今日は帰国の前日。午前中はサヨナラパーティーの準備で,午後からは公園でレクレーションという流れになっていた。まず最初にやったことは会場設営と展示の準備だった。机と椅子を並べて,あとはそれぞれの展示場所の準備をした。このときに一番大変だったのが,日本食のグループ。午後からは教室に入れないということもあって,午前中に調理を済ませなければならなかった。肉じゃがとカレー,フルーツポンチというメニューだったが,作る量がかなり多いため,ご飯を炊くのも一苦労…ずっと働きっぱなしで頑張っている姿を見て,何か嬉しかった。あとは,説明を英語でする必要がある所は,前もって考えておくよう指示したのだが,英文を見せに来ない…果たして本当に考えているんだろうかと一抹の不安がよぎった。
その後,全員集めてソーランの練習を…と思っていたら,このステイ中に訪れたそれぞれの場所にThank you カードを渡しに行くということで,6人が引き抜かれ,日本食グループも準備にてんやわんや…さらに折り紙グループもゲストにあげられるだけの折り紙を作るので手一杯。まともにソーランの練習ができなかった(私の計算ミスです…)。これはまずい…
そんなこんなで午後になり,近くの公園に行った。そこで最初にやったのは,水風船トス。2人で向き合い,水風船を投げて割れないようにキャッチする。すこしずつ距離を離していき,最後まで割れなかったペアにはご褒美があるというものだった。褒美があると熱が入るみたいで,いいのか悪いのか,このステイ中で一番の懸命さが見られた。次にやったのは、二人三脚。これも褒美を賭けて,白熱したレースが展開された。次は,水風船戦争。一人2個ずつ水風船を持ち,誰かに当てる。最後まで濡れなかった人が勝ちというものだった。懸命に走り回る子や,最後まで水風船を隠し持って獲物が来るのをじっと待っている子など,ちょっと性格が垣間見えた。(私も参加を求められましたが,怪我して走れないのと,10個ぐらい当てられそうだったので,辞退してみました…)最後に凍り鬼をして終了。公園で楽しそうに遊んでいる姿を見ると心が癒された。
そして,ついにサヨナラパーティーの時間が来た。各ホストファミリーにはプログラムを配布していて,『5時半から6時半までフリータイム』と書いていたため,司会の進行を待たずして各ブースを回っていた。しまった…とりあえず,一度席についてもらうよう,司会からアナウンスをいれ,改めてフリータイムスタート。日本食に長蛇の列。その他のブースもたくさんの人がいて,懸命に対応していた。しばらくすると,「〜って英語でどう言うんですか」という質問が続出。やはり恐れていた事態が…とりあえず部屋全体を回りながらヘルプに入った。
なんとかフリータイムを乗り切ると,次は全員でゲームをする時間だった。『日本クイズ』と『フルーツバスケット(someone who)』の2つをやった。クイズのほうは何とかなったが,フルーツバスケットはルールの説明にだいぶ苦労していた。ゲーム司会者の2人がかなり頑張っていたのだが,しんどそうなのを見かねて,多少ヘルプに入った。最後のほうでようやくゲームのルールが理解できたようだった(5,6回やったのですが,うまくいったのは最後の1,2回だけでした)。
その後,個人のステージ発表が無難に(?)終わり,ソーラン節へと移っていった。一番の見せ場でもあり,一番の不安要素でもあり…とりあえず,私のほうでソーラン節の簡単な説明を行い,その後に踊りがスタートした。まずは前半グループ。最初に難しいところがあり,そこで少しミスがあったものの躍動感とエネルギーに溢れる素晴らしい出来だった。後半グループと入れ替わり,踊りは続いていく。後半グループも前半グループに勝らずとも劣らない踊りを見せてくれた。結果,大成功。あれだけの時間で,よくここまでできるものだと心から感心した。
最後に,ホストファミリーにプレゼントを渡す時間になった。ソーランで着たはっぴと写真をひとりずつそれぞれのホストファミリーに渡した。泣く子多数。その姿を見ていると,このステイが本当にいいものだったということがはっきりと分かり,また,ホストファミリーの子どもたちに対する愛情と,子どもたちのホストファミリーに対する愛情を強く感じた。最高の一日だった。
|