MNCCスタッフによる活動写真・動画と、引率者による文章レポートを掲載します。上記バナーをクリックしてご覧ください。

レポート更新情報
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8月2日
 
7月28日
 早朝6時頃から、次々にホストファミリーに送られて、スーツケースとバックパックを持った研修生が集合して来ました。3週間前に到着した場所と同じところに、同じ荷物を持って立っていますが、その姿は3週間前と大きく違っています。大きく成長した姿でした。ホストファミリーにお礼を言ったり、手紙を渡したり、ハグしたり、写真を撮ったり、別れが寂しくて泣いたり…。サンフランシスコ空港へ向かうバスを待つしばしの間、あちらこちらで、お互いに別れを惜しむ様子が見られました。サンタローザの地で、ホストファミリーから学んだこと、親切にされたことなどを、日本に帰国して、今後どのように周りに伝えるのか、返していくのかを、私たちは考えなければなりません。まずは、自分の家族に、でしょう。


 いよいよ、サンフランシスコ空港行きのバスが到着しました。明日はここにいないことが信じられない気持ちです。バスからホストファミリーに手を振ってお別れをしました。途中でバスに乗って来る人もいて、エレーナは全員がバスに乗るまで、ついてきてくれました。そして、一人ずつお別れを言ってくれました。この3週間、エレーナは本当によくしてくれました。感謝の一言では言い表せません。英語やアメリカの文化を教えるだけでなく、研修生の表情や態度の変化をよく見ていて、いつも相談にのってくれました。また、ホストファミリーと研修生のつながりを支えてくれていたのもエレーナです。温かく包容力のある人でした。


 サンフランシスコ空港に到着し、出国の手続きをします。MNCCの方たちが的確な指示をしてくださり、安心して手続きを終えることができました。飛行機が飛び立つと、本当にアメリカを離れることを実感して、寂しくなります。「もっとアメリカにいたかった」「また戻ってきたい」「住んでみたい」と話す人もいました。今回のホームステイでは伝えられなかったことが、次回では伝えられるようになっているように、向学心を持ち、英語だけでなく様々な分野の勉強に励んでほしいです。


 成田空港に到着すると、疲れがどっと出てきました。グループはここで、それぞれの帰路につきます。3週間をともに過ごした仲間との別れも、また寂しいです。いつかの再会を約束したり、連絡先を交換したりしていました。


 このホームステイを通して、アメリカの先生、ホストファミリー、グループの仲間と出会えたことは、私たちの宝物です。これからもずっと繋がっていけることを願っています。

授業&老人ホーム訪問

 午前中は、外で伝言ゲームなどをしました。2つのグループに分かれて、ホストブラザーやシスターが問題を出します。英語の早口言葉が伝えられたときは、みんなそろって首をかしげながら伝えていまいた。最後に伝えられた人が答えを言うと、全く違った文になっていたり、短くなっていたりして、みんなでお腹を抱えて笑い合いました。実際には何と言っていたのかホストシスターやブラザーに書いてもらって確認しながら、発音している人もいました。また、日本のラジオ体操を披露したり、アメリカの子どもたちの遊びを教えてもらって一緒にやったりもしました。楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。


 昼食を食べて、シティーバスで老人ホームまで移動しました。私たちが到着すると、何人かの方たちが話しかけてくれて、話をしたり、折り紙を一緒にしてくれたりしました。ある方は、孫の結婚式で撮った千羽鶴の写真を見せて、そのときの話をしてくれました。鶴の尾の部分を引っ張ると羽が羽ばたくようになるものを見て、感動したと話していると、研修生の一人がその鶴を折って見せに来ました。「一緒に作りましょう」と言って作り、最後に写真を撮りました。みんな、これまでに学んだ英語で一生懸命伝えようとしていました。また、その言葉に真剣に耳を傾けてくれて、本当にうれしく思いまいた。温かい雰囲気の中で2時間が過ぎていきました。互いに、会話をしたこと、折り紙を折ったことなど感謝し、Thank you.と言い合いました。また、私たちの旅の無事を祈ってくれました。


 いよいよ、今日の活動も終わり、明日の帰国についての連絡や話題になると、急に別れを実感して、寂しくなりました。今日から学校が始まったホストブラザーやシスターも、明日の早朝には見送りに来てくれるそうです。研修生の一人が「一期一会」という四字熟語を筆で書いてホストファミリーにプレゼントすると言っていました。私たちの、このホームステイでの出会いは、正に一期一会です。日本とアメリカだけでも多くの人が生活している中で、出会った軌跡をこれからも大切にしたいです。


 私たちを支えてくれた全ての人たちに感謝をしています。

授業&スヌーピーギフトショップとショッピングモールへ買い物

 午前中は授業です。授業が始まる前に、アメリカの子どもたちと、単語や語句を当てるゲームをしました。最初に、アンダーラインを引いて文字数を知らせます。その次に、アルファベットを一文字ずつ言い、その文字があればアンダーラインに書き込みます。途中で答えを当てることができたら勝ちです。しかし、アルファベットの文字を言う回数は限られているので、最後まで答えがわからなければ負けです。あるホストブラザーは3つの単語からなる言葉を出題しました。難問です。でも、答えは意外とすぐに当てることができました。その答えは、「HAPPY BIRTHDAY (研修生の名前)」でした。答えを言い当てたとき、教室のみんなが手を叩いて喜び、自然と「Happy birthday to you.」と歌い始めました。今日が誕生日だった研修生にとって、一生の思い出になるような最高の誕生日プレゼントになったことでしょう。


 授業が始まり、エレーナからは「アメリカの文化として学んだことを5つ書きなさい」という質問がされました。アメリカでの生活を通して、たくさんの日本との相違に気づきました。机上ではなく、実際に体験して学んだことは、きっと忘れないことでしょう。次に、「日本に戻って家族や友人に伝えたいアメリカのことは何か?」「アメリカでの一番の思い出は何か?」などの質問がありました。ホストファミリーやその人たちと過ごしたこと、エレーナやアリアナ、英語の授業のことなどが心に残っているそうです。それぞれに忘れられない思い出を持って帰ることでしょう。また、「アメリカにもう一度来たいか?」と聞かれると、みんな「来たい‼」と即答でした。貴重な体験と多大な協力をしていただいた、アメリカの先生やスタッフ、ホストファミリーに感謝をしたいです。最後に、エレーナから「最近のみんなは、来たときよりも進んで英語で話すようになった」とほめられました。


 昼食時間は、明日から学校が始まるホストブラザーやシスターと別れを惜しんで、一緒に写真を撮っていました。別れることが寂しくて涙を浮かべる人もいました。


 午後は、スヌーピーのギフトショップに行きました。このお店に来ることを楽しみにしている人が多く、自分の物、家族や友だちのお土産を買っていました。その後は、近くのショッピングモールに行きました。研修期間中に買い物ができるのは、これが最後です。お世話になったホストファミリーにプレゼントを買って渡そうと、買い物のあとに、こっそり手紙を書いている人もいました。きっと喜んでもらえることでしょう。


 明日は、いよいよ最後の研修日です。

ジェリーベリー工場&ソノマ 終日研修

 今日はジェリーベリー工場に見学に行きました。この工場では、あの有名なジェリービーンズが作られています。ジョリービーンズはソラマメ型をした砂糖菓子です。アメリカでは、とてもポピュラーなお菓子の一つです。


 バスに乗って1時間くらい行くと、広大な土地に工場が見えてきました。玄関には、カラフルなジェリービーンズがデザインされた車があり、工場というイメージはありません。中に入ると、キャラクターのジェリーベリーがいたり、大きなジュリービーンズが天井からぶら下がっていたり、ジュリービーンズがドットになって作られている絵が飾られていたりして、まるでアミューズメント施設のようでした。入り口で配られた紙の帽子をかぶって、実際にジュリービーンズなどが作られている製造工場内の施設見学をしました。製造工程の様子は、2階のガラス張りの通路を通りながら見ることができました。食品を扱っているだけに、清潔感がありました。そして、ジェリービーンズに色や香りをつける工程は、まるで科学実験をしているようでした。それぞれの製造工程の箇所にテレビモニターが設置されてあり、その説明を見たり聞いたりすることができました。退屈しないように、順路の途中には、大きなテレビモニターに映る自分たちに向かって、飛んで来るジェリービーンズを外にはね返していくゲームコーナーや、スイッチを押すと、ジェリービーンズの香りをかぐことができる装置で楽しむことができました。


 製造工場内の見学を終えて、カフェで早めの昼食をとりました。そのあと30分間の買い物時間がありました。様々な色や香りのジュリービーンズをお土産に買っていました。中には変な味のジェリービーンズを買っている人もいました。友だちや家族と食べて楽しみたいと言っていました。


 バスでサンタローザに帰る途中にソノマという町があります。そこで途中下車して、史跡や歴史資料館を見学しました。その後、2時間程度の自由時間がありました。近くに小さなお店がぎっしり並んでいて、お土産を買ったり、アイスクリームなどを買って食べたりしていました。4時過ぎに公園集合でしたが、全員が集合時間前に集まっていました。ホストブラザーやシスターと公園でブランコをしたり、話をしたりして仲良く過ごしていました。ホームステイも残り2日間となった今、こんなふうに過ごす時間が、お互いに名残惜しい様子でした。 

 今日は「さよならパーティー」の日です。ホームステイは来週の水曜日まで続きますが、あと残りわずかな日数となりました。ホストファミリーとも親しくなり、生活や文化の違いも楽しめるようになったころ、ホームステイは終わります。まだ、アメリカに滞在したい気持ちと、日本に戻りたい気持ちと、今は複雑な心境にあると言う人もいます。


 アメリカは、来週から学校が始まります。日中の研修で私たちのサポートしてくれたり、一緒にいろいろな所へ行ってくれたりしたホストシスターやブラザーの中には、来週から学校で会えない人たちがいます。今日の「さよならパーティー」で、お世話になったホストファミリーやエレーナ、アリアナに、これまでの感謝の気持ちを伝えたいです。


 先週の金曜日に、私は宿題を出していました。お世話になったホストファミリーとエレーナ、アリアナに手紙を書いておくことと、Thank you.やWelcome.と書いたポスターなどの飾りつけにできるものを準備しておくことでした。週末はホストファミリーとの予定つまっていて、平日は授業や課外活動で疲れて早めに寝て、なかなか宿題は進まなかったようです。特に、手紙は苦労したようでした。ホストファミリーとの思い出や感謝の気持ちは溢れるほどあるけれど、英語でどう表現したら気持ちが伝わるのか悪戦苦闘でした。私に日本語の文を見せて、英語にしてほしいと頼む人がいました。正しく書きたいと思うのは当たり前のことです。しかし、短い文章でしか伝えらえなくても、間違いだらけの英文でも、臆せず書いたり、言ったりすることのほうが大事です。言語は、使う機会が多ければ多いほど上達していくものです。そう伝えてチャレンジさせました。休憩時間にアリアナやホストシスターやブラザーに自分が書いた英文を見せて、手直ししてもらっている人もいました。よい勉強になっています。


 午前中は、ホストファミリーへの手紙を完成させたり、エレーナとアリアナへの色紙にメッセージを書いたり、パーティー飾りつけを作ったりしました。折り紙を切って輪にしてつなげる飾りは、アメリカの子どもたちも楽しんで作るのを手伝ってくれました。日本から持ってきた物やお菓子なども、パーティーのおもてなしや景品として集めました。


 午後からは、出し物の準備や練習をしました。私たちは日本の歌「上を向いて歩こう」「花は咲く」と、日本の踊り「ソーラン節」と、日本クイズをします。歌は2、3回かしか練習しませんでしたが、協力して上手に歌うことができました。ソーランは中学校で踊ったことがある人がいて、お互いの振り付けを打ち合わせていました。日本に関するクイズは○×や、簡単な答えの質問を20題作りました。


 いよいよ「さよならパーティー」です。6時過ぎから、集合した人たちで会場の飾りつけをしていきました。あっという間に開始の時間になりました。はじめに、サンタローザのエリアを統括しているスーズがホストファミリーに挨拶をしました。そして、MCの研修生がパーティーの始まりを知らせました。
第1部は、日本文化のデモンストレーションです。まず、「日本の遊び」を披露しました。あやとり、けん玉、紙風船、竹とんぼ。やって見せると、みんな興味津々。「やってみたい人はいませんか?」と尋ねると、ホストシスターやブラザーがステージに集まってきてくれました。次は「折り紙」です。折り紙でいろいろな物を作って、何かを当ててもらいました。そして次は、日本の夏に欠かせない「うちわ」作りです。筆で漢字を書いてうちわを作って見せました。「簡単に作れるので一緒に作りましょう!」と言うと、また人が集まって大盛況でした。最後は習字です。漢字で「夢」という字を書いて見せました。これも書いてみたい人が列を作って、ステージはやってみたい人でいっぱいになりました。


 第2部は、プレゼンテーションです。「上を向いて歩こう」「花は咲く」「ソーラン節」日本クイズです。歌や踊りは、緊張している様子でしたが、たくさんの拍手をもらってうれしくなりました。日本クイズは、答えを当てた人に、日本から持ってきた物を景品として渡しました。大いに楽しみ、喜んでもらえました。


 第3部は、修了証書授与です。アメリカの先生、エレーナとアリアナが一人ひとり名前を呼び、研修の修了証書を渡していきました。研修生たちの胸には、達成感や充実感とともに、お世話になった人たちと別れる悲しみなど、様々な感情が沸き上がり、涙をこぼす人もいました。
パーティーの終わりが告げられても、それぞれのホストファミリーに一生懸命書いた手紙を渡したり、一緒に写真を撮ったりして、盛り上がりはしばし続きました。


 準備の時間が十分でなかったり、急な変更があったり、上手く英語を言えなかったりと、決して完璧なパーティーとは言えませんが、私たちの感謝の気持ちは、会場に来ている人たち全てに伝わっていると信じています。

 今日はホストファミリーとバーベキューパーティーの日です。
午前中は、フィンレイパークでバドミントンやバスケットボールをして遊び、午後からホストファミリーにプレゼントを作りました。プレゼントは写真立てです。まず、木の板に絵の具や折り紙を使って、自由にデザインをしていきます。日本をイメージしたデザインやポップなデザインなど、それぞれが工夫して作りました。1時間から2時間かけて丁寧に作り上げていき、最後にホストファミリーと撮った写真を貼りつけて完成です。
オリジナルの写真立てが完成したころ、一組、二組…とホストファミリーが集まり始めました。エレーナがトマトやレタス、スイカを切ったり、チーズを広げたりして、バーベキューの準備をしてくれていました。今日はハンバーガーとホットドッグです。


 4時からスタートです。ハンバーグやソーセージを焼く、いい匂いがそこら中にただよってくると、今すぐにでも食べたくてたまらない様子でした。研修生もホストファミリーも列を作り、自分のお皿とって、パン、トマト、レタス、チーズ、そして熱々のハンバーグやソーセージをのせ、ケチャップ、マスタード、ピクルスで味付けし、ハンバーガーやホットドッグを作りました。スイカやポテトチップスの付け合わせもありました。「アメリカに来て、こんなにホットドッグがおいしいのかと思った」と言っている人がいました。その通り、ハンバーガーもホットドッグも軽く2〜3個食べられるほどおいしかったです。
並んでいる途中や、食べながら、プレゼントの写真立てを見て、ホストファミリーは、とても喜んでくれました。約2時間のバーベキューパーティーはあっという間に過ぎていきました。楽しいひとときでした。


 明日は、少し早いですが「さよならパーティー」があります。午前中から準備して、7時から1時間半の予定です。ホストファミリーに感謝の気持ちを精一杯伝えたいです。

 今日は一日ボランティア活動です。洗車後の車を拭く作業と、日本から持ってきた物のガレージセールです。
今朝は、活動場所の洗車場に集合しました。集合すると何人かが私のところに来て、「先生、私はホストファミリーに本当に恵まれていて、すごく感謝しています」と涙目に話をしました。言葉が通じなくても、心が通じ合っていることがうれしいと思いました。


 さあ、ボランティア活動開始です。昨日の午前中に自分たちで作った「洗車=カーウォッシュ」の看板を使いました。道路で看板を持ちながら、“Car Wash!!”と言って洗車する車を呼びます。そして、洗車の後の車の水をふき取る作業をしました。待っている間に、日本から持ってきたいろいろな物を売る、ガレージセールもしました。運転手の方に「日本から持ってきたものはいかがですか?」と英語で尋ねには何と言ったらよいのか、アリアナやホストファミリーの子どもに聞いて、話しかけていました。初対面の人に声をかけるのは勇気がいります。でも、チャレンジしていました。ボランティア活動を通して、いろいろな人と交流ができることは研修生の成長につながっています。


 アメリカのスーパーに行くと、必ずレジの人が、笑顔で“How are you?”と声をかけてきます。買い物に来たお客さんも、とても親しげに会話をします。日本ではあまり見ない光景なので驚きます。アメリカでは、これはサービスの一つだそうです。例えば、レジの人があいさつをしないと、「サービスが悪い」となるのだそうです。そういえば、一緒にボランティア活動をしてくれたホストファミリーの子どもたちは、洗車に来てくれた方に笑顔で話しかけたり、“Thank you!”と笑顔で言ったりします。それが自然にできることは素晴らしいし、まねたい文化の一つです。


 続々と、ホストファミリーの方たちも、洗車に来てくれました。前半と後半で、2つのホストファミリーを経験している人は、少し前に別れた前半のホストマザーが洗車に来てくれたとき、とても喜んでいました。「お久しぶりです」と伝えたくて、英語で何と言うのか私に聞いてきました。ステイ中によくしていただいたことを、感謝している気持ちが伝わってきました。また、路上で看板を持っている人の中には、このボランティアで集まった寄付金がホストファミリーのもとへ行くのだと聞いて、「暑いけど、ホストファミリーに日頃よくしてもらっているから、頑張りたい!」と言う人もいました。
昼食は、ピザをいただきました。「おいしい!」と言って何枚も食べていました。


ボランティア活動は10時から4時頃まで続きました。よく働き、良い体験ができた一日でした。

 午前中は授業でした。始めにエレーナが「昨日は何を食べたか」「週末はどこに行って、何をしたか」などを質問しました。いつも全員に丁寧に質問してくれます。サンタローザは、近くに海、川、湖、山など多くの自然の中で遊べるスポットがあります。カヌーやカヤック、キャンプ、ハイキングなど、それぞれに楽しんでいる話が聞けました。また、スケートやボウリングができる遊技場に行ったり、ショッピングモールに連れて行ってもらったりしている人もいました。


 その後は、明日の洗車ボランティアとガレージセールの看板づくりをしました。折り紙を千切ってちりばめて文字にしたり、折って貼りつけたりして、日本らしさを出していました。また、ペンを使って立体的な文字をデザインにしたり、ストライプや水玉模様でポップにしたり、絵を描いたりして工夫しているものもありました。それぞれにユニークな看板ができました。明日の活動が楽しみになってきました。


 午後は、近くにある消防署の見学です。サンタローザには10か所の消防署がありますが、その中の1つを訪れました。アメリカでは、消防も警察も全て911番で、その事象に応じて火災や救急医療処置の場合に出動するのだそうです。勤務の形態は日本と似ていました。2日間(48時間)続けて勤務し、緊急事態に備えて、食事も睡眠も署内でとるそうです。次に、消防服を着て見せてくれました。それぞれの物がどのくらいの重さがあるのか、何のために使うのかを教えてくれました。全ての装具を身に着けると、約100キロの重さになり、それを着て消火作業や人命救助をするのだと聞いて驚きました。次に消防車を見ながら、様々な器具についての説明を聞きました。実際に消防車に乗って、運転席を見せてもらうこともできました。日本でもなかなかできない経験です。その後、消防車や消防士の方々と写真を撮り、少しの時間ですが、質問したり、話したりすることができました。「あなたの夢は何ですか」とインタビューしたり、一緒に写真を撮ってサインをしてもらったり、自己紹介をしたり、日本で決めた目標を達成しようと積極的に交流する姿が見られ、素晴らしいと感じました。


 消防士の方にお礼を言って、再びフィンレイパークに戻りました。ホストファミリーの迎えを待っている間、広場で2チームに分かれて野球をしました。今日はサンタローザAグループと活動が同じだったので、一緒に野球をしました。Aグループの研修生とはホストファミリーが同じ人もいるので、とても仲が良いです。アメリカに来てからの初対面ですが、仲良く協力し合っている姿に感心します。

サクラメント終日研修

 今日はサクラメントで終日研修です。サクラメントはカリフォルニア州の州都です。サンタローザからはバスでおよそ2時間の場所にあります。途中、牛のいる牧場や、ワインのためのブドウ畑など、美しい景色を窓越しに見ながら行きました。10時半のスナックタイムにはガチョウやアヒルと出会いました。一緒に写真を撮っていると、あるホストマザーが、日曜日に日本食を作ってもらったこと、その具材がとてもおいしかったのだけど、何だったのかと私に聞きました。それは日本語だとシーチキンなのですが、もちろんチキンではありません。私が説明をすると「ああ!」と納得して、「すごく料理がおいしかった!お母さんから教えてもらった日本語のレシピを見ながら作っていたのよ。」と話してくれて、家族で食べている写真や、玉ねぎを切るのに水泳のゴーグルをつけている写真を見せてくれました。そして、休日に遊んだときの写真も見せてくれました。言葉の壁があり、意思疎通がしにくいということは、時に、お互いにとってストレスなものです。しかし、休日もこのように様々な体験をさせてくれているホストファミリーに本当に感謝しています。


サクラメントに到着すると、まず州議事堂を訪れました。まるでホワイトハウスか、日本の国会議事堂のように重厚な建物で驚きました。中に入るときは、セキュリティーゲートを通らなければなりません。中には、カリフォルニア州から出た歴代の州知事の絵が飾られていたり、カリフォルニア州の州旗にあるハイイログマ(グリズリー)が階段の手すりに彫られていたり、美しいステンドグラスがあったりしました。もちろん、上院、下院の事務所もあり、州議会が行われる場所も実際に見ることができました。貴重な経験ができました。


少しバスで移動して、カリフォルニア州立鉄道博物館の近くで昼食をとりました。バーガーやポテトを買って食べている人もいました。様々な場所に行くことでアメリカの文化を体験するのはもちろん、昼食で食文化を体験するのもまた興味深いものです。近頃は、文化の違いに戸惑うのではなく、その違いを発見して楽しんでいるようです。頼もしくなりました。


昼食の後は、買い物をしました。いろいろな形や味のキャンディがあるお店に入り、試食したり、友だちにお土産として買ったりしていました。


来た道を2時間かけてサンタローザに帰りました。サクラメントはサンタローザよりも内陸地にある都市なので、さらに日差しが強く、暑く感じました。休日、ホストファミリーといろいろな場所に行って遊び、その疲れもあったのか、帰りのバスの中では、「早くホームステイ先の家に帰って休みたい」と言っている人が多かったです。

ソノマカウンティフェア

 今朝は、薄手のコートやダウンジャケットを羽織っている人もいるほど寒い朝でした。今日は、ソノマ郡のフェアが催されているところを訪れます。近くの広場に集まり、開園時間の11時までAグループの人たちと一緒に日本の遊びの「だるまさんがころんだ」や日本の「ハンカチ落とし」に似たアメリカの遊びをして過ごしました。少し体が温まったところで開園時間になりました。


11時の開園で入場し、まず、昼食をとりました。いろいろな地域のいろいろな食べ物の屋台が並んでいて、選ぶのに困りました。ここでも、カリフォルニアは、様々な国の人や文化が混在している場所なのだと実感することができました。それは、イコール、私たち外国人にとっても過ごしやすい場所なのだということさしているではないでしょうか。
さて、屋台で食べ物を買うのも一苦労なのですが、何でもトライの気持ちで、勇気をもってできるようになりました。大変な成長だと思いませんか?
日本ではこんなサイズはないよね?!というようなバーガーやBBQを満足そうに食べたあと、いろいろな催し場にグループに分かれて行きました。ここでもホストファミリーの子どもたちがリーダーシップを発揮してくれます。なんて頼りになるのでしょう。


動物と触れ合える場所に行くと、アルパカ、ワラビー、ヤギ、シカ、ミニブタ、ロバなどに餌を与えたり、触ったりできました。次に無料でアイスクリームが配られているところに並びました。バニラアイスのミルクは、ここソノマ郡のミルクだそうです。とてもおいしかったです。ちなみに、入り口には、引っ越しなどで飼えなくなった動物(犬や猫)がいるゾーンがありました。ボランティアで、いろいろな生き物たちの命をつないでくれている人たちに感謝をしたいです。
その後に、きれいな花々で作っている庭園を見学しました。有名なヒッチコックの「鳥」という映画が撮られたのは、このソノマ郡だそうです。驚きました。


最後は、蝶が展示されている場所に行きました。テレビのニュースでも報道されていましたが、その展示場の中はたくさんの蝶が自由に飛んでいて、人の体などに自然にとまりします。マナという種類の蝶で、冬には温かい南へ何キロも飛んでいく渡り鳥のような蝶だそうです。同じ部屋の中に、マナに似た少し小さな蝶もいました。蝶を食べる鳥にとってマナは毒を持っているのだそうです。ですから、それはマナに疑似させて自分の身を守っている賢い蝶でした。


興味深い体験をたくさんしながら、集合時間になりました。サンタローザの気候らしく、今朝の気温を忘れるくらい午後は暑く、日差しは強くなりました。

授業&アジア系スーパーマーケットで買い物

 霧雨の降る寒い朝でした。サンタローザでは、こんな天気は珍しいそうです。
午前中はスタディーセンターで授業でした。一つ目の活動は、10の質問を答えから作り、そのあと、その質問をもとに会話し、答えに該当する人を見つけ出すというものでした。質問の文を作るときは、ホストファミリーの子どもたちが手伝ってくれました。会話の場面では、エレーナやアリアナ、ホストファミリーの子どもたちも交じって活動をしました。最近は進んでエレーナやアリアナ、ホストファミリーの子どもたちに話しかける姿が見られるようになり、成長を感じます。また、どんな質問でも温かく受け入れてくれる雰囲気があるので、安心してなんでも聞けているようです。


 二つ目の活動は、A・Bの2チームに分かれ、あるカテゴリーの仲間を、できるだけたくさん書いくというゲームをしました。このゲームは日本人とアメリカ人の子どもたちが協力して取り組みました。最初のお題はフルーツです。カリフォルニア州はたくさんのおいしいフルーツがあります。ランチにホストファミリーが持たせてくれるところも多いです。勝ったチームは31種類のフルーツの名前を書くことができました。次のお題は建物です。これは日本人の生徒だけでしました。様々な建物の名前が出てきました。午後に行くスーパーはここではgrocery storeと言うのだと教えてもらいました。


 三つ目の活動は、道案内の説明を読んで、どの場所にたどり着くのかを当てるものです。stoplight(交通信号)やintersection(交差点)などの単語が出てきたり、turn right/left(右/左に曲がる)はtake a right/leftとも言うということを知ったり、新しい表現を学ぶことができました。


 午後は、アジア系のものが置いてあるスーパーにシティーバスに乗って行きました。そこには日本、中国、韓国、東南アジアなどの食材や物が置いてありました。日本で身近な食材やお菓子などを見つけて興奮している人もいました。ホストファミリーに日本食を作ってあげようと、近くのスーパーでは手に入らない調味料や食材を手にして見ていました。それぞれが、何の料理を作ろうか、何を買おうか迷いながら買い物をしていました。買い物中や、帰りのバスを待っている間に、「○○は、どうやって作ればよいのですか?」と尋ねる人がいました。簡単に作れる方法や、お米の炊き方を教えてあげました。日本で親にレシピを聞いてメモをしてきている準備のよい人もいました。感心です。自分の家ではないので上手に作れるかわかりませんが、日本の食文化の紹介と感謝の気持ちを伝えることに意味があると思います。ぜひ、トライして頑張ってほしいです。


 余談ですが、行きのバスの中でこんな出来事がありました。隣に座った私に「私は今、お母さんにすごく感謝してる。日本に帰ったら、洗濯したり、ご飯を作ったり、たくさんお手伝いをしようと思う。」と笑顔で話してくれました。ホームステイの目的の一つである「自立」に向けて前進していると感じた瞬間でした。

カルチャーデイ

 朝から晴れて、とてもよい天気でした。今日はカルチャーデイです。アメリカと日本の文化交流会です。ホストファミリーの子どもたち、つまりアメリカの生徒と、私たち日本の生徒が遊びやスポーツを通して交流しました。
いつものように、スタディーセンターの前で全員が集合するのを待っていると、誰からか「アルプスいちまんじゃく」「みかんのはな」「もちつきぺったんこ」といった日本の手遊び歌をし始めました。すると、アメリカの手遊び歌も始まって、早速、文化交流が始まりました。


 スタディーセンターにある公園に移動し、はじめに「ライドオーバー」という遊びをしました。先週の金曜日に公園でやったことがある遊びなので、日本の子どもたちもルールをわかって、以前よりも楽しむことができました。次にバスケットボールをしたり、サッカーをしたりしました。アメリカの子どもも、日本の子どもも、年齢も様々ですが、みんなが入り混じって仲良くプレーしている様子はほほえましく感じました。次は「フリーズタグ」というアメリカの遊びを教えてもらってやりました。日本の「氷鬼」という遊びに似ています。公園の広場を走り回って遊んでいました。


 スナックタイムで少し休憩している間に、朝やった手遊び歌とは違うものを、アメリカの子どもが教えてくれました。できるまで何度も一緒にトライしていました。アメリカの子どもたちは、言葉が通じなくても、一生懸命に話しかけてくれます。また、私たち日本人の英語を一生懸命に聞いて理解してくれようとします。正しい英語が使えなくても、相手をきちんと尊重する態度に感心をします。休憩のあとはそれぞれにバスケットボールをしたり、日陰でアリアナとゲームをしたりしました。


 ランチタイムです。遊んでいる間に、エレーナが準備をしてくれました。今日のランチはホットドッグです。公園にあるBBQでソーセージを焼いてくれました。自分でホットドッグを作ります。お皿にパンをのせ、ソーセージをはさみ、好みでケチャップやマスタードをつけます。チップス、スイカ、リンゴも好きなだけとります。リンゴにカラメルをつけて食べることに驚きながら取っていました。ホットドッグはお代わり自由で、2個目を食べている人もいました。デザートはマシュマロを温めてチョコと一緒にクッキーにはさんだものでした。「おいしい」と言っていくつも食べている人もいました。


 午後は、ホストマザーのジャネットが中南米から伝わるアステカダンスを踊って見せてくれました。始めにダンスの説明をしてくれました。伝統的なコスチュームとメイクをして、太鼓の音とリズムを中心にダンスをします。アステカ時代の戦士を連想させる激しい踊りです。最後にみんなで一つの輪になって「友情の踊り」を踊りました。貴重な体験ができました。


 その後は、バレーボールをしたり、ドッジボールをしたりしました。ドッジボールは、私たちが日本でするルールとは少し違っていたので、教えてもらいながらしました。最後に「レッドライト・グリーンライト」という日本の「だるまさんがころんだ」に似た遊びをしました。子どもの遊びは、アメリカも日本も似た遊びが多いことに驚きます。アメリカに来て、様々な文化の違いに気づくと同時に、同じ部分にも気づきます。それも新たな発見です。

授業&ソノマカウンティミュージアムへ

 曇り空で、いつもよりも肌寒く感じる朝でした。サンフランシスコ終日研修の翌日だからか、少し疲れが残っている様子でした。


 午前中は、授業でした。始めに、Truths or a lieをしました。3つの中に1つだけ嘘があり、それをグループの中で当て合いました。ホストファミリーの子どもたちがグループに入ってリードしてくれました。お互いに相手の新しい発見があり、楽しそうに活動していました。次は「ホストファミリーに、@Do you like 〜? AHave you ever 〜? B(どんな質問でもよい)〜?の3つの質問をする」という宿題が出ました。ホストファミリーは、気を使ってたくさんの質問をしてくれます。なるべくYes/Noで答えられるような簡単な質問をしてくれているようです。「間違ってもいいから反応しよう」とアドバイスしています。この宿題は、自分からホストファミリーに話しかける、よい機会になります。宿題の質問だけでなく、どうのようにしたら会話が続くのか尋ねてきた人がいました。「自分のことを話して、あなたはどうかと相手に尋ねたり、答えてくれたあとに続く質問を考えていたりするといいよ」とアドバイスしました。英語学習に前向きで、ホストファミリーともよりよい関係を築こうとしています。最後に、お金の勉強をしました。1セント、5セント、10セント、25セント、1ドル、10ドル、20ドル、50ドル…を勉強し、お金を見て合計金額を言う練習をしました。日本の円と違うので難しいです。ホストファミリーの子どもたちが店員を演じ、買い物をする場面を想定した活動をしました。この学習を生かして、自分で買い物ができるようになるとよいです。


 午後は、サンタローザのシティーバスに乗って、ソノマカウンティミュージアムに行きました。まず始めに、2階へ行き、博物館の学芸員の方がソノマ郡やサンタローザの歴史について話してくれました。ネイティブアメリカンがいたころの話から、ヨーロッパから人々が入ってきたころの話など、幅広いものでした。ちなみに、ここの博物館は、サンタローザの2番目の郵便局で、建物自体は1番目の郵便局をこの土地に移したというものでした。建物も歴史あるものでした。次に、1階へ降りて、ギターの展示を見ました。ギターの元となったものから現代のものまで、多くの展示がありました。説明を聞いたり、ギターの演奏を聞いたりしました。最後にゼンタングルというアートに挑戦しました。Zenは日本語の「禅」です。Tangleは「絡まる」という単語を合わせた造語です。新しいパターンアートです。描き方を教えてもらって黙々と作品を作りました。中にはとても緻密で美しいゼンタングルを完成させる人もいました。日本の「禅」がアートとしてアメリカで取り入れられていることに驚くとともに、アメリカは多くの文化や民族を受け入れ、融合している素晴らしい国だとあらためて感じました。ホストファミリーが、私たちを快く受け入れてくれているのも、そのような土壌がこの国にはあるからなのかと考えさせられました。

サンフランシスコ終日研修

 今日はサンフランシスコの終日研修です。集合場所には一緒に参加してくれるホストファミリーも来てくれていました。集まると早速、ホストファミリーと土日にどんなことをして過ごしたのかお互いに話をしていました。多くのホストファミリーが、研修生を様々な名所やイベントに連れて行ってくれていることに、本当に感謝します。それだけでなく、食べ物や日用品などを買い与えてくれて、ボランティアとは言えないほど、よくしていただいていることに驚きました。行きのバスの中では、今日の活動を楽しみにしていたのか、話がはずんでいました。研修生同士は、お互いにだいぶ打ちとけている様子でした。中には、ホストファミリーの子どもと隣の席に座る人もいて、いい雰囲気でした。


 2度目のゴールデンゲートブリッジでの写真撮影です。そこには、MNCCのスタッフの方々がたくさんいらして、研修生に声をかけてくれたり、写真を撮ってくれたりしました。今回は、前回と反対側のパーキングで撮りました。角度を変えてみると、違ったように見えるから不思議です。1時間の自由時間に、お土産を見たり、歩いてゴールデンゲートブリッジを見て回ったりしました。サンフランシスコの町へ行く前にMNCCの方から「サンフランシスコは世界で2番目に観光客の多いところです。日本でのオリエンテーションを思い出して、ルールを守って安全に楽しく活動しましょう!」と言われました。
次に、サンフランシスコの町並みをバスの窓から楽しみ、フィッシャーマンズワーフという観光地に行きました。湾岸沿いの美しい観光スポットです。言われた通り、多くの観光客がいて、とても混雑していました。到着したのがちょうど12時だったので、まずはランチタイムになりました。テーブルやいすのある広場で持ってきたランチを食べる人、近くのハンバーガー屋さんにランチを買いに行く人がいました。「ハンバーガーのサイズは大きいし、ポテトまでついてきて食べられない!」と言いながらほおばっていました。それから、少し歩いてピア39という場所まで進み、入口で写真撮影をしました。ここは、たくさんのお店が並んでいる通りです。2階に上がれるようになっていて、そこにもたくさんのお店がありました。2時間半の自由時間が与えられ、研修生は、自分や家族、友だちにお土産を買っていました。ホストファミリーを含むグループで行動し、トラブルなく、楽しく買い物ができました。これまでの活動でも、Bグループの研修生は、きちんとルールや時間を守って行動できます。感心です。


 帰りのバスでは、さすがに歩き疲れたのか、眠っている人もいました。ですが、元気のよいホストファミリーの子どもと遊んだり、「こんにちは」などの日本語のあいさつを教えたりしている人もいました。ここでは、小さな子どもからも、普段使っている英語をたくさん習うことができます。コミュニケーションの全てが経験で、英語の上達につながっていきます。きっと日本に帰るときは離れるのがつらいだろうと想像させる光景でした。

農園ボランティア&スパーマーケットへ

 午前中は、農園を訪ねてボランティア活動をしました。始めに、どんな活動をしているのかを説明をしてくれました。その方たちの話を真剣に英語を聞き取ろうとしていました。そこで働く人たちは、みんなボランティアです。始めは、指示されても、「何をすればよいかわからない」「何を言われているのかわからない」と言っていました。一つの仕事が終われば、私に「終わった」と伝えに来ます。でも、もちろん私は次の仕事を知りませんから、「私はわからないから、仕事を頼まれた方に終わったことを伝えて、次の仕事を聞けばいいじゃない?」と返答します。当然、英語で伝えなければなりません。「何て言おう?」と努力をします。私の心配をよそに、どの子もみんな次の仕事をもらって活動していました。成長をうれしく感じました。仕事の内容は、収穫をしたり、苗を植えたり、水やりをしたり、雑草を抜いたり、肥料をやったり…いろいろです。日差しの照りつける中、汗を流して一生懸命に働く姿に感動しました。始めは「こんな仕事…なんで…」とぼやいていましたが、ボランティアの方に仕事を教えてもらい、一緒に働くことで親近感を感じたようです。活動が終わると、進んで話しかけに行ったり、写真を撮ってもらったりしている人がいました。アメリカでのボランティア活動は貴重な体験です。ボランティアのある方に「あなたの夢は何ですか?」と尋ねた子がいました。「私の夢は、この世界から飢餓で苦しむ子どもがいなくなることです」と答えたそうです。


 午後は、近くのスパーマーケットに行きました。まず、日本とは違う景色に驚いていました。今週末に、ホストファミリーに日本料理を作るために日本のお米やしょうゆを買う人、お茶が恋しくなって買う人、とにかく安いジュースを買う人…。買い物もだいぶ上手になりました。


 その後は、小中学校の近くの公園まで歩いて行きました。そこで、ホストチャイルドの女の子に、アメリカの遊びを教えてもらいました。「レッド・ローバー」という遊びで、みんなで盛り上がりました。日本の「花一匁」とよく似ています。教科書では教わらないアメリカの文化を知ることができました。
今週末は、それぞれのホストファミリーでいろいろなイベントを計画してもらっているようでした。しかし、何もなくても一緒に過ごすことが何よりの勉強になるわけですから、どちらにしても楽しみなことです。月曜日に会って、話をするのが待ち遠しいです。

授業&サンタローザの町へ

 晴れていましたが、朝は肌寒い天気でした。スタディーセンターの前に、ホストファミリーの車で、次々と集合してきたメンバーたち。昨日、ホストファミリーに初めて出会い、その後どのように過ごしたのかを口々に話していました。自己紹介をして、一緒にピザを作ったり、アイスクリームを食べに行ったり、ひらがな表を紹介したり…それぞれのホストファミリーと楽しく過ごしたようです。また、同時に、自分の言いたいことが伝わらなかったり、ホストファミリーの言っていることが理解できなかったりして、戸惑ったこともあったようでした。「伝わらないことのほうが当たり前で、トライすることが大切なのだ」と言って励ましました。


 午前中は、エレーナとアリアナが授業をしました。ホストファミリーの子どもたちも参加して、わからないところを教えてくれました。授業の内容は、始めに、「名前、歳のほかに、日本のどこに住んでいるのか、アメリカの何が怖くて、何がワクワクするのか」を伝えるものでした。次に、「ホストペアレンツに、自分の好きな食べ物と嫌いな食べ物を伝えよう」というものでした。料理、野菜、肉、フルーツなどについて具体的な名前をあげ、「好き」「嫌い」のリストを作りました。アメリカではよく食べているものでも、日本には珍しいものがあります。そういうものや知らないものの単語は、写真でわかりやすく示してくれました。今の生活には必要なことなので、とても勉強になりました。エレーナは、「この表を、帰ったらホストペアレンツに必ず渡しなさい」と言っていました。私たち日本人は、嫌いでも嫌いと言えなかったり、表情に表すのが苦手だったりするところがあります。この学習は、アメリカでホストペアレンツとうまくやっていくためには大変重要なことだと言えます。


 ランチを食べるころには、朝の涼しさが嘘のように、日差しが強く暑くなりました。海が近いのでこのような気候なのだと言っていました。ランチは、ホストペアレンツと一緒に作った人、作ってもらった人がいました。「自分で作らなくてよいのか…」と気にしていたので、「『明日は自分で作るから』と言って、作り方やキッチンの使い方を習いなさい」とアドバイスしました。


 午後は、サンタローザの町へ行きました。スタディーセンターから、休憩をはさんで、約30分歩いて行きました。最初の目的地はビジターセンターでした。カリフォルニア州やサンタローザのパンフレットをもらったり、 買い物をしたりしました。その後、近くのショッピングモールで1時間の自由時間がありました。飲み物やお菓子などを買って、お互いに何を買ったのか見せ合っていました。飲み物一つを注文するのも、英語でやりとりしなければなりません。助けてくれる人はいませんから、勇気のいることです。でも、チャレンジしていました。頼もしいです。

サンタローザへ出発

 待ちに待った出発の日です。これからの体験することに期待に胸を膨らませながら、サンタローザBグループのメンバー22人が成田空港に集まりました。全員で顔を合わせたのは、これが初めて。うれしい瞬間でした。17時45分、飛行機で成田空港からサンフランシスコ空港へ飛び立ちました。約9時間のフライト中は、機内食で夕食と朝食を楽しみ、時差に体を合わせるために睡眠をとりました。現地時間27日10時50分、サンフランシスコ空港に到着しました。入国審査を終え、ロビーに出ると、私たちのTC、エレーナが、子ども3人を連れて、笑顔で迎えてくれました。ひとり一人に、Nice to meet you.と声をかけてくれて、到着前の飛行機の中では、少し不安があったメンバーも、笑顔になりました。


 空港を出ると、サンフランシスコはさわやかな風が吹いていて、晴れたとても気持ちのよい気候でした。目的地サンタローザへ向かうバスに乗り、そこからの景色を見て、やっとアメリカに来たことを実感していたようでした。途中ゴールデンゲートブリッジを渡り、橋をバックに写真撮影をしました。少しかかった靄も美しい景色の一つです。約2時間のドライブのあと、スタディーセンターに到着しました。


 そこでは、もう一人のTCアリアナが待ってくれていました。始めに、ホストファミリーの名前の読み方を練習しました。次にエレーナから「ホストファミリーに会ったらまず初めに何を言うのか?」と質問されました。一瞬沈黙になりましたが、ひとり一人会話の練習を丁寧に付き合ってくれました。


 そうしているうちに、これからお世話になるホストファミリーが、一組、二組…とやってきました。手作りのウエルカムボードを持って迎えに来てくれました。温かさを感じました。メンバーの宝物になるでしょう。緊張した面持ちで、さっき練習した自己紹介もうまくできませんでしたが、これからホストファミリーと過ごす時間の中でゆっくりと話ができることでしょう。ハッピーな雰囲気の中で一人、二人…とそれぞれのホストファミリーのもとへ帰って行きました。アメリカでのホームステイ生活がいよいよ始まります!

 
 出発の日、それは、あらゆる意味での「学習」がスタートした日と言えます。メンバーは、英語を通してのコミュニケーションだけでなく、ここに住む人々の暮らし、文化、考え方などを学ぶことでしょう。また、オリエンテーションで確認した3つの基本姿勢、「目標を持つ」「ギブアンドテイクの実行」「トライすること」にもチャレンジしてくれることでしょう。3週間後の成長に期待しています。

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