MNCCスタッフによる活動写真・動画と、引率者による文章レポートを掲載します。上記バナーをクリックしてご覧ください。

レポート更新情報
更新日
期 間
8月22日
8月19日
8月15日
8月12日
8月9日
8月8日
8月5日
8月4日
8月1日
7月28日
 いよいよ出発の朝です。昨夜は午後8時過ぎに家に帰ってからホストファミリーと最後の夜を過ごしました。それぞれ感謝の気持ちや楽しかった思い出を語りあったりなどできたことでしょう。今朝は6時半に集合でした。晴れていましたが少し肌寒い朝でした。生徒がスーツケースに荷物を抱え,続々と集まってきました。スーツケースに入りきらず,ほとんどの生徒が手荷物二つになっていました。ホストファミリーに思い出の品を持たせてもらった生徒も多かったようです。集まった生徒とホストファミリーは話をしたり,じゃんけんをしたりハグをしたりと交流をしていました。また,ホストファミリーやKarenとCori,日本の友だちと写真を撮る姿も見られました。目を合わせられない生徒の別れの前の切ない空気も感じました。7時予定のバスが7時半に来たので,別れの時間はたっぷりありました。バスに乗る際は,涙を流してハグをする生徒もいれば笑顔で別れる生徒もいました。ホストファミリーに感謝の気持ちでいっぱいです。


 KarenとCoriも一緒にバスに乗り,途中メアリーズビルの生徒も合流し空港を目指しました。バスの中ではホストファミリーが持たせてくれたお菓子やサンドウィッチを食べました。朝早いにも関わらず準備をしてくれ本当にありがたかったです。道中,シアトルのスペースニードルも見えました。「最後だ〜」「戻りたい」「帰りたくない」という声もちらほら聞こえました。シアトル空港では,Sゲートに移動しないといけなかったのですが,Miyuが「先生,Sってあっちですよ」と教えてくれました。また,成田での入国でも,Eriが「並んでいる場所が違います」と気づいてくれました。Tenもすぐに人数確認をしてくれるなど,しっかりしている生徒たちで良かったです。シアトル空港では最後の買い物を楽しむ生徒もいました。ドルで支払うのもすっかり慣れました。生徒の適応能力はすごいなぁと思います。成田空港に着いたときの生徒の反応は「暑い!」でした。じめっとした暑さを感じました。空港内のコンビニで買い物ができたのですが,おにぎりとペットボトルの緑茶を購入する生徒が続出でした。Keisukeはサンドウィッチを買っていました。お茶を飲んで「美味し〜い!」と本当に美味しそうに飲んでいました。Aikaは「今まで好きじゃなかった緑茶がこんなにも美味しいなんて。大好きになりました。」と言っていました。「冷たい緑茶って無かったじゃないですか」「アクエリアスみたいなスポーツドリンクもない」など大人が気づかないようなことにも気づいていました。日々の生活の中で色々な発見ができたようです。これも現地で生活したからこその気づきです。途中,出会った外国人に英語で話しかけるAika, Yuka, Momoka.Iの姿がありました。積極的にコミュニケーションを図ろうとする気持ちが強くなっていますし,この3週間で自信もついたようです。体調が悪くなる生徒もいましたが,無事に鹿児島空港に着き,お迎えに来られる家族の方々の姿を見てほっとした表情を浮かべる生徒が多かったです。手を振る生徒もいれば,ちらっと見て「来てる」と生徒同士で話していました。涙を浮かべていた生徒もいました。嬉しかったと思います。ほっとしたと思います。疲れている中,最後までみんなのスーツケースを降ろしてくれたEriとTatsuya,ありがとう。ご家族の方々の安心した表情と生徒の様子を見て,私自身の張り詰めていた気持ちがすっと抜けた瞬間でした。迎えてくれる家族の温かさを感じました。無事にご家族の元に返すことができて本当に良かったです。


 生徒は国際線の飛行機の中で今回のホームステイの感想を書きました。読んでいて涙が流れました。全員,楽しいことばかりではなく苦労もしましたし,私の知らなかった心情も書かれていました。中高生とは言え,家族と離れ意思疎通が簡単ではない中で,初めて会う方の家に3週間滞在することはとても大変でしたし,ストレスを感じることもあったと思います。しかしその中で,色々な経験を通して様々な考え方を知り,来る前よりも何かひとつ成長していると思います。家族の大切さや感謝の気持ちを感じたことでしょう。この経験で学んだことは,これからの生活で大切にしていってほしいです。本当にかけがえの無い貴重な時間でした。家族の方と笑顔で自宅に帰る後姿はとても幸せな光景でした。お土産を広げたり,お土産話や写真とともに久しぶりに家族との楽しい時間を過ごしてほしいです。24日間ありがとうございました。

 今朝も晴れて気持ちの良い朝です。体調を崩すことなく全員出席です。「昨晩,荷造りをちゃんとした人?」と尋ねたところ手を全員が手をあげました。「荷物が入りません!」という声も聞こえてきました。午前中はホストファミリーに向けてThank you Cardを書きました。これまでの22日間を振り返りながら,辞書をひいたり質問をしたりしながら一生懸命考えていました。最初は何を書こうかな〜と悩んでいましたが,書き始めると書きたいことがたくさん出てきたようです。カードにびっしり書く生徒や,下書きし時間をかけて書いている生徒もいました。それぞれの思いがこもった手紙やフォトフレーム,喜んでもらえると嬉しいです。


 いつも元気一杯のAikaですが,今日は朝からあまり元気がありません。どうしたの?と聞くと「別れが寂しくて」と答えました。お世話になったホストファミリー,KarenとCori,アーリントングループの友だちとの別れが刻一刻と迫っています。早く帰りたいという気持ちがあるのも本当です。早く帰って日本の家族や友だちに会いたい,自宅でのんびりとしたいと思うのは自然なことです。


 Thank you Cardが済んだので,さよならパーティの準備をしました。昨日の続きでペーパーチェーンを作ったり,お花や折り紙を折ったり,風船を膨らませました。しかし風船は大きな音をたて割れてしまうので大変でした。めどがついたところでお昼を食べました。最後のランチタイムだねと話をしました。最後の昼休みを過ごし,再び準備にとりかかりました。部屋のデコレーションはなかなか上出来だったのではないでしょうか。最後までAoiがイラストを描くことを手伝ってくれました。ペーパーチェーン,お花紙,折り紙の作品,MiyuとMinoriのアイディアで,習字で「Welcome to the party ありがとう」を書いて貼りました。さよならパーティのプログラムについては,これまで練習する時間を持たなかったので,最初から最後まで初めて通して行いました。歌は「海の声」を歌うことになっていたのですが,急遽変更し,アンジェラアキの「手紙」を歌うことにしました。歌の本「ともしび」を持ってきている生徒が数名いたので助かりました。歌はArisaが指揮をとり,「笑顔!笑顔!」「そろってないよ」など声をかけてしてくれました。また,「最後だし肩組もうよ」と声をかけた生徒もいました。歌は何回か歌って良くなってきたのですが,他については色々と心配なところを残したまま一旦帰宅となりました。そのときの私の心境としては「大丈夫だろうか・・・」


 帰宅して,日本食を作るメンバーがいました。Ora, Raimu, Eri, Momoka.Sがカレー,Arisa, Chie, Keisuke, Shunsukeが焼きそば,Ten, Kosei, Nana, Yukaが焼き鳥,Momoka.I, Miyuがご飯・おにぎりを担当しました。私の自宅ではMiyuとMomoka.Iが鍋でご飯を炊きました。ごま塩とゆかりと海苔でおにぎりも作りました。また,KarenとCoriへのメッセージボードも完成させてくれました。二人が手伝ってくれたおかげでとても良いメッセージボードができました。


 18時からパーティスタートでした。浴衣や甚平,学校の制服を着ている生徒もいて華やかでした。最初に修了証書を一人ずつKarenとCoriから受け取りました。ハグする生徒,恥ずかしそうにしている生徒さまざまでしたが,24日間の終わりが見えてきて少し寂しい気持ちと達成感を感じていたと思います。その後,100人近くのホストファミリーや生徒が見守る中,Tenのボイスパーカッションでパーティは始まりました。マイクの準備ができなかったのですが,会場の人はみんな静かに聞いてくれました。そして終わった後には大きな歓声に包まれました。トップバッターでしかも一人だったので緊張したと思いますが本当によく頑張りました。その後,先に食事をとりました。生徒が作った焼きそば,カレー,おにぎり,焼き鳥,そして日本のお菓子にもホストファミリーの方々はTryしてくださいました。おいしいと言って食べてくださり嬉しかったです。また,各ホストファミリーも一品持ち寄ってくださり,とてもゴージャスな食事となりました。


 そしてしばらくしてからパフォーマンスの続きを行いました。最初にOra, Aika, Minoriによる空手の型です。いつもとはまた違った真剣な表情で,気迫に満ちた姿を見ることができました。ものすごく迫力があり,会場もシーンとなって見ていました。続いて,Arisa, Sara, Nana, Miyuによる書道パフォーマンスです。持ってきていた色紙に「24日間お世話になりました」と書きました。Hirotakaなど他のメンバーはその色紙を持ってサポートしました。書道はホストファミリーに人気があったようで,生徒の日記の中にもたびたび話題に出てきました。次に,日本に関するクイズ大会です。KoseiとShunsukeが司会をしてTatsuyaとRaimuがTとFのカードを持つ係をしました。10問ありましたが,10人以上の方が正解していましたね。ハローキティは日本のキャラクターであるという問題については「当たり前!」という感じで,よく周知されているのだなと感じました。日本ではフォークとスプーンは使わないという問題については,ある子どもが「僕たちも箸を使うことはないから,日本ではフォークとスプーンを使わないでしょ」と話していました。面白いです。クイズ大会も盛り上がりました。最後に,全員による合唱です。肩を組み横に揺れながら歌いました。最後に,Eriが代表でスピーチをしましたが,既に泣いている生徒がおり,それにつられそうになりながらも一生懸命話してくれました。KarenとCoriにメッセージボードを渡す際,RaimuもMomoka.Iも声を震わせながらメッセージを読みました。お花はYukaとChikaraが渡しました。KarenとCoriもとても喜んでくださり,一人ずつハグをしました。KarenとCoriは今回が最後のプログラムということでした。残念ですが,またいつか必ず会える日がくるでしょう。ボロボロと大泣きする生徒がたくさんいました。別れを惜しみ写真を撮るなどなかなかその場を離れることができませんでした。そんな中,片付けの手伝いをしてくれたKeisuke, Miyu, Minori, Kosei, Chikara。ありがとう。ホストファミリーと過ごす最後の夜です。明日のお別れが寂しいです。

 シアトルに行ったり,ハイキングに行ったり,カーレースを見に行ったり,自宅で過ごしたりと,それぞれの週末を迎えたようです。生徒の日記を読んでいると,どのホストファミリーも,生徒が最後の週末を楽しめるよう気遣いをしていただいて本当に感謝の気持ちでいっぱいです。別れが目前にせまり,あれもしたい,これもしたいという気持ちがわいてきたようで,ホストファミリーにしたいことを伝えることができた生徒がいました。たくさんのTAKEがありましたが,GIVEも忘れていません。日本の文字やお菓子について教えたり,プレゼントをあげたりした生徒もいたようです。また,Miyuは当初の目的を達成するために,もうひと踏ん張り!頑張りました。


 今日は,快晴。全員出席です。午前中はホストファミリーにプレゼントするフレームを作成しました。その間,KarenとCoriは明日のさよならパーティに向けて,買い物に行きました。私たちのために色々な活動を考え提供してくださいます。本当に感謝です。多くの生徒は黙々と自分のフレーム作りに集中できていたようです。各自好きなイラストを描き,Aikaは折り紙を貼っていました。昨日Karenがビーチで一人ひとり写真撮影をしていたのはこのプレゼントのためだったようです。写真をフレームに入れて完成しました。


 昼食時間,互いの写真や動画を撮る姿も見られました。また,今になって名刺を交換する生徒もいます。こうやって学校でランチタイムを過ごすのは明日で最後です。だんだん寂しさが実感としてわいてきます。午後からは,さよならパーティの準備をしました。今日準備ができると思っていなかったので,折り紙などを持ってきた生徒が少なかったのですが,持ってきている生徒が気持ちよく差し出してくれました。折り紙をかき集め,みんなで協力してペーパーチェーンを作りました。Yukaはいつも準備がよく,お花紙を持ってきてくれていました。それを見たKarenがお花を飾るチームは初めてと喜んでいました。折り紙作品を作るグループもありました。今までに見たことも無いような長――いチェーンができました。KoseiとEriが脚立に乗り,Chikara, Miyu, Shunsuke, Minori, Hirotakaなどが,下からテープを渡したり配置を教えたりと協力してチェーンを飾りつけてくれました。その他教室で作業をしていた生徒も,積極的にゴミを拾うなど片付けに協力する姿が見られ,嬉しかったです。


 明後日は朝の6時半に学校に集合,明日の夜はさよならパーティということで,今日でほぼ荷造りを済ますように言いました。お土産をたくさん買って,来たときよりもスーツケースが重くなりそうです。コップを購入した生徒には新聞紙でぐるぐる巻きにするように言いました。明日はほぼ丸一日使って準備と練習を行います。お世話になったKarenとCori,ホストファミリーのために素敵なパーティとなるよう頑張ります。

 最後の週末を終え学校にやってきた生徒。表情は悪くないようです。どんな週末を過ごしたのかは,また明日の日記を楽しみにしたいと思います。今日は晴れて肌寒い朝,最後のFULL DAY TRIPでした。メアリーズビルの生徒と合流し,主にフォートケイシー州立公園を訪れました。戦時中,湾の入り口を守るために見張り台や大砲などが設置されており,軍の拠点となったところのようです。公園はとても寒く,長袖の上着を羽織っても寒かったです。メアリーズビルのステイシー先生が「寒い生徒は走りなさい」と言った言葉を聞いて,グルグルと走っていました。霧もすごくて海は見えず,良い景色を写真におさめることができませんでした。広場で昼食を食べ,先生方が持ってきてくださったシャボン玉やボールなどで遊んだり,だるまさんが転んだをしたりして約2時間を過ごしました。走り回って汗をかく生徒もいました。みんな仲良く遊ぶ姿を見ると嬉しいです。アーリントンの仲間との絆も深まっています。このメンバーで過ごすのもあとわずかと思うと少し寂しいです。公園を去るときに霧が晴れ,きれいな海を見ることができたので良かったです。


 その後,近くのビーチにも立ち寄りました。裸足になって海の水と戯れる姿は無邪気でかわいかったです。しかし,ズボンまでびしょびしょという生徒もおり,Karenに怒られていました。そこから帰る際,ディセプションパスと呼ばれる大きな橋を渡ったのですが,残念ながらバスから降りてゆっくりと歩くことができませんでした。地元でも有名なようで,たくさんの人が橋を渡ったり写真を撮ったりしていました。


 帰り道にあるお店でアイスクリームを買いました。大きいからシェアした方が良いよ,というKarenのアドバイスを受け,最初に購入したTenとKoseiは1スクープ5ドルのアイスを二人でシェアしました。しかしやはり足りなかったようで,あとからもうひとつずつ購入していました。他にも二つ目を購入した生徒がいました。そこにはちょっとしたお土産も置いてあり,最後の買い物!と言わんばかりにお土産を購入する生徒もいました。お小遣いが足りなくなった生徒もいたようで,生徒同士でのお金のやりとりを耳にしましたので注意をしました。生徒同士のお金のやりとりは厳禁です。どうしても困った場合は相談に来るように伝えました。こちらに来てたくさん買い物を楽しみました。


 帰りのバスの中では,持ってきたじゃがりこをおいしそうに食べていました。それを受け,日本に帰ったらまずじゃがりこが食べたいと言っていたShunsuke。学校やバスの中で日本からのお菓子を食べている生徒も多いのですが,今日,バスの中で誰かがするめを食べていたのは忘れません。するめの香りが漂っていました。今回こそはゴミを残さずにバスを降りたい!という思いから,到着前にしつこく確認をさせ,さらに,バスを降りる際に一番後ろに座っていたOra, Keisuke, Eri, Momoka.Sに協力をもらい再度確認をしてもらいました。今日はゴミが落ちていなかったので良かったです。Eriも,リーダーとして人数を数え,いつもさっとOKサインを出してくれます。生徒の成長や頑張りを感じられ大変嬉しいです。KoseiやShunsukeもゴミを拾うのを手伝ってくれました。


 いよいよ今週でホームステイは終わりますが,少しずつその実感がわいているようです。「宿題が…」「部活が…」「帰りの飛行機では…」という声がちらほら聞こえてきました。明日はホストファミリーへのお礼の品を作るようです。KarenとCoriにもメッセージを作成していますが,それを渡す役のMomoka.Iがセリフを考え「これで良いですか」と確認に来ました。その英語も既に覚えたようです。一年生のMomoka.Iにとっては難しい英語でしょうが,先生方のためにと思うと頑張れたのでしょう。明後日はさよならパーティです。一応声をかけ,なんとなく準備は進んでいるように見えますが,歌の練習などしている様子は見られません。果たしてうまくいくのでしょうか。

 今日も快晴,暑い日でした。今日はBake Saleでした。フリーマーケットのようなもので,益金はアメリカから日本に来る生徒の奨学金として使われます。セールのために日本から二品ずつ持ってくることになっていましたが,ひとりでいくつも持って来ており立派なお店ができました。また,ホストファミリーと一緒に作ったクッキー・ケーキボール・ブラウニー・カップケーキ・キャンディーなども持ってきた生徒がいました。


 生徒全員でBake Saleの準備をしました。校舎の外で影になっている場所にテーブルと品物を並べていきました。ほとんどの品をひとつ50セントで販売しました。AoiやYukaが品物について単語やジェスチャーを使って説明している姿が見られました。他の生徒も笑顔で接客をし”Thank you”と笑顔で言うことができました。道路際やダウンタウンでサインを持って呼び込みも行いました。暑いなかとても大変だったと思いますが,「ベイクセール!」と声を張り上げ,手をふり,アピールしていました。みんなとても頑張っていましたが,特にMomoka.Sの声がよく聞こえてきました。また,Aikaは飛び跳ねながら通る車にアピールし,Saraも手を伸ばして一生懸命サインを見せていました。中には奇抜な言動をする生徒もいましたので注意をしました。公共の場での適切な態度を見に付けることが,大人になるということでしょう。「(車が)無視する」と言っていた生徒もいましたが,「運転手は運転に集中しているし,仕事中の人もいるよ」と声をかけると,「そっか。だよね。頑張ろう」とポジティブな態度も見られました。相手の立場にたって物事を考えられるようになることも大切なことです。立ち寄ってくれる方,クラクションをならしたり手を振ったりして応援してくれる方,寄付をしてくださる方などがおり,その優しさが身にしみました。ホストファミリーだけでなく,近くで遊んでいた子どもたちや近所の方々も足を運んでくれました。


 昼食時間,KoseiとOraのホストマザーとブラザーが遊びに来たのですが,Ten, Eri, Momoka.Iが積極的に声をかけ交流していました。また,今日は地元の新聞記者の方が取材に来られました。Kosei, Tatsuya, Miyuがアメリカに来て驚いたことや感動したこと,日本に持ち帰りたいものなどの質問に,代表で答えてくれました。昼食が終わり,私がぽそっと言った「午後からも頑張ろう」という言葉に反応して「頑張ろうー!」とみんなに向けて言ってくれたKosei。本人は意識せずに発した言葉かもしれませんが,たったそれだけの言葉でも,ポジティブな反応を見せたくれたことを嬉しく思い,私の疲れはとんでいきました。言葉の力ってすごいなと改めて感じました。


 平日の住宅街のためか,あまり出歩いている人はいません。午後からは全員で呼び込みをしました。残念ながら完売とはいきませんでした。手作りであろう和紙を使ったキーホルダー・折り紙・折り紙の折り方本は人気でした。あとは,日本らしい柄やキティちゃんの品物も人気がありました。日本で俗にいうスポーツタオルは,アメリカには無いサイズで見慣れないからなのか,そのサイズのタオルが残りました。これもひとつの異文化発見でした。しかし訪れるみなさんは,日本の品物を珍しそうに興味を持って見ていました。Coriは,そろばんは足裏をマッサージする器具じゃないか,と思ったそうです。約180ドルの売り上げがありました。今日は暑くて大変だったと思いますが,片付けまで本当によく頑張りました。さて,いよいよホストファミリーと過ごす最後の週末です。良い週末を過ごしてほしいです。

 今日は久しぶりに快晴で暑い日でした。午前中はジャーナルを書きました。日本での誕生日の祝い方について書きました。その間に,KarenとCoriは午後のための買出しに行きました。約1時間半,生徒は話をすることなく,ジャーナルを書いたり,日本から持ってきた宿題をしたりしていました。やるべきことをできるようになってきたかな,と感じます。KarenとCoriが帰ってきてからは,テキストを用いて祭事に関する単語を学習しました。難しい単語については,理解しやすいような簡単な英語で説明してくださいますが,それでも理解できないことはたくさんあります。先生方の一言一句,ジェスチャーさえも逃すまいと一生懸命見て聞いている生徒,単語の意味を辞書で調べている生徒,ぼーっとしている生徒,さまざまです。私としては,せっかくアメリカまで来て学習する機会を得ているのですから,辞書を使っての意味調べは休み時間や家庭学習で行い,授業中はとにかく先生方の話を聞くことが一番だと考えます。しかし,耳だけを頼りに学習するのが苦しい生徒がいるのも事実です。そこに関しては生徒本人の判断に任せています。最初の頃に比べると“Listen!”と言われすぐに反応ができるようになってきました。また,英語での指示も理解できるようになってきています。
話題が少しそれますが,1時間半も教員が授業を抜けることは日本ではあまりないことです。ここでの学校生活において,予定が急に変更になったり時間に大まかな部分があったりするなど,私自身困惑する場面が少なくありません。しかし,先生方が私たちの為に色々と考え,授業をしてくださっていることもひしひしと感じます。


 この件をわざわざ記したのには理由があります。私たちが今回のホームステイで経験したことや見ているものは,ほんの一部分です。日本でも,様々な日本人やそれぞれの生活スタイルがあるように,アメリカでも人や家庭によって違うことがあるはずです。ですから,アメリカはこうだ,アメリカ人はこうだ,と思わないでほしいと思います。固定観念を持たず,広い視野を持ち,様々な視点で物事を見る力を養ってほしいです。自分の目で見て自分でしっかりと判断できる大人になってほしいです。


 午後からは,生徒全員の誕生日を祝いました。KarenとCoriがカップケーキ,アイスクリーム,お菓子などが入ったギフト,カキ氷を準備してくれました。また,アメリカで誕生日に行われるゲームのうち2つを実際に行いました。ひとつは,生卵を投げるゲームです。ペアになり向き合い,少しずつ距離を広げながら生卵を投げていきます。キャッチできずに落としてしまったらアウトです。生徒は「生卵を投げたのは初めてだ」「日本でしたらお母さんに怒られる」と話していました。個人的には,食べ物で遊ぶことにどこか罪悪感がありましたが,ひとつ新しい体験をすることができました。もうひとつは水風船です。こちらは日本でも経験のある生徒がいたと思います。楽しく活動できました。今日の帰り,Karenが「何人かの生徒が”Thank you for today.”と言ってきた」と喜んでいました。感謝の気持ちを伝えられることは素晴らしいことです。また,Kosei, Raimu, Shunsuke, Ora, Eri, Yuka, Momoka.Iは手伝いをしたり,最後まで片付けをしていました。大変嬉しく思いました。

 曇りでしたが,昨日よりは暖かい朝でした。全員出席です。本日は楽しみにしていたFULL DAY TRIPです。メアリーズビルの生徒や先生方も一緒です。まずは,Peace Arch Parkへ向かいました。ここはアメリカとカナダをまたぐ公園で,ちょうど国境線上に白いアーチが建っています。そこを抜けるとカナダとなるわけです。この公園だけはパスポートなしで行き来することができます。アーチを挟んで両国それぞれに国旗を描いた花壇があります。公園のサイドには,アメリカからカナダへ,カナダからアメリカへ向かう車が列をつくっていました。島国である日本では考えられないことなので,大変興味深かったです。生徒はジャンプしようなどと言いながらアーチを通ったり写真を撮ったりしていました。


 次に,Whatcom Fallsという滝を見に行くために移動しました。まずは近くの公園で昼食をとりました。現地の子どもに声をかけ一緒に遊ぶ姿もありました。昼食後,いざ滝を見に行こうとしたのですが,どの道を行けばよいのかKarenもCoriもメアリーズビルの先生方も誰も場所を知りませんでした。安全を考えると闇雲に歩き回るのは良くないと判断し,戻ることになりました。少し残念ではありましたが,一時間近く歩きましたし,流れるきれいな水,緑,空気を感じることができました。なによりも,みんなでお喋りしたり写真を撮ったりしながら歩いたことは楽しかったです。行く先々で写真を撮っていますが,笑顔も上手になってきたように思います。


 その後,時間に余裕もありましたので,Cascade Mallで買い物をすることができました。私自身は,コインを使えずたまっていく一方でしたので,コインを使うという目標がありました。ChieとSaraに協力をもらい,まずは自動販売機で1.75ドルの水を買う練習をしました。次に,お店でコインを使うことにしましたが,結局コインがいくらなのかピンとこなかったので,店員さんに手伝ってもらいました。生徒の方がお金にも買い物にも慣れています。すれ違えば,「先生!めっちゃ安いですよ」「あそこがいけているお店です」と教えてくれました。日本へのお土産やお揃いの物を買ったりもしたようです。また,コーヒーショップで注文して飲み物を買う生徒もいます。すごいね!モールには,TOKYO STOPと呼ばれる日本食レストランもあり,いなりずしやテリヤキと呼ばれるプレートを食べた生徒もいました。私は刺身とラーメンが恋しいです。日本は本当に食事もおいしく,特に鹿児島は牛・豚・鶏・魚・米,何でもおいしい恵まれた場所だな,と思います。帰りも時刻を守って集合できたので良かったです。


 バスの中では,ホストファミリーや学校の話,恋の話など楽しく話しているようです。(内容は聞こえませんが,日記に書いている生徒がおりました)。今日は南日本カルチャーセンターのスタッフの方々も合流したのですが,お話の中で印象に残った言葉がありました。「残り一週間です。この一週間は,ホストファミリーのために何ができるか,を考えたら良いと思います。」本当の家族のように温かく迎え,愛情を注いでくれるホストファミリー。寂しいですが別れは必ずやってきます。出会いに感謝して残りの時間を大切に過ごしてほしいです。

 本日も曇りで少し肌寒い朝でした。全員出席です。午前中は昨日のフードバンクについて日記を書きました。将来,日本にもフードバンクを作りたいと書いたTatsuyaの日記にKarenが大変感動していました。多くの生徒がフードバンクに感動したようです。「アメリカの助け合いやボランティアの精神を感じた」「とても良いことだと思う」「日本では震災などのときに寄付をすることもあります。でもアメリカは日常的に行われているようです。」「人のために働くことはとても清清しいと感じた」「初めてホストファミリー以外の人にGIVEができました」など感想を記していました。GIVE&TAKEは決して物だけではなく,時間や気持ちも含みます。相手のことを思って行動すること,これがGIVEになるのではないでしょうか。日本ではあまりなじみの無いフードバンクですが,同じようにボランティアやサポートはあります。日頃からボランティア活動をしている生徒もいるかもしれませんが,ぜひ,今回の体験で得たことを今後も継続していってほしいです。感じたことを日本の家族や友だちにも広め共有することから始め,自分たちのできることから実践してみることが良いのはないでしょうか。フードバンクでの時間は大変良い経験でした。


 その後,イラストを描きました。さよならパーティで飾るものです。必ず日本とアメリカの文化や景色を入れて描くというものでした。日本食をたくさん描いたChie。Chieはイラストが上手で,日記もいつも可愛らしいイラスト付きです。Oraも絵が得意で,ホストブラザーを描きました。Aoiもクレヨンで上手に陰影を付けて丁寧に完成させました。どの生徒も真剣に集中して取り組んでいました。最終的にはホストファミリーへのプレゼントになります。「もう少しでお別れか〜」と少し寂しい気持ちもあったようです。


 午後はダウンタウンのボウリング場へ行きました。小さなボウリング場で,レストランと併設していました。日本とは異なり電光掲示板などはなく,手書きでスコアなどを記していくようでした。また,何ゲームなど決まっておらず時間制でした。(全てのボウリング場がそうであるかは分かりません。)あとのルールは同じです。専用の靴に履き替えますが,アメリカでの靴のサイズが難しかったです。靴を片方脱いで,店員さんに確認してもらいながら靴のサイズを決めました。だいたい5から8くらいでした。ボウリングが初めて,という生徒もいましたがとても楽しそうでした。ストライクやスペアが出たらハイタッチをしたり,「もうちょっとこうしたらいいよ」「おしい」「すごい」など互いに声をかけあいながら楽しむ姿に嬉しく思いました。一時間しましたが,結構投げたのではないでしょうか。明日は肩や手が痛くなりそうです。

本日は曇りで少し肌寒い朝でした。今日はHirotakaとShunsukeが一週間ぶりに登校し久しぶりの全員出席でした。今日は先週金曜日に染めたTシャツを着てくることになっていました。私は多くの色を使用した為ちょっと色が混ざってしまい,その出来栄えを心配していたのですが,着てみると意外と良い感じです。なぜか頑なに隠す生徒もいましたが,みんな素敵なTシャツに仕上がっていました。


朝一番にKarenとCoriから注意がありました。内容はと言うと,先週金曜日の注意事項8点について不十分な生徒がいると,ホストファミリーから連絡が来たようです。それも一人や二人ではありません。量を考えずに食事を一人で食べ過ぎる,好きな食べ物しか食べない,何か頼んでもすぐにNOと言う,手伝いをしない,などがあるようです。GIVE&TAKEのGIVEはどこに行ってしまったのでしょうか。金曜日に話をして改善が見られた生徒もいます。慣れも出てきているのでしょうが,やはり人間としてどうあるべきか,どう行動すべきかしっかりと判断し行動できるようになることが大切です。そして自分の行動からくる結果に責任を持ってほしいです。再度日本語で指導をしました。個人的に話をする必要がある生徒もいます。


アメリカに来てGivingやSharingの精神を強く感じます。ボランティアや寄付は頻繁に行われています。先日ホストマザーと買い物に行ったとき,駐車場で私たちの車が動かなくなりました。ホストマザーは隣に駐車していた知らない女性に気軽に声をかけ,その女性も気軽に助けてくれました。Thank you. You’re welcome.でおしまいです。教会でも互いの幸福を祈ります。このような小さな気遣いや助け合いは多くの場面で見られます。待ち行く人にHiと声をかけるのもそうですが,GivingやSharingの考えから生まれている習慣ではないかと私は感じています。今日はFOOD BANKに行きました。フードバンクを訳せば食糧銀行となり,(まだ食べられるのにさまざまな理由で処分されてしまう)食品を,食べ物に困っている人や施設に届ける活動をする場所です。これもGivingやSharingの考えからでしょう。フードバンクは日本にもあるようです。フードバンクに行く今朝,KarenとCoriはパンケーキを作って私たちにふるまってくれました。これがGivingだよ,と教えてくれたのです。私たち日本人もカードやプレゼントを送ったり手伝いをしたりします。人に良い行いをすることで,相手も自分も幸せな気持ちになります。こういった考え方や行動はとても素敵だと思います。フードバンクには缶詰やシリアルなどを準備して持って行きました。そしてそこで手伝いをしました。他にもボランティアの方々がいらっしゃいました。YukaやHirotakaは分からないことを英語で尋ねる場面も見られました。TenとKeisukeはカートから車に荷物を積みいれる手伝いでしたが,May I help you?などの言葉を使って初めて会う方々と会話ができました。Eri, Shunsuke, and Miyuは狭くて暑い部屋でせっせと子どもたちのための食品を袋に詰めていました。驚くほど作業が早く,あっという間に袋ができあがっていきました。他の生徒も一生懸命で,KarenとCoriも褒めていました。人のために働く,役立つことはとても気持ちが良いことだと気づかされる体験でした。そして,このように人のために率先して働く生徒を誇りに思った一日でした。


  昨日,ある生徒はホームシックで泣いてしまったそうです。しかし,ホストマザーに「あなたは強い子だから大丈夫」と声をかけてもらったようです。私も伝えたいことが英語で言えず,早口で何を言っているか理解できず,ホストファザーに「分からないのに分かったような答え方をするな」と言われ(たぶん優しく諭してくれています),泣きそうになりました…私自身の反省です。生徒も不安や困難を感じているだろうと思います。でもみんなよく頑張っています。泣いても笑ってもあと10日で帰国です。

本日も晴れ。今日はHirotaka, Shunsuke, and Eriが休みです。今日はジャーナルを書く代わりに昨日の子どもたちとの交流について一人ずつCoriと会話をしました。会話と言っても,単語だけで答えるのが精一杯な生徒が多いですが最初はそれでよいのです。少しずつtryして,日本に帰国する時には文で答えられるようになると良いです。その中で,Arisa, Ten, and Koseiは文で答えようとtryしていたのでKarenとCoriに褒められました。Aikaは英語が分からなくても答えようと必死に考え反応を示し,Chieは昨日会った子どもたちの名前をよく覚えていました。次に,テキストを使っての勉強です。今日はレストランなどで使えるような単語や表現をしました。これまではそれぞれ活動することが多かったのですが,今日は質問をし合う場面がありました。互いに英語を使って対話活動ができたようです。


 今日は,ある注意事項がありました。1.ホストファミリーに敬意を払おう2.平日は10時までにはベッドに入り,静かに過ごそう(ドアをバタンと閉めたりドタドタと足跡をたてない)3.シャワーを浴びよう4.英語を話そう5.パソコンやタブレットを私用で使わないようにしよう6.部屋を清潔に保とう7.提供されたご飯は食べよう。しかし,食べ過ぎに注意(一人でひとつのものをたくさん食べない)8.ホストファミリーが出かけるときは,Noと言わずに一緒に行こう(ホストファミリーは生徒のことを考えて計画を立ててくれています)の8点です。全員では無いですが,こういった問題が起きているようです。上記のうちいくつかは日本でもアメリカでも当たり前にあるべき姿ではないでしょうか。全員が理解できるよう日本語でも説明をしたので,今後このようなことが続かないように願っています。初めて会う人のお宅にお邪魔しており,しかも意思疎通を図るのが簡単ではないため,疲れが見えてきた生徒がいるのも事実です。


 昼食時間,男子は5分で昼食を済ませ外に飛び出していきました。そして今日は女子も外に出て行きました。最初は別々にボールを使っていた男子と女子ですが,私がしばらくその場を離れてまた戻ってきたときには男女混ざってバスケをしていました。誰が声をかけたのか分かりませんが,Good jobです。運動が苦手な生徒も外に出てバスケをしている生徒たちの様子を見ており,一緒の時間を共有できることが嬉しく思います。男女関係なく誰とでも仲良く活動できることは素晴らしいことです。せっかく一緒のグループになった仲間ですので,この出逢いを大切にしてほしいです。


 今日は白い無地のTシャツを準備することになっていました。TCから各ホストファミリーに連絡は入っていましたが,生徒は自分でも伝えられたようです。全員Tシャツをしっかり持ってきていました。Tシャツの何箇所かをひねってゴムでしばり,染料で色を付けていきます。ゴムでしばった箇所は模様となります。好きな色を重ねていくのですが,慎重に少しずつ色を重ねていく生徒もいれば,豪快にドバドバと染料をかける生徒もいました。どんなTシャツになるかは想像もつきません。来週月曜日に着てくるので楽しみです。

 本日は晴れ。今日はHirotakaとShunsukeが休みです。午前中はジャーナルを書き,日本では週末にどのようにしているかについて英作文をし,テキストを使って前置詞,日本とアメリカの学校の違いなどについて勉強しました。こちらは暗くなるのが午後9時くらいから,そして今はVacationなので,夜遅くまでプールで泳いだりゲームをしたりと寝る時間が遅い気がします。昨日の疲れもあってなのか,反応が薄い・・・授業をする立場としては,反応がないことほど悲しいものはありません。楽しく過ごすことは大事ですが,体調管理はしっかりとしてほしいものです。


 日本とアメリカの学校の違いを知る中で,日本でも一クラスの人数や全校生徒の人数が全く違うことが分かりました。アーリントングループのメンバーは全員鹿児島の生徒ですが,島の学校に通っている生徒の中には学年一人ということもあれば,学年200人という生徒もいます。鹿児島は南北約600キロメートルに渡る広大な県土を有していますから,さまざまな地域や文化がありますね。


 これまで,授業はグループで行われていたのですが,何度注意をされても日本語でのお喋りがとまらず,机の向きを変えることになりました。生徒は何をしにアメリカに来ているのか,ということを考えれば当たり前のことだと思います。KarenとCori,私もこの24日間が有意義で学びあるものになるよう願っており,できることはしていきます。ただ楽しかったか,何か得るものがあったか,それは生徒ひとりひとりの取組次第です。


 ランチタイム,女子は教室でお喋りをしながら昼食やお菓子を食べたりしました。男子はさっさと昼食を済ませ,外へ出てバスケットボールをしていました。日本では部活動などをしている生徒たちですから,体を動かしたくて仕方がなかったようです。久しぶりに汗をたくさんかいたのではないでしょうか。日本の学校で,掃除が始まる前の昼休みを彷彿とさせました。


 午後は,近くの小学校まで歩いて移動し,5歳から10歳までの子どもたちと交流しました。折り紙を教えたり,かぶとを作ったり,ドッジボールをしたりしました。最初はぎこちない雰囲気もありましたが,徐々に打ち解けていったようです。折り紙は日本人にとっては昔から当たり前に身の回りにあるもので,あまりそれについて深く考えたことはないですが,アメリカの人にとって一枚の紙からさまざまなものを作ることができるのは驚きのようです。折り紙の折り方を説明するのは難しく,やって見せて手伝っての繰り返しでした。英語訳が載っている折り紙の本はとても役立ちました。鶴,ハート,手裏剣,動物などたくさん折りました。折り紙の家を少し折るだけでピアノに変わることに驚いていました。中でも紙飛行機は人気でした。ドッジボールはたくさんの人数が一緒に参加できるので良かったです。生徒もアメリカの子どもたちもとても楽しそうでした。

 本日は曇りで,少し肌寒い朝でした。今日はHirotakaとShunsukeが休みです。しばらく見ていない二人。元気かな。ホストファミリーと楽しくキャンプをしていることでしょう。


 楽しみにしていたFull Day Trip。メアリーズビルの生徒と一緒にバスに乗ってシアトルに向かいました。最初に訪れたのはワシントン大学。歴史のある大学でノーベル賞受賞者も輩出している大学です。歴史的な建物があるので観光客も多いようで,写真を撮る観光客らしき人々は途切れませんでした。図書館はハリー・ポッターのイメージにもなったようで,とても荘厳で歴史的な雰囲気を感じることができました。将来,ここで学ぶ生徒がアーリントングループの中からも出るかも・・・なんて想像をしながら見て回りました。


 次にシアトルのシンボルであるスペースニードルの近くにあるシアトルセンターで昼食をとりました。さまざまなお店があり,自分が好きなものを自分で注文し購入できたようです。日本に比べてサイズの大きいハンバーガーやフライドポテトに満足げでした。二つ注文したつもりが三つ出てくるアクシデント(twoが伝わらなかったかな?)があったりもしましたが,それもまた印象深い思い出になったでしょう。スペースニードルはたくさんの人がおり,また,入場料も高いので今回は上れませんでしたが,また次の機会にぜひ上ってみたいです。


 その後,現存するマーケットでは全米で最も歴史が長いとされるパイク・プレイス・マーケットに行きました。映画「めぐり逢えたら」でも出てくるようです。魚介,フルーツ,花,雑貨,お土産などたくさんお店が並ぶマーケットです。観光客も多く,私たちが訪れたときもたくさんの人がおり,イタリア語や韓国語などたくさんの外国語が聞こえてきます。 

鹿児島ではあまり見られない混雑です。ここには,魚を投げてキャッチする光景が見られたり,ガムウォール(ガムの壁)があったり,スターバックス一号店があります。生徒はグループに分かれ,日本へお土産を勝ったりするなど楽しく過ごしたようです。最近になると,自分からTCのKarenやCoriに話しかける生徒も多くなってきました。生徒は私に質問してくることが多いですが,緊急ではない場合は「自分で聞きなさい」と言っています。シアトルの滞在時間は少し短く感じました。帰りのバスを降りるとき,「まだ帰りたくな〜い」という生徒もいました。We will be back!

 こちらに来てから初めての雨で,長袖でないと寒い一日でした。雨と言ってもどしゃぶりではなく,ぱらぱらと降る程度です。私たちが来る前の6月は雨が続いていたようで,「あなたたちが太陽を連れてきたのね」とも言われました。生徒はちゃんと友だち(ぬいぐるみ)と登校してきました。今日は,Hirotaka, Shunsuke, and Yukaが休みで,久しぶりにSaraとAoiの元気そうな顔を見て安心しました。


 午前中は,まずジャーナルを書くことから始まります。毎日KarenとCoriがコメントを書いてくれます。生徒にとって英作文は最も難しいことのひとつだと思います。辞書を使って一生懸命です。毎日根気強く続けることで,力がついてきていることを実感している生徒もいるでしょう。書く量が増えてきています。1ページ全部書いたChikara, Minori and Miyu(他にもいたかもしれません。)Great Work! その後はコラージュ作りをしました。”What makes you happy?”(あなたを幸せにしてくれるものは何?)というテーマで,雑誌の中から好きな写真を切り抜いて貼っていきます。それぞれの個性が表れた面白い作品になりました。


 午後からはお年寄りの方々と交流しました。最初に歌を歌いました。かえるの歌とドレミの歌です。昼休み,Eriがかえるの歌にそって「ドレミの歌が〜♪」と歌ってしまいましたが,みんなが一緒に笑うことができました。何事も共有できるということは嬉しいことです。お昼の時間に少しの練習だけでしたがよく歌えたと思います。Arisaが指揮をとり,OraとRaimuが最後にくるくる回ってかっこよく決めてくれました。歌の後は,日本から持ってきた新聞紙でかぶとを作ったり,折り紙で風船や鶴などを作って紹介しました。お年寄りの方々はみなさん喜んでくださり,「とても可愛いくて礼儀正しい生徒ですね」「また来てね」と声をかけてくださいました。言葉を交わすのは難しかったかもしれませんが,気持ちが伝わって嬉しかったです。


  明日は初めてのfull day tripでシアトルまで行きます。どんな新しいことに出会えるのか楽しみです。

 初めてのweekendを過ごし,登校した生徒。「明日学校で日本人に会えると思うと嬉しかった」という生徒がいました。日本語が使えない環境で過ごし大変だったことでしょう。キャンプ,動物園,ハイキングなどアクティブに過ごしたり,教会に行って初めてのミサを経験することができたようです。庭にプールやトランポリンがある家が多いようで,毎日プールに入っている生徒もいます。日本食を振舞ったり,家の手伝いをしたり,ゲームをしたり,日本のお菓子や自分の地域について説明したりなど積極的に交流ができているようです。


 今日はAoi, Sara, Hirotaka and Shunukeが休みでした。今日は家族に向けてポストカードを書きました。小さい絵葉書にびっしりと書く生徒もいました。いつ届くのかたずねてみたところ,早くて1週間くらい,遅いときは4週間ほどかかったこともあるそうです。いずれにせよ無事に届きますように。次に,KarenとCoriは生徒一人ひとりにクマやトラのぬいぐるみを与えてくれました。「今日から何をするにも一緒に過ごし,写真も一緒に撮ってね。そして日本に連れて帰ってね。友だちだから優しくしてね。」ということでした。生徒にとっては少し恥ずかしかったりもするでしょうが,トイレにも一緒に連れて行っていました。微笑ましいです。良いパートナーになるでしょう。


 午後は,スペシャルゲストが来るということでわくわくしていたところ,現れたのはPolice officer!本物の警察官の方が,仕事中にも関わらず来てくださいました。Coriの友だちのBrianです。警察の制服に身を包んだ背の高い方なので,少々気おくれしていた生徒ですが,パトカーの座席にも座らせてもらえたり,写真を撮ったりするなど楽しく時間を過ごしたようでした。生徒が手錠にかけられた写真がありますが,何も悪いことはしていませんのでご安心を。Minoriは将来警察官になりたいことを伝えたようで,Brianから警察官になるためのアドバイスをもらいました。そして彼女の得意とする空手を見せることもできました。


 今日も単語を探すゲームをしました。お題はneighborhoodです。ちょっと難しかったですが,前回休んでいて初めてこのゲームをしたRaimuも答えを言うことができました。(Koseiが教えてくれました。Thank you.)


 Miyuは日本のイメージを100人の人に聞くという目的を持ってアメリカに来ました。今日はKarenとCoriにも自己紹介をしてイメージを聞くことができたようです。週末もホストマザーに手伝ってもらい,店員さんに聞いたようです。自分の目的に向けてよく頑張っています。Aikaは言いたいことをジェスチャーで伝える方法をMomoka.Iに教えていました。教える(シェアする)ことも知ろうと努力することも素晴らしく,助け合う姿に嬉しく思います。日本の英語のテストではないので,完璧な英語である必要はありません。単語を並べてあとはジェスチャー!それでよいのです。コミュニケーションを図ろうとする姿勢が大切です。

 今日はホストファミリーとの用事でAさん, Bさん, Cさんが休みでした。生徒は毎日日記を書くことになっておりそれをチェックするのが楽しみです。会話の中では見えてこない思いが書き記されています。昨日は疲れていたり忘れていたりして提出できなかった生徒が多かったのですが,今朝は教室へ向かうとページを開いてきちんと提出していました。GOOD BOYS AND GIRLS! 嬉しく思います。日記には,「ひとつのキーワードを聞き取れば,少しでも分かることが今日知れたので何かひとつ上手に聞き取って,ホストファミリーや先生と会話したいです。」「ホストブラザーにゲームに誘われた。操作方法が分からないけれど,断れない僕はゲームをすることにした。初心者でも手加減をしないアメリカの習慣を見つけることができた。身近なところから文化や習慣の違いを見つけていきたい。」「苦手な食べ物を伝えることができた」などと書いてありました。生徒は毎日新しい経験を通して多くのことを学んでいます。


 今日は,午前中にジャーナルを書き,ダウンタウンへ行きアクティビティを行いました。グループごとに与えられたミッションがあり,それについてダウンタウンのお店の方々に質問し,アンサーシートに答えを書いてもらう活動です。現地の人々との交流になるので,緊張してなかなか進まないのではと心配したのですが,みんな積極的に入店し話しかけていました。お店の方々は大変親切に笑顔で答えてくれたので,とても嬉しかったようです。DさんとEさんは公園にいらした女性に話しかけて写真を撮っていました。すれ違う人に対してHow are you?やHave a nice day.と声をかけ合うのは日本ではあまり見ない光景です。レストランやお店でも客と店員はフレンドリーに話をします。


 アメリカの食事にも慣れてきたのか,特に大きな反応を示すことなく普通にランチを食べ,机にふせて眠る生徒もいました。疲れがピークかもしれません。午後はSupermarketという単語の中から他の単語を見つける活動をしました。たとえば,artやkeepなどです。最初はあまり反応がなかった生徒たちですが,辞書で調べながらどんどん答えを出していきました。特に,FさんとGさんが次々に発表していました。Hさんはさすが高校生,みんなが知らないような難しい単語を発表し,周囲から「お〜!」という声が聞こえてきました。こういった場面でも積極的に発言できるようになっていってほしいです。いつも笑顔で元気よく反応するIさんはJさんにYou are a cheerleader.と言われて嬉しかったですね。初めてのweekendは,また新たな経験が期待できそうです。


 ある生徒の日記に「人見知りを克服したい」とありました。アメリカ人だけでなく日本人の友だちも含めてです。この生徒の思いがすごくよく伝わってきました。ホームステイというのは,アメリカのホストファミリーとだけ仲良くすることが大切なのではありません。人種は違っても人間同士。そこに国籍は関係ないのです。誰に対しても平等に思いやりを持ち,協力できる人であってほしいです。それが人間として大切なことだと私は考えます。全員が人間的に大きく成長してくれるようサポートしていきたいです。

 昨日は,帰宅後に街に買い物へ出たり,プールや川で遊んだり,日本のお菓子を紹介したり,マクドナルドへ行って大きなジュースに驚いたりと,長旅で疲れたと思いますがアクティブに活動できたようです。こちらは夜の8時くらいまで明るいですので,午後の時間の使い方も充実しています。


 授業は始めに,KarenとCori(CoraLee先生です)により,オリエンテーションが行われました。授業でのルールは1. English only(英語のみ) 2. No talking when teachers are(先生が話をしているときは話をしない) 3. Pick up trash and throw away(ごみは拾ってゴミ箱へ捨てる) 4. Push chairs in when leaving(去るときは,椅子を入れる)です。日本でも当たり前のことです。全て英語でされる授業に戸惑いを隠せない様子がありました。どれくらい英語が理解できたかたずねてみたところ,80%くらいと言った生徒が一人,あとの多くは10%から40%ほどしか分からないと答えました。確かに英語学習を始めたばかりの生徒にとっては簡単なことではありませんが,諦めずに挑戦し続けてほしいです。私も逐一訳して手伝うことはしません。昨日の日記に「分からなくても反応だけはしっかりとしよう」と記していたSara。その通りで,分からないことを笑ってごまかすのではなく,何度も繰り返し質問し,YESとNOの意思表示をハッキリと示すことが必要です。毎日何かひとつ新しい発見と成長をしていってほしいです。


 その後,Journalと言って毎日日記を書くための日記帳が配られました。今日のお題はWhat did you do with your family yesterday?(昨日はホストファミリーと何をした?)です。毎日英語の日記を書いていきます。ジャーナルに思い思いのイラストを描き,午前中が終了しました。お昼は互いの昼食に興味津々。食事にはその土地の特徴がよく表れます。サンドイッチは定番で,その他はサラダ,チップス,小さな生のにんじん,不思議な色の飲み物,いちごのパックが一パック丸々入っているなど,日本では見られないような昼食でした。少し苦手なものがあってもお腹が一杯でも無理して食べている生徒もおり,そこは日本人ならではの気遣いだな,と感じました。でも,無理をせずに,ホストファミリーに伝えることも大切です。リコリッシュと呼ばれるアメリカで一般的なお菓子にもみんなで挑戦しましたが,日本人の口にはなかなか合わなかったかもしれません。しかし,また新たな発見があったことでしょう。既に「日本食が恋しい」と言う生徒もおり,Aさんが持ってきた日本の飴を喜んで食べていました。中には,水や昼食を持たずに来た生徒もいました。必要だから準備してほしいと自分で伝えたり,可能ならば自分でキッチンに立ち準備をすることが大切です。夜のウェルカムパーティには,各家庭からピザやケンタッキーフライドチキン,フルーツ,大きなケーキを持ってきたいただき,みんなで食べました。


 今日はAさんがKarenとCoriに作ってきた名刺を渡して自己紹介をしていました。それを見て僕も行きたいという思いを持っていたけれど,行けなかった生徒。たぶん悔しい思いもあったと思います。明日は挑戦してくれることでしょう。まだまだ慣れていないせいなのか,全体的に消極的です。日本人の友だちとは元気よく話せるのに英語だとシュンとなってしまいます。何の目的がありアメリカでホームステイをするのか,再度思い出させ後悔のないようにサポートしていきたいと思います。 

 二回目のオリエンテーションで仲が深まったはずの生徒たち。本日久しぶりに会う友だちに緊張している様子が見られ少し心配しましたが,その心配は無用でした。すぐに元に戻り楽しそうに話をしながら搭乗を待ったり移動をしたりしていました。しかし,周囲に気をとられたり,おしゃべりに夢中になったりするなど,少しのんびり屋さんが多く,何回か注意を受けました。自分の耳で話(指示)を聞くこと,というのは日本においても大事なことです。この24日間の課題がひとつできました。グループリーダーのAや班長のB,C,D,がさっと人数を数えてくれたり,互いに声を掛け合ったりしながら行動できました。彼ら以外にも,EやFが率先して人数確認をしてくれるなど,自発的に行動している姿を嬉しく思います。

羽田空港から成田空港までのバスの中では,「スカイツリーだ!」「ディズニーランドだ!」「お台場はどこ!?」「あれ,○○の本社じゃない!?」と言いながら写真を撮る姿が微笑ましかったです。成田空港からシアトル空港まで約8時間のフライトでしたが,機内食や映画・ゲームを楽しんだり,アメリカ到着後の時差ぼけに備えしっかり睡眠をとる生徒もいました。現地時間7月27日(水)午前9時53分に到着しました。狭い座席でよく眠れなかった生徒が多く,顔には疲れが出ていました。空港ではネイティブによる入国審査を一人ずつしました。言いたいことがうまく伝わらなかったり,聞き取れなかったりと緊張の場面を持った生徒もいたようですが,これもまたひとつの思い出です。

いよいよTCのKarenとCoraLee先生とのご対面。Karenがエスカーレーターの上から”Welcome Arlington”と書かれた大きな紙を下げて出迎えてくださいました。しかし,緊張しているのか疲れなのか,あまり反応がありません。その後Karenは一人ひとりのネームを見ながら挨拶をしてくださり,少し緊張もほぐれたように思います。アーリントンへ向かうバスの中,大きな道路や縦型の信号機などにアメリカを感じ,わいわい言って写真を撮っていた生徒たちですが,しばらくすると静かになり見渡せば起きていたのはGだけでした。長時間に渡る移動と緊張が続いて疲れました。

スタディーセンターでは,ホストファミリーがウェルカムボードを持ってお出迎えしてくれました。自分のファミリーがわかりホッとし笑顔を見せる生徒もいれば,緊張してなかなかファミリーに近づけない生徒もいました。また,ファミリーの変更があり少し不安な思いをした生徒もいましたが,全員無事にホストファミリーとともに帰っていきました。ゆっくりと話す時間もなく生徒とはお別れになってしまいましたが,今頃みんな何をしているのだろうか・・・と考えます。私自身もホームステイをしていますが,英語が聞き取れない!何度も聞きなおしています。おそらく生徒も同じような思いをしているだろうと思います。それぞれがホームステイ先に引き渡されたのは14時半ごろでした。帰宅し何をしたのか,どんな感想を持ったのか明日の日記が楽しみです。明日から授業がスタートし,夜にはウェルカムパーティがありとても楽しみです。
Copyright © 2016 Minami Nihon Culture Center. All Rights Reserved. / ホーム 会社案内 お問い合わせ / MNCC 南日本カルチャーセンター Flash templated by Flash Okanasen