2007年アカデミックホームステイ活動の様子

2007年アカデミックホームステイ
Los Banos,  PAレポート

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引率の先生からのレポートです。

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7月25日(水)

2007年7月25日水曜日。第34回アカデミックホームステイTeam Los Banos子どもたちにとって待ちに待った日がやってきた。鹿児島空港に夕方6時集合。少し早めに来て家族との食事やおしゃべりを楽しんでいる人もいたし,空港に来るだけでも大変だった人もいたことだろう。子どもたちの表情は,期待に満ち溢れていた。見送りに来ていた家族は,心配しつつも温かい眼差しで子どもたちを見守っていた。出発ギリギリまで家族と会話したり,記念写真を撮ったりしていた。いざ,出発。手荷物検査でコンパスやハサミをとられた人もいたが,それも勉強。飛行機に乗ってどこかに行くということは,車やバス,電車とは訳が違う。ましてや右も左もわからない海外に行くというのだから,大変。果たすべき責任も大きい。でも乗客みんながルールを守るからこそ快適な空の旅も約束されるのである。飛行機離陸直前。見送りのロビーにはたくさんの人影が見えた。きっとみんなの家族が無事と安全を願っていたに違いない。飛行機も無事飛び立ち,子どもたちは夕飯を食べたり,音楽を聞いたり,機内の雑誌を読んでくつろいでいた。羽田に到着。東京の景色と人の多さにびっくり。今度はアメリカでの反応が楽しみだ。東京からの参加者が合流し,バスで約1時間かけて成田のホテルへと移動。翌日のスケジュールの確認をして就寝。その前に小腹が空いてラーメンを食べたり,シャワーを浴びようとしてもお湯の出し方がわからなかったりいろいろな人がいたね。

 
7月26日(木)
6:00起床。前日が少し遅かったためか,みんなややお疲れ気味。朝食をとった後,8時から12時までケーススタディを行った。前日が遅かったためか,みんなやや疲れ気味。途中で大分からの参加者も加わり,全員揃ったところで,写真撮影(記念撮影のための練習)をした。成田空港に移動し,いよいよ出国準備。手荷物検査とチェックインを済ませ,各自で昼食。ラーメンを食べる人もいれば,クレープを食べる人もあり。ホストファミリーに日本のお土産を買う人もいた。休憩後,手荷物検査・セキュリティチェックを受け,あとは飛行機に乗るだけ。搭乗口前では,友だちとおしゃべりをしたり,成田に到着した乗客に窓越しに手を振ったりしながらリラックス。飛行機に乗り,ついに離陸。座席に着いた途端,眠気をもよおした人もいたようで,離陸していたことに気づかなかった人も・・・。また,近くにいた外国人に声をかけられて,早速英語を使っている人も・・・。映画を見たり,音楽を聞いたり,中には近くにいた外国人に話しかけられる人もいた。1時間半ぐらい経ってから機内食。結局寝ていて食べられなかった人もいたね。事前に「飛行機の中でしっかりと睡眠をとるように」言われていたからだろう。約9時間後,アメリカ到着。「どっちの足から踏み入れる?」と多くの生徒が口にする。パスポートをしっかり手に握りしめ,入国手続き。直前になって必死に練習,「ワンマンス,サイトゥスィーイング」。予想外のことを聞かれた人もいたが,無事入国。出口を出るとTCのバーバラ先生と娘のボニィーがお出迎え。その後,バスの前で記念撮影。しかし,早速ハプニング。バスのエアコンが壊れているということで,途中で乗り換えなければならないとのこと。フリーウェイから見るバスの景色,それは最高。何もかもが大きい。山並みも土地も看板もトラックも・・・。車は当然左ハンドルで右側走行。まさにアメリカ。そういった中にも日本でもお馴染みの看板がチラホラ。アメリカでの生活に子どもたちの胸は膨らむばかり。途中で休憩し,おやつタイムと同時に初めての買い物。「How much?」が通じたときの感動,買い物ができたときの喜びを味わっていた。友だちどうしで,そして現地の人と記念撮影。グリーンアップルの味はどうだったかな? ミニ列車は楽しかったかな?休憩を終え,1時間足らずで子どもたちのスタディセンターである教会に到着。子どもたちがてきぱきと行動し,時間を守ってくれたおかげで予定よりも1時間早く到着。待っていると次々とホストファミリーが訪れ,お互いに自己紹介。もう悩んだり迷ったりしている暇はない。とにかく言えることは,「My name is . Nice to meet you.」そしてできることは,握手をすることと小さな子どもがいればすぐに遊ぶこと。そうしているうちにWelcome Partyの始まり。ホストファミリーが持ってきてくれたピザやホットドッグと炭酸飲料を口にしながら,会話をする様子はやや緊張もあったが笑顔が絶えなかった。今日から1ヶ月間ホストファミリーの一員。楽しみだなあー。  

 生徒の日記より

今日からすばらしいホストファミリーとの暮らしが始まった。いつくらいから26日がスタートしたのかよく分からないが、とてもナイスな一日でした。まず、私の目標である「一日3人友達を作り、3人と写真をとる」という目標をとりあげると、完ぺきな一日だったと思う。「May I take your picture with me. 」で初対面の人と話をし、写真をとって、握手をしてもらい、「Nice to meet you.」で友達になるというとても簡単なことでしたが、英語が下手な僕にとっては、最高だと思う。もっともっと中身の濃い友達を作っていくように心掛けたい。しかし、今日は早くも失敗してしまった。それは、多分10時には寝る決まりがあったが、ホストシスターとブラザーとあまりにもうるさく遊んでいて若干怒られた。

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 今日とうとうアメリカに着いた。ホストファミリーがとても優しくうれしかった。ケイラちゃんとタイラくんは、いつもニコニコして、英語を話す時も私がわかりやすいように手で表現してくれた。お土産もとても喜んでくれてうれしかった。ホストマザー、ファザーも本当の子供のように「お腹すいた?」とか聞いてくれた。4人の優しさに感動した。でも自分の気持ちを伝えたいのに、英語がわからないし、離せないからくやしい。アメリカ人と話せたら、もっと楽しいのにな。期間中話せるようにならなくても、聞く力をつけたい。

 
7月27日(金) 
8時頃,それぞれホストファミリーに車で送ってもらい登校。リュックを背負い,片手にはホストマザーがつくってくれたランチ。まさか忘れた人はいないよねー。みんなが昨夜の出来事を話してくれた。プレゼント交換をしたり,写真をお互いに見せ合ったり,早速プールに入った人もいたようだ。日本語が通じない不自由さの中にも充実した1日目の夜だったようだ。また,朝食の話をしている人もいた。シリアルを食べた人,パンを食べた人それぞれいた。午前中はオリエンテーション。まず,紙に署名をして,カードの記入。カードは自分の身を守るためにとても大切なもので,みんな真剣に書いていた。続いて1ヶ月間の予定の確認。英語と日本語を聞きながら入念にチェック。わからないときには積極的に質問。毎日の英語の授業はもちろんのこと,週に1回の終日研修やボランティア活動等,楽しみなことばかり・・・。あっという間に午前中の授業が終わり,昼食。事前に聞いていたとおり,中身はピーナッツバターのぬったサンドイッチにスナック,そしてジュース。フルーツ付きの人もあり。食べる前に写真撮影。とにかく目新しいものは写真におさめる。友だちとのランチを楽しんだ後は,Car Pool(乗り合わせ)でボーリング場へ・・・。ホストブラザー・ホストシスターも交えて盛り上がる。飲み物を買う人もいて,買い物にもすっかり慣れてきた様子。あっという間に時間は過ぎ,1日が終わる。スタディセンターへ戻り,ホストファミリーの迎えを待つ。土・日はホストファミリーと過ごす。買い物に行く人,スポーツをする人,小旅行をする人等々。「2日間日本語が話せないから不安だ。」という生徒もいたが,「大丈夫だよ。」と声をかけると,少し安心したようだ。月曜日に会ってまたいろいろと話を聞いてみたい。
 
 
7月30日(月)

3日ぶりの学校。週末はそれぞれホストファミリーと過ごし,その様子を教えてくれた。買い物に行った人,メジャーリーグを見に行った人,プールで泳いだ人,ホストブラザー・ホストシスターと遊んだ人などなど。中にはホストファミリーどうしが友だちで,パーティーに行ったら仲間と会った人もいたようだ。2日間日本語が話せなかった人も折紙を教えたり,日本のお菓子をあげたりしながら何とかコミュニケーションをとった模様・・・。夕飯に日本食が出てきた家族もあったようで意外にも炊飯器を持っている人が多かった。今日から本格的に授業の始まり。2つのグループが隣り合った部屋に分かれ2人のTCが別々の内容の授業をする。前半と後半で教室を入れ替わる。内容は,午後に行われる市長の表敬訪問とダウンタウン散策のための下調べ。地図でホストファミリーの家の場所を確認したり,市長への質問を英語で考えたり・・・ また,簡単な英会話やアメリカのお金について学ぶ。子どもたちはAll Englishの授業を理解しようと必死。でも表情はとても明るく,楽しそう。

昼食時間。アメリカの食事にも慣れてきたようだが,みんな口々に「ご飯が食べたい」と言う。そんな中,お昼ご飯に『ご飯と佃煮』を持ってきた人が・・・。みんながうらやましそうに見る。外国にいるからこそ,日本のよさも見えてくるもの。それがこのホームステイの目的の一つでもある。

午後は,City Mile Walk。歩いて15分程のところにCity Hall及びDown Townがあり,散策。まずは,City Hallを訪れ,市長への表敬訪問。生憎,市長は不在だったが,代わりに女性の方が質問に答えてくださった。子どもたちは午前中に考えた質問をして解答をもらう。「人口や学校の数,お勧めの場所等」,また,個人的な質問として「お気に入りのファストフード」や「好きなスポーツ」等。質問に答えてもらった後に"How about your town/in Japan?"と日本のことを聞かれると最初は戸惑っていたが,単語をつなげて何とか答える。英語に対する反応も日に日に上達しているようだ。集合写真を撮ってCity HallをあとにしてDown Townの散策。2チームに分かれて写真におさめるように指定された施設や建物(銀行・レストラン等)を訪れる。途中,Los Banosの町をつくった人物の銅像の前へ。ここにはたくさんの人々が訪れるようだ。外はかなり暑い。TCに聞くと,今年は涼しいほうらしい(去年は110°)。子どもたちも少し疲れているようだ。終わりの方で,郵便局へ。日本にいる家族や友人へ送るためにハガキや切手を購入。最後は薬局へ立ち寄り,休憩&買い物。のどの渇きもおさまったようだ。あとはスタディセンターへ。

スタディセンターへ戻ると迎えに来ているホストファミリーがちらほら。今日から宿題も出され,中にはホストファミリーから課題を与えられた人もいた。ありがたいことだ。宿題はホストファミリーの協力をもらわなければできない。今日の出来事を語りながら,宿題を手伝ってもらいながらさらに親睦を深めてもらいたい。

生徒の日記より

家に帰り、 6時に夕飯をとり、その後宿題をした。宿題がアメリカのお金ネタだったので、この機会に日本のお金を紹介した。4つの日本のお札を説明するのは大変だった。日本の10円や5円などの効果は価値が説明しやすかった。さっそくquarterやdimeなどを活用できた。今日も充実した1日だった。
 
7月31日(火)

午前中は英語の授業。昨日の続きでアメリカでの生活について「買い物」や「食べ物」についてであった。休憩時間には長縄跳びに挑戦。最初は10回するのもやっとだったが,徐々に回数が増えていき,最後は50回に挑戦。しかしなかなかできない。休み時間も終わろうとした頃,ついにできた。すごい達成感だった。午前中の最後は歌の練習。午後に老人ホームでボランティア活動をするために日本語と英語の歌の練習をした。TCのバーバラ先生が日本の「さくら」を歌いましょうと言ったのでみんなで歌うが「さくら,さくら,ふふふふふふふふ」と後の歌詞が出てこない。少し恥ずかしさを感じた。1人の生徒が歌詞を思い出し,何とか完成。その後「森の熊さん」や「幸せなら手をたたこう」,英語の歌では「Take Me Out to the Ball Game」や「Hey Jude」を練習した。

昼食後,2ブロック先の老人ホームへ。まず,握手をしながらあいさつと自己紹介を英語でした。最初は表情も硬かったが,徐々に打ち解けていった。次に歌を歌った。みんなとても不安だった。しかし,歌い終わった後はお年寄りの方々が拍手をしてくださった。英語の歌を歌ったときはいっしょにくちずさんでくれる人もいた。とてもうれしかった。スナック・飲み物を頂き,最後は記念撮影。そのころはみんな笑顔で会話をしており,中にはハグしている人もいた。子どもたちにとっては忘れられない思い出になることだろう。

今日は早めの帰宅。明日からは大忙し。ホストファミリーとの時間も大切にしながら,週末に向けて体力を温存しておいてほしいものだ。

生徒の日記より

宿題をするのにジェニファーとお母さんと二人で地図を書くのにかなりひと苦労しました。ポストカードを出したかったのだけれど、切手がないことに気づき明日お母さんが郵便局に連れていってくれることになりました。なわとびが50回いったことがとてもうれしく思いました。
 
8月01日(水)

今日は,異文化交流会&ピクニック。午前中は,ロスバノス郊外の小学校を訪問し,歌を歌ったり,折り紙を教えたりした。2つのグループに分かれて,教室を訪れた。歌は,「森の熊さん」や「幸せなら手をたたこう」など。「幸せなら手をたたこう」を歌ったときは,アメリカの子どもたちも知っているのでいっしょに手をたたいたり,足踏みをしたりしていた。次に折紙を教えた。1人当たり1人〜3人を教えた。紙飛行機や折鶴,かぶと等々。折鶴を折るととても感動していた。紙飛行機をつくると喜んで飛ばしていた。「fold」,「triangle」,「same」等の単語を使い,教えていた。みんな表情が生き生きしていた。休み時間になると一斉に外に飛び出し,遊び出す。鬼ごっこをするもの,バスケットボールをするもの。いっしょに写真をとるもの。話をしたこともないのにすぐに仲よくなれる子どもたちのパワーには驚くばかり。

小学校をあとにし,湖へピクニック。想像以上の大きさでびっくり。まずはランチ。折紙を教えるのに相当エネルギーを使ったみたいでかなり空腹だったみたい・・・。ひと段落するとあとは自由時間。フリスビーやキャッチボールをして楽しむ。すると1人のホストマザーがボートに乗っているらしく,すぐに行列ができる。交代で乗り,10分程のクルージングを楽しんでいた。Thank you very much.スイカの差し入れもあった。あっという間に時間が過ぎていった。今日はかなり日に照らされ,疲れた様子。明日は楽しみのサンフランシスコ研修。今夜は早めに休んで明日に備えてもらいたい。

 
8月02日(木)

楽しみのサンフランシスコ研修。ついにその朝がやってきた。みんなジャケット,カメラ,小遣いを準備し,いざ出発。いくつかのグループに分かれて買い物をするために何組かのホストファミリーも同行していただいた。バスの中では終始リラックス。2時間30分後,ゴールデンゲートブリッジに到着。思ったとおり,やや寒かった。MNCCの職員も写真撮影のために到着しており,記念撮影。また,他のグループも来ており,久しぶりの再会。すごく安心した。

その後は,子どもたちがいちばん楽しみにしているPier39。まずは腹ごしらえ。ハンバーガー,バイキングなどなど。あとは買い物。家族へのお土産や自分のための買い物など。お昼ごはんが足りなかったらしく,大きな飴を買った人もいた。人と店の多さにびっくり。3大スポーツを取り扱った店,マジック専門の店,クレープ屋,ハリウッドの店,挙げればきりがない。見ているだけでも楽しい。2時間ほど買い物を楽しんだ後,写真撮影。みんなが時間を守ってくれるおかげで行動も予定通り進んだ。

当初,Union Squareに行く予定であったが,Coit Towerに登った。階段を上がり,エレベーターで上がるとそこはサンフランシスコの街並みを一望できる最高の場所だった。子どもたちも解放的な気分になり,喜んでお互いに写真を撮り合っていた。また,窓の外に置かれた様々な国のコインや壁にくっついたたくさんのチューイングガムを見て不思議がっていた。最後にMLBサンフランシスコジャイアンツの本拠地であるボールパークを外から見学。野球好きの男の子にはたまらなかった。女子の生徒も大はしゃぎで記念撮影。こうして最初の終日研修は終わった。帰りのバスでは他のホストファミリーとも仲良くなり,英語を勉強している生徒も・・・。このような充実した一日を送ることができたのもTCはもちろんのこと,一日中付き合ってくれたホストファミリーあってのこと。感謝したい。

生徒の日記より

今日はサンフランシスコ にみんなで行きました。そして、ついた時、すごい都会にきた気分だな、と思いました。なぜかというと、ぼくたちはいなかの小さい町に1週間ほどいたので、いなかにいて、都会に行くとなぜか不思議な感じだった。
 
8月03日(金)

昨日の帰りが少し遅かったためか,みんなややきつそう。でも今日は午前中の授業を頑張れば,午後はスケーティング。今日の授業は,先日のCity Mile Walkのまとめだった。現像された写真を貼ったり,自分の名前を書いたりしながらDown Townにあった施設・建物をおさらい。みんなで協力して作業をやっていた。休憩の後は,Car Wash Ticketsの販売について。交換留学生のための基金を集めるためにCar Wash Ticketsを販売しなければならない。一連の流れやTicketを買ってもらうための会話練習。みんな真剣に取り組んでいた。隣近所や向かいの家の人の協力をもらわなければならないので英語の練習には最適。1週間で5枚のチケットをきちんと売ってほしい。

昼食後,車で1時間弱走ってスケート場へ。意外に経験者が多いことにびっくり。また,初心者の人も少し練習しただけで乗れるようになっていた(PAは例外)。途中の休憩ではポテトやジュースを口にする。買い物はもう何の問題もない。再びリンクへ。今度は照明が変わり,音楽に合わせてみんなで踊る。2時間ほど楽しんで終了。今度が2回目の週末。そろそろ日本食も恋しくなってくる頃である。ホストファミリーに宿題を手伝ってもらったり,日本食を食べたりしながら充実した2日間を過ごしてもらいたい。

 
8月06日(月)

久しぶりに全員が揃った。やはり人数が多いほうがいい。今日はアメリカの祝祭日の一つである「感謝祭」でつくる食べ物の調理を行った。材料はTCやホストファミリーが用意してくださった。大きなターキー2羽をはじめにパンや野菜,飲み物等々。子どもたちは最初あまり訳もわからず,ただ手伝っていたが,調理したものをお昼に食べられるとあって興味津々。キッチンがあまり広くなかったため調理と掃除を交代で行った。大きなターキーにはびっくり。バターを乗せ,スパイスをふりかけ,最後にリンゴを詰めてオーブンへ。その他にもマッシュポテトやスウィートポテト等をつくった。できあがりを待つ間,「感謝祭」に関する単語をプリントで学習。縦・横・斜めに単語を探す。中には難しい単語もあったが何とか探せたようである。午前中は比較的時間があったので自由に過ごしていた。そのときにボール遊びをしていて1人がケガをした。ホームステイも中盤。決して油断していたわけではないが,ケガや事故も起きやすい頃である。十分に気をつけてほしい。ちょうどお昼頃,ターキーが焼き上がるころ,TCのバーバラ先生がみんなを呼んで円をつくるように指示。「感謝祭」が始まった起こりと神にささげる祈りについて教えてくださった。そして日本の家族やホストファミリー,友だちや先生,あるいは食べ物へ感謝の気持ちをささげた。そしていよいよ昼食。プレートに様々なものが盛られた。自分たちでつくったということもあり,とてもおいしかった。ターキーは特に人気。おかわりする人がたくさん。あっという間になくなった。その後,後片付けをしてすぐに授業かと思いきや今度はTCの2人が3種類のケーキとサイダーを用意してくださっていた。デザートまで美味しくいただいた後は英語の授業。さすがに少し眠たかったようだが,最後まで頑張った(はず)。食べ物の話といえば,週末に日本料理を振舞った人もいたようだ。『カレーライス』や『卵焼き』に『肉じゃが』。週末もあと2回しかない。お世話になっている感謝の気持ちを込めて少しでも多くの日本食に挑戦してもらいたい。

生徒の日記より

午前中はKitchenでcookingをしました。アメリカで11月の第3土曜日になると作る料理を作りました。七面鳥の丸焼き、マッシュポテト、スウィートポテト等を2班に分かれて、その2班から、Clean係とCook係に4つに分かれて作りました。自分たちでじゃがいもの皮むき、皿洗い等、最初から最後までできたのでとてもうれしかったです。作る前に、感謝する人を挙げなさいと言われたので、すぐに日本の家族&ホストファミリーを言えました。

 
8月07日(火)
午前中は英語の授業。前半は単語の復習や発音練習を行い,後半はスキット(寸劇)の練習を行った。内容は『ホームステイで起こりえる問題』をテーマとしたもの。4組に分かれてそれぞれ与えられた状況を解決するための英文を考えてその役割を演じなければならない。結構難しい課題だったと思う。11時過ぎに早めの昼食。午後はまず,スキットの発表を行った。各組とも少ない練習時間の中,考えたセリフを一生懸命覚えようとする姿が見られた。中には素晴らしい演技力を発揮してくれた人もいた。その後は歌の練習。木曜日のボランティア活動で披露する予定である。前回練習した「DO RE MI」や「IF YOU’RE HAPPY」,「TAKE ME OUT TO THE BALL GAME」の他に,「AMERICA THE BEAUTIFUL」や「It's a Small World」,「YOU ARE MY SUNSHINE>」 等,新しい歌にも挑戦した。歌声も少しずつ大きくなってきており,うれしいものだ。13時からは空手の見学と練習。空手教室の先生と生徒たちにスタディセンターまで来てもらい,空手の型を披露していただいた。とても格好よかった。その後,護身術をいくつか習った。ほとんどの子どもたちが未経験ということもあり,とても 楽しそうに練習していた。最後は試合を見せてもらった。とても迫力があり,思わず拍手。とても充実した時を過ごすことができたと同時に,日本の文化がこのように外国に受け入れてもらっていることがとてもうれしく 思えた。最後は写真撮影。日本の子どもたちはもちろんであるが,現地の子どもたちも笑顔いっぱいであった。 明日はヨセミテ公園への終日研修。宿題を早く済ませて明日に備えてほしい。
 
8月08日(水)
今日は,ヨセミテ国立公園への終日研修。朝9時にスタディセンターを出発。ところがいきなりハプニング。ど うやらバスがグレイトアメリカに向かおうとしていたらしい。すぐにヨセミテ方面へと戻る。2時間半ぐらいの 予定だったが,予想以上に遠かった。途中からくねくねとした山道に入り,時間がかかった。お昼過ぎに到着。 バスを降りるとそこには想像をはるかに超える絶壁がそびえ立っていた。まずは写真撮影。写真撮影もだいぶ慣 れたもの。バスの中でも注意事項を述べたが,その後,MNCCのスタッフが再度説明してくださった。とにか くここは広い。東京都の1.5倍というから迷子になったら大変だ。グループに分かれ行動開始。ハンバーガー やポテトでお腹を満たしているとリスがやってきた。子どもたちはみんな「かわいい」と口にしていた。次に, シャトルバスに乗って各スポットへと行く。まずは公園内にあるホテル。1泊数万円もするらしい。中に入って みると様々なものが飾られていた。手づくりの籠や敷物らしきもの等。また,原住民の文化に関するもものいろ いろとあった。祈りの泉にコインを入れて願い事をする。次に行ったところは,小さな博物館と映画館。ヨセミ テの歴史についての展示物がたくさんあった。20分程の映画では,ヨセミテの四季の流れが上映されていた。数々流れる滝の水の量,勢い,音といったらまさに自然の雄大さそのもの。ぜひ,一度でいいから見てみたかったものだ(夏には水はほとんど見られない)。その後,原住民の生活を再現した場所を見学。途中,小さな小川が流れており,水を触ってみるととても気持ちよかった。博物館の中には,籠を実際につくっている人がいてたくさんの人がその様子を見学していた。一つひとつ丁寧に編みこんでおり,つい見入ってしまった。最後にいちばんの見所と言ってもいい滝へと向かう。途中歩いていると,とてもいい木々の匂いがした。これぞリフレッシュ。毎年数百万人の人が訪れるというのも納得できる。ついに滝の前に到着。その岩と言うか崖と言うか筆舌に尽くしがたいものであった。残念ながら水は流れていなかったが,水が流れていることを想像しただけでも爽快な気分になれた。他の観光客の中には,岩登りを楽しんでいる人もいた。でももっと驚いたのが,実際にロッククライミングをしている人がいたということだ。3日から4日かけて登る人もいるというからびっくり。とにかく驚きの連続の一日だった。最後の1時間程は,買い物を楽しむ。ユニークなお土産もあり,みんな楽しんでいた。帰りのバスでは,少し疲れて寝る人と車酔いにならないために歌を歌いまくる人と2つに分かれる。予定より少し遅く戻ることになったが充実した一日だった。引率をしてくれたTC,ホストマザー,合計6時間以上に及ぶ運転をしてくださったバスの運転手には感謝したい。
 
8月09日(木)

昨日の長旅から一夜明け,午前中は英語の授業。発音練習や会話練習,単語の練習等を行った。後半は歌の練習。 午後は老人ホームを訪れてボランティア活動の予定。しかし,みんな疲れていたせいか練習ではあまり元気がな かった。昼食をとり,もう1回歌の練習。少しは元気が出てきたが,何か今ひとつ。少し心配であった。1時過 ぎにスタディセンターを出発。老人ホームへと向かった。到着すると入居者のお年寄りの方々がすでに椅子に座 って待っていてくださった。きっと子どもたちの訪問を楽しみにしてくださっていたのだろう。とてもうれしい ことである。しかし,そこはちょっとしたステージのようになっており,子どもたちや少し困惑気味。TCが少 し説明した後,すぐに歌へ。大きな声で歌ってくれるか少し心配だったが,不安はすぐに吹き飛んだ。練習より も大きな声で歌ってくれた。お年寄りに好評だったのが「Take Me Out To The Ball Game」と「If You’re Happy」。 口ずさんだり,いっしょに手をたたいたりしてくれた。子どもたちの表情もどんどんやわらかくなり,日本の歌 も披露。「森の熊さん」や「幸せなら手をたたこう」,「ドレミ」など。最後の方では「アニメの歌」も歌い,大きな拍手をいただいた。次に折紙教室。まずは自己紹介をして握手をする。1人につき1〜2人のお年寄りの方々 に折紙を折ったり,教えたり・・・。折鶴やかぶと,紙風船などを折った。お年寄りということで少し耳が遠か ったり,声が小さかったりでなかなかコミュニケーションをとるのが難しかったが,単語をつなげながら何とか 理解を図ろうとする姿が随所に見られた。お年寄りの中には少しだけ日本語を知っていた人もいたようで,新し い日本語を教えていた子もいた。途中,アイスクリームと飲み物の差し入れが出された。たくさんの子どもたち が日記に書いていたが,アメリカのアイスクリームは甘い。プログラムも後半に入り,みんな少しずつ体重の方 も気になっているようだ。再び,折紙に取りかかる。お年寄りの方々はとても喜んでくださった。あっという間 に時間が過ぎ,終了。もう1回握手をしたり,ハグをしたりして別れを惜しんでいた。スタディセンターに戻り,下校。明日は金曜日。午前中の授業を終えれば午後はプール。疲れもあるかもしれないが頑張ってほしい。

生徒の日記よ

初めて家で日本料理を作りました。にんじんとじゃがいもと肉とたまねぎを買って、自分で肉じゃがを作ることにしました。たまねぎはとても目にしみました。味つけの時、しょう油と砂糖を入れる際、しょう油がものすごく味がまずい事に気づいて、家のような味付けができなかったです。でも家族のみんなからは好評で良かったです。作っている間、ずっとジェニファーが手伝ってくれたので、日本の話や漢字の話でとてももり上がりました。宿題の時ももり上がった。

 
8月10日(金)
午前中は英語の授業。前半は発音練習や会話練習。この2週間あまりでどれくらい単語が増えただろうか? そしてその単語を使おうとトライしているだろうか?後半はスキットづくりや歌の練習。スキットは前回同様,ホー ムステイで起こりがちな問題をテーマとしたもの。最近になって生徒たちの悩みも少しずつ出てきているのが実際である。しかし,渡米前にケーススタディを行ったように自分で行動を起こさなければ解決できないものが多 い。PAとしてできるだけのアドバイスが行うが,チャレンジ精神を忘れないでほしい。歌は「ジングルベル」。 もちろんメロディは日本語と同じであるが,歌詞が英語であるだけにそう簡単にはいかない。でも間違いを恐れ ず,楽しんで歌っていた。午後はロスバノス市内のパブリックプールへ。飛び込み台があり,男子が早速飛び込 む。女子も数人挑戦した。ホストブラザー・シスターも数名来ており,いっしょに遊ぶ。追っかけっこをしたり, 水鉄砲で遊んだりしていた。子どもたちのエネルギーには驚かされる。どこからそんな元気が湧いてくるのだろ うか?時間が来てプールから上がるが,着替えずに水着を乾かし,そのまま車へ。アメリカだからこそできるこ とであり,日本では到底考えられない。スタディセンターへと戻り下校。そう言えば,最近,昼食でラーメンを 食べる生徒が増えてきた。少し日本食シックかな?中には毎日自分で昼食をつくってくる人もいるようだ。こう いう人は,「すっかり家族の一員になりきっている」という感じである。とにかくこのホームステイプログラムは ボランティアで行われているということを忘れないでほしい。残りの期間でホストファミリーのために何ができ るか?週末にできることはいっぱいある。学校の宿題,カーウォッシュチケットの販売,日本食の調理等々・・・。 ホストファミリーと充実した日々を送って,様々な発見・感動を味わってもらいたい。

生徒の日記より

この地域は乾燥してるからだろうけど、スナック菓子の袋が開いたまま、たなに置いてある。いつまでたってもしけない。日本は湿気が多いからなぁ・・・。でも、ここでしばらく水を飲まないと、のどがはりついた感じで痛くなる。

 
8月13日(月)

今日は,午前中にお年寄りのためのラザニアのクッキングをして午後から英語の授業の予定だったが,Car Poolの都合がつかなかったために変更となった。子どもたちは少し残念がっていた。午前中の英語の授業はジャーナル(宿題)の確認等。宿題の内容も少しずつレベルアップしているようだ。宿題はホストファミリーの協力をもらえばできるようになっているので,コミュニケーションを深めながら頑張ってほしい。しかし間違いなく,子どもたちの英語の発音の声はよくなってきている。少しずつ自信がついてきているようだ。授業の最後では,Barbara先生が,子どもたちにアメリカの好きな食べ物を聞いていた。子どもたちは片っ端からハンバーガーショップの名前やアイスクリームショップの名前を挙げていた。昼食時間には,Barbaraがゲームを持ってきてくれた。ピースを飛び越えてその飛び越えたピースを取り除いていくもので,とても難しかった。記録は2個が最高で1個を出したものは一人もいなかった。午後は,教会でDVDの鑑賞。タイトルはディズニーの「CARS」。英語を聞いて英語の字幕を追いながら何とか理解しようと必死だった。昼食後ということもあり,少し眠たくなる時間帯もあったが,内容はとても楽しいもので最後は感動的な場面もあった。子どもたちの日記を見ていると,週末に日本料理をつくった生徒が何人かいた。カレーライスや卵焼,中には団子づくりに挑戦した人も・・・。カレーが好きなアメリカ人が比較的多いようだ。ただし,日本とは違ってスープのような感じのルーを好むみたいである。プログラムもあと10日を切った。悔いの残らないように様々なことにチャレンジしてほしい。

 
8月14日(火)

午前中は英語の授業。宿題の確認の他,「生活とお金」や「親友」についての英文を読んだり,英語の質問に答えたりしながらアメリカの文化について理解を深めていた。SAYONARA PARTYに向けての話し合いもしなければならなかったが時間がなかった。Jamie先生が英単語のゲームをしてくれて子どもたち積極的に答えていた。午前中の授業の最後には午後からのCar Washについての説明と明日のグレートアメリカについての注意事項をした。プログラムも終盤へと突入したが,慣れてきた頃に事故やケガが起きやすいものである。十分に気をつけてもらいたい。午後は,Car Wash。子どもたちは先週,ホストファミリーや近所の人たちに5枚のチケットを売った。今日は,そのチケットを買ってくださった方々が続々と教会に集まってきた。子どもたちは「シャンプー班」,「ウォッシュ班」,「ドライ班」の3グループに分かれて協力してCar Washにとりかかった。それにしても今日は暑かった。30分程経つと「暑い〜」と言って少しきつそうだったが,裸足になったり,水をかけ合ったりしながら楽しんでいた。お客さんの中にコーラの差し入れをしてくださった人がいて水分補給をしながら作業に取り組めた。ホストファミリーの人も数名手伝ってくださり,そこでまた交流を深める。英語を話すことに全く抵抗なしという感じだ。あっという間に2時間が経過。最後にJamie先生の車をWash。子どもたちはたっぷりとサービスしていた。今回のCar Washで集まったお金はアメリカから日本に来る留学生のために使われる。子どもたちが頑張ったことはもちろんだが,協力してくださったホストファミリー,チケットを買ってくださった全ての人に感謝したい。日記を見ているとややホームシックにかかっている生徒が数名。家族から手紙が届いたり,家族の夢を見たりして日本の家族,あるいは日本食が恋しくなってきたのだろうか? と言ってもアメリカで過ごす期間はあと1週間しかない。アメリカに来たからこそできる体験を残りの期間で味わってほしい。 明日は子どもたちが楽しみにしている一つの「グレートアメリカ」。たくさんの絶叫マシンを楽しんでほしい。苦手な人は,ウォータースライダーに乗ってもよし。日本食を食べたい人は,フードコートで寿司を食べるのもいいだろう。

生徒の日記より

午後からはカーウォッシュデーで、約100台の車をピカピカにみがきました。足やズボンもビショビショになったけど、楽しかったです。特に汚れた車は、きれいになっていくのが、泥が落ちるのでよくわかり、やりがいがありました。家に帰ってからは、ホストファミリーのいとこの引越しのお手伝いをしました。荷物運びを自分から「May I help you」と言って手伝えました。晩御飯の時もお手伝いを頑張り、晩御飯後に初めて日本料理をホストファミリーに作りました。「This is sweet egg roll」と言って、とても甘い卵焼きをあげたら、ホストシスターのアリシアが、とってもおいしそうに食べてくれたのでよかったです。

 
8月15日(水)

今日は,子どもたちが待ちに待った「グレイトアメリカ」。朝からかなりのハイテンションだった。バスに乗って1時間半。グレイトアメリカの看板が・・・。子どもたちのボルテージは最高潮に。グループ写真を撮って中へと入る。セキュリティーチェックを受け,グループで行動開始。今日は,他のグループも来ており,PA同士も久しぶりの再会。本当にあっという間に3週間が経ったものだ。子どもたちは大きく分けて2つに分かれる。絶叫のローラーコースターが「好きなグループ」と「苦手なグループ」に。最初についていったグループは,洋服のまま乗れるウォータースライダーに乗り,次に簡単なコースター。その後は少しずつレベルを上げていていろいろな乗り物に乗っていた。2番目にあった女子2人組は絶叫コースターめぐり。かなり興奮気味であった。次のグループを見つけようと歩いていると女子4人のグループに遭遇。ちょうどウォーターパークに行くところだった。最初はふつうのスライダーで遊んでいたが,高いところからのスライダーにも挑戦していた。その後,ローラーコースターも体験したみたいである。男子のグループとも会った。洋服のままウォータースライダーに乗り全身水浸し。最後に会ったグループは「絶叫コースター大好き組」。同じ絶叫マシンに2回,あるいは3回も乗って「先生,あれ2回も乗ったよ」と満面の笑みで話してくれた。そのグループの中に1人だけ絶叫コースターが苦手な子がいたが,その子も意を決して挑戦。乗ってきた後は,最高の笑顔を見せてハイタッチまでしてくれた。アメリカまで来たことがそうさせたに違いない。チャレンジするということはとても大切である。昼食はフードコートでハンバーガーやピザ,寿司等を食べていた。日本食が恋しかった人にとって寿司はたまらなかっただろう・・・。また,ホストファミリーも3組ほど同行していただき,荷物の番をしてもらったり,写真を撮ってもらったりした。子どもたちが思う存分楽しむことができるのもこのような協力があるからである。また,それだけでなく,ホストブラザー・シスターたちが子どもたちとよく話をしてくれるので子どもたちにとってはこれ以上ない英語の勉強になる。本当にありがたい。最後は買い物。お土産を選ぶのに大忙し。人気があったのが,「スポンジボム」。アメリカに来てよくテレビで放映されているということもあり,カバンやお菓子を購入。買ったものやゲームの景品でゲットしたボールを手にして写真撮影。子どもたちにとってとても思い出に残る一日になったに違いない。あと1週間でアメリカを発つことになる。充実した日々を過ごしてもらいたい。

 
8月16日(木)

朝はいつもより少し遅めの登校。昨日の遊びの疲れが一気に出たという感じであった。午前中は英語の授業。内容は「宗教」や「アメリカの州」について等。宗教についての読み物はキリスト教についてはもちろんのこと,仏教や神道についても出てきた。また,「Oh, my God」,「Oh, my Gosh」,「Oh, my goodness」の違いについても教わった。昨日の疲れからやや集中が切れる場面も見られたが,何とか最後まで食らいついたという感じであった。休憩時間からついに「SAYONARA PARTY」に向けての話し合いが始まった。あと4日しかない。と言っても明日は一日プール。土・日を挟んで月曜日がSAYONARA PARTY。実質,一日半しかない。高校生を中心に話し合っていったが,大まかにしか決まらなかった。昼食後,いよいよ本格的にSAYONARA PARTYへの準備が始まる。高校生を中心に話し合いを進めていく。日本文化の紹介の分担(習字・折紙・そろばん・昔のおもちゃ・茶道等)をして,次にゲームやステージでのショーの係分担を行う。決まったのが「二人羽織」,「ダンス」,「剣道・相撲のデモンストレーション」,「ピアノと三味線の独奏」,「日本語と英語の歌」である。日本語の歌を決めるのに時間がかかったが,歌詞を書いて練習開始。練習する時間がほとんどなかったので月曜日の午後に集中的に練習するしかない。大切なことは,「一つにまとまること」である。自分たちに今できる最高の恩返しができるようにしたい。明日は大きなThe Island Waterparkに行く。グレイトアメリカのウォーターパークで遊び足りなかった人は,いろいろなウォータースライダーを楽しんでほしい。

 
8月17日(金)

今日は9時半頃登校。一昨日の疲れもとれたことだろう。10時にスタディーセンターを出発。Car Poolで1時間半程走ってThe Island Waterparkに到着した。今日も3組のホストファミリーに同行していただいた。まずはプールに入って軽く水を浴びる。その後は,すぐにスライダーの方へと走っていった。Waterparkには大きなウォータースライダーが数ヶ所あった。ビート版みたいなものに乗って急斜面を滑るもの,浮き輪に乗って滑るスライダー等々。また,プールも途中で波が起こる仕組みになっており,浮き輪に乗った人たちが奥の方へ奥の方へと進んでいっていた。一通りスライダーを楽しんだ後は,昼食。サンドイッチやスイカ,スナックをほおばる。かなり強く日が照っていたので水分補給も欠かせない。もちろんサンスクリーンも。TCの先生やホストファミリーとの写真撮影も大忙し。せっかく持ってきたフィルム・使い捨てカメラも使い切らないともったいない。腹ごしらえが終わると再びスライダーへ。中にはベンチに座って日焼けをしている人も・・・。ハンバーガーやアイスクリームを買いに行った人もいた。プールを十分楽しんだ男子のグループは,パターゴルフへ。今日のゴルフは暑かっただろう。何しろ帰りの車の中で外気温が100度だったから・・・。子どもたちは本当に元気である。3週間経ってケガ人こそいたが,体調不良で学校を休むものは一人もいない。みんなで楽しめることが何よりもうれしい。このメンバーで過ごすのもあと6日かと思うと少し寂しくなってきた。今週が最後の週末。明日は一つのホストファミリーがバーベキューパーティーを計画してくれている。その他にもいろいろと計画をたてている家族もあるようだ。月曜日はSAYONARA PARTY。一生の思い出に残るひとときになるに違いない。


8月20日(月)

今夜はいよいよSAYONARA PARTY。午前中は会場設営と日本料理づくり。男子はまず会場設営を行った。テーブルとイスのセッティングはもちろんのこと,折紙を使って飾りつけまでした。女子は調理。「カレーライス」に「肉じゃが」,「サラダ」,そしてデザートとして3種類の「ゼリー」を用意。今までにホストファミリーに振舞った生徒もいたので,作業はスムーズに進んだ。女子は,調理を終えると男子の手伝いへ。あっという間にお昼の時間がやってきた。
昼食後は,女子が日本から持ってきたスナックの盛り合わせや日本のおもちゃを紹介するコーナーをつくる。その間に男子は卵焼づくりに挑戦。会場と食べ物の準備はバッチリだが,ステージ発表の練習はほとんどやっていない。とても心配である。時計が2時を過ぎた頃,ようやく予行練習の開始。やや緊張感が足りなかったが,何とか終了。3時過ぎにホストファミリーがいったん迎えに来る。子どもたちは浴衣や甚兵衛に着替えてパーティーに備える。
夕方6時を過ぎるとスタディーセンターにファミリーが続々と集まってきた。浴衣や甚兵衛姿の中に1人制服を来た男子が・・・。久しぶりに見た制服がとてもまぶしく見えた。6時半からパーティー開始。子どもたちが作ったカレーライスや肉じゃがにたくさんの人が集まる。味の方は・・・大好評であった。カレーのご飯はすぐになくなってしまった。お菓子コーナーも子どもたちに大人気。チョコレートやグミにたくさん群がっていた。ホストファミリーが食べている間に書道や折紙などの日本文化を紹介しなければならなかったのだが,子どもたちも写真をとったり食べたりで大忙し。結局何もできずに終わってしまい,少し申し訳なかった。
1時間ほど経ってchurchへ移動しステージ発表。TCのバーバラ先生の開会のあいさつの後,生徒のスピーチ,と思ったらサプライズ!! TCの先生からプレゼントをいただいた。全く予想していなかったのでびっくり。生徒のスピーチの後,ついにプログラム開始。最初を飾ったのは,女子6人の有志によるハイスクール・ミュージカルのダンス。1週間ほど前から計画しており,浴衣でのダンスに挑戦。会場は一気に盛り上がった。続いて日本の伝統的スポーツの紹介。最初は剣道の型の披露。剣道部員2人によるデモンストレーションは迫力満点。観客は一つひとつの動きを興味深く見ていた。続いて相撲。「しこ踏み」や「塩まき」の真似もあり,行司つきで本物さながら。終わった後は拍手喝采。次はピアノと三味線の独奏。練習する時間があまりなく準備が大変だったが,2人ともとても上手に演奏してくれた。
最後に全員で合唱。日本語の歌を3曲と英語の歌を2曲。最初は「幸せなら手をたたこう」。リズムが聞こえてくると会場も手拍子や足を鳴らして後押し。続いてポップスを2曲歌った。英語の歌はビートルズの「Let it be」。練習する時間がほとんどなく,完璧には程遠かったが,会場の人もいっしょに歌ってくださった。最後は会場にいる全員で「America the Beautiful」の合唱。みんなが1つになった瞬間だった。
続いて修了証書の授与。証書を受け取るときの子どもたちの笑顔は最高である。涙ぐみそうになる生徒も数人。PAのお礼のことばの後,生徒からTC2人へのプレゼントで幕を閉じる。プレゼントを渡した1人が思わず号泣。この1ヶ月間のことを思い出すと涙を流さずにはいられなかったのだろう。パーティーが終わってもホストファミリーと写真を撮って最後の時間を楽しんでいた。また,会場に新聞記者の方が来ており,インタビューを受けた生徒も数名。新聞に載るのが楽しみである。明日は最後の授業。残りの時間を十分に満喫してもらいたい。

生徒の日記より

今日はサヨナラパーティでした。とうとうこの日がやってきてしまいました。1ヵ月が本当に短かったです。大変だな、とか、もうイヤ! とか思ったこともあったけど、1ヵ月間ホストファミリーと貴重な時間を過ごせました。またいつか私が大人になってから、自分のお金で、アメリカのカリフォルニアの「ロスバノス」に来たいです。

 
8月21日(火)
今日は最後の授業日。午前中はまず,昨日のパーティーの後片付け。1ヶ月間過ごしてきたこのスタディーセンターとも明日でお別れである。パーティーの後片付けはもちろんのこと,キッチンの掃除や床のモップがけまで行った。2時間程で作業終了。
次に教室に入り,ホストファミリーへの手紙を書く。今夜はホストファミリーに手紙と写真を渡すことになっており,辞書を片手に一生懸命英文を書く姿が見られた。写真立てもTCの先生が買ってきてくださり,フレームの裏には感謝の言葉を隅から隅までびっしりと書いていた。
お楽しみの昼食は・・・。ジェイミー先生が「カールズジュニア」のハンバーガーと「KFC」のフライドチキンを買ってきてくれた。この1ヶ月間でハンバーガーを何個食べただろうか? アメリカでの食事も最初は心配されたが,シリアルやデザートはもちろんのこと,メキシカン料理や炭酸飲料などいろいろな経験をしたと思う。食も「文化の一つ」である。今さらではあるが,とても貴重な体験ができたと思う。
午後は手紙の続きをした後,評価用紙の記入。授業や一日研修を振り返って印象に残っていることを選んだり,今後のプログラムへの要望などを書いたりした。振り返ってみると本当にたくさんのことを学び,いろいろな場所に行ったものである。時間が少し余ったので,お互いに連絡先を交換したり,写真を撮ったり・・・。当然TCの先生との記念撮影も忘れない。
3時頃になると,ホストファミリーが迎えに来る。お金が余ってお土産を買い足りない人は近くの店へ直行。今夜はホストファミリーと過ごす最後の夜である。きっと忘れられない夜になることだろう。

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