授業の前に、少し時間をもらい、生徒たちと話をした。先週金曜日に荷物のパッキングをする時の注意をしたのだが、念のため、再度生徒に話をした。そして、一人ずつアメリカに来る前に立てた目標とそれを達成できたかどうか、またこの3週間を振り返っての感想を述べてもらった。このように、振り返って考えることは大切なことだと思う。そして、日本に帰ってから、自分の体験を全体的に考え直して、何を学んだのか、どんな新しい発見をしたのか、どんなことに挑戦したのか、どんなことを感じたのかなど、頭の中を整理して、それを文章にまとめるように話をした。
今まで忙しいスケジュールをこなしてきたので、今日は新しい単語を勉強した後、ゲームをして過ごした。二人三脚をして競争したり、お互い向き合って手を押し合って先に動いた方が負け、という日本の遊びと同じ遊びがアメリカにもあることを知った。みんな熱中して参加していて、かなり盛り上がっていた。また、さくらんぼを食べて、その種を一番遠くまで飛ばすことを競うゲームをした。簡単そうに思えたが、これが結構難しかった。男子が助走をつけて飛ばしたりしていて、みんなで大笑いした。
午後からは、アメリカの行事を体験するため、クリスマスのためのクッキーデコレーション、イースターエッグ作り、バレンタインデーのカード作り、ハロウィーンのお菓子を入れる袋のデザインなどを行った。特に、クッキー作りが楽しかったようだ。星やクリスマスツリー、ハートなどいろいろなクッキーの型があり、結構硬いクッキーの生地を伸ばして、いろんな形のクッキーを作っていた。生徒たちが、私のために、カードと名前をデコレーションしたクッキーを作ってくれて、とても嬉しかった。また、生徒たちがデコレーションをしている間に、先生が生徒たち1人1人とインタビューをしながら、生徒たちの英語力がどれだけ進歩したかを確認していた。先生は、アメリカに到着した時にも同じ内容の質問をしていたのだが、そのときと比べて、発音がうまくなっている子がいたり、単語だけでなく、文章で話せるようになっている子がいたりと、全体的に進歩していると喜んでいた。デコレーションが終わった後、実際ハロウィーンで子どもたちが言う台詞(Trick or treat, smell my feet. Give me something good to eat.)を習って、実際にドアをたたいてその台詞を言い、お菓子をもらうシュミレーションをしたり、いろんな場所に隠されたイースターエッグを探し、誰が一番多く卵を見つけるか競ったりして、ハロウィーンやイースターの行事を疑似体験できた。
さて、いよいよ今日がバレースプリングスでホストファミリーと一緒に過ごす最後の日だ。生徒たちは、それを忘れようとするかのように、グループのメンバーやアメリカ人の子どもたちとワイワイ楽しそうに過ごしていた。明日の別れが相当辛いものになりそうだ。
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