アカデミックホームステイ活動の様子
ホームステイの様子を写真、動画、文章レポートでお届けします。

2008年アカデミックホームステイ
Valley Springs, PAレポート

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引率の先生からのレポートです。

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7月31日(木)
9時間のフライトを終えサンフランシスコ空港に降り立った。「記念すべき第一歩!」などと言いながら生徒たちは飛行機を降りた。生徒たちにとって最初の関門である入国審査。「こわい人だった〜。」「すごくフレンドリーな人だった。」などと口々に感想を述べていた。 税関は、「They are all my Students!」の一言で済み時間短縮になった。到着ロビーに出てTCが来るのを待つ。場所をまちがえていたらしく30分位まつことに。生徒たちにとっては、周囲を観察する良い時間になったようだ。「みんな大きい〜!」などと目を丸くしていた。TCに会いバスに乗りバレースプリングスへ。途中IN-N-OUTと言うバーガーショップに立ち寄り初めての本場のハンバーガーを口にした。3時間ほどの移動ののちバレースプリングスに着いた。あたたかい歓迎を受けそれぞれのステイ先に向かった。
 
8月01日(金)
初めての授業はアメリカのお金について。みな似たようなデザインで大きさもまちまちであることに加え、10cent = Dime 、25cent = quarter など呼び方も変わるのでとまどっていたようだ。途中グループに分かれてネームタグの飾りつけもした。ホストシスターのジュリアも手伝ってくれて、大いに会話の練習になった。今日が誕生日の生徒のために手作りのケーキが用意されていてびっくり。皆で本場のHomemade Cakeを食べた。午後は昼食も兼ねて近くのショッピングセンターへ。一通りの説明を受けたあとそれぞれ好きな場所へ。自分で品定めをして、習ったばかりのお金の種類を使い分けて買い物をして良い経験になったようだ。みんなで“バーガーキング”の王冠をかぶって学校にもどった。アメリカに来て初めての週末。ぜひHost Family に文化交流をすすめてほしい。
 
8月04日(月)
午前中はコミュニケーションのとり方や発言に関する授業を行った。TCのTerryとArleneにも慣れてきたようで、研修生も楽しみながら受けている。午後は車で1時間ほどのところにあるBig Treesというところに遠足だった。乗り合わせの車の中で他県の研修生とも仲良くなり、他のHost Familyとも仲良くなれたようである。Big Treesはその名の通りとてつもなく大きな木々がたくさんある場所である。屋久杉のような大木がたくさんあるのだ。樹齢3000年を超えるパイン(松)の切り株の上に28人全員で乗ってもまだスペースがあまっている。数多くの山火事に耐えた偉大な木々を見て、研修生のため息がもれていた。Valley Springsに帰ってWelcome Partyに出席。湖のほとりの景色の良いところでPotluck Partyであった。※料理があったが、あっという間になくなった。「お米がありがたい!」生徒がうれしそうに言っていた。Familyも生徒も大いに楽しめたPartyであった。Host Familyに心から感謝。
 
8月05日(火)
今日は大都会サンフランシスコでの研修。ドラマ「フルハウス」で有名な町だ。まずはゴールデンゲートブリッジへ。あいにくのくもりであったため思った以上に寒かった。Host Familyに「明日のサンフランシスコは寒いからジャケットを持って行け」と忠告を受けていたにも関わらず、それに従わず薄着で来た生徒は後悔していたようであった。その後、テレビでよく見るケーブルカーへ。予想以上の人の多さに1時間待つことに・・・。しかし生徒は周囲を観光しながら時間をつぶせたようだ。ケーブルカーに乗り車掌さんの街の人とのやりとりを聞きながら、Fisherman's Wharfへ。1週間ぶりの海辺が新鮮だった。その後Pier39でShoppingとDinnerを楽しんだ。生徒たちは本当に楽しかったらしく、帰りのバスでも大騒ぎだった。良い思い出になってくれたようだ。
 
8月06日(水)
午前は学校で授業。だんだん内容が難しくなっているが生徒たちはうれしそうに授業を受けている。TCの質問にも英語で受け答えできる生徒が増えてきており驚いている。生徒たちの成長の早いこと! 午後は学校から歩いて5分のプールへ。BBQとSwimmingへ。ひとしきり泳いだあとは、焼き立てで作ったHotdog、Hamburger、Cornなどを楽しんだ。食べて泳いで、地元の人と交流して、充実した1日だったようだ。
 
8月07日(木)
午前は学校で授業。寸劇などを行って、楽しく行われた。難しい表現もすんなり学習できているようだ。午後は学校内の駐車場でガレージセールを行った。日本から持ってきた不要品を売るのだ。客が来てくれるか心配だったが、路肩で行った必死のアピール作戦でお客さんが来てくれた。完売とはいかなかったが、初めての肩とも上手にコミュニケーションがとれ良い経験となったようだ。
 
8月08日(金)
今日は州都サクラメントへの一日研修。白亜の州議事堂を見上げて皆ため息をついていた。入り口で結婚式の写真撮影をしていた。きれいな花嫁を見て研修生が歓声を上げていたら研修生もまじえて大撮影会となってしまった。ボディチェックを受け議事堂に入ると中も外観に負けない豪華さで、カリフォルニア州政府の歴史を感じさせる各部屋に研修生は目を丸くしていた。残念ながら「ガーバネーター」アーノルド・シュワルツェネッガー知事には会えなかった。午後はオールドタウンでランチ及びショッピング古き佳きアメリカの風を感じた1日だった。
 
8月11日(月)
午前中の授業は日常的にしようする表現についての文法説明だった。むずかしい内容ではあるが、先生の楽しい授業のおかげで苦労なく学習が進んだ。午後は車で一時間のチャウセインディアンパークへ。インディアンの居住地跡や博物館がある。インディアンの日常品を見て、説明を聞きながら生徒たちはため息をついていた。その後、再現されたテントやドングリの調理場(?)となっていた大きな一枚岩を見学。インディアンの平和で穏やかなスローライフを実感した1日となった。
 
8月12日(火)
午前の授業の後、近くの小学校へ交流会に向かった。少人数のグループに分かれて、クラスを訪問し、折り紙、数の数え方、日本語などを教えた。アメリカらしく自由で活発な子ども達に負けないように生徒たちは元気よく「教師」をやっていた。自分達で初めて折った折り紙を嬉しそうに手に持ちながら、帰っていく子ども達を見て、充実感あふれる1日となった。後日、スーパーなどで子ども達から話しかけられた生徒もいて、、日米の生徒、子供双方とも思い出となる1日であった。
 
8月13日(水)
今日は、終日マリンワールドというアミューズメントパークでの研修となった。マリンワールドといっても動物園、イルカ、ペンギン、シャチ、アザラシなどの水中動物、そして、ジェットコースター(英語ではローラーコースター)など1日では回りきれない大きさの遊園地である。生徒たちはローラーコースターに大喜び。1人で8回乗った者もおり、”ライズ”好きのホストファミリーも”Gee !!”と舌を巻いていた。最後に一日研修を大いに満喫した。
 
8月14日(木)
今日は午前の授業の授業のあと、午後はFarewell Partyの準備であった。日本で色々と準備してきたものを持ち寄り、パーティーの準備をした。このホームステイに参加するまではほとんどの者が見ず知らずの他人同士だったのに、今では28人が一つとなってホストファミリーを楽しませるために団結している。次々と出てくるアイデアに驚かされた。きっと良いパーティーになると確信した。
 
8月15日(金)
午前は授業とパーティーの準備。最後の授業。長く感じたホームステイも終わってしまうとのさみしい気持ちでいっぱいだ。パーティーの準備はみな日本の物を英語で説明するのに四苦八苦している。しかし、何とか自分の力で訳そうとしている姿に大きな成長を感じた。午後はゴールドラッシュで栄えた町、コロンビアへ。150年前の夢と狂騒の地、カリフォルニアにタイムスリップした気分であった。さあ、明日はいよいよFarewell Partyである。
 
8月16日(土)
一時過ぎから浴衣、甚平に着替えた生徒たちが会場に集まり始め、調理の仕上げ、飾りつけなどの準備にかかった。60人ものゲストを向かえ、パーティーは始まった。生徒たちが心を込めて準備した料理、書道、折り紙、日本のおもちゃなどどれも好評で、「来年も来い!」「日本に帰るな!」などゲストからありがたい言葉が頂けた。そしてみんなで「おはら節」をおどった。各自のホストファミリーに振り付けを教え、参加者全員で輪になって踊った。締めくくりは、研修生への修了証書授与式。各自のホストファミリーとともに笑顔で受け取った。きっとこの会場に集まった全ての人の心に残るパーティーになったと思う。皆が笑顔で過ごせた2時間であった。
 
8月18日(月)
朝7時半頃から学習センターに各家庭が集まり始めた。TCやホストファミリーが手作りのクッキーやデザートを振る舞ってくれた。最後の「アメリカンホームメードクッキー」を口にするうちに寂しさがこみ上げて来て、涙を流し始める生徒も。8時15分のバス出発の前に、各自ファミリー達とお別れの挨拶をした。来たときはYesとNoしか言えなかった生徒達が、一対一で会話をしている。たった3週間でここまで成長するか、と感嘆のため息が出た。そしていよいよバスに乗り込み出発。ファミリー達に手を振りながら、生徒達は泣き始めた。号泣である。涙が止まらない。ファミリー達も、泣いている生徒を見て泣いている。短い間ではあったが、生徒達がファミリーとこれほどの絆を築いてくれたのだ。泣きやまない生徒たちに「人間が生き物である以上、出会いが有れば必ず別れがある。だから、人との出会いは大切にしないといけない。別れは次の出会いの始まりだ。将来、自分の力でここに来て、さらに成長した自分をファミリーに見せてあげなさい。」と最後の言葉をかけバレースプリングスを後にした。生徒達の成長力を見て、大いに勉強させられた18日間であった。バレースプリングス研修生の皆さん、「本当にありがとう!」

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