アカデミックホームステイ活動の様子  
ホームステイの様子を写真、動画、文章レポートでお届けします。

2010年アカデミックホームステイ
Los Banos B,  PAレポート

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引率者からのレポートです。

期    間

更 新 日

7月28日(水)〜7月30日(金) 8月2日
8月2日(月)〜8月6日(金) 8月12日
8月9日(月)〜8月12日(木) 8月13日
8月13日(金)〜8月19日(木) 8月23日
8月20日(金)〜8月23日(月) 8月25日
 
7月28日(水)
いよいよ出発当日。福岡空港で佐賀・大分県玖珠郡の8名の参加者と合流し、羽田へ向かった。羽田では、大分、熊本と到着を待って、初めて全員との顔合わせができた。「昨夜はドキドキして眠れなかった。」という子どももいたが、全員体調もよく、これからの生活にワクワクしている様子が見受けられた。最初は、全員が仲良く過ごせるか心配だったが、いつの間にか話ができるようになり、初対面の人同士も楽しそうにしており、私も安心した。成田について、カルチャーセンターの方からの諸注意を受けて、出国手続きを行った。高校生を中心に、中学生を気遣う参加者もいて、スムーズに出国審査も終えることができた。約9時間15分のフライト。多くの参加者が眠っていたが、「なかなか眠れない」と、ゲームや映画を楽しむ参加者もいた。長いようで短かったフライトを終え、いよいよサンフランシスコ空港に到着。みんなのテンションも徐々にあがってきた。入国審査の前に何度も何度も、「sightseeing, one month」と口々に唱えながら、列に並ぶ。予想外のことを聞かれ、戸惑う参加者もいたが、なんとか全員が無事に手続きを済ませ、キム先生とティナ先生と初対面。とても気さくで楽しい先生方で、みんなも安心したようだ。バスに乗ると車内をかわいくデコレーションしてくれており、一人ひとりの名前が貼られていて、みんな嬉しそうにそのカードの写真を撮っていた。バスで2時間と少しの道のり、途中で休憩したお店で始めての買い物。「何て言ったらいいの?」「全てが日本よりデカイ!」など話しながら、お金を渡すのにも苦労しながら、それぞれが買い物を楽しんでいた。休憩後30分程で、スタディーセンターに到着。バスの中では「マジやばい!心臓止まりそう!」とホストファミリーとの初対面にドキドキが絶頂のみんなの前に飛び込んだのは「Welcome, 〇〇」とそれぞれのファミリーがボードを持って温かく迎えてくださっている光景。「あっ、おった!」「やばい、泣きそう!」そんなことをバスの中で言いながら、降りていきそれぞれのファミリーのもとへ。みんな恥ずかしそうにも、自己紹介を済ませ、楽しそうに会話をしていた。最初なので、戸惑う参加者も多かったが、みんな笑顔で過ごしていた。ウェルカムパーティーでも、それぞれの家族とアメリカの食べ物を食べながら交流を深め、1時間ほどでみんなそれぞれの家庭に帰っていった。
 
7月29日(木)
朝9時前、続々とみんながスタディーセンターに集まってくる。「家が超大きい」「みんなで泳いだよ」「スターウォーズを見たよ」「子どもたちとwiiをしたよ」「全く英語はわからんけど、親切に何度も教えてくれたよ」などなど、それぞれのステイ先での様子を教えてくれた。ほとんどの生徒は「英語がまったくわからない」「言いたいことがうまく言えない」「かなりやばい」と言っているが「こんなときは、どういったらいいの?」と聞いてくる前向きな姿勢が見られるところが、たくましく私も嬉しい。今日はカズシがホストファミリーとサンフランシスコ・ジャイアンツの試合を観にいくということでお休みだったが、他の27人は元気に登校。日程の変更があり、朝から町探検へ。まず郵便局で切手を購入。日本に出す切手を10枚購入した人もいた。そのあと、町を歩きながら、市役所へ。残念ながら市長さんは用事でお会いできなかったが、役員の方にロスバノスについていろいろと教えていただき、実際の会議室で記念撮影もさせてもらった。その後、警察に訪問し、いろいろと案内していただいた。いろんな仕組みにみんな驚くことが多かったのだが、ロスバノスが安全なのは、このように警察の方々がしっかりと管理してくれているからなのだと納得した。始めて見る手錠や刑務所など、ドキドキしっぱなしだったような気がする。午後からはスタディーセンターで、オリエンテーション。保険についてやホストファミリーとの過ごし方、テーブルマナー、アメリカのあいさつの仕方など、こちらで生活する上で大切な事をたくさん学んだ。英語ばかりの授業に眠そうにしていた参加者もいたが、しっかりとメモを取りながら真剣に授業に臨んでいる参加者が多かった。
 
7月30日(金)
9時にスタディーセンターに集合。今日から2つのグループに分かれての学習が始まった。TCの要望により、レベルで分けるのではなく、均等になるようにとのことだったので、班のABCグループとEFGグループの14人ずつが一緒に授業を受けることにした。まだまだ英語ばかりの授業に慣れずに苦労はしているが、頑張ろうとする姿勢が見られるのが嬉しい。今日はアメリカのお金、あいさつ、家族などの学習をした。午後からは何名かのホストファミリーも参加してくださり、水泳をしにプールへ。ロスバノスは太陽がギラギラで本当に毎日暑い。少し高い台から飛び込んでみたり、小さな子どもたちと話したり、前日に購入した水鉄砲で遊んだりと、それぞれが楽しそうに泳いでいた。約2時間の水泳時間も終わり、いよいよ初めての週末です。それぞれが、それぞれの家庭で楽しく過ごせますように。
8月2日(月)
 初めての週末が明け、今日も朝9時前続々とみんなが集まってきました。週末の様子を聞くと、「ヨセミテ国立公園に行った」「親戚の誕生会があって、50人くらい集まってパーティーをした」「アウトレットに買い物に行った」「ビーチに行った」「遊園地に行った」などなど、それぞれが週末を満喫したようです。そして、今日はウォータースライダーのある遊園地に行きました。数名のホストファミリーが車を出してくださり、乗り合わせで出て10:30には到着したのですが、お客さんがいなくて(店員さんもいない!?)、貸切状態でした。「11時には遊べるよ〜」なんて言ってたのに、なかなか店員さんも出てこないで、結局全てのアトラクションが動き出したのが12時前でした。「さすが?アメリカ!ルーズだな〜」なんて言いながら、それぞれのグループで楽しく過ごせたようです。チホシ・ソウタ・カズシのグループは同年代のホストファミリーの男の子たちとずっとまわり、英語でもかなり話ができたようです。ゴーカートのスピードがかなり出るので、見ていてハラハラしましたが、男子は本当に楽しそうでした。小さな子どもが乗るようなジェットコースターや海賊船もあり、みんなバカにしていましたが、乗ってみるとかなりスピードがでる!海賊船はなんと一回転!! 私も気分が悪くなりました。病み付きになり、6回も乗った人がいるようですが・・・。車を出してくださったファミリーの皆さんに感謝です。
 
8月3日(火)
ヒロミは週末からディズニーランドに行っているようで、昨日今日とお休みでした。他27名は元気に登校し、午前中は家の中の部屋や物、家周辺についての表し方等の勉強をしました。まだまだ「No Japanese!」と注意されることが多いですが、みんな頑張っています。午後からは、先生方やファミリーの協力で、それぞれがゆで卵を6個ずつ、バスケットを持参し、イースター祭を経験しました。実際は3月にある祭ですが、ファミリーの温かい協力でデコレーションまでしてくださり、まずは歴史を学び、そのあと卵にペイントしていきました。初めての体験でしたが、みんなカラフルに仕上げていました。ホストブラザーやシスターの名前を入れてプレゼントした人もいるようです。できた卵を先生3人で隠し、エッグ・ハンティングの始まりです。生卵や卵形のケースにお菓子が入ったものをみんな真剣に探してました。一番多く探したのはアキヤの18個。ビッグエッグを探し当てたのはマサシで5ドルを手に入れ嬉しそうでした。その後「エッグ・トス」というゲームをし、近い距離から少しずつ離れていき、どのペアが一番遠くに飛ばせるか・・・というゲームをしました。難しいけど、みんな楽しそうに参加していました。日本にはない行事なので、みんな新鮮だったようです。
8月4日(水)
今日は待ちに待ったサンフランシスコ終日研修。前日はワクワクして眠れなかったという人もいたようですが、久々に全員揃って、みんな元気に出発です。バスで約2時間半、酔った人もいましたが、パイレーツ・オブ・カリビアンを見ながら、いろんな話をしていると、あっという間にサンフランシスコに到着しました。ロスバノスとは違った町並みに、みんなのテンションは最高潮! バスの中からはわかりにくかったけれど、町を歩く人々はフリースやコートを見に付けていて、とても寒そうでした。見るもの、見るもの写真に収めている人もいました。最初にゴールデン・ゲート・ブリッジに行き、大きな橋をバックに記念撮影。風もあってとても寒かったけれど、「テレビでよく見る橋だ〜!」とみんな何十枚も写真を撮っていました。次に行ったのは、ウオルト・ディズニー・ミュージアム。ディズニーの歴史から、実際に使っていたものまで、様々な展示があり、とても興味深いミュージアムでした。建物内では写真禁止だったのが残念だったけれど、みんなにも馴染みのあるミッキーだったので、「また来たい!」という人もいました。それから、みんなが一番楽しみにしていたピア39でのショッピング。4〜5人のグループに先生かファミリーが一人ついて、それぞれがショッピングを楽しみました。みんなでお揃いのブレスレットを買ったり、Tシャツを買ったり、お土産を買ったり、約3時間を満喫したようです。ロスバノスに帰り着いたのは21:30でしたが、サンフランシスコを満喫しました。あとからわかったのですが、この日のサンフランシスコの温度は約13℃だったそうです・・・。
8月5日(木)
 今日も朝9時から2グループに分かれて学習。昨日の疲れか、今日は3人が15分ほど遅刻してしまいました。そして、「@お腹が痛い」「A気分が悪い」と2名が授業途中で、退室しました。話をしてみると「@日本でも毎朝そうだから、心配ない」と1時間ほどで授業に戻った生徒が1名。「A伝えたいことが伝えられずに、ストレスがたまっている。授業も全く分からない」という生徒が1名。とりあえず来たからには、やるしかない!辞書を片手に伝える努力をして頑張ってみるとのことで、見守ることにしました。こんな風に悪戦苦闘しながら、ほとんどの生徒が前向きに頑張っています。そして今日はアキヤのバースデイ。みんなで「Happy Birthday to you」を歌って、メキシコのお祝い事でするというスイカ割りのようなものをしました。目隠しをして、星型のクスダマのようなものを叩き割ると、そこからお菓子がたくさん出てきて、みんなで競い合って拾う!といったものです。チャレンジャーは、アキヤ、マサシ、ミユキ、そして最後にタクマがみごとに叩き割りました!アメリカに来て、「メキシコのことまで学べるなんて」とこのサプライズにみんな大喜びでした。午後からは、近くの小学校のグラウンドを借りて、野球をしました。軟式野球かと思っていたら、なんと硬式野球で、私も初体験でした。ファミリーのちびっ子も参加して、2チームに分かれて、17人対17人で対決。ホストブラザーのユニフォームを借りている人もいて、なかなか似合っていました。やはり男子がうまい!けれども、女子数人も負けてない!とても暑かったけど、久々のスポーツは楽しかったようです。
 
8月6日(金)
今日も9時から学習。慣れてきて少しみんなの様子で気になることが目につき出したので、午後の活動が始まる前にみんなを集めて話をした。@授業中は先生の話をしっかり聴こう。わからないからと言って日本語で私語ばかりしてたら先生にも失礼だ。A日本とは違う国に来ているのだから、食事や家でのきまり、ファミリー、グループ内、いろんなことに不平不満がある人もいるようだが、我慢することも大切。B多くのホストファミリーが「名前を覚えたいけど、名前がわからない」と。名札をきちんとつけよう。C宿題や日記がきちんと提出できない人がいる。すべきことをきちんとしよう。4つのことについて話をした。午後からは、地域のボランティア活動です。今日は近くの公園のフェンスをきれいにペンキで塗りました。ほとんどの人が、これまた初体験で、最初は楽しそうにきれいに塗っていましたが、暑さにもやられ、だんだんあきてきて、ペンキを人につけて遊ぶ人、木陰で休む人も多数。そんな中、最初から最後まで約1時間半、ソウタとアキヤは休むことなく、汗だくになってペンキを塗っていて、その姿に感心しました! 今週も無事に終わりました。2回目の週末がやってきます。みんなどのように過ごしたのか、月曜日に聞くのがとても楽しみです。
 
8月9日(月)

2度目の週末を終え、みんなが9時にスタディーセンターに集まりました。この週末も先週同様、ファミリーがいろんなところに連れて行ってくださったようです。「アメリカ人は、しょっちゅうパーティーをする!」という生徒がいましたが、本当によくどこかの家に集まってパーティーをしているので、みんなも様々なパーティーに参加して、アメリカの文化を生で学んでいるようです。午後からは、ロスバノスの消防署を訪問しました。署内の設備やいろんな種類の消防車を見せていただいたり、放水をさせていただいたり、はしごを伸ばして放水する場面を見せてくださったり、親切に説明してくださる消防士さんはとてもかっこよくて、順番で写真を撮りました。(「一番嬉しそうだったのは、先生じゃないですか?」と生徒に言われましたが・・・)

8月10日(火)
今日は待ちに待った2度目の終日研修。サンフランシスコ州の州都であるサクラメントに行きました。最初に、とても大きくてきれいな州会議事堂を訪れ、みんなで記念写真。中に入るときには空港で持ち物検査があるように、厳重に警備がなされていました。会議事堂の中は「ハリーポッターの世界」と多くの生徒が言っていましたが、まさしくそんな感じで、日本にはない雰囲気がとても素敵でした。残念ながら州知事であるシュワルツネッガーさんには会えませんでしたが、彼のオフィスの前で「ここか〜!」「会いたいな〜!」と言いながら、警備の方々と写真を撮っている人もいました。次に訪れたのが「オールド・サクラメント」という昔のサクラメントの町並みをそのまま残した、とても雰囲気のよいところに行きました。おみやげ等のショッピングが主でしたが、掘り出し物もたくさんあって、馬車も走っていたので、みんな楽しめたようです。そして、今回みんなが一番楽しみにしていた(特に女子!)「ショッピングモール」でのお買い物です。初めて先生やファミリーが付き添わず、それぞれ仲のよい友達と行動をして、ショッピングを楽しみました。「一人になる人をつくらない!」の指示通り、みんなが2〜7名のグループで活動できていたので安心しました。ショッピング後は、約2時間かけてロスバノスに帰り、21時にはそれぞれの家に帰っていきました。
 
8月11日(水)
今日も9時に集まり、ファミリーの車で乗り合わせをして、約1時間のフレズノという町にある動物園に行きました。ここでは、ただ動物を見るのではなく、班ごとに分かれてTC先生が考えたクイズに答えながら動物を探すといったハンティングをしました。例えば「親が子どもに餌をあげてる動物は?」「肉を食べずに他のものを食べている動物は?」「一番長い蛇の名前は?」「一番小さい蛇の名前は?」「今までに見たことのない動物は?」などの質問の答えを探しながら、時には辞書を使って進んで行きました。ただの楽しい動物園とは違い、学んだことも多かったようです。ここは、みんなの予想以上に大きな動物園で、大きな公園の中にたくさんの動物がいるといったのどかな雰囲気の動物園で、ゆったりとした時間が過ごせました。
8月12日(木)

今日から、学習をするグループがかわりました。今までは先生方の要望もあり「教えあい学習をしてほしいから、均等な振り分けで」ということだったので、中高生を混ぜた班での学習をしていましたが、今日からは、高校生を中心にした「アドバンス・グループ」と中学生を中心とした「ビギナー・グループ」に分かれて学習することになりました。中学1年生からは「毎日の学習が難しすぎてわからない」、高校生からは「もう少し会話をしたり、ファミリーとすごすときに役に立つような会話を学びたい。」という要望もあったので、TCの先生方と話をし、基礎中心でゆっくり進めるビギナー・グループと、会話も多く取り入れたアドバンス・グループに分けて学習することになりました。初日の今日は、両グループともとてもよく頑張っていたと先生方から褒めていただきました。午後からは明日のヤード・セールの準備です。みんなが日本から持ってきた物やファミリーから提供していただいた物を並べて、値段をつけていきました。かなりのものが集まり、午後からの作業は2時間程かかりましたが、明日が来るのがとても楽しみです。キム先生が「新聞に載せて、ヤード・セールがあることを宣伝する」と言っていたので、どれだけのお客さんが来てくださるのか、楽しみです。

8月13日(金)

 今日はヤード・セール(日本のバザーのようなもの)の日。9時前に来た人から、昨日きれいに品物を並べたテーブルを学習センターの道沿いに並べました。テーブルは10脚以上、その他ソファーや乳母車、スポーツ用品等、重いものもあって大変でしたが、みんなで協力してきれいに並べました。「アメリカ人は古い物を大切に使うのにビックリした」という人がたくさんいましたが、使い古しの子供服はもちろん、靴やサンダル、タオルやおもちゃなど、みんなのファミリーから「古くなっていて、自分なら絶対に使わない」(多くの人が日記に書いていた)とビックリするようなものもたくさん集められました。さらに、前夜(今朝のファミリーも?)ファミリーと作ったケーキやクッキー、ブラウニーなどもそれぞれがかわいくラッピングして持ち寄り、それも商品として並べました。もちろん、みんなが日本から持ってきたものも並べて、盛大にヤード・セールが開催されました。開始前にはお客さんが来てくださり、値引き交渉されたり、それに応えたり、呼びかけたり、品物の説明をしたり、あたふたしながらもみんなよく頑張っていました。残念ながら1名熱で早退しましたが、他は全員片づけまで頑張ったようです。(実は引率の私が体調不良で早退してしまいました!)「残ったお菓子は食べ放題!」とのことで、おなかいっぱい食べ、大満足だったようです。ランチは、キム先生とティナ先生がピザをおごってくださったとのことで、みんなの日記にヤード・セールやピザのことがたくさん書かれていて、本当に良い経験になったし、ピザもおいしかったんだろうな・・・と自分がその場にいれなかったことを悔やみました。私の帰宅後は、タクマとミユキが先生方の言うことを「通訳」して下級生に伝えてくれたとのことで嬉しい限りです。

 
8月16日(月)

今日からほとんどのアメリカの学校も新学期が始まったようで、どの家庭も朝はバタバタしていたようです。みんなは、8:30に集合して、車で15分ほどのPacheco State Parkに行き、そこでハイキングをしました。広大な公園の中で、1時間ほど歩き、「きつい、きつい」と言う生徒が多かったですが、たまには運動不足解消です。相変わらず日差しはきつかったですが、景色がとてもきれいで、リフレッシュの時間になったと思います。ミユキはファミリーと旅行とのことで欠席でしたが、他の27名は大きなオーク・ツリーに登り、記念写真を撮りました。みんながのってもビクともしない大きな木でした。そして、近くの湖でキレイな風景を見ながらのランチ。男子はサッカーボールを持ってきていてサッカーに夢中になり、汗だくになっていましたが、楽しそうでした。今日はエリのバースディ。ファミリーがかわいらしいカップケーキとロウソクを準備してくださり、バースディソングをみんなで歌って、ロウソクの火を消しました。そして、全員分あるカップケーキを食べながら「相変わらずアメリカのケーキは甘い・・・」と1つ食べあげるのに苦労していた人がたくさんました。こっちに来てバースデイを迎えたのは3名。みんな「私もこっちで迎えたかった」というくらい、ファミリーがお祝いをしてくれます。そして3人ともが「ありがたい」「嬉しい」「このファミリーで本当によかった」「こっちで誕生日を迎えて、一生忘れられない思い出」そんな言葉を日記に書いています。帰ってからの授業は、少しお疲れ気味でしたが・・・。

8月17日(火)
 いよいよ、ラスト1週間。多くの生徒が「まだ帰りたくない」「帰ることを考えたら、涙が出る」「最近、日本に帰ってからの変な夢を見る」等、まだまだアメリカでいろんなことを学びたいという生徒が多いようです。今日から、サヨナラパーティの練習が始まりました。班を中心に出し物をしますが、ABC班合同で「桃太郎の劇」、DE班合同で「サルカニ合戦の紙芝居に音楽を混ぜて」、F班は有志を募ってミツキがピアノを弾き「キセキ」を日本語で歌うことになりました。まだまだまとまりもなく、この先どうなることやら心配ですが、数日間見守っていこうと思います。個人では、アキヤが「ピアノ演奏」、カズシがホストブラザーと「少林寺拳法VSカジュケンボーのスパーリング」をする予定です。感謝の気持ちは、それぞれの心の中にあると思うので、きっとよいサヨナラパーティになることと思います。そして、今日は嬉しいニュースが飛び込んできたのです!!! 朝からずっと具合悪そうにしていたティナ先生をみんなとても心配していました。冗談で「ベイビー?」なんて言う生徒もいましたが、ティナ先生は「そんなことないと思うわ。」と言いながら、休み時間に検査薬を買ってきて検査したら、なんとオメデタ!! 先生がこっそりキム先生と結果を確認していたら、2名の生徒がそれを聞いてしまって発覚しました。このニュースがアメリカに来て一番盛り上がった瞬間でした!! だから、ティナ先生の旦那さんよりも、みんなの方が先に知ったということになります。翌日の日記はこのことがたくさん書かれていました。「ティナ先生、おめでとう!」
 
8月18日(水)

今日は朝からボランティアで、引越しの手伝いに行きました。車椅子の娘さんがいらっしゃるシングルマザーの方のお手伝いで、みんな真剣に手伝っていて、本当に嬉しい気持ちでいっぱいになりました。女子→マコ・ミユキ・アリナ・マリは汚れのひどいバスルームを嫌がらずに磨き上げ、ピカピカにしてくれました。スミレ・サアヤ・リリカ・ナツミはキッチンの油汚れをきれいに磨いてくれました。「もっとキレイにしたいから強力な洗剤をください」と意欲的に掃除してくれました。シホミ・アミの中1コンビは、少し高くなっている台に上り、壁や天井についているファンをきれいにしてくれました。エム・エリはホウキを持って室内外の広範囲をきれいに掃いてくれました。エリナ・カホはモップ係で、床を念入りに磨いてくれ、黒ずんでいた床が白くなりました。ヒロミ・カナコ・ミツキはたくさんある窓をきれいに磨いてくれました。ワカナは掃除機で黙々とカーペットのゴミを吸い取ってくれました。男子→リョウジ・ソウタ・カズシ・マサシは裏庭の倉庫の中の重たいものをどんどん運び出してくれました。そして、玄関横にあるガレージでは、タクマ・カズマ・チホシ・タイラ・アキヤ・シュウセイがトラックに積みいれたり、ガレージ内を整理したりの力仕事でした。今日はみんなの頑張りに感動し、依頼者の方も本当に感謝してくださっていて、嬉しかったです。午後からはサヨナラパーティの練習。練習しながら涙を流している人もいたようです。当日はどうなることやら・・・。

8月19日(木)

今日は朝から小学校に訪問しました。2グループに分かれて、1グループは高学年2クラス、、もう1グループは中学年2クラスにお邪魔して、授業で練習してきた「America The Beautiful」「Do - Re - Mi」「If You’re Happy(「幸せなら手をたたこう」日本語バージョンも披露)」を歌いました。28人が14人になったからか、緊張していたからか歌声は小さかったけれど、歌い終わったあとは小学生が拍手をしてくれ、みんな照れくさそうにしていました。「幸せなら手をたたこう」では小学生も立ち上がり、みんなで歌いながら、手をたたいたり、足踏みをしたり、小学生も楽しそうでした。その後、各班にみんながついて、折り紙を教えながら、鶴、風船、箱、手裏剣などを一緒に作りました。小学生は興味津々で、みんなは身振り手振りをふまえながら、いくつかの作品を完成させました。最後に新聞紙でカブトを作ると大喜びで、小学生は嬉しそうにかぶっていました。休み時間には、一緒にサッカーやバスケをしたり、お話をしたり、みんなも小学生も楽しそうでした。言葉は通じなくても、前向きな姿勢が距離を近づけることを学んだ3時間でした。午後からは、各班に分かれてサヨナラパーティの練習。時間がない中で、ほとんどの班が黙々と作業を進めていました。最後に全員合唱で日本語で「キセキ」を歌うことになり、初めてみんなで練習しました。「これはラブソングです。何十億といる人の中で出会った二人の歌です。私たちもここロスバノスでみなさんに出会ったことは、同じくミラクル(奇跡)です。この1ヶ月の感謝の気持ちを込めて歌います。」というセリフに、私も胸が熱くなりました。そして、涙ぐむ生徒を見ながら、「あと少しなんだ・・・」と寂しい気持ちになったひと時でした。

 
8月20日(金)
今日は、サンタ・クルーズへの終日研修。バスに乗って、約1時間半のきれいなビーチに到着しました。そこでは、MNCCのスタッフの方が待ってくださっており、全体写真を撮ったあとに、帰国上の注意を受けました。「本当にもう少しで帰国するんだ・・・」とそれぞれが実感し、本当に寂しい気持ちでいっぱいになったことだと思います。大きくてきれいなビーチですが、そこには隣接して遊園地があり、少し肌寒かったせいか、泳ぐ人は少なく(泳いでも少しの間のみ)、みんなフリーパスのチケットを購入し、遊園地のアトラクションを楽しんでいたように思います。そして、日本へのお土産を買っていないという生徒は、ここでたくさん購入していたようです。今日もグループごとに研修をしましたが、アメリカでの買い物にも慣れ、みんな楽しく1日が過ごせたようです。
8月23日(月)
最後の週末をファミリーと楽しみ、いよいよサヨナラパーティの日を迎えました。最後の週末は、ヨセミテ国立公園、ロサンゼルスなど遠出をするファミリーや、「最後の週末なので」とパーティをしたり、ボーリングへ連れて行ってくれるファミリーや、日本へのお土産を買いに連れて行ってくれるファミリーなど、それぞれがホストファミリーと楽しい時間が過ごせたようです。今日は朝から大忙し、各班でローテーションを組んで、ABC班が劇「桃太郎」の練習をしているときに、DEF班は肉じゃがを作りました。後半は、EFC班が練習をしているときに、ABC班はカレーを作りました。28名各家庭のファミリーが来てくださるので、「140人分をつくろう!」ということになり、大量のジャガイモ、人参、玉ねぎを切るのに苦労し大変だったけれど、今日は本当に黙々と仕事をこなしました。「ホストファミリーへの感謝の気持ち」と、みんなの気持ちが1つになれたようで、すごく嬉しかったです。午後からはリハーサルです。まだまだの部分もたくさんあったけれど、感謝の気持ちがたくさん入ったステキなパーティになることを祈りながら、みんなは3時にいったん帰宅しました。

 6時に再び集合し、ファミリーの方々には肉じゃがやカレーを食べていただきながら、アトラクションも楽しんでいただきました。生徒のみんなも「習字コーナー」「茶道コーナー」「折り紙コーナー」「輪投げコーナー(日本のお菓子を輪投げで取る)」それぞれの担当の場所で、ファミリーの方々と触れ合いました。みなさん「おいしたっかよ」「楽しかったよ」と言ってくださり、本当にこちらが嬉しい気持ちのなりました。7時過ぎから、出し物の開始です。カズマのはじめの言葉から始まり、アキヤのピアノ演奏、EF班の紙芝居「サルカニ合戦」主役のヒロミとソウタが名演技で頑張っていました。次にABC班の劇「桃太郎」一人一役、主役は桃太郎の誕生から幼少時代がアミ、成長してからはカズマが務めました。その他、犬役のチホシ、猿役のアキヤ、キジ役のリョウジの名演技も会場を沸かせてくれました。キビダンゴをライスボール(おにぎり)に変えたのも、おもしろかったですね。その後は、全員合唱でアメリカの歌を歌うと、会場はしんみりなり、涙ぐんでいる方もいらっしゃいました。(もちろん涙ぐむ生徒もたくさん)修了証書をもらうときには、この1ヶ月間のいろんな想いが溢れ出し、涙涙でみんな大変でした。最後に日本語で「キセキ」を歌い、感動は最高潮に達したようです。みんなからのザプライズで、キム先生とティナ先生に手作りのアルバムとお花をプレゼントすると、とても喜んでくださって嬉しかったです。そして、引率の私にまで生徒のみんなからのサプライズがあり、本当にビックリ&ハッピーでした。この1ヶ月間小さな問題がいろいろあったり、不満をもらす人もいたり、大変だったこともあるけど、このロスバノスBの担当になれて本当によかったと今は思います。みなさんの最後の感想を読むのがとても楽しみです。今は無事に日本に帰国できることを祈りながら、ロスバノスでの最後の夜を楽しんでいます。

 

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