2007年度 ジュニア留学

 

活 動 報 告

同行の引率者より、現地での活動報告が届きましたので掲載します。

4月03日(火)
【活動写真】
まだ寒い朝7時、別れの時がやってきた。空港に向かうバスの横で、生徒とホストファミリーが抱き合いながら別れを惜しんだ。「帰りたくない」「また戻ってくる」という生徒からの声が飛ぶ。一方でホストファミリーからも「また戻って来いよ」「帰らないで」との声が聞こえる。ハグし合いながら涙を流し、中には号泣する生徒・ホストファミリーも見られた。バスに乗り込み、しばらくは別れの余韻に慕っていたのか静かだったが、間もなくすぐに賑やかになった。数時間後今度はグループの仲間との別れが待っている。初めは全く知らなかったのに今は親友と呼べる間柄になった相手との残り少ない時間を楽しんだ。サンフランシスコ空港に着き、手続きを済ませると、TCのスーザン先生、ドナ先生との別れ。この数日ですっかり上手くなったハグをしながら、アメリカとの別れを惜しんだ。その約12時間後、同じように他県のグループのみんなともまたお別れ。旅程上の問題とは言え、成田空港、羽田空港ともに時間が無く、バタバタと別れなければならなかったことを申し訳なく思う。私自身もしっかり全員とはあいさつできなかった。ジュニア留学で学んだ事を、そしてこの期間を思い出してこれから学ぶ事を、今後の人生に大いに生かして欲しい。そしてまたお互い成長して笑顔で会おう。See You Soon!
4月02日(月)
【活動写真】
長い一日が始まった。まず明日の帰国の事に関して大事な話をし、すぐにサヨナラパーティの準備にとりかかる。ステージやテーブルで誰が何を披露するかを決める。そしてホストファミリーへの感謝を込めたメッセージ本作り。真剣に取り組むために時間があっという間に過ぎる。ランチタイムはTCの先生方により、ピザが振舞われた。近くの公園で束の間のひと時を味わう。ランチのあとも、本作りを続け、それからリハーサル。あっという間にホストファミリーが迎えに来る3時になった。7時再びスタディセンターに。サヨナラパーティがスタート。まずはテーブルで習字、おりがみ、日本のお菓子、ポケモンのイラストが披露された。習字はアメリカ人に大人気で、レミ、フミカ、アヤがそれぞれの名前を日本語で書いて渡した。カヤ、アイコ、リサ、ウララは、おりがみだけでなく、けん玉やだるま落としも紹介。子どもを中心に人だかりができた。日本のお菓子も大人気。試食コーナーは元気なショウコ、ハルナ、ナルミの声と共に賑わった。カナとハルカはポケモンのイラストを紹介。ポケモンも相変わらず大人気である。しばらくして、ステージパフォーマンスがスタート。まずはチヒロが茶道を披露。たくさんのフラッシュがたかれた。マイのピアノ演奏にはホストファミリーも生徒も魅了された。ハルナ、サオリ、マキ、タマミ、ショウコ、チヒロ、ナルミによる鹿児島の唱歌“ちゃわんむし”の斉唱は鹿児島の生徒から笑いが起きた。一転、タマミの空手パフォーマンスでは、緊張した空気が走り、ホストファミリーもその動きに目を凝らした。タイキのお手玉には大きな拍手が起こり、アヤの縄跳びは大歓声が上がった。ショウタ、ケンタ、ユウキ、タイキ、コウヘイ、スグルのチャンバラ劇はストーリーこそ悪者を正義の味方が倒すという古典的なものであったが、空手をしているショウタと剣道をしているケンタの闘いには迫力があった。そして生徒全員による「ふるさと」と「カントリーロード」の歌の披露。ふるさとは日本の唱歌らしくしっとりと聴かせ、カントリーロードは日本語で歌ったものの、もともとアメリカでとても有名な曲なので、手拍子が起きるほど盛り上がった。最後にアヤカによるサンキュースピーチ。ホストファミリーへの感謝の気持ちを、すべての生徒を代表して代弁した。またこれらのパフォーマンスの紹介を、カオリとリエが果敢に司会者として行った。それから1人ずつ、TCより修了証書の授与。何名かの生徒は目に涙をたっぷり浮かべていた。自分の分とホストファミリーの分をもらい、ホストファミリーの分は昼間作った本と共にホストファミリーに届けた。暖かい雰囲気のままサヨナラパーティは終わった。そのままあちこちで写真撮影をする場面が見られた。ホストファミリーと抱き合いながら涙を流す生徒も居た。また、何人かのホストファミリーが、“自分は○○のホストファミリーだ。○○と出会えて本当に良かった。ありがとう”と私に伝えに来た。中には“○○と出会えて本当に良かったということを、確実に伝えたいので日本語で○○にそれを言って欲しい”という申し出もあった。それぞれがそれぞれの環境で密度の濃い10日間を過ごしたと感じた。明日のサヨナラは本当に辛いものになりそうだ。
3月30日(金)
【活動写真】
昨日に引き続き午前中は授業。まじめなこの学校の授業スタイルは生徒には退屈なようだ。英語、歴史、数学、理科などの授業ばかりで、音楽や体育がないのもその一因だろう。そんな中でも辞書を引き言葉の意味を調べたり、パートナーに質問したりして、必死に少しでも内容を理解しようと心がけていた。ランチタイムまで学校で過ごし、午後は老人ホームを訪問した。最初に生徒たちが日本の歌「ふるさと」とアメリカの歌「カントリーロード」を日本語で全員で歌った。それから日本人の特技おりがみを披露。中には痴呆の方や、耳の遠い方もいらっしゃる中で、生徒たちは辛抱強く作ったものを説明し、中には折り方を教える事ができる方には、一生懸命教えていた。その丁寧な姿には職員の方も感激していた。最後にマイがピアノ演奏を披露。前日に緊張しながらホストファミリーに披露していたからか、この時は堂々としていた(本人は周りが思う以上に緊張したのかもしれないが)。今日もおみやげを頂いた。中にお菓子の入ったイースターバニー(復活祭の象徴のウサギ)のぬいぐるみ。
3月29日(木)
【活動写真】
昨日のサンフランシスコ研修の疲れが残る中、学校生活を再スタート。今日から2日間はスタディセンターのある、St. Pauls Lutheran Church内の私立中学校に通う。全校生徒約25名の本当に小さな学校だ。朝一番に、ターロック中学校のような公立校と違い、賑やかじゃないし、授業中は静かにしてないといけない(もっともグループの生徒はみんな静かにしていた)という注意を受ける。新しいパートナーと自己紹介をし合ったあと、2つに分かれて授業へ。確かに生徒たちは概して大人しく、グループの生徒たちも、ターロック中学校で受けた「アメリカの中学校」の印象とは、また違うものを感じたようだった。ランチタイムまで学校で過ごした後、警察署見学へ。グループの生徒同士だと大騒ぎしてしまいがちになっているので、署内ではくれぐれも静かにするように、TCの先生方と一緒に何度も何度も念を押す。事件の証拠品を押収して分析する部署で説明を聞き、911コール(日本で言う110番)がかかってくる部屋に入れてもらう。さらに外に出て、特殊部隊が使う武器や防具を見せてもらい、何人かの生徒は防具をつけてもらったり、武器をもたせてもらっていた。防弾チョッキが約9kg、ヘルメットなど防具を全部つければ約13kgになるらしい。身に着けたケンタは最初は重いと言っていたが、剣道をやっている彼は防具に慣れているからか、「やっぱりそうでもない」と話していた。最後におみやげを頂き、記念撮影をして見学終了。警察署の方々はとても親切に説明してくださった。その後、ダウンタウンを散策し、楽器屋やカフェを見て歩いた。Tracyの古い街並みと、アメリカの商店街を楽しんだ。最後に郵便局へ行き、日本へ出す切手を買ったり、記念切手を買って郵便局内を見学した。
3月28日(水)
【活動写真】
待ちに待ったサンフランシスコ研修! と思っていた生徒は多かったようだ。前日の日記の締めくくりが「明日は待ちに待った〜」になっている生徒が多かったからだ。マンティカからわんぱくグループを乗せたバスがTracyに到着し、ジュニアグループを乗せ、8時半出発。バスの中は生徒たちの元気な声が飛び交った。とても数日前に知り合ったばかりのグループとは思えない仲の良さである。道中、アルカトラズ島やメジャーリーグ・サンフランシスコ ジャイアンツのホームスタジアム、サンフランシスコの高層ビル群などを遠くに見ながら、まずゴールデンゲートブリッジに到着。日本人を含む、様々な言語を飛び交わす人々が周りにはいて、国際的な観光地に来たことを実感。その後、Japanese Tea Gardenへ行き、入場前にランチをとった。そのGardenは京都や奈良にある歴史的建造物が決して広くは無い場所に集結していて、いかにも日本風庭園である。池の中に鶴の石造があったりして、ある生徒が「こんなところに鶴いないよ。あちこち誇張されてて変だ」と言っていたが、同じように日本にある外国の名前のものも、実際にはその国の人から見たら、おかしなものも結構あるはずだよという話をした。ピア39に移動しフリータイム。それぞれ買い物をしたり、名物のアシカを見たり、食事をとったりして夕方まで過ごした。6時にピア39を出てTracyへ。バスの中は初めこそ賑やかだったが、次第に静かになり、眠る生徒が多かった。
3月27日(火)
【活動写真】
寒い1日だった。朝早くから、昨日に引き続きTurlockへ。朝8時から、4コマ+ランチタイムを中学校で過ごした。英語、数学、化学、アメリカ史、美術、世界史、体育、地理、スピーチ法、スペイン語などなど、それぞれ昨日と同様、様々な授業をパートナーと一緒に受けた。生徒たちはアメリカの学校、授業、先生、生徒など、様々な違いを身をもって感じているようだった。興奮していた。一方でターロック中学校の生徒たちにも好影響を与えているという話を、学校の先生方から聞くことができた。ある生徒は、普段もの静かで授業中の発言も少ないのに、この2日間は、はりきってパートナー(つまり日本人生徒)に、アメリカの事や学校を紹介し、授業中も積極的に発言していた、と。アメリカや学校に誇りを感じ、日本から来た生徒のお世話をすることで、これまで見せた事のない責任感も見せてくれている、まるで別人になったようだった、と話してくれた。学校の職員の方々からもこの2日間の日本からのグループの参加というのは評価が高かった。学校が見るからに活気付いた事を高評価して頂いた。TCの先生方も、グループの生徒たちが物怖じせずに学校に溶け込めた事を誇りに思い、一方でターロック中学校の生徒たちが親切に接してくれたことをアメリカ人として誇りに思うと話してくれた。私自身も、全員が積極的に学校生活に入っていったことで、とても嬉しく感じた。ランチタイムでは、今日も生徒たちの周りには人だかりができた。ランチタイムでターロックの生徒たちとの交流は終了。別れ際には何度も写真を撮ったり、中にはハグする光景も見られた。午後はTracyに戻る道中にある、Modesto市の博物館とMcHenry Mansionという大豪邸博物館のようなところを見学した。いずれも建物内は撮影禁止だったため、残念ながら写真は無い。19世紀のカリフォルニア州ができた頃からの生活用品や公共の物(警察官の用具、市の資料など)を見てまわり、カリフォルニアの近代史を垣間見ることができた。昨日今日の移動で生徒間同士でもだいぶ親しくなってきた。明日はサンフランシスコへ行くバスで、サヨナラパーティで何をするか具体的に話し合いたい。
3月26日(月)
【活動写真】
午前中はTCによるホームステイ期間中における大切な話や、IDカードの作成、スケジュールの確認をした。体調が悪い生徒も、時差ボケも無いようだ。むしろホストファミリーとの生活に完全に慣れてきているようだ。生徒の日記を見ても、週末、日本から持ってきた写真を見せたり、ホストブラザー・ホストシスターと遊んだり、積極的に過ごした生徒が多かったようだ。11時頃からターロック中学校(Turlock Junior High School)へバン2台に分かれて移動。約1時間の移動のあと、着いた学校には生徒が大勢で出迎えてくれた。アメリカ人は積極的で、とにかく大きな声でグループの生徒たちに声をかける。中には“こんにちは!”と日本語で何度も叫ぶ子もいた。大抵こういう場面では日本人というのは萎縮してしまうものだが、ショウコを初め、数名がアメリカ人に負けない大きな明るい声であいさつをしていた。日本人生徒1人につき、学校の生徒1人がパートナーとしてつき、そのパートナーの受けている授業を受けに行くという形式をとった。パートナーとの対面式(?)では、アメリカ人生徒も緊張した面持ちで、両者ともパートナーとの出会いに興奮していた。すぐにランチタイムで、それぞれパートナーとその友達とで、学校のキャンパスでランチを楽しんだ。早速“自分の名前を日本語(漢字)で書いて欲しい”と言われて書いている生徒が居たと思えば、“あなたの名前を書いて”と言われ、スター気分を味わった(?)生徒も居た。一方で、グループの生徒は、写真や日本から持ってきたお菓子を武器に積極的に話していた。ランチタイムが終わると各自パートナーとクラスルームへ消えていった。今日は私は学校の職員の方々と打ち合せ等していたらあっという間に授業時間が終わったので、授業風景は直接は見ていないが、明日は写真を撮らせてもらう話をしたので、全校生徒1700人の大きな学校なので全員は無理にしても、いくつかの授業風景は写真でお伝えできると思うので、お楽しみに!生徒の話によると、英語、数学、理科、体育などの授業を受けた模様。Tracyへ帰る道中、突然スコールのような大雨に襲われた。Tracyに到着後ホストファミリーの迎えが来る頃には雨はやんだが、気温が下がって寒くなった。しばらく小雨が降ったりやんだりという天気だったが・・・・明日もそうだが、あさってのサンフランシスコ研修では雨降らないで!という会話をTCとしながら生徒たちを見送るのだった。
3月25日(日)
【活動写真】
丸一日経って、グループのメンバーと再会。移動と時差で疲れて昨夜はよく眠った生徒が多かった模様。体調を大きく崩した生徒も、ホームシックの生徒も居ない模様。何よりである。続々と生徒とホストファミリーが集まってきた。ホストファミリーはピザやお菓子をそれぞれ持ってくるポットラック形式で、食べ物や飲み物が集まってきた。アメリカの大きなピザや、甘いお菓子といった「アメリカの食べ物」とホストファミリーとの会話を楽しんだ。積極的に話をする生徒が多く、また、最も重要な“笑顔”を忘れずにホストファミリーと接していた。途中、街のレストランのマスコットが現われるというスペシャルゲストの登場があった。食事のあと、イースターにちなんだ、隠した卵を見つけるゲームをした。ホストファミリー(親)がスタディセンターの建物の周りにプラスティック製の卵を隠し、生徒とそのホストブラザー/ホストシスターが見つけるというゲーム。芝生の陰、木の上などに隠された卵を、アメリカ人の小さな子ほどアグレッシブに探していたが、日本人の生徒も負けじと探していた。卵の中にはキャンディやチョコレートが入っている。終始和やかなムードでパーティは進んだ。
3月24日(土)
【活動写真】
いよいよ出発の日。先に鹿児島を発って、羽田でみんなを迎える予定だった私は、乗る予定だった飛行機が出発直前の故障の発覚で飛ぶのが遅れ、結局鹿児島出発のみんなと一緒に行く事になった(飛んでからの話でなくて本当に良かった)。そんなトラブルがあったものの、羽田空港で九州からの参加者全員が合流、成田空港で全員揃って、春休み初日で混雑していたが、大きなトラブルはなく手続きを済ませることができた。成田空港では、みんなもうグループ内で溶け込んで友達を作っていた。サンフランシスコ空港へ向けて離陸。機内では機内食が出た後、約束どおりほとんどの生徒が眠りについていた。サンフランシスコ空港到着後、手続きを済ませて空港ロビーに出ると、TCのドナ先生とスーザン先生が出迎えてくださった。元気にあいさつをし、自己紹介する生徒が多かった。バスでステイ地のTracyへ移動。道中ファーストフード店でアメリカ初買い物、アメリカのバーガーを経験した。初日のこのランチタイムは「おいしい!」という声があちこちから聞こえた。また、この移動中も約束どおり眠る生徒がほとんどおらず、時差ボケ対策をバッチリ実行していた。Tracyのスタディセンターに着くと、すでに何名かホストファミリーが待っていた。ホストファミリーが来た順に、生徒はファミリーと帰っていった。ここでもほとんどの生徒が元気よくあいさつをし、体格の大きなアメリカ人相手にもひるんでいない(?)様子が印象的だった。明日夕方からウェルカムパーティ。それまでみんなどれだけファミリーと打ち解けることができるかな。

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