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サクラメントレポート  8月17日(金)
 3週間のホームステイもいよいよ今日が最終日。色々なことがあった。23人それぞれの生徒たちが、それぞれに降りかかる困難やアクシデントを、言葉という最も重要なコミュニケーションツールが制限された環境の中で、必死にもがいて乗り越えてきた。それぞれの生徒たちのその姿は、頼もしく、誇らしく、そして羨ましくもあった。今日のサヨナラパーティーで、伝えきれなかった感謝の思いを爆発させて欲しいとみんなに伝えた。

 今日は通常の授業ではなく、朝からパーティーの準備に取り掛かった。まず、特別講師として来校してくださった警察官のバイズさん、施設見学でお世話になった地元の消防署の方々、終日研修などで送迎などに特に協力してくださった2つのホストファミリーなどに感謝のメッセージカードを書いた。また、一番お世話になったTCのお二人の先生方にもサプライズで渡す予定の感謝状も同時進行で制作しなければならなかった。TCの先生方には、私が面談をしたいと怪しすぎる嘘を言い、別室に生徒数名ずつを呼んで作品の仕上げをしてもらった。ホームステイ期間中に、何かを制作しなければならない場面が何度かあったが、このサクラメントグループは美しい文字を書いたり、可愛らしい挿絵を描いたりすることに長けた生徒たちが多くとてもありがたかった。最後の感謝状づくりはAさんにキャロリャン先生、Bさんにミッシェル先生の仕上げを任せたが、12時前にみんなの思いの詰まった最高の感謝状が完成した。

 ランチの後は、ホストファミリーへの贈り物を渡す儀式の流れの確認をした。一人一人に修了証書も準備してくださっていた。その後、さよならパーティ成功の鍵になる料理と日本の遊びの紹介、合唱の仕上げに取り掛かった。日本の遊びの紹介をする2グループには、午前中の時点で私は「何を伝えたいのか分からず、意味が分からずに終わる可能性がある。かなり練習が必要だね。」と少しい厳しい感想を伝えていた。それを見返そうと、二人羽織とスイカ割りの説明とデモンストレーションを何度も何度も試行錯誤しながら完成度を高めていた。Cさんが「もう一回通そう!」と呼びかけると、みんなで意見を出し合い練習に励む姿に、このサクラメントグループのチームワークの良さをまた感じることであった。

 料理の仕上げにとりかかった残り3グループは、それぞれ唐揚げ、焼きそば、卵焼き、カレーの4品を作っていた。ここはやはり女子の力が大きかった。手際よく材料を切り、炒めたり、揚げたり普段からおそらく料理をしているんだろうなぁと思わせる動きで4品を仕上げていった。そんな中で、男子の数名は、率先して洗い物に取り掛かり、目標の3時に何とか全てを完成させることができた。準備を終えた生徒たちは、一旦それぞれのホストファミリーの元に帰っていった。

 18:00ごろから、スーツケースを抱えて再び生徒たちが学校に現れだした。そして「サヨナラパーティーを成功させるぞ!」と、少し緊張感のある表情の23人が集結した。18:30になりパーティーが始まった。オープニングはD君によるスピーチ。「君で流れが決まるからね。」との私のプレッシャを見事に跳ね返し、拍手喝采を浴びた。次にE君が登場し、準備運動を兼ねてラジオ体操を会場の全員で行った。E君はアメリカに来た当初、極度のホームシックにかかり、夜も寝られない日々が続いたこともあった。しかし、大勢の外国人の前で、一生懸命堂々と英語を話す彼の姿はとても逞しく見えた。続いて行われた二人羽織とスイカ割りも高校生たちがうまく中学生をリードし、繰り返し行った練習の成果もあり大いに盛り上がった。外国人を笑わせることができたということは、コミュニケーション力の向上を証明するものであった。

 パーティもいよいよクライマックス。ホストファミリーとTCの先生方に対する感謝を伝える時間である。みんなで合唱の隊形に並んだ時に、サプライズでTCのキャロルアン先生とミッシェル先生、ずっとお手伝いをしてくれた地元の中学生のオライアンとカルロスに感謝状を渡す時間になった。彼らをびっくりさせる予定だった。しかし、ここで23人の生徒たちの涙腺が崩壊し、その感動に私も飲み込まれてしまった。合唱「旅立ちの日に」は、涙で声にならない生徒たちも多かったが、気持ちのこもった特別な合唱になった。3週間を締めくくるにふさわしい最高のさよならパーティーとなった。バスに乗り、最後まで見送ってくださったホストファミリーの方々に手を振り、一行は帰路についた。

 この3週間で生徒たちがその目で見て、その心で感じたことは、どれだけ価値のあることだっただろうか。その経験を可能にさせたのは、「殻を破って一歩外に出てみよう」という生徒たちの決断があったからこそ。まずはその勇気に敬意を表したい。そして、生徒たちには、君たちの勇気を後押しし、「行って来い!」とチャレンジさせてくれた保護者や周りの方々への感謝の気持ちを忘れないでほしい。

サクラメントグループのみんな、たくさんの感動を本当にありがとう!
サクラメントレポート  8月16日(木)
 明日はさよならパーティーの準備がメインの活動になるので、3週間お世話になったTCのキャロルアン先生とミッシェル先生の授業を受けるのも、今日が最後である。朝の連絡で悔いのないようたくさん聴いて、たくさん発言するように伝えた。その他の連絡として、スーツケースのパッキングを今夜再度確認して終わらせることと、明日は下校後、再度ホストファミリーと登校してさよならパーティーに参加することを伝えた。

今日の授業は…
Today’s phrase: What’s up? Take a break. My bad. Up to date.
Journal:アメリカに来て驚いた3つのことを書いてくる。
その後、2つのクラスに分かれて、アメリカの食べ物のことについて学習した。

 私は、いつものように日記に目を通して、さよならパーティーで使うスライド作成を行っていた。Aさんの日記の中に、「もう最後なのに、ホストファミリーとの関係がうまくいかない。」と書いてあった。気になったので、授業中に呼んで話を聞いた。すると、テレビをつけた・消したでホストシスターとの間に誤解が生じ、それが原因で険悪な雰囲気になっていることが分かった。Aさんは普段から積極的な姿勢でホストファミリーともコミュニケーションをとっていた。できるだけ英語を使い、自分の力で何とか会話を成立させようと努力していた。しかし、細かな意図を伝えなければならない状況になると、壁にぶつかり悔しい思いをしたようだ。しかし、決して落ち込まないでほしい。壁にぶつかりそれを乗り越えようと前に進むことこそがホームステイをする意義の1つなのだから。私からTCの先生に、「誤解が生じているので、もう一度ホストマザーとゆっくり話す機会を作って欲しい。」とお願いした。また、Aさんには今日が最後の夜になるので、家族が笑顔になれるようなコミュニケーションのアプローチをしてみなさいと伝えた。

 今日はもう一ついつもと違うことがあった。授業中にTCのミッシェル先生の電話に、飼ってらっしゃる犬の容体が悪いという連絡が入った。長い間飼っていた犬らしく、涙を流されて少し動揺されていた。もう一人のTCのキャロルアン先生に”Can I ask you for help?”と言われたので、生徒たちにも状況を説明した。少し休まれて、ミッシェル先生は戻ってこられた。その後は気丈に振る舞い、生徒たちとの授業を全うされていた。相手に不幸が起こった時に、英語で何と反応して良いか生徒たちは分からず、困っている様子だった。そんな時は”I’m sorry.”というフレーズで、悲しい思いを相手と共有することができることを生徒たちに伝えた。

 ランチの後は、さよならパーティに向けての準備を行った。部屋の飾り付けと、カレーと唐揚げの仕込みである。まず各班の班長を連れて、近くのスーパーに買い物に行った。アジア系の食材を多く揃えるこのストアで、目的のものを全て調達することができた。カレー、焼きそば、卵焼き、唐揚げを作ることが決まっていたので、生徒たちはイメージトレーニングが十分にできていた。テキパキと買い物を済ませて、明日に備えての調理を手際よく行った。カレーは甘口と中辛の2種類を準備することができた。明日の焼きそばと卵焼きの班も今までの感謝の気持ちを料理に込めて頑張って欲しい。

 料理と同時に、TCの先生お二人と、ずっとアシスタントとして手伝ってくれた中学生のオライアンとカルロスにメッセージカードを作成した。彼らの目の前で作業をするわけにはいかないので、私が生徒たちと面談をしたいと理由を作り、別の部屋でサプライズのカード作りを行った。BさんとCさんが中心となって、得意の習字を生かして見事なアイデアを出してくれた。今日は完成しなかったが、明日の準備時間に何とか終わらせたい。

 いよいよ明日が帰国の日となった。最高のさよならパーティーをみんなで作り上げよう!
サクラメントレポート  8月15日(水)
今日は多くのホストブラザーやシスターが学校の新学期が始まる日でもあった。ホストファミリーも朝からバタバタと大忙しだったようである。AさんとBさんが少し遅れて到着し無事に全員が揃った。午前中は通常の授業から始まった。
Tip of the day
Getting ready to go home
Pack your suitcase. Wash your clothes. Share contact information. Check you chargers.
などの指示がTCの先生からあった。帰りの準備の連絡だったので、これは聞きもらすと良くないと思い、全員理解できたか日本語でも確認した。次に…
Journals
Tell me about your favorite part of Tuesday’s trip. 6sentences.

クラスを分けて…アメリカの外食についてや、料理の細かい注文の仕方などについて学んでいた。

再び合流して、学習した外食時の英語を使ってスキット作りを行った。レントランにお客が来店するという設定で、どのグループも積極的に意見を出し合って楽しそうに作っていた。ランチ後の発表では、2回目ということもあり人前で英語を話すことにかなり慣れたように感じた。

 スキットの発表がお終わり、午後は今日の夜に行われるバイブルスタディ(聖書の勉強会)に参加される方々のために、日本の簡単な軽食と、部屋の飾り付けを行った。教会を使わせていただいたお礼も兼ねて、心を込めて頑張ろうと呼びかけた。まずA〜E班でそれぞれ1つずつ料理の説明の案内と、Thank youボードを作った。ホームステイも終盤になり、各班のチームワークも良くなった。出発前に私が年齢と性別だけを考えて分けた班だったので、最初はどうなることかと思ったが、3週間の活動を通して強い絆が生まれたように感じた。軽食は卵焼きとおにぎりとフルーチェを準備した。卵焼きは女子の有志数名が名乗り出てくれ、手際よくあっという間に作り上げてしまった。味見をさせてもらったが、懐かしいだしの効いた日本の味のする美味しい卵焼きであった。Thank youボードにはAさんが中心となって、折り紙を使い日本らしい雰囲気を出した素晴らしいメッセージボードを完成させていた。TCの先生方も予想以上の仕上がりだと驚いていらっしゃった。

 生徒たちがテキパキと動いたため予定よりも早く作業が終わったので、残りの時間でホストファミリーへの贈り物仕上げを行った。糊をもう一度上塗りし、宛名カードを作成した。明日は、さよならパーティーに向けての準備と最後の授業となる。サクラメントグループのチームワークを思う存分発揮してもらいたい。

 最後に…。今日の休憩時間にBさんたちと雑談をしていた。Bさんが「日本に帰りたくないです。学校も意味の分からない決まりとか多いし。」と話していた。3週間のアメリカ生活で、こちらの中学生の生活や、夏休みの過ごし方を目の当たりにして、日本の学校との大きな規律の違いを強く感じたのだろう。日本の学校は細かく時間が区切られ、規則も多く逆に、アメリカの学校は自由でのびのびと生徒たちが過ごしている気がする。しかし、実際にアメリカの学校に行っていると、日本の学生がいかに守られ、アメリカの学生がどれだけ大きな責任を負わされているかを見ることができる。「アメリカは〇〇なのに…とばっかり愚痴っていると、何のためにアメリカに行ったんだと思われるよ。アメリカに行ったことで、日本の良さを説明できるような人間になれるといいね。」とBさんに話した。23人全員が、帰国後それぞれの学校に戻り、広い視野を生かして、それぞれの学校で活躍してくれれば嬉しい。
サクラメントレポート  8月14日(火)
 今日は最後の終日研修となるジェリーベリービーンズ工場の見学の日である。工場でのお土産の購入や、午後に予定されているサクラメントのモールでのショッピングに備えて、お金を持ってくることと、昼食は各自で準備をしてくることを昨日連絡していた。最後のゆっくりとした買い物の時間ということもあり、生徒たちはそれぞれ残金と相談しながら、計算してお小遣いを持参していた。

 9:00にバスを出発した。1時間半くらいして、最初の目的地である、フェアオークスにあるミニゴルフが楽しめる施設に到着した。4人組に分かれて、自分たちでスコアーを記録しながらミニゴルフを楽しんだ。私はあるホストマザーと生徒たちのグループに入ってホールを回った。そのホストマザーは、1歳半の娘さんをベビーカーに乗せて一緒にゴルフを楽しんでいた。ホールを回るときに、A君はそのホストマザーのベビーカーを持ってあげたり、クラブやボールを運んであげたりしていた。楽しみながらも周りに目を配ることを忘れない素晴らしい行動だったと思う。

 ミニゴルフ場を後にした我々は、15分くらいバスで移動し、ジェリーベリービーンズ工場に行くことになった。移動中にBさんが「お腹が空いたのですけど、ランチはまだですか?」と私に聞いて来た。私はTCの先生に”Can we have lunch now in the bus?”と尋ねそうになった。危うく生徒の英語を使う機会を潰してしまいそうになった。「自分で交渉したみなさい。」と私はBさんに伝えると、彼女はTCの先生にしっかりと英語で質問していた。彼女の交渉のおかげで、みんなで移動中にランチをすませることができた。小さなことに成長の機会があるホームステイを最後まで生徒たちには満喫してほしい。

 ジェリーベリービーンズの工場に到着した我々は、まず製造工場の見学をした。全米ならず世界でお菓子を製造するメインの工場ということで、見学者にも優しい作りになっていた。見学通路が整備されていたり、見学の途中に小さなクイズが隠れていたり、小さな子供達も楽しめるように工夫されていた。生徒たちは特に工場内の匂いに反応していた。アメリカのお菓子独特の甘くて強い香りが工場にはたちこめていた。見学を終えると、お土産店でショッピングをした。試食ができるコーナーでは、たくさんの生徒たちも並んでいた。イチゴ味やオレンジ味などの普通のフレーバーだけでなく、鼻くそ味や腐った卵味など、アメリカらしいジョークを交えて遊び心を忘れない工夫に生徒たちは特に興味を示していた。

 ジェリーベリービーンズ工場を後にした私たちは、サクラメントにあるアーデンフェアモールに向かった。ゆっくりと時間をとっての買い物はこれで最後ということもあり、生徒たちはとても楽しみにしていたようだ。到着後、写真撮影をすませ、TCの先生から与えられた自由時間は3時間半。生徒たちは、最後のお買い物にそれぞれ散っていった。夕食も各自で済ませてくることも、自由時間の課題であった。私はフードコートで夕食を取ることにした。何人かの生徒たちとタイミング良く夕食を一緒に取ることができた。彼らが食べ物を注文している姿を私は少し離れた場所から、じーっと見ていた。C君は店員さんの怒涛の話しかけにも動じることなく、自分が希望する食べ物を目を見てしっかりと伝えていた。買い物時の会話も、この3週間でとても上達したと感じ嬉しかった。食事をしながら、「正しい文章を覚えることも大事だけど、アメリカ人がどのような注文をしているか観察して、真似をすることも大事だよ。」と生徒たちに伝えた。

 買い物を終え、予定通り午後8:00に学校に戻って来た。いつもはここでそれぞれホストファミリーの元へ向かい自然に解散するが、今日は一度全員を集めて話をした。確認したいことがあったからだ。「ホームステイ生活も後3日間。明日からはもう一度、ホストファミリー、この学校の場所を提供してくださった教会の方々、TCの先生方に対する感謝に気持ちを思い直して、残りの授業とさよならパーティーへ向けた準備を全力で頑張ろう。」と伝えた。「はい!」と気持ちの良い返事をみんなが返してくれた。See you tomorrow!
サクラメントレポート  8月13日(月)
 最後の週末を終えて、生徒たちがまた9時前に全員集合した。今日はAさんの誕生日ということで、TCの先生の車の窓には”Happy Birthday, Aさん”とペイントがしてあった。誕生日は特別な日という意識が高いアメリカ人ならではのおもてなしを朝から見ることができて嬉しかった。風邪気味であったり,頭痛がする生徒が数名いたりしたが、みんな揃って写真撮影をすることができた。

 教室に入り授業が始まった。まず…

Tip of the day: Remember say” thank you”
明日の連絡: 昼食を持って来ること。夕食は買い物に行くモールで各自購入。
Today’s phrase: Fat chance! Fishy. Hit the spot.

などを学習した。ぼーっとしていたらいつの間にか始まっているこちらの授業スタイルにはまだまだ慣れない生徒が多い。月曜日だったということもあるが、TCの先生の指示に対する反応がいつも以上に鈍い生徒が多かった。ニコニコしていても結構重要な連絡事項を話していたりすることがあるので、月曜日でも朝一番から英語脳のスイッチをすぐに入れられるようにしてほしい。メモの取り方にも課題があるようだ。日本の授業のように、丁寧に板書されたことをしっかり写すという作業は、アメリカの授業ではほとんど見られない。ノートは自分の考えを書くものであったり、自分が重要だと思うものをメモする程度の道具なのである。美しくノートを書くことは素晴らしいことであるが、それに気を取られすぎると早い英語を聞き漏らしてしまう。朝からまさに戦いなのだ。

朝のレッスンを終えた生徒たちは、ホストファミリーへのプレゼント作成に取り掛かった。ホストファミリーとの生活の中で思い浮かぶフレーズを、雑誌の中から自由に切り抜き、キャンバスに貼っていきメッセージボードを作るワードアートだ。私もお世話になった2箇所のホストファミリーに1つずつ作るようにTCに言われたので、必死になって作成したが、生徒たちの作品は、私のもの以上に個性あふれる完成度の高い作品が多かった。仕上げとしてのコーティングをするように糊を上から塗り、テーブルの上に並べた。今までの感謝の気持ちがこもった素晴らしい作品が揃っていた。きっと喜んでくれるだろう。

ランチを済ませ、明日の終日研修の連絡事項の再確認した。そして、3週間学校として使わせていただいた教会へ水曜日にお礼のおもてなしをすることを伝えられた。夜間に教会を使う方々のために、部屋を飾り付けることと、日本の料理を数品作るということだ。簡単なもので良いとのことだったので、おにぎりと卵焼きとフルーチェを作ることにした。急な提案だったので話し合う時間があまりなかったが、生徒たちが日本から持って来て余っていた食材を積極的に出し合ってくれたのでうまくまとまった。水曜日は限られた時間で多くのことをしなければならないが、頑張ってほしい。

〜生徒の日記から〜
今日はお別れの日でした。ここ3日くらいで本当に仲が深まったと思います。正直、「帰りたい」とか、共同生活や英語を起きたときから使わなければならない気を使う生活にものすごく疲れたときもありました。でも、逃げずにここまでくると感謝しかありません。ホストファミリーがどれだけ協力してくれたか…ダメダメな英語を理解してくれようとしてくれたか…ホストファミリーの優しさを感じました。ホストファーザーは最近私に冗談を言ってくるようになりました。今日も隠れてホストマザーのニックネームを教えてくれたり、一緒に素で笑いあえる事ができました。それは本当に嬉しいです。ホストマザーは私にたくさん話をしてくれるようになりました。私もリスニング力はまだまだだけど、相手の目をしっかり見て表情を見ると、何を言いたいのか分かる気がします。私たちを受け入れてくれて、たくさんの知識を得させてくれて、お客様としてではなく、家族の関係に近づけたことに感謝します。
サクラメントレポート  8月10日(金)
今日はいつもと違い、学校ではなく学校の近くにある電車の駅に約半分の生徒たちが集合した。朝から,フォルサムという街で午後の2時まで校外研修があるからだ。まずそれぞれがチケットを持って、サクラメントのダウンタウンとフォルサムを結ぶ路面電車に乗り、フォルサム歴史博物館を目指した。アメリカで電車に乗るという体験にみんな興奮している様子だった。博物館に着くと、直接現地に集合したグループの生徒たちが待っていた。23人全員が揃いいつもの写真撮影を行った。

その後、博物館近くにあるパイオニアビリッジへ向かい、蹄鉄工の方々に作業の様子を見学させていただき、フォルサムという街とゴールドラッシュの関係について学んだ。この街がいかに始まって、どのように発展してきたかを詳しく説明してくださった(正直、通訳が大変でした)。最後に、砂の中に埋もれたゴールドを水に浸けながら採取する作業を体験した。お土産にゴールドを含む石を持って帰れるとあり、みんな必死に作業に取り組んでいた。

次にまた駅へ移動し、電車に乗ってフォルサムプレミアムアウトレットに向かった。到着すると1:45にマクドナルド前に集合であることを確認し、自由に2時間買い物と昼食を楽しむことになった。解散前にクーポンが渡され、英語を読み取り、上手にクーポンを使えれば、お得に買い物ができるということで、生徒たちの目は真剣であった。私はA君ら3人とまず昼食を済ませることにした。タコスのファストフード店で生徒たちは四苦八苦しながら注文をしていた。私も初めてアメリカに来て食事の注文をするとき、なかなか通じなかった経験がある。「何度も失敗したりして、いつか細かい注文も思うように伝えられるようになればいいね。」という話をした。生徒たちはデザートのアイスクリームまで物怖じすることなく堂々と注文をすませ、美味しそうに食べていた。

アウトレットということもあり、比較的安価で生徒たちが好きそうなものが売っている店が多かったので、みんな生き生きと買い物をしていた。札に”Buy one get one 75%オフ“と書かれているのを見て、周りの何人かと一緒にどういう意味か考えているグループも見かけた。会話だけでなく、看板や標識などの文字から情報を得る英語力も育って来ているように感じた。

買い物をすませると、全員が1:45に集合完了した。再び電車に乗り、学校に戻って来た。これで今日は終わったと思いきや、2:30から午後の授業が行われた。サクラメントも連日猛暑で、その中での午前中の研修だったので、生徒たちも疲れた様子であった。それでも、TCのお二人が授業を始めると、疲れた体に鞭を打つように、ノートを取り出し、必死に授業内容を理解しようとする姿勢に感心した。今日の授業は…
Today’s phrase
Pig out. You bet. Don’t blow it. Take a nap. Hang in there.

Tip of the day (To your host family)
Teach them a card game.
Write your family’s name with kanji.
Teach them Japanese phrase.
Look at the map and show them where you live.
Journals
What was your favorite part of your Folsom trip? 
などであった。

最後に来週月曜日にホストファミリーにさよならパーティで渡す贈り物作成の説明も行われた。今週が最後の週末。悔いの内容にそれぞれの家庭で楽しんでほしい。そして、3週間にわたったホームステイもいよいよ来週が最後となった。これまで通り、Listen first. Be talkative. Stay positive.を忘れずに、サクラメントグループらしく一緒に学習し、集大成であるさよならパーティーを成功させよう!
サクラメントレポート  8月9日(木)
今日はAさんがホストファミリーと一緒にモントレーの水族館に行ったため,22人のスタートであった。健康観察をしたときに,喉が痛かったり,夜に咳が止まらなかったりと体調不良を訴えた生徒がいた。疲れもたまってきているのかもしれない。しっかりと報告してくれたことはありがたかった。無理をしない範囲で活動に参加し,調子が悪くなったらいつでも言いなさいと指示を出し今日の授業がスタートした。

“Who liked the turkey?” というTCのキャロルアン先生の質問から授業が始まった。昨日ホストファミリーを招いて日本の祝日を紹介したが、その後にクリスマスや感謝祭などのアメリカの祝日についても紹介していただき学ぶことができた。その際に,感謝祭で食べる七面鳥料理やパンプキンパイなども振舞っていただいた。どの生徒たちも昼食後であったにも関わらず,美味しそうに食べていた。実際の料理をわざわざ準備していただいて,体験を通じて生徒たちに学ばせてくださったTCの先生方やホストファミリーの方々には本当に感謝である。

その後授業は…
Tip of the day: How to solve problems.
ケーススタディー(嫌いな食べ物が出てきたときどう対応するか。買い物に行きたいのに、ホストファミリーは別のことをすると言ったときにどう対応するか。ホストファミリーの言葉が理解できなかったとき何というか。)
Today’ phrase: Sleep on it. Take it easy. Up in the air.

クラスを2つに分けて…
Journals: Tell me about your favorite season
曜日や日にちを使う練習
と進んでいった。

再び広い教室に戻り、今日はスキット作りに挑戦した。春夏秋冬の4つのグループに分かれて,小道具を使って20分で小芝居を考えなさいという指示がTCの先生方から出た。「いきなり?しかも英語で?」と生徒たちは困惑気味だったが、それぞれの知恵を絞り出し楽しそうに寸劇作りに励んでいた。臨機応変に対応できるかどうかは、英語で会話するときにも役に立つ。それを試されているかのようだった。20分がたち冬のグループから順番に発表していった。お客様を招いて発表した経験が自信になったのか、今日の授業の中での発表は殻を破って大きなジェスチャーでよく聞こえる英語でできていたように感じた。昨日の発表で少し声量が足りなかった生徒が数名いたのをTCの先生が考慮して、今日の授業に寸劇作りを入れてくださったのかもしれない。

ランチを終えて,日本文化をアメリカの生徒たちに紹介する発表会があった。連日の表現活動である。来校した生徒たちは少なかったが、その分時間をかけて丁寧にそれぞれの生徒たちと交流することができたようだ。その後フルーツバスケットなど体を動かすゲームを英語で行い、今日の日程は終了した。

昼休みに、何人かの生徒たちとさよならパーティについて話し合った。いつも暖かく迎えてくれるホストファミリーだけでなく、生徒たちの細かいところまで観察し、楽しい授業や活動を毎日準備してくれるTCのお二人の先生にもできる限りのもてなしを準備して、さよならパーティーを成功させたいという気持ちを生徒たちから感じることができた。アメリカ滞在もあと8日。そろそろまとめと仕上げに取り掛かる段階にきた。明日はフォルサム研修。街に出て電車に乗る経験も積む。毎日ハードだが、しっかり睡眠をとって体調を崩さないように頑張ってほしい。
サクラメントレポート  8月8日(水)
 私は今日から新しいホストファミリーの家からの登校だったため,近くに住むA君とカープールをして登校することになった。A君のホストファーザーとホストブラザーに挨拶を済ませ,車に乗り込むと,ホストファーザーは,日本語のことや,近所の治安のことなど色々なことを私に話しかけてくれた。ふと,後部座席に気を向けると,A君は楽しそうに,そして必死にホストブラザーと朝から話していた。いい関係を築けているようで嬉しく思ったのと同時に,移動中も英語でコミュニケーションを取ろうとする姿勢に感心した。

 8:45に学校に到着した。昨日のサクラメント研修の疲れが抜け切らないのか,少し眠そうな表情した生徒たちが多かった。今日も23人全員で1日が始まった。写真撮影を済ませ教室に入ると,TCのキャロルアン先生の最初の質問は,“Did you have fun in Sacramento? What did you do there?”であった。その質問に対して,積極的に手を挙げて感想を述べていた。英語を発する技術も成長を感じた。Good start! その後,いつものように教室を分かれて…

Tip of the day: Let me tell you about my host family.

Today’s phrase: Nope. See eye to eye. Shady.

 クラスを分かれて、What was your favorite part of the Sacramento trip?に対して感想を書く練習。

 ゲーム形式の単語練習などを行った。

 今日は2人生徒の個別面談も行った。ホームステイは3週間。短いようで,一緒に暮らせばトラブルはつきものである。少し気になった家庭があったので,Bさんと話をした。幼いホストシスターとうまく関係を築くことができず、どうしても自分の部屋にいることが多くなってしまい,ホストファミリーも心から楽しんでくれているのかどうか心配になっているようだった。英語で話す相手のことを理解し,言いたいことを伝えるのはただでさえ難しいのだから,誤解が生まれるのも無理はない。さらに幼い外国人の話す英語を理解するのはさらに難易度が上がる。そんな中でも,何とかしがみついて,関係を修復しようとすることから,ホストファミリーとの絆は生まれる。そして,そんなチャレンジの先に成長がある。私も学生時代にホームステイをした時,自分の部屋の方が楽なことがあった。しかし,意図的にリビングに出て行くことで,新たな発見をしたり,今まではかけてもらえなかった言葉をかけてもらったりして嬉しかったことを覚えている。ホームステイは自分の部屋からリビングに出ることさえも挑戦であり成長のチャンスなのである。そんな話を聞いてくれたBさんは,「頑張ります。」と言ってくれた。Hang in there!

 昼食を挟んで,午後はいよいよホストファミリーを学校に招いて,日本語とアメリカの祝日などを紹介する発表会であった。まず日本の生徒たちが順番に@お正月、A節分、 Bこどもの日、C七夕、Dアメリカの夏休みとの違いを発表した。お世辞を抜きにして,みんな外国人を前にして英語を話すことが,確実に上手になっている。特に印象に残ったのは,C君が自分の担当の文章を読むときに,”A lot of!”とジェスチャーを交えて、抑揚をつけて行ったことだ。どんなに立派な文章を準備しても、伝わらなければ意味がない。逆にシンプルな単語を並べた文章であっても、相手にとって分かりやすく伝われば、コミュニケーションは成立なのである。C君は殻を破った感じがした。Good job!

 明日も学校に小学生を招いて,日本の文化を紹介する。表現力が求められる活動が続き,家に帰っても英語で話さなければならない生活で生徒たちはクタクタだ。しかし、せっかくアメリカに来たんだ。やるしかない。明日もまたみんなでレベルアップしよう!
サクラメントレポート  8月7日(火)
今日はサクラメントでの終日研修。いつもより早く8時45分に学校集合した。昨日のレポートに書いたように、英語で説明を受けるときに、難しいものであっても耳を傾けてそれから日本語の訳を聞くと、聞く力をつけるトレーニングになるという話をした。バスに乗っていざ出発。

20分ほどでカリフォルニア州の州都であるサクラメントのキャピタルビルディングに到着した。空港で飛行機に搭乗する時のようなセキュリティーを通過して初めて建物の中に入ることができた。観光用に建て替えられたということもあり、案内係の方がついて下さり、ツアーの対応に慣れていらっしゃる感じであった。説明は全て英語で行われた。それを私が日本語に出来る限り通訳しながら進んでいった。ツアーは、議会の入り口→歴代州知事の肖像画が飾られている廊下→議会場→州知事室の入り口という流れで進んでいった。最後には州知事の名刺が全員に配布されて大満足の観光ツアーであった。

キャピタルビルディングを後にした我々は、オールドサクラメントに移動した。それぞれ自由に昼食をとりながら、買い物を楽しんでいた。古い町並みの通りにたくさんのお土産やさんが並んでいて、生徒たちもお土産探しに必死だった。自由時間の後は、オールドスクールといって、アメリカの農村部の昔の学校を再現したツアーに参加した。アメリカで昔はどのような教育が行われていたかを、先生役の方が案内して下さった。これも英語で全て行われた。昼食後ということもあり眠そうな生徒もいたが、英語の説明に必死で耳を傾けていた。

その後バスに乗って学校に戻ってきた。あっという間の終日研修だったが、今日は生徒たちの、聞く姿勢に成長を感じた。1つ1つの研修に対して、自分がどのような姿勢で取り組めば、自分の成長に繋がるのか考えながら、これからも頑張ってほしい。

私は今日で前半のホストファミリーとはお別れであった。高齢でありながらも、元気に毎日活動され、私の事を暖かく迎えてくださった。また、同居している息子さんや、そのお友達とも私と年齢が近いということもあり、とても仲良くさせていただいた。また、今日は後半お世話になる、新しいホストファミリーとの、出会いの日でもあった。ご夫婦お二人で暮らしていらっしゃるが、”I just want you to feel comfortable” と言って下さり、ご家族の紹介をして下さった。私も日本の家族のことや、趣味や政治のことまで、夜遅くまで話に花が咲いた。アメリカの方々の異文化を理解しようとする姿勢や、人を暖かく迎え入れる心からは学ぶことが多いとつくづく感じさせられる。

明日はホストファミリーに日本祭日を紹介する発表の日。一生懸命準備していたので、とても楽しみである。
サクラメントレポート  8月6日(月)
 2回目の週末を終えて、生徒たちが学校に戻ってきた。今日から使用する教室が変わり、最初の朝の打ち合わせをさよならパーティーが行われる広い教室で行った。昼間はものすごく暑いが、朝晩は少し寒い位の気候であるせいか、少し風邪をひいてしまった生徒がいた。また、週末になるとホームシックになってしまったり、ホストシスターと意思疎通がうまくいかずにケンカになってしまったりした生徒がいた。いずれも正直に申し出てくれたり、日記に細かく書いてきてくれたりするので、すぐに個人的に話をすることができた。 繰り返しになるが、ホームステイは旅行ではない。問題解決を通じて一回り大きくなる目的もある。ぜひとも乗り越えてほしい。
今日の授業の内容は…
What did you do this weekend? I watched movie. I went to San Francisco.
Tip of the day
I like the way you…
Cook dinner, play the guitar, ride a bike
Today’s phrase
Kill time, let the cat out of the bag, missed the boat
Writing journal 
One thing you will miss after you went back to Japan.
2チームに分かれて単語ゲーム 
などを2つの部屋に分かれて行った。その後大きな教室に戻って水曜日の午後の活動である、日本の祭日を紹介する活動の看板作りを行った。
1つ気づいたことだが、月曜日はみんな英語を話すことに消極的になるようだ。先週の金曜日と比べて、単語の発音や文章の発表などで、声が小さくなってしまう生徒が多かった。そして、どうしても先生の問いかけに対して、日本語のイントネーションで返してしまったり、日本語で友達と確認をしてしまう動きが必要以上に目立った。せっかくアメリカに来ているのだから極力日本語は使わないようにする努力は忘れないでほしい。月曜日なので仕方ないと思うが、明日からの頑張りに期待したい。

ランチを済ませて午後は近くの消防署で施設を見学させていただいた。カープールで移動し消防署につくと、担当の方がわかりやすく説明してくださった。ファイヤートラックとファイヤーエンジンの違い、たくさんあるホースの種類、消防士たちのそれぞれの役割等である。その時は私が全て通訳をしたのだが、最初に消防署の方の英語での説明にしっかり耳を傾けて、私の日本語訳を聞く生徒と、英語の説明はほとんど聞かずに、日本語訳だけに耳を傾ける生徒がいた。難しい説明ではあったが、少しでも拾える単語がないか集中して聞くかどうかで、リスニング力の上達は変わってくる。残り2週間、リスニングの特訓だと思って、聞こえてくる英語には全て耳を傾けてほしい。
説明が終わった後は、外に出て放水体験をさせていただいた。1人ずつ実際に消火活動で使われるホースを持ってそこから水を放ってその水圧の強さを体感した。最後に防火服を実際に見せていただき消防署の方がそれを着用するところを見学した。たくさんの機能が付いておりとても重そうであった。

学校に戻り今日の締めくくりは、水曜日の祭日紹介の準備を最終調整した。どのグループも少しずつ完成に近づけて、水曜日は良い発表ができそうだ。明日はサクラメント1日研修。久々に学校を出て、サクラメントの歴史や文化を感じながら、楽しい研修にしたい。

生徒の日記から…
午前中は保育園児との交流。とにかく可愛かった。説明するのが伝わるか心配だったけどみんながサポートをしてくれて大体伝わったと思う。A君の説明がすごく上手だった。私もあんな風に簡潔に言えるようにしたい。 

今日は私がずっと行きたかったNikeストアに連れて行ってくれると言うことで張り切っていた。でも全く行く気配がなかった。家の中では、新しい机と椅子を作って組み立てていた。

鹿児島の家にお手紙を書いているときに、帰りたいと思った。でも英語を勉強しに来たんだと思い出しました。そして、自分の意思で来たこと。あと両親、家族への感謝を忘れずにあと2週間頑張ろうと思いました。今日もいい1日でした。
サクラメントレポート  8月3日(金)
 今朝はA君がホストファミリーと週末キャンプ旅行に出かけたため、初めて全員揃わず、22人での写真撮影となった。学校として場所をお借りしている教会で、元職員の方が亡くなられ、お葬式をしているということで、生徒たちに周りの方々にRespectをはらうように伝えてくれとTCの先生に言われた。重要な事だったので、全て日本語に訳し生徒たちに伝えた。中にはTCの先生なら英語で言われた時点で、ほぼ全てを理解している生徒たちもいた。

今日はいつものスケジュールと違い、午前中に保育園訪問が予定されていた。日本の遊びを紹介し、保育園の子どもたちに楽しんでもらう予定だ。生徒たちにとっては、先日のホストファミリーへの遊びの紹介が思うようにいかなかったリベンジである。どのくらい伝わるかがテーマであり、外国人の前で堂々と英語を話す経験を積む事が最大の目的である事を確認した。

カープールをして保育園に到着した。最初は5歳児の教室に2つに分かれて入った。各教室15人くらいの子供たちがいた。いよいよ発表。まず、アルプス一万尺を紹介するグループが横に並んだ。トップバッターということもあり、少し緊張気味。この緊張感を壊す技も、英会話のスキルを上げる上で大事になるのだ。B君が先頭に立ち自己紹介を始めた。心配した声量は前回とは比べものにならないくらい大きく、伝えようとする気持ちが言葉に出ていた。遊びの説明も前回よりとても分かりやすく、相手が保育園児であるにもかかわらず、子供たちをスムーズに引きつける事が出来ていた。先頭のグループに勇気をもらった残りのグループは、面積ジャンケン、漢字レッスンと順調に進めていき、最後には子供たちが身を乗り出して聞き入るくらい引きつけていた。漢字レッスンでは、テーブルに分かれて座り、一対一で愛、母、父などの漢字を丁寧に教えていた。

次に、6歳から11歳の子供たちが在籍する児童クラブのような教室も訪問した。そこでは別のグループがだるまさんがころんだを紹介した。C君が自信満々に「僕が説明できます。」と申し出てくれた。全て任せることにした私は、子供たちの方に周回り、C君の説明を聞くことにした。彼のグループは自己紹介をスムーズに済ませて、だるまさんがころんだの説明をジェスチャーを混ぜながら、分かりやすく行った。説明を終えると、”Let’s go outside!”と言い、外の広場でだるまさんがころんだをやる事になった。彼らの説明が良かったおかげで、合わせて30人くらい全員でだるまさんがころんだをする事ができた。時間の関係で閉めなければならなくなった後も、園の子供たちは、「次は僕に鬼をさせてくれ。」などと言ってきて大変盛り上がった。保育園訪問を通じて、外国人に何かを説明するという能力に自信をつけたように感じた。

学校に戻りランチを取り、午後は授業を受けた。授業内容は…
Today’s Tip
Tell me about... your first job, your wedding, your favorite Japanese food.

Today’s phrase 
Have a ball. Hang around. Raining cats and dogs.

Five things about your host family.
Charades(ジェスチャーゲーム)
などであった。

最後に、来週の課題であるホストファミリーに日本の祝日の説明をする打ち合わせと練習を行った。今日の保育園の経験が自信になったのか、みんな積極的に取り組んでいた。来週の発表が今から楽しみである。みんな今週身につけた自信を週末もぜひホストファミリーに発揮してほしい。Have a nice weekend!
 アメリカ生活7日目。1日の生活の流れもだいぶ体に染み付いてきた。お客様気分だったホームステイ生活も、家族の一員になれているかどうかを確認できる段階に入ってきた。お2人のTCの先生方がおっしゃるように、家の中で積極的に手伝いを申し出たり、家族とのコミュニケーションを図ったりすることがよりホームステイを有意義にできるかどうかのカギとなる。逆に、家庭に帰ればずっと英語で話したり考えたりするため、伝えたいことが伝わらなかったり、相手の言っていることがよくわからないストレスに押しつぶされそうになる頃でもある。
サクラメントグループは朝みんなが集まるのを待ってから教室に一緒に行くようにしている。その集まる様子を見ていると、伝えたいことを思いっきり話すことができる仲間たちに会えて、ほっとして、朝なのにとてもテンションが上がる生徒が多いことが特徴的である。

朝の学活を済ませ、今日の授業が始まった。
Today’s tip
スーパーで日本にはなさそうな物を見つける。
Today’s phrases :
Let’s go Dutch. Early bird. Night owl. Elbow room.
などの言葉の学習を済ませ、本日の午後の活動であるカーウォッシュの説明があった。その中でTCのお2人が特に強調されたのがカーウォッシュの目的は常に説明できる状態にしてほしいと言うことだった。昨日の授業でも、述べられていたこともあって、何人かの生徒はしっかりと準備をしているようだった。

その後本日はゲストティーチャーが来校した。現役警察官のByersさんである。彼がアメリカの警察官という仕事のことをわかりやすく丁寧に説明してくれた。防弾チョッキや手錠や防弾ヘルメットなどの本物を実際に持ってきてくださり、生徒たちは興味深く見ていた。ある生徒が「いくらぐらい給料をもらうのですか?」と質問をした。すると、 Byersさんは「生活するのに多すぎず、そして少なすぎずです。」と答えた。次に教室を出て駐車場に止めてある覆面パトカーを見せてくださった。アメリカの本物のそして現役の覆面パトカーをこんなに近くで見る機会はなかなかないので、良い経験だったと思う。

ランチの後、午後はいよいよカーウォッシュ。本当にお客さんが来てくれるのだろうかと半信半疑で手作りの看板を持って駐車場に降りた。看板を掲げて15分後、すぐに最初の車が入ってきてくれた。その後止まることなく、約2時間、合計20台位の車をみんなで洗い上げた。車を洗いながら、積極的に見知らぬ人であるお客さんに話しかけ、準備したこの活動の意義を一生懸命英語で説明していた。英語が通じにくいことに怖がらずに積極的に自分の英語を試す姿勢が出てきたように感じた。料金はいただかず、あくまでも寄付と言う形でお金をいただくシステムなので、合計金額がとても気になった。お客さんによっては、車を洗うという目的よりも、学生たちが一緒に何か頑張っているのを応援し、寄付をするということを1番の目的にしてきてくださる方が多かった。1人で20ドル以上払ってくださる方も少なくなかった。アメリカ人の慈善活動への意識の高さを改めて感じた。

暑い中での洗車と言う大変な作業を終えて、子供たちはすっかり疲れていた。明日は保育園訪問。小さな子供たちに日本の遊びや文化を紹介することに挑戦する。昨日ホストファミリーに対して、あまり上手に説明することができなかった悔しい思いを、明日の保育園では達成感に変えて欲しい。

最後に2つ。自分に自信を持つ。ホームステイ中は敬意と感謝を忘れてはいけない。また明日会おう
 昨日がサンフランシスコ研修で夜が遅かったこともあり,少し疲れ気味の表情でみんなが集まり始めた。サクラメントグループ名物,朝の集合写真撮影を済ませ,教室に向かい授業が始まった。
まずは,今週の金曜日に保育園児との交流で行う活動の打ち合わせをした。かえるの歌の輪唱,はないちもんめ,だるまさんが転んだ,折り紙教室などをグループで行うことが決まった。話し合いを通じての決め事もかなりスムーズにできるようになってきた。チームワークも成長している。
月曜日の宿題であった,Thank youフレーズが4つ言えたかを確認し,今夜のフレーズとしてHow can I help you?を自分のホストファミリーに4つ以上言うことを確認した。また,Clear the airというフレーズを学習し,A君がが、become friendsと答えた。積極的に手を挙げて発表する生徒も増えてきて,わからなかった時は正直にノーと言える生徒も出てきた。

 教室を2つに分けて月曜日のように半分の人数でいつものような授業が始まった。今日の授業の内容は…
@How was your first American meal?に答える。
A家族についての紹介方法を学び,絵を描いてホストファミリーを紹介する。
B明日のカーウォッシュに備えて標識の作成をする。
であった。昼食の前に,午後からの日本の遊びの紹介に備えて,グループごとに遊びを1つ決めて紹介する練習も行った。中身の濃い内容だったので昼食前に生徒たちはとっても頭を使い疲れてしまったようだ。

 ランチを済ませ少しずつホストファミリーが学校にやってきた。あっち向いてホイ,面積じゃんけん,ジャンケン列車,アルプス一万尺,だるまさんがころんだ,を順番にホストファミリーに英語で紹介そして説明をしていった。だるまさんが転んだを説明するグループはそのルールをアメリカ人に理解させることにとても苦労していた。私はなるべく助けないようにして後から眺めていた。四苦八苦しながらジェスチャーを交えて最終的にはルールをアメリカの子供にも理解させることができたようだ。ルールや決まりの説明は最も英語力を問われる活動である。苦しんだと思うが,これからも逃げることなく,英語を道具として使って,アメリカ人と交流を深めて欲しい。

 活動を観察しているときに,ホストシスターとの接し方が気になる生徒が1人いた。尋ねてみると,あまり関係がうまくいってないらしい。良い関係を気づけないことから逃げようとするところが見られたので,しっかりと向き合って,必死な姿と感謝の気持ちを忘れずに関係を修復するように指導した。アメリカに到着して6日目。異国の地で言葉も満足に通じない中での生活は,ストレスも溜まりトラブルもつきものだ。しかし,その時こそが成長のチャンスなのだ。その時の自分の行動や考え方を見つめ直すことができる人間になる事が,このホームステイの目的の1つなのである。ぜひともがんばって乗り越えてほしい。また明日会うのを楽しみにしよう。

 今日は初めて日記にも目を通すことができた。しかし残念ながら3分の1の生徒の分しか見ることができなかった。1つだけ紹介しよう。

 以下生徒の日記から
やっと着いたと思ったら,アメリカ‼️って感じのファーストフード。メニューを読むのがやっとで,自分の食べたいものに何とかたどり着いた。店員さんが「どこの出身ですか?」,「ハローはこんにちはだよね?」と話しかけてくれて嬉しかった。しっかり会話が成立しているようだった。そこでちょっとしたハプニングが起こった。それは最後に頼んだ私の食べ物が来ないと言うハプニング。時間がないのに最悪だと思ったけれど,これは英語を使える良いチャンスと考えて自分の知っている単語並べて,”I don’t have my food.”とジェスチャーをつけて言った。すると,”I’m sorry.”と言って熱々のポテトとチーズバーガーをくれた。初めてアメリカで買った食べ物として一生思い出に残るだろう。
 今日はサンフランシスコ研修。いつもより集合時間が1時間早く,8時に学校に集合時間だったが,私が到着した時にはほぼみんなそろっていた。人数確認と健康観察をすませて,連絡事項の確認を行った。昨日は授業で完璧に分からなくても,半分くらいで次に進む事も大事だという話をしたが,今日はサンフランシスコ研修という外に出る活動なので,先生方が英語で話すことが理解できなかった時は,完全に理解できるまでお互いに教えあったり,私に聞いたりするようにしなさいと伝えた。

 バスの前で記念撮影をし,いざバスに乗り込んだ。移動中はみんなワクワクしていたのか,会話が弾んでいるようだった。ほとんどの生徒が束の間の日本語で思い切り話す時間を楽しんでいる中,Aさんは(意識的に?)他の生徒のホストシスターの横に座り積極的に英語で会話をしていた。サンフランシスコについて質問をしていたように聞こえたが,会話の内容が何であれ,自分を英語を話さなければならない環境に持っていく姿に感心した。3週間後の彼女の英語力の向上が楽しみである。
2時間半の異動後,最初の目的地であるゴールデンゲートブリッジに到着した。覚悟はしていたが,予想以上に現地は寒く,霧が濃く張り詰めていた。そんな中我々は中間地点まで歩いて,折り返して帰ってくることができた。途中にはゴールデンゲートブリッジがどのように建てられたかなど見ることができ,歴史を学びながら歩けるように工夫されていて,興味深く見入っている生徒も見かけた。

 ゴールデンゲートブリッジの次に,オーシャンビーチで昼食をとる予定だったが,橋を歩いたこともあり生徒たちはお腹が空いたようだ。B君が”Can we have lunch in the bus?”と私の前に座っているTCに直接交渉していた。私は英語に関して安全に関わること以外は助けないということが,かなり定着してきたようで,自分でフレーズを考えて,私に助けを求める前に話してみる生徒が増えてきた。完璧な英語でなくても,この積み重ねこそが会話力を向上がさせると私は考えるので,嬉しい変化だった。

 ビーチの後は,待ちに待ったピア39での自由行動だった。TCのお二人や,MNCCの職員の方々からも安全指導を徹底されていたせいか,生徒たちは自由行動に浮かれるというよりも,むしろ表情が引き締まり気合いの入ったサムライのように,それぞれの行きたい場所に散っていった。バックパックの向きを前に変えたり,高校生が中学一年生に声をかけたり,本当に頼もしい集団であった。3時間半の自由行動の後,約束の6時半には全員が集合完了した。それぞれお土産を買ったり,食事をしたりたっぷり楽しんだようで,まだまだものたりないというよりも,そろそろホストファミリーのもとに帰りましょうという雰囲気だった。

 帰りのバスはさすがにみんな疲れたようで,ぐっすり眠っている生徒が多かった。9時には学校に到着し,その後それぞれのホストファミリーの家に散っていった。また,明日から学校。日に日にレベルアップする英語力で,どんどん新しいことを学んでほしい。明日こそはじっくり日記に目を通したいなぁ…

おまけに…
 ある生徒が帰りのバスの中で,日本語で持病の喘息の状態を自分から報告してくれた。また,TCのミッシェル先生が,時間もしっかり守るし,指示もよく聞くし,素晴らしい生徒だと感心しておられた。明日からも自信を持って頑張ってほしい。
先週の金曜日はサクラメントに到着後,Welcome Partyを終えてすぐにそれぞれのホストファミリー宅に解散したため,週末を元気に過ごせたかとても心配だった。今日は初めての登校日。学校は9時スタートだったが,私はホストファミリーの都合で8時に学校に到着した。もちろん一番乗りであった。8時半になりA君がやって来た。Did you have a good weekend?との私の問いかけに,Yes.と元気に答えてくれた。その後続々とホストファミリーが到着し,8時50分には全員が元気に登校した。タホ湖に観光に連れて行ってもらった生徒や,近くのショッピングモールに買い物に連れていってもらった生徒など,週末の過ごし方はそれぞれであった。しかし,共通していたことは,ほぼ英語だけを使って生活をする2日間を乗り越えた自信に満ちた姿と,先週の金曜日とは明らかにちがう明るい表情であった。

  アメリカ人のキャロルアン先生とミッシェル先生の授業が始まる前に,私が日本語で少しだけホームルームを行った。健康観察と事務連絡を済ませて,1つだけ今日意識してほしいことを伝えた。それは,100%を目指さないことである。初めての英語だけの授業で,全てを理解し,正解しようとすると,必ず壁にぶつかる。6?7割,いや,半分だけでも理解できた方だと考えて,前に進むことが大事であることを,自分も留学生時代に経験したからである。言葉は悪いが,“分かったつもり”もコミュニケーションでは大事な時がある。失敗OKでポジティブに行こうと話をした。

  いよいよ授業が始まった。授業は23人を11人と12人の半分に分け,少人数でみっちりと2人の先生が同じ内容の授業を進めるスタイルであった。私は移動しながら2つのクラスをサポートさせてもらうことにした。授業は日本のように「起立。礼。」で始まるのではなく,先生の日常会話からいつの間にか授業に入っていく,まさにアメリカ式であった。生徒たちは,「あれ?もう始まったのかな?」と言うことを感じたのか,ゴソゴソとペンケースをバックパックから取り出す姿が印象的であった。

   今日の午前中の授業の主な学習内容は… ・Thank you for..を使ってホストファミリーに感謝すること(4つ以上) ・Bear with me. , Brainstorm, Break the ice. の意味 ・アメリカ通貨の種類を学び,買い物の仕方を学習する練習(明日のサンフランシスコ研修に備えて) であった。積極性をいきなり出すことは難しいが,私が予想していたよりも早く生徒たちは手を挙げて発言するようになっていた。英語で話す先生に,堂々と一生懸命英語で返す生徒たちはとてもかっこよく見えた。これが当たり前になり,23人全員に波及するような雰囲気をサクラメントグループ全体で作っていけたらと思う。

 あっという間にランチの時間となり,生徒たちはそれぞれのホストファミリーに準備していただいた昼食をバッグパックから取り出した。カップラーメンを持って来た生徒が数名おり,そのうちの一人が,「お湯がほしいんですけど。」と私にたずねてきた。私は,お湯が必要であることをミッシェル先生に伝えるように突き返した。すると彼女は立派に“I need hot water.”と伝え,お湯を手に入れていた。カップラーメン1つを食べることも,立派な成長機会なのだと実感した。

 午後は近くのボーリング場に出かけ,活動を通じてホストファミリーや仲間達と親交を深めた。活動が入ると,英語が頭で考えて出てくるのではなく,失敗を恐れずに心から出て来ているように見えた。午前中に授業をし,午後は活動をするこのカリキュラムの意味をあらためて理解できたように思う。

 さぁ,明日はサンフランシスコ研修。今日のランチ前に,キャロルアン先生からあった注意事項(スリに気をつける。寒くなるので上着持参。IDは常に携帯。常時2人以上で行動。)に気をつけて,世界有数の観光地であるサンフランシスコの美しい街並みを堪能しながら,勉強をしてほしい。 最後に… ボーリングを楽しんだ後,Aさんがボーリングの球は片付けたほうがよいですかと私に聞いて来た。そして,借りたシューズと一緒にきちんと丁寧に後片付けをして,帰路についていた。当たり前ではあるが,日本人の子供たちの素晴らしさを感じて一日の良い締めくくりであった。
いよいよ出発の日。私は朝8:30前に鹿児島空港に着いたが,国際線ターミナルビルはまだ施錠されていた。少し早すぎたと思い,国内線ターミナルに歩いて行き,喫茶店に入ると,Aさんがご家族と時間潰しをしていた。「体調は大丈夫?」との私の問いかけに,「大丈夫です。」と元気に答えてくれた。

9:30になり,23人全員が揃った。男子は少し緊張気味で女子はテンションが高めといったところか。金曜日だったからなのか,ターミナル内は大変混雑していた。手荷物を預けて,搭乗手続きを済ませた後,再び集合するという私の指示を,しっかりと聞いて実行してくれた。これからの長旅に頼もしい23人である。

既にアメリカに出発したグループからの情報で,韓国での入国審査の際は,1人ずつ英語で質問をされる事を伝えると,みんなの顔が一気にこわばった。脅したつもりは無かったのだが,今回が初めての海外渡航の生徒も多く,もう少し優しい説明をすれば良かったと反省した。

鹿児島空港を出発し,1時間半余りで仁川空港に到着。心配していた英語での質問と,入国審査を無事に終え,この旅初めての記念撮影。その後,30分程度の自由行動。仁川空港の新しいターミナルに感動しながら,束の間の自由行動を思い思いに過ごしていた。文房具や飲み物などの買い物を楽しんでいた生徒もいた。買い物は日本円が使えたが,硬貨が使えず千円札で支払わなければならなかったり悪戦苦闘。異国での買い物の良い練習になったようだ。Stay positive!

約束の時間の15:00には全員がしっかりと265番ゲートに集合した。,自由行動は3人以上でとの指示に対しても,高校生が中学生に声をかけて3人以上の仲間づくりをしていた。米国到着後もこのチームワークは必ず生きてくるに違いない。いいぞチームSacramento!

いよいよ搭乗の時,集合場所に置き去りのゴミが。自分たちが食べたものではないにもかかわらず,当たり前のように,B君は拾ってゴミ箱に捨てた。ロシアでのワールドカップで日本サポーターがゴミ拾いして帰ったという事が最近話題になったが,ここ仁川でも同じような事がごく自然に行われるのを見て,日本人である事を誇りに思った。

いざ10時間のフライトへ。離陸して1時間位で機内食の時間になり,お腹が空いていたのか美味しそうに食べていた。1番人気は,大韓航空特製ヒビンバだっただろう。DさんはCAさんに韓国語で話しかけられて困っていた。英語は普段勉強しているが,韓国語で話しかけられると固まってしまうのも無理はない。そんな場面で,”I’m sorry. I don’t understand Korean.”と咄嗟に出てくるように,これから3週間たくさん喋って,英語力も鍛えていってほしい。Be talkative!

サンフランシスコ到着2時間前。機内が一斉に明るくなり,朝食の時間となった。やはり,よく眠れなかったのか,みんな寝起きがあまり良くない。朝食もゆっくりととっていた。しかし,目的地が近づくにつれ少しずつ元気になってきた。さぁ,いよいよアメリカ合衆国入国だ。

入国審査はパスポートを入力,顔の写真撮影,手の五本指全ての指紋の登録を機械を使いそれぞれの生徒が自分で行った。その後,審査官からいくつかの質問をされていたが,韓国の経験のおかげで少しずつ慣れてきたのか,全員が無事にアメリカ合衆国に入国を果たした。

手荷物を受け取り,ゲートを出ると,現地TCのキャロルアンとミッシェルが待っていてくれた。記念撮影を終えた後,Fさんは早速キャロルアンに自己紹介を交ぜてご挨拶をしていた。この積極性が英語力向上に繋がるのだ。Be talkativeというオリエンテーションでの約束を実行してくれている姿を見て頼もしく感じた。

バスに乗り込み,陽気な運転手グレッグが,サンフランシスコのビル群を通る時に,解説を添えてくれた上に,BGMに花のサンフランシスコを流すという粋な計らいをしてくれた。ところが,ベイブリッジを抜けたあたりから,金曜日の午後ということもあり大渋滞。予定変更を余儀なくされたが,TCのお二人が見事な連携で,ウェルカムパーティーまでの流れを再調整してくれた。生徒たちは,サクラメントまでの約3時間口を開けて,イビキをかいて寝てしまうほど疲れていたようだ。

ウェルカムパーティーが行われるサクラメント公園に到着したのは18:00であった。1家族ずつホストファミリーがお迎えに来られ,みんな疲れていても一生懸命自己紹介をしていた。食事をとったり,レクレーションをするうちに,生徒たちと家族の距離が縮まっていくのがハッキリと見えた。初めは目を合わせる事さえも苦労していたE君は,お互いにインタビューをするレクレーションでしっかりと目を見てジェスチャーを混ぜながら話していた。

20:00になりウェルカムパーティーはお開きとなった。明日からは週末のおやすみ。ホストファミリーと帰って行く後ろ姿は,この短時間で既に少し逞しくなっていた。みんな,have a good weekend. See you on Monday!
あっ,日記をちゃんと書いてくるよう言うのを忘れてしまった!月曜日に何人ちゃんと書いてくるかな?楽しみにしよう。