MNCCスタッフによる活動写真・動画と、引率者による文章レポートを掲載します。上記バナーをクリックしてご覧ください。

 
レポート更新情報
更新日
期 間
8月03日
8月07日
8月19日
 いよいよ出発の朝を迎えた。鹿児島を出発する17名全員が13:30に鹿児島空港に集合した。生徒達の表情は緊張もせず,普段通りのように感じられた。MNCCの福島さんから注意をいくつか受けた後、家族に見送られながら、予定より少し遅れて15:00過ぎに離陸した。初めて飛行機に乗るという生徒もいてみんな少し興奮気味だった。羽田に到着すると、MNCCスタッフの平原さんが出口で出迎えてくれた。それから長崎・大分・佐賀からの生徒を待った。18:20頃長崎からの5名が,18:40頃に佐賀からの5名が,そして19:00に大分からの生徒が合流し、やっと全員が初めて顔を合わせることができた。このみんなで、コーニングで3週間を共に過ごすんだと思うと、ワクワクしてきた。その後羽田の国際線に移り、各自夕食を取った。21:10に全員が集合し平原さんから注意事項を聞くと、いよいよ出発となった。セキュリティーチェックと出国審査を通過し、搭乗口まで移動した。フライトは24:05予定。それまでに時間がある。その少しの時間を使ってグループ作りと写真撮影の隊形作りをする。これまであえてグループ作りをしてこなかった。理由は生徒のみんなの顔を見て、その中で班長を決め、班長を中心に自分たちで係を決めて欲しかったからだ。個人的にはその選択は正解だったと思う。それぞれ4つのグループに分け、思い思いに座って自己紹介を改めて行い、係を決め、またいろんな話をして親睦を深めていたようだ。

23:35頃になるとアナウンスが始まり、たくさんの人たちが搭乗口に集まってきた。飛行機もほぼ満員の状態だった。機内では、軽食のホットサンドを食べた後は、疲れて眠りについた生徒も多かったが、狭い席でうまく寝付くことができず、映画を見たりゲームをしたりして過ごした生徒もいた。現地時間の17:35頃(日本時間9:35)いよいよサンフランシスコ空港に到着。出国審査とラゲッジクレームを経て、18:40頃空港ロビーに出た。そこではMNCCスタッフの大杉さんが出迎えてくれた。生徒にとっては(私にとっても)羽田を始め、大切な拠点でMNCCスタッフが居てくれることは非常に心強い。またTCのシンディも迎えに来てくれていた。

その後バスに乗り込みコーニングまで移動となった。しかしここからが長かった。19:00にサンフランシスコを出発するとバスに揺られること3時間半。途中マクドナルドに寄って夕食を買ったりしたが、さすがに長かった。コーニングに到着したのは22:30。夜遅かったにもかかわらずホストファミリーがたくさん迎えに来てくれて、生徒達はすぐに各家庭に帰ることとなった。移動距離がとても長く、また時間も相当かかった。生徒の疲労と時差ぼけによる体調面がとても心配である。とにかく各家庭でゆっくりと休んで欲しいと思う。また明日元気な顔でホームステイが始められたら良いと思う。

=====生徒の日記より

ずっと移動で大変だったけど、良い経験がたくさんできました。入国審査は「Sightseeing」と「Three weeks」と「Corning」だけ答えればいいと思っていましたが、何かよくわからないことを言われて、さらにその人がとても怖くて、いきなり心が折れました。バスに乗ってからは、本当にアメリカにいるんだという感じでドキドキしました。初の買い物はマクドナルドでした。私はアップルパイとオレオシェイクを頼みました。ドキドキの連続だったけど、自分の英語が通じてよかったです。ホストファミリーと会って、家の中をいろいろと説明してもらって、少し安心しました。色々と大変なことが多かったけど、英語も通じたし、やっていけそうな気がします。

 

コーニング レポート 7月31日(火)
 朝から強い日差しが差し込んでいる。とても暑く感じる。しかし教会に集まった生徒達の表情はいつも通りのようだ。「よく眠れたか」と聞くと、「眠れました」と多くの生徒が答えてくれた。今日午前中は地域の散策の予定だ。9:30頃出発し、TCのシンディのあとについてコーニングの町を歩いてまわった。コーニング高校やオリーブ農園(コーニングはオリーブが世界的に有名)を見ながら歩き、途中カフェに立ち寄った。我々30人弱のたどたどしい英語での注文を、映画に出るようなかっこいいお兄さんが嫌な顔一つせず、とても丁寧に笑顔で対応してくれた。その後、日本でいうコンビニのようなお店に立ち寄り、生徒たちはジュースやお菓子などを買っていた。ジュースは日本よりはるかに安い値段で売っていることに生徒達は驚いていた。帰る途中一人の生徒が腹痛を訴えたが、11:30頃何とか教会まで帰り着いた。広大なアメリカとゆったりとした時間が流れるコーニングを満喫できた散策となった。
 そのままランチタイムに入った。みんな持ってきたランチは基本的にはサンドウィッチやカップラーメンにフルーツやスナック菓子をつけたものだった。中には生のにんじんを持たされた女子生徒もいて、戸惑っていた。昼食を済ませると思い思いに体育館で過ごした。特に男子は10ヶ月の留学で来ているという中国人高校生2人と3on3のバスケットボールのゲームをして汗を流していた。
午後は初めての英語の授業であった。初めてのオールイングリッシュの授業に圧倒されて、TCがどう対処していいか戸惑うほど生徒達はまったく反応ができない感じであった。またアメリカについて、コーニングについてどう感じたかという英作文の指示も出され、辞書を片手に四苦八苦しながら生徒は懸命に取り組んでいた。
 夕方からウェルカムパーティが開かれた。全ホストファミリーが参加してくれた。バイキング形式の食事を用意してくれたのでそれを食べながら、記念写真を撮ったりして過ごした。ただ長時間のフライト、暑い中の散策など生徒の疲れもあったので、TCが判断して早めに終了し、それぞれのホストファミリーと帰宅していった。

 

コーニング レポート 8月1日(水)

 今日も午前中は英語の授業だった。昨日よりは少し慣れて、反応も良くなってきているようだ。TCも少しずつ日本の生徒に慣れて、うまく授業をすすめられるようになっている気がする。昨日宿題が出されていた。ホストファミリーのことについて、起床時間やシャワー・洗濯のことなどの質問をするというものであった。ほとんどの生徒はしっかりとやってきていた(中には忘れた生徒もいたが!)。その後、アメリカのお金とボランティア精神(活動)について学んだ。お金についてはTCの甥(16才)や姪(12才)も参加して、ゲーム形式で生徒達は楽しく学べたようであった。ボランティアについてはその意義的なものを学んだ。昼食を取った後、午後は体育館で「Relay for Life」という、ガンの研究やガンにかかった家族のケアをしている方の講演を聞いたり、ボランティアについての講演を聞いたりした。その後来週保育園(preschool)に持っていく折り紙を全員で折った。折り紙作りは中国人留学生やTCの甥・姪も参加して、生徒達が彼らに折り方を一生懸命教えていた。このころになると生徒達は結構うち解けて、和やかに時間は進んでいった。明日はスポーツ活動の予定である。生徒達は水泳をする他にどんなスポーツができるんだろうとワクワクしていた。

=====生徒の日記より

トライコーナー:冷蔵庫にあったピンクの飲み物を飲んでみる。メアリーにきくとピーチティーといっていた。
発見コーナー:日本のボランティアより、アメリカのボランティアのほうが身近なことだと思った。
紹介コーナー:鶴の折り方。ゆりの花をホストペアレントに作った。

 

 今日は待ちに待ったスポーツデイだ。生徒は午前中スタディーセンターで授業を受けた。アメリカと日本の家の違いについて学んだ。生徒は家ごと移動できるトレイラーハウスというのも一般的にあるというのを知って驚いていたようだった。たしかにここコーニングでもよく見かける。最後に宿題が出されたが、その内容は、日本の家にはなくてアメリカの家にあるものを持ってくる(または写真を撮ってくる)ということだ。どんなものを持ってくるか楽しみである。午前の授業を少し早めに切り上げ、BBQができるプールのある公園に行った。テニスコートやバスケットボールコートもあった。ここでのBBQは日本で言うBBQと違って、まず先に肉とソーセージを焼いてそれをパンにはさんでホットドッグとハンバーガーにして食べるというものであった。しかし非常においしかった。生徒達にもかなり好評だった。その後中国人留学生の一人(同じスタディーセンターで勉強している)と、ミカが誕生日だということになってホストファミリーがケーキを買ってきてくれた。ケーキは生クリームたっぷりで上に青いスプレーがかかっており、食べてみると日本にはないくらいとても甘いケーキだった。

午後1時になり、お待ちかねのプールの時間になった。途中休憩を30分ほどはさんで4時までフルに泳いでいた。たくさんのアメリカの子ども達もいて、生徒達は声を掛けてビーチボールなどでその子ども達と一緒に遊んでいた。一人女の子が体調不良を訴えて早めにホストファミリーに来てもらって帰した。生徒にとっては存分に楽しめた1日となった。

=====生徒の日記より

一緒にホームステイしている子に何でもたよってしまって、自分からホストファミリーに話しかけることができていないので、まずはそこからチャレンジしてみたいと思います。ちゃんと自分から質問したり、気になることがあれば積極的に話しかけようと思います。明日の朝はたまごやきを作るのでがんばって作りたいと思います。喜んでくれたらうれしいです。

 

コーニング レポート 8月03日(金)
 今日は午前中、英語の授業だった。生徒達はまず昨日の宿題をそれぞれ他の生徒達に見せていた。日米の違いを感じる色々なものを持ってきたり、写真を撮って持ってきていた。中にはガムテープで作った財布を持参してきた生徒もいた。アメリカではガムテープで作るクラフトのコンテストもあるそうだ。これまでにはパーティーに着ていくドレスをガムテープで作ったアメリカの女子生徒もいたそうだ。

いつも通りランチを取ったあとは、地元の高校生を中心とした若者との交流会を行った。3つのグループに分かれて、まずはバスケットボールのゴールを入れたら次に順番をまわすといったようなリレー形式の競争から行った。他にはレモンをホッケーのパック代わりにしたゲームを行ったり、小さなボールでミニドリブルをしながら、スラロームをしていくゲームをしたりした。なかなか思い通りに行かず、でも逆にそれがきっかけとなって生徒達はかなり盛り上がっていた。そのあとはUNOをして親睦を深めた。若干日本とルールの違いがあって最初は戸惑っていたが、お互い英語で確認しながら行っていた。アメリカの高校生は盛り上げ方も上手でみんな楽しそうにやっていた。

 

 コーニングに入り2週目を迎えた。初めてのホストファミリーとの週末をどのように過ごしたか聞いてみると、教会に行った生徒や、買い物にショッピングモールに行った生徒、キャンプに行った生徒、また家でゆっくり過ごした生徒など、様々であった。その中で財布を店に置き忘れて30ドルを抜き取られたり(幸い財布は戻ってきた)、キャンプ中に近くの湖にカメラを落としたりしたという生徒がいた(また明日のサンフランシスコ研修に向けて新たなカメラを買うそうだ)。そんなことがあっても、みんな元気にスタディセンターにやってきたので安心した。

今日の午前中はコーニングの消防署と警察の見学である。まず消防署に行き、仕事の説明を受けた。ここの消防署は基本、森林火災などの対応をしているとのことだった。現在カリフォルニアは雨がまったく降らず、非常に乾燥している状態で(平原の植物は枯れてほぼ茶色)、森林火災やそうした植物の火災が頻発している。昨日もその消火のために出動していたそうだ。その後生徒は一人一人、消火ホースで実際に消火水を噴射する体験をさせてもらっていた。気さくに明るく団員の方に対応してもらった。警察では署内の見学をさせてもらった。取調室の様子を見せてもらったり、犯罪の証拠保管について説明を受けたりした。最後にパトカーと警察官の装備を見せてもらったが、その後なんと私が手錠をはめられて、パトカーに入れられるという事態に! 生徒にたくさん写真を撮られる始末であった。(あくまでデモンストレーションです!) 午後は授業だった。だいぶ授業に慣れてきて、TCの授業の工夫などもあり、積極的に発言をする生徒が増えてきているようだ。

=====生徒の日記より

午前中に消防署と警察署に行きました。消防署では本当に消火の体験ができたので良かったです。泡が出てきたときにはとてもびっくりしました。でも泡の方が消えやすいので、本物の泡を見れて良かったです(初の体験でした)。その後に警察署に行きました。警察署では中に入れて、見学ができたので良かったです。中には日頃日本では絶対に見れないもの(取調室など)が見れて良かったです。午後はスタディーセンターで授業でした。アメリカと日本の消防と警察について学びました。質問の時はとても答えに迷いました。でも1つは書けたので良かったです。そして答える方では自分から答えることができ、クリップもたくさんもらえたので嬉しかったです。クリップの数は今までで一番多かったので良かったです。これからもっともっと答えてたくさんもらえたら良いです。

=====生徒の日記より(8/4土)

I got up at 9:40. Today's breakfast is a hotdog. It was very good. Later on, I had a good time playing a Mexican card game. Mom told me how to do. It was very fun! We played the game three times. We didn't eat lunch today. But, I ate ice cream. It was very good! I like ice cream very much. At 16:00 we went to a party. The party was Birthday party. There are many Mexicans. They and I ate some delicious foods. These were pizza and confectionary and so on. Later on, I talked with a woman who is Mom's friend. Then, I told her Japanese words like "konnnichiwa, arigatou, suika" and so on. They looked very fun. I was glad to see it. And we ate big cake!! It was a loud color! It was too sweet for Japanese. I don't like it!(笑) I made a promise with Mom. It is to make curry and rice!

=====生徒の日記より(8/5日)

私たちが選んだ「ニモ」の映画を見ました。前回見た「ボルト」は眠くて内容が全然分かりませんでした。でも今回は眠くならなかったし、何度か見たこともあったので英語でもわかりました。面白かったです。宿題の説明では色々てこずったけれど、ちゃんと理解したところもありました。英語難しいです。

 

コーニング レポート 8月07日(火)
  いよいよ待ちに待ったサンフランシスコ終日研修。生徒は朝6:30にスタディセンターに集合となった。遅れることもなく全員が集合完了。なんと、中国人留学生や地元の高校生なども参加し、バスはぎりぎり乗れた状態で出発。10時前にゴールデンゲートブリッジに到着。車窓越しに見た人々の様子はだいぶ厚着をしている。ということはかなり寒いのか?と思ってバスの外に出ると実際に寒い。鹿児島でいうと11月くらいの寒さではなかっただろうか。想像以上の寒さだった。ゴールデンゲートブリッジではMNCCの社長始めスタッフの方々に迎えてもらって、注意事項を伝えて頂いたり、記念写真をとってもらったりした(みんな寒さに震えながら)。その後フィッシャーマンズワーフに移動。ここからグループ毎に分かれて15時まで自由行動となった。不思議なことにそんなにゴールデンゲートブリッジから離れていないのにここはそんなに寒くなかった。かなりの観光客の多さであった。アジアからの観光客は圧倒的に中国人が多く、現在の中国の勢いを感じる。生徒は思い思いに歩いて観光をしながら、ランチをとったり、おみやげを買ったりしていたようだ。フィッシャーマンズワーフはシーフード料理で有名だが、生徒たちに聞くと、ハンバーガーやホットドッグ、メキシコのタコス料理などを食べた生徒が多かった。

またある生徒(マイ)はスターバックスでコーヒーを注文したら、間違って少量のエスプレッソが出された。しかし改めて店に行って「注文したのと違う」と店員さんに伝え、きっちり自分が欲しかったものに入れ直してもらっていた。ずいぶんたくましくなったなあと思うことだった。15時に全員集合し、再び全員で記念撮影。バスの到着が遅れて15時半すぎの出発となり、コーニングには19時前に到着。バスの中でも生徒たちは元気いっぱい。移動が長かったが、充実した1日となった。

=====生徒の日記より

サンフランシスコのシンボルとも言えるゴールデンゲートブリッジは小学1年生の担任の先生がサンフランシスコ日本人学校に転勤したときにくれたポストカードの写真として見たことがあったのでその橋を生で見て、自分も渡ることができたことは10年後の感動となりました。私もいつかその先生のように、日本語学校の教師としてもう一度あの橋をいつか渡りたいと思いました。私は最初ピア39というのは大きなショッピングモールだと

 

コーニング レポート 8月08日(水)

 午前中は近くのプールのある公園で、幼稚園に行く前の2〜4才の子どもたちとの交流があった。最初は子どもたちが絵を描いたりするのを手伝った。また日本の折り紙を紹介したり、紙飛行機をとばしたり、またシャボン玉で一緒に遊んだりして楽しく時を過ごした。

午後はスタディセンターに移動して、感謝祭、イースター(復活祭)、独立記念日の3つの大きなアメリカの休日について学んだ。感謝祭の教室では、作物の収穫を神に感謝するということを学び、TCの先生が作ってくれたパンプキンパイや、ターキー(七面鳥)のハムを生徒たちは食べさせてもらった。イースター(復活祭)の教室では、ゆで卵を色づけした。独立記念日の教室では、ミサンガのキーホルダーを生徒たちは作った。日本の休日についてもTCから聞かれたが、たとえば海の日や緑の日など、なぜそれらが日本で休日になっているのかほとんどの生徒たちは(私も含めて)説明できなかった。まずきちんと日本の文化、歴史、伝統について知ることは、日本人としてとても大切なことだと思った。

 

コーニング レポート 8月09日(木)
 今日はアメリカの環境について学ぶ日である。当初の予定では、午前中はスタディセンターを出て近くのChico Creekに行き、自然と触れあいながらアメリカの環境を学ぶ予定だったが、費用が少しかかりすぎるということでキャンセルとなり、スタディセンターでの活動となった。そのため午前中は、クラスでアメリカと日本の環境意識の違いについて学んだ。生徒たちがアメリカに来て、特に環境問題に対する意識の違いを感じていることは、ゴミの分別についてである。アメリカでは公園などでよくBBQをするが、そのとき出たゴミは分別することなく、ペットボトル、プラ皿、生ゴミなんでも一緒に、公園に設置してあるゴミ箱に捨てている。今勉強しているスタディセンターでも分別せずにまとめて捨てる。このような状況から多くの生徒たちが「アメリカ人はゴミ分別に対して意識が低いのでは」と考えていた。しかし家庭では、ゴミを分別して捨てている家庭も結構あるようだ。TCのCindyの家では7つのゴミ箱がありきちんと分別しているそうだ。そのような家庭や意識を持った人たちがもっと増えると良いなと感じた。

午後は環境についてのクイズ大会をまず行った。問題が書かれた用紙が配られたが、生徒にとっては単語が少し難しかったようだ。しかし高校生はさすがで、11問中9問正解した生徒が数名いた。その後アメリカの森林管理をしている方の講話があり、植林や、野生動物対策などについての話を聞いた。最後に、生徒は小さな鉢をそれぞれもらい、そこにホストファミリーへのメッセージを書き、土を入れてインゲン豆の種を植えた。ホストファミリーにそれを渡すのだ。感謝の気持ちや、ホストファミリーと自分たちの名前、「愛」「絆」などの言葉を思い思いに書いていた。生徒の日誌によれば、ホストファミリーたちはかなり喜んでくれていたようだった。

 

コーニング レポート 8月10日(金)
 今日はスポーツデイ。午前中は近くの公園で野球をし、午後はいつも通りの授業をした。公園に行く途中、コーニング高校グラウンド沿いの道を通ったが、アメリカンフットボールの練習を高校生3チームが一生懸命行っていた。TCによれば各学年でチームが分かれているらしい。アメフトの練習風景なんて実にアメリカらしい。公園に着いた。かなり暑い。熱中症が心配されたがTCが冷たい水をたくさん用意してくれて、大丈夫だった。1つの班は外野でキャッチボールをして練習、一つは攻撃、もう一つは守備という風に3班に分かれた。女子が多く、野球をあまり知らないということもあり、攻撃のときは、攻撃の班全員がバッターをしたら、練習、守備の班と交代するというような形式で進んだ(得点とか関係なく、男子は少し物足りなかったようだ)。TCであるTrudyの旦那さんがピッチャーで優しく投げ、また打ち方も丁寧に教えてくれたおかげで生徒たちはよく打てていた。野球が文化としてあるアメリカでは地域の大人や警察などが子どもたちに野球を教えているらしく、今回使わせてもらった道具も地元警察が提供してくれた。終了後、警察の方からメジャーリーグのサンフランシスコジャイアンツのファイル、物差し、水筒などのグッズを一人一人にいただいた。また帽子やノート、リングファイル、手袋などもいただいたが、数が少なかったのでスタディセンターに帰ってからくじ引きとなった。生徒たちも大喜びで、警察の方の本当に優しい心遣いに感謝、感激することだった。

明日はホストファミリーと過ごす最後の週末。充実したものにしてもらいたい。

 

コーニング レポート 8月13日(月)
 ホームステイ最後の週末を過ごした後の月曜日だった。生徒たちは週末はショッピング、川遊び、パーティーへの参加、乗馬、家でDVD鑑賞(5本も!)、日本料理を作ってごちそうする、家の掃除をするなどして過ごしたようだった。

今日の予定はカーウォッシュやガレージセールで、アメリカの中高生を留学生として日本に呼ぶための資金集めをすることだ。しかしカーウォッシュについては他のグループで熱中症がかなり発生したこともあって中止となり、その代わりクッキーやスパゲッティー、サラダなどを自分たちで作り、それを提供して資金集めをすることになった。午前中は各班毎にクッキー作りをした。焼かなくてもできるクッキーばかり5種類を作った。マシュマロとバターを溶かしたものにシリアルを混ぜて固めるもの、バタースコッチチョコレートとバターを溶かしたものにシリアルを混ぜて固めるもの、などなど。焼かなくても良いクッキーって・・・と最初は思ったが、できあがりはかなりおいしそうであった。しかし使う砂糖やバターの量には圧倒された(想像以上の量を使う!)。ランチをはさんでクッキー作りの続きやサラダ作りをしたあと、会場設営をし、ガレージセールで出す品の値付けをした。スパゲッティーなどはTCが担当して作ってくれた。たくさんのホストファミリーや地元の方々が来てくれた。小さな子どもたちがもっと来てくれたらガレージセールの売れ行きも良かっただろうなあと思った。

とにかく今日はリラックスデーということでゆったりと時間が過ぎた。ホームステイもあとわずか。生徒たちは慣れすぎて、若干の気のゆるみも見られる。明日はサクラメント終日研修。改めて気を引き締めさせて、充実した研修となるようにしたい。

 

コーニング レポート 8月14日(火)
  今日はサクラメントに終日研修の日。サクラメントはカリフォルニア州の州都である。サンフランシスコに比べて、幾分コーニングに近いところにあるので、前回よりは少しゆったりめの7時半集合で出発となった。今日も中国からの留学生や、多くのホストファミリーと一緒に行くことになった。9時半すぎにはサクラメントに着く予定だったが、あと少しでサクラメントというところでなんと、バスの後輪がパンク!1時間ハイウェイの路肩で停止となったが、ロードサービスが来て手際よくタイヤを交換してくれた。10時半に再出発し、すぐにサクラメント州議事堂に着いた。そこではMNCCの社長始めスタッフの方が出迎えてくれた。州議事堂は白亜の巨大なきれいな建物でその前で全員で記念撮影。中に入ってみたかったが時間もなく、すぐに次の目的地カリフォルニア州立サクラメント大学へ向かった。敷地は非常に広く、また構内もとてもきれい。寮なども普通の一軒家のようであった。その様子をみて、特に高校生は、自分の生き方を見つめながら「留学したいなあ」と何人も真剣に言っていた。大学の生協のようなところでわずかな時間ながら買い物タイムとなった。

その後、オールドサクラメントに移動。昔ながらのアメリカの町並みを再現した観光地でそこで昼食を含めた自由時間となった。そこにはMNCCのグループがなんと8グループ来ていた。違うグループの同じ県の友達同士会った生徒もいたり、知らなくても積極的に声をかけて友達になったりする生徒もいた。そして、なんとタクミは弟とそこで会えてうれしそうであった。おみやげを買ったり、自分の大好きな日本のものを見つけてたくさん買った生徒もいて楽しく時間が過ごせたようだった。

 

コーニング レポート 8月15日(水)

 今日は最後のスポーツデイ。午前中、英語の授業をして、昼食を取ったあと、ボーリング場にTCやホストファミリーの車に分乗して移動した。コーニングには小さいながらも(10レーン)本格的なボーリング場があるのを知ってびっくり。我々日本人留学生がゲームを始めると、場内を暗くし、ミラーボールでと音楽で演出してくれた。8レーンを我々で貸し切ってボーリングをした。今、日本(鹿児島)ではボーリング場がどんどんなくなっているので、初めてボーリングをするという生徒もたくさんいた。ルールがはっきり分からないまでも、友達とわいわいがやがやジュースやポテトフライを食べながら、みんなかなり楽しんで友達と最後の親睦を深めていたようだった。

 

コーニング レポート 8月16日(木)
 いよいよスタディセンターでの活動の最後の日。夕方からはさよならパーティーが始まる。午前中は「アメリカに来て人生がどのように変わったか」というテーマでの作文と、それぞれのホストファミリーの一人ずつにメッセージを書くという作業をした。

午後からはいよいよさよならパーティーの準備となった。これまで幾度となく話し合いを持ったが、これといって進展するもなく、不安な中で当日を迎えていた。しかし生徒たちはここから本領を発揮する。会場を設営する生徒、カレーを作る生、ステージ上に飾る横断幕を作る生徒、出し物の練習をする生徒、それぞれに分かれて意欲的に仕事をこなし始めた。4時を過ぎて全員が小さな部屋に集まり、合唱の練習をした。曲は「カントリーロード」。英語バージョンではなく日本語バージョンであったが、歌詞が自分たちの今の状況と重なって、練習段階から涙する生徒もいた。いよいよ準備も最終段階に入り5時を過ぎたところからホストファミリーが料理を持って集まってきた。5時半を過ぎると自分たちのカレーも完成し、立派な料理ブースができあがった。また折り紙コーナー、日本のお菓子コーナー、書道コーナーも整った。

TCのかけ声でパーティーは始まった。出し物はまずメイが日本舞踊を踊った。カセットデッキが直前に届くという事態にもかかわらず上手に踊った。次にカホが紹介してカレンが弓道の型を披露した。3番目はミズキとサエが新体操とバレーを融合させたものを披露した。これも当日だけの練習だったが見事に美しい踊りを披露した。次は男子全員で二人羽織。ラーメンとカレーを早食い競争するもので会場は大爆笑。盛り上がった。最後は「カントリーロード」を全員で合唱。全員がしっかりとした声を出して歌っていた。感動した。ホストファミリーやお世話になった人たちへの思いがこもっていた。それぞれに持っている深い思いを表して、心をみんな一つにして歌っていた。最後に修了証書をTCから渡され、ホストファミリーとたくさん記念写真をとって、なごやかにさよならパーティーは終了した。

 

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