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2006年アカデミックホームステイ
Tracy,  PAレポート

引率の先生からのレポートです。

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期    間

更 新 日

7月31日(月)〜8月04日(金)

8月07日

8月07日(月)〜8月11日(金)

8月22日

8月14日(月)〜8月19日(金)

8月22日


 
7月31日(月)

今日は,長い飛行機での移動をようやく終え,サンフランシスコ空港に到着した。飛行機が着陸する際に再着陸したため,飛行機酔いする生徒が数名出た。具合が悪くなった生徒の回復を待って入国手続き等を行ったため,出迎えてくれたTC(現地の責任者)SusanDonnaMNCCの浜田さんを長らく待たせてしまった。しかし,3人とも笑顔で温かく迎えてくれたため,生徒たちも疲れてはいたものの,心を開いて初対面を迎えることができた。そのままバスに乗り,ホームステイ地のトレイシーに向かい出発した。バスでは,TCの2人がジュースとお菓子を用意してくれていた。疲れてお腹もすいていた我々にとってとてもありがたい心遣いだった。トレイシーのスタディーセンターに到着して,それぞれのホストファミリーと対面して解散した。生徒たちは恥ずかしかったようだが,精一杯の英語とジェスチャーであいさつをしていた。また,ホストファミリーも精一杯それに答えてくれていた。それぞれがこれからのホームステイを楽しめそうな初対面となった。

 
8月1日(火)

今日は,見事なほどに晴れ渡り,朝から寒いぐらいのクリアな天候だった。長旅の疲れもそれぞれのホストファミリーの温かい歓迎により,どの生徒もある程度とれていた。午前中にオリエンテーションを行い、このホームステイを通して必ず守らなければならないルールを確認したり,基本的な生活習慣の違いなどについて理解を深めた。当初の予定では,午後からはスタディーセンター周辺の散策が予定されていたが,生徒たちに少し疲労が残っていることを考慮して,スタディーセンター内での活動に変更した。午後からは,全員でジェスチャーゲームやFace Up Seven Upなどのゲームをした。生徒たちも楽しみながら,簡単な英語を理解しながら使って,更にメンバーと打ち解けることもできるなど,非常に効果の上がった活動となった。
また、夜にはウェルカムパーティーを開いてもらった。各ホストファミリーがピザやケーキ,飲み物などを持ち寄ってくれた。生徒たちも自ら積極的に話しかけたり,コミュニケーションをとるなどして楽しんでいた。
TCの先生方も非常に親切で,面倒見も非常によく,子どもたちのためにできることを全てしてくれている。生徒たちも既に打ち解けて,この上ないホームステイのスタートを切ることができた。

 
8月2日(水)

今日は,生徒たちも非常に楽しみにしていたサンフランシスコ観光を実施した。空港についた時から同じバスの同じ運転手だったので,全員が運転手にも打ち解けていた。この日も晴天で,涼しく,絶好のサンフランシスコ観光日和となった。約1時間半をかけてフリーウェイを快調に通行し,途中の風力発電の風車やブドウ畑,大きな農場などの風景を楽しみながらのドライブだった。サンフランシスコに入ると,大都会の風景に変わり,研修中に注意しなければならないことなどを連絡し,生徒たちの危機意識を喚起した。最初にGolden Gate Bridgeに着いた。風が若干強く,肌寒かったが,生徒たちは元気に降り立ち,写真撮影や橋の途中まで行くなどした。見事な橋の姿に感動した生徒も多かった。次にUnion Squareに行った。サンフランシスコの真ん中での研修になるので,グループにTCPA(引率の先生)がついての行動となった。ディズニーショップやナイキショップなど色々な店を見て回り,買い物を楽しんだ。次にFisherman's Wharfに行った。ここでは生徒たちは,Union Squareでしっかり行動できたこともあって,グループごとの自主研修を行った。買い物や食事を楽しんだり,間近でアルカトラズ島を見たり,野生のアザラシを見たりして,ここでも感動の多い研修をすることができた。予想された事故やトラブルもなく,無事に研修を終えることができた。

 
8月3日(木)

今日は,午前中に初めての英語の授業を行った。簡単なあいさつやコミュニケーションの取り方などの内容であったが,この日からは日本語での通訳は一切なく,全て英語で行われたために,始めは生徒たちもとまどっていたが,すぐに持ち前の明るさで雰囲気を作り,慣れることができた。授業が進み,英語の母音についてなど内容の難しいものについても,ある程度理解していていた。非常に飲み込みの早い生徒たちである。昼食は外のベンチでとった。そのとなりの芝生の広場でサッカーをしたり,木陰で会話を楽しんだりして過ごした。午後からは,まず,TCの2人が秘密でアメリカのおみやげにオリジナルTシャツを作る準備をしてくれていた。生徒たちは友達と楽しみながらオリジナルTシャツを制作した。できあがりを楽しみにしていただきたい。その後に,アメリカの生徒とバスケットボールをした。トレイシーのスポーツ少年団のメンバーと試合をしたが,惜しくも敗れた。しかしながら,本格的な体育館で本場の雰囲気を味わったり,試合後にお互い交流を深めたり,最後にはユニフォームをもらったりして,最高の思い出を作ることができた。

 
8月4日(金)

今日,始めの1時間は,DARE(薬物乱用防止教室)を,トレイシーの警察の方で,ホストファーザーの一人である方を講師にお招きして行った。日本の各小中学校でも行っているので,生徒たちにとっては真新しいことではなかったが,今回はたばこの害について英語で授業をしていただいた。所々日本語で説明をしながらであったが,内容をとても良く理解していた。その後,昨日半分制作していたTシャツを完成させる作業をした。背中にみんなのサインをもらい完成した。昼は近くのキッズコミュニティーセンターでホットドッグやスナック,アイスクリーム,ジュースなどをもらって食べた。さすがに本場のホットドッグだけあって,とてもおいしかった。4つも食べている生徒もいた。その後,昨日バスケットをした体育館に,DJの方が準備をしていて,さながらダンスホールになっているところに飛び入り参加した。なかなか恥ずかしがって踊れない生徒が多かったが,数人の生徒はアメリカの子どもたちに習いながらダンスを楽しんでいた。
それから,隣のプールで水泳をした。中高生の女子以外は全員泳いだ。始めに全員泳げるかどうかの簡単なテストを受けた後,設置してあったジャンプ台から飛び込んだり,深いプールで潜ったりしながら楽しんだ。
教室に帰ったら,
TCのスーザンの長男で,有名なメーカーの食品デリバリーをしているガブリエル君が、働いているトラックで登場し,アイスクリームを振る舞ってくれた。その後,週末のことや来週のことなどを連絡して解散した。それぞれのホストファミリーがいろいろなことを計画してくれているようで,全員ウキウキしながら帰宅した。体調を崩す生徒がでるなどしたが,全体的には順調に消化した一週間であった。



 
8月7日(月)

今日は,先週体調の悪かった生徒も全員登校し,久しぶりに全員揃って朝のあいさつをした。どの生徒もそれぞれのホストファミリーに楽しみの多い週末を提供してもらっていた。サクラメントに行ってバスケットボールの試合を見たり,サンフランシスコに行って野球観戦をしたり,湖に行ってカヤックやトレッキングをしたり,シーワールドなどのアミューズメントパークで楽しんだり,ショッピングをしたり,日本料理を食べに行ったり,または作ったりなど,挙げればきりがないほどのことを楽しんでいた。午前中は,テキストに沿って英語の学習をした。内容は生活に密着した単語の学習だった。中には発音の難しいものもあったが,しっかり理解し,その後にした復習テストを兼ねたハングマンゲームでは全員がしっかりと答えられた。昼食を公園でとった後,午後からは,アメリカのクリスマス,バレンタイン,イースターについて学習した。実際に飾りやカードなどを作った。クリスマスやバレンタインは日本でも馴染みがあるが,イースターについては初めて知る生徒も多かった。また一つアメリカの文化を理解する良い機会となった。

 
8月8日(火)

今日は,午前中に英語の授業をした。まず,宿題の答え合わせからであったが,全員がきちんとしてきていた。その内容は,ホストファミリーの好きな食べ物をインタビューしてくるというものだった。この宿題が良いきっかけとなって,ホストファミリーとの会話がいっそう弾んだ生徒も多かったようだ。その後,町の風景で目にするもの等を英語で学習した。簡単な単語もあれば,スペルも発音も難しいものまであり,小学生も高校生もそれぞれの習熟の程度に応じて学習することができた。昼食を公園でとった後,午後からはトレイシー市内の警察署と消防署を見学した。警察署では,署内の書類保管所や留置所,証拠保管所など普段目にできないような所を案内してもらい,外で実際に銃にさわったり,スワットの装備をつけさせてもらったりした。生徒たちも実物に興奮しているようだった。その後,消防署へ行った。トレイシーの消防署は建物自体もとてもきれいで新しく,設備も充実していた。生徒たちは,消防車の運転席や,助手席に座らせてもらったり,ヘルメットや防火服などを着させてもらったりして,興味津々だった。今日もたくさんの発見と感動のある一日だった。

 
8月9日(水)

今日は,朝早めに登校し,バスでヨセミテ国立公園に行った。片道3時間半の道のりであったが,途中1時間くらいは山道を走行し,バス酔いする生徒も出た。しかし,到着し,大自然の中のきれいな空気に触れると,全員が気分も良くなり,予定通り研修を進めることができた。到着してすぐ,滝の見えるポイントで記念撮影を行った。その後しばらく移動し,バス乗り場の近くにあった木陰のベンチで昼食をとった。感覚がおかしくなるほど大きな岩や滝,木々や山に囲まれてとる食事は格別なものがあった。食事を終え,滝の近くまで散策した。流れている水が,冬の雪解け水であることを肌で実感できるほどの冷たさで,生徒たちも驚いていた。資料館やおみやげ屋,インディアンの村が再現してある場所等を見学し,帰路についた。途中ハンバーガー屋で夕食をとった。そこでは,日本語で通訳はせず,生徒に英語でフォローをしながら注文をさせてみたところ,全員が自分で注文することができ,支払いや品物の受け取りもスムーズにでき,それぞれが自分の英語力があがっているのを実感できる機会となった。

 
8月10日(木)

今日は,午前中に英語の授業をした。内容は,宿題の内容を確認し,答え合わせをした後,区別が難しい発音の仕方について学習した。例えば,bvths,rとlなどを単語の発音を通して学習した。生徒たちも日本の授業では,間違うのを恐れて,または正しい発音をするのを恥ずかしがったりしていて,発音の違いについてはしっかり学習できていない状況が見られたために,まさにここでしかできない,生きた英語の授業を受けることができた。まだまだクリアな発音をマスターするには時間がかかりそうであるが,生徒たちはこの機会を無駄にしないように一生懸命取り組んでいる。お昼に休憩をとった後,トレイシーのモールの散策に出かけた。生徒たちも楽しみにしていたようで,意気揚々と向かった。支払いの際に英語でのコミュニケーションが必要となるために,心配な部分もあったが,それは取り越し苦労に終わった。生徒たちはサッと自分の見たいところへ行き,それぞれが自由にショッピングやウインドウショッピングを楽しんでいた。生徒たちの新しいものを吸収する力の大きさと早さに驚かされる一日であった。

 
8月11日(金)

今日は,午前中に,宿題の内容を確認し,答え合わせを行った後,昨日行ったモール散策を振り返りながら,様々な過去形の表現を学習した。「子どもたちが乗れるように,フードコートにはメリーゴーランドがある。」など,少々長めの文章も子どもたちは理解していた。その後,やや長い文章を読む練習をした。さすがに知らない単語が多く,始めからスラスラと読める生徒はいなかったが,練習を重ねるにつれて,徐々に読めるようになった。そして午後からは,昨日行ったトレイシーモール内にある映画館に映画を見に行った。タイトルはAnt Bullyで,少年が,蟻のサイズになって,蟻の世界を体験し,以前は蟻の巣にいたずら等をしていたことで始めはいがみ合うが,最後にはお互いの違いを受け入れて助け合うという内容のアニメーションだった。内容もシンプルでわかりやすく,セリフの英語も比較的ゆっくりだったので,生徒たちも映画を楽しんでいた。また,TCの2人の計らいで,ポップコーンにコーラ,キャンデー付きの,アメリカンスタイルでの映画鑑賞であったために,生徒たちも満喫したようだった。研修が始まって2週間が経過したが,実践的なコミュニケーション能力に関してはそれ以上の成果を挙げられている。最後の1週間で,これまでの研修の内容を整理し,帰国しても生かせるようにしていきたい。

 
 
 
8月14日(月)

今日は,朝の健康観察で,久しぶりに全員揃った日となった。それぞれ,ホストファミリーが最後の週末を楽しいものにしてくれたようで,湖にキャンプに行ったり,サンフランシスコ観光に行ったり,マリーンワールドなどのアミューズメントパークに行ったり,サクラメントの古い街並みを見たり,ショッピングに行ったりしていた。先週末に,帰りの飛行機のことを少し話しておいたこともあって,荷物の整理もある程度できているようだった。午前中に,宿題のチェックをした後,学校に関することや,友達に関する単語や基本表現などを学習した。残り時間がわずかになっていることを各自自覚しているせいか,集中して授業を受けていた。意欲的な姿勢がとても見られた授業態度だった。昼食を公園でとった後,午後からはホストファミリーへの感謝の気持ちを込めて,メッセージブックレットを作成した。8ページのスクラップブックに1ページずつ思い出や,印象に残ったこと,驚いたことなどを英語で書いた。今週木曜日に開催予定のさよならパーティーでそれぞれのホストファミリーに配布する予定だ。感謝の気持ちがしっかり伝わる,心のこもったものを作って欲しい。

 
8月15日(火)

今日は,朝少し早めに集合して,サンホセ近郊にあるグレートアメリカというアミューズメントパークへ終日研修へ出かけた。最後の終日研修で,また,遊園地での研修ということで,生徒たちもとても楽しみにしていた様子だった。いつもより少し早めに集合し,バスで学校を出発した。1時間ほどで目的地に到着し,諸注意を行った後,全体写真を撮った。何度か全体写真を撮る機会があったが,今回で最後ということで,生徒たちも感慨深いものがあるようであった。しかし,いざ入園すると,それぞれのグループでテキパキと行動し,一刻も無駄にしないようにという気持ちが行動に出ていた。グレートアメリカにはたくさんのジェットコースターや,ゴーカート,メリーゴーランドがあった。日本のものと大きく違うようなものはなかったが,ジェットコースターのスリルはアメリカレベルで,日本では味わえないものがあった。ほとんどの生徒が絶叫系マシーンを制覇し,全員とても満足した表情でグレートアメリカを後にした。おみやげもたくさん購入したようであったが,もう買い物で戸惑う生徒はいないようである。事故やトラブル等なく最後の終日研修を終えることができた。

 
8月16日(水)
今日は,さすがに生徒たちにも疲労が見え,いままでのものと昨日のグレートアメリカでの疲れがとれていない生徒が多かった。午前中は,始めに英語で昨日自分たちが見たものや,乗った乗り物,買ったものなどを表現する授業をした。記憶も鮮明で,表現したいという意欲も旺盛であったために,難しいものにもどんどんチャレンジし,積極的に授業に参加していた。この研修の始めの頃に学習した表現等はほとんどの生徒が習得し,使えるようになっていた。また,教科書には出てこないような単語や日常会話の表現も学習し,ここでの英語学習の意義がしっかり生かされているのを感じている。その後,明後日の出発に備えて,今までやり残したTシャツ作りやホストファミリーへのブックレット作成などの続きをし,完成させた。午後からは,明日のさよならパーティーに備え,それぞれ準備にとりかかった。会順が多少変更になったり,演し物や演舞などの出演機会を大幅に広げたりしたために,本日中に準備を終えることができなかった。残った準備を明日中には整えて,感謝の気持ちをしっかりと伝えられるようなパーティーにしていきたい。
 
8月17日(木)

今日は,午前中からさよならパーティーの準備にとりかかった。TCの二人の計らいで,始めにドーナツが配られた後,配布物等を回収し,それぞれ最後の準備を始めた。いままでの感謝の気持ちを充分に伝えられるようにということで,全員真剣に取りかかっていた。全てを生徒で運営しなければならないので,進行の原稿や,スピーチの原稿なども,英語のものが必要となり,高校生を中心に作成した。歌やピアノ,フルート等の楽器の演奏や剣道,弓道,空手のデモンストレーションなども計画していたために,ほとんどの生徒が準備におわれた。日本料理等も時間までには完成し,準備は予定通り整った。パーティー本番は,男子は甚平,女子は浴衣を着て日本のお祭りの雰囲気を出しながら行った。どの生徒も一生懸命感謝の気持ちを表現し,料理も,演し物も,スピーチも全てうまくいった。感動に会場が包まれ,来ていただいた方々にも好評をいただき,とてもいい雰囲気でパーティーを終えることができた。最後は涙を流す生徒がほとんどで,パーティーが終わってもなかなか家路につくことができなかった。最後に,この研修の成果を全員が披露できて本当によかった。

 
8月18日(金)

今日は,空港での混雑を予想して,当初7時40分集合予定であったのを,6時に変更して集合し,バスで出発した。

   

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