2007年アカデミックホームステイ活動の様子

←戻る 

引率の先生からのレポートです。

↓クリックするとその日付の日記のリンク先に飛びます。

2007年アカデミックホームステイ
Modesto ,  PAレポート

期    間

更 新 日

7月30日(月)〜8月03日(金)

8月08日
8月06日(月)〜8月10日(金) 8月17日
8月13日(月)〜8月17日(金)

8月20日

 
7月30日(月)〜7月31日(火)
いよいよアメリカへ出発。九州各地から出発する子どもたち17名と羽田空港で初顔合わせであった。30日はホテルで一泊し、次の日は初めて17名の子どもたちと自己紹介や話し合いの時間がもてた。午前中は4時間の授業。寝不足の子どもも多く、みんなつかれた顔での授業となったが、いざ出発となると、大きなスーツケースを引きずりながら目をキラキラさせて集合していた。飛行機に乗り込み離陸。どこからか拍手がおこり(MNCCの参加者ではありません)、いざアメリカへ。30日のホテル到着が遅く、少し寝不足気味の子どもたち、眠るのかな・・・・と思いきや、目の前のアニメを見たり、ゲームをしたり・・・。どこにいても、めいっぱい楽しむ子どもたちであった。機内食のメニューを食べながら、「最後に食べるお米かなあ・・・」とつぶやく子どもも。そうこうしているうちに、日付変更線を越え、約10時間のフライトの後、7月31日の午前10時35分、サンフランシスコ空港へ到着。入国審査で「何て言えばいいの?」とドキドキした表情で何度も何度も「3 weeks, sightseeing」を唱えながら列に並ぶ。1人1人入国審査をすませ、聞いてみると「日本語で聞かれた!」という声、「日本語で言っちゃった」などなど、貴重な経験をしながら、全員無事アメリカ入国となった。その後空港ロビーでTCのジュリアナ先生が大きくてきれいなガーベラの花束を持って出迎えてくれた。移動のバスの中では、TCの先生から、準備してくださった、これぞアメリカと言わんばかりのジュースとおかしをいただいた。「車が速い!」「道路が広い」「長い橋だー」など、それぞれの感動の言葉が飛びかう中、バスはお昼ごはんのため、マクドナルドへ到着。それぞれの子どもたちは、注文や支払いにドキドキしながらも、アメリカ到着後初の買い物をし、大きな大きなジュース、ハンバーガー、ポテトなどを持って、満足気な表情であった。昼食をすませ、ホストファミリーの待つ目的地に到着。「Hi!」「Nice to meet you」歓迎の言葉に戸惑いを見せながら、それぞれがホストファミリーの家へ移動となった。さあ、今日がホームステイ初日。子どもたちの明日の感想が楽しみである。
 
8月01日(水)
「大きなプールが家にあるんだよ」「ぼくと同じくらい(!?)の犬がいるよ」「ホストファミリーの人すごく優しいよ」「夜もマックだったよ・・・」など、開口一番それぞれがホストファミリー初日の感想を教えてくれた。子どもたちの話を聞きながら全員の集合を待って、オリエンテーションがスタート。1日目の授業はホームステイ先での注意事項や基本的なあいさつや日常生活で使う表現の学習を行った。そして11:00、ホストファミリーが用意して下さったお弁当の時間。サンドイッチ、カップヌードル、小さな生のニンジン(!?)など、アメリカを感じながら、ランチをすませ、見学へ出発。McHenry MansionやMuseumを見学。McHenry Mansionでは1884年、McHenryが住んでいた当時からそのまま保存されている家具や装飾品を見学することができた。Museumではカリフォルニアの歴史などを写真や生活用品等の展示物から見学することができた。見学をすませ、いったんそれぞれのホームステイ先へ帰宅。モデストは暑いが、湿気がなくからっとしていて、とても過ごしやすい。しかし日中、移動が歩きのところがあり、暑い中歩いたため、解散時はぐったりしていた子どもたち。大丈夫かな?と思いながら、Welcome Partyの公園へ。すると公園の遊具で元気いっぱい遊んでいる子どもたちが目に入った。子どもたちのパワーに圧倒されつつ、Welcome Partyでは直径が50cmくらいのピザや、本場のケンタッキーフライドチキンなど、子どもたちが大好きなメニューがたくさんならび、みんな大喜び。以前、カルチャーセンターの事前研修で教えてもらったドクターペッパーもあり、「本当にサロンパスの味がする!」と大はしゃぎ。TCからいただいた花の首飾りをして、食べたり遊んだりして大満足の子どもたちであった。ホストファミリーの皆さんは、とても優しく温かく子どもたちを受け入れてくださっており、ありがたいなと感じた。3週間の中で、人とのつながりの大切さを深く感じて欲しい。
 
8月02日(木)
今日はいよいよサンフランシスコへ遠足。9時にバスで出発。サンフランシスコは冷えるとのことでみんな長袖を着て準備万端。約2時間の長いバスでの移動のため、中には車酔いした子も・・・。モデストと違い、だんだんと高層ビルの集まりが見えてきて、長い橋を渡り終えるとみんな大はしゃぎ。町で見る全てのもの1つ1つ、初めて見るものを目をキラキラさせながら写真をとっている子どもたちであった。中には、バスの中で36枚撮りフィルムを2本撮り終えた子どももいた。そしていよいよGolden Gate Bridgeへ到着。「瀬戸大橋みたい!」などと感想を言い合いながら、大きな大きな橋に圧倒されつつ、次はPier39への移動。「絶対にお財布を手放さないこと。友達と離れないこと」を何十回と説明された子どもたちはPier39について人の多さや、いろいろな人がいるということを実感し、納得した様子。1時間半のグループ行動の前に、「5分前にはここに集合だよ」と念を押していざ解散・・・したすぐ後、「先生、トイレに行く」「連れていって」と結局17名全員と一緒にトイレへ移動。お手洗いをすませる友達を待ち、各グループでの移動となった。それぞれ、おみやげや自分の欲しい物を自分たちだけで購入し、ホットドッグを食べたり、ハンバーガーを食べたり、買い物を楽しんでいた。サンフランシスコに来る前には、「お金の管理」や「悪い人がいるかもしれない」という危険な部分を繰り返し指導したが、今日の昼サンフランシスコについてすぐ、20mくらいの高さの建物の壁に、カモメがひもにからまってバタバタと苦しんでいる姿を子どもたちが発見。「先生何とかして」という子どもたちの声に「う・・・うん」と迷っていると、すぐお店の人が長いはしごを持ってきて、1人の男性がはしごを登り、苦しんでいるカモメを放してくれた。下で見ていた人たちから大きな拍手がおこり、子どもたちは「アメリカ人って優しいね」とうれしそうだった。本当にいろいろな人がいるということを実感した1日だった。
 
8月03日(金)
今日の午前は、家族の名前、「I have 〜」、お金などについて学習した。お金の学習では、実物のコインとお札で考えながらの学習。授業の終りである11時になると、子どもたちは「授業がすごくはやい」「あっという間に2時間経ってるね」など、学校はどうだこうだと言い合っていた。そしてLunchをすませ、お昼からプール。子どもたちは大はしゃぎで着替えをすませ、12:30にプールが開くのを今か今かと待っていた。そして監視の方の説明を聞き、いざプールへ。ビーチボールやわっかなどたくさんのおもちゃがプールにあり、みんなとても楽しんでいた。中には、現地の子どもと遊んでいる子もおり、感心させられた。予定ではプールだけであったが、変更があり、2次からお店の見学へ。アメリカで有名な「See's Candy」というお店で、チョコレートを試食させていただき、次のお店では、クッキーを試食させていただき、プールで消費したエネルギーをしっかり取り戻した子どもたちであった。「先生写真をお店で撮っていいの?」と聞いてきた子に、「"Can I take a picture?"って聞いてごらん」というと、さっそくチャレンジ。「先生、いいって! 通じたよ」と大はしゃぎの女の子を見ながら、全員の子どもたちが、自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちが分かったりして、コミュニケーションがはかれた喜びを感じて欲しいと思う。さあ、明日明後日は2日間ホストファミリーとの時間となる。日本語を話す機会がなくなる2日間、それぞれドキドキや心配があると思う(自分も含めて)。1人1人の子どもたちがはやくホストファミリーとより仲良くなって欲しい。
 
 
8月06日(月)
初の週末2日間をホストファミリーと過ごした子供たち。教室に入るなり、「水族館に行ったよ」「海を見に行ったよ」「プールパーティーがあったよ」などなど、ホストファミリーの方々と楽しく過ごした様子。今日の午前中の授業は部屋の名前や家の中にあるものを学習。ジュリ先生とロミーナ先生に簡単な英語で説明してもらいながら、一生懸命理解しようとがんばっていた。言葉が分からない分、話をしている人の表情やジェスチャー、知っている言葉を手がかりにするなど、集中して話を聞く必要がある。私が話をするときの何倍も集中している様子で、がんばっている子供たちを頼もしく思うことだった。午後からは消防署を最初に見学。消防車が出勤する様子をすぐに見ることができた子供たちは大興奮。次に署内を案内してもらい、消防署の方々が眠るベッドや食事をするキッチンなどを見て、一生懸命写真を撮っていた。次に警察署へ。警察署ではパトカー、署内の見学、そして最後に警察犬との対面。説明してくれた警察官の言うことをしっかり聞く警察犬ケインに子供たちはびっくりしていた。そして最後に白バイに乗せてもらうという貴重な体験をした一日となった。帰る途中、自分の右手の手首を握りしめている男の子が何人も・・・。「どうしたの?」と聞くと、「消防署の人とか警察官とたくさん握手したから、この手は絶対に洗わない!」とのこと。純粋な子供たちを見て、ほほえましく思うことであった。

児童の日記より

今日一日でたいろいろな体験をしました。朝はいつもよりうれしい授業でした。私が土日にあったことをまとめていると、「Oh, very good!」とロミーナ先生がほめてくださいました。その後私が英文を読んでいるとジュリー先生が「Oh, nice!」とほめてくださいました。初めて私の頭が使えたと思いました。

 
8月07日(火)
今日は午前中に「bank, movie theater・・・」など、場所についての言葉や、「envelope, postcard・・・」など、身近なものについての言葉を学習した。発音の難しいところもあったが、ジュリ先生の後に続けて、みんながんばって学習していた。お昼からはお誕生日をどのように祝うかということを実際に体験。日本の日付でちょうどお誕生日の秀斗くんに「Happy Birthday」をみんなで合唱。大きなケーキを一人一人切り分けてもらい、それに加えて小さなショートケーキを頂く。ケーキの上のクリームが日本では食べたことのない甘さで、みんなびっくり。そのカラフルさと甘さに戸惑いながらも楽しい時間を過ごすことができた。その後少し計画を変更し、ショッピングモールへ。モデストはナッツやフルーツがたくさんとれるため、お店にもドアから入ってすぐのところに、たくさんのフルーツが並んでいて、みんなびっくり。また、日本では見たことのない程、シリアルの種類の多さにもびっくり。アメリカでの日常生活触れる良い機会となった。

児童の日記より

今日心にのこった事は、文化交流&プールです。文化交流では、たくさんおみやげをもらい、その上ケーキまで食べました。とても甘かったです。日本では考えられない甘さでした。

 
8月08日(水)
今日はヨセミテ国立公園へ遠足。いつもより1時間早く集合し、バスに乗って3時間の長旅となる。途中では広大な平原に、たくさんの牛や馬が放されている景色や、巨大な岩、大きな湖などの自然を見ながら、ヨセミテ国立公園に到着。バスから降りて少し歩くと、あちこちにたくさんのリスが・・・。その愛くるしい姿にみんな写真をとるのに必死。小さなリスやたくさん観光客からエサをもらったんだろうな・・・というような大きなリスがちょこちょこ足元をかけまわっていた。「エサをあげたい・・・」という子供たちだったが、がまんして次へ移動。林を通ってそこを抜けると大きな岩山に囲まれた広い草原が。その壮大さに息をのむ程であった。地面に対してほぼ垂直にそびえ立っている巨大な岩山をロッククライミングする人もいるらしい。今は夏で乾燥していて残念ながら滝を見ることはできなかったが、5月・6月には雪解け水で美しい滝が見られるとのこと。また来たいなと思いながら美しく壮大な景色にうっとりすることであった。今日は公園の中で「Give Plants a Chance」という看板を見つけた。アメリカらしいなと思いながら、思わず写真を撮った。自然をたっぷり満喫し、夕方5時半バスに乗り込む。疲れて眠るかな?と思いきや、やっぱり元気いっぱいの子供たちであった。
 
8月09日(木)
モデストに着いて2週間が過ぎようとしている。子供たちはそれぞれのホームステイ先で、言葉が十分に分からない環境の中でよく頑張っている。中にはホームステイの家で晩御飯(玉子焼き)を作ったという男の子達もいて関心だなぁと思う。授業では全て英語で説明されているにも関わらず、きちんと指示に従う。(書く、繰り返す、見るなど)ことができるようになってきた。TCの先生方がカードやホワイトボードなど理解の手がかりになるように授業を工夫してくださるのがとてもありがたい。「ぼく、だんだんと英語がわかるようになってきた気がする!」と授業が終わった後、私の所に伝えにきてくれた聖登くん。このプログラムに参加した17人一人一人がコミュニケーションできたという自信をつけて日本へ戻ることであろう。
 
8月10日(金)
今日はイースターのお祝いのことについて学習した後、、実際に卵に色付けを行った。赤、黄、緑、青などの食紅を混ぜた水に卵を静かにつけ、待つこと5分。あざやかに染まった卵を見て、子供たちは感動。その後、Egg Fightingといって卵同士を二人でぶつけて割れた方が負け!というゲームをした。その後、(その卵はもともとゆで卵だるので)塩をつけて頂いた。1人の男の子が、「あの色水につけるとゆで卵になるんだ、すごいね!」と、ちょっと勘違いもありつつ、公園へ移動。TCの先生が広い広い公園の中に、何と27個の卵を隠した。それを見つけるというゲームをした。その卵は、プラスチック製のもので、中にキャンディーが入れてある。みんなあちこち走りまわり、最高7個見つけたという子がいた。TCの先生が、子供たちが楽しく過ごせるように様々な面で配慮して下さっている。今週末、ホストファミリーと過ごす最後の週末。一人一人有意義な時間を過ごすことであろう。

 
8月13日(月)
今日は、いつも授業を行っている教会が使えず、予定を変更して湖へ。水着をそれぞれ準備し、湖へ出発。片道1時間弱で大きな湖へ到着した。「先生たちの見えない所に行かない」「ポールが立っている場所より先へは行かない」など、いくつかの約束をして、いざ泳ぎ始めると、その水の冷たさにみんな後ずさり・・・。一目散にかけていった子供たちは、水へは入らず砂遊びを始めた。何回か授業の後にプールへ行ったり、ホームステイ先のプールで毎日のように泳いでいる子もおり、ほとんどの子がいい色になっている。砂遊びに夢中になっているのは、男の子がほとんどで、女の子たちは水につかったり、お話をしたりと、それぞれ楽しく過ごし、いよいよLunch。この日はTCの先生がハンバーグやウインナーを焼いてくださって、バーベキュー形式のハンガーガー、ホットドッグを頂いた。食べざかりの男の子の中には、ホットドッグを3つ食べた子も!お昼を済ませ、またそれぞれ遊びはじめる。ある子は、体に砂をかけてもらい「砂蒸し(?)」を楽しんだり、ある子は「砂金」を発見と大喜びで、キラキラ光る金色のかけらを集めたり・・・。また、大きな2匹の犬がフェンスにつながれていて、「Sit down」「Hand(お手?)」など英語で指示を出している子も・・・。それぞれの子供たちが、めいっぱい湖での一日を楽しんだ。
 
8月14日(火)
今日は午前中、教会での授業。今週で3週間のホームステイが終了する。今日は、お昼の時間に「サヨナラパーティー」で発表する歌の練習を行った。曲は、「ビリーブ」と「もみじ」の2部合唱。最初は、英語での歌を考えていたが、練習する時間が十分でないのと、小学生の子供たちには少し難しい、ということで、一人一人、簡単な英語でスピーチをすることにした。いくつかの英文の中から、自分の思いとぴったりくるものを選んで、それを一人一人発表することになる。昼休みの時間に、子供たちは何度も呪文のように英文を唱えていた。サヨナラパーティでは、3週間の感謝をこめて、一人一人があいさつできることと思う。お昼からは予定を変更し、ボーリングへ。17名の子供たちが全員移動するためには、何台かの車で乗り合わせる必要があるが、ホストファミリーの方々もお昼は用事があったり、お仕事をされているため、移動に協力をしてもらうのが困難である。そのため、TCの先生方が大変苦労されており、予定を変更せざるを得ない状況である。3台のバンに乗り込み、ボーリング場へ移動。4つのグループに分かれ、ガータなしのボーリングをした。「ストライクだ!」「あと1本だった・・・」など歓声があがり、子供たちはとても楽しそうだった。
 
8月15日(水)
今日はいよいよGreat Americaへ。9時過ぎにバスに乗り込み出発。遠足ということで子供たちもわくわく、そわそわ。「ジェットコースターあるかな?」「観覧車に乗りたい」など、乗りたいものを言い合いながら、バスに揺られること2時間。Great Americaへ到着。「早く行きたい。乗りたい・・・」という気持ちを押さえ、まずはカルチャーセンターの方々に写真を撮っていただいた。その後、いくつかの注意事項を受け、グループ毎で出発。スタートが11時半ごろだったため、まずは、みんなでお昼を食べる。3週間前は「先生一緒についてきて、注文を言って!」という子が多かったが、3週間が過ぎようとしている今、自分で注文したり、「これが欲しいけど、何て言えばいいの?」と聞いてくるようになった。子供ってすごいなぁ、と改めて思う。すごい量のポテトやチキン、ドリンクをそれぞれ食べ終えて、いざ乗り物へ。ありえない回転や落下を見せるジェットコースターに子供たちは、何度も何度も乗っていた。「先生も一緒に乗ろう!」と無理矢理ひっぱられたが、気絶でもして引率が出来なくなったら大変なので、ごめんね・・・と言いながら見ていることにした。それでも、子供たちがキャーキャー言って乗っている姿や、涙目で帰ってくるのを見ているのは、とても楽しかった。あっという間に時間が過ぎ、6時半の集合時刻。みんなまだ乗り足りない様子で、Great Americaを後にした。最後の遠足は、めいっぱい楽しんで、最高の一日であった。
 
8月16日(木)
今日は英語の授業が最後だった。発音や単語の学習、話し言葉など、たくさんのことを教えていただいた。小学生には難しいかな・・・という内容もあったが、みんなよくがんばったと思う。子供たちの日記の中にも「英語が分かるようになってきた」「ホストファミリーの子供に絵本を読んであげたい」など、英語に対する興味が書かれることが多くなった。私自身も、たくさんの人たちと接する中で、もっと内容をしっかりと理解したい、聞き取れるようになりたい」と強く思う。きっと、子供たちも同じであろう。子供たちの中には、アメリカでお友達ができた子もいる。この3週間の中で、十分に言葉は通じないながらも、その言葉が発せられる状況、相手の表情、ジェスチャーなど、言葉以外から得られる情報と知っている英語を組み合わせて、子供たちは、それぞれのホストファミリーとの関係を深めている。明日は、いよいよサヨナラParty。3週間お世話になったホストファミリーの方々へ感謝の思いが届けられるよう、一人一人精一杯がんばってほしい。

児童の日記より

今日がホームステイ最後の授業だった。今まであまり意味が分からずやっていたけれど、だんだんしているうちに、日本の授業より英語の授業の方がおもしろかった。授業が終わって、少しうれしい気持ちもあるけど、もう少し授業を受けたい気持ちも強かった。もう後一日でホームステイもおしまい。あっというまに2週間以上たってしまいました。もう明日はSAYONARA PARTY。今まで3週間ぼくたちを預かってくれたホストファミリーともお別れ。本当は、後1ヵ月以上、アメリカにいたいくらい。

 
8月17日(金)
サヨナラパーティー当日。ホストファミリーへのお手紙を英語で書き、写真と一緒にプレゼントする。英語で思いを各自伝えるのは難しいので、TCの先生が文章をホワイトボードに書いてくださり、それを書き写す。なれないアルファベットに悪銭苦闘しながらも、17名全員、それぞれの思いと一緒にお手紙を書く。夕方6:30パーティーが始まった。日本から持ってきたゆかたを着て、まずは英語で簡単な歌を合唱。その後「オーラリー」「エーデルワイス」「ラバーズコンチェルト」「君が代」など、アメリカの方々が知っている曲と、日本の国歌をリコーダーで演奏。続いて「もみじ」「Believe」を合唱。練習での声の2倍くらい大きな声で、合唱している子供たちを見ていると涙が出てきた。合唱、合奏を終えて、一人一人のスピーチ。短いながらも、感謝の思いを込めて、何度も練習したスピーチを終えた子供たちは満足気であった。ホストファミリーとの別れ、17名の友達との別れを明日に控えていることを思い、子供たちが泣き出した。きっとこの3週間のことは、17名の子供たちも、私も、決して忘れないだろう。最後にCHIのスタッフの方が「この子たちは、日本の未来です。輝かしい日本の未来を担う子供たちに出会えたことに感謝します」とお話してくださった。九州各県から出発し、アメリカで共に3週間を過ごした子供たち。家族を離れ、不安も大きかったことであろう。生活習慣や言葉の違いに戸惑いながらも、人の温かさに数多くふれたに違いない。「I believe in future.」17名全員の素敵な未来を信じて、そしてアメリカで出会ったたくさんの優しく温かい人々に感謝して、3週間のプログラムを終えた。

 

←戻る 

 

MNCCトップページへ