファンだからプレゼントするというのである。きっとホストシスターはそのぬいぐるみを見るたびに、彼のことを思い出すんだろうな。今日は、迷子もでず、時間厳守で無事に終わりました。明日は、1日さよならパーティーの準備を行う予定である。

 

ロスバノス レポート 8月15日(水)

 今朝は、ホストファミリーへの感謝の手紙の作成を行った。ジェイミー先生が、とってもかわいいレターとたくさんのステッカーを準備してくださったので、オリジナルに飾りつけをして、お礼の手紙を書いた。また、チーズファクトリーで一人ずつ撮った写真で、マグカップを作ってくださっていた。明日のさよならパーティーで、ホストファミリーに記念品として渡すことになる。みんな自分の写ったマグカップを見て、「おおー!」とびっくりしたり、うれしそうだったり、「もっとかわいく写りたかった」など感想を言っていた。

それから、いよいよさよならパーティーの打ち合わせを始めた。まずは、個人のパフォーマンスから練習を行った。あらかじめ私が作成しておいたスクリプトで、ジェイミー先生と打ち合わせをしながら、順番を決めていった。それが終わるとMCのKaoruは読む練習へと入った。全員での発表は話し合いの結果、「世界にひとつだけの花」とウエルカムパーティーでも歌った「幸せなら手をたたこう」に決まった。はじめ、なかなか声がでなくて心配したが、何度も歌ううちに少しずつ良くなっていった。私たちのために今までお世話をしてくれたホストファミリーにできる最高の気持ちを表してほしいと思う。練習時間も足りず不安が残る中、明日の本番を迎えることとなった。

 

ロスバノス レポート 8月16日(木)

 

 夜のさよならパーティーの準備で、朝から大忙しだった。でも、ラッキーなことに、昨夜スタディーセンターでパーティーが行われたので、飾りつけをする手間が省けたのだ。テーブルやいすのセッティングの位置をずらすだけですんだので、会場の準備はすぐできた。さあ、次は問題の日本食である。100人以上がくると予想されるので、たくさんの量を用意しなければならない。肉じゃが、カレー、そぼろご飯、卵焼き、白玉だんごとやせうまの部隊に分かれて、料理が始まった。キッチンは戦場のようだった。私も2つのキッチンを行ったり来たりし、途中お米をといで、日本米を炊いた。無理を言って、おにぎり用に日本米を用意してもらったが、TCの先生から「高かった」と言われた。そぼろ、卵焼き、白玉(やせうま)部隊はなかなか順調の様子だったが、肉じゃが作りは味にかなり苦戦しているようだった。初めて作る量の多さに戸惑っていた。日本から準備してきたレシピを見ながら作っていたようだが、とにかく大きな鍋であるから見当もつかない。最終的には、レシピではなく何度も味を確認しながら仕上げた。カレーも何パックもカレールーを入れて、ようやく完成。途中、手の空いている人たちでおにぎりをにぎってもらった。久しぶりに見る日本米にみんな大感激の様子だった。中にはつまみ食いをし「おいしい!」という子もいれば、「熱すぎてにぎれない!」という声も。お母さんたちの大変さを初めて知った生徒もいたようだ。なんとか、午前中に料理のめどがつき、遅めのランチタイムとなった。

午後からは、キッチンの片づけと、最終リハーサルを行った。なんとかぎりぎり流れを確認し終え、生徒たちはいったん準備をしに家へと帰って行った。私は帰ると、ひたすら自分のスピーチの練習を行った。生徒たちの発表に手がいっぱいで、全く自分の練習ができていなかったのだ。不安でたまらない。

6時半、会場にはたくさんのホストファミリーが集まっていた。生徒たちも、甚平や浴衣姿、みんなおしゃれをしていて、すてきにきまっていた。まずは、日本食をみんなにふるまった。肉じゃが、カレー、そぼろ、どれも好評でおかわりにくる人たちもいた。料理も十分な量があったので、私たちも食べることができた。みんな自分たちの作った料理を「おいしい」とうれしそうに食べていた。日本のおもちゃコーナーやスナック菓子もどれも喜ばれているようだった。

7時半、ジェイミー先生よりMCが紹介され私たちのパフォーマンスが始まった。一番手はTakumiのピアノ演奏であった。みんなうっとりと曲を聴いて、大きな拍手をもらった。次に登場したのは、Tatsuya,Takumi, Masaoの3人だった。Tatsuyaがそろばんを、Takumiが電卓を使って、計算のレースを行った。Masaoが英語で数字を読んだ。両者ほぼ互角の闘いを見せてくれた。少し不安だったMasaoのコールも練習の成果があって、本番ではよくできた。Good job, Masao! 次にSuguru,Takaaki,Masatomoの3人で、新聞紙で作ったかぶとと棒を使って「たたいて、かぶって、じゃんけんぽん」のゲームをして見せた。じゃんけんであいこが何度も続いたり、たたいたり、あわててかぶとをかぶる様子がおかしかったようでたくさん笑ってもらえた。そのあと、Manamiが「天使の祈り」をピアノで、Tamakoがピアノ、Rinaがリコーダーで「国家」を、KaoruとRinで「このままで」を歌い、Tamakoが「千本桜」をピアノ演奏した。どれもすばらしく温かい拍手をもらった。そして、椅子取りゲームをホストチルドレンたちと楽しみ、最後にみんなで歌をプレゼントした。最後に、生徒を代表しTatsuyaがホームステイでの感想をスピーチした。登場する際にTatsuyaコールが起こる人気ぶり。100人ほどいる会場の中、緊張した様子もなく、どうどうとやってのけた。「ここで出会えた奇跡に感謝したい」と最後に述べた言葉が印象的だった。その後、私もみなさんにお礼の言葉を述べ、なんとか私たちのパフォーマンスは終了した。みんなそれぞれによくがんばったと思う。

パーティーの終わりに、ジェイミー先生とシャノン先生より修了証書をいただいて、ホストファミリーと記念撮影を行った。ほとんどの生徒たちはみんな涙を浮かべていた。ここロスバノスで本当に素敵な方々と出会えて、私たちは幸せだったと思う。残り、数日、ホストファミリーと過ごす時間を大切にしてほしいと思う。

 

ロスバノス レポート 8月17日(金)

 今朝は朝からみんなで協力して会場の片づけを行った。ジェイミー先生の「Many hands makes lighter works.」という指示に従い、てきぱき動くように促した。みんなの手際の良さで、10時半には終えることができた。今日は特に何もすることもなく、帰国への注意事項を話し、早めの昼食となった。午後からは、近くの老人ホームに持っていく折り紙を作った。みんなもくもくと折って、大量のプレゼントをもって老人ホームへと向かった。私たちがロスバノスで歌を披露する最後の舞台である。昨日歌った「世界にひとつだけの花」と「幸せなら手をたたこう」「国家」を歌い、折り紙をプレゼントした。帰りに生徒たちに、たくさんのおやつを下さり、生徒たちは笑顔でいっぱいだった。

これで、本当にロスバノスで過ごす最後の週末となった。今晩はあるホストブラザーの誕生日パーティーがあるので、たくさんの生徒がそれに参加するようになっている。何をとっても規模の違いに驚かされる。みんなそれぞれに有意義な週末をホストファミリーと過ごしてほしいと思う。

 

ロスバノス レポート 8月20日(月)

  今日のスタディーセンターはいつもと違っていた。みんなホストファミリーとのお別れが悲しくて涙でいっぱいだった。何度もハグをし、目を真っ赤にして泣いていた。この1カ月間、どれだけホストファミリーが生徒たちのことを愛してくれたか、とてもよく伝わってきた。生徒たちはTCの先生方にも、日本から準備してきたプレゼントやお礼のカードを渡し、最後のお別れを交わした。お昼すぎ、バスが到着し、いよいよサンフランス空港に向けて経つときがきた。その頃には、朝、スタディーセンターに送ってくれておうちに帰っていたホストファミリーが、また最後のお見送りに集まってくれたのだ。なんて情の熱い温かい方々なんでしょう。なかなかバスに乗りこめず、最後の最後までお別れを惜しむ生徒たちがたくさんいた。「また、必ずロスバノスに帰ってくる」とたくさんの生徒がファミリーと約束をし、私たちの第2の故郷となったロスバノスにお別れを告げた。バスの中は、みんな泣き疲れたのかほとんどの生徒が眠っていた。

この1カ月間、様々なことを学び、いろんなことを感じ、たくさんのお土産話を持って日本へ帰るときがきた。長い間家族と離れて初めて、親のありがたみを感じたであろう。ホームシックになったり、食事が合わなかったり、うまく言いたいことが伝えられなかったりと、辛いことを乗り越えてきた子どもたちが何人もいる。きっと日本に帰ると子どもたちはほっとするであろう。また、日本では、家族のみなさんが、大きく成長した子どもたちに会うことを心待ちにしていることだろう。なんだか、生徒たちの顔も出会ったころに比べて頼もしく見える。

 

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