MNCCスタッフによる活動写真・動画と、引率者による文章レポートを掲載します。上記バナーをクリックしてご覧ください。

 
レポート更新情報
更新日
期 間
8月11日
8月22日

  長崎から小学生5名と高校生2名と一緒に羽田空港へ。なんとか他県の生徒や職員の方々と合流し、オーバンのメンバーもそろう。どの子も緊張しているようだったので、軽く挨拶と自己紹介、写真撮影の練習を行い、自由時間を取った。初日ということもあり、事前の研修会で親しくなった県のメンバーで集まりがちであるが、この3週間の研修で12人すべてが仲良く話ができるようになれば、と思う。機内では、長い時間をどう使うかで退屈していたが、緊張のせいか眠ることはあまりできなかったようだ。それぞれに静かに過ごすことができていた。

サンフランシスコ空港でクリスティ先生と対面。MNCCのスタッフとも会うことができ、子どもたちもほっとしたようだ。記念写真撮影をすませ、バスでオーバンへ向かう。出発からずいぶん時間がたつもののあまり眠れていなかったので、ほとんどの子どもたちが眠っていた。ようやくオーバンに到着し、ホストファミリーと出会う。まだまだ緊張しているようだが、どの子も自分の名前を言えたようだった。楽しみである。

 

オーバン レポート 7月31日(日)

 今日は10時に集合し、メンバーとホストファミリーでバーベキューパーティがあった。たった1日であるが、メンバーに出会ったのはとてもうれしかったようで、ハンバーガーやホットドッグをおいしそうに食べていた。すでに、ホストファミリーと夜にたくさん話をした子もいて、英語はわからないものの会話を楽しんでいるようだ。

 

オーバン レポート 8月1日(月)

 今日から授業が始まる。朝はほとんどの子が元気に教室へ入ってきたが、数名は日本との時差にあまり眠れず、朝は起きるのがつらかったようだ。初めはCHIのキャシー先生の授業があった。学習するときの約束や感謝の気持ちをつたえることの大切さ、お手伝いをすすんでしましょうなどの話があった。次にTCのクリスティ先生の授業があった。子どもたちはとても静かでおとなしいが、クリスティ先生から目を離さず一生懸命思いを感じ取ろうとしていた。少しずつ応えることができるのでは、と思う。ついつい日本語や日本人の先生に頼ろうとするので、PAはホームステイについてのオリエンテーション以外は日本語を加え過ぎないように心掛けた。

バッグランチ(弁当)も初めてということもあり、アメリカでの昼食に驚いていた。量が多かったりお菓子があったりと、会話もずいぶん弾んだようだ。前日のパーティでの自己紹介を聞いて、昼食にリンゴやチョコレートを入れてくれたところもあり、子どもたちもうれしそうに話してくれた。子どもたち同士が仲良くなっているのを感じた。午後は、ウォーキングツアーに出かけた。オーバンの古い町並みを楽しみながら、子どもたちだけで水やジュースなどを買うことができ、自信を持つことができたようだ。帰りにはクリスティ先生からアイスクリームの差し入れがあり、子どもたちはとても幸せそうだった。

オーバン レポート 8月2日(火)

 子どもたちもこちらでの生活にずいぶん慣れたようで、夜にはホストファミリーとスポーツやゲームを楽しんでいるようだ。教室へ入ってくるとすぐに家での出来事を楽しそうに話してくれた。授業では、まず明日のサンフランシスコ研修に合わせ、観光地等で気を付けるべきことについて話があった。特にお金については、実際に本物の紙幣やコインを使って説明があった。税金の話もあり、明日買い物をしようと楽しみにしている子どもたちにとって最も興味のある内容だったようだ。

早めに午前中の授業をすませ、昼食を持って図書館へ向かった。図書館では、一人一人に手渡されたキーワードを本のタイトルから探し出すゲームがあり、見つけた本の表紙をカメラに収めていた。その後、クリスティ先生がお気に入りの絵本を読んでくださり、子どもたちも気に入った本を探して紹介した。絵が気に入った子や日本で読んだハリーポッターを探してきた子もいた。教室へ戻ると、明日のサンフランシスコ研修に必要なものを英語と日本語で確認し、「〜はどこですか」や「これはいくらですか」など、必要な表現の練習を行った。残りの時間が少しになったので、発音練習と語彙力の向上を兼ねて、買い物に役立つたくさんの単語をクリスティ先生の後に発音し、意味を英語の説明で確認した。(服のサイズや数字、セールの用語など)

生徒の日記より

 朝鳥におこされました。めざましのような「キー」「キー」という鳴き声でおこされました。そのあと朝ごはんにパンケーキを食べました。とってもおいしかったです。そのあとじゅんびをして学校へ行きました。学校でのはんせいてんは2つありました。1つ目は、友達が寝ているときにわらってしまったことです。とてもしつれいだったとおもいます。2つ目はクリスティー先生がレッツゴーと言ってもはんのうしなかったことです。

 

オーバン レポート 8月3日(水)

  集合時間が普段より1時間早かったが、全員そろって予定の時刻に出発することができた。ローダイの子どもたちと合流し、お昼頃にゴールデンゲートに到着、写真撮影の後に橋の中央までみんなで歩いて行った。バスを降りた瞬間に「寒い」と声が出るほど空気が冷たく、橋の上では風も強かったので、みんな急ぎ足で帰ってきた。 次に、橋の近くにあるお土産屋さんに寄った。観光地のお土産屋さんは日本と商品も似ていてとても買いやすかったようだ。家族や親せきの分をまとめて買う子や値段を見ながら慎重に選ぶ子など様々であった。

ピア39では、十分に自由時間を取ることができ、自分へのお土産や食べたいものも買うことができたようだ。また、ホストファミリーの参加が多かったことで、安全に研修を進めることができた。感謝したい。復路は時間通りに到着(午後9時)、長い1日であったが、充実した楽しい1日であった。自由行動の時間に自分たちで商品の購入ができたことで自信を持つことができたようだ。

 

オーバン レポート 8月4日(木)

 今日は、大学へ行く予定を変更して、ダウンタウンオーバンという小さな店が建ち並ぶ商店街へ出かけた。まず教室で建物や部屋の単語について学習した。そのあとバス停まで移動し、路線バスを待つ間に標識や看板などの色を使ったゲームをした。目的地に到着すると同時に小グループ行動へ。街中にあるもので、1「今までに見たことのないもの」、2「日本とは異なるもの」などを撮影し、ハンバーガーやサンドイッチなどきちんと昼食をとることを指示した。メニューに書いてある値段のほかに税金がかかることはこれまでも話をしてきたがよく理解できていなかったらしく、支払いに時間がかかった子もいた。

再び路線バスに乗って教室へ。撮ってきた写真をクリスティ先生に見せたり子どもたちどうし互いに見せ合ったりしながら、「それが何なのか」や「どのように使うか」などの説明を聞いた。最後に、午前中に学習した単語の綴りを使ってハングマンゲームを行った。初めはどんなゲームかわからなかった子どもたちも、実際にやってみるとすぐに理解できたようで、たのしく文字に親しむことができた。

 

オーバン レポート 8月5日(金)

 午前中は、教室で授業を行った。テキストの「街中にあるもの」や簡単な単語を使った「慣用句」について説明があった後、発音の練習とその単語を使ってハングマンゲームを行った。前日に学習したばかりのゲームであったが、すでにやり方を覚えていて、みんな文字を使ったゲームに抵抗なく取り組んでいた。手を挙げる子が多くなり、クリスティも子どもたちの学習の速さに驚いていた。
次にビーチボールを使い、ボールを回しながら発音をしていった。メンバーもずいぶん仲良くなり、どの子にもボールを回すようになってきている。はじめはクリスティが話をしているのか指示を出しているのかの区別がつかず、英語で聞くことが困難であったが、自然に次の指示を聞くことができるようになっている。今は指示を聞くときには集中することができるようになった。

早めに昼食をすませ、バスでプールへ。プールでは深さに驚いていたが、すぐに慣れ、飛び込みにも挑戦していた。その後バスに乗って教室へ。帰りのバスは30分ほどかかったため、バスの中で眠ってしまった子も多くいた。1週間のプログラムが終わり、子どもたちもずいぶん疲れているようである。週末にホストファミリーとのんびり過ごすことができれば、と思う。

生徒の日記より

家に帰り、クリスティー先生からもらった50ピースのパズルにいどみました。50ピースかとなめてかかったら、意外と難しかったです。でも、ホストファミリーのジュリアがいっしょにてつだってくれました。そして、50ピースのアイアンマンができました。とてもうれしかったです。最後の1ピースをはめた時は、「やった」と思いました。写真があるので月曜日見せたいと思います。

 

オーバン レポート 8月8日(月)

 どの子も週末は楽しかったようで、笑顔で集合した。今日から、スタートと同時に1週間ホストファミリーと旅行に出ていた2人が合流し、ようやく全員がそろっての授業となった。久しぶりの再会にみんなうれしそうで、話もはずんでいた。朝はピザ屋さんに集合し、店内へ。生地をこねる部屋や冷蔵庫などピザ作りの工程を一通り見学した後、みんなでサラミをのせピザを完成させた。大きなピザ3枚をみんなで食べた。朝早くの食事であったこともあり1枚残してしまったが、みんな満足そうであった。土産に鉛筆やクレヨンをもらった。アメリカの子どもたちが苦手なアンチョビを食べて、Tシャツをもらった子もいた。日本の子どもにとっては美味しい塩漬けの魚だったようである。

次に、スーパーマーケットへ見学に行った。商品の陳列の様子や裏の冷蔵庫や冷凍庫からの補充の仕方など、子どもたちがわくわくするような場面が多くあり、どの子も楽しんでいたようだ。後半にはハムや揚げ物、カリフォルニアロール、カップケーキなどの試食を子どもたちのために用意してくれていた。さらに、1人ずつにフルーツや水、ケーキなどが入ったお土産の袋が用意されていて、アメリカの人々の優しさにみんな驚いていた。感謝したい。そこから路線バスに乗り、教室へ戻った。午後からは、先週学習した単語の復習と、"What is it? " を使った袋の中のもの(文房具)を当てるゲームがあった。はじめは、ルールの説明を聞いてもそれで合っているのか不安であったが、実際にゲームに挑戦し、その不安は解けたようだ。最後に、水曜日のサクラメント研修の課題について説明があった。サンフランシスコ研修と同じくとても楽しみにしており、どの子も真剣にメモを取っていた。

 

オーバン レポート 8月9日(火)

 午前中は教科書を使ってアメリカの祝日に使われる単語の発音や意味の確認をした。合わせてその祝日にまつわる歴史やその日の何をするかの説明を聞いた。これまで、なんとなくアメリカの文化や考え方など日本との違いを感じていた子どもたちも、今回の学習で「日本とアメリカで違う部分もある」と言葉にすることで、説明はできないがなんとなくすっきりしたようである。

午後からはホストファミリーも手伝い、アメリカの文化紹介が行われた。ハロウィンとクリスマス、イースターなどの飾りを作り、"Trick or Treat" を言ってホストファミリーからハロウィンの袋にお菓子をもらうことができた。そのあとに、これまで学習した様々な単語を使ってハングマンゲームで盛り上がった。自分たちで問題も出すようになり、学習の早さに驚かされる。

 

  今日は、集合時間を1時間早くして、サクラメントへ。はじめに州議事堂へ行き、説明のビデオを見た後に庁内を見学した。サクラメントの議事堂は、ほかの州議事堂と異なりワシントンの議事堂と似ているそうで、とても美しく見学者も多くいた。子どもたちも写真を多く撮っていた。記念撮影を終えた後、駐車場近くのフードコートへ。その中に中華料理のお店もあり、どの子もおなかいっぱいになるまで食べていた。日本食に似た味付けがうれしかったようだ。

午後はオールドサクラメントへ移動し、記念撮影後に自由時間を取った。自由時間は4人ずつの3グループに分かれて、クリスティ先生の課題に答えていった。オールドサクラメント内にあるお店や飾り、馬車など紹介したいものが含まれており、ゲーム感覚で探し出すことができたようだ。中には両替機で1ドル札を25セント硬貨に何度も両替をする子もいた。2時間の自由時間はあっという間だったようだが、子どもたちの日記には「もっと遊びたかったが、課題をクリアするのが楽しかった」や「買い物はあまりできなかったけれど、課題を全部発見したことがうれしい」などがあり、十分楽しめたようだ。

 

オーバン レポート 8月11日(木)

 今日は朝からバスに乗って消防署へ向かった。4人の消防士が私たちグループに付いて、代わる代わる施設を案内してくれた。最後に消防車を見学し、消防服やヘルメットを着せてもらったり、消防車に乗ったりした。なかなか「質問は?」に応えることはできなかったが、十分に楽しかったようで、どの子もいつも以上に写真を撮っていた。次に、警察署を見学した。署長さんに挨拶したり、マジックミラーの取調室や拳銃、手錠を実際に見たりし、こちらも十分に楽しめたようだ。初めは緊張していた子どもたちも、笑顔で説明してくれる警察官に慣れてきて、冗談を言ったり互いにいたずらし合ったりしながら、楽しく過ごしていた。見学だけでなくいい経験になったようだ。

午前中の見学が長引いたので、午後は長めに休憩を取った後、教科書を使って単語の学習と会話表現の練習を行った。最後のハングマンゲームで盛り上がった後、明日のカーウォッシュについて説明があった。初めて自分たちでお金を稼ぐことにわくわくしているようだ。

 

オーバン レポート 8月12日(金)

 今日はTCのクリスティ先生が私事のため開始時間に間に合わず、急きょキャシー先生が来てくれた。はじめに、記憶力ゲームを通して自己紹介と会話練習を行った。12人とキャシー先生全員の名前やそれぞれの好きなものを言うことができ、英語を話すことや覚えたことに自信を持つことができたようだ。次にカーウォッシュについて説明があり、合わせてアメリカから日本への交換留学生の話があった。そのあと、体の部分について絵で示しながら説明と発音練習があった。説明がゆっくりでゼスチャーを交えてくれ、また絵を使っての説明であったので、子どもたちは理解しやすく大きな声を出すことができていた。いくつかの単語を知っていたことや子どもたちの話す機会が多かったことも、集中して楽しめた理由だと思われる。

午後は、クリスティ先生の車を使って洗車の練習をし、カーウォッシュが始まった。大きな画用紙に書いた看板を掲げ、どの子も大声で呼び込みをしていた。なかなかお客さんは入らず苦労していたが、自分のホストファミリーが来てくれ、ホストファミリー以外のお客さんも入るとうれしかったようで、一生懸命頑張っていた。片づけを終える頃には相当疲れたらしくぐったりしていたが、笑顔で帰って行った。充実した時間が過ごせたようだ。

オーバン レポート 8月15日(月)

 今日から、さよならパーティに向けての準備が始まる。午前中は、クリスティ先生の指示のもとに、この研修でかかわった多くのオーバンの方々への感謝の手紙を書いた。写真入りのカードを用意してくれ、そこに全員の名前を漢字とローマ字で書いていった。

午後は、まず子どもたちが発表しようと準備してきた出し物や小物をもとに、プログラムや担当決めを行った。ステージ発表は、1空手、2縄跳び、3花笠音頭、4朗読、5リコーダー演奏、プログラム6番にそれぞれに分かれて日本文化紹介とした。残りの時間は、担当する発表の練習とした。それぞれが確認し合いながら十分に練習もできていたようだ。

 

オーバン レポート 8月16日(火)

 今日は、1日すべてをさよならパーティの練習にと時間をいただいた。2回の通し練習とグループ練習、会場設営(大掃除を含む)、飾り作りを行った。午後にはMNCCスタッフが、帰国時の確認を行った。子どもたちはいよいよ帰国することにドキドキしているようで、意欲的に質問や確認をしていた。

いったん帰宅し、午後7時に再度集合、さよならパーティが始まった。クリスティ先生から子どもたちに修了証書、ホストファミリーに感謝状や子どもたちからのカードが送られた。そのあと、子どもたちからクリスティ先生へプレゼントが渡され、プログラムが始まった。どの発表も一生懸命で、ホストファミリーから大きな拍手を受けていた。その後各コーナーに分かれて、日本文化紹介を行った。だるま落としや折り紙などのおもちゃはもちろんであるが、習字も大変人気があった。来てくれたホストファミリーに感謝しながら、時間を見つけて九州の地図やパンフレットで自分の県を紹介していた。子どもたちがこの日のために持ち寄った日本のお菓子も大変人気で、あっという間に全てがなくなった。

 

オーバン レポート 8月17日(水)-19日(金)

 午前中だけの授業であるが、荷造りに時間がかかったり家族との最後の時間をゆっくり過ごしたりして、集合がずいぶん遅くなった。新しいゲームや子どもたちの大好きなハングマンゲームで楽しく過ごせたようだ。早めに昼食をとり、子どもたちにパスポートや書類を渡したあと、迎えに来たバスに乗り込んだ。見送りはすでに朝済ませていたので、いつも通りの移動となった。

この3週間お土産を買う時間が十分になかった子もいて、空港内の免税店での買い物はいい時間だったようだ。これまでの生活で買い物に慣れた子どもたちは、集合時間を気にしながら満足のいく時間が過ごせたようである。機内では、事前にMNCCスタッフから注意を受けていたこともあり、静かに過ごせていた。機内食のごはんが日本のごはんと同じだったことがよほどうれしかったらしく、しっかり食べて眠っていた。ホテルに着いたのは夜中の12時、無事についたことにほっとしながら部屋へ入っていった。

翌朝全員がホテルの朝食をとり、元気いっぱいで移動した。笑顔で帰れたことが本当によかった。感謝したい。

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