MNCCスタッフによる活動写真・動画と、引率者による文章レポートを掲載します。上記バナーをクリックしてご覧ください。

 
レポート更新情報
更新日
期 間
7月28日
8月09日
8月22日

いよいよ出発です。Yubaのメンバーは記念すべき1回目の出発Teamです。夜19:05の便で羽田へ飛び立ちました。20:50に羽田へ着き、1番ゲートへひたすら歩きます。さすがに羽田! 91番ゲートへたどり着くまでの道のりは遠い!などと思いつつひたすら歩く。91番ゲートへ着くと佐賀からの参加者Makotoが合流。ここで一同全員集合の拍手。それからバスに乗り国際線ターミナルへ移動。出国審査はスムーズに終了。搭乗口113に着いたのは夜22:00。1時間ほど自由時間をとって再集合は23:00。ほとんどが疲れて眠そうな表情です。23:45から飛行機に乗り込み、00:05に羽田を離陸。アメリカへ向かって10時間ほどの旅。しばらくするとチーズか何かが挟まれたような温かいサンドイッチがサービスされました。一生懸命写真を撮る生徒もいれば、機内サービスのゲームに夢中の生徒もいます。サンフランシスコ到着1時間半前ほどに食事がサービスされ、和食か洋食かを選んで全員好きなものをぱくぱく食べていました。

さて、無事サンフランシスコ到着ドキドキの入国審査です。"Sightseeing"や"One month"を何度も練習していざ進みます。入国管理官は皆さん親切で。わかりやすく質問をしてくれました。手をセンサーの機械のようなものに乗せ、チェックを受けて入国審査は終了。出口に出るとMimi先生の満面の笑みとDaisy先生が温かいハグで迎えてくれました。それからバスで2時間ほど揺られ、ホストファミリーが待つ駐車場へ。皆どの家族も手作りのプラカードや風船など様々な工夫した出迎えをしてくださり、一人一人ホストファミリーと対面しました。「早く会いたい」とか「わぁ! 私の名前が書いてある! うれしい!」など生徒たちも、これまで見たことのない期待に満ちあふれた最高の顔をしています。夜も遅いということで、対面後は速やかにホストファミリーの家で移動していました。

●生徒の日記より

 鹿児島空港で家族と別れるのは最初あまりわかなかったけど、飛行機に乗った後から「これから
1ヶ月会えないんだな」と悲しくなりました。でもがんばって「ホームシックにはならないぞ」と気合いを入れました。ホームステイ地のカリフォルニア州ユバシティに着き、ホストファミリーと会うときがやってきました。名前を呼ばれたときには、心臓が飛び出そうでした。でも、ホストファミリーはすごく歓迎してくれていたので,ホッとしました。アメリカの歓迎の仕方は日本と違い、名前を書いた画用紙を持ってくるので,すごいなと思いました。バスの中でMs.Daisyから、ホストマザーのJuneは女の子もほしかったからすごく歓迎してくれるよ!と言ってもらい、少しうれしかったです。これから1ヶ月間、ここカリフォルニア州ユバシティが第2のふるさとになるようにがんばっていきたいです。

 

ユバシティ レポート 7月24日(日)

18:00からWelcome Partyを開催してもらい、久しぶりに29名の仲間たちが集まりました。「楽しくて仕方ない」といった表情。出発前に見せていた不安気な表情や空港で見せていた疲れ切った顔はどこにも見あたりません。皆、言葉の壁は感じつつも心が通じ合えた喜びが満面の笑みから見て取れます。どのホストファミリーも「来てくれてありがとう」と逆にお礼を言ってくださいました。

まずは歓迎の歌「アメージンググレース」を17歳の女の子が歌ってくれました。その後、アメリカの国歌、アメリカの曲をギターの弾き語りで聴かせていただき、それぞれのホストが一品ずつ持ち寄ってくれた「ポットラックパーティー」へ。本当においしかったです。中にはお昼にバイキングで食べ過ぎ、ほとんど食べてない人もいたようですが・・・。その後レクリェーションタイム!! 「水風船投げゲーム」「水風船割りゲーム」「ゴム通しリレー」最後にスポンジでボトルを満タンにするゲーム。そこまで来るともうほぼ全員びしょ濡れ・・・「寒い」と愚痴っている人もいましたが、何ともスケールの大きな遊び。必死に大人も参加してのゲームに大盛り上がりとなりました。Mimi and Daisyその他、すべてのホストファミリーに感謝です。

●生徒の日記より

朝から教会に行きました。緊張感のあるミサをするものだと思っていたら、歌を歌ったり、あいさつをしたりしました。当たり前のことだけど、アメリカ人が一緒でちょっとびびってしまいました。お昼は中華料理のバイキングに行って、これでもかっ!というぐらい食べました。このときに、あぁ〜こうやって太っていくんだろうな〜と思いました。お菓子の中から紙が出てきて占いみたいになっていました。Fatherの紙にはあなたの望むものはすべて神が与えてくれるでしょう、と書いてありました。めちゃくちゃGoodです。私のは単語が難しくてわかりませんでしたが、(スマイル)マークがついていたので、たぶんいいことが書いてあると思います。午後は家で日本のお土産を渡しながら話をしました。バーバラはけん玉が上手でみんなでアメリカのボードゲームをして遊びました。すごろくみたいになっていて、とても楽しかったです。日本人とするよりもアメリカ人とする方が100倍楽しいと思います。テンションとリアクションが全然違います。夕方からはWelcomeパーティーでした。みんなでご飯を食べて、水風船を使って遊んだり、とにかく水をかぶりました。以前の私では絶対参加していなかったと思います。少しずつ成長していることを実感しました。とても楽しかったです。

 

ユバシティ レポート 7月25日(月)

記念すべきStudy Centerでの授業が開始されました。Cathy先生がSmile. Thank you. May I help you? を楽しく教えてくださいました。Mimi先生とDaisy先生の授業が始まったと思ったら、ElioのBirthday CakeとBirthday Songのサプライズ! 一気にクラスが和みました。お金の使い方について授業を受けた後は公園へ移動し、Lunch Time! 生徒の活発な授業態度や和やかな雰囲気をMimi先生やDaisy先生もほめてくださいました。その後、Targetとい うショッピングセンターとショッピングモールへ出かけ、お買い物やお店を見学しました。どの生徒も見かけた人たちに自分たちから、"I'm Japanese. Hello!"と話しかけたり、"May I take pictures of you?"と警備員の方々を呼び止めたりと何とも積極的でした。Yubaの方々はみんな親切で、Friendlyなので生徒たちも楽しくて仕方がなかったようです。

 

ユバシティ レポート 7月26日(火)

消防署見学のためCar Poolで出発しました。消防署に着き、早速消防署Tourを始めようとしたところ、緊急のコールが鳴り、一時tourは中断・・・。しばらくして消防士さんが帰ってきて、tour再開。施設を見た後に、消防車が止まっている車庫で消防士の装具をいかに早く身につけるかの競争を見せて頂いたり、装具を着させていただきました。外に出ると、放水の実演があり、たいへん楽しい見学&体験となりました。お昼にはStudy Centerへ戻り、再び授業開始。Journalを書いたり、お金の数え方を競争したりと実践的な授業でした。今日はKentaroの誕生日ということで、Mimi先生手作りのチョコケーキを頂きました。あまりのおいしさに2個も食べる人がいて、1個も食べられなかった人もいたようですが・・・・。

 

ユバシティ レポート 7月27日(水)

午前中はDaisy先生の母音と子音、前置詞の勉強でした。RやLの違い、thの舌の使い方等、授業も本格的です。中学1年生には少し難しいかな?と思っていたら、なんと積極的なこと! 午前の終わりにはDaisy先生の??回目のbirthday! ご主人と娘さんがケーキとフルーツの山盛りを持って登場。Daisy先生はうれし泣き。しかもRyotaとYuyaが秘密の買い物をしていたらしく、マグカップをプレゼントしたら、またもやDaisy先生はうれし泣き。お返しにハグをしてくれたり、フラッシュの嵐に「movie starみたい」とつぶやいていました。みんなで書いたメッセージカードを渡したらまたまた感激して泣いちゃいました。

お昼からはMother Goose Pre Schoolで文化交流。3〜4歳児、また年長さんから中学校へあがるまでのこどもたちと歌を歌い合ったり、折り紙や習字で盛り上がりました。先生の話の間にちょっとでも私語をするとどんな小さな子どもでも厳しく注意されていて、日本の中高生が学ばされました。交流を通して、たとえ言葉は通じなくてもSmileで心は通じ合えることを学び、その笑顔はさらに輝き、積極性が一段と増し、また大きく成長したようです。

 

ユバシティ レポート 7月28日(木)

待ちに待った終日研修です。まず、BridgeportでBarnとVisitor Centerの見学、そしてGold Panning。金を探し当てた人もいたようです。続いて公園でLunchの後、Nevada Cityの散策。かわいいお店がたくさんたくさん並んでいました。町で会う人は誰もFriendlyで楽しい一時でした。何人かのHost Familyも参加してくださり、「Mommy!」と国境を越えた親子の姿が微笑ましく、車中で話が盛り上がり、他のHost Familyの家に遊びに行く約束までした人も多かったようです。言葉はまだまだ片言ですが、どの生徒もHost Familyと心が通じ合って本当の親子のように見えました。明日で一週間。瞬く間に時は過ぎていきます。これからのさらなる成長が楽しみです。

 

  午前は家の中にあるものや場所の言い方,町にあるものやそこに関する単語を習いました。積極的に意見を出したり,発表する生徒が多く,Daisy先生はほめてくださいます。また、Beverly先生の初授業でもありました。イギリス出身の先生の発音はまた新鮮でした。HinakoのBirthdayのお祝いをした後,みんなでクッキーを頂きました。午後からはCar PoolでGodfrey Family Farmに出かけ,卵の収穫,ひよこを触ったり,牛の乳搾り体験などさまざまな動物たちと触れあい,お礼に日本の国歌を歌わせて頂きました。たった一家族で牛,豚,にわとり,アヒル,山羊,羊,ロバ,ウサギなどなどたくさんの動物を世話しているそうです。今日はとっても暑くて生徒たちはヒーヒー言いながら見学や体験をしていました。明日は土曜日。「1週間が経ちましたね」と生徒たちに投げかけたところ,「はや〜い」と口々に・・・。中には学校で授業と遠足をする以外、プールへ行ったり,野球のスタジアムに行ったりして活動しすぎてへとへとの生徒もいるようです。

さて,今日はびっくりしたことが1つ,感動したことが1つありました。びっくりしたことは,文化の違いです。Lunch Timeにフィービーという13歳の女の子がアメリカの夏休みについて教えてくれました。彼女の中学校は5月22日〜8月15日までが夏休みでさらにすごいのは宿題がないのだそうです。これには一同「いいな〜! 日本の高校では補習があって休みは2週間しかない」と興奮して話している生徒たち。しかも!!冬休みはThanks giving dayやらEasterやらで3週間ほど休みらしい!! なんとまぁ,休みのスケールもでかいものですね・・・続いて感動したこと。ほとんどの生徒はHost MotherがLunchを用意してくださいます。それぞれLunch Timeは自分のLunch発表会&交換会。「いっつも同じだ〜」とか「多すぎる〜」とか愚痴っているのと裏腹に顔はニコニコ顔。「いいな〜○○のLunch」・・・しかぁし!!!!!こういう言葉が耳に入ってきました。「作ってもらえるだけありがたいよね」 So Sweet!です! 普段何気なくしていること,できること,いて当たり前の家族,してもらっていること,が当たり前ではないと気づいていること,それを言葉として表現できたこと,その何気ないつぶやきや思いに成長を感じた出来事でした。

 

ユバシティ レポート 8月1日(月)

 2回目の土日を挟んで、みんな元気な顔でStudy Centerに現れました。週末野球を見に行ったり,ホストの別荘に行ったり,買い物に行ったり,ウェディングに参加したりとそれぞれ充実した週末だったようで写真を見せ合ったり,話している姿が何とも楽しそうでした。再び,授業が始まりました。今日は「City, suburb, country」のうちどんなところに住んでいるかや,日本宛の手紙の書き方の練習でした。

続いて午後は持ち寄った日本の提供品をElla elementary schoolへ持っていきtrinketというガレージセールのようなことをしたり,8月15日から始まる新学期のために教室の机やいす,ホワイトボード,フロアなどを拭き掃除する美化活動を行いました。ロブ校長先生は「こんにちは!」と日本語であいさつしてくださったり,笑顔で接してくださり,生徒が行った美化活動をとても喜んでくださいました。言葉だけでなく,行動で感謝を表しgiveできた1日ではなかったでしょうか。どの生徒も精一杯美化活動に取り組んでいました。

生徒の日記より

今日,日本のお母さんから手紙が届きました。日付は7月25日でした。Momから手紙を受け取ったとき,うれしくてたまりませんでした。内容は私のことを心配してくれたり,日本の家族の状態などたくさん書いてありました。それを読んでいたら涙が出てきました。家ではお母さんに反抗したりしていたけど、やっぱりお母さんっていいなぁと思いました。

 

ユバシティ レポート 8月2日(火)

 半日研修が2つの日です。今日はStudy Centerではなく,Bel Airに集合です。まずは2つの班に分かれて,Super Marketの中を案内していただきました。野菜と果物の違いは種があるかないかということや,リンゴは色によって含まれているビタミンなどの成分が違うこと,バナナに種はないと思っていたら,実は種があったことなどをEricさんが説明してくださいました。次に,倉庫や裏の商品倉庫,冷蔵庫や冷凍庫まで入れてくださり,保存する商品によって冷蔵・冷凍する場所も違うことを学びました。アイスが保存されている冷凍庫の寒いこと,寒いこと。大騒ぎでした。ケーキや中華料理のコーナーでは一人一人に試食品もくださり,とても親切に対応してくださいました。

そこで昼食を済ました後,警察署へ移動。見学となりました。警察官が働いているオフィスや,報告書を書く部屋,逮捕された人たちの写真や指紋をとる部屋まであり,驚くばかりです。警察犬に触ったり,パトカーに乗らせて頂いたり,防弾チョッキも着せてもらいました。SWATという特殊部隊の方と力比べをしてみたいなぁと楽しそうに話している男子もいました。この方々のお陰で私たちも安心して道を歩いたり,生活できていることに改めて感謝したいですね。壊れた自転車を養護学校の生徒さんたちに修理してもらい,貧しい方々に差し上げているというところもすばらしい知恵でした。日本の未来を担う29名の生徒たち,今日学んだこと,このホームステイで感じたことを
生かして,よりよい世界をつくっていってくれたらと切に願います。

 

ユバシティ レポート 8月3日(水)

 待ちに待った終日研修Yuba Team in San Franciscoの日です。朝8:00に集合。生徒が29名,TCとPAの3名,そしてうれしいことに20名のホストファミリーが参加してくださり,52名の団体旅行となりました。まずはGolden Gate Bridgeへ向かいます。2時間ほどバスに揺られ到着。寒さに一同びっくり!! 深い霧のせいでアルカトラスもあまり見えません。早速橋を歩いて渡ります。レンタサイクルでサイクリングを楽しむ人と歩く人で歩道はごった返していましたが半分地点まで行くとここで自殺をする人を助けるためのカウンセラーと話のできる緊急用の電話が設置されていてまたまたびっくり!! 橋を戻り渡り終わる頃には少し晴れ間が見え,サンフランシスコの街並みが目の前に広がります。何ともいえないすばらしい景色。ますます気分が盛り上がります。

30分ほどバスに乗り,昼食をとるBeachに移動。しかし,バスの中でほとんどの生徒がサンドイッチなど食べ尽くしてしまっていたので,見学したり話をしたりのんびりと過ごしました。そしていよいよ,Fisherman's Wharfに到着。ここは港町でアザラシも見れますし,たくさんの船も停泊していて人人人・・・。道ばたではいろいろなPerformanceをしている人も多く,日本では見られない風景でした。約3時間半ほどショッピングや夕食を楽しむこととなりました。買い物をする生徒たちはクラスの時とは違い,人に頼ることなく自力で,上手に買い物をしていて,大人の私が唖然としてしまうほどしっかりしていました。日本の家族へのお土産に何を買おうか「ああでもない,こうでもない」と悩んでいる生徒の姿を見ると何とも言えない,家族の絆を感じ,温かい気持ちにさせられました。

6:30に出たバスは予定通りYubaに向かって走ります。大きなけが,事故,トラブルに巻き込 まれず,無事帰路につけてほっと一安心・・・。生徒たちも疲れ果てて眠るだろう・・・。と思いきや!バスの中ではおしゃべり合戦!! 盛り上がりまくりです。またバスに乗ったとたん,バーガーやジュース,お菓子・・・。まぁ,よく食べる食べる。心も体も大きく大きくなりそう。生徒たちの食欲はおそらく日本の3倍になっているかと思われます。元気の素はそこでしょうか???

 

ユバシティ レポート 8月4日(木)

 昨日の疲れが残っているのか少し元気がなかった生徒たち。授業が進むにつれて次第にいつもの元気を取り戻しました。Lunch Timeの前からhungryの声があちこちから聞こえて来ます。午後からは老人ホームの訪問でした。ボードゲーム,ビンゴ,折り紙,習字・・・とても穏やかな時間が流れます。今日はCrazy Hair Dayということで髪の毛ツンツンのクールなおばあちゃんが登場すると一同大盛り上がり。自分もやる!と自ら名乗り出た(?)生徒たちの仕上がりにフラッシュの嵐・・・・。訪問させて頂いたお礼に「上を向いて歩こう」を合唱しました。1970年代アメリカでのNo.1ヒットソングらしく,何人かの方も知っている!といってとってもうれしそうに聞いてくださいました。どうぞお体に気をつけて長生きしてほしいなぁと思うことでした。

生徒の日記より

この頃ちょっとだけホストファミリーの言っていることがわかり、またホストファミリーに伝えることもできるようになりました。明日で半分が終わりです。後半は+αをつけていけたらいいです。完璧にホストファミリーとしゃべれるようになって帰りたいです。

 

ユバシティ レポート 8月5日(金)

 あっという間に週末です。今日は料理や食事をするお店の種類、TIPの制度や税金 のシステムなど日本とは違う文化なんだなと改めて感じた授業だったようです。11時30分になるとYukiのホストファミリーがBuritto作りの実演をしに来てくださり、一人一つずつトルティヤをこねて少し温めてお肉やソーセージ、卵、チーズなどを巻いて食べました。おいしくて2つも食べる人もいました。

お昼を挟んでSutter Fairへ出かけました。いろいろなお店や団体が出店していて、私たちも日本文化コーナー紹介のブースをお借りして折り紙や習字を実演、プレゼントしました。相手の名前を漢字で書いてプレゼントする場所は絶えず人が来てくださり、日本文化に興味を示していただけて、生徒たちも喜んでいました。途中で空手の胴着を着た女の子が通りがかり、空手を披露してくれました。お返しに、Ryusukeが空手の形を披露すると大盛り上がり。英語をただ学ぶことも素晴らしいことだけれど、英語で日本のことを伝えられることはもっと素晴らしいです。英語という道具を使って自分や自分の身の回りのことをいかにわかりやすく伝えるか、どう話すかではなく、何を話すかが大切です。Giveがたくさんできた1週間だったようです。

生徒の日記より

今日でもう、半分も過ぎてしまいました。私はアメリカに来るとき、不安で仕方がなかったけれど、来て半分を過ぎた今は、もう楽しくて仕方がありません。あと半分もないということを考えると「すぐだろうな」とか「初めて会ったときに戻りたい」とか「もっと長くいたい」と思うまでになりました。でも、これは、団体でのホームステイであり、「仲間」がいるからだと思います。もし、これが、私だけがアメリカで過ごすことであるなら、「もっといたい」と思うことはほぼないと思います。アメリカに来て半分たった今、私は「仲間」と「家族の大切さ」というのを深く知ったと思います。一つ新しいことを学んだ喜びを忘れずに、これからの日々を大切に過ごしていけるといいです。

生徒の日記より

習字は部屋で書いていました。私たちはみんなを驚かせるつもりでこっそり書いていましたが、そこにDoreenがデザートだよ、と呼びに来て見られてしまいました。仕方なく全部見せました。でもすっごく喜んでくれて、日曜日に額を買いに行くと言っていました。苦手な習字をして、こんなに喜ばれたのは初めてで、とてもうれしかったです。

生徒の日記より(8月6日)

ママと愛犬フレゼィーの散歩に行きました。そこでは少し沈黙があり・・・。何を話そうかとずっとずっと考えていました。そしてついに、話題を発見しました。昨日のトルティヤのことを言っていなかったので、勇気を出して昨日のトルティヤのことを話してみました。すると目を見ながらうれしそうに聞いてくれました。自分から沈黙を破ることができて、本当にうれしかったです。散歩の帰りに近所の方に会い、ママが立ち話をして、私の紹介をしてくれました。そしてその人は「Welcome!」と歓迎してくれて、またまた、ありがとうでした。

 

  朝、2日ぶりに顔を合わせた生徒たちは何だかとっても和やかな様子でした。ホストファミリーと土日を過ごし、ファミリーの絆も深まったとともに、英語に囲まれた生活にも慣れて、安心感にも似たごく自然な雰囲気です。ここまでの2週間あまりはInputの時期、これからOutputが始まる時期ではないかと思います。授業も最初の頃はMimi先生やDaisy先生の話す英語がなかなか聞き取れず、終始頭の周りには?????が飛びまくっていた生徒たち。今では先生方の話す英語の単語の意味を知らず「○○ってどういう意味?」という反応はありますが、先生方の話している意図は十分通じている様子です。毎回授業で様々なトピックについて英語でJournalを書いていますが、生徒たちの作文力の上達ぶりにMimi先生Daisy先生もびっくりしていました。ほとんどの生徒が失敗を恐れず発表したり、自分から英語で話しかけたりと、日本の教室で机に向かっては決して手に入れることのできない多くの学びと達成感そして感動を味わっています。今日はTakuroの誕生日。10時20分になると、Daisy先生がキャンドルの立てられたチョコのカップケーキがたくさんのったトレ―を持ってくると一斉にHappy birthday to you〜!の大合唱!そこへ、CHI(現地教育法人Cultural Homestay International)CA北部地区責任者のキャシー先生が一人の女の子を連れて登場しました。まずは、Takuroがお願い事をしてキャンドルを一気に吹き消そうと・・・・残念ながら一息で、とはいきませんでした。プレゼントはお菓子とTシャツ。Tシャツはサイズもぴったり。早速身につけるとこれまたよく似合う。すぐ着てくれてうれしい!とMimi先生も喜んでくれました。それから休み時間。TakuroのBirthday カップケーキとキャシー先生のアイスクリームを頂きました。あ、そうそう、キャシー先生と一緒に来た女の子はスロバキアから1年間ホームステイに来ているそうです。英語力を向上させるためアメリカに来たのだそうです。17歳だそうで、とっても笑顔のすてきな女の子。せっかくだからいろいろ質問しようと話しかけている生徒もいました。その積極性日本に帰っても忘ずにいたいものです。

さて、お昼からはFirst United Methodist Churchへ出かけてFreeのBBQ。Car Washでは約10台ほどの車を洗車して差し上げました。すると途中でもんのすごい泥まみれの車が!!! その泥といったら半端じゃない!!! 15人くらいで必死にゴシゴシゴシゴシゴシゴシ。車はやがてぴかぴかに。しかしその代わり生徒たちの手足は泥まみれ・・・続いて駐車場周辺の草むしり。日差しが強い中、ひたすら草むしり30分は軽く超えていたでしょう。日本の学校でも作業をしますが、この世代の生徒たち、1時間近くの草むしりや洗車をする経験、なかなかできないものです。「苦労は買ってでもせよ」エアコンにあたり、暑いといってはジュースを飲み、テレビゲームに夢中になり、家の中でごろごろする夏よりもどんなに尊い経験でしょう。後10日。一つ一つの経験をこれからの自分の成長の糧にしていきたいものです。

 

ユバシティ レポート 8月9日(火)

 午前中はMarysvilleでプランタ作りや石を取り除く作業をお手伝いさせて頂きました。昨年から手がけているプロジェクトらしく、Marysvilleでは最初の取り組みだそうです。そもそも空き地になっていた土地をコーディネーターであるKathyさんを中心に地域の方々のために使おうと始めたそうです。主に今は土台作りですが、木や花などの植物から野菜などを育て、販売用ではなく、貧しい人々やホームレスの人々にあげるのだそうです。地域として困っている人々にもっと手助けして、結びつきを強くしようという考えだということで、これには生徒たちも驚いていました。土スコップですくって木製のプランタに入れる作業をお手伝いしたのですが、木製のプランタは人の腰の高さまであるので不思議に思っていると、車いすの方々用がガーデニングを楽しめる高さにしているとのことでした。車いすの方やお年寄りは体が思うように動かなかったり、しゃがんだり立ったりがとても難しいのでそのため高いプランタにして、土いじりを思う存分楽しんでもらえるようにとの配慮でした。一人一人を思いやる視点に感動させられました。途中で地元の新聞記者の方とカメラマンがこられました。Daisyと私がいくつか質問を受けた後、Ryota、Ryusuke、Ayaもインタビューに答えることとなりました。例えば、このホームステイで一番感じた日本との違いや、一番の思い出どの活動が楽しかったか、それはなぜか、などなど。すべて英語で受け答えする生徒を見て、すごいのひとこと。Ryotaが記者のアシュリーさんから「何か最後に話したいことは?」と尋ねられ、彼は「日本で起こった津波ではたくさんの人が亡くなりました。そのとき、世界中の人々が日本を支援してくれたことに対してありがとうと伝えたいです」と話しました。するとアシュリーさんがこう話してくれました。「私もあのときは津波のことについて記事を書きました。日本に知り合いがいて津波のことを心配している人がここにもたくさんいますよ」確かにこの滞在中、多くの方が「津波は大丈夫だったか」「あなたたちは被害がなかったのか」など、心配して質問をしてくださいました。遠い国で起こったこと、テレビやラジオのニュースで知ったであろう外国の災害、それを自分の友達にまた自分の家族に起こったことのように、気に留めていてくれること、本当に心の優しい方々です。Ryotaのコメントに改めて感心させられましたし、アメリカの方々の温かさに触れた瞬間でした。

午後からは授業。主に買い物に関する場所や語彙などです。午前の疲れか眠そうにしている人もいましたが・・・。50分ほどすると次の活動へ。今日はTシャツを染めました。一人一人Tシャツをゴムでしばって、色のついたインクで染めていきます。Yubaの生徒たちはCreativeな生徒が多いのか見事なできあがりでした。なかでもShinjiの色合いと柄は大好評。またMakotoのきれいなオレンジを見て「おぉ〜!」と歓声もあがったりして楽しい一時でした。

 

ユバシティ レポート 8月10日(水)

 今日は州都サクラメント研修です。バスは満員で出発、座席がとれず残念ながら参加できなかったホストファミリーもいたようです。バスの運転手は自称「世界一の運転手!」というデリックさんです。とっても明るい方でした。運転しながら米を作っている田んぼを通ると、riceは日本語で何というのか尋ねてきて「Komeですよ」と答えたところ「kome! Kome!」と田んぼを指さしながら運転してくださるなど、ユーモアも世界一?のようです。50分ほど行くと、いよいよCapitol(州議事堂)に入ります。まず空港であるような手荷物の検査です。ベルトは外す、カメラなどはすべてバッグに入れて機械を通します。ナイフや銃などを持ち込ませないためです。無事入場できました。1階の正面にはまず大理石の彫像がありました。真ん中にスペインの王妃イザベラが座っていました。その右側にはクリストファーコロンブスが座っています。コロンブスの手には何やら丸いものが。当時、コロンブスがイザベラに「地球は丸いのだ。まだまだいろいろな大陸がある。船を出して航海をさせてほしい」と何度も訴えていて、その最後の訴えの様子だそう。何とも歴史が深いですね。さて、続いてエレベーターに乗り込み、3階へ移動。まずは州議会上院室を見学。この金がふんだんに使われていて、カリフォルニアで金が発掘された世界初の場所にちなんで、アメリカ中で一番豪華だそうです。ちなみに正面にはジョージワシントンの写真がありました。続いて立法会議室を見学。机の上にはパソコンが置かれていて投票は緑がYes赤がNoでボタンを押して投票し法案を成立させていくようです。テレビや映画の中で見るような施設の迫力にしばし、静かな感動が私たちを包みました。

午後からはold Sacramentoに出かけました。歩いている途中に、ホストブラザーを抱っこしたMaakoが私を追い抜いていきました。すると、「She is my Maako」「No, she is my Maako!」「No, she is mine」「No! Mine!」と聞こえて来ます。実はKokoroと、Maakoのホストブラザーが、Maakoを取り合いしています。何度も何度もMine! Mine!を繰り返し、Kokoroの「OK」で終結。Kokoroの方が譲ってあげたという訳かな? さて、街並みは一変して一昔前にタイムスリップしてしまったような風景。警備の方も馬に乗っています。白い馬に引かれた馬車も観光用に走っています。約1時間30分買い物を楽しみました。今日はホストファミリーも多く、一緒に楽しんでいました。再集合すると、何やらへんてこなガムを持っている男子集団。一つ食べてみると「まずい!」裏を見るとものすごい種類の味のガム。腐った卵味。虫の味。Shunsukeは5個も買ったそうですが・・・。Shotaもホストブラザーがもうすぐ誕生日らしく、内緒でプレゼントを購入したようです。買い物も十分満喫し帰路につきます。バスの中では童謡の大合唱だったり、おしゃべり大会が繰り広げられ、盛り上がりすぎでした。予定通り無事Study Centerに到着しました。昨日のボランティア活動が早速記事になりました! 私たちのことをGarden Angelsと呼んで大きく取り上げてくださっていました。ShioriとAyaのホストマザーBarbaraは泣いて喜んでくださり、生徒全員に新聞を購入し配ってくださいました。新聞に載ったこともホストファミリーの皆さん、自分ことのように喜び大盛り上がりしてくださいました。気持ちを分かち合える喜びをたくさん教えてもらっています。ちなみに今まで集合時刻に遅刻する人は一人もいなくて、いつも時間通りに次の行動ができていること、DaisyとMimiが大絶賛してくださいます。生徒たちのけじめある行動に私も感謝しています。

 

ユバシティ レポート 8月11日(木)

 朝Study Centerに着くとTakaraのGrandpaが元気よく話しかけて来ました。Mimi先生と私にTakaraの家での様子を教えてくれました。ソファ(カウチ)を後ろから飛び越えたりする元気っぷりのようで、アメリカでは普通だけど日本の家族に怒られちゃうぞ、とGrandpa。Mimi先生も「アメリカのHouseを自分のHomeだと思っているから良いことだわ」とほめて(?)いましたが・・・さて、授業はLet's eat!ということで、食べ物の名前を勉強しました。さすがにRepeatする声も楽しそう。Taco(タコス)が出ると「おいしいよね〜」とか、「あ、昨日食べた!」なんて声が出ます。次にアメリカの国民の休日について勉強しました。Thanksgiving Day, Easter, Christmas, Valentines Dayの意味、することなどを具体的に説明して頂きました。朝はハロウィンのクッキーをShioriとAyaが作ってきてくれて休み時間はみんなでおいしく頂き、お昼はThanks Giving Dayの伝統料理七面鳥の丸焼きやマッシュドポテト他、パンプキンパイも頂きました。このためにBeverly先生は朝4時に起きて七面鳥を2羽焼いて準備してくださいました。

午後からは3つの班に分かれてEasterのクッキーの飾り付け、卵染め、卵探し、Christmasのオーナメント作り、クッキーの飾り付け、Valentinesのカード作り、クッキーの飾り付け、花作りを体験しました。どれも工夫を凝らした手作りのものをホストファミリーが準備してくれて、またアドバイスしてくれて、とっても楽しい時間を過ごすことができました。お返しに、日本の行事について紹介しました。まずはお正月のしめ縄をYukiが英語で説明しました。また歌の本からお正月の歌をAyukaが紹介してみんなで「もう〜いくつ寝ると〜」の大合唱。次におはじきをRyusukeが説明、遊び方まで完璧な英語で話しました。次に川内の大綱引きと太鼓をRikuが英語で説明実際に太鼓をたたいて実演しました。最後にRyotaとRyusukeが日本のお盆と体育大会について、特に綱引きと玉入れを動きを入れて説明しました。約20分の発表にホストファミリーの皆さんも聞き入って目を丸くしたり、うなずいたりしてよく理解してくださったようです。即興でこれだけ英語で日本のことを説明できる生徒の力に一番感動したのは私じゃないでしょうか? また毎回英語でJournalを書いていますが、その上達ぶりにMimiもものすごく感激してくれています。休み時間に日本の夏休みの課題に取り組む生徒がちらほら出てきました。このステイの利点!学年が違う集団であるということ。わからない所を尋ね合ったり、時には代わりに解いてあげたり(?)する生徒の姿は微笑ましいものです。日本の宿題は先行き不安ですが、英語は確実にマスターしています。日本の授業で習う何倍もの吸収力!是非英語のJournalは日本に帰ったら、保護者の皆さんや英語の担当教諭にご一読頂きたいものです! 最後に今朝からさよならパーティーに向けて歌の練習が始まりました。あまりの歌詞の内容の良さに練習から、あるホストマザーや、女子の半分以上が、その意味を考えただけで涙をぽろぽろ流していました。すでに残り10日ほどから「離れるのが寂しい」と生徒もホストファミリーも悲しみ始めているようです。こんなに心を通わせることができると、出発前に誰が想像したでしょうか。生徒たちはホストファミリーとはもちろん、生徒同士も1分1秒を愛おしむように、大切に過ごしています。残り1週間を切りました。今まで以上にすてきな時間を過ごしていってくれると確信しています。

 

ユバシティ レポート 8月12日(金)

 今日は今までお世話になった方々にThank you noteを書きました。消防署、マ
ザーグースPreschool、Godfrey Family Farms、エラ小学校、Bel Air supermarket、警察署、Courtyard、Yuba Sutter Fair、First United Methodist Church、Habitat for humanity、Racquet Club、Round Table Pizzaなどたくさんの施設を見学、また体験させていただきました。どこへ行っても温かい笑顔で迎え入れてくださった皆さんへお礼の手紙を書くことに・・・そして、何よりこの1ヶ月という期間をアメリカで過ごせたのは家族がいたからこそ。そこで日本の家族に手紙を書き始めました。このステイで家族の大切さ、仲間との絆、感謝の気持ち、行動を起こす勇気など何ものにも変えられない貴重な体験ができたのは日本に待っている、一番のそばで生徒を支えてくれている家族だということに多くの生徒が気づいています。それを改めて言葉にするとき、はじめはちょっと照れくさそうにしていた生徒もいましたが、次第に休憩時間も忘れてひたすら書き続ける姿に大きな成長を感じました。午後からはラケットクラブで水泳をしたり、フラフープを回したりウェイトリフティングをしたりして楽しく過ごしていました。日本の生徒たちは泳ぎがうまい!とKodaiやTakaraの泳ぎを見て、水泳部なの?とMimi先生は目を丸くしていました。女子は専らおにごっこに夢中。写真を撮ろうとすると、いつもMaakoが「先生〜!私も〜!」と寄ってきます。するとあちらこちらから女子が寄ってきて大人数になる。Ayaの得意の変顔もみんなを更に楽しませてくれました。ShokoやShioriはプールの高さに終始緊張しっぱなしでした。Anken、Shinji、Shunsuke,を中心に変わった飛び込みで楽しんでいました。男子も学年関係なく、みんなが一つになっているってステキです。この友情はきっと一生の宝になるでしょう。

 

ユバシティ レポート 8月15日(月)

 最後の週末をホストファミリーと過ごした生徒たち、すこし寂しさを感じさせつつも、みんな元気でやってきました。今日からSayonara partyの準備です。個人の出し物を決め全員で歌う歌を決定しました。午前中はカルチャーセンターの方々が来てくださり、帰りの荷物についての諸注意をしてくださいました。荷物は50パウンドに押さえること、スーツケースに入れなければならないもの、手荷物にしておくものなど、細かく指示してくださいました。Sayonara party
に出席できないということで、出し物として練習していた歌をみんなで歌いました。大杉さんは感激して泣いてくださいました。センターの方々みなさん、とても感動してくださり、「また会いましょう」と明るく手を振って別れました。「また会いましょう」と言えるうれしさ、ありがたさ。ホストファミリーとも「また会おう」と言って別れるのでしょうが、なかなか会えないこともわかっているからその言葉の重み、Sayonaraの言葉の意味を考えると、胸に込みあげるものがあります。午後からはSayonara Partyのリハーサル。司会は自ら名乗りを上げてくれたElioとRyusukeが担当。けん玉から始まり、川内大綱引き、ダンス、空手、剣道、弓道、日本舞踊、ピアノ、書道まで多才な生徒たち。本番が楽しみです。

 

ユバシティ レポート 8月16日(火)

  朝9時にRound Table Pizzaに集合。早速開店前の店内へ入り、ピザを作る所をTourさせて頂きました。Pizza Doughをこねる機械や、こねた生地を平たく薄くして、丸い型で切り抜く作業も見せて頂きました。手でブンブン回していては、お客さんに対して間に合わないということでした。その後、ピザにソースをのせ、チーズ、ペパロニをのせる体験させて頂き、焼き上がったピザをパクパクと頂きます。そのおいしさはYubaでも評判です。お礼に歌を歌うと指笛で返してくださった店員さんもいて、とってもすてきな時間を過ごせました。午後からはSayonara partyのリハーサル。本番も近く、完璧にできるよう何度も打ち合わせを重ね、発表者も真剣です。明日はいよいよ本番。今までの集大成です。培ってきたチームワークを発揮し、与えていただいたたくさんの愛に応えられるようなすてきなパーティーにできたらと思っています。

 

ユバシティ レポート 8月17日(水)

 いよいよSayonara Partyの日です。朝からリハーサル、設営、料理など大騒動です。リハーサルは詳細までばっちり打ち合わせました。続いてフェローシップホールを借りて、料理がスタート。手巻き寿司、卵焼き、おにぎり、さつま汁を作りました。最初は卵焼きがスクランブルエッグ状になったり、ピーラーがないので手を切りそうな感じで野菜の皮をむいていた生徒たちも次第にそれぞれ連携しながらテキパキ動いていました。手巻き寿司隊長は主にShunsuke、ご飯を炊いたり、酢飯やおにぎり作りはYukieが仕切っていました。Rikuのすしの粉が大活躍でした。卵焼きはTakaraがホットプレートでどんどん要領よく焼き、Shokoがお皿に盛りつけるという流れ作業。手つきもよくなりました。さつま汁は少々お味噌が足りなかったけど、上手に煮込んでShiori、Saraが中心になって味を見たり、ショウガを足したりしていました。そんな中、Shotaはあちらこちらで食材をボールに入れたり、汚れたところを掃除したりと臨機応変な動きです。NonaとHinakoはせっせと洗い物や片付けをしてくれました。予定していた3時間より30分も早い2時間半で、豪華な日本料理ができました。午後の最後は再度リハーサル。音響も入れて完璧を目指します。

さて、6時半に再集合し、打ち合わせと準備で7時20分に入場です。いよいよ待ちに待ったSayonara Partyです。MimiとDaisyの司会で楽しく会が始まります。始めに市長さんが挨拶をしてくださり、一人一人にピンバッジをくださいました。その後、CHIのキャシー先生がスピーチ。私たちをFriendと呼んでくださいました。そして、Daisy先生がPA(前原)を紹介してくださり会が進んでいきました。いよいよDemonstrationの時間です。司会(Master of Ceremony)はElioとRyusukeです。ホストの皆さんは盛大な拍手で迎えてくださいました。さて、トップバッターはKodaiとShinjiのけん玉、「もしかめ」勝負はShinjiの勝利。続いて、RikuとKentaroが川内大綱引を説明します。3フィートほどの太さと1マイルほどの長さである、と紹介すると会場からはOhと驚きの声があがりました。次はShotaとKurumiの剣道です。袴、面、小手、胴を紹介するとまた大きな拍手です。次はAyukaが「海」をShunsukeが「ジュピター」をピアノで弾くとぐっと雰囲気が締まります。その後、SaraとMaakoと二人のホストファミリーにもステージに上がってもらい、「マルマルモリモリ」ダンスで盛り上げました。かわいいダンスの後はNona、Aya、Saraがダンスでかっこよく決めました。続いてShokoの日本舞踊。センスを器用に用いて華麗な舞を披露してくれました。次にMaakoの弓道では、ゴム弓を使って実演。さすがにかっこよいです。そして、みんなの熱い期待に応えたのはTakuro、Yumaの空手の組み手。まずはツキ、ケリ、ハライを紹介して、その後試合形式へ。終わると少し痛そうでしたけど・・・形を披露したRyusukeは普段の明るいキャラクターとは真逆の引き締まったクールな表情。素晴らしい発表でした。最後は書道。Sayako、Minami、Yuki、HinakoのWe love calligraphy!の合図でいきものがかりの「ありがとう」の曲が流れました。愛・夢・絆・望の四つの文字をその場で書いていきます。できあがった作品を掲げると一気に会場は拍手喝采。日本の文化を十分味わっていただけたようです。

個人発表後、全員合唱です。まずは「ふるさと」続いて「Country Road」の日本語バージョン、「You are my sunshine」最後は「To the tune of leaving on a Jet Plane」泣いてしまって歌えなくなってしまった人もいたものの、あえてしっかり歌うことで感謝を伝えようと声を張り上げて歌ってくれた人も、泣きながら聞いてくれるホストファミリーもみんなですてきな瞬間と素晴らしい感動を味わえました。最後はRyotaのスピーチ。これまでの感謝とまた必ず帰ってくるという約束のことばにホストファミリーもとても喜んでくださいました。サプライズでMimi、Daisy、Beverlyに色紙とプレゼントを渡すため名前を呼んで前に出てきてもらうということを内緒で生徒たちと打ち合わせていたので、私は「3人はどんなに驚くかな?」と楽しみにしていました。すると・・・・「Mimi, Daisy, Beverly and ・・Chiyomi come here」と言うではないですか! 聞き間違いか? 「Chiyomi?」と頭の中で繰り返し、思い返しながら前へ出ると・・・・なんと!!!!!!! 私にまで内緒でプレゼントとThank you Noteを準備してくれているではないですか!!!! 涙が止まらなくなり、生徒の顔もよく見えなくなりましたが、「やってくれるな〜!」と本当にいとおしく思えました。先生方に記念品とpartyの料理代として集金していて余ったお金を全員に返金するつもりで残しておいたお金。それをみんなで意見を出し合って、私にプレゼントをしようと準備してくれていたのです。その思いに心を打たれました。あんなに忙しいスケジュールの中でいつの間に!とただただ、驚かされるばかりです。

大盛り上がりの出し物の後は、日本料理、日本茶、駄菓子、和菓子、ケーキ、習字でおもてなし。夜10時を過ぎてもまだまだ帰りたがらない生徒も多く、ハグやフラッシュの嵐でした。振り返ればWelcome Partyがすぐ昨日のことのようでもあり、ずいぶん前のようでもあります。1ヶ月間良いことばかりではなかったでしょう。言いたいことが伝わらなくて、相手の話してることも理解できず、涙した人も少なくなかったです。それでも伝えようとしたこと、伝わった気持ち、理解してもらえた喜び、心が通じ合えた感動。その一つ一つが何にも代えることのできない、宝物。そしてここで生まれた絆、肌の色は違っても、育った環境は違っても、話す言葉、住むところが違っても、心は一つですし、家族の絆は永遠です(Ryotaのスピーチでもあったように)。そして、このような素晴らしい1ヶ月を過ごせたのは仲間がいたからこそ。29人の仲間、Yuba Team。ずっとずっと忘れられない、ずっとずっとこれからも同じ思いを共有した仲間としてこれからそれぞれの町でお互いまた会える日までがんばりましょう。明日はアメリカを去る日です。笑顔で出発しよう!

 

ユバシティ レポート 8月18日(木)-20日(土)

  8月18日、別れの朝です。9時にStudy Centerに集合することになっていますが・・・。私がStudy Centerに到着するとすでに半分近くの生徒が着いていました。生徒もホストファミリーも涙を流し、抱き合い、見つめ合い、手を握りあい、次会う約束を交わしています。写真を撮っては涙し、一言二言言葉を交わしてはまた涙。出会いもあれば別れもあるとはいうものの、あまりにも辛すぎる別れに心が痛くなります。時間が許す限りお互いの顔を見つめ、お互いの姿を目に焼き付けようとしています。ShioriとAyaをBarbaraが両脇に抱きしめながらドアから出てくる姿。MinamiとPacheco Familyが芝生に寝っ転がっている姿。KentaroがDadのお腹にぎゅっと抱きつく姿。MaakoはMomと抱き合って離れられない。NonaとSayakoの名前をクラクションで鳴らして走り去る車。Kodaiを抱きしめ、何度も涙するBeverly。HinakoとShokoに「あなた方はファミリーだからいつでも帰っておいで」と家の鍵をプレゼントしてくれたMom。RyotaとTakuroは走り去るホストファミリーの車を追いかけ、その場で泣きじゃくり動けなかった。Takaraはあふれる涙をぬぐいもせず、会う人会う人にハグしたり、涙でぐちゃぐちゃになった顔を見せています。泣きたいのにこらえる男子もいました。素直に泣いていいんだよ。そんな生徒たちを見ていると、1ヶ月前に緊張してバスを降りていった彼らを思い出します。真っ暗な駐車場で歓迎の看板、風船、温かい笑顔で待っていたホストファミリー。それをきらきらした瞳で見ていた生徒たち。あの日がつい昨日のことのようです。あの日、こんなにまで深い絆が生まれるということを誰が予想できたでしょう。あの時、別れがこんなに辛いと誰が感じることができたでしょうか。こんな美しい涙を
流せることがどんなに幸せなことかとしみじみ感じる瞬間でした。

さて、その後出発まで、終わっていなかったThank you noteを終わらせ、お互いの連絡先やメッセージを交換したり、名刺を配り合ったりしているうちに時間は過ぎました。MimiとDaisyから認定証を一人一人受け取り、プレゼントを選ばせてもらいました。最後の昼食はピザとBeverlyの手作りMilk Shake。バニラアイスクリームとミルクを機械で混ぜます。レストランでも使う機械をMimiが家から持ってきてくださり(Mimiは何でも持ってる!)、チョコ味、ストロベリー味、コーヒー味とリクエストに応じて作ってもらい頂きました。出発まで荷物を50パウンドにするため、体重計の前は行列ができ、廊下はスーツケースの詰め直しでごったがえしていました。2時にはバスに乗り込みました。Beverlyとはここでお別れ。バスに乗り込む時、Sayonara Songを歌うとまたBeverlyも涙していました。バスの中では今までの写真を配ったり、ジャーナルを返却したり、疲れて眠っている生徒がいたり、見るものすべてを目に焼き付けるように窓の外をじっと見つめている生徒も多かったです。San Franciscoに入ると、Bay BridgeやSix Flags、AT&T park など懐かしい風景が広がります。空港に着くと、初めて来た日と同じように肌寒く、到着した時の気持ちがよみ返ります。手続きを済ませるとMimiとDaisyはバスが待っているからということで、帰ることになりました。時間がおしているせいもあり、ゆっくりお別れができなかったことが悔しかったです。

飛行機は7時20分に出発。生徒たちはジャーナルを開き、1ヶ月の思いを綴り始めました。約11時間ほどの飛行中、ほとんどの生徒が起きていて、ゲームをしたり、デジカメで写真を見ては涙し、思い出に浸っている生徒もいました。29人の生徒、29通りの夏。29通りの感動がありました。その瞬間に立ち会わせて頂き、ともに感動を共有させて頂いたことに改めて感謝の気持ちが込みあげ
ます。羽田に着くとMNCCスタッフが待っていてくださり、ホテルに到着したのは夜11時を過ぎてはいたものの生徒はみんな元気でした。翌朝、5時半頃私が朝食会場へ行くと、もうすでに男子生徒は朝食を済ませていました。「一番に来たんだ!」とShunsukeが元気に話します。寝てないのに元気いっぱい!「若いってステキ!」と思いつつ、朝食を頂きました。朝10時30分福岡行きの便でMakotoが帰るため、一足先にゲートへ向かうことに。Makotoを囲んでSayonara Songを歌います。「みんなと一緒に過ごせて良かった」とMakotoは話してくれました。佐賀県から鹿児島の団体に参加し、不安もあったと思いますが、いつも笑顔で周りを温かい気持ちにしてくれたMakoto。MakotoがいてくれたからこのYuba TeamもTeam Workが一段と強くなりました。ありがとう。全員と握手やハグを交わした後、ゲートへ向かっていきました。いつかまた会えると信じています。彼女は「高校留学を目指してこれからしっかり学力をつけます!」と目をきらきら輝かせて話してくれました。必ずあなたならできると信じています。

10時55分。いよいよ私たちが鹿児島へ出発です。「日本人ばっかりだぁ〜!もうアメリカじゃないのが信じられない!」と口々に話す生徒。およそ二時間ほどで鹿児島に着陸。空港で荷物を受けとりに行くとき、なかなか足が前に出なくなりました。「親に会うのになんかどきどきする〜」とのこと。手荷物を受け取る私たちをガラスの向こうから首を長〜〜〜〜〜〜くして待っている保護者の皆さんが見えます。1ヶ月ぶりに会う生徒たちの顔を食い入るように見つめていらっしゃいます。待っている人がいる、帰る場所があることの幸せ。それを改めて感じます。いよいよ保護者の待つ出口へ・・・・・。そして、待っていてくれた保護者の皆さんへお礼の気持ちを込め、また別れ行く仲間へ気持ちを込め、Sayonara Songを歌いました。歌詞は忘れ去っている人もいましたが・・・。歌いながら涙する生徒。涙をぬぐいながらカメラやビデオをまわす保護者の方々・・・言葉では言い表せない感動が胸を満たします。私がアメリカでたくさんのホストから聞いた言葉。「私だったらこの年齢の子供を1ヶ月も外国にステイさせる勇気はない。生徒たちの保護者はすごいと思う」1ヶ月は生徒たちにとってはあっという間だったでしょうが、待っている保護者の皆様には本当に長く不安なものだったと思います。でも帰国した生徒たちを見て「行かせてよかった」「成長したな」と感じていらっしゃるのではないかと思います。これからアメリカで学んだこと・経験したことをそれぞれの場で生かして人生を豊かなものにしていってくれると信じます。引率者といいつつ、私が生徒たちにいつも助けられ、感動をもらい、多くのことを学ばせてもらいました。Ryota, Shoko, Makoto, Riku, Maako, Ryusuke, Takuro, Yuya. Mao, Kokoro, Yukie, Nona, Shunsuke, Kentaro, Takara, Shiori, Shota, Sara, Hinako, Kodai, Minami, Elio, Sayako, Kurumi, Shinji, Aya, Yuma, Yuki, Ayuka。かけがえのない宝物・財産を手に入れたことおめでとう。そして、感動をありがとう。

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