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2006年アカデミックホームステイ
Yuba City,  PAレポート

引率の先生からのレポートです。

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期    間

更 新 日

07月24日(月)〜07月28日(金)

08月02日

07月31日(月)〜08月04日(金) 08月11日
08月07日(月)〜08月10日(木) 08月14日
08月11日(金)〜08月18日(金) 08月23日


 
7月24日(月)
成田で一泊した後、飛行機に乗ること約9時間。成田のホテルでは、興奮しすぎて眠れなかった生徒達も、飛行機の中ではぐっすりと眠っていた。初めての海外へのフライトで疲れた様子の女の子もいた。けれどサンフランシスコ空港でTC(現地の先生)達と出会った時には、皆元気になっていた。TC達と英語であいさつをして、やっとアメリカに来たんだと実感した生徒も多かったようだ。そして、そこからバスで行くこと約3時間。途中マクドナルドで昼食をとったが、ここで早速日本とアメリカの違いに戸惑った様子。注文の仕方や、ジュースのおかわりが出来ること。ドリンクは、コップだけ先に渡されることなどなど・・・。ハンバーガーが大きすぎて全部食べきれない生徒もいた。そして、やっとYubaCityの学校に到着。予定より早く着いたため、何人かのホストファミリーしかいなかったが、皆日本の生徒の名前を書いた大きな紙を掲げて待っていてくれた。それから続々とホストファミリー達が迎えに来てくれた。生徒たちは、バスの中で待ちながら、すごくドキドキしていた様子。初めてホストファミリーに会って、とても暖かく歓迎されてその時の生徒の嬉しそうで、でも恥ずかしそうな顔といったら!あの時の様子はきっとずっと忘れないと思う。長い長い一日が終わったが、これからの一ヶ月がとても楽しみだ。

生徒の日記より:
今日、初めてホストファミリーに会いました。夜ご飯は「ピッツァ」を食べに行きました。おなかがすいていたので、とてもおいしいでした。とても大きかったので、一枚しか食べられませんでした。ご飯を食べ終わってから、スーパーに行きました。そこには、とてもたくさんの品々があって、おどろきました。ホストファミリーが、めちゃくちゃたくさん食べ物を買っていたのにも、とてもおどろきました。私たちのために、どれがいいかとか、おかしを買っていいよなどと言ってくれたので、気が楽になりました。次に家に帰ってから、庭にあったプールにホストシスターたちと入って遊びました。遊び方など、いろいろな芸を見せてくれました。飛び込んだり、水をかけあったりして、とても楽しかったです。

 
7月25日(火)

昨日の夕方は、皆それぞれ楽しくホストファミリーと過ごしたようだ。長旅の疲れも何のその、生徒達は皆元気にやって来た。午前中は9時から早速授業。小学生から高校生まで年も英語力も全然違うけれど、皆一生懸命に参加していた。ホストマザー、ブラザー、シスター達がたくさん来てくれて、授業に参加してくれた。あるホストマザーは、風船でいろんな物を作ったり、別のホストマザーは、フェイス-ペインティングをしてくれたり、一人のホストブラザーは、ギターを演奏してくれたり、多くの人がボランティアでやってくれていることにとても感心したし、嬉しく思った。午後は、外で水遊び。初めは嫌がっていた生徒達も、どんどん積極的になってきてアメリカのゲームをエンジョイしていた。アメリカでは、華氏100度(摂氏38度)以上の日がずっと続いているらしい。日本とはまた違ったこの暑さには正直まいってしまいそうだが、生徒達はとても元気にやっている。

 
7月26日(水)

昨日初めての宿題が出ていた。内容はアメリカのお金についてだが、全員ちゃんとやって来ていた。ホストファミリーに手伝ってもらってすることになっているが、皆ちゃんとしていたことには、Mimi先生も驚いていた。授業はクラスを半分に分けて行ったが実際にお金を見たりして覚えていた。明日はサクラメントに行ってショッピングをすることになっているが、皆だまされたり、損をしたりしないように、と先生達に言われがんばって覚えていた。午前中はホストファミリーの車に乗り合わせてAbsolute Pewterというキーホルダーやペンダントを作っている工場を見学に行った。作業の様子を見たあと帰りには、ペンダントももらった。又、途中公園で遊んだりもした。昨日やった水遊び(風船に水を入れて投げたりするゲーム)をして盛り上がった。おもしろかったのは、数名の男の子が、Root Beer(ビールではない:見た目はコーラのようだが味は日本の薬にそっくり)を飲んでびっくりしていたこと。アメリカの味を体験したことになるのか。生徒達を見ていて驚くのは、皆すっかりホストブラザーやシスターたちと仲良くなっていること。言葉は、ほとんど通じていないはずなのに。生徒達の吸収力というか、パワーというか、適応性というか、すごいなぁと感心するばかり。

 
7月27日(木)
今日は、一日サクラメントへ皆でバスに乗って出かけた。まずは庁舎へ行って中を見学して回った。残念ながらアーノルド シュワルツネッガーには会えなかったが、色々な物を見れて良かった。次は、Auto Museumへ。ここではアメリカの古い車がたくさん展示されていた。車好きの人にはとても興味深い所だろう。古くてかっこいい車の横で写真を撮っている男の子達もいた。昼食は古いサクラメント市街でとった。ここで初めて自由時間となったが、それぞれ自由に昼食をとったり、買い物をして楽しんでいた。さいごは、Kストリートモールで買い物、約2時間の自由時間を仲の良い者同士大いに楽しんだようだ。早速日本へのおみやげを買った生徒もいた。色々とハプニングもあったが充実した一日になったことは確かだ。
 
7月28日(金)

昨日の疲れが残っているのか、朝から眠そうな生徒が3分の1程いた。でも会うとすぐにおしゃべりに夢中になったり、ボールで遊んだりと、知り合ってまだ一週間とは思えないほど仲良くやっているのには驚く。ホストファミリーとの絆も深まっているようだし、このままいくと一ヵ月後にはどうなるのだろうか?私にも彼らは、すでに自分のクラスの生徒のように思えてきている。きょうは、拓朗の12歳の誕生日だった。ホストマザーがケーキを教室に持って来てくれた。皆で歌を歌って祝ってあげた。ケーキは彼らには甘すぎたようだが、おかげで他の生徒も特別な思い出となるに違いない。それにしても、どこのホストファミリーも本当に良くしてくれている。本当の家族の一員のように接してくれているし、積極的に手伝ってくれるし、感謝することばかりだ。午後は警察署と消防署に行った。親切に教えてくれたし、色んなものを見せてくれた。生徒達も写真をたくさん撮っていたのでとても良い思い出となるに違いない。


7月31日(月)
YubaCityヘ来て初めての週末を過ごした生徒たち。キャンプに行ったり、ショッピングに行ったり、野球観戦をしたり、家でのんびりしたりと、様々だったようだ。皆、先週の疲れを残すことなく元気に登校したので安心した。午前中は、いつものように授業を受けた。テキストを使ってホストファミリーや家の中の物の名前を勉強した。生徒たちの英語のレベルが様々なので、なかなか一緒に授業を受けるのは難しいようだ。けれど、小さい生徒もがんばって手をあげて発表している。先週と比べると手をあげる生徒が増えたのは、嬉しいことだ。午後は、皆であるホストファミリー宅へおじゃまして、プールで遊んだ。バレーボールをしたり、トランポリンで遊んだりもした。年上の生徒も、年下の生徒も、仲良く遊んでいた。お世話になっているホストファミリー宅にプールがある生徒も多く、皆、日焼けしてたくましくなっているような気がする。
 
8月1日(火)

今日の午前中は、Movies8という所で映画を見た。火曜と水曜の朝は、子供向けの映画を安く見られるというシステムがあるらしく、たくさんの人達が来ていた。”YoursMine&Ours”というコメディを見た。英語はよく理解できなくても笑えるところがたくさんあって、生徒たちもまあまあ楽しめたようだ。映画よりもむしろポップコーンの方を楽しんだ生徒も多かったようだが・・・。午後は学校に戻ってきて授業。レストランでのオーダーの仕方や、アメリカの食事について学んだ。食事といえば、すでに日本食が恋しくなっている生徒も多いようだ。アメリカに来てピザを4回も食べたとか、アメリカのお菓子は甘すぎて食べきれないとか、ランチボックスの中にお菓子がたくさん入っているとか、食事の違いに驚いている生徒が多い。少しずつこちらの味に慣れてきたとはいえ、やはり食べ物の壁は大きいらしい。

 
8月2日(水)

今日は、朝8時にYubaCityを出発してサンフランシスコでの終日研修。20人以上のホストペアレンツやブラザー、シスターも来て50人乗リのバスは満杯!まずはゴールデンゲートブリッジを歩いて渡った。予想以上のサンフランシスコの寒さに驚く生徒が多かった。橋を渡った後は、皆で写真撮影。人数が多いので集合するのも大変!次はユニオン・スクエアで昼食タイム。全部を6グループに分けて行動した。どのグループにもホストペアレンツがついていてくれるので安心だった。その後は皆でケーブルカーに乗った。映画やTVで見たことのある乗物や光景を楽しむことができて大喜びだった。最後は、フィッシャーマンズ・ワーフやピア39で3時間の自由行動。店がたくさんあってショッピングを楽しめたようだ。7時過ぎにサンフランシスコを出てYubaCityに着いたのは10時少し前。3時間の帰りのバスの中でも皆とっても元気にはしゃいでいた。今回は、何事もなく終わったのでホッとしたが長〜い一日だった。

 
8月3日(木)
今日は、皆さすがに昨日の疲れが残っているのか、午前中はいつものような元気がなかった。でもそれも最初の1時間くらいで、午前中の授業が終わる頃にはみな元気にしゃべったり、遊んだり、授業を受けたりしていた。午後はTheCourtyardという老人ホームを訪問した。まずは皆で「上を向いて歩こう」を日本語で歌った。この曲はアメリカでは”Sukiyaki Song”として有名なので皆さん喜んでくれた。次に3人の生徒がそれぞれピアノ演奏を披露。最初は3人とも恥ずかしがってするのを嫌がっていたが、拍手をもらうととても嬉しそうだった。その後は、持ってきていた折り紙を使って交流。いくつかのグループに分かれて折り紙でいろんな物を作ったり、おしゃべりをしたりと、言葉はうまく伝わらなくてもとても楽しそうだった。老人の方々も生徒たちが作ったものを見て感心し、喜んでくれていた。1時間半くらいの短い時間だったが、とても楽しい有意義な時間だったし、良い思い出になることと思う。
 
8月4日(金)

今日の午前中は、まずは午後のFairで行うステージの準備から始まった。折り紙、習字、日本の遊びの3つのグループに分かれて日本の文化を紹介することにした。そのためのポスター作りをした。各グループとも色々と工夫をして作ることができた。とてもクリエイティブな出来上がりに、TC(現地の先生)たちは皆とても感心していた。そして午後は、Yuba Sutter County Fair に参加。今回は特に子供向けとなっているらしく、小さいアミューズメントパークに来たようなもの。出し物や出店、ジェットコースターなどがたくさんあった。私達の3つのステージはどれも好評だった。何しろ初めての経験なので生徒たちは始めはどのように動いたらよいのか分からない様子だった。けれど折り紙や習字を持って呼び込みをしたりするうちにたくさんの人達が見に来てくれて、皆どんどん積極的になっていた。自分たちの文化の一部を紹介することの喜びや楽しさ、そしてそれを多くの人達が驚き喜んでくれる、日本ではなかなか出来ない経験は、何かしら生徒たちの心に響いたようだった。


8月7日(月)
早いもので第3週目に突入。皆こちらでの生活様式に慣れて、少しずつ我がままも見られるようになったが、特に羽目を外すことなくがんばっている。今日の午前中は、テキストを使ってアメリカの祝日について簡単に学んだ。そして午後はたくさんのホストファミリー(多くはホストマザー)の御協力のもとハロウィーン、クリスマス、イースター、サンクスギビング、バースデー、バレンタインデーについて具体的に学んだ。6つのテーブルに分かれてそれぞれのテーブルで、それぞれの祝日でどんなことをするのかを教えてもらった。各テーブルごとにいろいろな物を準備してもらっていたので、生徒達は皆一生懸命トライして楽しんでいた。バレンタインデーカードを作ったり、サンクスギビングの七面長の絵を作ったり、イースターの卵の色塗りをしたり、バースデーケーキの飾りをクリームで作ったりと、日本ではしたことのないことが出来て皆とても喜んでいた。毎回いろんなイベントをするたびに多くのホストファミリーの協力を得ることができ、とても感謝している。生徒達にもこの1ヵ月が多くの人のボランティアのおかげで成り立っていることを理解し、感謝してほしいと思う。
 
8月8日(火)

今日は8時にはYubaCityを出発し、Six Flags Marin World に着いたのは10時頃。すでに多くの人たちがいて着いてすぐに皆の気分はワクワク、ドキドキでいっぱいと言う感じだった。中に入ってからは7時半の集合時間までは、全くの自由行動。4人〜8人くらいのグループに分かれてグループ行動をした。ほとんどの乗り物がフリーだったので、ジェットコースターやその他のいろいろな乗り物に何回も乗りまわるグループが多かったようだ。私は園内をかなりぐるぐると歩いて生徒達を見つけようとしたが、最初のグループに会ったのは2時間後。全部で9時間ほどの自由行動だったわけだが、その間生徒達のグループを見かけたのは数えるほど。いかに皆がいろいろな乗り物に乗るのに忙しかったかがわかる。男の子の中には、ぬいぐるみを3つ4つもゲームで取った者もいた。7時半に集合した時は皆がとても満足しきった顔でいた。(計15回くらい乗ったという生徒もいた)丸一日を遊んで過ごし、疲れはしたものの少なくともまだいたかったのに・・・という生徒はいなかったようだ。

 
8月9日(水)

今日は、生徒もTCも皆昨日の疲れを残しながらの集合となった。午前中は、New Adventure Preschoolという保育園に行った。2歳から5歳までの小さい子供達に日本の歌やおもちゃ、折り紙を紹介したり、一緒に遊んだりして過ごした。ほとんどの生徒が疲れや眠気と戦いながらの活動となったようだ。先週の老人ホームの訪問とは少し違って、多少体力勝負のようなところもあったが、皆よくがんばったと思う。女子の中には一生懸命子供と触れあう者もいて、見ていてほほえましかった。午後は教室に戻って通常の授業。アメリカの食事のマナーについてテキストを使っての勉強。ここでもまた眠気と戦いながらの授業となった。途中CHI(現地公益法人)のキャシー先生が中国人の留学生(アメリカに来たばかりで、10カ月過ごすらしい))を連れて訪問された。中国の学校生活などについて質問したが、ほとんどの学校が1日10時間ほど勉強をするということを聞いて、皆(TCや私を含め)とってもびっくりしてしまった。また、彼女は4年間英語を勉強したそうだがけっこう上手に英語を話していたので、高校生たちは、驚きとショックを感じたようだ。良い影響を受けたのではないかと思う。

 
8月10日(木)
今朝は、Feather Down Shopping Center 内にある Round Table Pizza の前に集合。皆ピザが食べれるということでいつもより明るい表情での集合となった。が、まずは、店内ではピザ作りの行程を教えてもらうことからスタート。生地ののばし方、オーブンの仕組み(5分で焼けるらしい)などを紹介してもらった。その後グループごとに一枚の大きな生地の上にチーズやペパロニをのせてピザを作った。最後はできあがったピザを皆で食べた。たくさん食べれると期待していた生徒にとってはけっして十分な量とはならなかったが、それでもジュースもたくさん飲めておいしいピザも食べれて、喜んでいたようだ。次は隣にあるBel Air というストアに行って見学。貯蔵庫や冷蔵庫の中、ケーキ屋などを見学させてもらった。全ての見学が終わったあとは、各自自由にランチタイムとショッピングタイムをおくった。店内で売ってあったお寿司を買って食べたり、近くのマクドナルドに行って食べたりしていた。午後は、学校に戻って通常の授業。”Around The Town" という内容で建物や場所の名前を学んだ。生徒達は毎日ジャーナル(毎回1つの質問が与えられそれについて書いて答える形式)を提出しているが、今日の質問は「日本の何を恋しく思っているか」というものだった。一番多かったのは、やはり日本食と家族。友達や学校などという生徒もいたが、一方で「何もない」という生徒もいたのでこれにはちょっとTCも驚いていた。

 

8月11日(金)
今日の午前中は、Car Wash。広い駐車場で行った。まずは「Car Wash」 「Free」などと書いた大きなポスターを持って道路側で呼び込みをすることから始まった。最初の15分程は、なかなかお客さんが来てくれなかったが、そのうち1台、2台、多い時には4台も同時に洗うこともあった。日本ですら洗車をしたことのない生徒が多かったので、最初はてこずったり時間がかかったりしていたが、ホストシスターたちの助けもあってどんどん慣れてきていた。こちらでは大きな車やかなり汚れた車が少なくないため予想以上に体力を使い大変だったが楽しみながらしている生徒もけっこういた。今日はホストファミリーと週末を過ごすため遠くに出かけて欠席している生徒もいたため(高校生男子が出かけていなかったのが、ちょっと残念だったが・・・)中学生男子の働きを頼りにしていたが、どちらかと言うと女子の方がよくがんばっていた!最後に来てくれたホストファーザーも ”Come on boys ! "と活を入れてくれていた始末・・・。最終的には20台くらい洗車した。無料と言いつつもドライバーの人たちには気持ちの分だけお金をもらった。(集めたお金はアメリカから日本の九州へ行く生徒への寄付金となる)スーザン先生の話だと全部で140ドルくらいになったらしい。疲れはしたが多くの人に喜んでもらえて嬉しい一日だった。
 
8月14日(月)

ホストファミリーとステイ中最後の週末をすごした生徒たち。ちょっと遠出した生徒もいれば、午前中は教会へ行って午後は家族とゆっくりしていたという生徒もいた。そして今日は学校を10時に出発してサクラメントにあるウォーターワールドU S Aという所へ行き5時間半ほど水泳をして楽しんだ。水の流れるプールや、いろんな種類の滑り台がある所だった。園内への食べ物の持込ができず、昼食は買って食べないといけなかった。(どれもとても高くて、ちょっとびっくり!)のが残念だった。Yuba Cityグループ以外にも3つMNCCのグループが来ていたが、他のグループの生徒と仲良く話している生徒もいた。滑り台に10回以上乗った男子もけっこういたし、今日一日で、かなり多くの生徒が更に日焼けしていた。明日の授業は大丈夫だろうかと心配するほど(毎回終日研修の翌日の授業は疲れてシーンとしている)思う存分楽しんだようだった。毎週1回はある終日研修もこれで終わり。Yuba City に着いたのは7時くらいだった。十分楽しんで満足している反面、今回で終日研修も終わりで、アメリカにいられるのも1週間だけ・・・という悲しい思いを抱いている様子の生徒もいた。

 
8月15日(火)

今日の午前中は、隣町のAppeal Democrat Newspaper という新聞社に見学に行った。1860年頃にスタートしたというカリフォルニア州の中でも歴史ある新聞らしい。建物に入ってすぐ目に入ったのは、創立当時から1970年頃まで使っていたというとても大きなタイプライター。軽自動車1台分くらいの大きさはあった。後は広告担当や記事担当の内容説明を聞いたり、印刷前後の工程を見学したりした。どこでも見るのはコンピューター。コンピューターのおかげで仕事内容やスピードが昔とすっかり違っているらしい。改めてコンピューターのすごさを感じた。多くの生徒がびっくりしたのは、新聞紙用のロール紙を見た時だ。1ロールで10qくらいはあるそうだ。それを1日で10ロールくらい使うというので、いかにたくさんの新聞が作られているのかが分かる。新聞社の見学はほとんどの生徒が全く初めてだったので、とてもいい経験になったと思う。午後は教室に戻って授業。最近は授業になるとテンションが低くなる生徒が増えてきたちょっと残念なことだ。TCたちもいろいろと工夫して授業をしてくれている。

 
8月16日(水)
久しぶりに午前中の授業。最近は午後の授業というパターンが多かったが、どちらかと言えば午前中に授業をする方が生徒も嬉しいらしい。今日の授業の内容は感情表現について。いろんな感情を顔で表現したり、グループに分かれてテキストの問題を解いたりした。ホストシスターやブラザーも数人いて生徒達に教えてくれていた。午後は近くの Racket & Health Club という所に出かけてスポーツタイム。テニス、卓球、バスケ、バレー、ラケットテニス、水泳などができる所だ。生徒達はそれぞれいろいろな場所へ移って、スポーツを楽しんでいた。もう男女がすっかり仲良くなっているので互いに混じって楽しんでいた。ラケットボール(部屋の中で、壁打ちをするテニス)が珍しくて人気があったようだ。久しぶりに(水泳以外の)スポーツをしたので、多分明日はたくさんの生徒が筋肉痛になるのではないかと思う。
 
8月17日(木)

今日の午前中は、教室での最後の授業を行った。1ヶ月間お世話になったYuba City HIgh School は、来週から新学期が始まるということで、スタッフをはじめ、たくさんの新入生たちが来ていていつになくあわただしかった。その様子を見ていると(日本の)夏休みももう終わるなぁと思ってしまった。最後の授業は、これまでのまとめのような内容だった。ペアになって会話をしたり、ゲームをしたりして楽しんだ。生徒達の英語のレベルは様々だったにもかかわらず、この1ヶ月間皆で協力して授業を受けてきた。程度の差はあれ、皆の英語のレベルも上達したに違いない。このホームステイをきっかけに、もっと英語を勉強しようとか、またいつかアメリカに来たいと考えている生徒も少なくないと思う。今までは何気なく使っていた教室も最後と思うと情がわき、今日は皆がたくさんの写真をとっていた。そして午後はさよならパーティーをする教会へと移動。そしてそこで明日に向けての準備を行った。まずは、ホストファミリーへのお礼のカード作りから。色紙やマジック、シール、スタンプなどを使って、皆一生懸命に取り組んでいた。それにしても生徒達のクリエイティブなセンスは抜群でそれぞれがとてもユニークで感心した。感謝の気持ちがいっぱいつまった素敵なカードができていた。後半はパーティのないようについての打ち合わせ。日本文化の何を紹介するかとか、何の料理を作るか、何の出し物をするか、そして誰が何の担当になるかなどを話し合って決めた。時間が足りずバタバタとなった午後だったが、明日はもっと忙しくなるに違いない。

8月18日(金)

とうとう最後の学校!といっても今日は朝からさよならパーティーをする教会に集合し一日中パーティーの準備。まず午前中は昨日の続きでカード作りから。ホストファミリだけでなく、消防署や幼稚園、Bel Air や新聞社など私達を受け入れて下さった10以上の所へのカード作りも行った。もちろんミミ、スーザン、ジュリー先生たちへのカードも。どれも素晴らしい出来ばえだったので、きっと喜んでもらえるに違いない。昼食はスーザンとジュリー先生がホットドッグとマカロニチーズを作ってくださった。アメリカらしい食事を、ということで準備してくれた。ただでさえ忙しい中、いつも生徒たちがよい経験をできるようにと工夫してくれ、とっても感謝している。午後は飾り付けや料理、出し物の練習で大忙し。折り紙でわっかを作って壁に貼ったり、習字で文字を書いたり、つるを折ったりして飾りつけをした。一方料理班は少し狭いキッチンでもこもこしながらカレーライス、玉子焼き、みそ汁、みたらし団子、おにぎりを作った。いざ準備を始めるとバタバタして時間が足りない!と、とにかく焦りながらの活動となったが、やれるだけのことはした!という感じで一旦終え、それぞれホストファミリーと一緒に家に帰った。そして6時40分頃に再集合。いよいよさよならパーティ本番!女子達は、日本から持ってきたゆかたに着替えたり、残りはパーティの内容、担当の再確認をしたりした。結局歌などの出し物の練習は一度もできないまま。皆興奮のまま本番を迎えた。最初の文化・料理紹介コーナーでは、来てくれたホストファミリーたちが会場の中を歩き回りながら楽しんでくれた。折り紙、習字、おもちゃに興味を示す人もいれば、おにぎりやカレーなどの料理をおいしいと喜んで食べてくれる人もいた。生徒達も楽しんでもらおうと一生懸命にやっていた。後半は、場所を移動して出し物。ピアノ演奏、スキット(サクラメントでのハプニングをおもしろおかしくしたもの。お客さんたちは劇のバタバタさ、男の子たちのおかしさに大笑いしてくれた)、ギター演奏、柔道、全員での歌など盛りだくさん。どれもまともに練習すらできなかったが、お客さんたちは、とても喜んでくれていた。最後は一人一人ステージにホストファミリーと上がり、CHIからの修了証書を受け取った。2時間半ものパーティは笑顔と涙で終わった。このパーティが生徒にとっても、ホストファミリーにとっても忘れられないものになることは間違いないと思う。写真もいっぱいとっていたので、日本に戻ってからも何度も思い出せるだろう。明日はホストファミリーと過ごす最後の日となる。

 

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